JPH0712424Y2 - アンカー - Google Patents

アンカー

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Publication number
JPH0712424Y2
JPH0712424Y2 JP40545090U JP40545090U JPH0712424Y2 JP H0712424 Y2 JPH0712424 Y2 JP H0712424Y2 JP 40545090 U JP40545090 U JP 40545090U JP 40545090 U JP40545090 U JP 40545090U JP H0712424 Y2 JPH0712424 Y2 JP H0712424Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
fixing
anchor
reinforcing
fixing sheath
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP40545090U
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English (en)
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JPH0492043U (ja
Inventor
明夫 小林
邦光 山田
Original Assignee
建設基礎エンジニアリング株式会社
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Publication date
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はアンカーに関するもの
であり、特に破損が生じにくく、耐力の大きなアンカー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンカーとしていわゆる引っ張り
型のアンカーというタイプが知られている。このタイプ
のアンカーは、PCストランド等の引張材の自由長部は
ポリエチレンシースなどのアンボンドシースの中に通
し、定着部は鋼製の定着シースの中に配しておく。掘削
孔内に挿入して定着シースの内と外に硬化材を注入し、
鋼線を硬化材と定着シースに付着させ、引張材に与えた
引っ張り力を硬化材と定着シースがその圧縮力を分担す
るものである。この引っ張り力は、定着部の始めでは圧
縮力となり、孔底側に位置する先端近くは引っ張りを受
けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、硬化材
と定着シースは引張材に与えた引っ張り力を、自由長部
寄りの定着部では圧縮力として受ける。4〜10mある
定着部のうちこの圧縮力の大部分を受けるのは、実際の
ところ自由長部から定着部になった1〜2m程度である
ことが実験で判明している。つまりこの自由長部に近い
定着部に大きな荷重が圧縮力として作用するのである。
結果として定着シースの自由長部近くにも大きな荷重が
作用して、定着シースのこの部分がバックリングを起こ
し、破損してしまうという事態も生じていた。
【0004】このように定着シースが破損すると内部の
硬化材が破壊することにも繋り、結局、引張材に与えた
引っ張り力を受ける硬化材が破壊して、荷重を受けるこ
とができなくなってアンカーとしての信頼性を損ねてい
た。
【0005】この考案は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、耐力が大きく、信頼性の高い、ア
ンカーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるアンカ
ーは、定着シースの最も荷重がかかる部分を多重にして
補強するものである。引張材の自由長部はアンボンドタ
イプとする。アンボンドタイプとするというのは引張材
が硬化材と付着しないようにするものであり、アンボン
ドシースの中に通したり、グリースの中に配してアンボ
ンドとする。定着部は硬化材と付着させる部分であり、
剥き出しのままにしておく。自由長部は自由長部シース
の中に通しておくが、定着部は異形の定着シースの中に
通す。定着シースの地表側、すなわち自由長部側から所
定長さは、定着シースと重なるように更に補強シースを
配し、多重となるようにする。これにより、定着部の自
由長部と隣合う部分に多大な圧縮荷重が作用しても、定
着シースと補強シースによって荷重を分担し、バックリ
ングの発生を防止する。
【0007】定着部の長さは通常4〜10mであるが、
圧縮荷重はこのうち自由長部に近い部分に集中して作用
するため、補強シースの長さは1〜2mであればよい。
また定着シースと補強シースは、周面に凹凸が形成され
た異形シースを採用することができる。
【0008】異形の定着シースは合成樹脂材のシースで
もよく、また薄肉の鋼製シースでもよい。定着シースが
圧縮耐力や拘束耐力の低い合成樹脂系のシースでも、鋼
製の補強シースを使用することによって従来問題とされ
てきた拘束力不足を十分に補えることが出来る。
【0009】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を
詳細に説明する。図において1は引張材であって、PC
ストランドが使用されている。この引張材1の自由長部
はポリエチレンのアンボンドシース2の中に通してあ
り、さらにポリエチレン製のストレートシース3の中に
配してある。引張材1の定着部はストランドの表面が剥
き出しのまま、鋼製の定着シース4の中に配してある。
定着シース4は周面に凹凸が形成された異形シースであ
る。ストレートシース3と定着シース4はブローンアス
ファルト等の止水材5によって止水、連結されており、
ストレートシース3と定着シース4の内部の境も止水材
5によって止水されている。
【0010】定着シース4の外側であって、自由長部よ
りには、所定長さの補強シース6が配してあり、二重と
なっている。定着シース4も補強シース6もともに厚さ
0.3〜0.4mmであり、補強シース6は定着シース
4よりも直径が7〜10mm大きいものを使用する。補
強シース6の中に定着シース4を通すようにするのであ
るが、両者間の隙間には地上で予め硬化材を詰めて両者
を一体化しておく。このように補強シース6の中に定着
シース4を配してもよいが、定着シース4の中に補強シ
ース6を配して多重にしてもよい。但し、補強シース6
を定着シース4の内側に配する場合は、硬化材は削孔し
た孔に挿入した後に硬化材8である定着グラウトを注入
すればこの間隙も同時に充填される。
【0011】この状態にて削孔7内にアンカーを挿入し
て、孔内に位置させる。削孔7内にグラウト材等の硬化
材8を注入して硬化させる。このアンカーに引っ張り力
を与えると引っ張り力は圧縮力となって定着部の自由長
部よりの部分に集中的に作用する。つまり硬化材8と定
着シース4が圧縮力を受けて収縮するが、定着シース4
のこの周りには補強シース6があって定着シース4を補
強するため、多大な圧縮力にも耐えうることができ、シ
ース4・6の破損が生じない。このことによって硬化材
8の破壊も生じず、耐力の大きなアンカーとなる。
【0012】定着シース4と補強シース6は周面に凹凸
を有する異形筒体とすることもできる。凹凸にすると
は、蛇腹状の波型に屈曲してもよいし、内外周面に螺旋
状の突起を形成してもよい。またこの考案は以上のよう
な実施例に限らず、引張材1の定着部の孔底端を止水材
5によって定着シース4と固定し、ストレートシース3
と定着シース4の内部を連続させたようなタイプのアン
カーにも実施できる。
【0013】
【考案の効果】この考案は以上のような構成を有し、定
着部の地表側に、定着シースと多重になるように補強シ
ースを配したため、集中的に作用する圧縮力ににもシー
スの破損を生じさせない。したがってアンカーの耐力が
著しく向上し、実験では補強シースによって定着部を二
重にすることにより、2倍以上の耐力の向上を見、信頼
性の高いアンカーとなった。また補強シースの長さを1
〜2mとすることにより、圧縮荷重が集中的に作用する
部分のみ補強して経済的なアンカーとすることができ
る。さらに補強シースを使用することによって、比較的
耐力の低い合成樹脂系や薄肉の鋼製シースも定着シース
として採用可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるアンカーの一部断面図であ
る。
【図2】アンカーの全体図である。
【符号の説明】 1 引張材 2 アンボンドシース 3 ストレートシース 4 定着シース 5 止水材 6 補強シース 7 削孔 8 硬化材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張材の自由長部はアンボンドタイプと
    し、定着長部は剥き出しのまま異形の定着シースの内に
    配して注入した硬化材に付着させるアンカーにおいて、
    定着シースの地表側から所定長さは、定着シースと重な
    るように更に鋼製の補強シースを配して多重にしてなる
    アンカー。
  2. 【請求項2】 補強シースの長さは1〜2mであること
    を特徴とする請求項1のアンカー。
  3. 【請求項3】 異形の定着シースは合成樹脂材よりなる
    シースであることを特徴とする請求項1または2のアン
    カー。
  4. 【請求項4】 異形の定着シースは薄肉鋼製シースであ
    ることを特徴とする請求項1または2のアンカー。
JP40545090U 1990-12-28 1990-12-28 アンカー Expired - Lifetime JPH0712424Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP40545090U JPH0712424Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 アンカー

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JP40545090U JPH0712424Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 アンカー

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Publication Number Publication Date
JPH0492043U JPH0492043U (ja) 1992-08-11
JPH0712424Y2 true JPH0712424Y2 (ja) 1995-03-22

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ID=31882869

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JP40545090U Expired - Lifetime JPH0712424Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 アンカー

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