JPH1060066A - 紫外線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化性樹脂組成物

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JPH1060066A
JPH1060066A JP24257896A JP24257896A JPH1060066A JP H1060066 A JPH1060066 A JP H1060066A JP 24257896 A JP24257896 A JP 24257896A JP 24257896 A JP24257896 A JP 24257896A JP H1060066 A JPH1060066 A JP H1060066A
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ultraviolet
acrylate
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JP24257896A
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Shizuka Kurita
静 栗田
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KURITA KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気と接触した状態でも、硬化特性が低下し
ない紫外線硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 この紫外線硬化性樹脂組成物は、エポキ
シアクリレートと、ウレタンアクリレートと、2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキ
サイドとを含有する。配合割合としては、エポキシアク
リレート100重量部に対して、ウレタンアクリレート
を10〜1000重量部、及び2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドを1〜2
0重量部配合するのが好ましい。エポキシアクリレート
としては、プロピレンオキサイド及び/又は2−ヒドロ
キシプロピレンの重合物(又は単量体)の両末端に、ア
クリレート基が結合されてなる化合物を採用するのが好
ましい。ウレタンアクリレートとしては、ウレタン結合
を有するポリオールの両末端に、アクリレート基が結合
されてなる化合物を採用するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を照射する
際に、空気に接触した状態であっても、良好な硬化特性
を示す紫外線硬化性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、紫外線を照射することによっ
て硬化する、紫外線硬化性樹脂組成物は多数生産販売さ
れており、例えば、各種印刷用に用いられている。印刷
用に用いられる紫外線硬化性樹脂組成物はUVインキと
も称され、印刷用の中でも、印刷文字や模様等を肉厚に
形成する看板用,点字用,ポスター用及びグラビア印刷
用等の用途に、UVインキは重宝されている。この理由
は、紙,金属板又は合成樹脂製板等の被写体に、UVイ
ンキをスクリーン印刷法等で所定の厚みになるように塗
布した後、直ちに紫外線を照射すれば、塗布した厚みの
ままでUVインキが硬化し、肉厚の印刷文字や模様等が
描けるからである。
【0003】しかしながら、従来のUVインキは、空気
(酸素)の存在下では、硬化しにくいという欠点があっ
た。従って、UVインキを被写体に塗布した後、空気と
接触させた状態で硬化させると、表面の硬化が不十分と
なり、描かれた文字や模様の表面がべたつくという欠点
があった。
【0004】このため、UVインキを塗布した後、直ち
に合成樹脂製フィルム等の空気(酸素)不透過性薄膜で
覆い、その後紫外線を照射させて硬化させることが行わ
れている。しかしながら、UVインキを塗布した後に合
成樹脂製フィルム等で印刷箇所を覆うことは、印刷作業
が煩雑となり不合理である。また、合成樹脂製フィルム
等で覆うことによって、印刷文字や模様等が流動し、所
定の画像を持つ印刷が行えないということもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、空気(酸素)と接触した状態であっても、硬化特性
が低下しない紫外線硬化性樹脂組成物を得ることにあ
る。本発明者は、この目的に適う紫外線硬化性樹脂組成
物を開発するために、種々実験を重ねた結果、特定の硬
化性樹脂を組み合わせ、更に特定の重合開始剤を組み合
わせることによって、この目的を達成しうることを見出
した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、エポキ
シアクリレートと、ウレタンアクリレートと、2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキ
サイドとを含有することを特徴とする紫外線硬化性樹脂
組成物に関するものである。エポキシアクリレート及び
ウレタンアクリレートは、紫外線硬化性樹脂として公知
のものである。また、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイドも、各種硬化性樹
脂の重合を促進させるために用いる重合開始剤として、
公知のものである。しかしながら、この三者を組み合わ
せることによって、空気(酸素)の存在下においても、
硬化特性が低下しにくくなることは、知られていなかっ
た。本発明は、このような新規な知見に基づくものであ
る。
【0007】本発明で使用するエポキシアクリレートと
しては、種々のタイプのものが使用しうるが、特に、一
般式(I)又は一般式(II)で表されるエポキシアクリ
レートを使用するのが好ましい。一般式(I)は、化4
で表される構造式で示されるものである。これは、アク
リレート基が、プロピレンオキサイド及び/又は2−ヒ
ドロキシプロピレンの重合物(又はその単量体)の両末
端に結合されてなるものである。また、一般式(II)
は、化5で表される構造式で示されるものである。これ
は、アクリレート基が、プロピレンオキサイド及び/又
は2−ヒドロキシプロピレンの重合物(又はその単量
体)とアルキレンオキサイドとの結合物の両末端に結合
されてなるものである。アルキレンオキサイドとして
は、ヘキシレンオキサイドが好ましく、一般式(III)
に即して言うとRとしてヘキシレン基(−CH2−)6
採用するのが好ましい。
【0008】
【化4】
【化5】
【0009】具体的に使用して好ましいエポキシアクリ
レートは、共栄社油脂社製のエポキシエステル80MF
A,エポキシエステル1600A,オリゴエポキシアク
リレートES−4004,長瀬産業社製のデナコールD
A−811,ダイセルユーシービー社製のEB3700
等を挙げることができる。
【0010】本発明で使用するウレタンアクリレートと
しては、種々のタイプのものが使用しうるが、特に、一
般式(III)で表されるウレタンアクリレートを使用す
るのが好ましい。一般式(III)は、化6で表される構
造式で示されるものである。これは、少なくとも二個の
ウレタン結合を持つ基の両末端に、アクリレート基が結
合されてなるものである。両末端に結合されるアクリレ
ート基は、各々一個〜三個であり、従って、二官能性ア
クリレートから六官能性アクリレートまでの任意の官能
性アクリレートを使用することができる。ウレタン結合
とアクリレート基とを結合している(−RO−)として
は、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等の任
意のアルキレンオキサイドを採用することができる。ま
た、アクリレート基を二個以上結合させる場合には、例
えば、化7で示されるようなものをROとして採用する
こともできる。また、Qはウレタン結合を有するポリオ
ールやポリエステル等の有機基であってもよく、またウ
レタン結合を有しない有機基であってもよい。ウレタン
結合を有しない有機基としては、アルキレン基を採用す
るのか一般的である。但し、Q中にベンゼン環を含まな
いものを用いる必要がある。Q中にベンゼン環を含むも
のを使用すると、その理由は定かではないが、得られる
紫外線硬化性樹脂組成物の紫外線硬化特性が低下するの
で、好ましくない。
【0011】
【化6】
【化7】
【0012】具体的に使用して好ましいウレタンアクリ
レートとしては、例えば、一般式(III)において、n
が各々1で、Rがエチレン基であり、Qが2,2−ジメ
チル−4−メチル−ヘキシレン基であるものが挙げられ
る。これは、TMHMDIとHEMAとから誘導された
ウレタンアクリレートとして、良く知られている。ま
た、一般式(III)おいて、nとして各々が3で、RO
が化7で示した基であり、Qがヘキシレン基であるもの
が挙げられる。これは、六官能性のウレタンアクリレー
トであり、HDIとPETAとから誘導されたものとし
て、良く知られている。その他にも、Qとしてウレタン
結合を持つポリオールを採用したもの、例えば、東亜合
成化学工業社製のアロニックスM−110,M−131
0,UF8001,UF8003等を挙げることがてき
る。
【0013】本発明に係る紫外線硬化性樹脂組成物中
に、重合開始剤として含有される2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドは、化
8に示す構造を持つものである。この2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド
は、BASF社からルシリンTPOという商標で市販さ
れている。
【化8】
【0014】本発明に係る紫外線硬化性樹脂組成物中に
おける、上記した各化合物の配合割合は、以下のとおり
であるのが好ましい。即ち、エポキシアクリレート10
0重量部に対して、ウレタンアクリレートが10〜10
00重量部、及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルフォスフィンオキサイドが1〜20重量部配合
されているのが好ましい。この範囲を超えてウレタンア
クリレートが多すぎたり、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドの配合量が上
記範囲外であると、硬化特性の改善が図れない傾向が生
じる。また、この範囲よりもウレタンアクリレートが少
ない場合は、硬化特性については若干の低下を示すだけ
であるが、被写体が紙の場合において硬化後に収縮が生
じる傾向となる。本発明において、最も好ましい各化合
物の配合割合は、以下のとおりである。即ち、エポキシ
アクリレート100重量部に対して、ウレタンアクリレ
ートが40〜250重量部、及び2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドが4〜
10重量部配合されるのが、最も好ましい。
【0015】本発明に係る紫外線硬化性樹脂組成物中に
は、上記三者の化合物外に、任意の化合物や物質が含有
されていてもよい。任意の化合物としては、エポキシア
クリレート及びウレタンアクリレート外の紫外線硬化性
樹脂が含有されていても良い。例えば、ポリエステルア
クリレート,ポリエーテルアクリレート,単官能性アク
リレート,多官能性アクリレート等が含有されていてい
も良い。また、任意の物質としては、染料,顔料,粘度
調整剤,稀釈剤等が含有されていても良い。透明UVイ
ンキとするときは、染料及び顔料を含有させない方が好
ましく、着色UVインキとするときは、染料及び/又は
顔料を含有させるのが好ましい。また、稀釈剤として
は、単官能性アクリレートを用いることが多い。
【0016】本発明に係る紫外線硬化性樹脂組成物は、
紙,金属板又は合成樹脂製板等の被写体にスクリーン印
刷法等で、所定の文字や模様を形成するようにして塗布
され、その後、紫外線照射(光照射)することによっ
て、塗布された形態で樹脂組成物が硬化するのである。
【0017】
【実施例】
実施例1 構造式化9で示されるエポキシアクリレート30重量部
と、構造式化10で示されるウレタンアクリレート70
重量部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量
部とを混合・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。
【化9】
【化10】
【0018】このUVインキを、2.5mmの深さにセ
ットされる画像部を有するスクリーン印刷版を用いて、
表面処理されたポリエステル板上に、スクリーン印刷し
た。その後、直ちに、画像が空気と接触した状態のま
ま、超高圧水銀灯(4kw)を用いて80秒間紫外線を
照射し、画像の肉厚が2mmの印刷物を得た。この紫外
線照射を終えて得られた印刷物は、画像表面のべたつき
もなく、強固にポリエステル板と接着していた。
【0019】実施例2 構造式化9で示されるエポキシアクリレート30重量部
と、構造式化10で示されるウレタンアクリレート30
重量部と、稀釈剤である単官能性アクリレート(イソボ
ニルアクリレート)40重量部と、構造式化8で示され
る2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォス
フィンオキサイド3重量部とを混合・攪拌し、脱泡して
UVインキを得た。このUVインキを用いて、実施例1
と同一の方法で、印刷物を得た。この紫外線照射を終え
て得られた印刷物は、画像表面のべたつきもなく、強固
にポリエステル板と接着していた。
【0020】実施例3 構造式化11で示されるエポキシアクリレート70重量
部と、構造式化12で示されるウレタンアクリレート3
0重量部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重
量部とを混合・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。こ
のUVインキを用いて、実施例1と同一の方法で、印刷
物を得た。この紫外線照射を終えて得られた印刷物は、
画像表面のべたつきもなく、強固にポリエステル板と接
着していた。
【0021】
【化11】
【化12】
【0022】比較例1 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキサイドに代えて、ベンゾフェノンを用いる他
は、実施例1と同様にしてUVインキを得た。そして、
実施例1と同様にして印刷物を得た。しかしながら、こ
の印刷物の画像表面にはべたつきが残っており、UVイ
ンキ表面(即ち、空気と接触している面)が十分に硬化
していないものであった。
【0023】比較例2 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキサイドに代えて、ミヒラーケトンを用いる他
は、実施例2と同様にしてUVインキを得た。そして、
実施例2と同様にして印刷物を得た。しかしながら、こ
の印刷物の画像表面にはべたつきが残っており、UVイ
ンキ表面(即ち、空気と接触している面)が十分に硬化
していないものであった。
【0024】比較例3 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキサイドに代えて、ベンゾインを用いる他は、実
施例3と同様にしてUVインキを得た。そして、実施例
3と同様にして印刷物を得た。しかしながら、この印刷
物の画像表面にはべたつきが残っており、UVインキ表
面(即ち、空気と接触している面)が十分に硬化してい
ないものであった。
【0025】比較例4 構造式化10で示されるウレタンアクリレート100重
量部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量部
とを混合・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。このU
Vインキを用いて、実施例1と同一の方法で、印刷物を
得た。しかしながら、この印刷物の画像表面にはべたつ
きが残っており、UVインキ表面(即ち、空気と接触し
ている面)が十分に硬化していないものであった。
【0026】比較例5 構造式化9で示されるエポキシアクリレート90重量部
と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量部と、
稀釈剤であるメチルエチルケトン7重量部とを混合・攪
拌し、脱泡してUVインキを得た。このUVインキを、
2.5mmの深さにセットされる画像部を有するスクリ
ーン印刷版を用いて、紙上にスクリーン印刷した。その
後、直ちに、画像が空気と接触した状態のまま、超高圧
水銀灯(4kw)を用いて80秒間紫外線を照射し、画
像の肉厚が2mmの印刷物を得た。この紫外線照射を終
えて得られた印刷物は、画像表面のべたつきが少ないも
のであったが、紙が収縮して、美麗な印刷が得られなか
った。
【0027】比較例6 構造式化11で示されるエポキシアクリレート90重量
部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量部
と、稀釈剤であるメチルエチルケトン7重量部とを混合
・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。このUVインキ
を用いて、比較例5と同一の方法で、印刷物を得た。こ
の紫外線照射を終えて得られた印刷物は、画像表面のべ
たつきが少ないものであったが、紙が収縮して、美麗な
印刷が得られなかった。
【0028】比較例7 構造式化9で示されるエポキシアクリレート70重量部
と、構造式化11で示されるエポキシアクリレート30
重量部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量
部と、稀釈剤であるメチルエチルケトン7重量部とを混
合・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。このUVイン
キを用いて、比較例5と同一の方法で、印刷物を得た。
この紫外線照射を終えて得られた印刷物は、画像表面の
べたつきが少ないものであったが、紙が収縮して、美麗
な印刷が得られなかった。
【0029】比較例8 構造式化12で示されるウレタンアクリレート100重
量部と、構造式化8で示される2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド3重量部
とを混合・攪拌し、脱泡してUVインキを得た。このU
Vインキを用いて、実施例1と同一の方法で、印刷物を
得た。しかしながら、この印刷物の画像表面は十分に硬
化していないものであった。
【0030】実施例1〜3の結果から明らかなように、
エポキシアクリレートとウレタンアクリレートと2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィン
オキサイドとを混合したUVインキは、紫外線硬化特性
に優れたものであった。一方、重合開始剤を2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサ
イド以外のものに代えた比較例1〜3に係るUVイン
キ、及びエポキシアクリレートを使用しないでウレタン
アクリレートのみを使用した比較例4及び8に係るUV
インキは、いずれも紫外線硬化特性に劣るものであっ
た。また、ウレタンアクリレートを使用しないでエポキ
シアクリレートのみを使用した比較例5〜7に係るUV
インキは、紫外線硬化特性に若干の低下が見られると共
に、硬化後において被写体である紙に収縮が見られ、美
麗な印刷物を得にくい傾向があった。ただ、被写体に収
縮しにくいものを使用したり、画像として連続画像では
なく散点状の画像(例えば、盲人用の点字印刷物)とす
れば、ある程度使用しうるものであった。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る紫外線硬化
性樹脂組成物は、エポキシアクリレートとウレタンアク
リレートと2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルフォスフィンオキサイドとを組み合わせることによっ
て、その作用は不明であるが、紫外線硬化特性が顕著に
向上するという効果を奏する。即ち、従来の紫外線効果
性樹脂組成物は、空気(酸素)と接触した状態において
は硬化しにくいという特性があったけれども、本発明の
如く、特定の化合物の組み合わせによるものは、空気
(酸素)と接触した状態においても硬化しやすくなると
いう、質的に格別顕著な効果を奏するのである。従っ
て、本発明に係る紫外線硬化性樹脂組成物を用いて、ス
クリーン印刷法等により、紙等の被写体に画像形成した
後、そのままの状態でこの画像に紫外線を照射させれ
ば、紫外線硬化性樹脂組成物よりなる画像部は、その表
面まで良好に硬化するのである。依って、従来の如く、
画像部と空気とが接触しないように、画像部表面を合成
樹脂製フィルム等の酸素不透過性薄膜で覆う必要がな
く、紫外線硬化性樹脂組成物で画像を形成して、そのま
まの状態で紫外線を照射すれば画像部表面まで良好に硬
化するので、各種印刷物の製造が合理化できると共に、
塗布された画像部が乱れることなく所定画像を持つ印刷
物が得られ、産業上有益に使用しうるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシアクリレートと、ウレタンアク
    リレートと、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
    ニルフォスフィンオキサイドとを含有することを特徴と
    する紫外線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシアクリレート100重量部に対
    して、ウレタンアクリレートを10〜1000重量部、
    及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
    スフィンオキサイドを1〜20重量部を含有する請求項
    1記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシアクリレートが下記一般式
    (I)で表される請求項1又は2記載の紫外線硬化性樹
    脂組成物。 【化1】
  4. 【請求項4】 エポキシアクリレートが下記一般式(I
    I)で表される請求項1又は2記載の紫外線硬化性樹脂
    組成物。 【化2】
  5. 【請求項5】 ウレタンアクリレートが下記一般式(II
    I)で表される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    紫外線硬化性樹脂組成物。 【化3】
  6. 【請求項6】 一般式(III)において、nが1であ
    り、Rがアルキレン基であり、Qもアルキレン基である
    ウレタンアクリレートである請求項5記載の紫外線硬化
    性樹脂組成物。
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