JPH05111999A - インクジエツト記録装置 - Google Patents
インクジエツト記録装置Info
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- JPH05111999A JPH05111999A JP3275764A JP27576491A JPH05111999A JP H05111999 A JPH05111999 A JP H05111999A JP 3275764 A JP3275764 A JP 3275764A JP 27576491 A JP27576491 A JP 27576491A JP H05111999 A JPH05111999 A JP H05111999A
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- Japan
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- ink
- belt
- recording
- ink jet
- jet recording
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- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画質を劣化させることなく効率よくインク定
着が行え、かつ安全性を高める。 【構成】 インクジェット記録ヘッド3からインクが吐
出された直後の記録紙1を搬送する搬送用のベルト5
と、該ベルト5に接触して配置され、該ベルト5によっ
て搬送されている記録紙1を加熱する面状発熱部10と
を備えたインク定着機構が透明な定着カバー20で覆わ
れている。
着が行え、かつ安全性を高める。 【構成】 インクジェット記録ヘッド3からインクが吐
出された直後の記録紙1を搬送する搬送用のベルト5
と、該ベルト5に接触して配置され、該ベルト5によっ
て搬送されている記録紙1を加熱する面状発熱部10と
を備えたインク定着機構が透明な定着カバー20で覆わ
れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のノズルからインク
を吐出させて被記録部材に画像を形成した後、画像の定
着を行なわせる定着機構を備えたインクジェット記録装
置に関するものである。
を吐出させて被記録部材に画像を形成した後、画像の定
着を行なわせる定着機構を備えたインクジェット記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置は記録紙上のインク
に対して直接赤外線領域の熱線を輻射熱として与えるこ
とや、熱風を記録紙上のインクに当てることにより、イ
ンクの乾燥定着を行うものが提案されてきた。
に対して直接赤外線領域の熱線を輻射熱として与えるこ
とや、熱風を記録紙上のインクに当てることにより、イ
ンクの乾燥定着を行うものが提案されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では下記のような問題点がある。
来の技術では下記のような問題点がある。
【0004】(1)インク滴を短時間で乾燥定着させる
ため急激に昇温させると、該インク滴が沸騰して画像を
破壊する可能性がる。そのため、インク滴に与える熱量
は単位時間当り所定量以下とする必要があるが、その場
合、インク定着に長時間を要するばかりでなくその熱が
被記録部材に均一に伝達されず、その結果、インクの乾
燥に時間差が生じ画像濃度にムラが発生する。
ため急激に昇温させると、該インク滴が沸騰して画像を
破壊する可能性がる。そのため、インク滴に与える熱量
は単位時間当り所定量以下とする必要があるが、その場
合、インク定着に長時間を要するばかりでなくその熱が
被記録部材に均一に伝達されず、その結果、インクの乾
燥に時間差が生じ画像濃度にムラが発生する。
【0005】(2)インク滴に急激に熱を与えた場合、
被記録部材自体も昇温することになり、該被記録部材の
熱による変色あるいは発火等につながる危険性がある。
被記録部材自体も昇温することになり、該被記録部材の
熱による変色あるいは発火等につながる危険性がある。
【0006】(3)被記録部材のジャム等の発生時に、
該ジャムの解除のためにインク定着機構内部に触れる
と、該インク定着機構内部には発熱源が配置されている
ので危険である。
該ジャムの解除のためにインク定着機構内部に触れる
と、該インク定着機構内部には発熱源が配置されている
ので危険である。
【0007】本発明は、上記従来の技術が有する問題点
に鑑みてなされたもので、画質を劣化させることなく効
率よくインク定着が行え、かつ、安全性の高い、インク
定着機構を備えたインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的としている。
に鑑みてなされたもので、画質を劣化させることなく効
率よくインク定着が行え、かつ、安全性の高い、インク
定着機構を備えたインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクジェッ
ト記録ヘッドからインクが吐出された直後の被記録部材
を搬送する搬送手段と該搬送手段によって搬送されてい
る被記録部材を加熱する発熱手段とを備えたインクジェ
ット記録装置において、前記搬送手段と発熱手段とが透
明な定着カバーで覆われているものである。
ト記録ヘッドからインクが吐出された直後の被記録部材
を搬送する搬送手段と該搬送手段によって搬送されてい
る被記録部材を加熱する発熱手段とを備えたインクジェ
ット記録装置において、前記搬送手段と発熱手段とが透
明な定着カバーで覆われているものである。
【0009】また、上記インクジェット記録装置におい
て、定着カバーに複数の通気孔を形成したものと、搬送
手段には、被記録部材を手動によって搬送可能にするハ
ンドルが設けられているものと、搬送手段が駆動ローラ
ーと従動ローラーとに張設された搬送用のベルトであ
り、発熱手段は、前記ベルトに面接触して配置された面
状発熱部であるものとがある。
て、定着カバーに複数の通気孔を形成したものと、搬送
手段には、被記録部材を手動によって搬送可能にするハ
ンドルが設けられているものと、搬送手段が駆動ローラ
ーと従動ローラーとに張設された搬送用のベルトであ
り、発熱手段は、前記ベルトに面接触して配置された面
状発熱部であるものとがある。
【0010】
【作用】本発明のインクジェット記録装置によれば、イ
ンクが吐出されて画像が形成された直後の被記録部材を
搬送する搬送手段と該被記録部材を加熱する加熱手段と
が透明な定着カバーで覆われているので、被記録部材の
ジャム発生時は外部からその位置および状態を把握する
ことができ、さらに、発熱手段が発する熱の保温効果も
あり、被記録部材に効率よく熱を伝達することができ
る。
ンクが吐出されて画像が形成された直後の被記録部材を
搬送する搬送手段と該被記録部材を加熱する加熱手段と
が透明な定着カバーで覆われているので、被記録部材の
ジャム発生時は外部からその位置および状態を把握する
ことができ、さらに、発熱手段が発する熱の保温効果も
あり、被記録部材に効率よく熱を伝達することができ
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0012】図1は本発明のインクジェット記録装置の
一実施例を示す側面図である。
一実施例を示す側面図である。
【0013】本実施例は、インク供給管(不図示)より
供給されたインクをインクジェット記録ヘッド3の吐出
部3aから被記録部材である記録紙1に吐出することに
よって画像を形成するインクジェット記録装置であり、
前記記録紙1上に吐出されたインクを乾燥定着させるイ
ンク定着機構を備えている。
供給されたインクをインクジェット記録ヘッド3の吐出
部3aから被記録部材である記録紙1に吐出することに
よって画像を形成するインクジェット記録装置であり、
前記記録紙1上に吐出されたインクを乾燥定着させるイ
ンク定着機構を備えている。
【0014】前記インクジェット記録装置のインクジェ
ット記録ヘッド3がインクを吐出するタイミングは記録
紙1を搬送するプラテンローラー2の回転に同期して行
われるように構成している。
ット記録ヘッド3がインクを吐出するタイミングは記録
紙1を搬送するプラテンローラー2の回転に同期して行
われるように構成している。
【0015】図1において記録紙1に吐出された直後の
インク滴の状態を拡大して表わし、1aとする。インク
ジェット記録ヘッド3により、画像が形成された記録紙
1は、下フレーム4の一部で形成されたガイド部4aに
よって、駆動ローラー9と従動ローラー6とに張設され
た記録紙搬送用のベルト5上に導かれる。このベルト5
の上方には、該ベルト5の表面に接触して、後述するよ
うに記録紙1の搬送方向および紙幅方向に等間隔で31
個の円板状部材である拍車歯車(図1では、111,1
21,131,141,151,161の6個のみ示し
ている。)が配されており、それらの拍車歯車によっ
て、前記ベルト5上に導かれた記録紙1は、該ベルト5
の上面に押圧される構成となっている。また、前記ベル
ト5の内側には、その上部内面に面接触する、発熱手段
である面状発熱部10が設けられている。
インク滴の状態を拡大して表わし、1aとする。インク
ジェット記録ヘッド3により、画像が形成された記録紙
1は、下フレーム4の一部で形成されたガイド部4aに
よって、駆動ローラー9と従動ローラー6とに張設され
た記録紙搬送用のベルト5上に導かれる。このベルト5
の上方には、該ベルト5の表面に接触して、後述するよ
うに記録紙1の搬送方向および紙幅方向に等間隔で31
個の円板状部材である拍車歯車(図1では、111,1
21,131,141,151,161の6個のみ示し
ている。)が配されており、それらの拍車歯車によっ
て、前記ベルト5上に導かれた記録紙1は、該ベルト5
の上面に押圧される構成となっている。また、前記ベル
ト5の内側には、その上部内面に面接触する、発熱手段
である面状発熱部10が設けられている。
【0016】ここで、ベルト5は、前記面状発熱部10
が発する熱を単位時間当りに裏面から表面になるべく多
量に伝導させることが望ましく、また本装置の耐用年数
に応じ、さらに、ベルト5が駆動ローラー9と従動ロー
ラー6の曲率に応じて屈曲をくり返しても、被労破壊を
起こさず圧縮ばね8によって生じる引張り応力にも十分
に耐え得る材質および厚みが要求される。通常の事務機
の場合ベルト5の耐用回転数は数十万回転から数百万回
転である。
が発する熱を単位時間当りに裏面から表面になるべく多
量に伝導させることが望ましく、また本装置の耐用年数
に応じ、さらに、ベルト5が駆動ローラー9と従動ロー
ラー6の曲率に応じて屈曲をくり返しても、被労破壊を
起こさず圧縮ばね8によって生じる引張り応力にも十分
に耐え得る材質および厚みが要求される。通常の事務機
の場合ベルト5の耐用回転数は数十万回転から数百万回
転である。
【0017】本実施例ではベルト5として、上述の要求
機能を考慮し、エレクトロフォーミング法で加工したN
i製シームレスベルトを使用している。ベルト5の厚さ
は、数μmから数百μmの範囲で選定されることが望ま
しく、本実施例では50μmとした。また、製品仕様に
応じて、駆動ローラー9や、従動ローラー6の半径が大
きくとれないときや、ベルト5による記録紙1の搬送に
おいて秒速100mmないし数100mm、数1000
mmの搬送速度が必要なときや、耐用回転数が数百万、
数千万回転必要なときは、圧延硬化したステンレス製薄
板をプラズマ溶接してベルト5に加工し、さらに焼なま
しと圧延工程を加えたステンレス製ベルトでも良い。こ
のときのステンレス製ベルトのハードビッカース硬度H
vは数百であり、Hv=200〜800程度が好まし
い。
機能を考慮し、エレクトロフォーミング法で加工したN
i製シームレスベルトを使用している。ベルト5の厚さ
は、数μmから数百μmの範囲で選定されることが望ま
しく、本実施例では50μmとした。また、製品仕様に
応じて、駆動ローラー9や、従動ローラー6の半径が大
きくとれないときや、ベルト5による記録紙1の搬送に
おいて秒速100mmないし数100mm、数1000
mmの搬送速度が必要なときや、耐用回転数が数百万、
数千万回転必要なときは、圧延硬化したステンレス製薄
板をプラズマ溶接してベルト5に加工し、さらに焼なま
しと圧延工程を加えたステンレス製ベルトでも良い。こ
のときのステンレス製ベルトのハードビッカース硬度H
vは数百であり、Hv=200〜800程度が好まし
い。
【0018】上述のごとく金属でベルト5を形成した場
合、後述する面状発熱部10によるベルト5の劣化は面
状発熱部10の温度が約600℃以下である場合、問題
は生じない。本実施例においては面状発熱部10の高温
面状部104(図4参照)の表面温度が100℃〜18
0℃の範囲になるようコントロールしている。前述のよ
うに、面状発熱部10の表面温度を600℃以下とした
場合、ベルト5の材質はポリイミド(PI),ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS),ポリエーテルサルフォ
ン(PES),ポリアミド(PA),ポリエチレンテレ
フタレート(PET),ポリイミドアミド(PIA)等
のプラスチックをインフレーション成形等によりシーム
レスベルト化し、その後圧延を行うことにより機械的強
度を増しても良いし、予め、2軸延伸された前記プラス
チックシートを熱溶着によってベルト化しても良い。こ
の場合ベルト化する前に延伸工程が終っているため熱溶
着によってベルト化することにより大幅なコストダウン
が実現し、さらに最近開発された、直鎖状(ユリア状)
PPSを使用すれば、延伸工程を行わず、必要な機械的
強度が得られ成形でベルト化するにせよ、熱溶着により
ベルト化するにせよ、さらに大幅なコストダウンとな
る。プラスチック製ベルトを使用した場合においてもそ
の厚さは数μmから数百μm程度が妥当であるが、実験
の結果数十μm程度が望ましい。さて、駆動ローラー9
は、上述のベルト5に対して、少くとも表面がシリコン
ゴムまたはフッ素ゴム等の、耐熱性があり、該ベルト5
に対しての摩擦係数μが0.1以上でできるだけ高い材
料で覆われることが望ましい。また、前記従動ローラー
6は耐熱性があるPET,ポリカーボネート(PC),
PPS等のプラスチック、あるいはアルミ、燒結合金等
で形成されている。この従動ローラー6は、下フレーム
4に対して図中B方向に移動可能な支持部材7に支持さ
れている。該支持部材7は、前記ベルト5に張力を発生
させるため、一端を前記下フレーム4に固定した圧縮ば
ね8により図中C方向に常時付勢されている。さらに、
ベルト5の周速は、前記プラテンローラー2の周速と同
じか、あるいはそれより速くなるように設定されてい
る。
合、後述する面状発熱部10によるベルト5の劣化は面
状発熱部10の温度が約600℃以下である場合、問題
は生じない。本実施例においては面状発熱部10の高温
面状部104(図4参照)の表面温度が100℃〜18
0℃の範囲になるようコントロールしている。前述のよ
うに、面状発熱部10の表面温度を600℃以下とした
場合、ベルト5の材質はポリイミド(PI),ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS),ポリエーテルサルフォ
ン(PES),ポリアミド(PA),ポリエチレンテレ
フタレート(PET),ポリイミドアミド(PIA)等
のプラスチックをインフレーション成形等によりシーム
レスベルト化し、その後圧延を行うことにより機械的強
度を増しても良いし、予め、2軸延伸された前記プラス
チックシートを熱溶着によってベルト化しても良い。こ
の場合ベルト化する前に延伸工程が終っているため熱溶
着によってベルト化することにより大幅なコストダウン
が実現し、さらに最近開発された、直鎖状(ユリア状)
PPSを使用すれば、延伸工程を行わず、必要な機械的
強度が得られ成形でベルト化するにせよ、熱溶着により
ベルト化するにせよ、さらに大幅なコストダウンとな
る。プラスチック製ベルトを使用した場合においてもそ
の厚さは数μmから数百μm程度が妥当であるが、実験
の結果数十μm程度が望ましい。さて、駆動ローラー9
は、上述のベルト5に対して、少くとも表面がシリコン
ゴムまたはフッ素ゴム等の、耐熱性があり、該ベルト5
に対しての摩擦係数μが0.1以上でできるだけ高い材
料で覆われることが望ましい。また、前記従動ローラー
6は耐熱性があるPET,ポリカーボネート(PC),
PPS等のプラスチック、あるいはアルミ、燒結合金等
で形成されている。この従動ローラー6は、下フレーム
4に対して図中B方向に移動可能な支持部材7に支持さ
れている。該支持部材7は、前記ベルト5に張力を発生
させるため、一端を前記下フレーム4に固定した圧縮ば
ね8により図中C方向に常時付勢されている。さらに、
ベルト5の周速は、前記プラテンローラー2の周速と同
じか、あるいはそれより速くなるように設定されてい
る。
【0019】ここで、ベルト5上の記録紙1を押圧する
ための拍車歯車について、図2を参照して説明する。
ための拍車歯車について、図2を参照して説明する。
【0020】本実施例では、それぞれ、両端に、ローラ
ー11a,11bを取付けたローラー軸11と、ローラ
ー12a,12bを取付けたローラー軸12と、ローラ
ー13a,13bを取付けたローラー軸13と、ローラ
ー14a,14bを取付けたローラー軸14と、ローラ
ー15a,15bを取付けたローラー軸15と、ローラ
ー16a,16bを取付けたローラー軸16とを、記録
紙1の搬送方向に沿って左右両側に設置した側板26
a,26bによって等間隔(ピッチ:A)(図1参照)
で回動自在に支持し、さらに、各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16それぞれに、5個あるいは
6個の拍車歯車を取付けたものである。
ー11a,11bを取付けたローラー軸11と、ローラ
ー12a,12bを取付けたローラー軸12と、ローラ
ー13a,13bを取付けたローラー軸13と、ローラ
ー14a,14bを取付けたローラー軸14と、ローラ
ー15a,15bを取付けたローラー軸15と、ローラ
ー16a,16bを取付けたローラー軸16とを、記録
紙1の搬送方向に沿って左右両側に設置した側板26
a,26bによって等間隔(ピッチ:A)(図1参照)
で回動自在に支持し、さらに、各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16それぞれに、5個あるいは
6個の拍車歯車を取付けたものである。
【0021】前記ローラー軸11,12,13,14,
15については、それぞれ、拍車歯車111〜115,
121〜125,131〜135,141〜145,1
51〜155の5個ずつが取付けられ、ローラー軸16
については拍車歯車161〜166の6個が取付けられ
ている。
15については、それぞれ、拍車歯車111〜115,
121〜125,131〜135,141〜145,1
51〜155の5個ずつが取付けられ、ローラー軸16
については拍車歯車161〜166の6個が取付けられ
ている。
【0022】前記拍車歯車111〜115,121〜1
25,131〜135,141〜145,151〜15
5,161〜166は、何れも、各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16において、等間隔(ピッ
チ:E)に取付けられ、かつ、記録紙1の搬送方向につ
いて同一直線上に複数の拍車歯車が存在しないように配
されており、それによって、少なくとも、前記面状発熱
部10の全面にわたって、記録紙1の最大記録幅の略全
幅を、順に押圧する構成となっている。
25,131〜135,141〜145,151〜15
5,161〜166は、何れも、各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16において、等間隔(ピッ
チ:E)に取付けられ、かつ、記録紙1の搬送方向につ
いて同一直線上に複数の拍車歯車が存在しないように配
されており、それによって、少なくとも、前記面状発熱
部10の全面にわたって、記録紙1の最大記録幅の略全
幅を、順に押圧する構成となっている。
【0023】各ローラー軸11,12,13,14,1
5,16の一端側のローラー11a,12a,13a,
14a,15a,16aは、前記側板26aの外側に位
置しており、それらは、同様に側板26aの外側に位置
する、前記駆動ローラー9の一端側に連結されたタイミ
ングプーリー9aとタイミングプーリー27a,28a
との間に張設された拍車駆動ベルト29aに接触して回
転駆動される(図3参照)。前記各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16の他端側のローラー11
b,12b,13b,14b,15b,16bについて
も、同様に、駆動ローラー9の他端側に連結されたタイ
ミングプーリー9bと、前記タイミングプーリー27
a,28aに対応するタイミングプーリー27b,28
bとの間に張設した拍車駆動ベルト29bによって回転
される。したがって、記録紙1搬送用のベルト5を駆動
する駆動ローラー9が回転することで駆動ローラー端部
9a,9bも回転するので、その結果、図3に示すよう
に、拍車駆動ベルト29a(29b)が駆動され該拍車
駆動ベルト29a(29b)に接触しているローラー1
1a,12a,13a,14a,15a,16a(11
b,12b,13b,14b,15b,16b)が回転
して、前記拍車歯車111〜115,121〜125,
131〜135,141〜145,151〜155,1
61〜166は、回転しながら前記ベルト5上の記録紙
1を押圧する。
5,16の一端側のローラー11a,12a,13a,
14a,15a,16aは、前記側板26aの外側に位
置しており、それらは、同様に側板26aの外側に位置
する、前記駆動ローラー9の一端側に連結されたタイミ
ングプーリー9aとタイミングプーリー27a,28a
との間に張設された拍車駆動ベルト29aに接触して回
転駆動される(図3参照)。前記各ローラー軸11,1
2,13,14,15,16の他端側のローラー11
b,12b,13b,14b,15b,16bについて
も、同様に、駆動ローラー9の他端側に連結されたタイ
ミングプーリー9bと、前記タイミングプーリー27
a,28aに対応するタイミングプーリー27b,28
bとの間に張設した拍車駆動ベルト29bによって回転
される。したがって、記録紙1搬送用のベルト5を駆動
する駆動ローラー9が回転することで駆動ローラー端部
9a,9bも回転するので、その結果、図3に示すよう
に、拍車駆動ベルト29a(29b)が駆動され該拍車
駆動ベルト29a(29b)に接触しているローラー1
1a,12a,13a,14a,15a,16a(11
b,12b,13b,14b,15b,16b)が回転
して、前記拍車歯車111〜115,121〜125,
131〜135,141〜145,151〜155,1
61〜166は、回転しながら前記ベルト5上の記録紙
1を押圧する。
【0024】上述した各ローラー軸11,12,13,
14,15,16の間のピッチAは小さく、かつ各拍車
歯車の径が大きいほど、記録紙1に対して紙ジャムの発
生頻度を減らすのに効果がある。また、各拍車歯車のロ
ーラー軸方向のピッチEは、小さければ小さいほどイン
クの定着速度を早めることができて好ましい。通常、ピ
ッチEの距離は数百μm〜数十mmである。
14,15,16の間のピッチAは小さく、かつ各拍車
歯車の径が大きいほど、記録紙1に対して紙ジャムの発
生頻度を減らすのに効果がある。また、各拍車歯車のロ
ーラー軸方向のピッチEは、小さければ小さいほどイン
クの定着速度を早めることができて好ましい。通常、ピ
ッチEの距離は数百μm〜数十mmである。
【0025】また、各拍車歯車の形状は、記録紙1との
接触部(先端部)の幅(図2中D)が細くなるよう形成
されている。この接触部の幅Dは数μmから数百μmの
幅であることが望ましい。それは拍車歯車の先端部が、
未定着である画像を形成するインク滴に接触することが
あるからであり、拍車歯車の先端部の幅Dが大きいと、
前述した記録紙1上のインク滴を押し流し、画像を破壊
してしまうからである。また、拍車歯車の先端部の幅D
が小さければ、該拍車歯車が記録紙1上の未定着のイン
ク滴に接触して、その後、該拍車歯車が一周した場合で
も、その拍車歯車に付着したインク滴によって別の記録
紙1上の画像が形成されていない部分を汚しにくくな
る。前記のごとく、一度拍車歯車が未定着のインク滴に
接触した後、さらに一周して他の記録紙1を汚さないた
め各拍車歯車は、本発明に使用するインクに対して接触
角が大きい材料で形成されているか、または拍車歯車の
先端が前述のようにインクに対して接触角が大きい材料
でコーティングされていることが望ましい。そこで拍車
歯車を形成する材質は、耐熱性、耐薬品性等が優れた結
晶性ポリマー等が好ましい。また、フッ素樹脂等も望ま
しい。さらに、拍車歯車を金属で形成して、前述のよう
に表面をフッ素樹脂コーティング等を施しても良い。
接触部(先端部)の幅(図2中D)が細くなるよう形成
されている。この接触部の幅Dは数μmから数百μmの
幅であることが望ましい。それは拍車歯車の先端部が、
未定着である画像を形成するインク滴に接触することが
あるからであり、拍車歯車の先端部の幅Dが大きいと、
前述した記録紙1上のインク滴を押し流し、画像を破壊
してしまうからである。また、拍車歯車の先端部の幅D
が小さければ、該拍車歯車が記録紙1上の未定着のイン
ク滴に接触して、その後、該拍車歯車が一周した場合で
も、その拍車歯車に付着したインク滴によって別の記録
紙1上の画像が形成されていない部分を汚しにくくな
る。前記のごとく、一度拍車歯車が未定着のインク滴に
接触した後、さらに一周して他の記録紙1を汚さないた
め各拍車歯車は、本発明に使用するインクに対して接触
角が大きい材料で形成されているか、または拍車歯車の
先端が前述のようにインクに対して接触角が大きい材料
でコーティングされていることが望ましい。そこで拍車
歯車を形成する材質は、耐熱性、耐薬品性等が優れた結
晶性ポリマー等が好ましい。また、フッ素樹脂等も望ま
しい。さらに、拍車歯車を金属で形成して、前述のよう
に表面をフッ素樹脂コーティング等を施しても良い。
【0026】また、本実施例では、各ローラー軸11,
12,13,14,15,16に取付けられた拍車歯車
111〜115,121〜125,131〜135,1
41〜145,151〜155,161〜166の径
を、それぞれ、R1,R2,R3,R4,R5,R6と
すると、それらの関係をR1<R2<R3<R4<R5
<R6としている。これらの径R1〜R6は、例えばR
1とR2を考えると、それらの差は数μmから数十μm
程度が好ましく、これを周速に換算すると、約0.数%
の周速差が生じる。ここで、各ローラー軸11,12,
13,14,15,16に取付けられた拍車歯車の周速
を、それぞれ、d1,d2,d3,d4,d5,d6と
し、前記各ローラー軸11、12、13、14、15、
16の単位時間当りの回転数を同一とすると、前記拍車
歯車の周速の関係はd1<d2<d3<d4<d5<d
6となる。このように、拍車歯車の周速を、記録紙1の
搬送方向について変化させることで、ベルト5に押圧さ
れた記録紙1に張力が生じ、記録紙1とベルト5との密
着力が高まる。
12,13,14,15,16に取付けられた拍車歯車
111〜115,121〜125,131〜135,1
41〜145,151〜155,161〜166の径
を、それぞれ、R1,R2,R3,R4,R5,R6と
すると、それらの関係をR1<R2<R3<R4<R5
<R6としている。これらの径R1〜R6は、例えばR
1とR2を考えると、それらの差は数μmから数十μm
程度が好ましく、これを周速に換算すると、約0.数%
の周速差が生じる。ここで、各ローラー軸11,12,
13,14,15,16に取付けられた拍車歯車の周速
を、それぞれ、d1,d2,d3,d4,d5,d6と
し、前記各ローラー軸11、12、13、14、15、
16の単位時間当りの回転数を同一とすると、前記拍車
歯車の周速の関係はd1<d2<d3<d4<d5<d
6となる。このように、拍車歯車の周速を、記録紙1の
搬送方向について変化させることで、ベルト5に押圧さ
れた記録紙1に張力が生じ、記録紙1とベルト5との密
着力が高まる。
【0027】ところで、前記ローラー軸11,12,1
3,14,15,16に取付けられた拍車歯車を有する
インク定着機構による記録紙1の搬送速度と、プラテン
ローラーによる搬送速度とはほぼ等しくなるように設定
され、その誤差は±0.1%の範囲に抑える必要があ
る。また、本実施例では、拍車歯車の径を記録紙1の搬
送方向について変化させることで記録紙1とベルト5と
の密着力を高めたが、各拍車歯車の径を同じにしてロー
ラー軸の回転数を変化させることも考えられる。図3に
おいて、タイミングプーリー27a(27b)を図中矢
線F方向に摺動可能に配設し、拍車駆動ベルト29a
(29b)に張力を持たせるがごとく配設しても良い。
また、本実施例では、拍車駆動ベルト29a(29b)
を3個のタイミングプーリーに歯合させたが摩擦伝動に
よって接触させても良い。
3,14,15,16に取付けられた拍車歯車を有する
インク定着機構による記録紙1の搬送速度と、プラテン
ローラーによる搬送速度とはほぼ等しくなるように設定
され、その誤差は±0.1%の範囲に抑える必要があ
る。また、本実施例では、拍車歯車の径を記録紙1の搬
送方向について変化させることで記録紙1とベルト5と
の密着力を高めたが、各拍車歯車の径を同じにしてロー
ラー軸の回転数を変化させることも考えられる。図3に
おいて、タイミングプーリー27a(27b)を図中矢
線F方向に摺動可能に配設し、拍車駆動ベルト29a
(29b)に張力を持たせるがごとく配設しても良い。
また、本実施例では、拍車駆動ベルト29a(29b)
を3個のタイミングプーリーに歯合させたが摩擦伝動に
よって接触させても良い。
【0028】さらに、本実施例のローラー11a〜16
a,11b〜16bは可撓性部材で形成したものであ
り、例えば中実のゴム、発抱ゴム、スポンジ性樹脂等で
作られることが望ましい。各ローラー11a〜16a,
11b〜16bの硬度は、該ローラー11a〜16a,
11b〜16bが拍車駆動ベルト29a(29b)に接
触して、拍車歯車の先端部が記録紙1もしくはベルト5
に当接するまで充分に変形するほどのものである必要が
ある。ここでローラー11a〜16a,11b〜16b
を変形せしめる力は、拍車歯車自身の自重と後述するク
リーナ17,18,19の自重とが加算されることによ
って発生する。前記のごとくの構成のため、駆動ローラ
ー9が図3中矢線G方向に回転することで、拍車駆動ベ
ルト29a(29b)が矢線H方向に移動し、該拍車駆
動ベルト29a(29b)とローラー11a〜16a,
11b〜16bとの摩擦力により、前述のように、各拍
車歯車の先端部の周速はプラテンローラー2の周速と略
同じに設定され、各拍車歯車は矢線I方向に回転するこ
とになる。さらに、もし、記録紙1がベルト5と拍車歯
車との間にあるときに紙ジャム等を起こして、アコーデ
ィオン状に折曲がったような場合でも、拍車歯車は、図
3中J方向に、記録紙1の腰によって持ち上げられてベ
ルト5との間に隙間が生じるので、記録紙1の搬送径路
が確保されることになり、本定着機構中に留ることなく
排紙することが可能となる。また、駆動ローラー9には
ハンドル30が連結されており、本装置の操作者がハン
ドル30を回転することで、本装置内部に留てしまった
記録紙1を排紙することができる。
a,11b〜16bは可撓性部材で形成したものであ
り、例えば中実のゴム、発抱ゴム、スポンジ性樹脂等で
作られることが望ましい。各ローラー11a〜16a,
11b〜16bの硬度は、該ローラー11a〜16a,
11b〜16bが拍車駆動ベルト29a(29b)に接
触して、拍車歯車の先端部が記録紙1もしくはベルト5
に当接するまで充分に変形するほどのものである必要が
ある。ここでローラー11a〜16a,11b〜16b
を変形せしめる力は、拍車歯車自身の自重と後述するク
リーナ17,18,19の自重とが加算されることによ
って発生する。前記のごとくの構成のため、駆動ローラ
ー9が図3中矢線G方向に回転することで、拍車駆動ベ
ルト29a(29b)が矢線H方向に移動し、該拍車駆
動ベルト29a(29b)とローラー11a〜16a,
11b〜16bとの摩擦力により、前述のように、各拍
車歯車の先端部の周速はプラテンローラー2の周速と略
同じに設定され、各拍車歯車は矢線I方向に回転するこ
とになる。さらに、もし、記録紙1がベルト5と拍車歯
車との間にあるときに紙ジャム等を起こして、アコーデ
ィオン状に折曲がったような場合でも、拍車歯車は、図
3中J方向に、記録紙1の腰によって持ち上げられてベ
ルト5との間に隙間が生じるので、記録紙1の搬送径路
が確保されることになり、本定着機構中に留ることなく
排紙することが可能となる。また、駆動ローラー9には
ハンドル30が連結されており、本装置の操作者がハン
ドル30を回転することで、本装置内部に留てしまった
記録紙1を排紙することができる。
【0029】次に、図1において17,18,19は、
ローラー状のクリーナであって、各拍車歯車の上部側に
接触することによって位置決めされるとともに各拍車歯
車に付着したインク等の異物を取除く構成となってい
る。ここで、クリーナ17はローラー軸11に取付けら
れた拍車歯車111〜115とローラー軸12に取付け
られた拍車歯車121〜125とに接触することにより
位置決めされ、同様にクリーナ18は拍車歯車131〜
135と拍車歯車141〜145とに接触することによ
り位置決めされ、クリーナ19は拍車歯車151〜15
5と拍車歯車161〜166とによって決まる。クリー
ナ17,18,19の材質は拍車歯車の周縁に付着した
インク滴を吸収しやすい材料が好ましく、例えばスポン
ジ状の樹脂や布、紙等の材料が好ましい。
ローラー状のクリーナであって、各拍車歯車の上部側に
接触することによって位置決めされるとともに各拍車歯
車に付着したインク等の異物を取除く構成となってい
る。ここで、クリーナ17はローラー軸11に取付けら
れた拍車歯車111〜115とローラー軸12に取付け
られた拍車歯車121〜125とに接触することにより
位置決めされ、同様にクリーナ18は拍車歯車131〜
135と拍車歯車141〜145とに接触することによ
り位置決めされ、クリーナ19は拍車歯車151〜15
5と拍車歯車161〜166とによって決まる。クリー
ナ17,18,19の材質は拍車歯車の周縁に付着した
インク滴を吸収しやすい材料が好ましく、例えばスポン
ジ状の樹脂や布、紙等の材料が好ましい。
【0030】次に、面状発熱部10について図4を参照
して説明する。
して説明する。
【0031】本実施例の面状発熱部10は、剛性を有
し、かつ熱伝導率の高い、アルミ等の材料からなる高温
面状部104を備え、該高温面状部104にてベルト5
と接触している。この高温面状部104は、記録紙1の
搬送方向に対して垂直な方向の平面度が数百μm以内と
なるように凹凸が管理されている。本実施例の高温面状
部104は、アルミで形成したものであり、そのベルト
5との接触面には、アルマイト処理を行って表面硬度を
上げている。そのため、ベルト5との摺動により高温面
状部104が摩耗することは少ない。さらに、高温面状
部104の下面には、熱伝導率が高く、かつ、絶縁耐圧
の高い材料(本実施例ではシリコンゴムを使用)からな
る絶縁材101が貼付けられている。そして、前記絶縁
材101の下面に、例えば、自己放熱型セラミックヒー
ターのような、発熱部である4個のヒーター102a,
102b,102c,102dが面接触して、並設され
ている。この4個のヒーター102a,102b,10
2c,102dに対しては、該ヒーター102aとヒー
ター102bとに接触する温度ヒューズ103aと、ヒ
ーター102cとヒーター102dとに接触する温度ヒ
ューズ103bとが設けられている。
し、かつ熱伝導率の高い、アルミ等の材料からなる高温
面状部104を備え、該高温面状部104にてベルト5
と接触している。この高温面状部104は、記録紙1の
搬送方向に対して垂直な方向の平面度が数百μm以内と
なるように凹凸が管理されている。本実施例の高温面状
部104は、アルミで形成したものであり、そのベルト
5との接触面には、アルマイト処理を行って表面硬度を
上げている。そのため、ベルト5との摺動により高温面
状部104が摩耗することは少ない。さらに、高温面状
部104の下面には、熱伝導率が高く、かつ、絶縁耐圧
の高い材料(本実施例ではシリコンゴムを使用)からな
る絶縁材101が貼付けられている。そして、前記絶縁
材101の下面に、例えば、自己放熱型セラミックヒー
ターのような、発熱部である4個のヒーター102a,
102b,102c,102dが面接触して、並設され
ている。この4個のヒーター102a,102b,10
2c,102dに対しては、該ヒーター102aとヒー
ター102bとに接触する温度ヒューズ103aと、ヒ
ーター102cとヒーター102dとに接触する温度ヒ
ューズ103bとが設けられている。
【0032】また、本実施例においてヒーター102
a,102b,102c,102dは、その電気抵抗値
が同じ構成となっており、該ヒーター102a,102
b,102c,102dに対して同じ電流を印加すれ
ば、ほぼ同様に昇温していくことになる。さらに、ヒー
ター102a,102b,102c,102dの裏面側
は耐熱性を有し、かつ電気絶縁性が高い断熱材105で
覆われている。前記断熱材105は熱伝導率が低い、石
綿、セラミック等が好ましいが、機械的な機能を満足す
るため形状を容易に作り易いプラスチック、例えばPP
S等でも良い。
a,102b,102c,102dは、その電気抵抗値
が同じ構成となっており、該ヒーター102a,102
b,102c,102dに対して同じ電流を印加すれ
ば、ほぼ同様に昇温していくことになる。さらに、ヒー
ター102a,102b,102c,102dの裏面側
は耐熱性を有し、かつ電気絶縁性が高い断熱材105で
覆われている。前記断熱材105は熱伝導率が低い、石
綿、セラミック等が好ましいが、機械的な機能を満足す
るため形状を容易に作り易いプラスチック、例えばPP
S等でも良い。
【0033】本実施例の面状発熱部10は、上述のよう
な構成であるため、仮にインク滴が高温面状部104上
に流れたとしてもそのインク滴は発熱部や温度ヒューズ
等の電流が流れている箇所に流入しにくく、したがって
インク滴によるショートの可能性も非常に少い。
な構成であるため、仮にインク滴が高温面状部104上
に流れたとしてもそのインク滴は発熱部や温度ヒューズ
等の電流が流れている箇所に流入しにくく、したがって
インク滴によるショートの可能性も非常に少い。
【0034】本実施例では、発熱部として、自己放熱型
セラミックヒーターを用いたが、その他に、正温度係数
サーミスタ製ヒーター(PTCヒーター)やシリコンラ
バーヒーター等でもよい。また、ハロゲンランプ等を用
いて、ベルト5に非接触として裏面から光を照射して加
熱することも考えられる。
セラミックヒーターを用いたが、その他に、正温度係数
サーミスタ製ヒーター(PTCヒーター)やシリコンラ
バーヒーター等でもよい。また、ハロゲンランプ等を用
いて、ベルト5に非接触として裏面から光を照射して加
熱することも考えられる。
【0035】上述した、本実施例のインク定着機構で
は、拍車歯車111〜115,121〜125,131
〜135,141〜145,151〜155,161〜
166とクリーナ17,18,19が設けられている部
分は、その上面と側面が定着カバー20で覆われてお
り、さらに、該定着カバー20の上方には、支軸21b
を軸にして回転可能なダフトカバー21が設けられ、該
ダフトカバー21と前記定着カバー20との間の空間を
ダフト部21aとしている。
は、拍車歯車111〜115,121〜125,131
〜135,141〜145,151〜155,161〜
166とクリーナ17,18,19が設けられている部
分は、その上面と側面が定着カバー20で覆われてお
り、さらに、該定着カバー20の上方には、支軸21b
を軸にして回転可能なダフトカバー21が設けられ、該
ダフトカバー21と前記定着カバー20との間の空間を
ダフト部21aとしている。
【0036】前記定着カバー20は、透明なプラスチッ
クあるいはパンチングメタル、ステンレス製金網等で形
成したものを用い、外部から、搬送中の記録紙1の状態
が観察できる構成としている。さらに、定着カバー20
には、その上面に、拍車歯車およびクリーナが存在する
部分と、前記ダフト部21aとを連通させる複数のルー
バー20aが形成されており、記録紙1上のインク滴が
蒸発定着する際に発生する水蒸気は前記複数のルーバー
20aを通ってダフト部21a中へ放出されることにな
る。また、前記ダフトカバー21は、各種スポンジ状の
プラスチック、各種燒結により成形した多孔質プラスチ
ック、例えばポリビニルアルコール(PVA),ポリビ
ニルホルマール(PVF),ポリエチレン(PE)や、
パルプに塩化カルシウムを含浸させたシート等、吸湿性
の部材で形成したものである。このように、定着カバー
20およびダフトカバー21を設けることで、ユーザー
は、面状発熱部10やベルト5等に容易に触り得ない構
造となる。
クあるいはパンチングメタル、ステンレス製金網等で形
成したものを用い、外部から、搬送中の記録紙1の状態
が観察できる構成としている。さらに、定着カバー20
には、その上面に、拍車歯車およびクリーナが存在する
部分と、前記ダフト部21aとを連通させる複数のルー
バー20aが形成されており、記録紙1上のインク滴が
蒸発定着する際に発生する水蒸気は前記複数のルーバー
20aを通ってダフト部21a中へ放出されることにな
る。また、前記ダフトカバー21は、各種スポンジ状の
プラスチック、各種燒結により成形した多孔質プラスチ
ック、例えばポリビニルアルコール(PVA),ポリビ
ニルホルマール(PVF),ポリエチレン(PE)や、
パルプに塩化カルシウムを含浸させたシート等、吸湿性
の部材で形成したものである。このように、定着カバー
20およびダフトカバー21を設けることで、ユーザー
は、面状発熱部10やベルト5等に容易に触り得ない構
造となる。
【0037】本実施例において、前記ダフトカバー21
は支軸21bを軸にして回転可能であるので、記録紙1
がジャム等によって本定着機構内に留った場合でも、図
5に示すように、前記ダフトカバー21を開放して前述
のハンドル30を回転させることにより、前記記録紙1
の状態を確認しながらジャムの解除を行うことができ
る。
は支軸21bを軸にして回転可能であるので、記録紙1
がジャム等によって本定着機構内に留った場合でも、図
5に示すように、前記ダフトカバー21を開放して前述
のハンドル30を回転させることにより、前記記録紙1
の状態を確認しながらジャムの解除を行うことができ
る。
【0038】さらに、前記面状発熱部10は、昇温時間
の短縮のため面状発熱部10を予め所定の温度に昇温さ
せておくので、その際、面状発熱部10とその周囲とで
温度差が生じるが、前記定着カバー20が設けられてい
ることにより熱の放出が妨げられて前記温度差が小さく
なり、熱エネルギーの損失が抑えられることになる。
の短縮のため面状発熱部10を予め所定の温度に昇温さ
せておくので、その際、面状発熱部10とその周囲とで
温度差が生じるが、前記定着カバー20が設けられてい
ることにより熱の放出が妨げられて前記温度差が小さく
なり、熱エネルギーの損失が抑えられることになる。
【0039】また、前記ダフト部21aには、ファン2
2が設置され、該ダフト部21a内の空気および水蒸気
を外部に排出する構成となっている。
2が設置され、該ダフト部21a内の空気および水蒸気
を外部に排出する構成となっている。
【0040】上述のような構成のインク定着機構を記録
紙1が通過することにより、インクジェット記録ヘッド
3から吐出されたインク滴1aは前記記録紙1に定着
し、その後、排紙ローラー23,24間を経て排紙トレ
ー25内に蓄積される。
紙1が通過することにより、インクジェット記録ヘッド
3から吐出されたインク滴1aは前記記録紙1に定着
し、その後、排紙ローラー23,24間を経て排紙トレ
ー25内に蓄積される。
【0041】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でもインクを吐出するために利用されるエネルギーと
して熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体
やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインク
の状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、インクジェ
ット記録装置において、優れた効果をもたらすものであ
る。
中でもインクを吐出するために利用されるエネルギーと
して熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体
やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインク
の状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、インクジェ
ット記録装置において、優れた効果をもたらすものであ
る。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、効果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、効果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に有効であ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通のスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59年第138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に有効であ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通のスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59年第138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
【0044】更に、インクジェット記録装置が記録でき
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組合わせによって、そ
の長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘ
ッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述
した効果を一層有効に発揮することができる。
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組合わせによって、そ
の長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘ
ッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述
した効果を一層有効に発揮することができる。
【0045】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0046】又、本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一
層安定できるので好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手
段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱
変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う
予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うために
有効である。
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一
層安定できるので好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手
段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱
変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う
予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うために
有効である。
【0047】更に、インクジェット記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組合わせ
によってでもよいが、異なる色の復色カラー又は、混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組合わせ
によってでもよいが、異なる色の復色カラー又は、混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0048】以上説明した本発明の各実施例において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体
あるいは、上述のインクジェットではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの
粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一
般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状を
なすものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギー
による昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか又
は、インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクを液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用
可能である。このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液
状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に
対して対向するような形態としても良い。本発明におい
ては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上
述した膜沸騰方式を実行するものである。
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体
あるいは、上述のインクジェットではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの
粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一
般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状を
なすものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギー
による昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか又
は、インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクを液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用
可能である。このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液
状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に
対して対向するような形態としても良い。本発明におい
ては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上
述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので下記のような効果がある。 (1)本発明のインクジェット記録装置は、被記録部材
上に吐出されたインクを乾燥定着させる機構を透明な定
着カバーで覆っているので、被記録部材がジャム等の発
生により搬送手段上に滞留した場合であっても、外部か
らその位置や状態を把握でき迅速に対処できる。また、
この場合、請求項3に記載したもののように、搬送手段
にハンドルを設けることにより、該搬送手段や発熱手段
等に触れることなく、容易にかつ安全にジャム等を解除
することが可能となる。
ているので下記のような効果がある。 (1)本発明のインクジェット記録装置は、被記録部材
上に吐出されたインクを乾燥定着させる機構を透明な定
着カバーで覆っているので、被記録部材がジャム等の発
生により搬送手段上に滞留した場合であっても、外部か
らその位置や状態を把握でき迅速に対処できる。また、
この場合、請求項3に記載したもののように、搬送手段
にハンドルを設けることにより、該搬送手段や発熱手段
等に触れることなく、容易にかつ安全にジャム等を解除
することが可能となる。
【0050】(2)インクを定着させる機構を定着カバ
ーで覆うことにより、発熱手段が発する熱の保温効果が
向上するので、急激な昇温を行う必要がないばかりでな
く、被記録部材に対する熱伝導の均一性が向上し、短時
間で効率よくかつ安全にインクの乾燥定着がなされ、画
質が劣化することがなくなる。
ーで覆うことにより、発熱手段が発する熱の保温効果が
向上するので、急激な昇温を行う必要がないばかりでな
く、被記録部材に対する熱伝導の均一性が向上し、短時
間で効率よくかつ安全にインクの乾燥定着がなされ、画
質が劣化することがなくなる。
【0051】(3)請求項2に記載のもののように、定
着カバーに通気孔を形成することにより、被記録部材と
ともに加熱されるインクから生じる水蒸気が外部へ放出
されるので、被記録部材の材質を劣化させることがなく
なり、ひいては画質の向上にもつながる。
着カバーに通気孔を形成することにより、被記録部材と
ともに加熱されるインクから生じる水蒸気が外部へ放出
されるので、被記録部材の材質を劣化させることがなく
なり、ひいては画質の向上にもつながる。
【0052】(4)請求項4に記載のもののように、発
熱手段を、搬送用のベルトに面接触する面状発熱部とす
ることにより、被記録部材に対する熱伝導がより効率的
に行えインク定着の短縮化が図れる。
熱手段を、搬送用のベルトに面接触する面状発熱部とす
ることにより、被記録部材に対する熱伝導がより効率的
に行えインク定着の短縮化が図れる。
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】本発明のインクジエット記録装置のインク定着
機構の一例を示す平面図である。
機構の一例を示す平面図である。
【図3】搬送手段の駆動部を示す側面図である。
【図4】面状発熱部の一例を示す断面図である。
【図5】図2に示すインク定着機構のダフトカバーを開
放した状態を示す側面図である。
放した状態を示す側面図である。
1 記録紙 1a インク滴 2 プラテンローラー 3 インクジェット記録ヘッド 3a 吐出部 4 下フレーム 4a ガイド部 5 ベルト 6 従動ローラー 7 支持部材 8 圧縮ばね 9 駆動ローラー 10 面状発熱部 11,12,13,14,15,16 ローラー軸 11a,12a,13a,14a,15a,16a,1
1b,12b,13b,14b,15b,16b ロ
ーラー 17,18,19 クリーナ 20 定着カバー 20a ルーバー 21 ダフトカバー 21a ダフト部 21b 支軸 22 ファン 23,24 排紙ローラー 25 排紙トレー 26a,26b 側板 9a,9b,27a,27b,28a,28b タイ
ミングプーリー 29a,29b 拍車駆動ベルト 30 ハンドル 101 絶縁材 102a,102b,102c,102d ヒーター 103a,103b 温度ヒューズ 104 高温面状部 105 断熱材 111〜115,121〜125,131〜135,1
41〜145,151〜155,161〜166 拍
車歯車
1b,12b,13b,14b,15b,16b ロ
ーラー 17,18,19 クリーナ 20 定着カバー 20a ルーバー 21 ダフトカバー 21a ダフト部 21b 支軸 22 ファン 23,24 排紙ローラー 25 排紙トレー 26a,26b 側板 9a,9b,27a,27b,28a,28b タイ
ミングプーリー 29a,29b 拍車駆動ベルト 30 ハンドル 101 絶縁材 102a,102b,102c,102d ヒーター 103a,103b 温度ヒューズ 104 高温面状部 105 断熱材 111〜115,121〜125,131〜135,1
41〜145,151〜155,161〜166 拍
車歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8804−2C B41J 29/12 A
Claims (4)
- 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドからインクが
吐出された直後の被記録部材を搬送する搬送手段と該搬
送手段によって搬送されている被記録部材を加熱する発
熱手段とを備えたインクジェット記録装置において、 前記搬送手段と発熱手段とが透明な定着カバーで覆われ
ていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 定着カバーに複数の通気孔を形成したこ
とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項3】 搬送手段には、被記録部材を手動によっ
て搬送可能にするハンドルが設けられていることを特徴
とする請求項1あるいは2記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項4】 搬送手段が駆動ローラーと従動ローラー
とに張設された搬送用のベルトであり、発熱手段は、前
記ベルトに面接触して配置された面状発熱部であること
を特徴とする請求項1,2あるいは3記載のインクジェ
ット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275764A JPH05111999A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | インクジエツト記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275764A JPH05111999A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | インクジエツト記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111999A true JPH05111999A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17560068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3275764A Pending JPH05111999A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | インクジエツト記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111999A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5541636A (en) * | 1994-06-02 | 1996-07-30 | Hewlett-Packard Company | Thermal transfer apparatus for fusing print dye on a media |
JP2012096200A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Canon Inc | 液体塗布装置 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3275764A patent/JPH05111999A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5541636A (en) * | 1994-06-02 | 1996-07-30 | Hewlett-Packard Company | Thermal transfer apparatus for fusing print dye on a media |
JP2012096200A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Canon Inc | 液体塗布装置 |
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