JPH07126025A - 石英ガラス物品及びその製造方法 - Google Patents

石英ガラス物品及びその製造方法

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JPH07126025A JP29125893A JP29125893A JPH07126025A JP H07126025 A JPH07126025 A JP H07126025A JP 29125893 A JP29125893 A JP 29125893A JP 29125893 A JP29125893 A JP 29125893A JP H07126025 A JPH07126025 A JP H07126025A
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朗 藤ノ木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無気泡で非常に高品質な突起体部をきわめて
効率的にかつ安価に製造させる。 【構成】 回転しながら加熱炉内に設置されている石英
ガラス体を1900℃以上の高温に加熱しつつ、その上
面側に石英ガラス粉もしくは水晶粉を供給しながら加熱
融着せしめ肉盛部を生成する工程と、前記肉盛部を機械
加工により所定形状に形成する工程とを具え、前記石英
ガラス粉もしくは水晶粉の加熱溶融手段を、前記石英ガ
ラス体のOH含有量に応じて酸水素火炎もしくは電気ア
ーク火炎に選択する事。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石英ガラス体の少なくと
も一面に突起体を形成してなる石英ガラス物品とその製
造方法に係り、特に半導体ウェーハ熱処理に用いられる
縦型ボートにおいてしばしば用いられる、突起、はめ込
み部を有する上蓋及び/または底板を効率的に製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウェーハの熱処理手段は、
省設置面積及び自動装填の容易化の見地より従来の横型
炉から縦型炉に移行してきており、これに対応して該炉
内に装填されるウェーハボートも横型から縦型へと移行
してきている。そしてこの種の縦型ボートにおいては、
ウェーハ表面への処理ガスの均一接触と均熱の容易化を
図る為にボート全体を回転させるものが多いが、この場
合上方より垂下される回転軸に係合させるために(吊下
方式の場合)、若しくは設置方式のものにおいても芯出
し等の目的で上蓋に円筒状の突起体を形成するデザイン
が考案され、実用化されている。
【0003】また設置方式の縦型ボートにおいては、炉
内において、前記ボートの軸方向の均熱化と該ボートが
設置されている熱処理雰囲気空間とその下方のフランジ
取り付け部との断熱を図る為に、円筒断熱体からなる台
座上に設置される場合が多く、この場合円筒断熱体との
嵌合及び所定位置への精度良い嵌合を可能にするためボ
ート底板側に複雑な形状の嵌合突起を設ける場合があ
る。
【0004】このような縦型ボートの、上面に複雑な形
状の上蓋、底板を製造する場合、従来は石英ガラス平板
に石英ガラスの溶接棒をバーナー加熱により加熱、融着
しながら逐次肉盛りを行なった後、肉盛り部を研削加工
して所定形状に成型していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら溶接棒に
よる肉盛り加工では作業時間が非常に長く、また溶接速
度と加熱温度の調整がうまくいかないと泡をかんでしま
うため、作業に高度の熟練性を必要とし、而も長時間の
火加工なので作業環境が悪いという問題を有していた。
又前記の様にして製造された石英ガラス物品は熱歪をも
っているので、研削加工に先だってこれをアニールによ
る熱処理により歪除去をしなければならず、そして該歪
除去用のアニール処理は一般的に対象物を石英ガラスの
歪点以上の温度、具体的には1000〜1200℃に加
熱保持して行なわれるが、この際前記したように肉盛り
部と平板間では、石英ガラスの材質が異なっているため
に、2つの材質の界面に発生する歪を除去することはき
わめて困難で、加熱時間を非常に長くしても又温度を多
少高くしても界面上の歪除去は出来ず、この為前記歪に
起因して、特に研削加工時に界面より剥離若しくはクラ
ック等が生じやすい。又かかる欠点を解消するために、
前記アニール処理時の温度は上げすぎると石英物品が変
形してしまう。
【0006】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、無
気泡で非常に高品質な突起体部をきわめて効率的にかつ
安価に製造しうる石英ガラス物品とその製造方法を提供
する事を目的とする。本発明の他の目的はアニール処理
時の温度を無用に高くすることなく、突起体と石英ガラ
ス体の界面に内部歪が生じることなく円滑にアニールを
可能にした石英ガラス物品とその製造方法を提供する事
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は石英ガラス体の
少なくとも一面に突起体を形成してなる石英ガラス物品
において、高温加熱した石英ガラス体上への石英ガラス
粉もしくは水晶粉を供給しながら加熱融着せしめて前記
石英ガラス体上へ突起体(肉盛部)を生成する点を第1
の特徴とし、第2の特徴は前記突起体と石英ガラス体と
の間のOH差を30ppm以下若しくは石英ガラス体の
OH値に対し50%以内のいずれか多い方の値に収まる
ようにした事を特徴とするものである。尚、本発明は前
記石英ガラス物品が、半導体ウェーハ熱処理用の縦型ボ
ートの上蓋及び/又は底板に場合に好適に適用される
が、これのみに限定されない。
【0008】そしてこのような石英ガラス物品は、回転
しながら加熱炉内に設置されている石英ガラス体を19
00℃以上の高温に加熱しつつ、その上面側に石英ガラ
ス粉もしくは水晶粉を供給しながら加熱融着せしめ肉盛
部を生成する工程と、前記肉盛部を機械加工により所定
形状に形成する工程とを具え、前記石英ガラス粉もしく
は水晶粉の加熱溶融手段を、前記石英ガラス体のOH含
有量に応じて酸水素火炎もしくは電気アーク火炎に選択
する事、例えば前記石英ガラス体に含有されるOH基が
100ppm以上の領域では酸水素火炎を、50ppm
以上100ppm以下の領域においては酸水素火炎もし
くは電気アークのいずれかを、50ppm以下の領域で
は電気アーク火炎を選択する事により達成される。
【0009】
【作用】本発明においては例えば図1に示すように十分
に保温された炉内の回転するテーブル上に製造される石
英物品の基体となる石英ガラス体を設置し、その突起形
状に合せてベルヌイ法に準じた粉体融着法により突起体
を形成する。例えば、デザインされる突起体の形状が平
板の中央部にある場合には図1に示すように粉体を融着
せしめる焦点を石英平板の回転中心に合わせ融着を行な
う事により、円筒状の突起体を効率よく得ることができ
る。また突起体がリング状の場合には図2に示すように
粉体を融着する焦点を中心から所定の距離ずらして融着
せしめる事により、形状精度のよいリング状の突起体を
簡単に得ることができる。従って、かかる技術手段によ
れば、従来溶接棒の肉盛りによって形成されていた突起
体部をベルヌイ法に準じた粉体を融着する手法で目的と
する石英ガラス体上に融着せしめる事により、無気泡で
非常に高品質な突起体部をきわめて効率的にかつ安価に
製造できる。
【0010】一方、このようにして製造された石英ガラ
ス物品は熱歪をもっているので、研削加工に先だってこ
れをアニール除去しなければならないが、この際石英ガ
ラスの材質が異なってしまうと2つの材質の界面に発生
する歪を除去することはきわめて困難である事は前記し
た通りである。そこで本発明はアニール処理の際に界面
の熱歪差の発生の原因が、半導体工業用に用いられる高
純度石英ガラスの場合は石英ガラスに含有させるOHの
量で決定される事を見出し、石英平板のOH基の含有量
に応じて粉体を融着する際の加熱手段を、石英平板が有
水タイプのシリカガラスの場合には酸水素火炎バーナ
を、無水タイプのシリカガラスの場合には電気アーク火
炎バーナを適宜選択することによって突起体部と基体と
なるべき石英ガラス体との間のOH基をほぼ一致させ、
これによりアニール処理によっても界面に熱歪が残留せ
ず、安定した品質の縦型ボートその他の石英ガラス物品
が製造できる事を見いだした。
【0011】即ちOH基残有量の多い融水タイプの石英
ガラスには一般的に100〜300ppmのOH基が含
有されており、この石英ガラスを基体にして本発明に示
される方法によって突起体を形成する場合には、アニー
ル工程で歪が除去できる程度に類似したOHの含有量を
形成する突起体部に与えてやれば良く、具体的には融着
の加熱手段を酸水素火炎バーナーで行なえばよい。酸水
素バーナーを熱源にすれば、形成される突起体に含まれ
るOH量は、水晶粉を使用する場合にはその粒度、石英
ガラス粉を使用する場合には粒度と含有されるOHの量
によって、さらに融着体の成長速度、火炎を形成する酸
素、水素のバランスによって100ppm以上1000
ppm程度までの調整が可能である。
【0012】一方、無水タイプの石英ガラスには通常O
Hは全く含有されていないか、あるいは20ppm以下
のOHが含有されている。このような石英ガラスを基体
として本発明を実施するには、融着して得られる突起体
部に含まれる石英ガラスのOH量を同様にきわめて低い
ものとしなければ、どのようなアニール処理によっても
歪除去は困難になる。そのためには前記融着のの加熱手
段として電気アーク火炎を好適に選択すればよい。ここ
で加熱手段を電気アーク火炎バーナに選択したばあいで
も、水晶粉を原料とする場合にはその粒度、雰囲気を、
石英ガラス粉体を原料をする場合にはOHを実質的に含
有しない石英ガラス粉を用い、かつ粒度を雰囲気を適宜
選択することによって0〜100ppm程度のOH量の
調整が可能である。特にOHを実質的に含まない融着体
を形成する場合には粒度が100μ以上の比較的粗い粉
を用いてかつ露点が−30℃以下のドライ空気もしくは
窒素雰囲気内で本発明を実施する必要がある。
【0013】しかしながら、実際には、石英ガラス基体
と突起体物である融着石英ガラスの間のOH量は必ずし
も厳密に一致させなくてはならないわけではなく、基体
のOHが0ppmであっても30ppm程度まであれ
ば、或いはOHが200ppm程度の場合には±100
ppm程度の差ならアニール処理によって歪の除去が可
能であることが分かった。一般に含まれるOHが高けれ
ば高いほどこの許容値は高くなるが、少なくとも±50
%以内であれば良い。従って、本発明の実施形態として
は石英ガラス基体のOH量が100ppm以上であれば
酸水素火炎を熱源に、50ppm以下であれば電気アー
ク火炎を熱源にすれば良いことが判明した。尚石英ガラ
ス基体のOHが50〜100ppmの場合にはどちらの
熱源を用いてもよいのであるが、実施の簡便さから考え
ると酸水素火炎を熱源にした方が好ましい。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。ただしこの実施例に記載さ
れている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置な
どは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲を
それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎ
ない。図1は石英ガラス平板に突起体物を融着させるた
めの基本構成図で、1は水晶粉若しくは石英ガラス粉を
溶融するためのバーナで、基体となるべきOH含有量に
合せて前記石英ガラス平板2に含有されるOH基が10
0ppm以上の領域では酸水素バーナ1Aを、50pp
m以上100ppm以下の領域においては酸水素バーナ
1Aもしくは電気アークバーナ1Bのいずれかを、50
ppm以下の領域では電気アークバーナ1Bを選択す
る。そして前記バーナ1はいずれも中央上方より水晶粉
等の粉体5が供給され、前記バーナ炎により加熱溶融さ
れて石英ガラス平板2上に融着するように構成されてい
る。
【0015】一方、基体となるべき石英ガラス平板2は
後記に示す加熱炉3内の回転テーブル4上に設置されて
おり、該石英ガラス平板2を回転させながら1900℃
以上の高温に加熱しつつ、その上面側よりバーナ1によ
り加熱溶融された石英ガラス粉もしくは水晶粉5を供給
しながら加熱融着せしめる事により例えば、デザインさ
れる突起体6の形状が平板2の中央部にある場合には図
1(A)に示すように粉体を融着せしめる焦点を石英平
板2の回転中心に合わせ融着を行なう事により、断面腕
型状の円筒状の突起体6を効率よく得ることができる。
そして前記突起体6は図1(B)に示すように、アニー
ル処理後研削により無駄肉部分60を削除して所定形状
の石英ガラス物品を形成する。
【0016】また突起体6がリング状の場合には図2
(A)に示すように粉体を融着する焦点を中心から所定
の距離ずらして融着せしめ断面腕型状のリング状突起体
6を製造した後、アニール処理後研削により無駄肉部分
60を削除することにより形状精度のよい石英ガラス物
品を簡単に得ることができる。そして前記の様にして形
成された石英ガラス物品をアニール処理して内部歪を除
去した後、(B)に示すように研削加工により所定形状
に成型される。
【0017】そして前記の方法で各種石英ガラス物品を
製造した。例えば図3は酸水素バーナ1Aを用いた実施
例で、(A)はその設備を示し、酸水素バーナ1Aは酸
素及び水素の供給管11、12よりなり、ホッパ8内に
滞留した水晶粉5を酸素の供給管12を介してバーナ1
A出口より石英ガラス平板2上に供給/融着可能に構成
されており、又該石英ガラス平板2は加熱炉3内の回転
可能なテーブル4に載置されており、そして例えば含有
するOH基の量が180ppmである直径φ180×厚
さ5mm の石英ガラス平板2を加熱炉3内の回転する
テーブル4上に置き、酸水素バーナ1Aにて2200℃
以上の高温に加熱し、上部のホッパ8内の粒径100μ
から200μの水晶粉5を酸素ガスとともに、バーナ1
Aの中央部に同伴させ、火炎中に1時間に200gの速
度で供給し、約1.5時間で直径8cm高さ4cmの偏
平半球形状の石英ガラスの突起体6を形成した。この場
合前記石英ガラスの突起体6の重量は220gであっ
た。このようにして得られた石英ガラス平板2を110
0℃で30分アニール処理を施した後、図3(B)に示
す形状に研削加工して無駄肉部分60を除去して、二段
円筒状の突起体6を有する縦型ボートの上蓋用の石英ガ
ラス部材を製造した。ここで、突起体6に含有されるO
Hの量は220ppmで、アニール処理により歪は完全
に除去できた。
【0018】図4は電気アークバーナ1Bを用いた他の
実施例で、該アークバーナ1Bはアーク電極14と石英
ガラス導入管15よりなり、ホッパ8内に滞留した水晶
粉5を石英ガラス導入管15を介して電極14先端間よ
り石英ガラス平板2上に供給/融着可能に構成されてお
り、又該石英ガラス平板2は加熱炉3内の回転可能なテ
ーブル4に載置されており、そして例えば含有するOH
の量が20ppmである直径φ180×厚さ5mm の
石英ガラス平板2を加熱炉3内の回転するテーブル4上
に置き、三相交流のアーク用電極14によるアーク火炎
にて2200℃以上の高温に加熱し、上部のホッパ8内
の粒径100μから200μの水晶粉5を石英ガラス導
入管15によりアーク火炎の中央部に窒素により同伴さ
せ(図には窒素の導入管は示されていない)、火炎中に
1時間に150gの速度で供給した。約2.5時間で直
径8cm高さ4cmの偏平半球形状の石英ガラスの突起
体6を形成した。この場合石英ガラスの突起体6の重量
は220gであった。このようにして得られた石英ガラ
ス部材を1150℃で30分アニール処理を施した後、
図3(B)に示す形状に研削加工して、円筒状の突起体
6を有する半導体熱処理用縦型ボートの上蓋用の石英ガ
ラス部材を製造した。ここで、突起体6に含有されるO
Hの量は30ppmで、アニール処理により歪は完全に
除去できた。
【0019】次に図1の酸水素バーナ1Aの設備を用い
て含有するOHの量が20ppmである直径φ180×
厚さ5mm の石英ガラス円盤を実施例1と同一の炉内
の回転するテーブル4の上に置き、同一の水晶原料を用
い、同一の条件で直径8cm高さ4cmの半球を少しつ
ぶした様な形状の石英ガラスの突起体6を形成した。こ
のようにして得られた石英ガラス部材を1150℃で1
20分アニール処理を施した後、図3(B)に示す形状
に研削加工したところ、残留する歪のために石英板2の
界面部が割れてしまい、目的とする石英ガラス部材を形
成することは出来なかった。ここで突起体6に含有され
るOHの量を調べたところ220ppmであり、アニー
ルよって歪除去が完全に出来なかったことが確認され
た。
【0020】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、無気
泡で非常に高品質な突起体をきわめて効率的にかつ安価
に製造しうるとともに、アニール処理時の温度を無用に
高くすることなく、突起体と石英ガラス体の界面に内部
歪が生じることなく円滑にアニール及び、研削加工を可
能にした石英ガラス物品を得る事が出来る等の種々の著
効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】石英ガラス平板の中央に突起体を融着させるた
めの基本構成図で、(A)は融着するための設備、
(B)は融着させた石英ガラス物品を示す。
【図2】石英ガラス平板の周囲にリング状突起体を融着
させるための基本構成図で、(A)は融着するための設
備、(B)は融着させた石英ガラス物品を示す。
【図3】酸水素バーナを用いた実施例で、(A)はその
設備を示し、(B)は該設備により製造された石英ガラ
ス物品を示す。
【図4】電気アークバーナを用いた他の実施例を示す。
【符号の説明】
2 石英ガラス平板 1A 酸水素バーナ 1B 電気アークバーナ 3 加熱炉 5 石英ガラス粉もしくは水晶粉 6 突起体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス体の少なくとも一面に突起体
    を形成してなる石英ガラス物品において、高温加熱した
    石英ガラス体上への石英ガラス粉もしくは水晶粉を供給
    しながら加熱溶着せしめて前記石英ガラス体上へ突起体
    を生成すると共に、該突起体と石英ガラス体との間のO
    H差を、30ppm以下若しくは石英ガラス体のOH値
    に対し±50%以内のいずれか多い方の値に収まるよう
    にした事を特徴とする石英ガラス物品。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記石英ガラス体に含有され
    るOH基が50ppm以下の場合には電気アーク火炎を
    用いて前記突起体を生成し、前記石英ガラス体に含有さ
    れるOH基が100ppm以上の場合には酸水素火炎を
    用いて前記突起体を生成する事を特徴とする請求項1記
    載の石英ガラス物品。
  3. 【請求項3】 前記石英ガラス物品が、半導体ウェーハ
    熱処理用の縦型ボートの上蓋及び/又は底板であること
    を特徴とする請求項1記載の石英ガラス物品。
  4. 【請求項4】 石英ガラス体の少なくとも一面に突起体
    を生成させる石英ガラス物品の製造方法において、回転
    しながら加熱炉内に設置されている石英ガラス体を19
    00℃以上の高温に加熱しつつ、その上面側に石英ガラ
    ス粉もしくは水晶粉を供給しながら加熱融着せしめ肉盛
    部を生成する工程と、前記肉盛部を機械加工により所定
    形状に形成する工程とを具え、前記石英ガラス粉もしく
    は水晶粉の加熱溶融手段を、前記石英ガラス体のOH含
    有量に応じて酸水素火炎もしくは電気アーク火炎に選択
    する事を特徴とする石英ガラス物品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記石英ガラス体に含有されるOH基が
    100ppm以上の領域では酸水素火炎を、50ppm
    以上100ppm以下の領域においては酸水素火炎もし
    くは電気アークのいずれかを、50ppm以下の領域で
    は電気アーク火炎を選択する事を特徴とする請求項4記
    載の石英ガラス物品の製造方法。
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