JPH07126606A - 防汚性を有するディスプレイ表示体 - Google Patents

防汚性を有するディスプレイ表示体

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JPH07126606A
JPH07126606A JP5274632A JP27463293A JPH07126606A JP H07126606 A JPH07126606 A JP H07126606A JP 5274632 A JP5274632 A JP 5274632A JP 27463293 A JP27463293 A JP 27463293A JP H07126606 A JPH07126606 A JP H07126606A
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Japan
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organic group
organic
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compound
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Application number
JP5274632A
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English (en)
Inventor
Takashige Yoneda
貴重 米田
Fumiaki Gunji
文明 郡司
Yukiko Takano
由紀子 高野
Takeshi Morimoto
剛 森本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】防汚性に優れ、かつ良好な耐摩耗性、耐薬品
性、耐候性を有するディスプレイ表示体を提供する。 【構成】表面にイソシアネートシラン化合物を必須成分
とする組成物から形成される被膜を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防汚性を有するディスプ
レイ表示体に関する。さらに詳しくは、汚れの付着が少
なく、汚れが付着した場合にも除去が容易な表面を有
し、さらに、耐摩耗性、耐薬品性、耐候性に優れること
から、その効果が長期にわたり持続し、広範な分野での
応用が可能なディスプレイ表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ表示体は、様々な分野で使
用されているが、その表面での汚れのもたらす悪影響が
問題となっている。ディスプレイ表示体の表面は、常に
清浄であることが好ましいが、静電気等によって汚れや
ほこり等が付着したり、大気中の湿度、温度の影響で水
分が凝縮し、さらに該水分により、さらに汚れやほこり
が表面に付着することになるために、表面が汚れ、非常
に外観が損なわれる問題点がある。またディスプレイ表
示体表面は、人の目に直接触れる表面であることから、
その表面の汚れは、目の疲れ、不快感、さらには衛生上
の問題にも通じる問題点がある。
【0003】また、汚れは、ディスプレイ表示体が有す
る本来の機能である解像度等を著しく低下させることに
もなる。特に、ディスプレイ表示体が透明性、透視性を
要求される場合には、透明性、透視性の減少は、ディス
プレイ表示体の本来の目的を達成できないことに通じ
る。また、該ディスプレイ表示体を用いて作業を行う場
合等には、重大事故を誘発する原因ともなる。
【0004】ディスプレイ表示体の汚れを除去するため
の手段としては、拭き取り、ワイパーによる除去等が挙
げられるが、これらの方法は、時として表面に微細な傷
を付けることがある。また、汚れ等に伴われる異物粒子
によってかかる傷を一層著しいものにすることもある。
【0005】さらに、ディスプレイ表示体表面がガラス
である場合、その表面に水分が付着すると、水分中にガ
ラス成分が溶出し、表面が浸食されるいわゆる焼けを生
じることが知られている。この焼けによる汚れを除去す
るために強く摩擦すると、微細な凸凹を生じやすく、光
の散乱が激しくなり、実用上および外観上の問題があ
る。その他にも、汚れはディスプレイ表示体表面に有害
な影響を与えて、損傷、汚染、着色、腐食等を促進さ
せ、また、ディスプレイ表示体の電気特性、機械的特
性、光学的特性等の変化を誘発することもある。
【0006】このような理由から、ディスプレイ表示体
表面に、汚れの付着が少ない、あるいは付着した汚れの
除去が容易な性質(以下、これらを単に防汚性という)
を付与することが強く求められている。
【0007】従来からディスプレイ表示体表面を防汚性
にするために、例えば、シリコーン系のワックスやオル
ガノポリシロキサンからなるシリコーン油、界面活性剤
等を直接塗布する表面処理方法が提案されている。しか
し、これらは塗布に伴う前処理を必要とするものが多
く、かつ塗布時に塗布ムラが生起しやすいという問題が
あった。また、ディスプレイ表示体表面への該表面処理
剤の付着性が低いことにより、防汚性を長期間持続させ
ることはできず、適用範囲が限定されていた。
【0008】また、今後製作されるディスプレイ表示体
は勿論のこと、既に使用されているディスプレイ表示体
に対しても防汚対策を講じる必要がある場合、各部位に
常温で直接処理するだけで防汚性を付与する必要があ
る。例えば、既に市販されているテレビ用ブラウン管に
こうした処理を行う場合には、経済的な点から各テレビ
用ブラウン管を入れ替えることはできず、また、塗布後
にテレビ全体を焼成することも現実的には不可能であ
る。この観点からも、従来提案されている処理剤では、
満足なものがないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものである。すなわち、本発
明は、優れた防汚性を発現するディスプレイ表示体を得
るためになされたものであり、さらには、優れた防汚性
を有し、耐摩耗性、耐薬品性に優れ、防汚性が半永久的
に持続するディスプレイ表示体の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面にイソシ
アネートシラン化合物を必須成分とする組成物から形成
される被膜を有することを特徴とするディスプレイ表示
体を提供する。
【0011】本発明において、イソシアネートシラン化
合物とは、少なくとも1つのイソシアネート基がケイ素
原子に直結した構造を有する化合物を意味する。好まし
くは、ケイ素原子に直接結合した少なくとも1つの有機
基(ケイ素原子と有機基は炭素−ケイ素結合で結合して
いる)を有するオルガノイソシアネートシラン化合物で
ある。イソシアネートシラン化合物で処理された表面と
は、イソシアネートシラン化合物が化学的、物理的に結
合した表面である。
【0012】イソシアネート基が反応性であるので、イ
ソシアネートシラン化合物は主に化学的反応で表面に結
合するものと考えられる。すなわち、結合状態において
はイソシアネート基は変化しているものと考えられる。
例えば、イソシアネート基はガラス表面のシラノール基
と反応すると考えられる。
【0013】本発明の処理された表面の防汚性、耐摩耗
性、耐薬品性などの性能の少なくとも一部はイソシアネ
ート基の反応性によるものであり、他の一部はイソシア
ネート基と直接結合したケイ素原子によるものであると
考えられる。
【0014】また、後述するようにオルガノイソシアネ
ートシラン化合物の有機基を選択することにより該性能
をさらに向上させることができる。また、基材に対する
結合性の面で、1個のケイ素原子に結合したイソシアネ
ート基の数は2以上であることが望ましい。
【0015】イソシアネートシラン化合物として好まし
いのは、イソシアネート基が直接結合したケイ素原子を
1〜2個有する化合物である。この化合物はイソシアネ
ート基が結合していないケイ素原子を有していてもよ
い。好ましいイソシアネートシラン化合物とは下記式
(A)、(B)で表される化合物である。なお、以下に
おいて式(A)で表される化合物を化合物(A)とい
い、式(B)で表される化合物を化合物(B)という。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】ただし、式(A)において、R1 、R2
3 、およびR4 は、それぞれ、水素原子または炭素数
1〜30の有機基であり、aおよびbは、それぞれ、
0、1、または2であり、かつ、0≦a+b≦2を満た
す整数であり、cおよびdは、それぞれ、0、1、また
は2であり、かつ、0≦c+d≦2を満たす整数であ
り、Yは2価の有機基を示す。
【0019】また、式(B)において、R5 、R6 、お
よびR7 は、それぞれ、水素原子または炭素数1〜30
の有機基であり、e、g、およびhは、それぞれ、0、
1、または2であり、かつ、0≦e+g+h≦2を満た
す整数を示す。
【0020】化合物(A)はイソシアネート基が結合し
たケイ素原子を2個有する化合物であり、化合物(B)
はイソシアネート基が結合したケイ素原子を1個有する
化合物である。R1 〜R7 は、水素原子であるより有機
基であることが望ましい。特に、存在する全てのR1
7 が有機基であることが好ましい。
【0021】化合物(A)、化合物(B)でケイ素原子
に結合したイソシアネート基はケイ素原子1個あたり2
個以上が望ましい。イソシアネート基が多いほど基材表
面に対する結合が強固になると考えられるからである。
【0022】R1 〜R7 が有機基である場合、その有機
基はアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ア
リール基等の炭化水素基、クロロアルキル基、ポリフル
オロアルキル基等のハロゲン化炭化水素基、水酸基、ア
ミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、その他の官能
基を有する炭化水素基、またはハロゲン化炭化水素基、
炭素鎖中にエステル結合、エーテル結合、チオエーテル
結合、イミノ結合、アミド結合、ウレタン結合、その他
の連結結合を有する炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基が好ましい。特に好ましいのは、炭化水素基とポリ
フルオロアルキル基を有する有機基である。
【0023】上記の好ましい炭化水素基としては、特
に、炭素数1〜30のアルキル基が例示される。また、
好ましい化合物(A)、化合物(B)としては、2以上
のフッ素原子を有するオルガノイソシアネートシラン化
合物が例示され得る。
【0024】すなわち、化合物(A)においてYが2以
上のフッ素原子を有する2価の有機基であるか、あるい
は、存在するR1 〜R4 のうち少なくとも1つが、2以
上のフッ素原子を有する1価の有機基である化合物であ
る。勿論、Yと、R1 〜R4のうちの少なくとも1つの
いずれもが、2以上のフッ素原子を有する有機基であっ
てもよい。
【0025】化合物(B)においては、存在するR5
7 の少なくとも1つが2以上のフッ素原子を有する1
価の有機基である化合物が好ましい。
【0026】これらの場合においてフッ素原子を有しな
い有機基としては、前記の炭化水素基が好ましい。な
お、2以上のフッ素原子を有する有機基は、フッ素原子
を有しない炭素原子(例えば、メチレン基)を介して、
ケイ素原子に結合することが好ましい。
【0027】Yが2以上のフッ素原子を有する2価の有
機基である場合、ポリフルオロアルキレン基、ポリフル
オロオキサアルキレン基(アルキレン基の炭素鎖中に少
なくとも1つのエーテル結合が存在するもの)および、
ポリフルオロチオアルキレン基(アルキレン基の炭素鎖
中に少なくとも1つのチオエーテル結合が存在する基)
が好ましい。
【0028】特に、Yとしては、両末端のケイ素原子に
結合する部分がポリメチレン基(特にジメチレン基)で
あり、その中間部分がパーフルオロアルキレン基、パー
フルオロオキサアルキレン基、パーフルオロチオアルキ
レン基である2価の有機基が好ましい。これらYの炭素
数は6〜30、特に、6〜16が好ましい。
【0029】また、Yが2以上のフッ素原子を有する2
価の有機基でない場合は、アルキレン基、オキサアルキ
レン基、またはチオアルキレン基である場合が好まし
い。この場合の炭素数は2〜30、特に2〜16が好ま
しい。
【0030】R1 〜R7 のいずれかが、2以上のフッ素
原子を有する1価の有機基である場合には、ポリフルオ
ロアルキル基、ポリフルオロオキサアルキル基、ポリフ
ルオロチオアルキル基、またはこれらのいずれかの基と
アルキレン基等の炭化水素基とがエステル結合、あるい
は前記の連結結合で結合した1価の有機基であり、か
つ、該炭化水素基の他端でケイ素原子と結合している場
合が好ましい。特に、ポリフルオロアルキル基、ポリフ
ルオロオキサアルキル基、またはポリフルオロチオアル
キル基は、ケイ素原子と結合する端部あるいはその周辺
がアルキレン基、特に、ジメチレン基であり、かつ、他
の部分がパーフルオロのそれらの基であることが好まし
い。
【0031】1価の有機基のパーフルオロ部分は、炭素
数3以上のパーフルオロアルキル基、パーフルオロオキ
サアルキル基、あるいはパーフルオロチオアルキル基が
好ましく、特に、炭素数3〜16のパーフルオロアルキ
ル基が好ましい。
【0032】これらのYやR1 〜R7 の具体例について
は、下記の化合物(A)や化合物(B)の具体例中に挙
げられる。下記具体例中のRf 基としては特に、Cs
2s+1k2k−(ただし、この化学式においてsは3〜
16の整数、kは2〜4の整数)で表されるパーフルオ
ロアルキル基部分を有するポリフルオロアルキル基が好
ましく、下記具体例中のRF 基としては特に、Ct
2t+1−(ただし、この化学式において、tは3〜16の
整数)が好ましい。
【0033】化合物(A)および化合物(B)の具体例
を下記に示す。化合物(A)および化合物(B)はこれ
ら具体例に限定されるものではない。なお、下記化学式
において、n、mはそれぞれ1以上の整数を、Rはアル
キル基を、Zはイソシアネート基を、Rf はポリフルオ
ロアルキル基を、RF はパーフルオロアルキル基を示
す。これらの化学式において、Rは低級アルキル基が、
f はジメチレン基を有するパーフルオロアルキル基が
それぞれ好ましい。
【0034】化合物(A)の例示。
【0035】
【化5】
【0036】
【化6】
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】化合物(B)の例示。
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】さらに、本発明において、被膜を形成する
組成物としては、上記のイソシアネートシラン化合物を
必須成分とするものであるが、被膜の防汚性、あるいは
被膜の耐摩耗性を向上せしめるには、さらに組成物にオ
ルガノポリシロキサンを含ませるのが好ましい。
【0048】オルガノポリシロキサンとしては、、シリ
コーンオイルまたは、変性シリコーンオイルと呼ばれて
いるものが適当である。以下、このオルガノポリシロキ
サンを化合物(C)ともいう。オルガノポリシロキサン
としては、−[SiX(CH 3 )O]−(ただし、Xは
炭素数1〜16の有機基、あるいはカルボキシル基を有
する有機基を示す。)で示される重合単位を有するもの
が好ましい。Xは炭素数1〜16の有機基である場合、
該有機基は前記のR1 〜R7 と同様の有機基(ただし、
フッ素原子を有しないものが好ましい)が好ましい。特
にアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アミ
ノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ポリオキシアル
キレン基、ポリオキシアルキレン鎖を有する炭化水素基
などが好ましく、特に低級アルキル基が好ましい。Xが
カルボキシル基を有する有機基である場合、Xのカルボ
キシル基を除く部分の構造は、炭化水素基であることが
好ましく、特にケイ素原子とカルボキシル基が、アルキ
レン基で連結された構造であるものが好ましい。
【0049】オルガノポリシロキサンの具体例を下記に
示すが、これらに限定されない。なお、下記化学式にお
いて、p、q、およびuはそれぞれ1以上の整数を、R
8 はアルキル基、R9 はアルキレン基を、i、jは、そ
れぞれ、1〜10000の整数を、yは1〜30の整数
を示す。これらの化学式において、R8 は低級アルキル
基、R9 は低級アルキレン基がそれぞれ好ましい。
【0050】
【化16】
【0051】
【化17】
【0052】上記のオルガノポリシロキサンは、そのま
ま表面処理用の組成物として使用してもよいし、また、
硫酸、塩酸、酢酸等の酸で分解してから組成物に含ませ
ることも可能である。
【0053】また、化合物(C)の粘度に限定はなく、
化合物(A)および化合物(B)との組み合せを考慮し
て決定するのが好ましい。特に、化合物(C)として
は、作業性等の点から、粘度が50〜10000センチ
ストークス(cSt)程度のものが好適である。
【0054】本発明において、被膜を形成する組成物
は、上記のイソシアネートシラン化合物が必須である。
イソシアネートシラン化合物としては1種あるいは2種
以上のいずれであってもよい。イソシアネートシラン化
合物としては、上記の化合物(A)または化合物(B)
が好ましく、化合物(A)および化合物(B)の両化合
物が含有されていても問題はない。該両化合物が含まれ
ている場合の混合割合は任意でよい。また、組成物がオ
ルガノポリシロキサンを含む場合、オルガノポリシロキ
サンと化合物(A)および/または化合物(B)の割合
は目的に応じて任意でよいが、化合物(A)、化合物
(B)、および化合物(C)の合計に対して、化合物
(C)あるいはその分解物の存在量が1〜40重量%程
度とするのが好ましい。化合物(C)が少なすぎると耐
摩耗性、作業性が低下しやすく、多すぎてもやはり耐摩
耗性が低下するばかりでなく、表面に触れた際にべた付
き感が残るおそれがある。
【0055】また化合物(C)は、化合物(A)および
/または化合物(B)との相互作用で、被膜の防汚性の
向上および膜の耐久性を向上するのに寄与する。この詳
細な機構は必ずしも明確ではないが、化合物(C)の分
子鎖が、化合物(A)や化合物(B)と複雑に絡み合
い、表面に存在する各種有機基、特に極性基およびイオ
ン性結合のミクロな分布を結果的に制御し、汚れの除去
に最適な表面構造が達成されるためであると考えらる。
【0056】また、これらの化合物間での分子の絡み合
いは耐久性を一段と高めるのに大きく寄与している。ま
た、化合物(A)、化合物(B)、および化合物(C)
はいずれも表面での自由エネルギーが低い物質であり、
被膜中に一部存在する遊離状態の化合物が極表面層を移
動することによって表面での摩擦抵抗を低減すること
が、耐摩耗性が良好である原因の一つと考えられる。
【0057】本発明における処理剤には、目的に応じて
他の化合物、添加剤などが添加される。添加剤は各成分
との反応性、相溶性を考慮して選択すればよく各種金属
酸化物の超微粒子、各種樹脂等も可能である。また、着
色が必要であれば染料、顔料等の添加も差し支えない。
これらの添加剤は化合物(A)、化合物(B)、および
化合物(C)合計の100重量部に対して0.1〜20
重量部が好適である。過剰な添加は本発明が有する防汚
性、耐摩耗性等を低下させるので望ましくない。
【0058】上記組成物は被覆対象物に直接手拭き等の
方法で塗布してもよいし、また、有機溶剤によって、溶
解あるいは希釈して溶液状の形態に調製し使用すること
も可能である。この有機溶剤による液状物において含ま
れる化合物(A)、化合物(B)、および化合物(C)
合計量は被膜の形成性(作業性)、安定性、被膜厚さ、
経済性を考慮して決定されるが0.1〜30重量%であ
るのが好ましい。
【0059】有機溶剤としては酢酸エステル類、芳香族
炭化水素類、ケトン類、エーテル類等各種溶剤の適用が
可能だが、反応性官能基や反応性の水素を有しているも
のは化合物(A)、化合物(B)が有しているイソシア
ネート基と反応するため望ましくない。有機溶剤は1種
に限定されることなく、2種以上の混合溶剤を使用する
ことも可能である。
【0060】本発明の組成物を適用するディスプレイ表
示体としては特に限定はなく、ガラス、プラスチック、
セラミック、金属等、あるいはそれらの複合材料、積層
材料等が挙げられる。また、種々の表面処理が施された
ディスプレイ表示体にも適用可能である。例えば、反射
防止機能、帯電防止機能、電磁波遮蔽機能、コントラス
ト向上機能、防眩機能等を目的とした表面処理が施され
ていてもよい。また、ディスプレイ表示体の形状として
は平板に限らず、全面に、あるいは部分的に曲率を有す
るもの等の目的に応じた任意の形状であってもよい。
【0061】本発明の組成物の処理にあたっては特別な
前処理は必要ないが、目的に応じて行うことは別段問題
なく、例えば、希釈したフッ酸、塩酸等による酸処理、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム水溶液等によるアル
カリ処理、あるいはプラズマ照射等による放電処理を行
うことができる。
【0062】被膜の形成方法としては、通常の場合、有
機溶剤により調製された上記組成物を、通常の処理方法
によって、ディスプレイ表面に、はけ塗り、流し塗り、
回転塗り、浸漬塗り、スプレー塗布等の各種の方法によ
って塗布し、大気中あるいは窒素エアー中、常温で乾燥
させる方法が採用できる。しかし、乾燥速度を高めるな
どの目的で加熱することは問題ない。加熱する場合には
ディスプレイ表示体の耐熱性を加味して温度、時間を設
定すればよい。
【0063】形成される被膜の厚さは、組成物を含む液
状物の組成物濃度、塗布条件、加熱条件などによって適
宜制御し得る。本発明の被膜は比較的屈折率が低く、こ
れゆえに低反射性も付与される。低反射性を期待する場
合には被膜の膜厚を光学干渉が生じる膜厚に制御すれば
よい。特に、防汚性を発現するには理論的には被膜の膜
厚は単分子層以上あればよく、これに経済的効果も加味
して、前記のように2μm以下であるのが望ましい。
【0064】かかる被膜を有するディスプレイ表示体と
しては、テレパネル、テレビ用ブラウン管、液晶用表示
素子等が例示できる。
【0065】本発明のディスプレイ表示体においては、
優れた防汚性により表面に付着する汚れがほとんどな
く、汚れが誘発する悪影響を防ぐことが可能である。し
たがって、本発明のディスプレイ表示体は、汚れの付着
による解像度の低下はみられず、また、ギラツキ等の発
生も起こらない。また、汚れの付着がほとんどないため
定期的な清浄作業回数を低減することも可能である。さ
らに、本発明のディスプレイ表示体は、汚れが付着しや
すい環境下においても優れた防汚性を示し、また、汚れ
が多少付着したとしても、それを落とすことは非常に容
易である。したがって、美観保持の点からも非常に有利
である。
【0066】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0067】なお、実施例において、各種評価方法はつ
ぎの方法による。
【0068】[接触角の評価方法]水、ヘキサデカンの
接触角を、各試験片の表面上の異なる5ヶ所にて測定を
行い、その平均値を示した。
【0069】[防汚性の評価方法]汚れとして、油性ペ
ン(マジックインキの青)、水性ペン(ZEBRA蛍光
ペン)、口紅(レブロン)、または手の指紋を処理表面
に付着させ、綿布で20往復拭き取った後の外観を肉眼
で検査し、表1の基準で評価した。
【0070】
【表1】
【0071】[耐摩耗性試験]ネル布を、荷重1kgで
5000回往復させる摩耗試験を実施した。
【0072】[耐候性試験]紫外線照射を8時間(70
℃)、湿潤曝露を4時間(50℃)とする工程を1サイ
クルとして、100サイクル実施した。つぎに、上記の
方法で防汚試験を実施し、試験後の汚れ拭き取りの程度
を評価した。
【0073】[処理剤1の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、C9F19C2H4Si(NCO)3 の20.
0gと酢酸エチルの1980.0gを加えた。この溶液
を25℃に維持しながら1昼夜撹拌して、処理剤1を得
た。
【0074】[処理剤2の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、C9F19C2H4Si(NCO)3 の10.
0gと、Si(NCO)4の10.0gと酢酸エチルの198
0.0gを加えた。この溶液の液温を25℃に維持しな
がら1昼夜撹拌して、処理剤2を得た。
【0075】[処理剤3の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、C9F19C2H4Si(NCO)3 の10.
0g、(NCO)3SiC2H4C6F12C2H4Si(NCO)3 の10.0gと
酢酸エチルの1980.0gを加えた。この溶液を25
℃に維持しながら1昼夜撹拌して、処理剤3を得た。
【0076】[処理剤4の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、C9F19C2H4Si(NCO)3 の20.
0g、粘度が50cStのジメチルポリシロキサンシリ
コーンオイル(信越化学工業社製/KF−96)の0.
2gと酢酸エチルの1980.0gを加えた。この溶液
の液温を25℃に維持しながら1昼夜撹拌して、処理剤
4を得た。
【0077】[処理剤5の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、粘度が50cStのジメチル
ポリシロキサンシリコーンオイル(信越化学工業社製/
KF−96)の20.0gとイソプロピルアルコールの
1980.0gを加えた。この溶液の液温を25℃に維
持しながら1昼夜撹拌して、処理剤5を得た。
【0078】[実施例1]予め洗浄された10cm×1
0cm(厚さ3mm)のガラス板に、上記の方法で調整
した処理剤1の溶液を2cc滴下し、ネル布にてワック
ス掛けの要領にて塗り広げ、サンプル試験片を作成し
た。この試験片を上記の方法で耐摩耗性試験に処し、試
験前後の接触角および防汚性を評価した。接触角の評価
結果を表2に、防汚性を評価結果を表3に示す。
【0079】[実施例2〜4]実施例1における処理剤
1を、上記の方法で調整した処理剤2〜4に変更したこ
と以外は実施例1と同様に試験し、評価を行った。接触
角の評価結果を表2に、防汚性を評価結果を表3に示
す。
【0080】[比較例1]実施例1における処理剤1を
上記の方法で調整した処理剤5に変更したこと以外は、
実施例1と同様に試験し、評価を行った。接触角の評価
結果を表2に、防汚性を評価結果を表3に示す。
【0081】なお、表2中の数字の単位は度であり、表
3中の数字のアルファベットは表1の防汚性試験におけ
る防汚性評価基準にしたがって判断した結果を示す。
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】[実施例5〜11]上記の実施例1で得
た、試験片を表4に示す薬品に、それぞれ、24時間浸
漬し、取り出して直ちに洗浄した。試験片の外観変化を
表4に、防汚性の評価結果を表5に示す。
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】[実施例12]テレビ用ブラウン管の表面
に、上記の方法で調整した処理剤1の溶液を2cc滴下
し、ネル布にてワックス掛けの要領にて塗り広げ、被膜
を形成させた。得られたブラウン管をテレビとして組み
立てた。このテレビを西日のあたる窓際に置き、日中4
時間3ヶ月間使用し、ブラウン管表面への汚れ、ほこり
の付着状態を肉眼で観察した。その結果、汚れ、ほこり
の付着はほとんど認められなかった。希にそれらの発生
が認められてもティシュペーパーで軽く拭うことで容易
に除去され、解像度の低下もみられなかった。
【0088】[比較例2]処理剤5を用いて、実施例1
2と同様の方法でテレビを得た。このテレビを実施例1
2と同様の条件においた結果、1ヶ月を経過した時点
で、汚れ、ほこりの吸着が著しくなり、その吸着の程度
は何も処理していないブラウン管と同程度であった。汚
れ、ほこりが吸着したブラウン管表面は、解像度が低下
し、頻繁に清掃する必要があった。
【0089】[実施例13〜17]何も処理が施されて
いないテレビ用ブラウン管表面に反射防止機能、帯電防
止機能、電磁波遮蔽機能、コントラスト向上機能、防眩
機能等を付与する目的の表面処理を施し、実施例12と
同様の条件で処理し、評価した結果、いずれの表面処理
を施した表面にも、汚れ、ほこりの付着はほとんど認め
られず、希にそれらの発生が認められてもティシュペー
パーで軽く拭うことで容易に除去され、解像度の低下も
みられなかった。また、各機能の低下も全く認められな
かった。
【0090】[実施例18]表面反射防止用のARテレ
パネル(旭硝子社製)に、実施例1の方法で、処理し、
テレビに装着した。実施例12と同様条件で評価した結
果、汚れ、ほこりの付着はほとんど認められず、まれに
それらの発生が認められてもティシュペーパーで軽く拭
うことで容易に除去され、解像度の低下もみられなかっ
た。また、表面反射防止機能の低下も全く認められなか
った。
【0091】[実施例19]何も処理されていないテレ
ビ用ブラウン管に、実施例1の方法で、処理を施した。
同ブラウン管を多湿雰囲気の船底に搭載して北米に輸出
したところ、結露、カビの発生はほとんどみられず、ま
れに結露、カビの発生があってもティシュ等で拭き取る
ことにより簡単に除去できた。
【0092】[比較例3]何も処理が施されていないテ
レビ用ブラウン管を、実施例19と同じ船底の搭載して
北米に輸出したところ、結露、カビが著しく発生し、こ
れらの汚れは研磨を施さないと除去できなかった。
【0093】[実施例20]実施例13〜17と同様の
反射防止機能、帯電防止機能、電磁波遮蔽機能、コント
ラスト向上機能、防眩機能を付与する表面処理がなされ
たブラウン管表面を実施例12と同様の方法で処理し、
さらに表面を保護するために、保護紙および粘着シート
で表面を覆い、東京から北海道へ輸送した。輸送後、保
護紙および粘着シートを剥離したところ、ほとんど保護
紙あるいは粘着シートからの転写は認められなかった。
まれに油、のり、繊維等の付着がみられても、ティッシ
ュペーパーで容易に拭き取ることができた。
【0094】[比較例4〜8]反射防止機能、帯電防止
機能、電磁波遮蔽機能、コントラスト向上機能、防眩機
能等を付与した従来のブラウン管を、そのまま、実施例
20と同様に、保護紙および粘着シートで表面を覆い、
輸送した。輸送後保護紙、粘着シート等を剥離したとこ
ろ、保護紙、粘着シート等に含まれる油、のり、繊維等
が表面に転写され、ティッシュペーパーで強くこすって
も完全に拭き取ることはできなかった。
【0095】[実施例21]3年間常用したテレビ用ブ
ラウン管の表面を洗浄し、表面の水アカ、汚れ、ほこり
を完全に除去した。洗浄されたブラウン管の全表面を、
処理剤1を染み込ませた綿布でワックス掛けを行う要領
で手拭き、充分乾燥させた。さらに、水を掛け全表面に
被膜が形成されたことを確認した。このブラウン管を用
いて、実施例12と同様の評価を実施したところ、汚
れ、ほこりの付着はほとんど認められなかった。まれに
それらの発生が認められてもティシュペーパーで軽く拭
うことで容易に除去され、解像度の低下もみられず、清
掃回数を格段に低減できた。
【0096】[実施例22]携帯用液晶テレビの表示部
に、実施例1と同様の方法で処理を施した。さらに、ス
キー場のゲレンデ(気温−5℃)で1時間使用後、暖房
の利いた室内に持ち込んだ。3日後、表示部に水あかが
発生していたが、ティシュペーパーで拭き取ったところ
簡単に除去できた。
【0097】[比較例9]何も処理されていない携帯用
液晶テレビ表示部を、実施例12と同様の条件においた
ところ、水あかの発生が激しく、ティシュペーパーで拭
き取っても除去できず、表示の判別ができなくなってし
まった。
【0098】[実施例23]実施例12の携帯用液晶テ
レビ表示部を、ビデオカメラのビューファインダー表示
部に変え、同様の試験を行ったところ、3日後、表示部
に水あかが発生していたが、ティシュペーパーで拭き取
ったところ簡単に除去できた。
【0099】[実施例24]液晶プロジェクションテレ
ビ装置内の液晶基板、投影レンズ、反射ミラー、プリズ
ムに実施例1と同様の処理を施した。得られた液晶プロ
ジェクションテレビ装置を用いて、半年間スクリーンに
映像を投射して、一般家庭用テレビとして使用した。半
年後、スクリーンに投影される映像は、コントラストの
低下もなく、欠点も発生しなかった。
【0100】[比較例10]何も処理を施していない液
晶プロジェクションテレビを、実施例24と同様に用い
た結果、半年後、投影される映像は、明るさ、コントラ
ストが低下し、画面上ところどころに投影されない欠点
が発生していた。さらにこの液晶プロジェクションテレ
ビ装置内部を点検したところ、液晶基板、投影レンズ、
反射ミラー、プリズムに水垢、ヤケ、カビの付着が認め
られた。
【0101】
【発明の効果】本発明のディスプレイ表示体は、実施例
から明らかなように、つぎのような優れた効果が認めら
れる。すなわち、(a)防汚性に優れており、ほこり、
汚れの付着がなく、まれにそれらの発生があっても容易
に除去可能であり、汚れが誘発する悪影響を遮断するこ
とができる。(b)洗浄、清掃の簡略化も図れる。
(c)防汚性の持続性に優れ、半永久的にその状態を維
持する。(d)耐薬品性に優れ、幅広い分野に適用可能
である。(e)特別な前処理を必要とせず、経済的効果
も高く、特に、常温処理でも防汚性の持続性は高い。
【0102】以上のような効果は従来のディスプレイ表
示体では期待できないものであり、これまでディスプレ
イ表示体の使用が不可能であった分野にまで、適用範囲
を拡大することが期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 剛 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にイソシアネートシラン化合物を必須
    成分とする組成物から形成される被膜を有することを特
    徴とするディスプレイ表示体。
  2. 【請求項2】イソシアネートシラン化合物が下記式
    (A)および/または(B)で表される化合物である請
    求項1のディスプレイ表示体。 【化1】 【化2】 ただし、式(A)において、R1 、R2 、R3 、および
    4 は、それぞれ、水素原子または炭素数1〜30の有
    機基であり、aおよびbは、それぞれ、0、1、または
    2であり、かつ、0≦a+b≦2を満たす整数であり、
    cおよびdは、それぞれ、0 、1、 または2であり、か
    つ、0≦c+d≦2を満たす整数であり、Yは2価の有
    機基を示す。また、式(B)において、R5 、R6 、お
    よびR7 は、それぞれ、水素原子または炭素数1〜30
    の有機基であり、e、g、およびhは、それぞれ、0、
    1、または2であり、かつ、0≦e+g+h≦2を満た
    す整数を示す。
  3. 【請求項3】式(A)においてYがアルキレン基であ
    り、ケイ素原子に結合した有機基が存在する場合は、そ
    の有機基の少なくとも1つがアルキル基であり、式
    (B)においてケイ素原子に結合した有機基が存在する
    場合には、その有機基の少なくとも1つがアルキル基で
    あることを特徴とする請求項2のディスプレイ表示体。
  4. 【請求項4】式(A)において、Yが2以上のフッ素原
    子を有する2価の有機基、またはケイ素原子に結合した
    有機基が存在し、かつその有機基の少なくとも1つがポ
    リフルオロアルキル基を有する有機基であり、式(B)
    において、ケイ素原子に結合した有機基が存在し、か
    つ、その有機基の少なくとも1つがポリフルオロアルキ
    ル基を有する有機基であることを特徴とする請求項2の
    ディスプレイ表示体。
  5. 【請求項5】式(A)において、Yがポリフルオロアル
    キレン基であるか、または、ケイ素原子に結合した有機
    基が存在し、かつその有機基の少なくとも1つがパーフ
    ルオロアルキル基を有する有機基であり、式(B)にお
    いてケイ素原子に結合した有機基が存在し、かつその有
    機基の少なくとも1つがパーフルオロアルキル基を有す
    る有機基であることを特徴とする請求項2のディスプレ
    イ表示体。
  6. 【請求項6】イソシアネートシラン化合物を含む組成物
    が、オルガノポリシロキサンを含む請求項1のディスプ
    レイ表示体。
  7. 【請求項7】オルガノポリシロキサンが、−[SiX
    (CH3 )O]−(ただし、Xは炭素数1〜16の有機
    基、あるいはカルボキシル基を有する有機基を示す。)
    で示される重合単位を有することを特徴とする請求項6
    のディスプレイ表示体。
  8. 【請求項8】ディスプレイ表示体が、ガラスまたはプラ
    スチックで成形される請求項1〜7のいずれかのディス
    プレイ表示体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかのディスプレイ表
    示体からなる、テレパネル、ブラウン管、または液晶表
    示体。
  10. 【請求項10】ディスプレイ表示体表面が反射防止機
    能、帯電防止機能、電磁波遮蔽機能、コントラスト向上
    機能、および防眩機能からなる群から選ばれる少なくと
    も一つを目的とした表面処理がなされた請求項1〜9の
    いずれかのディスプレイ表示体。
JP5274632A 1993-11-02 1993-11-02 防汚性を有するディスプレイ表示体 Pending JPH07126606A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002526810A (ja) * 1998-10-02 2002-08-20 スリーエム タッチ システムズ,インコーポレイティド ホメオトロピック液晶シランを利用した耐引っかき性ディスプレー及び同ディスプレー製造法
US11639428B2 (en) 2016-11-25 2023-05-02 Riken Technos Corporation Hardcoat multilayer film

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JP2002526810A (ja) * 1998-10-02 2002-08-20 スリーエム タッチ システムズ,インコーポレイティド ホメオトロピック液晶シランを利用した耐引っかき性ディスプレー及び同ディスプレー製造法
JP2010198036A (ja) * 1998-10-02 2010-09-09 Three M Innovative Properties Co ホメオトロピック液晶シランを利用した耐引っかき性ディスプレー及び同ディスプレー製造法
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