JPH07125190A - 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置 - Google Patents

加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH07125190A
JPH07125190A JP14389793A JP14389793A JPH07125190A JP H07125190 A JPH07125190 A JP H07125190A JP 14389793 A JP14389793 A JP 14389793A JP 14389793 A JP14389793 A JP 14389793A JP H07125190 A JPH07125190 A JP H07125190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
element layer
heating element
belt
resistance heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14389793A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kumai
英司 熊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP14389793A priority Critical patent/JPH07125190A/ja
Publication of JPH07125190A publication Critical patent/JPH07125190A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱装置における発熱ベルトの構造の簡略化と
ウォーミングアップ時間の短縮を図る。また転写型イン
クジェット記録装置の転写媒体と支持ローラ部材に上記
加熱装置を用いることにより、装置を大型化することな
くプロセススピードを速くし、消費電力を少なくし、連
続転写に於いても良好な転写品質を得る。 【構成】 加熱装置を、表面に抵抗発熱体層102を有
する発熱ベルト101と、抵抗発熱体層に直接接触し電
圧を印加する回転自在に支持された電極ローラ部材10
4、105と、電極ローラ部材に接し電力を供給する電
源手段106から構成する。転写型インクジェット記録
装置において、インク滴を吐出するインクジェット記録
ヘッドに対向し且つ間隙を介して移動する転写媒体と、
転写媒体を支持する支持ローラ部材として、上記加熱装
置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗発熱体層に電圧を
印加して加熱する加熱装置と、インクジェット記録ヘッ
ドによって転写媒体上にインク像を形成した後、記録媒
体に転写し、記録媒体上にインク像を得る転写型インク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗発熱体層を有する発熱ベルトに電圧
を印加して加熱する加熱装置は、定着装置等に応用され
ている。アルミニウム、鉄等の中空芯金の内部にハロゲ
ンランプ等のヒータを配置する加熱装置に対して、発熱
ベルトを用いた加熱装置は、ウォーミングアップ時間が
短く、消費電力が小さいことがすでに知られている(特
開昭60−237483号公報ならびに特開平4−14
6469号公報)。特開昭60−237483号公報記
載の装置においては、図8に示すように、表面に発熱体
201を有する無端ベルト200の絶縁性支持体202
の両縁部に形成された電極205、204にローラ21
0の両端に設けられた電極206、207を介して電圧
を印加することによって発熱ベルトを加熱するようにな
っていた。
【0003】また、特開平4−146469号公報記載
の装置では図9に示すように、発熱層223を複数に分
割し、その両端部に設けた電極241を介して電圧を印
加するようになっていた。
【0004】一方、記録紙上に直接インク滴を吐出しイ
ンク像を形成する直接型インクジェット記録装置に対し
て、転写型インクジェット記録装置は、記録紙や紙粉と
記録ヘッドとの意図しない接触に起因するインクジェッ
ト目詰まりがなく、高い信頼性が得られ、また紙質(紙
表面の平滑性)に依存せず高画質が得られるという特徴
を有する。従来の転写型インクジェット記録装置として
は、特開昭59−225958号公報ならびに米国特許
第4538156号明細書、米国特許第5099256
号明細書に記載されている構成が知られている。
【0005】これらの装置においては、ドラム状もしく
はベルト状の転写媒体に対して間隙を介して、複数のノ
ズルを有する記録ヘッドを設ける。記録ヘッドで転写媒
体上にインク像を形成した後、記録媒体である記録紙を
転写媒体に当接させ、押圧することによって、記録媒体
上にインク像を転写する方法がとられている。
【0006】さらに従来技術のインクジェット記録装置
において、転写媒体上のインク像を記録紙に忠実に転写
するために、転写媒体をハロゲンランプやセラミックヒ
ータで加熱し、転写媒体上のインク像を加熱乾燥させて
から記録紙に転写する構成が知られている(特開平1−
226336号公報ならびに特開昭62−92849号
公報)。この構成によれば、転写媒体上のインク像は、
転写工程で変形したり、記録紙に染み込むことがない。
従って、圧力転写によって、像品質が劣化することな
く、転写媒体上のインク像が記録紙に忠実に転写され、
高画質像が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の加
熱装置は、抵抗発熱体層を有する無端ベルトの縁部に電
極を構成したり(図8参照)、抵抗発熱体層を複数に分
割して構成するため(図9参照)、無端ベルトの構造が
複雑であるという欠点を有していた。
【0008】また、上述の転写型インクジェット記録装
置において、特開平1−226336号公報に記載され
ている構成では、ベルト状の転写媒体の背後からセラミ
ックヒータを押圧して加熱しているため、転写媒体を加
熱できる時間が短く、プロセススピードを速くするとイ
ンク像の乾燥が不十分となり、良好な転写画像が得られ
なかった。また、ドラム状転写媒体内部にヒータを備え
た方式のものは、転写媒体自体を暖めなければならない
ので、ウォーミングアップ時間が長くなるという欠点が
あった。
【0009】また、特開昭62−92849号公報に記
載されている構成では、転写媒体上のインク像に直接温
風を当てて加熱乾燥するため、加熱乾燥に時間がかかり
プロセススピードが遅くなると同時に装置の大型化を招
いてしまうという欠点があった。
【0010】さらに先に述べた記録装置では、加熱温度
の制御手段は加熱源の特定箇所のみの温度を検出し制御
していたため、連続して何枚も転写を行うと転写媒体の
幅方向の温度分布にムラを生じ、記録媒体への転写ムラ
が発生した。
【0011】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、ウォーミング
アップ時間を速くでき、しかも簡単な構造の加熱装置を
提供することである。
【0012】また、プロセススピードが速くでき、ウォ
ーミングアップ時間を短縮し、連続転写に於いても良好
な転写品質が得られる転写型インクジェット記録装置を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱装置は、屈
曲性に優れるシート状の抵抗発熱体層に電圧を印加して
加熱する加熱装置であって、裏面に抵抗発熱体層を有す
る発熱ベルトと、前記抵抗発熱体層に直接接触して電圧
を印加する回転自在に支持された2本以上の電極ローラ
部材と、前記電極ローラ部材に接し電力を供給する電源
手段とからなることを特徴とする。
【0014】また、本発明の転写型インクジェット記録
装置は、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド
と、このインクジェット記録ヘッドに対し間隙を介して
移動する転写媒体と、この転写媒体を支持する支持ロー
ラ部材と、支持ローラ部材を駆動する駆動手段と、転写
媒体の移動方向に対して前記インクジェット記録ヘッド
より下流側に位置し前記転写媒体と記録媒体を圧接する
圧接手段を有する転写型インクジェット記録装置であっ
て、前記転写媒体と前記支持ローラ部材が上記加熱装置
からなることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の加熱装置によれば、シート状の抵抗発
熱体層を有する発熱ベルトはその熱容量が小さく、電流
が流れると速やかに所定温度まで昇温する。また抵抗発
熱体層の電気抵抗の温度係数を正にすると、所定の温度
で抵抗発熱体層の電気抵抗が極めて大きくなり、抵抗発
熱体層に流れる電流は非常に少なくなるので、結果とし
て発熱ベルトの温度は一定になる。
【0016】一方、本発明の上記加熱装置を用いた転写
型インクジェット記録装置は、装置を大型化することな
くプロセススピードが速くでき、ウォーミングアップ時
間を短縮し、連続転写に於いても良好な転写品質が得ら
れる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0018】まず、図1(a)は本発明による加熱装置
の第1実施例の斜視図であり、図1(b)は第1実施例
の側面図である。内面に抵抗発熱体層102を形成した
無端ベルト状の発熱ベルト101は、絶縁部材103
a、103b、103c、103dを介して回動可能に
フレーム(図示せず)に支持された第1の電極ローラ部
材104と第2の電極ローラ部材105に巻回してい
る。抵抗発熱体層102はカーボンブラックやチタン酸
カリウムのウィスカー等をシリコン樹脂等に分散させフ
ィルム状に成形したものなどが使われる。第1、第2の
電極ローラ部材104、105はそれ自体が全体として
電極となっており、電源手段106に接続され電極ロー
ラ部材104、105間に電圧が印加されている。この
とき、抵抗発熱体層102の区間A、Bに電流が流れ、
抵抗発熱体層102が発熱するように構成されている。
抵抗発熱体層102の温度は、図示しない温度制御手段
の温度検出器による測定結果に基づいて印加電圧が制御
されて規定温度に保たれる。尚、このとき抵抗発熱体層
の電気抵抗の温度係数が正であれば、所定の温度で抵抗
発熱体層の抵抗が極めて大きくなり、抵抗発熱体層に流
れる電流は少なくなるため、結果として発熱ベルトの温
度は一定になる。したがって、温度制御手段は廃止でき
る。さらに第1の電極ローラ部材104にギア108を
介して接続された駆動モータ107を駆動すると発熱ベ
ルト101を矢印C方向もしくはその逆方向に走行させ
ることも可能である。
【0019】このように、発熱ベルト101に電極を構
成する必要がないので発熱ベルト101の構造が簡単で
あり、その熱容量が小さくなる。すなわち図8、9に示
したような従来装置の発熱ベルトでは、ベルトが昇温す
る際、ベルトに設けられた電極も一緒に昇温することに
なるから、電極の熱容量分発熱ベルトの熱容量が大きく
なってしまっていたのに対し、本実施例の発熱ベルト1
01は電極を有していないので、その分その熱容量を小
さくすることができる。したがって、抵抗発熱体層10
2に電流が流れると速やかに所定温度まで昇温するた
め、ウォーミングアップ時間をほとんど必要としない。
【0020】また、抵抗発熱体層の電気抵抗の温度係数
を正として自己温度制御機能を持たせた場合には、次の
ような作用効果が得られる。その説明図を図3に示す。
【0021】図3(a)は従来の構造(図8、9参照)
を模式的に示した図、図3(b)は本実施例の構造を模
式的に示した図である。なお、図中の記号は次のとうり
である。
【0022】I:発熱ベルトに流れる電流 V:発熱ベルトに印加する電圧 Rc:発熱ベルト中央の抵抗値 Re:発熱ベルト端の抵抗 R:発熱ベルトの合成抵抗(=2Re+Rc) 図3(a)に示した従来構造の発熱ベルトにおいても、
図3(b)に示した本実施例の発熱ベルトにおいても、
温度が安定している場合には、ベルトに流れる電流I
は、I=V/Rで変わりはない。
【0023】ところが、発熱ベルトを定着装置や転写媒
体として用い、連続稼働させた場合には、ベルト中央部
の温度が低下するという傾向がある。
【0024】図3(a)に示す従来構造では、ベルト両
縁部に設けた電極を介して電圧を印加しているため、電
流はベルトの幅方向に流れる。このため、ベルト中央部
の温度が低下し、ベルト中央の抵抗Rcが小さくなって
も、ベルトに流れる電流Iは、I=V/(2Re+R
c)であり、抵抗Rcの変化の影響は小さいから電流I
は、それほど増加しない。このため、従来構造の発熱ベ
ルトでは、連続稼働させた場合のベルト中央部の急激な
温度低下が避けられず、結果として、ベルト中央部に対
応した部分における定着不良や転写不良が生じるという
問題があった。
【0025】これに対し、本実施例の構造によると、発
熱ベルト101を巻回しているローラ部材104、10
5を電極として電圧を印加しているので、電流はベルト
の循環方向に流れる。このため、ベルト中央部の温度が
低下し、ベルト中央部の抵抗Rcが小さくなると、ベル
トに流れる電流Iは、I=V/Rcとなり、抵抗Rcの
変化が直接影響して電流Iは大きく増加する。このた
め、本実施例による発熱ベルトによれば、連続稼働させ
た場合でもベルト中央部の温度が維持され易くなり、結
果として、定着不良や転写不良が生じ難くなるという効
果がある。
【0026】図2(a)は本発明による加熱装置の第2
実施例の斜視図であり、図2(b)および図2(c)は
該第2実施例の側面図である。内面に抵抗発熱体層10
2を形成した無端ベルト状の発熱ベルト101は、絶縁
部材103a、103b、103c、103d、103
e、103fを介して回動可能にフレームに支持された
第1の電極ローラ部材104と第2の電極ローラ部材1
05と第3の電極ローラ部材109に渡って掛けられて
いる。第1の電極ローラ部材104および第3の電極ロ
ーラ部材109は電気的に導通され、さらにアースに接
続されている。また第1の電極ローラ部材104と第2
の電極ローラ部材105は電源手段106に接続され電
圧が印加されている。このとき、抵抗発熱体層102の
区間F、Gに電流が流れ、抵抗発熱体層102が発熱す
るが、区間Eは電流が流れないので発熱しない。また、
第1の電極ローラ部材104をギア108を介した駆動
モータ107で駆動し発熱ベルトを矢印C方向もしくは
その逆方向に走行させることも可能である。さらに、図
2(b)に示すように区間Fと区間Gの長さを同じにす
ると、区間F、Gの温度は同じになる。一方、図2
(c)に示すように区間Iの長さを区間Jの長さより長
くすることにより、区間Iの抵抗発熱体層の電気抵抗値
の方が区間Jの抵抗発熱体層の電気抵抗値より大きくな
るので区間Jの方が区間Iより多く電流が流れ、結果と
して区間Jの温度Tjの方が区間Iの温度Tiより高温
にできる。このとき、区間Hは電流が流れないので区間
Hの温度Thは昇温しない。
【0027】このように、本実施例によれば、前述した
第一実施例の作用効果に加え、電極ローラ部材を3本有
することで発熱ベルトの区間I、J、Hの温度関係を Tj>Ti>Th とすることができる。なお、電極ローラ部材を更に複数
備えることにより、より多くの温度区間を容易に得るこ
とができる。
【0028】図4は本発明によるた転写型インクジェッ
ト記録装置の第1実施例の斜視図、図5は部分側面図で
ある。無端ベルト状の転写媒体1(以下 転写ベルトと
呼ぶ)は、内側に抵抗発熱体層2を有し、外側に離形性
に優れた離型層3を有する。抵抗発熱体層2はカーボン
ブラックやチタン酸カリウムのウィスカー等をシリコン
樹脂等に分散させフィルム状に成形したものなどが使わ
れ、離型層3は弾性を有したシリコンゴム等が適してい
る。転写ベルト1は絶縁部材4a、4b、4c、4dを
介して回動可能にフレームに支持された第1の電極ロー
ラ部材5と第2の電極ローラ部材6に渡って掛けられて
いる。第1の電極ローラ部材5はアースに接続され、ギ
ア8を介して駆動モータ9に接続されている。第1、第
2の電極ローラ部材5、6間は図示しない電源手段に接
続され電圧が印加されている。このとき、転写ベルトの
区間A、Bに電流が流れ、抵抗発熱体層2が発熱するよ
うに構成されている。転写ベルト1の温度は、図示しな
い温度制御手段の温度検出器による測定結果に基づいて
印加電圧が制御されて規定温度に保たれる。尚、このと
き抵抗発熱体層の電気抵抗の温度係数が正であれば、所
定の温度で抵抗発熱体層の電気抵抗が極めて大きくな
り、抵抗発熱体層に流れる電流は少なくなり、結果とし
て転写ベルトの温度は一定になる。
【0029】インクジェット記録ヘッド10(以下 記
録ヘッドと呼ぶ)は、インクを吐出するノズルとインク
タンクが一体に構成されている。また移動モータ11に
よってタイミングベルト12を介してガイドレール13
に沿って矢印N及びQ方向に往復動する。この時、記録
ヘッド10と転写ベルト1の間隙は一定である。記録ヘ
ッド10はガイドレール13に沿って端まで移動する
と、ヘッドクリーニング手段14と対向する。そして、
インク吐出ノズルのクリーニングや保管時のキャップが
される。記録ヘッド10には、高密度にインク吐出ノズ
ルが配列され、ガイドレール13に沿って矢印Nまたは
Q方向に1回移動すると1行分の書き込みが終了する。
【0030】圧接手段15には軸受け16で支持された
圧接ローラ17が配され、圧接手段15に掛けられた押
圧バネ18によって第2の電極ローラ部材6に押圧され
ている。
【0031】次に画像形成プロセスの動作について説明
する。印字信号が印加されると第1、第2の電極ローラ
部材5、6間に電圧が印加され転写ベルト1の区間A、
Bに電流が流れ、抵抗発熱体層2が発熱し離型層3の表
面温度も上昇する。続いて、記録ヘッド10が記録情報
に基づいてインクを吐出しながらガイドレール13に沿
ってN方向に移動する。ガイドレール13の端まで移動
すると第1の電極ローラ部材5がギア8を介して駆動モ
ータ9によって駆動され、転写ベルト1はC方向に1行
分移動する。再び記録ヘッド10が記録情報に基づいて
インクを吐出しながらガイドレール13に沿ってQ方向
に移動する。この1往復で2行分のインク像が転写ベル
ト1に記録される。再び第1の電極ローラ部材5を駆動
し転写ベルト1をC方向に1行分移動させる。この動作
を繰り返し転写ベルト1上にインク像を順次形成してい
く。その後インク像が形成された転写ベルト1は発熱区
間Aに至りインク像が加熱乾燥される。ここでインク成
分内の水分が蒸発し残留成分でインク像がフィルム状に
なる。続いてフィルム状のインク像が形成された転写ベ
ルト1が圧接手段15に至ると圧接ローラ17によって
給送手段19から送られてきた記録媒体20と圧接され
フィルム状のインク像が記録媒体20上に転写され機外
に排出される。
【0032】このように、シート状の転写ベルト1はそ
の熱容量が小さく、抵抗発熱体2に電流が流れると速や
かに所定温度まで昇温するため、ウォーミングアップ時
間をほとんど必要としないクイックスタートが可能とな
る。さらに、待機中に転写ベルトの温度を高温のまま維
持しておく必要がないため機内昇温の低下が図れ、断熱
材や冷却ファン等の小型化あるいは省略が可能となる。
【0033】図6は本発明による転写型インクジェット
記録装置の第2実施例の斜視図を示し、図7は部分側面
図を示す。無端ベルト状の転写ベルト1は、内側に抵抗
発熱体層2を有し、外側に離形性に優れた離型層3を有
する。転写ベルト1は絶縁部材4a、4b、4c、4
d、4e、4fを介して回動可能にフレームに支持され
た第1、第2、第3の電極ローラ部材5、6、7に渡っ
て掛けられている。また、第1、第3の電極ローラ部材
5、7はアースに接続され、第1の電極ローラ部材5は
ギア8を介して駆動モータ9に接続されている。第1、
第2の電極ローラ部材5、6間は図示しない電源手段に
接続され電圧が印加されている。このとき、転写ベルト
の区間F、Gに電流が流れ、抵抗発熱体層2が発熱する
ように構成されている。転写ベルト1の温度は、図示し
ない温度制御手段の温度検出器による測定結果に基づい
て印加電圧が制御されて規定温度に保たれる。尚、この
とき抵抗発熱体層2の電気抵抗の温度係数が正であれ
ば、所定の温度で抵抗発熱体層2の電気抵抗が極めて大
きくなり、抵抗発熱体層に流れる電流は少なくなり、結
果として転写ベルトの温度は一定になる。
【0034】記録ヘッド10、圧接手段15、および画
像形成プロセスは前述した第1実施例と同様である。
【0035】本実施例によれば、無端ベルト状の転写ベ
ルト1の記録ヘッド10に対向する位置に電流が流れず
昇温しないため、記録ヘッド10のインク吐出ノズルが
昇温することによって生じる乾燥目詰まりを解消するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の構成による加熱装置は、裏面に
抵抗発熱体層を有する発熱ベルトに、回転自在に支持さ
れた2本以上の電極ローラ部材によって電圧を直接印加
するので、発熱ベルトの構造が簡単になる。且つ発熱ベ
ルトに電極が無い分、その熱容量が小さくなるので、発
熱抵抗体層に電流が流れると速やかに昇温し、ウォーミ
ングアップ時間を短縮できるという効果をもたらす。
【0037】また、本発明の加熱装置を用いた転写型イ
ンクジェット記録装置は、抵抗発熱体層を有するシート
状の転写ベルトの熱容量が小さく、抵抗発熱体層に電流
が流れると速やかに所定温度まで昇温するため、ウォー
ミングアップ時間をほとんど必要としないクイックスタ
ートが可能となりプロセススピードを速くでき、待機中
に転写ベルトの温度を高温のまま維持しておく必要がな
くなるため消費電力を大幅に削減でき、機内昇温の低下
が図れ、断熱材や冷却ファン等の小型化あるいは省略が
可能となる。また、抵抗発熱体層の電気抵抗の温度係数
が正である場合、抵抗発熱体層の電気抵抗が所定の温度
で極めて大きくなるので、抵抗発熱体層に流れる電流が
少なくなり、結果として転写ベルトの温度分布が一定に
なり、連続転写においても良好な転写品質が得られ、且
つ複雑な温度制御手段が不要となり装置の小型化が可能
になる。一方、電極ローラ部材を複数有することで転写
ベルトが記録ヘッドのインク吐出ノズルに対向する部分
が昇温しないため、インク吐出ノズルの乾燥目詰まりを
解消するという効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による加熱装置の第1実施例の
斜視図、(b)は側面図である。
【図2】(a)は本発明による加熱装置の第2実施例の
斜視図、(b)(c)はその側面図である。
【図3】本発明による加熱装置の第1実施例の作用説明
図で、(a)は従来構造の模式図、(b)は第1実施例
の模式図である。
【図4】本発明による転写型インクジェット記録装置の
第1実施例の斜視図である。
【図5】本発明による転写型インクジェット記録装置の
第1実施例の部分側面図である。
【図6】本発明による転写型インクジェット記録装置の
第2実施例の斜視図である。
【図7】本発明による転写型インクジェット記録装置の
第2実施例の部分側面図である。
【図8】従来加熱装置の断面図である。
【図9】従来加熱装置のベルトの部分裏面図である。
【符号の説明】
1 :転写ベルト(転写媒体) 2 :抵抗発熱体層 3 :離型層 5 :第1の電極ローラ部材 6 :第2の電極ローラ部材 7 :第3の電極ローラ部材 10 :記録ヘッド 15 :圧接手段 17 :圧接ローラ 18 :押圧バネ 19 :給送手段 20 :記録媒体 101 :発熱ベルト 102 :抵抗発熱体層 103 :絶縁部材 106 :電源手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲性に優れるシート状の抵抗発熱体層
    に電圧を印加して加熱する加熱装置であって、裏面に前
    記抵抗発熱体層を有する発熱ベルトと、前記抵抗発熱体
    層に直接触接して、電圧を印加する回転自在に支持され
    た2本以上の電極ローラ部材と、前記電極ローラ部材に
    接し電力を供給する電源手段とからなることを特徴とす
    る加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗発熱体層の電気抵抗の温度係数
    が正であることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記電極ローラ部材を3本以上有し、ア
    ースに接続された2本以上の電極ローラ部材間に、前記
    電源に接続された1本以上の電極ローラを有することを
    特徴とする請求項1または2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 インク滴を吐出するインクジェット記録
    ヘッドと、このインクジェット記録ヘッドに対向し且つ
    間隙を介して移動する転写媒体と、この転写媒体を支持
    する支持ローラ部材と、この支持ローラ部材を駆動する
    駆動手段と、転写媒体の移動方向に対して前記インクジ
    ェット記録ヘッドより下流側に位置し前記転写媒体と記
    録媒体を圧接する圧接手段を有する転写型インクジェッ
    ト記録装置であって、前記転写媒体および前記支持ロー
    ラ部材が請求項1または2または3記載の加熱装置から
    なることを特徴とする転写型インクジェット記録装置。
JP14389793A 1993-06-15 1993-06-15 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置 Pending JPH07125190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14389793A JPH07125190A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14389793A JPH07125190A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07125190A true JPH07125190A (ja) 1995-05-16

Family

ID=15349605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14389793A Pending JPH07125190A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07125190A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186356A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2020146984A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社シンク・ラボラトリー ウェブ状印刷基材の搬送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186356A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2020146984A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社シンク・ラボラトリー ウェブ状印刷基材の搬送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5055861A (en) Ink jet recording apparatus
US7703912B2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
US8251505B2 (en) Recording apparatus and method of adjusting temperature of transport belt of recording apparatus
US5742315A (en) Segmented flexible heater for drying a printed image
US5864352A (en) Ink jet recording apparatus having a heat fixing mechanism
US7090323B2 (en) Liquid ejection head and image recording apparatus
JPH11129462A (ja) 液体インクプリンタ
JPH07304167A (ja) インクジェットプリンタ
JP3115657B2 (ja) インクジェットプリント装置
JP2006188055A (ja) 印刷装置のシート支持板に対する温度制御システム
US6406118B1 (en) Ink jet recording apparatus having a heat fixing mechanism
JPS62130863A (ja) インクジエツト記録装置
JPH05112001A (ja) インクジエツト記録装置
JPH07125190A (ja) 加熱装置及びこれを用いた転写型インクジェット記録装置
JPH11277722A (ja) インクジェットプリンタ
JPH0596722A (ja) インクジエツト記録装置
JPH08276574A (ja) プリント装置
JP2867167B2 (ja) ハイブリット半導体ストラクチャの製造法
JP4172132B2 (ja) インクジェットプリンタ
JPH11138793A (ja) 画像記録装置
JPH04338575A (ja) インクジェット記録装置
US5708468A (en) Image forming device utilizing hot melt ink
JPH05112000A (ja) インクジエツト記録装置
JPH04129769A (ja) 記録装置
JPH06218913A (ja) 転写媒体