JPH05112000A - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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JPH05112000A
JPH05112000A JP3275765A JP27576591A JPH05112000A JP H05112000 A JPH05112000 A JP H05112000A JP 3275765 A JP3275765 A JP 3275765A JP 27576591 A JP27576591 A JP 27576591A JP H05112000 A JPH05112000 A JP H05112000A
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JP
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belt
recording
ink
urging
ink jet
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JP3275765A
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Akio Okubo
明夫 大久保
Atsushi Saito
篤 齋藤
Yasuhiko Ikeda
靖彦 池田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質を低下させることなく短時間でインクを
定着させる。 【構成】 インクジェット記録ヘッド3から所定の吐出
タイミングでインクを吐出して画像を形成した直後の記
録紙1を搬送するための搬送用のベルト5と、該ベルト
5を、前記吐出タイミングに同期して駆動する駆動ロー
ラー9と、前記ベルト5を加熱する面状発熱部20と、
前記記録紙1を、その最大記録幅の略全幅にわたって前
記ベルト5に圧接するための複数の突起部14aが設け
られ、前記ベルト5の移動にともなって前記記録紙1に
接触しながら移動可能に張設された付勢ベルト14とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録ヘッ
ドからインクを吐出させて被記録部材に形成した画像の
定着を行なう機構を備えたインクジェット記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインク定着機構は、記録
紙上のインクに対して直接赤外線領域の熱線を輻射熱と
して与えることや、熱風を記録紙上のインクに当てるこ
とにより、インクの乾燥定着を行うというものが提案さ
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では下記のような問題点がある。 (1)インクが水をかなりの量含んでいる場合には紙の
主成分であるセルロースと水の吸収する波長領域がほぼ
同じであるため、短時間でインクを乾燥させるとき、輻
射熱を多量に輻射すると、記録紙のインクの載っていな
い部分が黄変色してしまうという問題が生じてしまった
り、また、短時間でインクを乾燥させるために熱風を多
量に記録紙に与えると記録紙上のインク滴が流れてしま
い画像を破壊してしまう。 (2)熱源から発生した熱エネルギーのうち、記録紙お
よび記録紙上のインク滴に吸収される割合が低く、消費
電力が大きくなってしまう。 (3)被記録部材上のインク滴に対し、均一に加熱して
いかないと画像の濃度が均一にならず濃度ムラ等画像劣
化の原因となる。
【0004】本発明は、上記従来の技術が有する問題点
に鑑みてなられたもので、画質を低下させることなく短
時間でインクを定着することのできるインク定着機構を
備えたインクジェット記録装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクジェッ
ト記録ヘッドから所定の吐出タイミングでインクを吐出
して被記録部材に画像を形成するインクジェット記録装
置において、画像が形成された直後の被記録部材を搬送
するための搬送ベルトと、該搬送ベルトを前記吐出タイ
ミングに同期して駆動する搬送駆動部と、前記搬送ベル
トを加熱する発熱手段と、前記被記録部材を、その最大
記録幅の略全幅にわたって前記搬送ベルトに圧接するた
めの複数の突起部が設けられ、前記搬送ベルトの移動に
ともなって前記被記録部材に接触しながら移動可能に張
設された付勢ベルトとを備えたものである。
【0006】また、上記インクジェット記録装置におい
て、付勢ベルトの突起部に接触可能に配置された、吸水
性を有する部材からなるクリーナを備えたものと、付勢
ベルトを、搬送ベルトの移動に同期して移動させる付勢
ベルト駆動部を有するものと、発熱手段は、少なくと
も、付勢ベルトの突起部によって被記録部材が圧接され
る搬送ベルトの範囲に面接触する面状発熱部であるもの
と、付勢ベルトの突起部が耐熱性を有する樹脂で形成さ
れているものとがある。
【0007】
【作用】本発明の、インクジェット記録装置によれば、
発熱手段によって加熱された搬送ベルトに、画像が形成
された直後の被記録部材を、その最大記録幅の略全幅に
わたって圧接する複数の突起部が設けられた付勢ベルト
を備えているので、少なくとも、前記被記録部材の画像
が形成された部分は前記搬送ベルトに接触することにな
り、該搬送ベルトの熱が前記被記録部材に伝達されて、
インクが乾燥定着する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0009】図1は本発明のインクジェット記録装置の
一実施例を示す側面図である。
【0010】本実施例は、インク供給管(不図示)より
供給されたインクをインクジェット記録ヘッド3の吐出
部3aから被記録部材である記録紙1に吐出することに
よって画像を形成するインクジェット記録装置であり、
前記インクを記録紙1に乾燥定着させるためのインク定
着機構を備えている。
【0011】前記インクジェット記録装置のインクジェ
ット記録ヘッド3がインクを吐出するタイミングは記録
紙1を搬送するプラテンローラー2の回転に同期して行
われるように構成している。
【0012】図1において記録紙1に吐出された直後の
インク滴の状態を拡大して表わし、1aとする。インク
ジェット記録ヘッド3により、画像が形成された記録紙
1は画像形成面の裏側を下フレーム4の一部で形成され
たガイド部4aによって、駆動ローラー9と従動ローラ
ー6とに張設された記録紙搬送用のベルト5上に導かれ
る。このベルト5の上方には、該ベルト5表面に記録紙
1を圧接するための複数の突起部12aが設けられた付
勢ベルト12が付勢ベルト駆動ローラー11と付勢ベル
ト従動ローラー10とに張設されている。これらのベル
ト5と付勢ベルト12とによって、前記ベルト5上に載
置された記録紙1は前記ベルト5表面に圧接されること
になる。また、前記ベルト5の内側には、その上部内面
に面接触する、発熱手段である面状発熱部20が設けら
れている。
【0013】ここで、ベルト5は、前記面状発熱部20
が発する熱を単位時間当りに裏面から表面になるべく多
量に伝導させることが望ましく、また本装置の耐用年数
に応じ、さらにベルト5が駆動ローラー9と従動ローラ
ー6の曲率に応じて、屈曲をくり返しても疲労破壊を起
こさず、圧縮ばね9によって生じる引張り応力にも十分
に耐えうる材質および厚みが要求される。通常の事務機
の場合ベルト5の耐用回転数は数十万回転から数百万回
転である。本実施例においては上述の要求機能を考慮
し、エレクトロフォーミング法で加工したNi製シーム
レスベルトを使用している。ベルト5の厚さは数μm か
ら数百ミクロンの範囲で選定されることが望ましく、本
実施例では50μm とした。また、製品仕様に応じて駆
動ローラー9や従動ローラー6の半径が大きくとれない
ときや、ベルト5の搬送速度が秒速100mmないし、数
100mm、数1000mmの搬送速度が必要なときや、耐
用回転数が数百万、数千万回転必要なときは、圧延硬化
したステンレス製薄板をプラズマ溶接してベルト5に加
工し、さらに焼きなましと圧延工程を加えたステンレス
製ベルトでも良い。このときのステンレス製ベルトのハ
ードビッカース硬度Hvは数百であり、Hv =200〜80
0程度が好ましい。
【0014】上述のごとく金属でベルト5を形成した場
合、後述する面状発熱部20によるベルト5の劣化は、
面状発熱部20の温度が約600℃以下である場合問題
は生じない。本実施例においては面状発熱部20の高温
面状部204(図2参照)の表面温度が100℃〜18
0℃の範囲になるようコントロールしている。前述のよ
うに、面状発熱部20の表面温度が600℃以下である
ため、ベルト5の材質はポリイミド(PI)、ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルサルフォ
ン(PES)、ポリイミドアミド(PIA)、ポリアミ
ド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等
のプラスチックをインフレーション成形等によりシーム
レスベルト化し、その後圧延を行うことにより機械的強
度を増しても良いし、予め2軸延伸された前記プラスチ
ックシートを熱溶着によってベルト化しても良い。この
場合ベルト化する前に延伸工程が終わっているため熱溶
着によってベルト化することにより大幅なコストダウン
が実現し、さらに最近開発された直鎖状(ユリア状)P
PSを使用すれば、延伸工程を行わず、必要な機械的強
度が得られ成形でベルト化するにせよ、熱溶着によりベ
ルト化するにせよ、さらに大幅なコストダウンとなる。
プラスチック製ベルトを使用した場合においてもその厚
さは数μm から数百μm 程度が妥当であるが、実験の結
果数十μm 程度が望ましい。さて、駆動ローラー9は、
上述のベルト5に対して、少なくとも表面がシリコンゴ
ムまたはフッ素ゴム等の、耐熱性があり、該ベルト5に
対しての摩擦係数μが0.1以上でできるだけ高い材料
で覆われることが望ましい。また、前記従動ローラー6
は耐熱性があるPET、ポリカーボネイト(PC)、P
PS、等のプラスチック、あるいはアルミ、焼結合金等
で形成されている。この従動ローラー6は、下フレーム
4に対して図中B方向に移動可能な支持部材7に支持さ
れている。該支持部材7は、前記ベルト5に張力を発生
させるため、一端を前記下フレーム4に固定した圧縮ば
ね8により図中C方向に常時付勢されている。さらに、
ベルト5の周速は、前記プラテンローラー2の周速と同
じかあるいはそれより速くなるように設定されている。
【0015】次に、面状発熱部20について図2を参照
して説明する。
【0016】本実施例の面状発熱部20は、剛性を有
し、かつ熱伝導率の高い、アルミ等の材料からなる高温
面状部204を備え、該高温面状部204にてベルト5
と接触している。この高温面状部204は、記録紙1の
搬送方向に対して垂直な方向の平面度が、数百μm 以内
となるように凹凸が管理されている。本実施例の高温面
状部204は、アルミで形成したものであり、そのベル
ト5との接触面には、アルマイト処理を行って表面硬度
を上げている。そのため、ベルト5との摺動により高温
面状部204が摩耗することは少ない。さらに、高温面
状部204の下面には、熱伝導率が高く、かつ、絶縁耐
圧の高い材料(本実施例ではシリコンゴムを使用)から
なる絶縁材201が貼付けられている。そして、前記絶
縁材201の下面に、例えば、自己放熱型セラミックヒ
ーターからなる4個のヒーター202a、202b、2
02c、202dが、面接触して並設されている。この
4個のヒーター202a,202b、202c、202
dに対しては、該ヒーター202aとヒーター202b
とに接触する温度ヒューズ203aと、ヒーター202
cとヒーター202dとに接触する温度ヒューズ203
bとが設けられている。
【0017】また、本実施例においてヒーター202
a、202b、202c、202dは、その電気抵抗値
が同じ構成となっており、該ヒーター202a、202
b、202c、202dに対して同じ電流を印加すれ
ば、ほぼ同様に昇温していくことになる。さらに、ヒー
ター202a、202b、202c、202dの裏面側
は耐熱性を有し、かつ電気絶縁性が高い断熱材205で
覆われている。ここで断熱材205は熱伝導率が低い、
石綿、セラミック等が好ましいが、機械的な機能を満足
するため、形状を容易に作り易いプラスチック、例えば
PPS等でも良い。本実施例の面状発熱部20は、上述
のような構成であるため、仮にインク滴が高温面状部2
04上に流れたとしてもそのインク滴は、発熱部や温度
ヒューズ等の電力が流れている箇所に流入しにくく、し
たがってインク滴によるショートの可能性も非常に少な
い。
【0018】本実施例では、発熱部として、自己放熱型
セラミックヒーターを用いたが、その他に、正温度係数
サーミスタ製ヒーター(PTCヒーター)やシリコンラ
バーヒーター等でもよい。また、ハロゲンランプ等を用
いて、ベルト5に非接触として裏面から光を照射して加
熱することも考えられる。
【0019】次に、本実施例の付勢ベルト12について
説明する。
【0020】前述したように、本実施例の付勢ベルト1
2には記録紙1をベルト5に圧接するための複数の突起
部12aが設けられている。この突起部12aそれぞれ
は、前記付勢ベルト12の幅方向、すなわち前記ベルト
5により記録紙1の搬送方向に対して垂直な方向に前記
記録紙1の最大記録幅の略全幅にわたって圧接可能な形
状としている。また、前記突起部12aの先端部、すな
わち記録紙1との接触部は半径数百μm 以下のR形状と
なっている。
【0021】前記付勢ベルト12には付勢ベルト駆動ロ
ーラー11がC方向に回転することにより、前記ベルト
5と同方向(図1中D方向)に移動し、その際少なくと
も、前記面状発熱部20が配置されている部分のベルト
5表面に記録紙1を圧接させる構成となっている。前記
付勢ベルト駆動ローラー11の周速は、前記ベルト5に
よる記録紙1の搬送速度と等しいことが望ましい。
【0022】また、前記突起部12aが記録紙1上の未
定着のインク滴に接触した場合、該突起部12aにイン
ク滴が付着して、その後、記録紙1の他の部分を汚して
しまう可能性がある。そのため、本実施例では、前記付
勢ベルト12の上方に、各突起部12aに接触するよう
に、インク滴を吸収しやすい材料(例えば、スポンジ状
の樹脂や、布、紙等)からなるクリーナ13が備えられ
ている。
【0023】さらに、本実施例のインク定着機構の場
合、前記付勢ベルト12とクリーナ13が設けれれてい
る部分は、その上面と側面が定着カバー14で覆われて
おり、さらに、該定着カバー14の上方には、支軸15
bを軸にして回転可能なダフトカバー15が設けられ、
該ダフトカバー15と前記定着カバー20との間の空間
をダフト部15aとしている。前記定着カバー14は、
透明なプラスチックあるいはパンチングメタル、ステン
レス製金網等で形成したものを用い、外部から搬送中の
記録紙1の状態が観察できる構成としている。さらに、
定着カバー14には、その上面に、付勢ベルト12およ
びクリーナ13が存在する部分と前記ダフト部15aと
を連通させる複数のルーバー14aが形成されており、
記録紙1上のインク滴が蒸発定着する際に発生する水蒸
気は前記複数のルーバー14aを通ってダフト部15a
中へ放出されることになる。また、前記ダフトカバー1
5は、各種スポンジ状のプラスチック、各種燒結により
成形した多孔質プラスチック、例えばPVA(ポリビニ
ルアルコール)PVF(ポリビニルホルマール)、PE
(ポリエチレン)や、パルプに塩化カルシウムを含浸さ
せたシート等、吸湿性の部材で形成したものである。
【0024】このように、定着カバー14およびダフト
カバー15を設けることで、ユーザーは、面状発熱部2
0やベルト5等に容易に触り得ない構造となる。さら
に、前記面状発熱部20は、昇温時間の短縮のため、面
状発熱部20を予め所定の温度に昇温させておくので、
その際、面状発熱部20とその周囲とで温度差が生じる
が、前記定着カバー14が設けられていることにより熱
の放出が妨げられて前記温度差が小さくなり、熱エネル
ギーの損失が抑えられることになる。また、前記ダフト
部15aにはファン16が設置され、該ダフト部15a
内の空気および水蒸気を外部に排出する構成となってい
る。
【0025】さらに、本実施例において、ダフトカバー
15は支軸15bを支点に回動自在に支持されており本
装置中で記録紙1がジャム等を起こした場合本装置の操
作者が本装置中の記録紙1のジャムを解除するため、図
3に示すがごとくダフトカバー15を開放し、また、駆
動ローラー9に連結されたハンドル21を回転させるこ
とによってジャム解除を行うことができる。
【0026】上述のような構成のインク定着装置を記録
紙1が通過することにより、インクジェット記録ヘッド
3から吐出されたインク滴1aは前記記録紙1に乾燥定
着し、その後、排紙ローラー17、18間を経て排紙ト
レー19内に蓄積される。
【0027】本発明は、特にインクジェット記録方法の
中でもインクを吐出するために利用されるエネルギーと
して熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体
やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインク
の状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、インクジェ
ット記録装置において、優れた効果をもたらすものであ
る。
【0028】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマント型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
ぜしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、効果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0029】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第4558333号明細書、米国特許第445
600号明細書を用いた構成も本発明に有効である。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通のスリットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59
年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9年第138461号公報に基づいた構成としても本発
明は有効である。
【0030】更に、インクジェット記録装置が記録でき
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組合わせによって、そ
の長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘ
ッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述
した効果を一層有効に発揮することができる。
【0031】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは、記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効
である。
【0032】又、本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加すること本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャンピング手段、
クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換
対あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0033】更に、インクジェット記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組合せに
よってでもよいが、異なる色のカラー又は、混色による
フルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は
極めて有効である。
【0034】以上説明した本発明各実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体ある
いは、上述のインクジェットではインク自体を30℃以
上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性
を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的
であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなす
ものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによ
る昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエ
ネルギーとして使用せしめることで防止するか又は、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信
号に応じた付与によってインクを液化してインク液状と
いて吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初
めて液化する性質のインク使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としても良い。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記のような効果を奏する。 (1)画像形成された直後の被記録部材を、その最大記
録幅の略全幅にわたって、加熱された搬送ベルトに圧接
させるので、少なくとも被記録部材の画像が形成された
部分は必ず前記搬送ベルトに接触することになり、該搬
送ベルトの熱が前記画像が形成された部分に均一に伝達
され、画像品位を劣化させることなく短時間でインクを
乾燥定着させることができる。 (2)請求項2に記載のもののように、吸水性を有する
クリーナを設けることにより、付勢ベルトの突起部にイ
ンクが付着した場合でも該インクは前記クリーナによっ
て吸収されるので、前記突起部が再び被記録部材に接触
する際、該被記録部材を汚したり画像を破壊したりする
ことがなくなる。 (3)請求項4に記載のもののように、発熱手段を面状
発熱部として、被記録部材が圧接される搬送ベルトに面
接触させることにより、前記搬送ベルトを集中的に加熱
することができ、インクの乾燥定着をより効率的に行う
ことが可能となる。 (4)請求項5に記載のもののように、付勢ベルトの突
起部を耐熱性を有する樹脂で形成することにより、被記
録部材を介して熱が伝達される付勢ベルトの寿命が長く
なり、経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
示す側面図である。
【図2】面状発熱部の構成の一例を示す断面図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置のインク
定着機構のダフトカバーを開いた状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 記録紙 1a インク滴 2 プラテンローラー 3 インクジェット記録ヘッド 3a 吐出部 4 下フレーム 4a ガイド部 5 ベルト 6 従動ローラー 7 支持部材 8 圧縮ばね 9 駆動ローラー 10 付勢ベルト従動ローラー 11 付勢ベルト駆動ローラー 12 付勢ベルト 12a 突起部 13 クリーナ 14 定着カバー 14a ルーバー 15 ダフトカバー 15a ダフト部 15b 支軸 16 ファン 17、18 排紙ローラー 19 排紙トレー 20 面状発熱部 21 ハンドル 201 絶縁材 202a、202b、202c、202d ヒーター 203a、203b 温度ヒューズ 204 高温面状部 205 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/17 8804−2C B41J 29/00 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドから所定の吐
    出タイミングでインクを吐出して被記録部材に画像を形
    成するインクジェット記録装置において、 画像が形成された直後の被記録部材を搬送するための搬
    送ベルトと、 該搬送ベルトを前記吐出タイミングに同期して駆動する
    搬送駆動部と、 前記搬送ベルトを加熱する発熱手段と、 前記被記録部材を、その最大記録幅の略全幅にわたって
    前記搬送ベルトに圧接するための複数の突起部が設けら
    れ、前記搬送ベルトの移動にともなって前記被記録部材
    に接触しながら移動可能に張設された付勢ベルトとを備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 付勢ベルトの突起部に接触可能に配置さ
    れた、吸水性を有する部材からなるクリーナを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 付勢ベルトを搬送ベルトの移動に同期し
    て移動させる付勢ベルト駆動部を有することを特徴とす
    る請求項1あるいは2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 発熱手段は、少なくとも付勢ベルトの突
    起部によって被記録部材が圧接される搬送ベルトの範囲
    に面接触する面状発熱部であることを特徴とする請求項
    1、2あるいは3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 付勢ベルトの突起部が耐熱性を有する樹
    脂で形成されていることを特徴とする請求項1、2、3
    あるいは4記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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