JPH07124018A - 歯ブラシ収容具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部に収容された歯ブラシを容易に取り出す
ことができる歯ブラシ収容具の提供を目的とする。 【構成】 歯ブラシ2 の周囲を取り囲む収容室3fを有し
た収容具本体3 と、収容具本体3 の開口した上部を覆い
得るカバー4 と、収容室3fの下部に設けられ歯ブラシ2
が載置される第１載置板6 及び第２載置板7 とを備え、
カバー4 の開閉に応じて第１載置板6 及び第２載置板7
を上下方向に昇降自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、所定箇所にブラシが植
毛された歯ブラシを収容する歯ブラシ収容具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の歯ブラシ収容具は、上部
に開口部を有した箱体の内部に、一定間隔をおいて上下
方向に複数の仕切板を設けてなるものがある。このもの
は、歯ブラシを開口部から各仕切板間に挿入して、底部
に歯ブラシを立てることにより、歯ブラシを収容でき
る。また、仕切板は、収容されている歯ブラシの上部を
指先で掴める程度の高さとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の歯ブラ
シ収容具から歯ブラシを取り出すとき、歯ブラシの上部
を指先で掴むことにより取り出すのであるが、各仕切板
の間隔が狭いために、複数の歯ブラシを収容している状
態からそのうちの一本を取り出すときや、指の太い人に
とっては取り出しにくかった。これを解決するために、
各仕切板の間隔を大きくすることが考えられるが、歯ブ
ラシを収容したときに倒れやすくなったり、また、全体
の形状が大きくなる等の問題点が生じるため実施するの
が困難であった。さらに、仕切板の高さを低くすること
が考えられるが、歯ブラシが倒れやすくなり、隣接する
歯ブラシ同士が接触しやすくなるので実施するのが困難
であった。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、内部に収容された
歯ブラシを容易に取り出すことができる歯ブラシ収容具
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１記載の歯ブラシ収容具は、上部に開口部を
有してなり歯ブラシの周囲を取り囲む収容室と、収容室
の下部に設けられ歯ブラシが載置される載置部材とを備
えたものにおいて、前記載置部材が、収容室内において
上下方向に昇降自在に設けられてなる構成としている。

【０００６】また、請求項２記載の歯ブラシ収容具は、
請求項１記載のものの収容室を複数とし、各収容室に載
置部材を設けてなる構成としている。

【０００７】また、請求項３記載の歯ブラシ収容具は、
請求項２記載のものの各載置部材を一体に形成してなる
構成としている。

【０００８】

【作用】請求項１記載の構成によれば、載置部材を下方
に位置させると歯ブラシが収容室内に移動し、載置部材
を上方に位置させると歯ブラシの上部が収容室の開口部
から突出する。

【０００９】請求項２記載の構成によれば、収容室の数
だけ歯ブラシを収容することができる。

【００１０】請求項３記載の構成によれば、一体に形成
された載置部材を上方に位置させると、複数本の歯ブラ
シが同時に突出する。

【００１１】

【実施例】本発明の第１実施例を図１に基づいて説明す
る。

【００１２】1 は歯ブラシ収容具であり、一端側の側部
にブラシ2aが植毛された歯ブラシ2と、歯ブラシ2 の端
部を保持して歯ブラシ2 に歯磨き動作させる把持体とを
備えた電動歯ブラシのうち、歯ブラシ2 を収容するもの
である。

【００１３】歯ブラシ収容具1 は、収容具本体3 と、カ
バー4 と、昇降板5 と、第１載置板6 と、第２載置板7
と、シーソー板8 とから構成されている。

【００１４】収容具本体3 は、前部3aが略コ状断面をな
し、後部3bが板状をなし、対面する両側部3c,3c が略台
形状をなし、前部3aから後部3bにいくほど高さが高くな
るように形成されており、内部には、第１仕切板3dと第
２仕切板3eとが交差するようにして形成されている。こ
れより、歯ブラシ2 を収容するための収容室3fが４箇所
できたことになる。また、後部3bの下端付近には、挿通
孔3gが形成されている。

【００１５】カバー4 は、収容具本体3 の開口した上部
を覆い得るものであり、一端が収容具本体3 の両側部3
c,3c にダボ9 にて回動自在に連結されている。

【００１６】昇降板5 は、大略矩形状をなしており、カ
バー4 の回動に応じて上下に移動するように、一端がカ
バー4 にダボ10にて連結されている。

【００１７】第１載置板6 及び第２載置板7 は、歯ブラ
シ2 が載置されるものであり、第１載置板6 は、前部3a
と第１仕切板3dとの間の寸法より小さく形成され、第２
載置板7 は、後部3bと第１仕切板3dとの間の寸法より小
さく形成されている。

【００１８】シーソー板8 は、略矩形状の長板の所定位
置に垂直方向に略矩形状の短板が突出するような形状を
している。シーソー板8 は、第１載置板6 の下部と、第
２載置板7 の下部とをそれぞれダボ11,12 にて連結して
おり、一端を挿通孔3gに挿通して後部3bの後方に突出さ
せている。また、シーソー板8 は、後部3bの後方に突出
した部分の上面に、昇降板5 の他端が当接している。

【００１９】以下、本実施例の動作について説明する。
カバー4 を開くと、それに応じて昇降板5 が下方に移動
して、シーソー板8 の一端を下方に押し下げる。シーソ
ー板8 は、一端が下方に押し下げられるとともに他端が
上方に押し上げられるので、その結果、第１載置板6 及
び第２載置板7が上方に位置した状態となる。この状態
において、ブラシ2aが上側になるようにして歯ブラシ2
を何れかの収容室3fに挿入して第１載置板6 又は第２載
置板7 に載置すると、歯ブラシ2 は、ブラシ2aの大部分
が収容室3fより上方に露出した状態となる。

【００２０】逆に、カバー4 を閉じると、それに応じて
昇降板5 が上方に移動する。シーソー板8 は、第１載置
板6 及び第２載置板7 の重みにより、他端が下方に押し
下げられるとともに一端が上方に上方に押し上げられる
ので、その結果、第１載置板6 及び第２載置板7 が下方
に位置した状態となる。ブラシ2aが上側になるようにし
て歯ブラシ2 を第１載置板6 又は第２載置板7 に載置し
た後カバー4 を閉じると、歯ブラシ2 は、収容室3f内に
ほとんど隠れた状態となる。

【００２１】したがって、本実施例は、歯ブラシ収容具
1 内に歯ブラシ2 が収容されているとき、カバー4 を開
くと、歯ブラシ2 がブラシ2aの大部分が収容室3fより上
方に露出するので、歯ブラシ2 を容易に取り出すことが
できる。

【００２２】なお、本実施例では、収容室3fを複数とし
たが、収容室3fを１個としても良い。

【００２３】また、本実施例では、電動歯ブラシの歯ブ
ラシ2 を収容するものとしたが、手動の歯ブラシ2 を収
容するものとしても良い。

【００２４】次に、本発明の第２実施例を図２乃至図４
に基づいて説明する。なお、先の第１実施例と実質的に
同様な機能を有する部材については、同一の符号を付し
て説明を省略する。

【００２５】収容具本体3 は、８個の収容室3f, …を有
しており、各収容室3f毎に歯ブラシ2 が載置される載置
部材13が設けられ、載置部材13よりも下方にバネ固定板
14が固定されている。

【００２６】載置部材13は、矩形状板の下部に四角柱が
突出したような形状をしている。載置部材13の一側部に
は、溝部13a と上係止部13b と下係止部13c とが形成さ
れており、溝部13a には、ストッパー金具15が設けられ
ている。載置部材13の下端とバネ固定板14との間には、
コイル状のバネ16が介されている。

【００２７】以下、本実施例の動作について説明する。
載置部材13を下方に位置させるとき、歯ブラシ2 を載置
部材13に押圧させながら、ストッパー金具15を上係止部
13b から下係止部13c に係止させればよい。このとき、
ストッパー金具15は、矢印Ａのように移動する。

【００２８】載置部材13を上方に位置させるとき、歯ブ
ラシ2 を載置部材13に押圧させながら、ストッパー金具
15を下係止部13c から上係止部13b に係止させればよ
い。このとき、ストッパー金具15は、矢印Ｂのように移
動する。

【００２９】次に、本発明の第３実施例を図５に基づい
て説明する。なお、先の第１及び第２実施例と実質的に
同様な機能を有する部材については、同一の符号を付し
て説明を省略する。

【００３０】本実施例は、第１実施例の歯ブラシ収容具
1 の一側部3cに、電動歯ブラシの把持体を充電する充電
器17を設けたものである。

【００３１】充電器17は、充電器用載置板18の上に載置
しており、収容具本体3 との結合は、ダルマ穴19,19
に、充電器17の突起部（図示せず）を嵌合させることに
より結合される。20は把持体を保持するために形成され
た把持体保持部である。

【００３２】したがって、把持体は、把持体保持部20に
保持させて、端部の接続端子（図示せず）を充電器17の
接続端子17a に接続することにより、充電される。

【００３３】

【発明の効果】請求項１記載の歯ブラシ収容具は、載置
部材を下方に位置させると歯ブラシが収容室内に移動す
るので歯ブラシを収容室内に確実に収容することがで
き、また、載置部材を上方に位置させると歯ブラシの上
部が収容室の開口部から突出するので歯ブラシを容易に
掴んで取り出すことができる。

【００３４】請求項２記載の歯ブラシ収容具は、請求項
１記載の効果に加え、収容室の数だけ歯ブラシを収容す
ることができ、例えば、載置部材が独立に存在するもの
であれば、各歯ブラシを独立に昇降することができる。

【００３５】請求項３記載の歯ブラシ収容具は、請求項
２記載の効果に加え、一体に形成された載置部材を上方
に位置させると、複数本の歯ブラシを同時に突出させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の断面図である。

【図２】本発明の第２実施例の破断斜視図である。

【図３】その要部正面図である。

【図４】その要部斜視図である。

【図５】本発明の第３実施例の分解斜視図である。

【符号の説明】

1 歯ブラシ収容具 2 歯ブラシ 2a ブラシ 3f 収容室 6 第１載置板 7 第２載置板 13 載置部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定箇所にブラシが植毛された歯ブラシ
   を収容するものであって、上部に開口部を有してなり歯
   ブラシの周囲を取り囲む収容室と、収容室の下部に設け
   られ歯ブラシが載置される載置部材とを備えた歯ブラシ
   収容具において、前記載置部材は、収容室内において上
   下方向に昇降自在に設けられてなる歯ブラシ収容具。
2. 【請求項２】 前記収容室を複数とし、各収容室に載置
   部材を設けてなる請求項１記載の歯ブラシ収容具。
3. 【請求項３】 前記各載置部材を、一体に形成してなる
   請求項２記載の歯ブラシ収容具。