JPH0712661A - 表面上の酸素含有気体の圧力を測定する方法、表面上の酸素含有気体を可視化する方法および感圧組成 - Google Patents

表面上の酸素含有気体の圧力を測定する方法、表面上の酸素含有気体を可視化する方法および感圧組成

Info

Publication number
JPH0712661A
JPH0712661A JP3208251A JP20825191A JPH0712661A JP H0712661 A JPH0712661 A JP H0712661A JP 3208251 A JP3208251 A JP 3208251A JP 20825191 A JP20825191 A JP 20825191A JP H0712661 A JPH0712661 A JP H0712661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensor
luminescence
oxygen
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3208251A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin P Gouterman
マーティン・ピィ・ガウターマン
Janet L Kavandi
ジャネット・エル・カバンディ
Jean Gallery
ジーン・ギャラリー
James B Callis
ジェイムズ・ビィ・カリス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Washington
Original Assignee
University of Washington
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Washington filed Critical University of Washington
Publication of JPH0712661A publication Critical patent/JPH0712661A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M9/00Aerodynamic testing; Arrangements in or on wind tunnels
    • G01M9/06Measuring arrangements specially adapted for aerodynamic testing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L11/00Measuring steady or quasi-steady pressure of a fluid or a fluent solid material by means not provided for in group G01L7/00 or G01L9/00
    • G01L11/02Measuring steady or quasi-steady pressure of a fluid or a fluent solid material by means not provided for in group G01L7/00 or G01L9/00 by optical means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】分子センサのルミネセンスの酸素消光によって
空力的表面上の酸素含有気体の圧力を測定するための方
法および組成が開示される。 【構成】物体は第1のセンサおよび少なくとも2つの付
加的なセンサのうちの1つを含むルミネセンス膜で覆わ
れ、センサの各々は異なった温度および酸素圧力に対す
る依存性を持つルミネセンスを有する。方法および組成
は1つ以上の型のセンサを有する膜で塗装された表面上
の圧力測定(質的または定量的)を改良するためにも提
供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は物体の表面と接触する酸素含有
気体によるルミネセンスの消光に基づく表面圧力測定に
関する。
【0002】
【発明の背景】表面の、特に空力的物体の圧力地図を決
定するための便利でかつ費用のかからない方法が長く求
められてきた。空力的胴体の表面上の静圧は、現在は圧
力オリフィスまたは圧力タップを使用して決定され、こ
れらは胴体の表面に穴を開けられ、かつ細管を介して興
味のある表面の外部のマルチプレクス電子圧力走査器に
接続される。何百ものまたはさらには何千もの圧力オリ
フィスが表面全体の地図を作るために要求されるかもし
れない。圧力オリフィスは通常はかなりの距離離されて
いるので、連続的な圧力地図は達成されない。オリフィ
ス間の圧力を決定するための現在の方法は、計算流体力
学(CFD)によってそれらを補間することである。エ
リスマン(Erisman ),A.M.およびネベス(Neves ),
K.W.のSci.Am.257,163(1987年10月)ならびにジェイム
スン(Jameson ),A のサイエンス(Science )245,36
1 (1989年)を見られたい。
【0003】風洞実験はCFDモデルを確認するための
データを提供する。データはまた、新しいCFDモデル
の開発を導くために流体の理解を得るためにも使用され
る。風洞で連続的な圧力データを収集するための方法
は、CFDモデルでの不確実性のいくらかを排除するた
めに必要とされる情報を提供するであろう。
【0004】いくつかの方法が空力的表面上の静圧を決
定するための便利な方法を提供するための試みにおいて
使用されてきた。ディジタルホログラフィ干渉方法はそ
れによって干渉縞が計算される1つのプロセスであり、
縞間の距離は翼の表面の圧力分布情報へ処理される。マ
ーヅカーク(Merzkirch ),W.のフロー・ヴィジュアラ
イゼーション(Flow Visualization)(アカデミック・
プレス(Academic Press),ニューヨーク(New Yor
k),(1974年)を見られたい。しかしながら、この技
術は対称形の翼に対してしか当てはまらない。
【0005】1980年に、ピーターソンおよびフィッ
ツジェラルド(ビーターソン(Peterson),J.I.および
フィッツジェラルド(Fitzgerald),R.V.のRev.Sci.In
strum,51,670(1980年))は風洞における流体可視化の
ための蛍光塗料の酸素消光を提案した。彼らの実験にお
いて、ルミネセンス塗料はシリカ粒子上で吸収された。
コーティングは粗く、かつ付着に問題があった。定量化
についての試みは行なわれなかった。
【0006】ここで説明される方法および組成は分子写
真ルミネセンスに基づく。ルミネセンスは蛍光および燐
光の双方を包括する広い言葉である。紫外線または可視
領域における電磁放射線は、分子をより高い電子エネル
ギレベルに励起するために使用される。励起された分子
は数個の方法のうちの1つによってその過剰エネルギを
失う。蛍光とは第1の励起1重項状態から1重項基底状
態(S1 →S0 )への電子の発光性遷移をさす。蛍光の
寿命は比較的短く、約10- 9 ないし10- 7秒であ
る。しかしながら、最も低い励起1重項状態から3重項
状態へのインターシステム交差がしばしば発生し、かつ
2つの状態の位置エネルギ曲線の交差に起因すると考え
られる。そのように生み出された3重項状態は燐光とし
て知られる放射プロセスによって基底状態へ戻るかもし
れない。燐光は最も低い励起3重項状態から1重項基底
状態(T1 →S0 )への電子の放射緩和である。燐光へ
と至る遷移はスピン多重度における変化を含むので、低
い確率とそれゆえに比較的長い寿命(10- 4 ないし1
0秒)を有する。また、3重項状態のより低いエネルギ
のために、燐光の波長は蛍光の波長より長い。ここで、
「センサ」という言葉がルミネセンス分子をさすために
使用される。
【0007】この発明の1つの実施例において、燐光ポ
ルフィリンが物体の表面上に塗装される。励起した上で
ポルフィリンによって発光された燐光の消光は、物体の
表面上の静圧を定量的に測定するために使用される。
【0008】ポルフィリンは大環状テトラピロール構造
であり、それらのうちのいくつかは光の特定の周波数に
露光されたとき燐光を発することが知られている。フォ
ーク(Falk),J.E.のポルフィリンズ アンド メタロ
ポルフィリンズ(Porphyrinsand Metalloporphyrins)
の第II巻(エルセビエル(Elsevier),アムステルダ
ム(Amsterdam ))第1章,1964年およびザ・ポルフィ
リンズ(THe Porphyrins),第III巻,フィジカル
ケミストリ(Physical Chemistry),パート(Part)A,
Ed.D. ドルフィン(Dolphin )(アカデミック プレス
(Academic Press),ニューヨーク(New York)),第
1章,1978年のゴウタマン(Gouterman),M.を見られ
たい。この燐光はまた酸素によって消光されることが知
られている。コックス(Cox ),G.S.およびウイッテン
(Whitten ),D.G.のChem.Phys.Let.67,511(1979年)
ならびにロシ(Rossi ),E.他のPhotochem.Photobiol.
42,447(1981年)を見られたい。
【0009】白金ポルフィリンの酸素消光特性は生物体
中での酸素の測定のために使用されてきた。たとえば、
米国特許第4、810、655 号は酸素濃度を測定するための、
特に光ファイバカテーテルで血液中の酸素を調べるため
の方法および組成に向けられる。
【0010】この発明の1つの重要な局面において、発
明者はルミネセンスの酸素消光に基づく圧力測定の先行
技術には問題があると認識してきた。特に、あるポルフ
ィリン誘導体の燐光は、圧力依存性に加えて温度依存性
を有する。したがって、この型の単一センサを含むコー
ティングに基づく圧力測定は、もし温度に変動があれ
ば、誤りになり得る。以前は、特定のルミネセンスイン
ジケータコーティングの明るさの温度依存性がないと報
告されてきた。アルダシバ(Ardasheva ),M.M., 他の
Zhur.Prik.Mek. 4,24-30(1985年)の英訳を見られた
い。それと反対に、この発明者は、ここに報告されるシ
ステムのためにはルミネセンスの温度依存性は物体の表
面上の温度が約0.5℃より多く変化する場合に補正さ
れなければならない影響であることに気がついた。
【0011】圧力測定から独立して、温度感応燐光体は
空力的表面の表面温度を測定するために使われてきたと
いう趣旨での以前の報告もある。たとえば、ブラッドリ
イ(Bradley ),L.C.のRev.Sci.Instr.24(3),1953年お
よびベーカー(Baker ),H.D.他のテンプリチャ・メジ
ャメント・イン・エンジニアリング(Temperature Meas
uremet in Engineering )の第II巻(オメガ・プレス
(Omega Press ),スタムフォード(Stamford),コネ
ティカット(Connecticut )190-191 (1960年)を見ら
れたい。これらの先行の報告のいずれもが、ここに開示
されるように表面の改良された圧力測定のために、2つ
の異なった型のセンサを単一の膜に組み込まなかった。
【0012】
【発明の概要】したがって、この発明の目的は、ルミネ
センスの酸素依存性という欠点に苦しむことはない表面
上の酸素含有気体の圧力を測定するための方法および組
成を提供することである。
【0013】この発明の他の目的は、静的状態下でのル
ミネセンスの測定による測定値の較正を要求しない表面
上の酸素含有気体の圧力を測定するための方法および組
成を提供することである。
【0014】この発明の上述および他の目的は、数個の
発見を具体化するこの発明によって達成された。まず発
明者はルミネセンスの必須の圧力依存性に加えて、ルミ
ネセンスポルフィリンのルミネセンスの温度依存性があ
ることを決定し、かつルミネセンスのこの温度依存性
は、温度依存ルミネセンスを有するが圧力独立ルミネセ
ンスを有する第2のルミネセンス分子(つまりセンサ)
を与えることによって補正され得ると決定した。
【0015】この発明の他の発見は、表面に対する圧力
測定値を標準化状態に較正することは、そのルミネセン
スが圧力依存である第1のセンサに加えて、そのルミネ
センスが温度および圧力の双方から比較的独立している
他の型のセンサを与えることによって達成され得るとい
うことである。
【0016】この発明のさらに他の発見は、単一のセン
サに対してでもルミネセンスの強度は興味のある表面上
のセンサコーティングに白色の裏塗りを与えることによ
って劇的に改良され得るということである。
【0017】この発明の方法で、センサAおよびB、ま
たはセンサA、BおよびCを含む酸素透過膜で塗装され
た物体が与えられる。センサAは強度IA の発光波長λ
A で温度および酸素圧力に依存するルミネセンスを生み
出す。センサAは好ましくは燐光ポルフィリンである。
センサBは強度IB の波長λB で温度に依存するが酸素
圧力から独立したルミネセンスを生み出す。センサCは
強度IC の発光波長λ C で酸素圧力から独立しかつ温度
から独立したルミネセンスを生み出す。これらの発光波
長は同一ではない、つまりそれらは独立して測定可能で
ある。塗装された物体がそれに含まれたセンサの各々を
励起することができる波長で照射されるときに、ルミネ
センス測定が行なわれるかもしれない。この発明の方法
を実行する際に、塗装された物体は酸素含有気体が物体
の表面を流れ過ぎる間に照射される。塗装された物体が
照射されている間、センサの各々のルミネセンスは集め
られ、発光の強度はお互いにおよび/または予め定めら
れた較正値と比較され、表面上の酸素含有気体の圧力の
測定を生み出す。
【0018】理論的に、ルミネセンスの強度は以下の等
式(シュテルン−フォルマ−(Stern-Volmer)の法則の
公式)によって酸素圧力(およびゆえに全圧力)に関連
させることが可能であり、 (Io /I)=A+B(p/po ) (1) この公式で、Iは圧力pでの強度であり、Io は基準圧
力po での強度であり、かつA+Bは加えられると1に
等しい定数である。複数個のセンサによって発光された
集められたルミネセンスから、2つの比率界を作りだす
ことが可能になり、 Io A /IA =r1 B /Io B =r2 (2) この式において、比率またはr1 は主に圧力依存である
が、いくらかの温度依存性も有する。比率r2 は温度依
存のみである。したがって、r2 はr1 からp/po
正確な値を得るために使用することが可能である。代替
的な実施例において、Io A およびIo B はIC 、つま
り酸素圧力から独立し、かつ温度から独立しているセン
サCからの発光によって取って代わられる。たとえこれ
らのセンサのルミネセンス特性が理想的でないとしても
(つまりセンサBは温度依存性と僅かな圧力依存性を有
する)、この困難性は較正において処理することが可能
である。
【0019】上に説明された方法を実行するために必要
な分子種を含む塗料もまた開示される。たとえば、この
発明の目的のための感圧塗料は一般にセンサAおよび
B、またはセンサA、BおよびCを含み、センサは詳述
されるように、溶媒、および溶媒を蒸発した上でセンサ
を含む膜を形成する分子である。感圧塗料は上述の方法
を実行するために物体を塗装するために使用され得る。
【0020】
【好ましい実施例の説明】この発明は表面の圧力測定お
よびマッピングのための酸素感応ルミネセンス膜コーテ
ィングとそれに基づく方法に焦点を当てる。一般的に、
この発明の目的は静圧分布の地図を定量的に作り、かつ
表面、特に空力的表面のための新しい「リアルタイム
の」流体可視化方法を提供することである。ここに説明
される方法およびコーティングは風洞および実際の飛行
の双方でテスト可能である。
【0021】この発明に従って塗装される物体は、表面
圧力が測定または可視されることが望まれるものであれ
ば何でも可能である。好ましくは、その物体は何らかの
空力的適用を有するものであり、すべての型の翼、ロー
タ(たとえばヘリコプタの)、プロペラ、固定翼、ター
ビン羽根、ナセル、全航空機および他のモデルにしにく
い表面、ミサイルならびにその他同種類のものを含むで
あろう。
【0022】酸素感応センサが所望の結果を生み出すた
めには、それはまず興味のある表面に与えられなければ
ならない。空力的テストは非常に薄くかつ平滑な表面を
要求する。たとえば、風洞において、薄く平滑な表面は
表面上の気流の偶発的な「トリッピング」を回避するた
めに要求される。一般的に、膜のルミネセンス反応は厚
さから独立しているので、その結果たとえ厚さが非均質
であっても、ここに述べられた圧力測定方法は十分な正
確さをもって使用され得る。しかしながら均質な膜は好
まれる。
【0023】コーティングのために使用される特定の方
法はコーティングの所望の平滑さが達成される限りにお
いて必ずしも制限されるとは限らない。好ましい方法は
貯蔵カップがセンサおよびポリマー樹脂を含む溶液で満
たされるエアブラシスプレ塗装技術を含む。溶液は不活
性気体を使用して吸引され、次にスプレ塗装を表面上に
向ける。
【0024】均質な膜を生み出すための他の可能な方法
は静電方法、ロボット方法および焼ばめ方法である。静
電方法は塗装される表面を電荷することと塗料をその反
対の電荷で電荷することとを含むので、その結果塗料は
表面に引きつけられる。この方法は薄くかつ均質なコー
ティングを生み出す一方で過剰スプレ塗装を最小限にす
る。。
【0025】ロボット方法はコンピュータ制御のロボッ
トスプレ塗装器を使用することを含み、これは非均質な
表面上に非常に均質な膜を生み出すことが可能である。
この方法は翼をきれいで平滑でかつ均質な膜でコーティ
ングするために使用されるかもしれない。
【0026】「焼ばめ方法」は以下のステップを含む。
まずきれいで平滑で均質な膜が平滑な表面(たとえばガ
ラスまたは固体有機ポリマー表面)上にポリマー溶液を
注ぎ、それを乾燥させることによって準備される。乾燥
した後、膜は剥がされて翼上に置かれる。焼きばめ方法
を採用することは翼のまわりにポリマー膜を密着して巻
き付けることを含む。そして双方は加熱され、室温に戻
される。この手順はポリマーの表面への密着した付着を
提供する。
【0027】膜の塗布モードは一般に、結果として生じ
る膜が非常に薄い(望ましくは厚さが約10−20ミク
ロン)であるようにすべきである。膜の厚さは紫外線/
可視分光計を使用して、膜のセンサの光吸収を測定し、
次に周知のベール(Beer)の法則を適用することによっ
て決定されるかもしれない。厚さは透過率を減少させな
いはずであるが、むしろ拡散速度、それゆえに反応速度
を単に減速させるはずである。酸素透過率は選択された
特定のポリマーとともに変化するであろう。特定のポリ
マー膜で酸素透過率を測定する標準の方法は透過率の数
値を求めるために使用されるかもしれない。
【0028】センサはまた膜に均質に分布されなければ
ならない。ポルフィリンについては、個々の分子は3重
項−3重項非活性化を防ぐために少なくとも約50Å分
離されるべきである。この分子間分離は約10- 2 モル
のポルフィリン濃度に対応する。
【0029】一般にセンサを含む薄くかつ均質の膜は、
適当な膜形成材料とともに溶媒に溶かされたセンサを含
む先駆物質組成を使用して準備される。機能的に、溶媒
はセンサ分子を溶解できなければならず、平滑な膜を生
じるために十分な揮発性がなければならない。溶媒は好
ましくはセンサを溶かし、組成を表面上に塗布した後都
合のよい時間以内に蒸発する揮発性のある有機材料であ
る。溶媒の特定な性質はこの発明の目的にとって重要で
はないし、広範な種類の材料にわたってもよい。溶媒の
非制限的な例は、1、1、1-トリクロルエタン、ブチルアル
コールおよびイソプロピルアルコールである。
【0030】最終的な膜はまた十分に酸素透過であり、
その結果酸素含有気体が圧力測定の間膜に含まれたセン
サのルミネセンスを消光することが可能であるというこ
とを除いては制限されないと考えられており、それらは
それらが含むセンサと相容性でなければならない。一般
的に、膜形成材料は溶媒を蒸発した上で物体の表面上に
膜を生み出す。したがって、膜形成材料は好ましくはそ
れ自体の最終膜材料と化学的に同一であり、溶媒に溶か
される。しかしながら、膜形成材料はまた溶媒の蒸発の
間または蒸発後に最終膜を形成するオリゴマのような膜
先駆物質であるかもしれない。膜形成は先駆物質の空気
の成分との化学反応、先駆物質に対する熱または光の作
用または溶媒に含まれた異なった先駆物質分子の化学相
互作用などの結果として生じるかもしれない。たとえ
ば、ペトラルク(Petrarch)MBまたはジメチルポリシ
ロキサンポリマー溶液(たとえばGP−197,ジェネ
シ・ポリマーズ・コーポレーション(Genesee Polymers
Corporation)のような熱可塑性シリコンコポリマーは
膜形成材料として使用されるかもしれない。この例にお
いて、溶媒を蒸発した上で、最終ポリマー膜は何ら意味
のある化学反応を起こさずに生成される。シリコン−ポ
リウレタンまたはシリコン−ポリエステルコポリマーの
ようなシリコンコポリマーもまた、膜形成ポリマーとし
て使用されるかもしれない。
【0031】偶然に、もし上述のルミネセンス膜で塗装
される物体の表面がまず白色にされれば、発光ルミネセ
ンスはもし表面が白色以外、たとえば黒色表面である場
合より明るいことが発見された。実際に、ルミネセンス
は膜が黒色表面を覆う場合はほとんど検出不可能であ
る。動作の特定の理論に縛られることを望むものではな
いが、発明者は白色背景は反射表面を与え、それから非
吸収された励起光はセンサを含む膜の中に散乱すること
が可能であると信じる。したがって、光はセンサ分子を
励起する第2の機会を有する。増強効果は非常に大き
く、光子の多くは膜の総内面反射特性のために膜を介す
る多数の通過を行なうと考えられる。センサからの発光
もまた白色表面から散乱するので、検出器はより大きい
信号を検出することが可能である。
【0032】裏塗りのための白色被覆の型の選択は重要
である。いくつかの白色コーティングは空気および紫外
線に延長して露光されると黒ずむことが観察されてき
た。いくつかのコーティングは、ルミネセンス膜によっ
て覆われると、励起光によるか、またはルミネセンス種
(たとえばポルフィリン)との酸素の光化学作用で生み
出された1重項酸素によるかのどちらかによって劣化さ
れやすい。したがって、白色被覆は励起光に無感応であ
るべきであり、および/または1重項酸素消光剤が被覆
に加えられるべきである。
【0033】例証的な白色被覆はラスト−オレアム・ホ
ワイト・グロス・ペイント(Rust-Oleum White Gloss P
aint)およびクライロン・グロッシィ・ホワイト・スプ
レー・ペイント(Krylon Glossy White Spray Paint )
(#1501 )のような塗料である。クライロンはこの発明
の目的のために利点があるとわかった、なぜならそれは
励起光に延長して露光された後最も少ない量の黒ずみを
示すからである。風洞テストのためには、空力的モデル
を塗装するために通常使用される一般の市販塗料が白色
裏塗りのために使用されてもよい。
【0034】裏塗りはできるだけ白色であるべきであ
る、なぜなら黄色がかったまたは薄い鳶色の色調は最適
の信号画質向上を生み出さないからである。表面が平滑
で、ルミネセンス信号を増加させることができる限りに
おいて、白色被覆は合成物また酸化塗装のような表面の
化学修飾であることが可能であるとも考えられる。
【0035】この発明のセンサは大雑把に3つの型に分
けられ、センサA、BおよびCで表わされる。いくつか
の実施例において、この発明のルミネセンスコーティン
グはセンサAおよびB、またはセンサA、BおよびCか
ら構成されるであろう。これらの3つの型のセンサの特
性は以下のとおりである: センサA:このセンサは強度IA を持つλA で圧力に依
存するが、また幾分かの温度依存性をも有するルミネセ
ンス(たとえば、シリコンポリマにおける白金オクタエ
チルポルフィリン(PtOEP))を生み出す。
【0036】センサB:このセンサは強度IB を持つλ
B で温度に依存するが、圧力依存はほとんどまたはまっ
たく有しないルミネセンスを生み出す。
【0037】センサC:このセンサは強度IC を持つλ
c で温度および圧力から比較的独立したルミネセンスを
生み出す。
【0038】センサAの好ましい型は燐光ポルフィリン
である。最も好ましいセンサAは白金オクタエチルプロ
フィリンであり、ここではPtOEPと省略される。こ
のメタロプロフィリンは燐光を生み出し、その強度は上
に示された理論上の考えに基づく大気の酸素の分圧に直
接関連させることが可能である。PtOEPのための励
起/発光スペクトルは、約380nmでの可視スペクト
ルの近紫外領域において強い励起バンドを、約540n
mでの緑領域においてより弱いバンドを示す。PtOE
Pは約650nmでの可視スペクトルの赤い領域で燐光
を発する。PtOEPはその大きい燐光量子効率(約9
0%)およびその長い3重項寿命(約100マイクロ
秒)のために好ましいセンサAである。
【0039】センサBは温度に依存するが圧力依存性は
ほとんどまたはまったく有しないルミネセンスを生み出
す。センサBのいくつかの例は以下のとおりである:ロ
ーダミンB、イットリウムバナジン酸塩:ユウロピウム
微結晶およびユウロピウムテノイルトリフルオロアセト
アセトネート。
【0040】好ましいセンサBは蛍光種である。蛍光に
固有の短い寿命は、ルミネセンスが実質的に酸素によっ
て影響を受けない程度まで、酸素消光の機会を実質的に
減少させ得る。蛍光種の最も好ましい型はローダミンB
(レーザ染料)である。伝えるところによれば、ローダ
ミンBはわずか4ナノ秒の蛍光寿命と温度に依存する強
い蛍光歩留りを有する。ロマノ(Romano)他、Appl.Phy
s.B49 、527-533 (1989年)を見られたい、ロマノは生
物学的目的のための温度分布マッピングのために、この
分子を薄い膜の中に組み込むことができることを具体的
に説明した。図4は図1の装置で使われた白色塗料で覆
われたアルミニウムプレート上にスプレー塗装されたシ
リコン樹脂の中のローダミンBのための実験室の較正曲
線を示す。サンプルチャンバ(14)は熱によって調整
され、温度はディジタル読出のあるオメガ・モデル(Om
ega Model )HH71熱電対温度計で確認される。図4
において、温度Tでの強度Iは、温度To (測定される
最低温度)での強度Io に比率化される。最低自乗あて
はめからの傾斜は1.24619 の修正差で-0.01945(または
度Cにつき約2%)であると報告される。
【0041】発明者はセンサBに対して他の材料を試み
た。特に、イットリウムバナジン酸塩で、ユウロピウム
が微結晶形態で利用されたとき、圧力依存性は何も発見
されなかった。それは金属中心を分子状酸素による消光
から覆うために微結晶形態で生み出されるべきであるこ
とが発見された。さらに、燐光は驚くべきことに温度と
ともに大雑把に0.8%/℃増加した。ランタンオキシ
スルフィド:ユウロピウム微結晶もまた適当であるが、
それらはより小さい温度反応、0.4%/℃を有する。
「微結晶」は約0.5−2ミクロンの範囲の大きさを有
する結晶をさす。
【0042】センサCは温度および圧力状態から比較的
独立した強度でルミネセンスを示す分子種である。ルミ
ネセンスの温度依存性をほとんどまたはまったく示さな
いルミネセンス分子は感圧性を排除するためにカプセル
に入れて気体不浸透ポリマ(たとえばポリアクリロニト
リル)になり、温圧感度を排除することが可能であると
考えられる。適当なルミネセンスセンサの微結晶を使う
ことも可能であろう、なぜならそれらは圧力依存性を示
さないからである。
【0043】この発明の方法を実行するために、この発
明に従うコーティング組成(つまり塗料)は上に説明さ
れた物体の表面上に塗装され、それから物体はコーティ
ングに含まれたセンサの各々を励起する光の1つ以上の
波長で照射される。励起または発光波長がセンサ毎に異
なることは必要ではない。実際に、ある状況下ではコー
ティングに含まれるセンサの各々に対して共通の励起ま
たは発光波長を有することは好ましいかもしれない。し
かしながら、共通の励起波長があれば、異なったセンサ
の発光波長は異なり、かつ別々に測定されるように適切
に別個の最大値(たとえば20nm)を有しなければな
らない。代替的に、共通発光波長があれば、異なったセ
ンサの励起波長は異なり、かつ適切に別個の最大値を有
しなければならない。
【0044】好ましい実施例において、発光ルミネセン
スは異なり、一定照度の間ビデオのような、検出装置の
前で異なった干渉フィルタを回転することによって別々
に測定される。その回転をコーティングのフラッシュ照
明励起と調整することは代替の例を提供するかもしれな
いので、その結果ルミネセンスの各々の画像は異なった
フラッシュでとることが可能である。フラッシュ照明の
状況下で、フラッシュ毎に強度にいくらかの変動がある
かもしれない。この場合に、システムはこれらの変動を
補償するようにフラッシュから光の幾分かを受信するこ
とを検出器に許容するべきである。たとえば、光の幾分
かを受信するフォトダイオードモニタはフラッシュ強度
の変動性という問題を最小限にするために使用されるか
もしれない。
【0045】
【画像捕捉および解析】その最も広い形態において、こ
の発明は表面上の少なくとも1つのセンサのルミネセン
スを検出し、次にそれを物体の表面上の圧力に関連させ
ることができるようにルミネセンスの強度の測定を処理
することによって表面上の圧力測定値を提供する。
【0046】一般に、圧力を測定するために使用される
装置は、酸素含有気体が膜と接触している間膜の中のセ
ンサを励起するための光源、膜に含まれるセンサによっ
て発光されるルミネセンスの各々を検出するための手段
および生データを好ましくは上に論じられた理論関係に
従って酸素含有気体の圧力に関連づけられる強度の比率
に処理するための手段とを含むであろう。
【0047】圧力較正測定のための装置の好ましい実施
例は図1に示される。この図において、(2)はキセノ
ン(Xenon )アークランプ(たとえば、オリエル・コー
ポレーション・モデル(Oriel Corporation Model )61
37で、アークランプ電力供給No.8510-2によって電力を
与えられる)のような光源である。光源からの光は赤外
および近赤外波長を取り除くために一般的に水(4)を
介して、そして適当な励起波長を得るために帯域干渉フ
ィルタ(6)を介して(たとえば:400nmに中心を
おくメレス・グリオット(Melles Griot)50nm帯域
干渉フィルタ)濾過される。空間的に均質の照射ビーム
を形成するために、光は光ファイバケーブル(8)を通
過して、レンズ(10)(たとえば4インチ焦点距離水
晶レンズ)と再び平行にされるかもしれない。平行光は
それからダイクロックミラー(12)(たとえばコリオ
ン(Corion)ダイクロイックミラー)に突き当たり、そ
れはカットオフ値(たとえば500nm)以下の波長の
光を反射し、カットオフ値(たとえば500nm)以上
の波長の光を透過する。励起光は、ダイクロイックミラ
ーから反射した後、丸窓を介して密封された圧力チャン
バ(14)に向けられ、そこでセンサ((15);つま
りアルミニウムのような白色に塗られた表面上に塗装さ
れたシリコン樹脂の中のPtOEP)の薄い膜に衝突す
る。圧力チャンバの圧力は、圧力管によって圧力チャン
バに付着された機械式ポンプ(図示されていない)によ
って、較正目的のために注意深く制御されることが可能
である。かかるポンプの起動およびバルブの注意深い調
整によりチャンバ内に所望の圧力が生じる。圧力は標準
圧力測定手段(たとえばピエゾ抵抗圧力変換器、オメガ
・モデル(Omega Model #PX81、グランビル−フィ
リップス(Granville-Phillips)275コンベクトロン
(convectron)ゲージまたは気体圧力計)によって監視
されかつ確認され得る。
【0048】圧力チャンバ(14)から、反射光および
ルミネセンスの双方が圧力チャンバの丸窓から外へ通過
する。カットオフ値以下の波長は偏向される一方でカッ
トオフ値より大きい波長はダイクロイックミラーを介し
て透過される。ルミネセンス光はそれから第2の帯域干
渉フィルタ(16)(たとえば650nmに中心をおく
メレス・グリオット(Melles Griot)50nm帯域干渉
フィルタ)を通って、それから検出器(たとえばビデオ
カメラ(18))の中に通過する。その後、検出された
ルミネセンス信号は処理のためのコンピュータまたはビ
デオレコーダ(20)に送られる。
【0049】図1の装置のように主に較正のために設計
されていない装置においては、塗装された物体は、圧力
チャンバの代わりに、酸素含有気体が物体を通過して流
れている任意の所望の環境にあるであろう。たとえば、
物体は風洞に置かれることも可能であるし、戸外に置か
れることも可能である。
【0050】一般にセンサBおよびCの包含によって可
能にされた較正は以下のように行なわれるかもしれな
い:測定される表面上の所与の領域について、センサ
A、BおよびCのルミネセンス強度が測定される。表面
を亘る温度の変動を補正するためにセンサBを使用する
ために、基準温度を選択することが必要であろう。基準
温度は周囲の「風オフ」の状態の下では、興味のある表
面に亘って優勢である温度であるかもしれない。圧力測
定に関して他の便利な温度は、たとえば高いまたは低い
極限状態のように、選ばれるかもしれない。センサBの
ルミネセンス強度IB を測定した後、この測定値はIB
を温度に関連づける予め定められた較正曲線と比較さ
れ、それによって温度測定値を得る。一旦温度が測定さ
れれば、センサAのルミネセンス強度、IA はIA と温
度を関連づける第2の予め定められた較正曲線または行
列を使用することによって、基準温度からの任意の温度
の変動について補正されるかもしれない。もし蛍光体A
およびBのみが存在すれば、温度較正が行なわれるかも
しれないが、基準状態への較正は標準化状態、たとえば
「風オフ」状態下での別々の測定を実行することによっ
て発生されなければならない。代替の方法は第3のセン
サCを含み、その強度IC は基準状態として使用され、
それゆえに「風オフ」測定の必要性を排除するであろ
う。最終的に、較正IA 測定値はシュテルン−フォルマ
ー等式(上の等式(1)を見られたい)によって表面の
測定された領域での気体の圧力に関連づけられる。圧力
測定値は表面全体に亘る圧力プロファイルを示すために
所望されるように比較されるまたは示されるかもしれな
い。
【0051】以下は上述の方法に関連して使われるかも
しれない較正等式のいくつかの例である(2つの可能性
が与えられる)。
【0052】逆最小自乗行列方法:
【0053】
【数1】
【0054】この式で、(r1j、r2j)は表面上の点j
について等式(2)で規定された(r1 、r2 )であ
る。応答行列Rは平均に中心をおかれ、かつB行列は実
験室での較正によって数値を求められ、そして実務でp
/po およびTを予言するために使用される。(これは
2つのセンサについて示される。もしセンサCが使用さ
れればIC は等式のIo A およびIo B にとって代わる
かもしれない)。
【0055】代替例: p/po =α+β(Io A /IA )+γ(IB /Io B ) (4) この式でα、βおよびγは実験室の較正で数値を求めら
れ、実務においてp/po を予言するために使用され
る。(再び、Io A およびIo B は、もし第3のセンサ
が利用されれば、IC にとって代わられるかもしれな
い。)感圧膜によって与えられる強度情報は好ましくは
ディジタル画像処理、つまり較正曲線および圧力地図を
生み出すためにデータを記録しかつ比率化するための定
量的方法によって処理される。ディジタル画像処理はコ
ンピュータによる画像の操作をさす。画像処理システム
の基本的な目的は、所望の情報を抽出するために画像を
ディジタル化し、記憶しかつ処理することである。好ま
しく採用されるビディコンまたは固体カメラは、コンピ
ュータ画像システムへの1次入力である。カメラはイメ
ージを走査するので、結果として生じる光強度の配列は
アナログ電気信号に変換される。もし「リアルタイム」
で行なわれれば、新しい画像は秒当たり30または60
回走査されるであろう。単一の画像フレームは2つのフ
ィールドの線−すべての奇数番号の線から作られる奇数
フィールドとすべての偶数番号の線から作られる偶数フ
ィールドとを含む。ビデオ装置はデータの個々の線を分
離する水平周期パルスおよびデータの全フィールドを分
離する垂直同期パルスを生み出す。各フィールドは1秒
の60分の1で獲得される。フィールドを結合すること
によって、またはフィールドをインタレースすることに
よって、完全な画像フレームが1秒の30分の1毎にデ
ィスプレイされるかもしれない。
【0056】カメラから、アナログビデオ信号が次にデ
ィジタル化される。このプロセスの間に、画像は隣接し
た画素の水平行に分割される(つまり、個々のルミネセ
ンス測定が行なわれる表面の領域に対応する)。ディジ
タル化されたフレームの空間解像度は、画像が線毎に画
素(列)の数によって分割される多数の線(行)を持つ
行列として表わされる。典型的な空間解像度は256線
×256画素または512線×512画素である。解像
度の第2の型は輝度またはグレースケール解像度であ
る。各画素の場所で、強度は量を図られかつグレーレベ
ル値を割り当てられる。8ビットデータは共通であり黒
から白にわたるグレーの256の別々のレベルに対応す
る。
【0057】一旦画像が捕捉され、ディジタル化されか
つ記憶されると、それはディジタル画像処理を受けやす
く、それによって画像はいくつかの動作を介して所望の
情報を抽出するために変えられる。好ましい実施例にお
いて、各画像の数個のフレームが合計され、そしてダー
クノイズの総計されたフレームは「風オフ」および「風
オン」データの総計されたフレームから減じられる。
「風オフ」フレームは次に「風オン」フレームによって
分割され、所望の強度比率情報Io /IA を得る。もし
膜が温度および圧力の双方から独立したセンサを含め
ば、較正のために「風オフ」データを測定することは必
要ないであろう。
【0058】再び図1を参照して、好ましい実施例にお
いて、塗装された物体によって発光されるルミネセンス
光は、写真レンズによって集められかつカメラ(18)
によって検出される。カメラの好ましい型は二酸化珪素
配列ビディコンカメラ(RCATC-2000 )または電荷結合
素子(CCD)ビデオカメラ(たとえばソニー(Sony)
XC-57 )である。入射光に対するカメラのビデオ出力の
線形応答を達成するために、自動利得制御(AGC)が
被能動化されカメラのためのγが1の値に設定される。
データ収集のために、カメラからのビデオ出力はコンピ
ュータに入力されるかもしれない。たとえば、フレーム
グラバボード(トルーヴィジョン(Truevision、TARGA-
8 )を備えたIBM PC/ATパーソナルコンピュー
タは有利に使用されるかもしれない。TARGA−8ボ
ードはビデオ信号を8ビットにディジタル化し、その画
像を512×480離散画素場所上に記憶する。好まし
くは、データは特定化された領域上のソフトウェアパッ
ケージによってディジタル化される。風洞テストからの
データはデータ変換の登録商標クイックキャプチャ(Qu
ick Capture )フレームグラバボードを備えたマッキン
トッシュ(Macintosh )IIコンピュータによって集め
られた。登録商標クイックキャプチャボードは640×
480二乗画素の空間解像度を有し、かつ8ビットのモ
ノクローム画像を捕捉する。発明者によって数個の洞テ
ストに関連して使用されたソフトウェアパッケージ、イ
メージ(Image )2.0は、ザ・ナショナル・インステ
ィテューツ・オブ・ヘルス(the National Institutes
of Health )によって創られた。信号平均化の目的のた
めに、いくつかの画像は合計され、好ましくは16ビッ
トファイルとして記憶されるかもしれない。ソフトウェ
アは全16ビットファイルの比率化を許容するように一
部変更された。画像処理に続いて、変更された画像がス
クリーン上で見られ、画像のハードコピーが生み出され
るかもしれない。
【0059】図5は概略の画像処理シーケンスを示す。
対象(2)は励起光で照射され、発光された燐光はビデ
オカメラ(4)によって集められる。画像はそれからコ
ンピュータ(8)の内部のA/D変換器(6)によって
ディジタル化され、そして処理された画像は記憶され
る。その後画像はやはりコンピュータ(8)の内部のD
AC変換器(10)によってアナログ信号に変換され、
そして最終的に処理された画像はビデオモニタ(12)
上で見られる。
【0060】上の例において、発明者はこの発明を特定
の型のカメラ、コンピュータ、ソフトウェアまたはフレ
ームバッファボードなどに制限することを意図するもの
ではない。
【0061】上述の説明から、および以下に示された例
に基づいて、発明者は物体の表面上の圧力および温度変
化を表わす質的流体可視化の新しい方法を具体的に説明
した。
【0062】以下はここに開示される組成および方法の
ために発明者によって考えられたいくつかの付加的な利
用法である: (1) 流体可視化:PtOEPは酸素によって消光さ
れるが窒素、アルゴンその他のもののような他の気体に
よっては消光されない。したがって、もし非消光気体、
好ましくは窒素が風洞のたとえば翼の前縁に沿って小さ
なオリフィスを介して強制的に外に出されれば、風は流
体の特性に従って窒素を吹き飛ばし、窒素がポルフィリ
ンと接触するところでルミネセンスをより明るくするで
あろう。(窒素は酸素による消光を抑制するであろ
う。)その結果は実験時の特定の状況の流体パターン特
性である。多くの現在の方法に比べてこの方法の際立っ
た利点は実験に続いてすぐに材料がその元の状態に戻れ
ることである。この実験は励起光に延長して露光するた
めに要求される再調整がほとんどまたはまったくなくて
も何回も繰返すことができる。
【0063】(2) 機内研究:この方法を飛行中の航
空機上で使用することは実行可能である。コーティング
は空力的表面の一部上にされるであろう。飛行機の内部
から表面は励起源によって照らされ、かつ好ましくはビ
デオカメラによって監視されるであろう。実験は迷光か
らの干渉を回避するために好ましくは夜間に行なわれる
であろう。もし非常に明るい励起が使用されれば(たと
えばビデオカメラの速いシャッタと同期にされたフラッ
シュまたはレーザ)、背景光の存在下で作業をすること
が可能である。
【0064】以下の例はこの発明の利点を例示しかつ通
常の技術を有するものが同じものを作りかつ使用するこ
とを援助するために示される。これらの例は開示の範囲
またはこの特許により与えられる保護を、いかなる方法
においても制限することを意図するものではない。
【0065】
【例】
【0066】
【器具】PtOEPを含むシリコンポリマーの薄い膜は
その酸素圧力依存性がシュテルン−フォルマーの法則に
従うルミネセンスを示すという主張を証明するために使
用される器具の概略図が図1に示される。この図は上で
詳しく論じられる。
【0067】
【材料】この調査で使用される分子圧力センサ、PtO
EPはその大きい燐光量子効率(約90%)およびその
長い3重項寿命(約100μs)のために選択された。
これらの特性は白金エチオポルフィリンのそれと類似で
あり、そのことはしばらく前に報告された。分子は38
0nmの光で照射されるときに約650nmで燐光を発
する。
【0068】PtOEP溶液は0.10グラムのPtO
EPを1リットルのジェネシ・ポリマーズGP−197
ジメチルシロキサンポリマー溶液に混ぜることよって準
備される。溶剤(主に1、1、1 −トリクロルエタン)は蒸
発し、平滑な膜を残す。最良の結果は数回の薄い塗装の
塗布を各塗装を塗布の間に乾燥させて行なうことによっ
て得られる。PtOEP塗布に先立って白色のクライロ
ンスプレー塗料のような市販のエポキシベースの白色ス
プレー塗料で表面を前塗りすることは、カメラで見られ
るようにルミネセンス強度信号を大きく増加させる。P
tOEP膜はそれ自体非常に薄い(約10と20μmと
の間)。実験を通して、Io /I比率はこの範囲にわた
る厚さの変動によって大きく影響を受けないことが決定
された。
【0069】
【結果】実験室の較正曲線は、約0.10ないし1.0
気圧の圧力範囲にわたるPtOEPサンプルの燐光強度
の示度(グレーレベル値)を読取ることによって決定さ
れる。ビデオ画像の中心近くの100画素の特定化され
た正方形に対する強度値は各圧力で5つの異なったフレ
ームについての値を平均化することによって得られる。
平均化された示度読取りに対する標準の偏差は典型的に
は200のうちの1部分以下である。カメラレンズが覆
われている間に取られるダークノイズ値は強度の示度読
取りから減じられる。1.0気圧または周囲気圧po
結果として生じる強度の示度はIo であると解される。
データはシュテルンーフォルマー関係(図2を見られた
い)によって予言されるようにIo /I対p/po の間
にほぼ直線状の関係を示す。切片Aおよび傾斜Bは最小
自乗当てはめによって、23℃の周囲温度で、それぞれ
0.32±0.01および0.70±0.01であると
決定される。AおよびBの合計はほぼ1の値であること
に注目されたい。
【0070】
【風洞測定】
【0071】
【I.NASA−AMESでのテスト】実際の動作状態
下で、型Aの単一蛍光体、PtOEPを使用する基本の
圧力測定方法の実行可能性を証明するために、風洞テス
トはモヘット・フィールド(Moffett Field )、カリフ
ォルニア(California)のナサ−アメズ・リサーチ・セ
ンタ(NASA-Ames Research Center )で行なわれた。
【0072】
【器具】NASAでの風洞テストに使用された装置の概
略図は図3に示される。風洞(2)は流入型であり、マ
ッハ(Mach)数0.66の風速に達することが可能
である。テストセクション(4)は約18インチ×18
インチの断面図を有し、透明プラスチックから作られて
いるので、その結果テストを行なっている間に物体を見
ることが可能である。実験のために使われる翼(6)
は、NACA−0012対象形翼(翼弦で3インチおよ
び翼幅で10インチ)であった。16の圧力オリフィス
の単一の行が翼幅の中心に翼の翼弦を横切って配置され
た。テストセクションに設置されたとき、翼は5度の迎
え角で固定された。全体の翼はまず市販の白色エポキシ
ベースの塗料でスプレー塗装され、それからPtOEP
/シリコン樹脂溶液でスプレー塗装された。正の圧力が
塗料でオリフィスを塞がないように塗布工程の間圧力オ
リフィスに接続された管を介して印加された。空気
(7)は図3の右側からテストセクションに入り、それ
が出る左側に移動する。
【0073】テストセクションにおける翼は側面、翼の
最も近い終端部から約6インチのところから照らされ
た。頂上の照明は不可能であった、なぜなら頂上のプラ
スチックカバーは紫外線を通さなかったからである。光
源(8)はエレクトロ−ライトコーポレーション(Elec
tro-lite Corporation)のモデル(Model )ELC−2
50UVランプであった。ランプは400nm以下の波
長を有する光を通すそれ自身のフィルタを有した。ポル
フィリンの較正のために使用された同一のRCAビディ
コンカメラ(10)はこの実験のために使用された。カ
メラは外側でテストセクションの上でかつ直接翼上に取
付けられた。650nmで中心とする50nmの帯域干
渉フィルタはカメラレンズを覆った。翼表面とカメラレ
ンズとの間の距離は約10ないし12インチであった。
IBM ATコンピュータ(12)のTARGA8シス
テムはデータにアクセスしかつそれをディジタル化され
たフォームに記憶した。パナソニック(Panasonic)の
白黒モニタ(14)はTARGA8フレームバッファシ
ステムによってとられた生のおよびディジタル化された
画像の双方をディスプレイした。
【0074】TARGA−8ボードのための制御ソフト
ウェアパッケージは、翼の翼弦を横切る画素データの平
均化を許容するためにこの実験のために再び一部変更さ
れた。100フレームのデータは画素の5つの隣接した
行の各々についてとられた。5つの行はそれからデータ
の単一の水平行を生み出すために垂直に合計された。各
離散画素場所は500のグレーレベル値の結果として生
じる総計を含んだ。データはダークノイズ示度、風オフ
状態および風オン状態についてとられた。ダークノイズ
値は風オフおよび風オン状態の双方から減じられた。結
果として生じる風オフ強度データIo は、結果として生
じる風オン強度データIによって分割された。この方法
によって、翼弦に沿う各画素場所でのIo /I値が決定
され、かつIo /I対画素数(または翼弦長)の図が達
成された。
【0075】従来の圧力測定は各々が24ポートのデュ
アル変換器、スキャニバルブズ(Scanivalves )を監視
することによって行なわれた。強度情報と同様に、圧力
データは時間平均された。約1500のデータ点が2秒
の期間の間にとられた。圧力データはディジタル・イク
イップメント・マイクロバックス(Digital Equipment
Microvax )IIに記録されかつ記憶された。
【0076】
【結果】ルミネセンス強度データから決定された圧力比
率を圧力タップによって直接測定された比率と比較する
ために、直接測定された値、p/po に最も当てはまる
最小自乗直線係数CおよびDが規定される: p/po =C+D(Io /I) (5) 以下の論点において、p/po は直接測定された圧力比
率を表わし、p′/po′は上の等式を使ってルミネセ
ンスデータから決定された圧力比率を表わす。
【0077】風洞テストの間、マッハ数Mは0.36な
いし0.66の範囲にわたって変えられた。図6はM=
0.36の風速でとられた翼の1部分の写真を示す。1
本の矢印は圧力タップの行を示し、1本の矢印は圧力タ
ップに平行でルミネセンスデータがとられた場所を示
す。図6で示された位置で翼の翼弦を横切って測定され
た強度プロファイルは、図7のIおよびIo 画像につい
て示される。
【0078】図8はM=0.36での風洞較正曲線を示
し、これは翼に接続された圧力変換器からとられた圧力
比率情報とカメラによってとられた強度比率データとか
ら準備された。線に対する切片および傾斜はそれぞれ
0.30および0.70である。これらの値は実験室の
較正曲線の値によく匹敵する。軸を逆にし、かつIo
Iを独立変数と解し、p/po を従属変数と解すること
によって、CおよびDに対する値が計算される。これら
の数字から、p′/po ′値が各Io /Iについて計算
される。実際の圧力比率(p/po )および予測された
圧力比率(p′/po ′)は、図9に示されるように、
翼を横切る翼弦長の関数で図が描かれる。図を見てわか
るように、実際の値と予測された値は非常に好都合に匹
敵する。
【0079】0.66のマッハ数と5度の迎え角で、衝
撃波はNACA−0012翼の前縁上で発達する。テス
トの間、衝撃波は翼の全翼幅に広がる明るい帯域として
現われた。翼上の衝撃波は図10の未処理のルミネセン
ス画像で見ることが可能である。対応するルミネセンス
プロファイルは図11で示される。PtOEP燐光の強
度は衝撃波でより大きい、なぜなら酸素分圧がこの領域
ではより小さいからである。図12はM=0.66につ
いてのp/po 対Io /Iのための較正曲線を示す。実
線は最良直線当てはめを示す。2組のデータ点の間の大
きなギャップは衝撃境界のいずれかの側の著しいの静圧
差に対応する。このデータの直線状の相関関係はM=
0.36についてのデータの相関関係より弱い。図13
は実際の圧力データと較正曲線(p′/po ′)から予
測された圧力データとを示す。衝撃境界の風上側では、
ルミネセンス予測は系統的に高く、一方で風下側では予
測は系統的に低い。これは2つの較正曲線が、1つはよ
り低い圧力領域のためにおよび1つはより高い圧力領域
のために使われるべきであることを提案する。もし翼の
後縁に関する圧力比率情報が前縁に関する圧力比率情報
より分離した線に当てはめられれば(図14)、実際の
データへのよりよい相関関係が結果として表われる(図
15)。図15において、p*/po *は二重直線当て
はめによって予測されたデータをさす。
【0080】2組のデータにおける分散量を比較するた
めに、F比率が計算される。F比率は以下のように規定
される: F=s1 2 /s2 2 , (6) ここでs1 2 >s2 2 である。ここでsは予想標準偏差
である。二重当てはめに対する標準偏差は前および後の
領域についての標準偏差を平均化し、かつそれぞれの自
由度数に従って各々を偏らせることによって決定され
る。p′/po ′およびp*/po *に対するF比率は
70より大きいと決定された。F値の表はこの大きさの
数字を発生するランダムな確率は10- 4 以下であるこ
とを示す。二重直線当てはめはそれゆえに統計的に正当
化される。二重当てはめに対する必要性は気体の流れの
間に翼弦を横切る表面温度の変動に起因すると考えられ
る。この温度変動はより高い風速でより重大である。別
個の実験はシュテルン−フォルマーの図の傾斜および切
片はPtOEPに対する温度依存であることを具体的に
説明した。たとえば、Io /I対p/po の3つの図は
3つの異なった温度、6.0℃、23.7℃および5
0.0℃で作られ、図16で示される。3つの曲線すべ
てに対する圧力は約20トルから760トルの範囲であ
った。すべての3つの曲線に対するIo は周囲温度でと
られたものであった。励起光は膜の劣化を防ぐために示
度読取りの間遮られた。その主要な温度依存性が酸素消
光の率である分子に予想されるように、線の切片(酸素
濃度が0のところ)はほぼ同一のままであり、一方傾斜
は大幅に変化した。より高い風速では、二重直線当ては
めの使用は直接測定された圧力とルミネセンス強度デー
タから決定された圧力との間の対応を大幅に改良する。
【0081】NASA実験において、風洞における周囲
室温は約65°Fであった。しかしながら、空気の流れ
の間、テストセクションの空気の温度は50°Fと60
°Fとの間に下がった。したがって、Io およびIは同
じ温度で測定されなかった。発明者の実験室における以
前の較正の実行の間に、Io およびIデータは同じ室温
でとられた。ほとんどの場合の周囲温度は75°Fに近
かった。前に述べたように、翼自体にわたる表面温度は
前縁から後縁にかけて数度変化した。この情報から、将
来のテストのためには、較正のための圧力タップを使用
することなく正確に表面圧力を予測するために、物体の
表面上の温度を知ることが重要であることが決定され
た。もちろん、もしここで規定されたように型Bのセン
サもコーティングに含まれれば、二重直線当てはめは必
要ないであろう:むしろセンサBのルミネセンスを別個
に測定して上述のようにデータを処理することによって
塗装された物体の全表面にわたる温度の変動に補正が行
なわれることが可能であろう。
【0082】Io データについての強度における重要な
ずれは、光源における可能な変動および/またはポルフ
ィリン材料の光分解を示した。これらの状態は結合して
実際に測定されたp/po 値とルミネセンス強度データ
から決定されたp′/po ′およびp*/po *値との
間の僅かな不一致の原因となった。圧力および温度独立
センサCの組込みは光源ずれの補正を助けるであろう。
【0083】
【概要】上に示された作業の結果は以下のように要約さ
れる。Io /I対p/po の較正曲線は、理論的に予想
されるように、ほぼ直線状の関係を示す。シリコン樹脂
行列におけるPtOEPの薄く平滑で均質な膜は、その
圧力フィールドが所望される表面上にスプレー塗装する
ことが可能である。膜のための白色表面裏塗りは信号対
雑音を大幅に高める。「風オン」画像を「風オフ」画像
に比率化することは画像処理ハードウェアおよびソフト
ウェアで達成される。全プロセスは従来の圧力測定技術
と比較するとずっと柔軟でかつ費用がかからない。I
o A /IA データから決定された結果として生じる圧力
は、1%の範囲内で圧力タップ測定値と一致する。Pt
OEPは紫外線に延長されて露光された後劣化するであ
ろう。しかしながら、PtOEPの新鮮な膜を古い膜の
上部に塗布したり、または膜および塗料を剥がして各々
の新しい塗装を塗布してもよい。
【0084】ここで論じられた技術は空力的物体の表面
圧力を示す曲線を生み出す。これらの結果はルミネセン
ス消光および画像処理技術を使用する風洞において空力
的表面を圧力マッピングする実行可能性を支持する。
【0085】
【II.ボーイングでのテスト】実際の産業用風洞動作
で遭遇するかもしれない状態の型をよく理解し準備をす
るために、さらなる風洞テストがザ・ボーイング・カン
パニー(the Boeing Company)での比較的大きな遷音速
風洞において行なわれた。ボーイングの遷音速風洞はN
ASAでのより小さいモデルの風洞で見られたものより
高い風速および実際の飛行をより表わした状態へのアク
セスを提供した。テストは実際の日常の使用に際して特
別な注意を要求するであろう状況の型に貴重な洞察を提
供した。
【0086】
【器具】ボーイングの遷音速風洞(BTWT)は大気に
排出される閉回路のシングルリターンシステムである
(図17を見られたい)。通常の連続的流体動作範囲は
マッハ0.3から1.1である。約54,000馬力を
供給する1対の電動機によって電力を与えられた二段式
ファンは、洞内の空気を移動させる。8×12フィート
のテストセクションは広い範囲の尺度決めされた空力的
モデルをテストするための柔軟性を与える。
【0087】元は感圧塗料テストのために使用されたモ
デルは、ボーイングの商業用輸送機のハーフモデルであ
り、中央胴体から翼端まで約5フィートの大きさであっ
た。ハーフモデルは垂直の中心線上で分割された航空機
の尺度決めされた表示である。空気力学者はコスト効率
性、効果的なモデルの大きさの拡大および器具の単純化
のような理由のために、フルモデルの代わりにハーフモ
デルを使用する。圧力タップの示度はルミネセンス画像
から得られた結果と比較できるように、電子圧力走査器
によって集められた。
【0088】BTWTでの実験装置は図18に示され
る。NASA−Amesでの風洞テストのために使用さ
れた同一の画像装置が、ボーイングのテストのために使
用された。データ収集システムはRCAビディコンカメ
ラ、IBM ATパーソナルコンピュータおよびTAR
GA−8フレームグラバから構成された。加えて、デー
タ・トランスレーション登録商標クイックキャプチャフ
レームグラバボードを備えかつ画像処理のためにイメー
ジソフトウェアを一部変更されたマッキントッシュII
が、データの完全なフレームを捕捉しかつディスプレイ
する際に実験使用のために使われた。ソニーCCD、モ
デルXC−57もまた、実際の風洞動作状況下でのPt
OEP発光に対する感度を決定するために、実験的ベー
スで使用された。
【0089】商業用輸送機のハーフモデルは、翼の翼幅
を横切って数個の場所で表面に穴を開けられた数個の翼
弦の圧力タップを所有した。カメラは圧力タップの上位
3つの行が1つのディジタル化されたフレーム内に捕捉
されるように調整された。圧力タップの行の間の実際の
距離は約8インチであった。約20インチのモデルは1
つのディジタル化されたフレームで見ることができた。
ハーフモデルを風洞に設置する前に、モデルの研磨され
た鋼表面は産業用白色エポキシベースの塗料でスプレー
塗装された。風洞における位置決めに続いて、かつテス
トの直前に、ハーフモデルはPtOEPを含むジェネシ
ーシリコン樹脂でスプレー塗装された。NACA−00
12モデルの場合のように、正の空気圧力が、塗料でオ
リフィスを塞がないように、塗装工程の間圧力タップの
管を介して印加された。
【0090】洞の内部で、ハーフモデルは4つのエレク
トロ−ライト・コーポレーションのモデルELC−25
0UVランプによって照らされた。光源を覆っているフ
ィルタは300と400nmとの間の波長および700
nmを越える波長を通過させた。すべてのランプおよび
カメラは風洞テストセクションの内側に配置された排気
壁に固定して取付けられた。構造への固定的な取付けは
非常に重要であった、なぜなら高いマッハ数での流動気
体の力は風洞動作の間取付けのあまい物品を取除くのに
十分な強さであったからである。カメラはBNCケーブ
ルを介して風洞の外に配置されたIBM ATおよびマ
ッキントッシュIIコンピュータに取付けられた。
【0091】マッキントッシュIIコンピュータ上で使
用されたイメージソフトウェアは、各々の収集したフレ
ームデータに画素毎にデータベースに合計されることを
許容した。各フレームに対する収集および合計プロセス
は1秒以下で行なわれた。8ビットデータの64のフル
フレームが集められ、合計されかつ16ビットファイル
として記憶された。IBMパーソナルコンピュータの場
合のように、個々のファイルはダークノイズ、風オフお
よび風オン状態の各々について保持された。
【0092】
【実験】風洞に設置されかつジェネシ/PtOEP塗料
で塗装された商業用輸送機のハーフモデルは、いつでも
ルミネセンステストができる状態であった。ハーフモデ
ルは光分解影響を低減するためにテストの間黒い布で覆
われた。エレクトロ−ライトのランプはオンにされテス
トに先立って温められた。最終調整が行なわれた後、風
洞の床はテスト中に洞内を循環する埃粒子の数を減らす
ために電気掃除機で掃除された。埃および細かい破片か
らの衝撃はモデル翼の前縁上の塗料にチップを生じさせ
る。塗料のチップは翼上の平滑な空気の層流を乱れた空
気の流れに変換させ、これはこのテストにとっては望ま
しくない。「キャップ」または洞の排気側壁および天井
を覆う滑りカバーは、カメラにアクセスするために開い
たままであった。
【0093】テストを始める直前に、RCAカメラレン
ズは覆われ、かつダークノイズ示度読取りがIBMコン
ピュータで行なわれた。ダークノイズデータの64のフ
レームもまたマッキントッシュIIコンピュータ上で記
録されかつ記憶された。カメラレンズのカバーはそれか
ら取除かれ、滑り風洞「キャップ」は密封された。風洞
テストセクション内および風洞テストセクションのまわ
りのすべての光は励起光源を例外としてすべて消され
た。風オフ示度読取りはIBMおよびマッキントッシュ
コンピュータの両方に記録された。風洞テストセクショ
ンの周囲温度もまた記録された。
【0094】風オフデータ収集に続いて、風洞は動作を
開始された。テストの間、風速はM∞=0.70ないし
M∞=0.95の範囲であった。(前記の文においてM
に続く∞記号は下付き文字として表わされるべきもので
ある。この明細書において以下同様である。)風洞状態
の安定化に続いて、風オンデータがIBMおよびマッキ
ントッシュコンピュータの双方に記録された。周囲風洞
温度もまた記録された。強度データが収集されている
間、ハーフモデルの熱画像もまたインフラメトリックス
(Inframetrics)赤外線カメラシステムでとられてい
た。インフラメトリックスカメラでとられた画像もま
た、マッキントッシュIIコンピュータ上でディジタル
化され将来の基準のために記憶された。
【0095】風オンデータ収集が1回の実験に関して完
成したとき、ファンへの電力が終結し風は停止した。キ
ャップが開かれる前に、もう1組の風オフデータがマッ
キントッシュIIコンピュータでとられた。周囲温度は
記録された。洞のためのキャップはそれから1人の人間
が十分入れるだけ開き、カメラのレンズを覆った。1組
の第2のダークノイズデータがマッキントッシュIIコ
ンピュータに記録された。第2の風オフおよびダークノ
イズ示度は、洞動作の間のかなりの周囲風洞温度の上昇
のために読取られた。温度の上昇は風を推進するために
使われたファンによる空気の加熱に起因すると考えられ
る。周囲温度は1回のテストの間洞内で約15℃から約
50℃へ上昇した。結果的にテスト後にとられた風オフ
画像の強度は元のテスト前読取りから大幅に減少した。
減少したプロフィリン強度は正しい圧力情報に達するた
めに補正を要求するであろう。加えて、テストセクショ
ン内部の排気壁に取付けられたカメラおよび他の装置も
またテスト中に風によって加熱された。RCAカメラの
ダークノイズは温度依存なので、テスト前およびテスト
後の読取りの間では大幅に上昇した。上昇したダークノ
イズの示度読取りは強度データに対するより小さいダイ
ナミックレンジを生み出し、結果として定量的結果にお
いて正確さが低くなった。
【0096】先行するテスト手順は各ボーイング遷音速
風洞について繰返し行なわれた。データはIBM/TA
RGAシステムとマッキントッシュ/登録商標クイック
キャプチャシステムとの双方に各テスト毎に記録され
た。
【0097】
【結果】ここで、p/po はモデル表面上の圧力タップ
からとられた圧力データをさし、かつp*/po *は二
重当てはめ強度情報から予測された圧力データをさす。
【0098】ボーイングのテストに対する定量的データ
はIBM/TARGA画像処理システムに集められた。
IBM ATコンピュータのTARGAソフトウェアは
圧力タップの所望の行の上および下の両方の翼弦の各画
素場所での100ポイントのデータを収集するようにプ
ログラムされた。結果はダークノイズ、風オフ
(Io)、風オン(I)およびIo /I情報から構成さ
れた。そこから1組のデータが集められた翼の領域を表
わすディジタル化された生画像は図19で示される。圧
力タップ行および強度データがとられた場所は矢印で示
される。強度データが集められた2つの行の間の実際の
距離は約10センチメートルであった。翼のディジタル
化された画像はマッキントッシュIIおよびデータトラ
ンスレーションフレームグラバボードによって記録され
た。データの64のフレームはダークノイズ、風オフお
よび風オン画像について収集されかつ平均化された。ダ
ークノイズは風オフおよび風オンデータの双方から減じ
られた。結果として生じる画像はI o /Iデータを生み
出すために比率化された。
【0099】ルミネセンスデータを定量的圧力データに
変換する際の第1のステップは較正曲線を作るために必
要な情報を得るように圧力タップ情報を強度データと整
列させることであった。整列はIBMシステムによって
とられたIo /I比率とCpデータを図に表わすことに
よって達成され、同じグラフ上で圧力タップから測定さ
れた。図20はCp およびIo /I対翼弦長の断片の図
を示す。2組のデータは直接関係しかつ整列されている
ことが容易にわかる。Cp をp/po に変換した後で、
o /I対p/po の較正曲線が作られた。較正曲線は
1つの圧力タップ行につき風速マッハ数0.86および
迎え角3度に対して決定された。これらの曲線は図21
および図22で示される。2つの曲線の傾斜および切片
における類似性に注目されたい。NASAデータと同じ
ように、衝撃波に対するデータポイントと後縁に対する
データは、温度差を説明するために異なった曲線に当て
はめられた。上述の方法によって、計算された圧力比率
(p*/po *)に対する値が適当な較正曲線から決定
された。図23および図24は、計算された圧力(p*
/po *)とマッハ数0.86および迎え角3度でとら
れた2つの行のデータに対する測定された圧力(p/p
o )とを比較する。図25において、強度データの最下
位行に対する傾斜および切片データが最上位行に対する
p*/po *を予測するために使用される。一致状態が
非常によく、適当な温度較正をすれば翼の表面上の圧力
値は限られた数の圧力タップ行からのデータを使って正
確にかつ非常な精密さで予測され得ることを示す。
【0100】圧力タップデータからの小さな不整合は実
際にときとして存在し、1つ以上の説明を有するかもし
れない。最も重要なものは、おそらく翼上で明白な衝撃
状態はいつも安定しているわけではなく、実際は制限さ
れた程度まで翼の翼弦を横切って前後に移動するという
事実である。その状態は動作洞内のモデルの連続的なビ
デオ記録で明らかであり、高いマッハ数(0.70を越
えるマッハ数)および高い迎え角(3ないし7度)にお
いて特に真実である。データの平均化はこれらの不安定
な流体特性を平滑にする傾向にある。完全な圧力タップ
データは4秒以下で記録されるので、その結果衝撃波お
よび他の圧力状態が、いくつかの場合において1分以上
の間平均化されたルミネセンスデータと僅かに異なると
予測されるかもしれない。
【0101】圧力タップデータと強度情報から予測され
た圧力データとの間の不一致の原因となるかもしれない
他の要素は:1)風洞内のカメラの移動;2)高い風状
態のためのモデル移行;および3)再循環風洞における
高温影響である。風オン状態の間の内部構造の振動によ
って生じるカメラの移動は、カメラをテストセクション
の床または壁に直接付着されない安定した構造に取付け
ることによって削減できるかもしれない。モデル移行、
つまり気体の流れの間にモデルを後に移動させることは
比率プロセスの間に補正されるかもしれない。比率化プ
ロセスを始める前に生のIo およびIデータを整列させ
ることは必要であろう。風オフおよび風オンデータを整
列させるためにいくつかの場所でモデル上にマーカを引
くことはおそらく役に立つであろう。大きな洞ファンの
動作による高温は予想される風オン強度に相当な減少を
生じさせる。この例に示される場合のようないくつかの
場合において、風オンデータは特徴的な衝撃波情報を示
す一方で、実際は風オフデータほど激しくない。Io
I比率は、それゆえに高温曲線から予測されるように1
の値より大きい。ダークノイズ示度は風オン示度読取り
の間に増加されたノイズを適当に説明するために風洞動
作に続いて行なわれるかもしれない。
【0102】マッキントッシュIIでとられた画像もま
た、空力学者に貴重で質的な情報を与える。風オン画像
では明らかでない興味ある圧力パターンは、風オフ画像
を風オン画像に比率化すると明らかになる。図26は8
mm広角レンズでとられたより大きいボーイングの商業
用輸送機の風オフ画像を示す。翼は4度の迎え角であ
る。翼(右側の)の前縁に付着された2つのモジュール
はナセル、つまりエンジンハウジングである。光強度の
局所的な変動は翼表面上で容易に明らかである。図27
は同一の迎え角であるがM∞=0.88の風速での翼を
示す。いくつかの圧力情報が可視であるが表面上のむら
のある光強度は圧力パターンのいくつかを隠してしま
う。図28は翼の比率化された画像を示す。ここでむら
のあるパターンは完全に取除かれ、結果として生じる可
視のパターンが真の圧力効果を表わす。(翼の上部およ
び後縁部分の白色帯域周囲部分はモデル移行のためであ
り、これについては上で論じられた。)図29で偽りカ
ラーが圧力パターンの画質向上のためにコンピュータに
よって加えられた。この画像の情報の多くは従来の流体
可視化方法では決して以前はアクセス可能ではなかっ
た。
【0103】風速を変えることによる圧力パターンにお
ける差を具体的に示すために、2つの異なるマッハ数で
の他のボーイング商業用輸送機翼のディジタル化された
画像が図30および図31に示される。偽りカラーはま
た、圧力分布における差を強調するためにこれらの画像
に割り当てられた。図30において風速はM∞=0.7
0である。狭い衝撃波が翼の前縁で可視である。より高
い風速で、図32で見られるように翼の表面上の圧力分
布に劇的な差が認識される。翼は同一の迎え角(3度)
であるが、風速はM∞=0.90である。場所の違いお
よび衝撃波の形状に注目されたい。この型のデータは航
空学エンジニアによって翼の設計の即座の「現場の」評
価のために使用できる可視情報を提供する。
【0104】ビデオカメラレコーダによる動作風洞内の
翼のビデオ記録は動圧情報を分析するために非常に貴重
である。いくつかの場合において、ビデオテープに記録
されたルミネセンスデータは従来の方法では決して見ら
れなかったリアルタイムの動的情報を提供した。たとえ
ば、1つのボーイングの商業用輸送機翼の後縁上の小さ
な動圧波が発見されたが、これはあまりに速く動くので
電子圧力走査器によって確実に捕捉することが不可能で
ある。この「さざ波」の存在はまだ完全に理解されてい
ないが、かかる発見は新しい空力的設計基準へとつなが
るかもしれない。
【0105】
【ルミネセンス強度への裏塗りの効果】表1のデータは
白色の裏塗りが観察されたルミネセンスを大きく向上さ
せることを示す:
【0106】
【表1】
【0107】この発明は好ましい実施例に関して説明さ
れてきた一方で、通常の技術を持つものは前述の明細書
を読めば様々な変更、同等物の代用およびここに述べら
れた主題の変更をもたらすことができるであろう。した
がって、この特許状によって与えられる保護は前掲の特
許請求の範囲およびそれに同等のものに含まれる定義に
よってのみ制限されることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】較正のために使用される器具の概略図である。
【図2】図1の装置で用いられた白色塗料で覆われたア
ルミニウムプレート上にスプレー塗装されたシリコン樹
脂における白金オクタエチルプロフィリンのための較正
曲線を示す図である。Io は気圧po での燐光強度であ
る。Iは圧力pでの燐光強度である。このグラフにおい
てFT(Io /I)=A+B(p/po )であり、A=
0.32およびB=0.70でこれらは直線最小自乗当
てはめからの値である。
【図3】NASA−Amesでの亜音速風洞で用いられ
た装置である。
【図4】図1で示された装置で用いられた白色塗料で覆
われたアルミニウムプレート上にスプレー塗装されたシ
リコン樹脂におけるローダミンBのための実験室内の較
正曲線を示す図である。
【図5】画像処理シーケンスの概略図である。
【図6】M=0.36の風速でとられたNACA−00
12翼を示す図である。圧力タップおよび強度プロファ
イルの場所が示される。
【図7】風オン(I)で図6から抽出された翼の翼弦を
横切る強度データプロファイルと同じ場所で風オフ(I
o )で抽出された基準データとを示す図である。
【図8】M=0.36でのIo /I対p/po を示す所
定位置の較正曲線を示す図である。
【図9】M=0.36についての実際の(p/po )お
よび予測された(p′/po ′)圧力比率の比較を示す
図である。
【図10】M=0.66の風速でとられたNACA−0
012翼を示す図である。圧力タップおよび強度プロフ
ァイルの場所が示される。衝撃境界もまた示される。
【図11】風オン(I)で図10から抽出された翼の翼
弦を横切る強度データプロファイルと同じ場所で風オフ
(Io )で抽出された基準データとを示す図である。
【図12】M=0.66でのp/po 対Io /Iを示す
所定位置の較正曲線である。
【図13】M=0.66での単一直線当てはめに対する
実際の(p/po )および予測された(p′/po ′)
圧力比率の比較を示す図である。
【図14】衝撃波下および翼上の至るところでのデータ
の温度の変動に対する最良の当てはめを示す、M=0.
66についてのp/po 対Io /Iの二重の較正曲線を
示す図である。下位の線は前縁からのデータであり、上
位の線は後縁からのデータである。
【図15】M=0.66での翼上の2つの異なる温度領
域を示す二重直線当てはめについての実際の(p/
o )および予測された(p*/po *)圧力比率の比
較を示す図である。
【図16】6.0℃、23.7℃および50℃に対する
較正曲線を示す図である。各曲線に対するIo は23.
7℃で測定された。
【図17】ボーイングの遷音速風洞(BTWT)の概略
図である。トンネルは空気交換器で大気に排出される閉
回路のシングルリターンシステムである。テストセクシ
ョンの断面図は8×12フィートの大きさがある。
【図18】ボーイングの遷音速風洞(BTWT)テスト
セクションおよびテスト装置の概略図である。
【図19】M=0.86の風速でとられたボーイングの
商業用輸送機翼を示す図である。圧力タップ(矢印B)
および強度プロファイル(矢印AおよびC)の場所が示
される。
【図20】整列目的のためにIo /IデータおよびCp
データの比較を示す図である。
【図21】図19の下位の矢印(C)対応するデータに
ついてM=0.86でのp/po対Io /Iを示す所定
位置での較正曲線を示す図である。
【図22】図19の上位矢印(A)に対応するデータの
ためにM=0.86でのp/po対Io /Iを示す所定
位置での較正曲線を示す図である。
【図23】図19の下位矢印(C)に対応する実際の
(p/po )および予測された(p*/po *)圧力デ
ータの比較を示す図である。
【図24】図19の上位矢印(A)に対応する実際の
(p/po )および予測された(p*/po *)圧力デ
ータの比較を示す図である。
【図25】図19の下位矢印(C)からの較正データを
使用する上位矢印(A)に対応する実際の(p/po
および予測された(p*/po *)圧力データの比較を
示す図である。
【図26】ボーイングの商業用輸送機翼の広角図であ
る。風速は0であり、かつ迎え角は4度である。翼の表
面上の照明むらに注目されたい。
【図27】ボーイングの商業用輸送機翼の翼の広角図で
ある。風速はM=0.88であり、かつ迎え角は4度で
ある。衝撃パターンが発達したが、照明源むらは依然と
して明らかである。
【図28】ボーイングの商業用輸送機翼の連続圧力マッ
プを示す比率画像を示す図である。(図26の画像は図
27の画像によって分割された。)風速はM=0.88
であり、かつ迎え角は4度である。白色の縁は気流の間
の小さなモデル移行のためである。
【図29】コンピュータ化された偽りカラーが圧力パタ
ーンのより大きい画質向上のために加えられた図28の
比率画像を示す図である。
【図30】M=0.70の風速でとられたボーイングの
商業用輸送機翼を示す図である。上右隅にあるプロット
はルミネセンス強度を表わす。
【図31】M=0.90の風速でとられたボーイングの
商業用輸送機翼を示す図である。上右隅のプロットはル
ミネセンス強度を表わす。
【符号の説明】
2 風洞 4 テストセクション 6 翼 7 空気 8 光源 10 RCAビディコンカメラ 12 IBM ATコンピュータ 14 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャネット・エル・カバンディ アメリカ合衆国、98058 ワシントン州、 レントン、ワンハンドレッドアンドサーテ ィナインス・アベニュ、エス・イー、 15461 (72)発明者 ジーン・ギャラリー アメリカ合衆国、98105 ワシントン州、 シアトル、トゥエルブス・アベニュ、エ ヌ・イー、4216、ナンバー・106 (72)発明者 ジェイムズ・ビィ・カリス アメリカ合衆国、98195 ワシントン州、 シアトル、サーティセカンド・アベニュ、 エヌ・イー、6807

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上の酸素含有気体の圧力を測定する
    方法であって、 センサAおよびBならびに選択的にセンサCを含む酸素
    透過膜で塗装された空力的表面を与えるステップを含
    み、 センサAは、励起波長λa で照射した上で、強度IA
    発光波長λA で温度および酸素圧力の双方に依存するル
    ミネセンスを生み出し、 センサBは、励起波長λb で照射した上で、強度IB
    発光波長λB で温度に依存するが酸素圧力から独立した
    ルミネセンスを生み出し、 センサCは、励起波長λc で照射した上で、強度IC
    発光波長λC で酸素圧力から独立しかつ温度から独立し
    たルミネセンスを生み出し、前記方法は、 酸素含有気体に前記表面上を流れさせるステップと、 前記表面の少なくとも一部をλa およびλb または
    λa 、λb およびλc で照射する一方で、前記酸素含有
    気体は前記照射された表面上を流れるステップと、 前記照射された表面の複数個のより小さい領域に対して
    A およびIB かIA、IB およびIC かのどちらかを
    検出するステップと、さらに各より小さい領域について
    のIA 値を前記より小さい領域についての対応するIB
    またはIC の値と比較して前記IA 値を基準温度または
    基準状態に較正し、それによって前記表面上の前記気体
    の圧力の表示となるステップとを含む、方法。
  2. 【請求項2】 前記膜はセンサA、BおよびCを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記膜はセンサAおよびBを含む、請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記センサAはポルフィリンを含む、請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ポルフィリンは白金オクタエチルプ
    ロフィリンである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記センサBはローダミンBを含む、請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記センサBはユウロピウムで覆われた
    イットリウムバナジン酸塩微結晶を含む、請求項1に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記膜はシリコンポリマーを含む、請求
    項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記酸素含有気体は空気を含む、請求項
    1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 λa =λb =λc およびλA ≠λB
    λC である、請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 λa =λb =λc およびλA ≠λB
    λC である、請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 前記照射は一定の光源で実行される、
    請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記照射はフラッシュ光源によって実
    行される、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記膜は白色の空力的表面上に塗装さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記表面は静止している、請求項1に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記表面は前記気体を通って移動す
    る、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記比較ステップは各前記より小さい
    領域の測定された温度を得るために、前記表面の各前記
    より小さい領域からのIB をセンサBのルミネセンスを
    温度に関連させる第1の予め定められた較正曲線と比較
    するステップと、IA を基準温度に較正するためにセン
    サAのルミネセンスを温度に関連させる第2の予め定め
    られた較正曲線を使って、それによって温度較正された
    A 測定値を生み出すステップと、さらにセンサCが存
    在するとき、各領域のための前記温度較正されたIA
    定値の各前記領域のIC との比率を得るステップと、前
    記比率を各前記領域のための前記気体の圧力に関連させ
    るステップとを含む、請求項1の方法。
  18. 【請求項18】 ビデオカメラで各前記塗装された領域
    から前記センサのルミネセンスを捕捉するステップと、
    前記ルミネセンスをディジタル化するステップと、セン
    サBによって生み出されたディジタル化された画像をセ
    ンサAによって生み出されたディジタル化されたルミネ
    センスを基準温度に較正するために使用するステップ
    と、さらにセンサCが存在するとき、センサAのルミネ
    センスを基準状態に較正するために、センサCによって
    生み出されたディジタル化されたルミネセンスを使用し
    て、それによって前記表面上の前記酸素含有気体の圧力
    に関連づけることが可能な各塗装された領域のための較
    正されたIA 値を生み出すステップとをさらに含む、請
    求項1の方法。
  19. 【請求項19】 前記較正されたIA 値をディジタル化
    された画像、写真またはビデオ記録に変換することをさ
    らに含む、請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 各領域から前記較正されたIA 値をア
    ナログ信号に変換することと、各前記領域での前記気体
    の圧力を示す前記表面の画像を見るために前記信号をビ
    デオモニタに経路指定することとをさらに含む、請求項
    8の方法。
  21. 【請求項21】 前記方法は、風洞で実行される、請求
    項1の方法。
  22. 【請求項22】 前記画像はリアルタイムの質的または
    定量的気体流体可視化を提供する、請求項20の方法。
  23. 【請求項23】 表面上の酸素含有気体を可視化する方
    法であって、 センサAを含む酸素透過膜で塗装された表面を与えるス
    テップを含み、光λaの励起波長によって前記膜を照射
    した上で、センサAは発光波長λA でルミネセンスを生
    み出し、前記コーティング下の物体の表面は白色であ
    り、前記方法は前記酸素含有気体が前記塗装された物体
    と接触している間に前記物体をλA で照射するステップ
    と、さらにλA で前記センサAによって生み出されたル
    ミネセンスを観察するステップとを含む方法。
  24. 【請求項24】 前記センサAはポルフィリンを含む、
    請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記ポルフィリンは白金オクタエチル
    ポルフィリンである、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記膜はシリコンポリマーを含む、請
    求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記可視化は前記酸素含有気体の圧力
    についての定量的情報を提供する、請求項23に記載の
    方法。
  28. 【請求項28】 感圧組成であって、溶媒を含み、溶媒
    はセンサAおよびBまたはセンサA、BおよびCを含む
    複数個のセンサをその中に含み、光の励起波長によって
    照射された上で、 センサAは温度および酸素圧力に依存するルミネセンス
    を生み出し、 センサBは酸素圧力から独立し、かつ温度に依存するル
    ミネセンスを生み出し、さらにセンサCは温度および酸
    素圧力から独立したルミネセンスを生み出し、さらに前
    記感圧組成は前記溶媒を蒸発した上で前記センサを含む
    酸素透過膜を形成する分子を含む感圧組成。
  29. 【請求項29】 センサAはポルフィリンを含む、請求
    項28に記載の感圧塗料。
  30. 【請求項30】 前記ポルフィリンは白金オクタエチル
    ポルフィリンである、請求項29に記載の感圧塗料。
  31. 【請求項31】 前記センサBはローダミンBを含む、
    請求項29に記載の感圧塗料。
  32. 【請求項32】 前記分子は前記溶媒を蒸発した上でシ
    リコンポリマーを形成する、請求項28に記載の感圧塗
    料。
  33. 【請求項33】 前記溶媒は揮発性有機液体である、請
    求項28に記載の感圧塗料。
JP3208251A 1990-08-20 1991-08-20 表面上の酸素含有気体の圧力を測定する方法、表面上の酸素含有気体を可視化する方法および感圧組成 Withdrawn JPH0712661A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/570,275 US5186046A (en) 1990-08-20 1990-08-20 Surface pressure measurement by oxygen quenching of luminescence
US570275 1990-08-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0712661A true JPH0712661A (ja) 1995-01-17

Family

ID=24278963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3208251A Withdrawn JPH0712661A (ja) 1990-08-20 1991-08-20 表面上の酸素含有気体の圧力を測定する方法、表面上の酸素含有気体を可視化する方法および感圧組成

Country Status (5)

Country Link
US (2) US5186046A (ja)
EP (1) EP0472243A2 (ja)
JP (1) JPH0712661A (ja)
AU (1) AU649059B2 (ja)
CA (1) CA2049258A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012938A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 酸素感応性膜形成用組成物及び酸素感応性膜
JP2003504506A (ja) * 1999-07-15 2003-02-04 プレセンス プレシジョン センシング ゲーエムベーハー 発光性ミクロ粒子およびナノ粒子の製造および使用
JP2004077481A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Sony Internatl Europ Gmbh システムの温度を決定する方法
JP2006331733A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Toyota Motor Corp 燃料電池の酸素分圧分布等の計測方法とその装置等並びに燃料電池
JP2007286268A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 表示装置及び表示方法
US7290444B2 (en) 2004-11-09 2007-11-06 Honda Motor Co., Ltd. Measurement object for wind tunnel test
JP2008170456A (ja) * 2008-03-31 2008-07-24 Toyota Motor Corp 試料濃度検出方法、装置およびプログラム
JP2008249528A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Japan Aerospace Exploration Agency 感圧塗料計測法の時系列的温度変化による温度依存性補正手法
JP2009092615A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Japan Aerospace Exploration Agency 3層構造の感圧塗料薄膜センサー
JP2010052732A (ja) * 2002-07-22 2010-03-11 Defense Holdings Inc 回転物体用の弱光レベル照明
US8164101B2 (en) 2005-08-18 2012-04-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Light-emitting device, display and light-emitting method
WO2019013089A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 テルモ株式会社 圧力検知装置および体外循環装置
JP2019078693A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング 応力検出システム、応力検出方法及び応力検出プログラム

Families Citing this family (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5186046A (en) * 1990-08-20 1993-02-16 Board Of Regents Of The University Of Washington Surface pressure measurement by oxygen quenching of luminescence
US5155149A (en) * 1991-10-10 1992-10-13 Boc Health Care, Inc. Silicone polyurethane copolymers containing oxygen sensitive phosphorescent dye compounds
EP0558771A1 (en) * 1992-03-02 1993-09-08 Aliteco Ag Luminescent pressure sensitive composition
US5359887A (en) * 1992-08-03 1994-11-01 Mc Donnell Douglas Corp Pressure sensitive paint formulations and methods
GB2272514A (en) * 1992-11-11 1994-05-18 British Aerospace Measuring surface pressure
US5574288A (en) * 1995-04-17 1996-11-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for measuring residual radiation-curable monomers or oligomers
US5612492A (en) * 1995-06-07 1997-03-18 Mcdonnell Douglas Corporation Formulations and method of use of pressure sensitive paint
US5818057A (en) * 1995-06-20 1998-10-06 The United States Of America As Represented By The United States National Aeronautics And Space Administration Simultaneous luminescence pressure and temperature mapping
US5731995A (en) * 1996-04-12 1998-03-24 Mc Donnell Douglas Corp Method for determining pressure
DE19616952C1 (de) * 1996-04-27 1997-01-23 Karlsruhe Forschzent Taktiler, optoelektronischer Drucksensor
US5965642A (en) * 1997-03-11 1999-10-12 University Of Washington Acrylic and fluoroacrylic polymers for oxygen pressure sensing and pressure-sensitive paints utilizing these polymers
CN1111573C (zh) * 1999-05-12 2003-06-18 中国科学院感光化学研究所 气动力压敏漆及其制备方法
US6918883B2 (en) * 1999-12-15 2005-07-19 Cannon Research Institute Of Carolinas Medical Center Sock for detection of pressure points on feet
US6575620B1 (en) * 2000-02-15 2003-06-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Method and device for visually measuring structural fatigue using a temperature sensitive coating
US20020110180A1 (en) * 2001-02-09 2002-08-15 Barney Alfred A. Temperature-sensing composition
US6997049B2 (en) * 2001-08-29 2006-02-14 Aero Systems Engineering, Inc. Wind tunnel and collector configuration therefor
US6696690B2 (en) 2001-12-17 2004-02-24 The Boeing Company Method and apparatus to correct for the temperature sensitivity of pressure sensitive paint
US7024929B2 (en) * 2002-03-25 2006-04-11 Fleming Ronald J Flow stabilizer for flow bench
WO2003083432A1 (en) * 2002-03-26 2003-10-09 Fleming And Associates, Inc. Flow vector analyzer for flow bench
US20060274813A9 (en) * 2002-06-06 2006-12-07 Wei Chen Nanoparticle thermometry and pressure sensors
US20050143938A1 (en) * 2002-06-07 2005-06-30 Eads Deutschland Gmbh Method and device for determining the aerodynamic wall shear stresses on the surface of a body around wich air flows
US20070189359A1 (en) * 2002-06-12 2007-08-16 Wei Chen Nanoparticle thermometry and pressure sensors
JP3653536B2 (ja) * 2002-06-21 2005-05-25 独立行政法人航空宇宙技術研究所 光学的酸素濃度測定方法及び光学的酸素濃度測定用センサ
US6607300B1 (en) * 2002-09-20 2003-08-19 Marcos Y. Kleinerman Methods and devices for sensing temperature and oxygen pressure with a single optical probe
US7176272B2 (en) * 2002-11-08 2007-02-13 Leatech, Llc Pressure sensitive material
GB0302489D0 (en) * 2003-02-04 2003-03-05 Bae Systems Plc Improvements relating to pressure sensitive paint
WO2004074794A1 (en) * 2003-02-20 2004-09-02 Ysi Incorporated Digitally modified resistive output for a temperature sensor
WO2005045385A2 (en) 2003-11-05 2005-05-19 Innovative Scientific Solutions, Inc. Method for determining a surface contact force
US20060160241A1 (en) * 2004-12-03 2006-07-20 Gamal-Eddin Khalil Dual-luminophor compositions and related methods
US20060176930A1 (en) * 2005-02-07 2006-08-10 Yoo Jung Y Method for measuring temperature in microscale
DE102005018170B4 (de) * 2005-04-19 2007-10-31 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Verfahren und Messanordnung zur Bestimmung einer Druckverteilung an der Oberfläche eines Objekts
DE102005038205B4 (de) 2005-08-12 2012-07-19 Airbus Operations Gmbh Windkanal mit einem darin angeordneten Modell, insbesondere einem Modell eines Luftfahrzeugs, zur Erfassung und Auswertung einer Vielzahl von Messdaten sowie Verfahren
US20070111313A1 (en) * 2005-11-16 2007-05-17 George Saloka Hydrogen-sensitive coating for hydrogen detection
US7810391B2 (en) * 2008-04-04 2010-10-12 Honda Motor Co., Ltd. Aerodynamic hood lift and deflection measurement device
EP2529201A1 (en) 2010-01-27 2012-12-05 Luxcel Biosciences Ltd. Photoluminescent pressure probe
US8248612B2 (en) * 2010-07-26 2012-08-21 Ut-Batelle, Llc Oxygen concentration sensors and methods of rapidly measuring the concentration of oxygen in fluids
US8316701B2 (en) * 2010-11-19 2012-11-27 Lockheed Martin Corporation Aerodynamic testing method and apparatus
US8479581B2 (en) 2011-05-03 2013-07-09 General Electric Company Device and method for measuring pressure on wind turbine components
US8689619B2 (en) 2012-01-18 2014-04-08 Winfield Solutions, Llc Low speed wind tunnel design for agricultural spray particle analysis
US9371555B2 (en) 2012-06-01 2016-06-21 Concordia Laboratories Inc. Lighting systems and methods of using lighting systems for in vitro potency assay for photofrin
US20140064325A1 (en) 2012-09-06 2014-03-06 General Electric Company Wheelspace flow visualization using pressure-sensitive paint
US9970913B2 (en) * 2014-09-30 2018-05-15 The Boeing Company Multi-component sensing coating for pressure and temperature measurements
JP6030167B2 (ja) * 2015-03-05 2016-11-24 富士重工業株式会社 航空機翼の水滴離脱性試験方法、及び、航空機翼の水滴離脱性試験装置
DE102015111162B3 (de) * 2015-07-09 2016-05-19 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Verfahren zur Messung von instationären Druckschwankungen auf einer Oberfläche mittels drucksensitiver Farbe
US9863866B2 (en) * 2015-12-14 2018-01-09 Delphi Technologies, Inc. Bi-directional air-curtain for cold testing a camera
US10197474B2 (en) 2017-05-04 2019-02-05 General Electric Company System and methods of inspecting a component
US10712232B2 (en) 2017-09-11 2020-07-14 Winfield Solutions, Llc Flow diverting wind tunnel
US10533922B2 (en) 2017-09-11 2020-01-14 Winfield Solutions, Llc Adjustable liquid trap for liquid waste drainage under differential pressure conditions
US10499560B1 (en) 2018-11-21 2019-12-10 Winfield Solutions, Llc Methods of using drift reduction adjuvant compositions
CN110057496B (zh) * 2019-05-24 2021-03-02 福州大学 一种适用于多组分猝灭气体的压敏漆校准系统及校准方法
US10793772B1 (en) 2020-03-13 2020-10-06 Accelovant Technologies Corporation Monolithic phosphor composite for sensing systems
CN111624310A (zh) * 2020-06-09 2020-09-04 中国石油化工股份有限公司 一种多传感器腔体抗高速气流的方法
US11359976B2 (en) 2020-10-23 2022-06-14 Accelovant Technologies Corporation Multipoint surface temperature measurement system and method thereof
CA3137183C (en) 2020-11-05 2024-02-20 Accelovant Technologies Corporation Optoelectronic transducer module for thermographic temperature measurements
CN113480901B (zh) * 2021-07-05 2022-05-17 中国航空工业集团公司沈阳空气动力研究所 适用于脉动压力测量的快响应双组分压力敏感涂料及其数据处理方法
CN113267312B (zh) * 2021-07-19 2021-09-28 中国空气动力研究与发展中心超高速空气动力研究所 一种用于高温风洞的试验模型
CN114034463B (zh) * 2022-01-10 2022-03-25 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 一种两级迎角机构的单点腹撑装置及控制方法
CN114323543B (zh) * 2022-03-10 2022-05-17 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 一种提高压敏漆试验效率的方法
CN117249967B (zh) * 2023-11-20 2024-02-06 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 基于双组份压敏漆技术的压力与温度同步测量方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2928690A1 (de) * 1979-07-16 1981-02-12 Siemens Ag Verfahren zum chemischen aufzeichnen von grenzschichtstroemungen und chemigraphiematerialien zur durchfuehrung des verfahrens
JPS6035234A (ja) * 1983-08-05 1985-02-23 Omron Tateisi Electronics Co 圧力計測装置
US4768886A (en) * 1984-12-26 1988-09-06 The Regents Of The University Of California Method and apparatus for simultaneously measuring temperature and pressure
JPS61202134A (ja) * 1985-03-05 1986-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流向測定装置
US4810655A (en) * 1985-07-03 1989-03-07 Abbott Laboratories Method for measuring oxygen concentration
US4752141A (en) * 1985-10-25 1988-06-21 Luxtron Corporation Fiberoptic sensing of temperature and/or other physical parameters
US4900933A (en) * 1986-09-08 1990-02-13 C. R. Bard, Inc. Excitation and detection apparatus for remote sensor connected by optical fiber
US4774835A (en) * 1986-11-13 1988-10-04 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Method for laminar boundary layer transition visualization in flight
US5186046A (en) * 1990-08-20 1993-02-16 Board Of Regents Of The University Of Washington Surface pressure measurement by oxygen quenching of luminescence
US5070729A (en) * 1990-12-03 1991-12-10 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Multi-colored layers for visualizing aerodynamic flow effects
US5127264A (en) * 1991-05-20 1992-07-07 Thermal Surveys, Inc. Methods of infrared visualization of air flow

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003504506A (ja) * 1999-07-15 2003-02-04 プレセンス プレシジョン センシング ゲーエムベーハー 発光性ミクロ粒子およびナノ粒子の製造および使用
JP2003012938A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 酸素感応性膜形成用組成物及び酸素感応性膜
JP2010052732A (ja) * 2002-07-22 2010-03-11 Defense Holdings Inc 回転物体用の弱光レベル照明
JP2004077481A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Sony Internatl Europ Gmbh システムの温度を決定する方法
US7290444B2 (en) 2004-11-09 2007-11-06 Honda Motor Co., Ltd. Measurement object for wind tunnel test
JP2006331733A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Toyota Motor Corp 燃料電池の酸素分圧分布等の計測方法とその装置等並びに燃料電池
US8164101B2 (en) 2005-08-18 2012-04-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Light-emitting device, display and light-emitting method
JP2007286268A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 表示装置及び表示方法
JP2008249528A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Japan Aerospace Exploration Agency 感圧塗料計測法の時系列的温度変化による温度依存性補正手法
JP2009092615A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Japan Aerospace Exploration Agency 3層構造の感圧塗料薄膜センサー
JP2008170456A (ja) * 2008-03-31 2008-07-24 Toyota Motor Corp 試料濃度検出方法、装置およびプログラム
WO2019013089A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 テルモ株式会社 圧力検知装置および体外循環装置
JP2019078693A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング 応力検出システム、応力検出方法及び応力検出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CA2049258A1 (en) 1992-02-21
EP0472243A3 (ja) 1994-02-02
US5186046A (en) 1993-02-16
EP0472243A2 (en) 1992-02-26
US5341676A (en) 1994-08-30
AU8258091A (en) 1992-02-27
AU649059B2 (en) 1994-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5186046A (en) Surface pressure measurement by oxygen quenching of luminescence
Kavandi et al. Luminescent barometry in wind tunnels
Hradil et al. Temperature-corrected pressure-sensitive paint measurements using a single camera and a dual-lifetime approach
Liu et al. Temperature-and pressure-sensitive luminescent paints in aerodynamics
Gallery et al. Luminescent thermometry for aerodynamic measurements
WO2004070339A1 (en) Method of calibrating a pressure sensitive paint
Peng et al. Pressure-sensitive paint with imprinted pattern for full-field endoscopic measurement using a color camera
US6840669B2 (en) Methods and devices for sensing temperature and another physical parameter with a single optical probe
Klein Pressure measurement on rotating propeller blades by means of the pressure-sensitive paint lifetime method
Burns et al. The use of pressure sensitive paints on rotating machinery
Gregory et al. Unsteady pressure measurements in turbomachinery using porous pressure sensitive paint
Fantoni et al. Laser scanners for remote diagnostic and virtual fruition of cultural heritage
Watkins et al. Development of next generation lifetime PSP imaging systems
Watkins et al. Deployment of a pressure sensitive paint system for measuring global surface pressures on rotorcraft blades in simulated forward flight
Watkins et al. Using pressure-and temperature-sensitive paint on the aftbody of a capsule entry vehicle
Stich et al. Fluorescence sensing and imaging using pressure-sensitive paints and temperature-sensitive paints
Banaszak et al. An optical technique for detecting fatigue cracks in aerospace structures
Sato et al. Surface flow visualization techniques for analysis on Mars-helicopter rotor aerodynamics
US5818057A (en) Simultaneous luminescence pressure and temperature mapping
Kavandi Luminescence imaging for aerodynamic pressure measurements
Liu et al. Applicability of Temperature Sensitive Paints for Measurement of Surface Temperature Distribution
Peng et al. Development of a grid PSP/TSP system for unsteady measurements on rotating surfaces
Morris Use of pressure-sensitive paints in low-speed flows
Mosharov et al. Temperature sensitive paint (TSP) for heat transfer measurement in short duration wind tunnels
Watkins et al. Using Pressure-and Temperature-Sensitive Paint for Global Surface Pressure and Temperature Measurements on the Aft-Body of a Capsule Entry Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112