JPH07126565A - 紫外線硬化型タンポ印刷用インキ - Google Patents
紫外線硬化型タンポ印刷用インキInfo
- Publication number
- JPH07126565A JPH07126565A JP27524793A JP27524793A JPH07126565A JP H07126565 A JPH07126565 A JP H07126565A JP 27524793 A JP27524793 A JP 27524793A JP 27524793 A JP27524793 A JP 27524793A JP H07126565 A JPH07126565 A JP H07126565A
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- JP
- Japan
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- printing ink
- resin
- ink
- epoxy
- tampo printing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＰＢＴ樹脂への接着性に優れ、かつ耐水性と
耐磨耗性に優れた紫外線硬化型タンポ印刷用インキを提
供することを目的とする。 【構成】 少なくとも１個のエポキシ基を有するエポキ
シモノマまたはオリゴマ、光カチオン重合開始剤および
顔料を主成分とした構成とすることにより、ＰＢＴ樹脂
への接着性に優れた紫外線硬化型タンポ印刷用インキが
得られる。
耐磨耗性に優れた紫外線硬化型タンポ印刷用インキを提
供することを目的とする。 【構成】 少なくとも１個のエポキシ基を有するエポキ
シモノマまたはオリゴマ、光カチオン重合開始剤および
顔料を主成分とした構成とすることにより、ＰＢＴ樹脂
への接着性に優れた紫外線硬化型タンポ印刷用インキが
得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＰＢＴ樹脂への接着性に
優れ、かつ耐水性と耐磨耗性に優れた紫外線硬化型タン
ポ印刷用インキに関するものである。
優れ、かつ耐水性と耐磨耗性に優れた紫外線硬化型タン
ポ印刷用インキに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より自動車用部品などのＰＢＴ樹脂
成形品へ信頼性の高いマーキング印刷を行う場合は主と
してエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が使用され、加熱
により硬化が行われてきた。
成形品へ信頼性の高いマーキング印刷を行う場合は主と
してエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が使用され、加熱
により硬化が行われてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記熱硬
化性樹脂は加熱硬化に高温、長時間を要し、製品コスト
の上昇を伴うという欠点を有していた。また一方で、硬
化時間を短縮する方法として紫外線硬化型樹脂を使用す
る方法が広く行われているが、一般に紫外線硬化型樹脂
として使用されているアクリルエステルの硬化物はＰＢ
Ｔ樹脂に対して接着性が悪く、さらに硬化した樹脂の耐
水性が悪いことが重大な欠点であった。
化性樹脂は加熱硬化に高温、長時間を要し、製品コスト
の上昇を伴うという欠点を有していた。また一方で、硬
化時間を短縮する方法として紫外線硬化型樹脂を使用す
る方法が広く行われているが、一般に紫外線硬化型樹脂
として使用されているアクリルエステルの硬化物はＰＢ
Ｔ樹脂に対して接着性が悪く、さらに硬化した樹脂の耐
水性が悪いことが重大な欠点であった。
【０００４】本発明は上記従来の課題を解決し、ＰＢＴ
樹脂への接着性に優れ、かつ耐水性と耐磨耗性に優れた
紫外線硬化型タンポ印刷用インキを提供しようとするも
のである。
樹脂への接着性に優れ、かつ耐水性と耐磨耗性に優れた
紫外線硬化型タンポ印刷用インキを提供しようとするも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の紫外線硬化型タンポ印刷用インキは、少なく
とも１個のエポキシ基を有するエポキシモノマまたはオ
リゴマ、光カチオン重合開始剤および顔料を主成分とす
る構成としたものである。
に本発明の紫外線硬化型タンポ印刷用インキは、少なく
とも１個のエポキシ基を有するエポキシモノマまたはオ
リゴマ、光カチオン重合開始剤および顔料を主成分とす
る構成としたものである。
【０００６】
【作用】この構成によりＰＢＴ樹脂成形品に対する密着
性、接着性が優れ、かつ耐水性が良好で耐磨耗性に優れ
た紫外線硬化型タンポ印刷用インキが得られる。
性、接着性が優れ、かつ耐水性が良好で耐磨耗性に優れ
た紫外線硬化型タンポ印刷用インキが得られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【０００８】本発明による紫外線硬化型タンポ印刷用イ
ンキの主成分の１つである少なくとも１個のエポキシ基
を有するエポキシモノマまたはオリゴマとしては、ビス
フェノール類とエピクロルヒドリンとを反応して得られ
る通称エピ−ビス系エポキシ樹脂や脂環式エポキシ樹
脂、あるいはクレゾールノボラック樹脂、ノボラック樹
脂などのフェノール系樹脂とエピクロルヒドリンとの反
応物などがあり、これらは通常市販品として入手可能で
あり、タンポ印刷用インキの必要特性に応じて取捨選択
することができる。
ンキの主成分の１つである少なくとも１個のエポキシ基
を有するエポキシモノマまたはオリゴマとしては、ビス
フェノール類とエピクロルヒドリンとを反応して得られ
る通称エピ−ビス系エポキシ樹脂や脂環式エポキシ樹
脂、あるいはクレゾールノボラック樹脂、ノボラック樹
脂などのフェノール系樹脂とエピクロルヒドリンとの反
応物などがあり、これらは通常市販品として入手可能で
あり、タンポ印刷用インキの必要特性に応じて取捨選択
することができる。
【０００９】一例を述べれば、白色系のインキを製造し
ようとする場合は顔料濃度を高める必要があるため、あ
まり高粘度の樹脂は使用できない。樹脂粘度を低下させ
るためにはエポキシ基を有する反応性希釈剤や脂環式エ
ポキシ樹脂の使用が効果的である。
ようとする場合は顔料濃度を高める必要があるため、あ
まり高粘度の樹脂は使用できない。樹脂粘度を低下させ
るためにはエポキシ基を有する反応性希釈剤や脂環式エ
ポキシ樹脂の使用が効果的である。
【００１０】また、黒色系のインキを製造しようとする
場合は顔料濃度が比較的少なくて済むため、比較的粘度
の高い樹脂も使用可能である。
場合は顔料濃度が比較的少なくて済むため、比較的粘度
の高い樹脂も使用可能である。
【００１１】また、硬化した塗膜の耐磨耗性を増すため
にはエポキシオリゴマの分子量が高いほうが好ましく、
高分子量のエポキシオリゴマは高粘度であるか固形であ
るからそのままではタンポ印刷用インキの材料としては
使用できないが、この場合も反応性希釈剤や脂環式エポ
キシ化合物の使用により適当な粘度に調整することがで
きる。樹脂溶液を使用すればかなり高分子のエポキシ樹
脂も使用可能ではあるが、溶剤を使用するとその乾燥に
時間を要し、光重合法を採用する効果が少なくなる。
にはエポキシオリゴマの分子量が高いほうが好ましく、
高分子量のエポキシオリゴマは高粘度であるか固形であ
るからそのままではタンポ印刷用インキの材料としては
使用できないが、この場合も反応性希釈剤や脂環式エポ
キシ化合物の使用により適当な粘度に調整することがで
きる。樹脂溶液を使用すればかなり高分子のエポキシ樹
脂も使用可能ではあるが、溶剤を使用するとその乾燥に
時間を要し、光重合法を採用する効果が少なくなる。
【００１２】また、同主成分の１つである光カチオン重
合開始剤としてはトリアリルスルホニウム塩、ジアリル
ヨードニウム塩などのオニウム塩や、鉄アレン系の化合
物が使用可能であり、これらも市販品として入手可能で
ある。特に、顔料を多量に含有させる場合は鉄アレン系
の光重合開始剤が好ましい。
合開始剤としてはトリアリルスルホニウム塩、ジアリル
ヨードニウム塩などのオニウム塩や、鉄アレン系の化合
物が使用可能であり、これらも市販品として入手可能で
ある。特に、顔料を多量に含有させる場合は鉄アレン系
の光重合開始剤が好ましい。
【００１３】なお、上記主成分以外に少量のレベリング
剤、チクソ性賦与剤などの各種塗料添加剤などを使用で
きることは当然である。
剤、チクソ性賦与剤などの各種塗料添加剤などを使用で
きることは当然である。
【００１４】以下、具体的な実施例を述べる。 （実施例１）ビスフェノールＦ−エピクロルヒドリン反
応物（エポキシ等量１６８、平均分子量３５０）１００
ｇ、二酸化チタン１００ｇに紫外線重合開始剤（チバガ
イギー社、商品名イルガキュア２６１）４ｇを混合し、
３本ロールミルで混練して白色のインキを製造した。本
インキを鋼鉄製の凹板に塗り付け、シリコン樹脂製のパ
ッドを用いてＰＢＴ樹脂板に転写して後、メタルハライ
ドランプで照射してインキを硬化させた。照射後、１３
０℃で５分間ポストキュアして後に塗布膜の特性を調べ
た。また、比較のために市販の紫外線硬化型樹脂を用い
て製造した白色のタンポ印刷用インキについても塗布膜
特性試験を行った。その結果を（表１）に示す。
応物（エポキシ等量１６８、平均分子量３５０）１００
ｇ、二酸化チタン１００ｇに紫外線重合開始剤（チバガ
イギー社、商品名イルガキュア２６１）４ｇを混合し、
３本ロールミルで混練して白色のインキを製造した。本
インキを鋼鉄製の凹板に塗り付け、シリコン樹脂製のパ
ッドを用いてＰＢＴ樹脂板に転写して後、メタルハライ
ドランプで照射してインキを硬化させた。照射後、１３
０℃で５分間ポストキュアして後に塗布膜の特性を調べ
た。また、比較のために市販の紫外線硬化型樹脂を用い
て製造した白色のタンポ印刷用インキについても塗布膜
特性試験を行った。その結果を（表１）に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】（表１）から明らかなように本発明による
タンポ印刷用インキの硬化塗膜が従来の紫外線硬化型塗
膜に比較してＰＢＴ樹脂に対する密着性、耐磨耗性、耐
水性に優れていることがわかる。
タンポ印刷用インキの硬化塗膜が従来の紫外線硬化型塗
膜に比較してＰＢＴ樹脂に対する密着性、耐磨耗性、耐
水性に優れていることがわかる。
【００１７】（実施例２）固形オルソクレゾールノボラ
ックエポキシ樹脂（エポキシ等量１７０、平均分子量５
０００）５０ｇを脂環式エポキシ樹脂（ユニオンカーバ
イド社、商品名ＥＲＬ４２２１）５０ｇに溶解し、二酸
化チタン１００ｇと上記イルガキュア２６１を４ｇ混合
し、３本ロールミルで混練してタンポ印刷用インキを製
造した。このタンポ印刷用インキについて上記実施例１
と同様にＰＢＴ樹脂板に塗布して塗布膜特性試験を行っ
た結果を（表２）に示す。
ックエポキシ樹脂（エポキシ等量１７０、平均分子量５
０００）５０ｇを脂環式エポキシ樹脂（ユニオンカーバ
イド社、商品名ＥＲＬ４２２１）５０ｇに溶解し、二酸
化チタン１００ｇと上記イルガキュア２６１を４ｇ混合
し、３本ロールミルで混練してタンポ印刷用インキを製
造した。このタンポ印刷用インキについて上記実施例１
と同様にＰＢＴ樹脂板に塗布して塗布膜特性試験を行っ
た結果を（表２）に示す。
【００１８】
【表２】
【００１９】本実施例においては高分子量のエポキシ樹
脂を使用しているため、上記実施例１に比較した耐磨耗
性が向上していることがわかる。
脂を使用しているため、上記実施例１に比較した耐磨耗
性が向上していることがわかる。
【００２０】（実施例３）ビスフェノールＡ−エピクロ
ルヒドリン反応物（エポキシ等量１８０、平均分子量３
５０）１００ｇに炭素微粉末５ｇおよびトリフェニルス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネート５０％プロピ
レンカーボネート溶液５ｇを混合し、３本ロールミルで
混練して黒色のタンポ印刷用インキを製造した。このタ
ンポ印刷用インキの硬化には上記実施例１の場合の３倍
の紫外線露光量を必要とした。また、タンポ印刷用イン
キの硬化物は上記実施例１と同等の塗布膜特性試験結果
を示した。
ルヒドリン反応物（エポキシ等量１８０、平均分子量３
５０）１００ｇに炭素微粉末５ｇおよびトリフェニルス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネート５０％プロピ
レンカーボネート溶液５ｇを混合し、３本ロールミルで
混練して黒色のタンポ印刷用インキを製造した。このタ
ンポ印刷用インキの硬化には上記実施例１の場合の３倍
の紫外線露光量を必要とした。また、タンポ印刷用イン
キの硬化物は上記実施例１と同等の塗布膜特性試験結果
を示した。
【００２１】（実施例４）上記実施例１で得られた白色
のタンポ印刷用インキに二酸化チタン１００に対し０．
５部の炭素微粉末を混合することにより灰色のタンポ印
刷用インキが得られた。また、本実施例によるタンポ印
刷用インキは上記実施例１と同等の塗布膜特性試験結果
を示した。
のタンポ印刷用インキに二酸化チタン１００に対し０．
５部の炭素微粉末を混合することにより灰色のタンポ印
刷用インキが得られた。また、本実施例によるタンポ印
刷用インキは上記実施例１と同等の塗布膜特性試験結果
を示した。
【００２２】
【発明の効果】以上の実施例および比較例から明らかな
ように、本発明による紫外線硬化型タンポ印刷用インキ
はＰＢＴ樹脂に対する接着性、および耐磨耗性、耐水性
に優れたものであり、信頼性を必要とする箇所への使用
に適したものである。
ように、本発明による紫外線硬化型タンポ印刷用インキ
はＰＢＴ樹脂に対する接着性、および耐磨耗性、耐水性
に優れたものであり、信頼性を必要とする箇所への使用
に適したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石谷 一儀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも１個のエポキシ基を有するエ
ポキシモノマまたはオリゴマ、光カチオン重合開始剤お
よび顔料を主成分とする紫外線硬化型タンポ印刷用イン
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27524793A JPH07126565A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 紫外線硬化型タンポ印刷用インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27524793A JPH07126565A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 紫外線硬化型タンポ印刷用インキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126565A true JPH07126565A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17552750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27524793A Pending JPH07126565A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 紫外線硬化型タンポ印刷用インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126565A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0846681A4 (en) * | 1995-08-22 | 2001-02-07 | Nippon Soda Co | NOVEL SULFONIUM SALT COMPOUNDS, POLYMERIZATION INITIATOR, SOLIDIFIABLE COMPOSITION AND CURING PROCESS |
| US6500495B2 (en) | 1997-02-27 | 2002-12-31 | Acushnet Company | Method for curing reactive ink on game balls |
| US6794451B2 (en) * | 2001-02-13 | 2004-09-21 | Toagosei Co., Ltd. | Cationically polymerizable liquid composition and tacky polymer |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27524793A patent/JPH07126565A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0846681A4 (en) * | 1995-08-22 | 2001-02-07 | Nippon Soda Co | NOVEL SULFONIUM SALT COMPOUNDS, POLYMERIZATION INITIATOR, SOLIDIFIABLE COMPOSITION AND CURING PROCESS |
| US6500495B2 (en) | 1997-02-27 | 2002-12-31 | Acushnet Company | Method for curing reactive ink on game balls |
| US6794451B2 (en) * | 2001-02-13 | 2004-09-21 | Toagosei Co., Ltd. | Cationically polymerizable liquid composition and tacky polymer |
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