JPH0712549B2 - 電縫鋼管の製造方法 - Google Patents

電縫鋼管の製造方法

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JPH0712549B2
JPH0712549B2 JP62328989A JP32898987A JPH0712549B2 JP H0712549 B2 JPH0712549 B2 JP H0712549B2 JP 62328989 A JP62328989 A JP 62328989A JP 32898987 A JP32898987 A JP 32898987A JP H0712549 B2 JPH0712549 B2 JP H0712549B2
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roll
edges
steel pipe
joint
pipe
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雅司 平光
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、電縫鋼管の製造方法に係り、特に、スクイズ
ロールスタンドのトップロールの位置を制御して、素管
の継目両エッジ部における突き合わせ溶接部位の段差を
なくし、良好な突き合わせ溶接を行い得るようにした電
縫鋼管の製造方法に関するものである。
「従来の技術」 一般に、電縫鋼管は、鋼帯を孔型ロールによって円筒形
状の素管に成形し、この素管の継目両エッジ部を高周波
電流により加熱し、この継目両エッジ部をスクイズロー
ルスタンドにて突き合わせ溶接した後、サイジングロー
ルへ通して製造される。
この電縫鋼管の製造過程において、前記素管の継目両エ
ッジ部の突き合わせに段差が生じ、溶接部が形状不良と
なることがある。
前記の如く、継目両エッジ部の突き合わせに段差が発生
する要因としては、母材である鋼帯の板厚変動や硬度変
動等により、孔型ロールの成形力が変化し、その結果、
スクイズロールスタンド直前における素管の円筒形状に
変動が生じるからである。
従来、かかる突き合わせ溶接部位の段差を防止する手段
として、例えば特開昭54−69561号公報に開示されてい
る技術がある。
この公開特許公報に開示されている技術は、造管パイプ
の溶接接合部を高低差がないように押し付けている2個
のスクイズトップロールの押付力をウォームジャッキに
より行うと共に、ウォーム軸をパイプの出側、すなわ
ち、後方へ延ばしていることにより、出側で接合部の接
合度合をみながら、容易かつ小さな力で直ちにトップロ
ールの調整操作を可能とし、またウォーム軸にパルスモ
ーターをそれぞれ取り付け、パイプの突き合わせ部の高
低差を検出するセンサーからの信号によりパルスモータ
ーを駆動させ、トップロールの押付力調整を自動的に行
うようにしたものである。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記公開特許公報に開示されている技術にあ
っては、造管設備のオペレーターが、常時接合部を監視
していなければならず、またスクイズロールスタンド手
前に配したセンサーにより突き合わせ部の位置を検出し
て、トップロールの位置を制御するものに過ぎないの
で、鋼帯の材質や、継目両エッジ部の形状によっては、
スプリングバック、エッジ部のウェーブ等が生じ、スク
イズロールスタンドでの突き合わせ時において、必ずし
も段差が生じないという保証はない。
本発明は、かかる従来の問題点を解決すべくなしたもの
であって、鋼帯の材質のいかんにかかわらず、自動的に
継目両エッジ部における突合わせ溶接部位の段差を確実
になくすことができる電縫鋼管の製造方法を開発したの
である。
「問題点を解決するための手段」 本発明の要旨とするところは、鋼帯を孔型ロールによっ
て円筒形状の素管に成形し、この素管の継目両エッジ部
を加熱し、かつこの継目エッジ部を、ボトムロールと2
個のサイドロールと2個のトップロールとからなるスク
イズロールスタンドにて突き合わせ溶接する電縫鋼管の
製造方法において、前記継目両エッジ部にそれぞれ接す
る各トップロールの初期設定反力と、突き合わせ溶接中
における各トップロールの反力との偏差を位置制御量に
換算し、その位置制御量でもって各トップロールの位置
を制御することを特徴とする電縫鋼管の製造方法にあ
る。
「作用」 鋼帯を孔型ロールによって円筒形状の素管に成形し、こ
の素管の継目両エッジ部を加熱し、かつこの継目両エッ
ジ部を、ボトムロールと2個のサイドロールと2個のト
ップロールとからなるスクイズロールスタンドにて突き
合わせ溶接する際、各トップロールに生じる反力(押付
力)を直接検出し、その反力が所定の初期設定値になる
よう各トップロールの位置を制御することができるの
で、自動的に突き合わせ溶接部位の段差をなくすことが
できる。
「実施例」 次に本発明の実施例を図面に基づき以下に説明する。
第1図は、電縫鋼管用素管における継目両エッジ部を圧
接溶接するスクイズロールスタンド周辺の概要を示すも
のであって、素管Pはフィンパスロール1を通りなが
ら、その継目両エッジ部が高周波溶接機2により加熱さ
れ、加熱された素管Pの継目両エッジ部は、スクイズロ
ールスタンド3において突き合わせ圧着溶接される。
前記スクイズロールスタンド3は、ボトムロール4と、
2個のサイドロール5と、2個のトップロール6とから
なる。
そして第2図に示す如く、前記素管Pにおける継目両エ
ッジ部Pe上にそれぞれ接している各トップロール6と、
各トップロール6をそれぞれ上下駆動させる例えば電動
スクリュー式の各駆動装置7との間に、例えばロードセ
ル等の荷重検出器8をそれぞれ設ける。
この各荷重検出器8には、それぞれ荷重変換器9が接続
されており、この各荷重変換器9からの出力信号は、制
御装置10へそれぞれ入力される。
上記制御装置10にそれぞれ入力された各荷重信号は、制
御装置10によって次の如く演算され、かつ各トップロー
ル6をそれぞれ上下駆動制御する。
前記スクイズロールスタンド3におけるボトムロール
4、サイドロール5、トップロール6の位置は、素管P
のサイズによって予め設定されており、素管Pの先端が
スクイズロールスタンド3に噛み込んだとき、継目両エ
ッジ部Peにおける突き合わせ溶接部位の高低差をチェッ
クし、高低差が認められれば、トップロール6を上下駆
動し、良好な突き合わせ状態となして造管を開始する。
制御オン信号により、2個のトップロール6の荷重信号
P1,P2を制御装置10へ入力させ、これをロックオン荷重
P01,P02とする。
スクイズロールスタンド3の一方側のトップロール6の
制御は、一定周期でトップロール6の荷重P1を取り込
み、ロックオン荷重P01との偏差ΔP1を求める。
ΔP1=P1−P01 ……(1) 次に荷重偏差量ΔP1に補正係数G1を乗算し、適正な位置
制御量ΔS1を求める。
ΔS1=G1×ΔP1 ……(2) 上記ΔS1だけ動かす指令をトップロール6の駆動装置7
に与える。
またスクイズロールスタンド3の他方側のトップロール
6においても同様の制御を行い、それぞれのトップロー
ル6の位置を一定位置に保持し、継目両エッジ部Peの突
き合わせ状態を良好に維持する。
「発明の効果」 以上述べた如く、本発明の電縫鋼管の製造方法は、素管
の継目両エッジ部における突き合わせ溶接部位の高低差
を、リアルタイムにて検出し、かつ補正することによ
り、突き合わせ溶接形状が良好となるので、突き合わせ
溶接部の品質向上に寄与できる。
しかも、素管の先端部および後端部の非定常部において
も安定した突き合わせ溶接が可能となり、製品歩止りの
向上と、突き合わせ不良が原因の過負荷による溶接機ト
リップの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用するスクイズロールスタンド
周辺の概略図、第2図は本発明方法の制御ブロック図、
第3図は制御のフローシートである。 6…スクイズロールスタンドにおけるトップロール、7
…駆動装置、8…荷重検出器、9…荷重変換器、10…制
御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯を孔型ロールによって円筒形状の素管
    に成形し、この素管の継目両エッジ部を加熱し、かつこ
    の継目両エッジ部を、ボトムロールと2個のサイドロー
    ルと2個のトップロールとからなるスクイズロールスタ
    ンドにて突き合わせ溶接する電縫鋼管の製造方法におい
    て、前記継目両エッジ部上にそれぞれ接する各トップロ
    ールの初期設定反力と、突き合わせ溶接中における各ト
    ップロールの反力との偏差を位置制御量に換算し、その
    位置制御量でもって各トップロールの位置を制御するこ
    とを特徴とする電縫鋼管の製造方法。
JP62328989A 1987-12-25 1987-12-25 電縫鋼管の製造方法 Expired - Lifetime JPH0712549B2 (ja)

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