JPH07126343A - 硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃棄物からポリオールを得る方法 - Google Patents

硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃棄物からポリオールを得る方法

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JPH07126343A JP27347293A JP27347293A JPH07126343A JP H07126343 A JPH07126343 A JP H07126343A JP 27347293 A JP27347293 A JP 27347293A JP 27347293 A JP27347293 A JP 27347293A JP H07126343 A JPH07126343 A JP H07126343A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃棄物を
分解してウレタン原料用の低分子量ポリオールとして再
生し、資源の有効利用をはかる。 【構成】 硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃棄物を
モノアルカノールアミン中で分解し、分解液にアルキレ
ンオキサイドを付加して低分子量ポリオールとして再生
する。再生低分子量ポリオールをポリウレタンフォー
ム、ポリイソシアヌレートフォームなどのポリウレタン
の原料として再使用する。 【効果】 得られたポリオールは硬質ポリウレタンフォ
ームなどのポリウレタンの原料として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建材、構造材、断熱材
あるいはその他の用途に利用された硬質ポリイソシアヌ
レートフォームの廃材を分解した後ポリオールとして再
生する方法、および再生されたポリオールをポリウレタ
ンの原料として再び使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の世界的な環境保護の動きに伴い合
成高分子のリサイクルが大きな課題となりつつある。ポ
リウレタンを化学的に分解した後、分解生成物から芳香
族アミンやポリオールを分離回収するか、あるいは化学
的に分解した後にアルキレンオキサイドを付加してポリ
オールとして再生するなどのリサイクルする方法に関し
ては古くから種々の文献が報告され特許も数多く出願さ
れている。このうち前者の化学分解後に分離回収する方
法は、いずれの場合も、分解生成物が高沸点でありしか
も全ての成分の混合性が良いために分離が容易でなく、
例え分離できるような方法であっても副生物が多量に生
成するなど実用性に乏しい。一方、後者の方法は、分離
の工程が不要なので前者の方法より実用的である。本発
明の対象である硬質ポリイソシアヌレートフォームは、
フォーム中にウレタン結合と、3モルのイソシアネート
基反応によってできるイソシアヌレート結合との2つの
構成成分を含んでいるが、イソシアヌレート結合は化学
的に非常に安定なため、従来の文献では硬質ポリイソシ
アヌレートフォームの実用的な良い分解方法は報告され
ていなかった。前者のウレタン結合に関しては、低分子
量グリコールを使用してエステル交換によりウレタンフ
ォームを化学分解するグリコリシス法がある。特公昭5
3−34000号公報には、硬質ポリウレタンフォーム
をジエチレングリコールなどの低分子量グリコールで分
解する方法が記載されている。しかし、この方法は、
(a) 分解温度が200℃以上と高温、(b) 高温でも分解
速度が速くない、(c) 分解液にアルキレンオキサイドを
付加して得られる再生ポリオールを硬質フォームの原料
として使用すると平均官能基数が低いためフォームの物
性が低下するなど種々の問題がある。特開昭51−16
380号公報には、水酸化カリウムなどのアルカリ水で
ポリウレタンを分解する方法が記載されているが、この
方法は大量のK2 CO3 を副生するので実用的でない。
【0003】特公昭42−10634号公報には、モノ
エタノールアミンでフォームを分解し、その後、分解生
成物から芳香族アミンとモノエタノールアミンを蒸留し
て分離回収する方法が記載されている。しかし、高沸点
の芳香族アミンを蒸留により分離するのは非常に困難で
ある。また、該特許の方法では副生物としてオキサゾリ
ドン−2 、およびこれとモノエタノールアミンの反応で
できるN−ヒドロキシエチルイミダゾリドンが大量に生
成することが記載されている。この副生物をなくすため
に水酸化ナトリウムとモノエタノールアミンを併用する
方法が特公昭43−21079号公報に記載されてい
る。この方法は、オキサゾリドン−2 が水酸化ナトリウ
ムで分解されてモノエタノールアミンとNa2 CO3
生じモノエタノールアミンは消費されない点が改良され
ている。しかしこの方法は大量のNa2 CO3 が副生す
るので実用的でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分解
が速く余分な副生物を出さず、しかもアルキレンオキサ
イドの付加が容易でかつその後の後処理工程を必要とし
ない方法により、硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃
棄物からウレタン原料として再使用可能な低分子量ポリ
オールを再生する方法、及び再生されたポリオールを使
用して、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレート
フォーム等のポリウレタンを製造する方法を確立するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、硬質ポリイソシ
アヌレートフォームの優れた分解再生法を見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち本発明は、硬質ポリイ
ソシアヌレートフォームを炭素数2〜3のモノアルカノ
ールアミン中で分解して得られた分解溶液を、無触媒ま
たはアミン触媒で炭素数2〜4のアルキレンオキサイド
を付加してポリオールとして再生する方法、及び再生さ
れたポリオールを使用してポリウレタンフォーム、ポリ
イソシアヌレートフォーム等のポリウレタンを製造する
方法である。
【0006】以下に本発明の方法について詳細に説明す
る。モノアルカノールアミンとしては、具体的には、1-
アミノ-2- エタノール、1-アミノ-2- プロパノール、1-
アミノ-3- プロパノールがある。この中で、安価で大量
に入手しやすい1-アミノ-2- エタノール(以下、モノエ
タノールアミンと称する)が好ましい。ポリイソシアヌ
レートを分解するために必要なアルカノールアミンの量
は、理論的には、ポリイソシアヌレートを構成したイソ
シアネート基のモル数の2倍モル以上である。これ以下
だと分解は部分的に不完全となるが、分解生成物が液状
で均一である限りば実用上問題ない。分解温度は100
℃以上が好ましいが、特に140℃〜160℃が好まし
い。これ以下の温度では分解速度が遅く、これ以上の温
度ではモノアルカノールアミンの蒸気が飛散して安全衛
生問題を生じる。分解時間は分解倍率(フォーム重量/
アルカノールアミン重量)が大きくなるとその分長くな
るが、通常は10時間以下である。分解は着色防止のた
めにある程度酸素を遮断した状態で行うのが好ましい。
分解倍率が高いと分解液の粘度は高くなるが、通常の好
ましい範囲の分解倍率であれば3万センチポアズ(25
℃)以下である。このようにして得られた低分子量の分
解生成物は褐色透明の液体である。分解の主生成物は、
フォーム原料に由来するポリオール、アミン、および
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)ウレアなどのウレ
アジオールである。また、N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリドンなどの環状ウレアモノオールが少量副生する
が、これは分解時間を長くすると生成量が増加する。ウ
レアジオールは従来の文献や特許には記載されていなか
った化合物である。
【0007】本発明の方法により得られる分解生成物
は、活性水素価が高い、高反応性のアミンを多量に含
む、フォーム物性を低下させる環状ウレアモノオールを
含むなどの理由で、通常はこのままでは硬質ポリウレタ
ンフォームなどの原料として使用できない。そこで、プ
ロピレンオキサイド(以下、POと称する)などのアル
キレンオキサイドを付加させて正常なポリオールとする
必要があるが、通常のアルキレンオキサイド付加触媒で
ある水酸化カリウムは分解生成物中のウレアと反応して
2 CO3 を生成するので使用できない。しかし、意外
にも、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)ウレアなど
のウレアジオールやN−ヒドロキシエチルイミダゾリド
ンなどの環状ウレアモノオールのCONH基のHには無
触媒でもアルキレンオキサイドが付加し、さらに驚くべ
きことに、炭素数10〜18のアルキル基またはアルケ
ニル基と結合するジメチルアミンを触媒として使用すれ
ばさらに多くのアルキレンオキサイドが付加することも
見出した。他の分解生成物であるアミンにも無触媒また
は3級アミン触媒でアルキレンオキサイドは付加する
が、一方、分解生成物のポリオールにはもはや付加しな
いので、結局、アルキレンオキサイドの付加により生成
する再生ポリオールは、分子量が適当に揃ったポリオー
ル組成物となる。アルキレンオキサイドの付加反応は、
通常のポリオキシアルキレンポリオールの合成方法に準
じて行う。反応温度は80〜140℃であるが、好まし
くは100〜130℃である。
【0008】アルキレンオキサイドの付加反応の3級ア
ミン触媒としては、具体的には、トリエチルアミン、ト
リエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、テトラメチルプロパンジアミンなどの低分子量の脂
肪族アミン、ジメチルアニリン、ピリジン、イミダゾー
ルなどの低分子量の芳香族アミンなどがあるが、最も好
ましい触媒は、ジメチルパルミチルアミン、ジメチルス
テアリルアミン、ジメチルラウリルアミンなどの炭素数
10〜18のアルキル基またはアルケニル基などの長鎖
脂肪族のジメチルアミンである。この長鎖脂肪族アミン
は、低分子量の3級アミン触媒と異なりアルキレンオキ
サイド付加の触媒効果が高いだけでなく、付加生成物で
あるポリオールをウレタンの原料として使用する時にウ
レタン化触媒としてほとんど働かないという長所があ
る。上記の触媒は、アルキレンオキサイドの付加最終生
成物の重量に対して0.05〜3.0重量%となる量を
分解生成液に添加混合して使用するが、好ましくは0.
5〜1.0重量%である。
【0009】本発明の方法により得られた再生ポリオー
ルは硬質ポリウレタンフォーム、硬質ポリイソシアヌレ
ートフォームなどのポリウレタンの原料として再使用が
可能であり、その方法としては、従来からポリウレタン
の製造で慣用されているすべての方法が適用可能であ
る。最も簡便な方法としては、前記ポリオール、触媒、
整泡剤、添加剤および発泡剤などを予め混合しておいた
混合物(プレミックスレジン)と、有機ポリイソシアネ
ートを1000〜9000rpm の高速回転ラボスターラーで強力
攪拌混合し、特定容器中で発泡させる方法がある。しか
し、実際の生産方法としては、市販のウレタン用高圧発
泡機で上記2液を衝突混合して型の中に注入する方法で
ある。高圧発泡機としては、例えば丸加化工機(株)社
製HK−270など数多くの機械メーカーから数多く市
販されている。
【0010】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。例中の部は重量部を表わす。 使用原料 ポリオールA;グリセリンにプロピレンオキサイドを付
加して得られる水酸基価が450mg-KOH/gのポリオー
ル。 ポリオールB;グリセリンにプロピレンオキサイドを付
加して得られる水酸基価が540mg-KOH/gのポリオー
ル。 L−5420;日本ユニカー(株)製の「L−542
0」でポリジメチルシロキサン誘導体の硬質フォーム用
シリコーン整泡剤。 触媒A;三共エアプロダクツ(株)製の「ポリキャット
−42」でイソシアネート3量化(イソシアヌレート
化)触媒。 触媒B;花王(株)製の「カオライザーNo−1」で
N,N,N’N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミ
ン。 フロン11;三井デュポンフロロケミカル(株)製のト
リクロロフルオロメタン イソシアネートA;三井東圧化学(株)製のポリイソシ
アネート「M−200」(粗製MDI)でNCO%=3
1.3。 モノエタノールアミン;三井東圧化学(株)製の「ME
A」。 DM−60;花王(株)製の「ファーミンDM−60」
でジメチルパルミチルアミンを主成分とする3級弱アミ
ン。
【0011】参考例1 分解再生用の硬質ポリイソシアヌレートフォームAの作製 <ポリオールレジン> 部 ポリオールA 100 水 3.5 L−5420 1.5 触媒A 3.0 フロン11 20 <イソシアネート> 部 イソシアネートA 239(NCOインデックス=150) レジン原料をよく混合した後、イソシアネートと高速攪
拌で混合し木製の匡体におとしこみ発泡硬化させてフォ
ームAを得た。
【0012】参考例2 分解再生用の硬質ポリイソシアヌレートフォームBの作製 触媒A 3.0部 イソシアネートA 300部 イソシアネートに触媒をよく混合し木製の匡体におとし
こみ発泡硬化させてポリイソシアヌレートフォームBを
得た。
【0013】実施例1 硬質ポリイソシアヌレートフォ
ームAの分解 モノエタノールアミン370部をコンデンサー付の1リ
ッターのセパラブルフラスコに入れ150℃に昇温した
後、フォームA340部の細片を連続的に入れ3時間分
解し、褐色透明の分解物Aを得た。分解生成物の一部を
BSA(N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド)でシリル化した後ガスクロマトグラフィー(GC)
およびGC−マス分析法により分析した結果、主生成物
はイソシアネートに由来するアミン、ポリオールAに由
来するポリオール、およびN,N’−ビス(ヒドロキシ
エチル)ウレアであり、副生物はN−ヒドロキシエチル
イミダゾリドンであることが分かった。分解生成物の粘
度は2500センチポアズ(25℃)、pH=11.
0、無水酢酸−ピリジン法による全活性水素価は970
mg-KOH/g(理論値は956)であった。
【0014】実施例2 硬質ポリイソシアヌレートフォ
ームBの分解 モノエタノールアミン305部をコンデンサー付の1リ
ッターのセパラブルフラスコに入れ150℃に昇温した
後、ポリイソシアヌレートB210部の細片を連続的に
入れ3時間分解し、褐色透明の分解物Bを得た。粘度は
5300センチポアズ(25℃)、全活性水素価は11
00(理論値は1087)であった。
【0015】実施例3 分解物AへのPO付加(無触
媒) 実施例1で得られた分解物A200部を2リッターオー
トクレーブ中に入れて攪拌しながらPOを装入し100
〜110℃でPOの分圧低下がなくなるまで(POが反
応しなくなるまで)5時間反応させて再生ポリオールA
1を合成した。脱POした後、淡黄色透明の液体を得
た。分析した結果、水酸基価は700mg-KOH/g、150
00センチポアズ(25℃)であった。
【0016】実施例4 分解物AへのPO付加(弱アミ
ン触媒) 実施例1で得られた分解物A200部を2リッターオー
トクレーブ中に入れ攪拌しながらPOを装入し100〜
110℃で付加反応させてPOの分圧低下がなくなるま
で5時間反応させ再生ポリオール−A2を合成した。脱
POした後、反応生成物を分析した結果、水酸基価は6
14mg-KOH/g、粘度は10000センチポアズ(25
℃)であった。
【0017】実施例5 分解物BへのPO付加(弱アミ
ン触媒) 実施例2で得られた分解物B284部と4.4部のDM
−60を2リッターオートクレーブ中に入れ攪拌しなが
らPOを装入し100〜110℃でPOの分圧低下がな
くなるまで5時間反応させた後脱POして淡黄色透明液
体925gを得た(再生ポリオール−B1)。水酸基価
は472mg-KOH/g、粘度は4200センチポアズ(25
℃)であった。
【0018】実施例6 硬質フォームの作製とフォーム
の成形性・物性 下記に示される組成比率でポリオールレジン原料を1リ
ッターのポリプロピレン製カップに入れてエアを巻き込
まないように混合後、さらにイソシアネートAをインデ
ックスが105となるように加え、高速回転ラボスター
ラーで5000〜7000rpm で約5秒間高速攪拌混合し、この
混合物を木製の箱(200×200 ×200mm)の中にすばやく入
れポリウレタンの発泡を行った。発泡硬化過程で、クリ
ームタイム(CT)、ゲルタイム(GT)およびタック
フリータイム(TFT)を測定した。発泡硬化後脱型し
1日後に切断して密度、フォームのセル状態、フライア
ビリティー、寸法安定性、圧縮強度、熱伝導率を調べ
た。熱伝導率は、アナコンモデル88型を使用した。 <ポリオールレジン> 部 再生ポリオールA2 100 L−5420 2.0 触媒B 2.5 フロン11 40 <イソシアネート> 部 イソシアネートA 154(NCOインデックス=105) CTは10秒、GTは48秒、TFTは57秒であっ
た。フォーム密度は30g/cm3 で、所期のフライアビ
リティーは良好、セルは微細で良好、独立気泡率は85
%、圧縮強度はタテ2.3、ヨコ0.7Kg/cm2、熱電導
率は141(Kcal/m℃H)、70℃、寸法安定性は、95
%湿度(24時間経過)でタテ0.2%、ヨコ1.4
%、70℃(24時間経過)でタテ−0.2%、ヨコ
0.2%、−30℃(24時間経過)でタテ0.0%、
ヨコ−0.8%と良好であった。
【0019】比較例1 実施例6との比較 実施例6の再生ポリオールA2の代わりにポリオールB
を使用した以外は全て実施例6と同一の条件で行った。
CTは10秒、GTは51秒、TFTは60秒であっ
た。フォーム密度は29g/cm3 で、所期のフライアビ
リティーは良好、セルは微細で良好、独立気泡率は86
%、圧縮強度はタテ2.1、ヨコ0.6Kg/cm2、熱電導
率は142(Kcal/m℃H)、70℃、寸法安定性は、95
%湿度(24時間経過)でタテ0.3%、ヨコ1.4
%、70℃(24時間経過)でタテ−0.1%、ヨコ
0.2%、−30℃(24時間経過)でタテ0.3%、
ヨコ−0.7%であった。実施例6と比較例1との比較
で明らかなように、本発明の方法で硬質ポリイソシアヌ
レートフォーム廃棄物を分解再生して得られたポリオー
ルを硬質ウレタンフォームの原料として使用すると、通
常のポリオールと同様の正常な成形性、物性を有するこ
とが分かる。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法により硬質ポリイソシアヌ
レートフォーム廃棄物から正常な低分子量ポリオールを
得ることができ、さらにこの再生ポリオールをポリウレ
タンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム等のポリ
ウレタンの原料として使用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質ポリイソシアヌレートフォームを炭
    素数2〜3のモノアルカノールアミン中で分解して得ら
    れた分解液に、無触媒または3級アミン触媒の存在下に
    炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加してポリオ
    ールとして再生する方法。
  2. 【請求項2】 3級アミン触媒が下式の構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
    ケニル基を表わす)
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で再生されたポリオ
    ールを使用してポリウレタンを製造する方法。
JP27347293A 1993-11-01 1993-11-01 硬質ポリイソシアヌレートフォーム廃棄物からポリオールを得る方法 Expired - Lifetime JP3265084B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016101938A1 (en) 2014-12-22 2016-06-30 Vysoké učeni technické v Brně Method for producing secondary polyols and their use

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016101938A1 (en) 2014-12-22 2016-06-30 Vysoké učeni technické v Brně Method for producing secondary polyols and their use

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