JPH07125915A - インダクションモータの制御方法 - Google Patents

インダクションモータの制御方法

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JPH07125915A
JPH07125915A JP27555593A JP27555593A JPH07125915A JP H07125915 A JPH07125915 A JP H07125915A JP 27555593 A JP27555593 A JP 27555593A JP 27555593 A JP27555593 A JP 27555593A JP H07125915 A JPH07125915 A JP H07125915A
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JP
Japan
Prior art keywords
frequency
rotation
induction motor
roller
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP27555593A
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English (en)
Inventor
Hidenori Torii
秀宣 鳥井
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価なモータを使用し、回路を簡単にし、し
かも高い精度の安定回転が得られるインダクションモー
タの制御方法を提供する。 【構成】 ローラを駆動するインダクションモータ1の
回転周波数を開放制御により所定周波数fに設定して運
転し、このモータの回転が安定したとき実際の回転周波
数fM を測定し、この実際の回転周波数に応じて上記設
定周波数を補正し、爾後、この補正された設定周波数で
インダクションモータを運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸を案内するローラを
所望の回転速度で安定に回転させるためのモータ制御の
方法に係り、特に、安価なモータを使用し、回路を簡単
にし、しかも高い精度の安定回転が得られるインダクシ
ョンモータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糸を所定速度で送ったり、糸に適当な張
力を与えたりするために、糸をローラに掛けたり、巻き
付けたりして糸を案内することが行われる。糸の品質を
向上させるためには、糸の速度や張力を安定させるよう
に、ローラが安定に回転することが必要である。このよ
うなローラの回転駆動には一般にモータが使用されるの
で、モータを安定回転させることが必要となる。また、
糸の生産性を向上させるためには、これらのローラの回
転数は可及的に高い回転数に設定される。
【0003】モータを安定回転させるためには、単に定
められた電力をモータに印加するだけの開放制御より
も、モータの回転数を検知してこの検知回転数に基づき
印加電力を制御するフィードバック制御が優るとされて
いる。これはモータ回転数が所期の回転数に達していな
くてもフィードバックにより自動的に回転数が上昇して
設定どおりに回転するからであり、また、負荷変動によ
る回転数の変化もフィードバックにより解消されるから
である。勿論、設定回転数に対する制御精度や安定の度
合いを向上させるためには、回転数の検知を精度よくす
ると共にフィードバックの応答性をよくしなければなら
ない。
【0004】近年では、同期モータをインバータ制御で
回転させることにより精度の高い回転制御が可能であ
る。例えば、同期モータを使用するとその回転精度はイ
ンバータの周波数精度で決まるが、通常では±0.01
%の範囲に安定させることができる。これに対し、イン
ダクションモータをフィードバック制御する場合、制御
部の応答速度と分解能とで回転精度が決まるが、高精度
の従って高価な制御部を使用すれば±0.02〜±0.
01%である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同期モータ
をインバータ制御で回転させるには、インバータが必要
であるが、同期モータやインバータ回路は複雑でありか
つコストが高い。また、安価なインダクションモータも
回転精度を上げるためには制御部の応答速度や分解能を
高める必要があるので、結局、コストが高くなる傾向に
ある。
【0006】フィードバック制御を行ったためにかえっ
て安定の精度が落ちるという問題も起きている。これは
糸の速度が大変に速いためローラの回転速度も大変に速
く、回転速度の変化に制御部の応答が追い付かないこと
による。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、安価なモータを使用し、回路を簡単にし、しかも高
い精度の安定回転が得られるインダクションモータの制
御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、糸を案内するローラを回転させるに際し
て、このローラを駆動するインダクションモータの回転
周波数を開放制御により所定周波数に設定して運転し、
このモータの回転が安定したとき実際の回転周波数を測
定し、この実際の回転周波数に応じて上記設定周波数を
補正し、爾後、この補正された設定周波数でインダクシ
ョンモータを運転するものである。
【0009】
【作用】インダクションモータは開放制御で運転する
と、スリップにより回転周波数が設定周波数よりも低く
なる。このスリップによる回転周波数の減少はインダク
ションモータの個体によって異なる。回転周波数の個体
間のバラツキは0.03%程度である。負荷である糸の
変化が小さいのでインダクションモータの運転中の回転
変動は小さい。ここで、この個体間のバラツキを解消す
るためにフィードバック制御を行おうとすると前記した
ように、かえって安定の精度が落ちることになる。しか
し、開放制御で運転し、個体毎にスリップによる回転周
波数の減少分だけを補正してやれば個体間のバラツキが
解消される。回転変動が小さいので、フィードバック制
御の場合よりも精度のよい安定回転が得られる。
【0010】即ち、上記構成により、まず、インダクシ
ョンモータの回転周波数を開放制御により所定周波数に
設定して運転すると所定周波数よりもやや低い周波数で
モータの回転が安定する。モータの回転が安定したとこ
ろで実際の回転周波数に応じて設定周波数を補正すれ
ば、その補正分だけ回転周波数が高められる。爾後、こ
の回転周波数における安定回転が得られる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0012】この実施例では、紡糸システムに使用され
るゴデットローラのためのモータについて説明する。
【0013】まず、図3によりゴデットローラを説明す
る。ゴデットローラは第1加熱ローラGR1及び第1セ
パレータローラSR1からなる第1ローラ対と、第2加
熱ローラGR2及び第2セパレータローラSR2からな
る第2ローラ対とから構成される。第1加熱ローラGR
1は第1セパレータローラSR1より、第2加熱ローラ
GR2は第2セパレータローラSR2より径が大きい。
第1ローラ対の上方には、図示されない紡糸機が設けら
れている。第2ローラ対は、第1ローラ対の上方に、か
つ軸方向に位置をずらせて配置される。第2ローラ対の
下方に紡糸巻取機TKが設けられる。
【0014】紡糸機から複数本の紡出糸が紡出される。
この複数本の紡出糸は互いに平行な糸群YG1を形成
し、その最外幅はWである。この糸群YG1が第1加熱
ローラGR1の一端に掛けられ、次いで第1セパレータ
ローラSR1に掛けられる。糸群YG1は、第1加熱ロ
ーラGR1と第1セパレータローラSR1とに、軸方向
にピッチL1で移動しながら数回巻き回される。ここで
は、糸群YG1が第1加熱ローラGR1の軸方向に移動
しやすいよう第1セパレータローラSR1の軸が第1加
熱ローラGR1の軸に対してやや傾けて設置されてい
る。第1加熱ローラGR1の他端から出た糸群YG2は
第2加熱ローラGR2の一端に掛けられ、次いで第2セ
パレータローラSR2に掛けられる。糸群YG2は、第
2加熱ローラGR2と第2セパレータローラSR2と
に、軸方向にピッチL2で移動しながら数回巻き回され
る。ここでも、糸群YG2が第2加熱ローラGR2の軸
方向に移動しやすいよう第2セパレータローラSR2の
軸が第2加熱ローラGR2の軸に対してやや傾けて設置
されている。第2加熱ローラGR2の他端から出た糸群
YG3は、各紡出糸が図示されない案内具により展開さ
れて幅を広げられ、紡糸巻取機TKに導入される。糸巻
取機TK内では紡出糸は、各々パッケージに巻き取られ
る。
【0015】加熱ローラGR1、GR2の間で糸群YG
2の紡出糸が延伸される。加熱ローラGR1、GR2の
周速比が延伸比となる。例えばGR2/GR1=1.5
であると、加熱ローラGR1、GR2の間で各紡出糸が
1.5倍に延伸される。ナイロンフィラメントやポリエ
ステルフィラメント等の紡出糸は、それぞれ加熱ローラ
GR1、GR2の周速比が異なるゴデットローラを通さ
れることにより、所望の延伸比で延伸され、POY(Per
ical OrientedYarn)やFDY(Full Draw Yarn)となる。
加熱ローラGR1、GR2の周速比が延伸比となるの
で、延伸比を安定させるためには、各加熱ローラGR
1、GR2の回転数を安定させることが重要となる。
【0016】加熱ローラGR1、GR2は、いずれも図
4に示されるように回転軸41と、その回点軸41の外
周を覆い外部より固定されたヒータ42と、そのヒータ
42を覆い上記回転軸41と一体的に回転される外筒4
3とからなり、外筒43にはヒータ42の熱を外筒43
の外周面に伝えるヒートパイプが内蔵される。この回転
軸41の回転駆動が、本発明に基づいて開放制御された
インダクションモータ1により行われる。図1にこのイ
ンダクションモータ1の駆動回路を示す。
【0017】図示されるように、インダクションモータ
1の始動時に所定の回転周波数fを設定してその回転周
波数fをインダクションモータ1に与える回転周波数設
定回路2と、インダクションモータ1に同期回転される
歯車3と、その歯車3の歯の接近を検知する近接センサ
4と、近接センサ4の出力パルスφからインダクション
モータ1の回転周波数fM を検知する回転周波数検知回
路5と、この検知された回転周波数を回転周波数設定回
路2の設定回転周波数fから差し引いてすべり値Δfを
算出する引算回路6と、検知された回転周波数が始動後
安定したときにすべり値Δfを回転周波数設定回路2に
出力する補正回路7とが設けられている。回転周波数設
定回路2は、始動時に設定した周波数fに補正周波数f
αを加算してインダクションモータ1に与えるようにな
っている。補正周波数fαは、インダクションモータ1
の回転周波数がすべり値Δfだけ上昇することを見込ん
だ値に設定される。
【0018】図1の回路の動作を図2を用いて説明す
る。まず、インダクションモータ1の始動時に回転数設
定回路2によりインダクションモータ1の回転周波数f
を所定周波数f1 に設定して運転を開始する。インダク
ションモータ1は始動後、徐々に安定回転に達する。こ
のときインダクションモータ1は開放制御であり、所定
周波数f1 に設定された回転数設定回路2により駆動さ
れるが、すべりが生じるため所定周波数f1 に到達する
とは限らない。回転周波数検知回路5は、歯車3による
近接センサ4の出力パルスφから実際の回転周波数fM
を検知する。所定周波数f1 と回転周波数fM との差が
引算回路6から出力される。
【0019】補正回路7は回転周波数fM の変化からイ
ンダクションモータ1が安定回転に達したことを検知す
る。このときfM =f2 である。引算回路6の出力であ
るすべり値Δf=f1 −f2 に基づく補正周波数fαを
回転数設定回路2に出力する。回転数設定回路2は、設
定周波数f1 +補正周波数fαを出力するようになる。
インダクションモータ1は、f1 +fαで運転されるた
め、すべり値Δfが解消されて回転周波数がf1 に近付
き安定する。
【0020】スリップによるインダクションモータ1の
回転周波数の個体間のバラツキは0.03%であった
が、上記回路によるスリップ分の補正を行った結果、ス
リップ分は補正されると共に回転精度が±0.015%
以内になった。これは同期モータをインバータ制御で回
転させた場合の±0.01%に近い精度となっている。
【0021】なお、本発明はゴデットローラに限らず糸
を案内するローラ等を駆動するためのインダクションモ
ータに適用することができる。
【0022】また、上記実施例では、インダクションモ
ータ1を開放制御としたが、回転周波数の検知に対して
開放制御であればよく、温度変化等には対応して設定回
転周波数を変えるように構成しても構わない。
【0023】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0024】(1)インダクションモータの如き安価な
モータで高い精度の安定回転が得られる。
【0025】(2)フィードバック制御を行わないので
回路が簡素になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインダクションモータの駆動回路
の回路図である。
【図2】本発明によるインダクションモータの制御方法
を説明するための回転周波数変化グラフである。
【図3】本発明が適用されるゴデットローラの、(a)
側面図、及び(b)正面図である。
【図4】本発明が適用されるゴデットローラの概略断面
図である。
【符号の説明】
1 インダクションモータ 2 回転周波数設定回路 5 回転周波数検知回路 7 補正回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を案内するローラを回転させるに際し
    て、このローラを駆動するインダクションモータの回転
    周波数を開放制御により所定周波数に設定して運転し、
    このモータの回転が安定したとき実際の回転周波数を測
    定し、この実際の回転周波数に応じて上記設定周波数を
    補正し、爾後、この補正された設定周波数でインダクシ
    ョンモータを運転することを特徴とするインダクション
    モータの制御方法。
JP27555593A 1993-11-04 1993-11-04 インダクションモータの制御方法 Pending JPH07125915A (ja)

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JP27555593A JPH07125915A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 インダクションモータの制御方法

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JP27555593A JPH07125915A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 インダクションモータの制御方法

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JPH07125915A true JPH07125915A (ja) 1995-05-16

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ID=17557085

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JP27555593A Pending JPH07125915A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 インダクションモータの制御方法

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