JPH071250A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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Publication number
JPH071250A
JPH071250A JP15026793A JP15026793A JPH071250A JP H071250 A JPH071250 A JP H071250A JP 15026793 A JP15026793 A JP 15026793A JP 15026793 A JP15026793 A JP 15026793A JP H071250 A JPH071250 A JP H071250A
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JP
Japan
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cleaning
depth
electric discharge
machining
processing
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JP15026793A
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Kazuji Nakamura
和司 中村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切な範囲での洗浄ができ、また洗浄が必要
とされる場合のみに洗浄動作を行い、効率よい加工を行
うことができること。 【構成】 電極4と被加工物1の間に放電を発生させて
加工を行う加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手
段40と、洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗浄動作
制御手段31と、前記洗浄手段40で洗浄を行う範囲を
設定する洗浄範囲設定手段32と、前記洗浄手段40で
洗浄を行う洗浄位置を変更するためのX軸駆動アクチュ
エータ6及びY軸駆動アクチュエータ7からなる駆動手
段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被加工物の加工部分
に残留する加工屑等のスラッジを排除するワイヤ放電加
工機、型彫放電加工機等の放電加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の放電加工機として型彫放電
加工機の動作原理を示す全体の構成図である。図におい
て、1は被加工物で、これは加工槽2内に蓄えられた絶
縁性の液体、即ち、加工液3の中で加工用の電極4に対
向している。5は被加工物1を載せているテーブル、6
はX軸駆動アクチュエータ、7はY軸駆動アクチュエー
タ、8はZ軸駆動アクチュエータで、被加工物1と電極
4の相対移動は、被加工物1を載せているテーブル5の
平面移動と電極4の上下移動とにより行われる。即ち、
テーブル5はX軸駆動アクチュエータ6とY軸駆動アク
チュエータ7により平面的に移動される。また、電極4
の上下移動はZ軸駆動アクチュエータ8により駆動さ
れ、被加工物1と電極4とは三次元空間の相対移動がで
きる。また、9は被加工物1と電極4との間に加工に要
する電気エネルギーを供給する加工用電源である。10
は加工用の電極4を自動的に交換する電極自動交換手段
である。
【0003】11は数値制御装置で、X軸駆動アクチュ
エータ6、Y軸駆動アクチュエータ7、Z軸駆動アクチ
ュエータ8及び加工用電源9、電極自動交換手段10の
制御を行う。また、12は数値制御装置11を構成する
NCプログラム記憶手段、13はNCプログラム記憶手
段の記憶を解析して各種の出力とするNCプログラム解
析手段、14はX軸駆動アクチュエータ6、Y軸駆動ア
クチュエータ7、Z軸駆動アクチュエータ8の出力を制
御する移動制御手段、15は被加工物1と電極4との間
に加工に要する加工用電源9の出力を制御する電源制御
手段、16は電極自動交換手段10によって電極交換制
御を行う電極交換制御手段、17はNCプログラム表示
や座標位置表示をするための表示手段である。18は数
値制御装置11に対して作業者がオペレーションを行う
ための操作手段である。
【0004】図10及び図11は特開昭56−1466
24号公報に示された従来技術による洗浄動作を自動化
するための放電加工装置で、図10はその正面図及び図
11はその要部斜視図である。図において、1は被加工
物、2は加工槽、19は加工槽2に回転可能に設けられ
た一対の操作ネジで、一端に回転駆動する操作手段20
を有している。21はこの各操作ネジ19に螺合された
一対の軸受け22により両端を支持された駆動ネジで、
両側の操作手段20の回転により操作ネジ19に沿って
移動するようにされている。23は駆動ネジ21に螺合
されたノズル台で、駆動ネジ19の回転によりその駆動
ネジ19に沿って移動するように回り止めガイド24を
有している。25はこのノズル台23に連結されたノズ
ルで、被加工物1の部分まで延長され、そこに噴射穴を
有している。26は駆動ネジ19を回転する電動機で、
軸受け22に固定されており、駆動ネジ21を回動す
る。27は液供給手段、28はこの液供給手段27に連
結された液圧調整弁、29はこの液圧調整弁28に連結
されかつノズル台23に連結された電磁弁である。30
は電動機26の正転及び逆転の運動と電磁弁29の開閉
を制御する制御手段で、これは手動による操作、或いは
セットによる制御を所定時間行うもの、或いは放電加工
機の全体的な運転の自動化を行う数値制御装置11の指
令信号を受け、この指令信号に基づき電動機26及び電
磁弁29の作動を制御するようにされているもの等の態
様をとる。
【0005】なお、回転可能に設けられた一対の操作ネ
ジ19、その一端に回転駆動する操作手段20、この各
操作ネジ19に螺合された一対の軸受け22により両端
を支持された駆動ネジ21、駆動ネジ21に螺合された
ノズル台23、駆動ネジ19に沿って移動するように回
り止めガイド24、ノズル台23に連結されたノズル2
5、駆動ネジ19を回転する電動機26、液供給手段2
7、この液供給手段27に連結された液圧調整弁28、
この液圧調整弁28に連結されかつノズル台23に連結
された電磁弁29、電動機26の正転及び逆転の運動と
電磁弁29の開閉を制御する制御手段30は、従来例の
洗浄手段40Aを構成する。
【0006】次に、前述の従来の放電加工機の動作につ
いて説明する。なお、放電加工機の加工動作についての
説明はここでは省略し、特に、スラッジの洗浄の動作に
ついて説明を行う。放電加工において、加工部にスラッ
ジが溜まった状態で被加工物1と電極4との間に加工を
行うと、加工が不安定となり加工が進行しないばかりで
なく、被加工物1と電極4との間がアーク放電となり被
加工物1や電極4に損傷を与えることとなる。このた
め、こうした場合には加工部の洗浄を行いスラッジを取
り除くことが必要となる。
【0007】一般的には、こうした洗浄は手動で行われ
ているが、洗浄を自動化する従来技術として特開昭56
−146624号公報に掲載の技術では、放電加工前に
操作手段20を操作し、被加工物1に対するノズル25
の位置を加工の邪魔にならない所望位置にセットし、序
で、放電加工を行う。その加工途中において電極4の交
換または加工条件の切り換え等のときは、数値制御装置
11による指令信号により放電加工が中断される。そし
て、被加工物1に残留したスラッジを排除するため、数
値制御装置11により指令信号が制御手段30に送られ
る。すると、制御手段30は電磁弁29の開閉と電動機
26の可逆運転を制御することになる。このため、ノズ
ル25は加工液3の断続的または連続的な噴射を行いつ
つ、被加工物1の部分を往復運動し、被加工物1の洗浄
を行う。そして、所定時間または所定回数の洗浄を終え
ると、数値制御装置11による指令信号により洗浄作業
を終える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
放電加工手段は、洗浄範囲が変更できないため不必要な
部分の洗浄まで行い無駄な動作を行うこと、また、電極
交換や加工条件切り換え等のときに洗浄が行われるた
め、スラッジが無いときでも指令に従って洗浄を行い無
駄な動作を行ってしまう。或いは加工中に洗浄が必要に
なってもそれが行われない等の可能性があった。
【0009】そこで、この発明は上記のような不都合を
解消するためになされたもので、洗浄が必要とされる場
合には、適切な範囲での洗浄を行い、効率よい放電加工
を行うことができる放電加工装置の提供を課題とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる放電加
工装置は、電極と被加工物の間に放電を発生させて加工
を行う加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手段の
洗浄動作を制御する洗浄動作制御手段と、その洗浄を行
う範囲を設定する洗浄範囲設定手段と、その洗浄を行う
洗浄位置を変更するための駆動手段とを具備するもので
ある。
【0011】請求項2にかかる放電加工装置は、電極と
被加工物の間に放電を発生させて加工を行う加工部に溜
まったスラッジを取り除く洗浄手段の洗浄動作を制御す
る洗浄動作制御手段と、その加工深さを検出する加工深
さ検出手段と、洗浄動作を行わせる深さを設定する洗浄
深さ設定手段と、その洗浄深さと加工深さを比較し、洗
浄深さとなったときに洗浄指令を出力する洗浄起動判定
手段とを具備するものである。
【0012】請求項3にかかる放電加工装置は、電極と
被加工物の間に放電を発生させて加工を行う加工部に溜
まったスラッジを取り除く洗浄手段の洗浄動作を制御す
る洗浄動作制御手段と、加工の状態を判定する加工状態
検出手段と、加工状態が異常と判断されたときに洗浄指
令を出力する洗浄起動判定手段とを具備するものであ
る。
【0013】
【作用】請求項1においては、洗浄範囲の設定により、
必要な加工部分の洗浄を行い、不要な洗浄動作を行わな
いようにし、その設定に従って洗浄位置を変更する。
【0014】請求項2においては、洗浄深さの設定を行
い、その加工深さに合わせて洗浄動作を行わせるから、
設定深さに応じた洗浄を行う。
【0015】請求項3においては、加工状態の判定を行
い、その結果に応じて洗浄を行うことにより、加工状態
に合わせた洗浄動作ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例である放電加工装置に
ついて、図を用いて説明する。図中、従来例と同一符号
及び記号は従来例の構成部分と同一または相当する構成
部分を示すものであるから、ここでは重複する説明を省
略する。
【0017】〈実施例1〉図1は本発明の第一実施例に
よる放電加工手段を示す全体ブロック図である。また、
図2は本発明の第一実施例による放電加工装置の洗浄動
作時の洗浄手段構成図であり、また、図3は本発明の第
一実施例による放電加工装置の洗浄範囲設定時の被加工
物位置を示す説明図、図4は本発明の第一実施例による
放電加工装置の洗浄範囲設定例を示す説明図である。図
1において、本実施例の1〜18は、従来例の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものである。ここ
で、6及び7は従来の放電加工機のテーブル移動用アク
チュエータで、特に、6はX軸駆動アクチュエータ、7
はY軸駆動アクチュエータであるが、本実施例では洗浄
位置移動用の駆動手段としても動作する。また、31は
電極4と被加工物1の間に放電を発生させて加工を行う
加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手段40の洗
浄動作を制御する洗浄動作制御手段、32は洗浄手段4
0で洗浄を行う範囲を設定する洗浄範囲設定手段であ
る。
【0018】図2において、33はノズル等の洗浄用治
具で、この洗浄用治具33は主軸34に取り付けられて
いる。27は加工液3を加工液ポンプによって加圧する
液供給手段、28は出力する加工液3の液圧を調整する
液圧調整弁、29は数値制御装置11の指令により加工
液噴出を開閉制御する電磁弁である。なお、液供給手段
27、液圧調整弁28、電磁弁29、主軸34に取り付
けられた洗浄用治具33は、本実施例の洗浄手段40を
構成する。本発明を実施する場合の洗浄手段40として
は、加工液3の噴射によって加工部の洗浄を行いスラッ
ジを取り除く機能を有しておればよい。
【0019】次に、本実施例である放電加工装置の動作
について説明する。まず、加工を行うにあたり、加工が
行われる範囲を考慮して洗浄が必要となる範囲を操作手
段18及び表示手段17を用いて、洗浄範囲設定手段3
2に設定する。例えば、図3の場合のように被加工物1
のみ洗浄するものとすれば、X軸方向には50.0から
150.0、Y軸方向には100.0から150.0と
設定を図4のようにしておく。洗浄範囲の設定後、放電
加工を行うと従来例と同様に電極交換または電気条件切
り換え等の際に、数値制御装置11により洗浄指令がな
される。洗浄指令を洗浄動作制御手段31が受け付ける
と、洗浄動作制御手段31は電極交換制御手段16に電
極治具取付を指令する。電極交換制御手段16は、主軸
34の電極4を取り外し、洗浄用治具33を電極自動交
換手段10によって主軸34に取り付ける。
【0020】図2はこのようにして主軸34に洗浄用治
具33を取り付けた状態を示している。次に、洗浄動作
制御手段31は電磁弁29を開にする。放電加工機は噴
出加工ができるように主軸34から加工液を噴出できる
ようになっており、洗浄用治具33を取り付けた状態で
噴出を行えば、主軸34の下方に向かって加工液3が噴
出され、スラッジを洗い流すことができる。この状態
で、X軸駆動用アクチュエータ6及びY軸駆動用アクチ
ュエータ7によりテーブル5を洗浄範囲設定手段32に
設定された範囲に従って洗浄位置を移動するように洗浄
動作制御手段31は移動制御手段14に指令を出す。こ
れにより洗浄範囲内の洗浄を行わせることができる。洗
浄範囲内の洗浄を完了後、電磁弁29を閉にして、洗浄
用治具33と電極4をそれまでと同様に取り替えて洗浄
動作を完了する。
【0021】このように、本実施例の放電加工装置は、
電極4と被加工物1の間に放電を発生させて加工を行う
加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手段40と、
洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手段3
1と、前記洗浄手段40で洗浄を行う範囲を設定する洗
浄範囲設定手段32と、前記洗浄手段40で洗浄を行う
洗浄位置を変更するためのX軸駆動アクチュエータ6及
びY軸駆動アクチュエータ7からなる駆動手段とを具備
するものである。したがって、洗浄範囲の設定により、
必要な加工部分のみの洗浄を行い、不要な個所の洗浄動
作を行わないようにし、その設定に従って洗浄位置を変
更することができる。このように、必要な部分だけ洗浄
を行えるように洗浄動作を行う範囲を設定できるように
したので、不要な洗浄動作を行わなくなり効率の良い洗
浄を行うことができる効果がある。
【0022】〈実施例2〉次に、第二実施例について説
明する。図5は本発明の第二実施例による放電加工手段
を示す全体ブロック図である。また、図6は本発明の第
二実施例による放電加工装置の洗浄深さ設定例を示す説
明図である。図5において、1〜18は従来と同様のも
のである。31は洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗
浄動作制御手段、35は加工深さを検出する加工深さ検
出手段、36は洗浄動作を行わせる深さを設定する洗浄
深さ設定手段、37は洗浄深さ設定手段36に設定され
た深さと加工深さ検出手段35で検出した加工深さを比
較し、洗浄深さとなったときに洗浄指令を出力する洗浄
起動判定手段である。
【0023】なお、洗浄手段40としては、従来例に示
した回転可能に設けられた一対の操作ネジ19、その一
端に回転駆動する操作手段20、この各操作ネジ19に
螺合された一対の軸受け22により両端を支持された駆
動ネジ21、駆動ネジ21に螺合されたノズル台23、
駆動ネジ19に沿って移動するように回り止めガイド2
4、ノズル台23に連結されたノズル25、駆動ネジ1
9を回転する電動機26、液供給手段27、この液供給
手段27に連結された液圧調整弁28、この液圧調整弁
28に連結されかつノズル台23に連結された電磁弁2
9、電動機26の正転及び逆転の運動と電磁弁29の開
閉を制御する制御手段30からなる洗浄手段40Aとし
てもよいし、第一実施例のようなものであってもよい。
何れにせよ、本発明を実施する場合の洗浄手段40とし
ては、加工液3の噴射によって加工部の洗浄を行いスラ
ッジを取り除く機能を有しておればよい。次に、第二実
施例である放電加工装置の動作について説明する。
【0024】まず、加工に先だって、操作手段18及び
表示手段17を用いて、洗浄を行う加工深さを洗浄深さ
設定手段36に図6のように設定する。一般にスラッジ
は、加工深さが浅いときは効率よく排出されるため洗浄
の必要が無く、深くなるに従って排出され難くなるため
洗浄頻度を高める必要がある。洗浄が必要となる加工深
さは過去の実績や電極の形状などによって決定される。
加工がスタートされると、加工深さ検出手段35は加工
が開始された位置を極間電圧の変化で検出する。即ち、
加工が開始されるまでの空走区間では、極間電圧は開放
電圧を示し、加工が開始されると加工電圧になることを
利用して、開放電圧から加工電圧に変化した時の位置を
加工開始位置として記憶する。加工開始位置決定後は、
加工深さ検出手段35は加工開始位置からの距離を加工
深さとして求め、求めた加工深さを洗浄起動判定手段3
7に出力する。洗浄起動判定手段37は入力した加工深
さと洗浄深さ設定手段36に設定された深さとを比較
し、加工深さが設定深さとなったときに洗浄指令を洗浄
動作制御手段31に出力する。洗浄動作制御手段31が
洗浄指令を受けてから洗浄を行う動作については従来或
いは第一実施例の場合と同様であるので省略する。
【0025】このように、本実施例の放電加工装置は、
電極4と被加工物1の間に放電を発生させて加工を行う
加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手段40と、
前記洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手
段31と、加工深さを検出する加工深さ検出手段35
と、洗浄動作を行わせる深さを設定する洗浄深さ設定手
段36と、前記洗浄深さ設定手段36に設定された深さ
と前記加工深さ検出手段35で検出した加工深さを比較
し、洗浄深さとなったときに洗浄指令を出力する洗浄起
動判定手段37とを具備するものである。したがって、
洗浄深さの設定を行い、その加工深さに合わせて洗浄動
作を行わせ、設定深さに応じた洗浄を行う。故に、加工
深さに応じて洗浄を行うようにしたので、スラッジの溜
まり具合に合わせて洗浄を行い、効率的に洗浄を行わせ
ることができる効果がある。
【0026】〈実施例3〉次に、第三実施例について説
明する。図7は本発明の第三実施例による放電加工装置
を示す全体ブロック図で、図8は本発明の第三実施例に
よる放電加工装置の極間電圧波形を示す説明図である。
図7において、1〜18は従来と同様のものである。3
1は洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手
段、38は加工の状態を判定する加工状態検出手段、3
9は加工状態が異常と判断されたときに洗浄指令を出力
する洗浄起動判定手段である。なお、本発明を実施する
場合の洗浄手段40としては、加工液3の噴射によって
加工部の洗浄を行いスラッジを取り除く機能を有してお
ればよい。
【0027】次に、本実施例である放電加工装置の動作
について説明する。なお、洗浄手段40については従来
例のようなものであっても、第一実施例のようなもので
あってもよい。加工状態検出手段38は、極間に印加さ
れた電圧の変化によって放電加工状態を判定する。加工
状態検出の方法としては、各種方式が提案されており、
本実施例においては加工の良否が判定できればその種別
を問うものではない。一例を示しておくと、加工が異常
な場合は、図8(a)のような極間電圧波形となり、加
工が正常な場合では図8(b)に示すようになる。これ
を判定するために、加工電圧を印加してから放電が開始
するまでの時間Tmを検出し、時間Tmが所定の範囲に
ある場合は正常放電、それ以外の場合は異常放電と判定
する方法がある。また、一般的な放電加工機では、加工
が異常となった場合には、スラッジの発生を抑えるため
休止時間を長くする。或いは、ジャンプダウン時間を短
くする。またはスラッジの排出能力を高めるためジャン
プアップ量を多くするなどの適応制御がなされている。
しかし、加工が深くなった場合等においては、それらの
適応制御動作だけでは加工状態の回復が見られなくな
り、加工が進行しなくなってしまう。こうした場合に
は、極間の洗浄を行う必要がある。そこで、洗浄起動判
定手段39では加工状態検出手段38から加工状態を入
力し、異常状態が一定時間以上続いた時に洗浄が必要で
あると判断し、洗浄指令を洗浄動作制御手段31に出力
する。洗浄動作制御手段31が洗浄指令を受けてから洗
浄を行う動作については従来例或いは第一実施例の場合
と同様であるので省略する。
【0028】このように、本実施例の放電加工装置は、
電極4と被加工物1の間に放電を発生させて加工を行う
加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手段40と、
前記洗浄手段40の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手
段31と、加工の状態を判定する加工状態検出手段38
と、加工状態が異常と判断されたときに洗浄指令を出力
する洗浄起動判定手段39とを具備するものである。し
たがって、加工状態の判定を行い、その結果に応じて洗
浄を行うことにより、加工状態に合わせた洗浄動作がで
きる。故に、加工状態判定を行い、その結果に従って洗
浄を行うようにしたので洗浄が必要になったときにのみ
洗浄を行い、効率的かつ間違いなく洗浄を行わせること
ができる効果がある。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の放電加工装置
によれば、必要な部分だけ洗浄を行えるように洗浄動作
を行う範囲を設定できるので、不要な洗浄動作を行わな
くなり効率の良い洗浄を行うことができる効果がある。
請求項2の放電加工装置によれば、加工深さに応じて洗
浄を行うようにしたので、スラッジの溜まり具合に合わ
せて洗浄を行い、効率的に洗浄を行うことができる効果
がある。請求項3の放電加工装置によれば、加工状態判
定を行い、その結果に従って洗浄を行うようにしたので
洗浄が必要になったときにのみ洗浄を行い、効率的かつ
間違いなく洗浄を行わせることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例による放電加工装置
を示す全体ブロック図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例による放電加工装置
の洗浄動作時の洗浄手段構成図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例による放電加工装置
の洗浄範囲設定時の被加工物位置を示す説明図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例による放電加工装置
の洗浄範囲設定例を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例による放電加工手段
を示す全体ブロック図である。
【図6】図6は本発明の第二実施例による放電加工装置
の洗浄深さ設定例を示す説明図である。
【図7】図7は本発明の第三実施例による放電加工装置
を示す全体ブロック図である。
【図8】図8は本発明の第三実施例による放電加工装置
の極間電圧波形を示す説明図である。
【図9】図9は従来の放電加工装置の動作原理を示す全
体の構成図である。
【図10】図10は従来技術による洗浄動作を自動化す
るための放電加工装置の正面図である。
【図11】図11は従来技術による洗浄動作を自動化す
るための放電加工装置の要部斜視図である。
【符号の説明】
6 駆動手段としてのX軸駆動アクチュエータ 7 駆動手段としてのY軸駆動アクチュエータ 31 洗浄動作制御手段 32 洗浄範囲設定手段 35 加工深さ検出手段 36 洗浄深さ設定手段 37 洗浄起動判定手段 38 加工状態検出手段 39 洗浄起動判定手段 40 洗浄手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物の間に放電を発生させて
    加工を行う加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手
    段と、 前記洗浄手段の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手段
    と、 前記洗浄手段で洗浄を行う範囲を設定する洗浄範囲設定
    手段と、 前記洗浄手段で洗浄を行う洗浄位置を変更するための駆
    動手段とを具備することを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 電極と被加工物の間に放電を発生させて
    加工を行う加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手
    段と、 前記洗浄手段の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手段
    と、 加工深さを検出する加工深さ検出手段と、 洗浄動作を行わせる深さを設定する洗浄深さ設定手段と
    前記洗浄深さ設定手段に設定された深さと前記加工深さ
    検出手段で検出した加工深さを比較し、洗浄深さとなっ
    たときに洗浄指令を出力する洗浄起動判定手段とを具備
    することを特徴とする放電加工装置。
  3. 【請求項3】 電極と被加工物の間に放電を発生させて
    加工を行う加工部に溜まったスラッジを取り除く洗浄手
    段と、 前記洗浄手段の洗浄動作を制御する洗浄動作制御手段
    と、 加工の状態を判定する加工状態検出手段と、 加工状態が異常と判断されたときに洗浄指令を出力する
    洗浄起動判定手段とを具備することを特徴とする放電加
    工装置。
JP15026793A 1993-06-22 1993-06-22 放電加工装置 Pending JPH071250A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8495796B2 (en) 2005-08-04 2013-07-30 Beckman Coulter, Inc. Opening-and-closing mechanism and latching mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8495796B2 (en) 2005-08-04 2013-07-30 Beckman Coulter, Inc. Opening-and-closing mechanism and latching mechanism

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