JPH07125017A - 翼付多層円板ファン - Google Patents

翼付多層円板ファン

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Publication number
JPH07125017A
JPH07125017A JP27185393A JP27185393A JPH07125017A JP H07125017 A JPH07125017 A JP H07125017A JP 27185393 A JP27185393 A JP 27185393A JP 27185393 A JP27185393 A JP 27185393A JP H07125017 A JPH07125017 A JP H07125017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
blade
multilayer
disk fan
annular
Prior art date
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Pending
Application number
JP27185393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shiotani
正夫 塩谷
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Hiroshi Horiuchi
啓史 堀内
Makoto Hatakeyama
真 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP27185393A priority Critical patent/JPH07125017A/ja
Publication of JPH07125017A publication Critical patent/JPH07125017A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、多層円板ファン成形用金型等を用
いて容易に成形可能な形状を有し、大量生産が可能な翼
付多層円板ファンに関する。 【構成】 多数の薄肉の環状円板を微小間隙を開けて積
層するとともに、環状円板間に、円周方向に間隔を開け
て複数の翼を介設した一体成形型の翼付多層円板ファン
において、翼の隣合う端面間に、同端面同士が、平行も
しくは内側から外側に拡がるような角度をつけ、アンダ
ーカット部を無くしている。従って、コラプシブルコア
等のアンダーカット部成形用の型が不要となり、また、
成形工程数も少なくすることができ、多層円板ファン成
形用金型の製作費を安価なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂射出成形用金型等
を用いて容易に成形可能な形状を有し、大量生産が可能
な翼付多層円板ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一体成形型の多層円板ファンの一
形態として、図10及び図11に示すように、厚さ0.3 mm〜
0.6 mm 程度の薄い環状円板50を、所定の微小間隔δ
(=0.5mm〜 1.5 mm 程度) を開けて多数積層し、さら
に、環状円板50間に、円周方向に間隔を開けて多数の翼
51を介設した多層円板ファンBがある。
【0003】かかる多層円板ファンBを回転すると、環
状円板50の回転による剪断力によって生じる空気の遠心
力を利用して空気流を発生することができるとともに、
静粛に運転することができる。なお、50a は多層円板フ
ァンAの一部をなす取付基板である。また、翼51によっ
て、環状円板50,50 間に所定の間隔δを設けるととも
に、環状円板50の内周側から外周側へ流れる風量、即
ち、空気量を増大することができる。
【0004】そして、図12に模式的に示すように、本出
願人は、先に、特願昭4−123900号等で、上記した多層
円板ファンBを、多層円板ファン成形用金型Cによって
一体的に射出成形する技術を提示した。
【0005】即ち、同図に示すように、内側コア32の周
縁に環状に形成した外側コア34を配設し、外側コア34の
内周面に前後方向に間隔を開けて複数の第1水平溝35と
第2連結部成形用縦溝36とを設けて内側成形面を形成す
るとともに、内側コア32を拡縮自在なコレプシブルコア
から形成するとともに、同内側コア32の外周面に前後方
向に間隔を開けて複数の第2水平溝40と第1連結部成形
用縦溝41とを設けて外側成形面を形成し、上記第1及び
第2水平溝35,40 によって円板ファン成形空間を形成す
るとともに、第1及び第2連結部成形用縦溝36,41 によ
って樹脂流入連通孔からなるスペーサ形成部を形成し、
多層円板ファンBを一体成形可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示すよ
うな形状の多層円板ファンBでは、翼51の内側端にアン
ダーカット部53が生じるため、多層円板ファン成形用金
型Cは製造工程が複雑かつ高価なコラプシルブルコアを
不可欠とすることになる。また、かかるコラプシブルコ
アは寿命が短く、その面でも不利であった。さらに、金
型の抜き工程も複雑になっていた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できる多層円板ファンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の薄肉の
環状円板を微小間隙を開けて積層するとともに、環状円
板間に、円周方向に間隔を開けて複数の翼を介設した一
体成形型の翼付多層円板ファンにおいて、隣合う翼の対
向する端面間に、同端面同士が、平行もしくは内側から
外側に拡がるような角度をつけたことを特徴とする翼付
多層円板ファンに係るものである。
【0009】本発明は、また、上記した翼付多層円板フ
ァンにおいて、環状円板の内周側及び/又は外周側に、
整流部を設けたことにも特徴を有する。
【0010】
【実施例】以下添付図に示す実施例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。
【0011】図1に示すように、多層円板ファンAは、
多数の薄肉の環状円板10を微小間隙を開けて積層すると
ともに、環状円板10,10 間に、円周方向に間隔を開けて
複数の翼11を介設した一体成形型の翼付多層円板ファン
からなる。
【0012】各翼11は、図1に示すように、後退翼から
なる略平行四辺形ないし菱形形状を有しており、多層円
板ファンAの翼回転方向Rとの関連において前方をなす
前部端面は、内側直線面11a と外側直線面11b とから形
成されている。一方、多層円板ファンAの翼回転方向R
との関連において後方をなす翼11の後部端面は、同様
に、内側直線面11c と外側直線面11d とから形成されて
いる。
【0013】しかして、本実施例では、図1に示すよう
に、翼11の内側直線面11a と、隣接する翼11の外側直線
面11d とが、内側から外側に向けて幅Xを開けて平行に
伸延している。
【0014】従って、係る多層円板ファンAの成形に際
しては、図2に示すように、簡単な構造を有する多層円
板ファン成形用金型Cを用いることができる。
【0015】即ち、同図に示すように、内側コア12の周
縁に、複数のコアユニット13からなる環状の外側コア20
を配設している。
【0016】各コアユニット13は、その内周面に、全コ
アユニット13を集合した際に環状羽根板を形成する分割
羽根板14の基端を取付けている。
【0017】各分割羽根板14は、それぞれ、その両側端
面に、上記した翼11の内側直線面11a 、外側直線面11b
、内側直線面11c 及び外側直線面11d と対応する内側
直線面14a 、外側直線面14b 、内側直線面14c 及び外側
直線面14d を形成している。
【0018】また、分割羽根板14の内側直線面14a と、
同分割羽根板14に隣接する分割羽根板14の外側直線面14
d とは、内側から外側に向けて平行になっている。
【0019】従って、分割羽根板14をそれぞれ取付けた
コアユニット13を、上記した内側直線面14a 及び外側直
線面14d と同一方向であってかつ内側方向に移動するこ
とによって、内側直線面14a 、外側直線面14b 、内側直
線面14c 及び外側直線面14dとを合体して容易に翼形成
空間Sを形成することができる。
【0020】一方、翼形成空間S内に樹脂を流入・充填
して翼11を成形した後は、分割羽根板14をそれぞれ取付
けたコアユニット13を、上記した内側直線面14a 及び外
側直線面14d と同一方向であってかつ外側方向に移動す
ることによって、内側直線面14a 、外側直線面14b 、内
側直線面14c 及び外側直線面14d とを翼11から分離す
る。
【0021】この際、羽根板14と一体的にコアユニット
13を放射方向に後退させた場合であっても、内側直線面
14a 、外側直線面14b 、内側直線面14c 及び外側直線面
14dが翼11に引っ掛かるのを確実に防止することができ
るので、羽根板14を半径方向にかつ一定の後退角度で後
退することができる。
【0022】このように、本実施例では、図1に示すよ
うに、翼11を後退翼とするとともに、同翼11の内外側端
を、それぞれ、環状円板の内外周縁から所定距離だけ外
側及び内側に位置させ、整流部15,16 を形成し、静粛な
回転音等の良好なファン特性を有する多層円板ファンA
であっても、容易に成形することができる。
【0023】また、製造が困難なコラプシブルコアから
なる内側コアを不要とすることができるので、多層円板
ファン成形用金型Cを安価に製作できる。
【0024】さらに、図3〜図6に多層円板ファンAの
他の変容例を示す。
【0025】図3に示す変容例は、翼11の一側端面にR
形状を持たせたものである。この場合も、分割羽根板14
を矢印で示す方向に直線状に後退させることによって、
分割羽根板14を翼11から離脱することができる。
【0026】図4に示す変容例は、翼11の両側端面にR
形状を持たせたものである。この場合も、分割羽根板14
を矢印で示す方向に回転しながら後退させることによっ
て、分割羽根板14を翼11から離脱することができる。
【0027】なお、図4においては、翼11の内周側と外
周側とに整流部を設けていないが、図1及び図3に示す
ように、整流部15,16 を設けることもできる。
【0028】図5に示す変容例は、図2に示す翼11と略
同一形状の翼11を有する多層円板ファンAの成形に用い
るものであるが、翼11の内周側と外周側とに整流部を具
備しない点において相違する。
【0029】図6に示す変容例は、隣接する翼11の対向
する端面同士が平行ではなく、内側から外側に向けて拡
がっている場合である。この場合も、矢印方向に分割羽
根板14を直線状に後退させることによって、分割羽根板
14を容易に翼11から離脱することができる。
【0030】図6に示す変容例は、隣接する翼11の対向
する端面同士が平行ではなく、内側から外側に向けて拡
がっている場合である。この場合も、矢印方向に分割羽
根板14を直線状に後退させることによって、分割羽根板
14を容易に翼11から離脱することができる。
【0031】図7に示す変容例は、翼11が外周縁のみに
整流部16を具備する場合である。この場合も、矢印方向
に分割羽根板14を直線状に後退させることによって、分
割羽根板14を容易に翼11から離脱することができる。
【0032】図8及び図9に示す多層円板ファンAの実
施例は、図1〜図7を参照して説明してきた後退翼から
なる翼11を有する多層円板ファンAと異なり、環状円板
10の中心から直線的に放射状に伸延する半径方向翼から
なる翼11を設けた場合である。この場合も、隣接する翼
11の対向する端面同士が平行ではなく、内側から外側に
向けて拡がっている。従って、矢印方向に分割羽根板14
を直線状に後退させることによって、分割羽根板14を容
易に翼11から離脱することができる。
【0033】なお、図8は環状円板10の外周縁のみに整
流部16を設けた場合であり、図9は環状円板10の内外周
縁に整流部15,16 を設けた場合である。
【0034】以上、本発明を、図示の実施例を参照して
説明してきたが、本発明は図示の実施例に何ら限定され
るものではなく、他の実施例や変容例も特許請求の範囲
に含むものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
多数の薄肉の環状円板を微小間隙を開けて積層するとと
もに、環状円板間に、円周方向に間隔を開けて複数の翼
を介設した一体成形型の翼付多層円板ファンにおいて、
翼の隣合う端面間に、同端面同士が、平行もしくは内側
から外側に拡がるような角度をつけ、アンダーカット部
を無くしている。
【0036】従って、コラプシブルコア等のアンダーカ
ット部成形用の型が不要となり、また、成形工程数も少
なくすることができ、多層円板ファン成形用金型の製作
費を安価なものとすることができる。
【0037】また、整流部を環状円板の内周部及び/又
は外周部に設けることによって、翼周囲に生じる乱流騒
音を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層円板ファンの横断断面図であ
る。
【図2】同多層円板ファンの成形に用いる多層円板ファ
ン成形用金型の概念的構成説明図である。
【図3】同多層円板ファンの概念的構成説明図である。
【図4】同多層円板ファンの概念的構成説明図である。
【図5】同多層円板ファンの概念的構成説明図であ
【図6】同多層円板ファンの概念的構成説明図である
【図7】同多層円板ファンの概念的構成説明図である
【図8】半径翼からなる翼を具備する多層円板ファンの
断面平面図である。
【図9】半径翼からなる翼を具備する他の多層円板ファ
ンの断面平面図である。
【図10】従来の多層円板ファンの横断面図である。
【図11】同多層円板ファンの縦断面図である。
【図12】同多層円板ファンの成形に用いる多層円板フ
ァン成形用金型の概念的構成説明図である。
【符号の説明】
A 多層円板ファン 10 環状円板 11 翼 12 内側コア 13 コアユニット 14 分割羽根板 15 整流部 16 整流部 20 外側コア S 翼形成空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 啓史 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 畠山 真 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の薄肉の環状円板を微小間隙を開けて
    積層するとともに、環状円板間に、円周方向に間隔を開
    けて複数の翼を介設した一体成形型の翼付多層円板ファ
    ンにおいて、 隣合う翼の対向する端面間に、同端面同士が、平行もし
    くは内側から外側に拡がるような角度をつけたことを特
    徴とする翼付多層円板ファン。
  2. 【請求項2】環状円板の内周側及び/又は外周側に、整
    流部を設けたことを特徴とする請求項1記載の翼付多層
    円板ファン。
JP27185393A 1993-10-29 1993-10-29 翼付多層円板ファン Pending JPH07125017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27185393A JPH07125017A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 翼付多層円板ファン

Applications Claiming Priority (1)

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JP27185393A JPH07125017A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 翼付多層円板ファン

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JPH07125017A true JPH07125017A (ja) 1995-05-16

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ID=17505795

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JP27185393A Pending JPH07125017A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 翼付多層円板ファン

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JP (1) JPH07125017A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806122B2 (ja) * 1998-12-23 2011-11-02 ジェットファン テクノロジー リミテッド ハブと該ハブから延びる複数の螺旋状の羽根とを有するファンの製作のための金型及び該金型から形成されるファン
US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309