JPH07123991A - (r)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法 - Google Patents
(r)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法Info
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- JPH07123991A JPH07123991A JP27839293A JP27839293A JPH07123991A JP H07123991 A JPH07123991 A JP H07123991A JP 27839293 A JP27839293 A JP 27839293A JP 27839293 A JP27839293 A JP 27839293A JP H07123991 A JPH07123991 A JP H07123991A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学活性(R)−2−(3−ハロゲノフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチルアミンを高収率、高選択性
で製造する。 【構成】 2−(3−ハロゲノフェニル)エチルアミン
にドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを作用させ、生成す
る(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロ
キシエチルアミンを採取する。 【効果】 ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを用いるこ
とにより、(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2
−ヒドロキシエチルアミンを光学的にほぼ純粋な形で得
ることができる。
ル)−2−ヒドロキシエチルアミンを高収率、高選択性
で製造する。 【構成】 2−(3−ハロゲノフェニル)エチルアミン
にドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを作用させ、生成す
る(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロ
キシエチルアミンを採取する。 【効果】 ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを用いるこ
とにより、(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2
−ヒドロキシエチルアミンを光学的にほぼ純粋な形で得
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式IIで表される
(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキ
シエチルアミンの製法に関する。これらの化合物は種々
の医農薬原料として工業的に重要である。
(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキ
シエチルアミンの製法に関する。これらの化合物は種々
の医農薬原料として工業的に重要である。
【0002】
【従来の技術】従来、(R)−2−(3−ハロゲノフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法は、EP2949
95に開示されているように、N-(t-Butoxycarbonyl)-D-a
lanine溶液とラセミ2−(3−クロロフェニル)−2−
ヒドロキシエチルアミン溶液を混合し、ジアステレオマ
ーの塩を形成させ、(R)−2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチルアミンとN-(t-Butoxycarbo
nyl)-D-alanineの塩が優先的に晶出する性質を利用して
光学分割する方法が知られているのみである。
ニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法は、EP2949
95に開示されているように、N-(t-Butoxycarbonyl)-D-a
lanine溶液とラセミ2−(3−クロロフェニル)−2−
ヒドロキシエチルアミン溶液を混合し、ジアステレオマ
ーの塩を形成させ、(R)−2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチルアミンとN-(t-Butoxycarbo
nyl)-D-alanineの塩が優先的に晶出する性質を利用して
光学分割する方法が知られているのみである。
【0003】一方、ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼは
動物の副腎に主に存在し、ドーパミンをL-ノルアドレナ
リンに変換する反応を触媒する酵素として知られてお
り、アスコルビン酸とCu2+を要求するモノオキシゲナー
ゼである。この酵素の基質特異性については多くの研究
があるが、ほとんどの場合フェニル基のパラ位あるい
は、メタ、パラ位同時に置換した基質についてのみ研究
がなされており、メタ位をのみを置換した基質として
は、水酸基のついたm-チラミンについて報告があるだけ
で、メタ位のみをハロゲンで置換した場合の検討は全く
なされていない(例えば、Phamacol. Reviews,17(2), 7
1-100 (1965). 、Biochim. Biophys. Acta, 64, 125-13
4 (1962). 、J. Biol. Chem., 256(16), 8470-8475 (19
81).など)。さらに、従来の報告では水酸化の反応を追
跡するだけで、置換基が生成物の光学純度に対して与え
る影響については、全く報告がない。このように、ドー
パミンβ−ヒドロキシラーゼがメタ位をハロゲンで置換
したフェニルエチルアミンに作用し、光学純度の極めて
高い(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒド
ロキシエチルアミンを生成することは、今まで全く知ら
れていなかった。
動物の副腎に主に存在し、ドーパミンをL-ノルアドレナ
リンに変換する反応を触媒する酵素として知られてお
り、アスコルビン酸とCu2+を要求するモノオキシゲナー
ゼである。この酵素の基質特異性については多くの研究
があるが、ほとんどの場合フェニル基のパラ位あるい
は、メタ、パラ位同時に置換した基質についてのみ研究
がなされており、メタ位をのみを置換した基質として
は、水酸基のついたm-チラミンについて報告があるだけ
で、メタ位のみをハロゲンで置換した場合の検討は全く
なされていない(例えば、Phamacol. Reviews,17(2), 7
1-100 (1965). 、Biochim. Biophys. Acta, 64, 125-13
4 (1962). 、J. Biol. Chem., 256(16), 8470-8475 (19
81).など)。さらに、従来の報告では水酸化の反応を追
跡するだけで、置換基が生成物の光学純度に対して与え
る影響については、全く報告がない。このように、ドー
パミンβ−ヒドロキシラーゼがメタ位をハロゲンで置換
したフェニルエチルアミンに作用し、光学純度の極めて
高い(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒド
ロキシエチルアミンを生成することは、今まで全く知ら
れていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の特許の方法で
は、N-Boc D-アラニンは極めて高価であり、効率的な回
収方法が必要である。さらに残ったS体をラセミ化する
良い方法を見つけださなければ経済的な方法とはなり難
い。
は、N-Boc D-アラニンは極めて高価であり、効率的な回
収方法が必要である。さらに残ったS体をラセミ化する
良い方法を見つけださなければ経済的な方法とはなり難
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの点
に鑑み、ラセミ化の不要な合成プロセスが工業的には必
須であるとの認識にたち、酵素のもつ立体選択的な水酸
化反応に着目し、鋭意検討を重ねた。その結果、ドーパ
ミンβ−ヒドロキシラーゼが式Iで表されるフェニルエ
チルアミンにも作用し、式IIで表される(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンをほぼ100 %の光学純度で生成することを見いだし、
本発明を完成した。即ち、本発明は、式Iで表される2
−(3−ハロゲノフェニル) エチルアミンにドーパミン
β−ヒドロキシラーゼを作用させ、生成する式IIで表
される(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチルアミンを採取することを特徴とする
(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキ
シエチルアミンの製法である。
に鑑み、ラセミ化の不要な合成プロセスが工業的には必
須であるとの認識にたち、酵素のもつ立体選択的な水酸
化反応に着目し、鋭意検討を重ねた。その結果、ドーパ
ミンβ−ヒドロキシラーゼが式Iで表されるフェニルエ
チルアミンにも作用し、式IIで表される(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンをほぼ100 %の光学純度で生成することを見いだし、
本発明を完成した。即ち、本発明は、式Iで表される2
−(3−ハロゲノフェニル) エチルアミンにドーパミン
β−ヒドロキシラーゼを作用させ、生成する式IIで表
される(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチルアミンを採取することを特徴とする
(R)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキ
シエチルアミンの製法である。
【0006】本発明で使用するドーパミンβ−ヒドロキ
シラーゼはいずれの起源のものでも使用可能であるが、
入手しやすい牛あるいは豚起源の酵素が好適に用いられ
る。
シラーゼはいずれの起源のものでも使用可能であるが、
入手しやすい牛あるいは豚起源の酵素が好適に用いられ
る。
【0007】式Iで表される2−(3−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンの式IIで表される(R)−2−(3
−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンへ
の水酸化反応は、ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼをカ
ラギーナンゲル、アルギン酸ゲル、ポリアクリルアミド
ゲル、セルロース、寒天などに公知の方法で固定化して
行うことも可能であり、限外濾過膜などを用いて反応器
中で反応させることもできる。
ル)エチルアミンの式IIで表される(R)−2−(3
−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンへ
の水酸化反応は、ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼをカ
ラギーナンゲル、アルギン酸ゲル、ポリアクリルアミド
ゲル、セルロース、寒天などに公知の方法で固定化して
行うことも可能であり、限外濾過膜などを用いて反応器
中で反応させることもできる。
【0008】本酵素反応はアスコルビン酸を基質と等モ
ル、分子状酸素を1/2 モル、Cu2+を少量必要とするほ
か、フマル酸などのジカルボン酸類、およびカタラーゼ
の存在下で反応するのが望ましい。フマル酸などのジカ
ルボン酸にはドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを活性化
する効果があることが知られている。また、カタラーゼ
は反応中に生成するH2O2によって、ドーパミンβ−
ヒドロキシラーゼが失活するのを防ぐ目的で添加する。
通常Cu2+は0.1 〜10μM 、フマル酸などのジカルボン酸
は1 〜50mM、カタラーゼはいかなる起源のものでもよい
が、入手しやすいAspergillus niger などの微生物起源
のものや牛、豚など動物起源のものが好適に用いられ、
通常1 〜200 μg/mlの濃度で添加する。ドーパミンβ−
ヒドロキシラーゼの濃度は基質の濃度にもよるが、通常
0.005 〜0.5 ユニット/ml の濃度である。基質である式
Iで表される2−(3−ハロゲノフェニル)エチルアミ
ン濃度は酵素の基質阻害が起こらない濃度範囲で、一括
あるいは間欠的に、あるいは連続して添加すればよく、
通常0.01から10%程度である。添加する形態としては、
そのまま水に溶解あるいは分散して、または水に溶解あ
るいは分散後塩酸などの鉱酸で中和して鉱酸塩として、
または反応に影響を与えないような有機溶媒に溶解した
り、界面活性剤などに分散させたりして添加すればよ
い。アスコルビン酸は基質である式Iで表される2−
(3−ハロゲノフェニル)エチルアミンの濃度の等モル
以上加えればよい。反応温度は5 〜60℃、望ましくは20
〜40℃で反応させる。反応pHはドーパミンβ−ヒドロキ
シラーゼが反応する範囲で適宜選択すればよいが、通常
pH 4〜8 、望ましくはpH 5〜7 で緩衝液中あるいはpHス
タットを用いて行う。反応は静置あるいは振盪、攪拌い
ずれでも行うことができる。反応に用いる溶媒は通常、
水であるが、反応に影響を与えない範囲でアルコールな
どの有機溶媒を加えることができる。生成した(R)−
2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチル
アミンは限外濾過、濃縮、カラムクロマトグラフィー、
抽出、晶析など通常の方法を組合わせることで精製・採
取できる。
ル、分子状酸素を1/2 モル、Cu2+を少量必要とするほ
か、フマル酸などのジカルボン酸類、およびカタラーゼ
の存在下で反応するのが望ましい。フマル酸などのジカ
ルボン酸にはドーパミンβ−ヒドロキシラーゼを活性化
する効果があることが知られている。また、カタラーゼ
は反応中に生成するH2O2によって、ドーパミンβ−
ヒドロキシラーゼが失活するのを防ぐ目的で添加する。
通常Cu2+は0.1 〜10μM 、フマル酸などのジカルボン酸
は1 〜50mM、カタラーゼはいかなる起源のものでもよい
が、入手しやすいAspergillus niger などの微生物起源
のものや牛、豚など動物起源のものが好適に用いられ、
通常1 〜200 μg/mlの濃度で添加する。ドーパミンβ−
ヒドロキシラーゼの濃度は基質の濃度にもよるが、通常
0.005 〜0.5 ユニット/ml の濃度である。基質である式
Iで表される2−(3−ハロゲノフェニル)エチルアミ
ン濃度は酵素の基質阻害が起こらない濃度範囲で、一括
あるいは間欠的に、あるいは連続して添加すればよく、
通常0.01から10%程度である。添加する形態としては、
そのまま水に溶解あるいは分散して、または水に溶解あ
るいは分散後塩酸などの鉱酸で中和して鉱酸塩として、
または反応に影響を与えないような有機溶媒に溶解した
り、界面活性剤などに分散させたりして添加すればよ
い。アスコルビン酸は基質である式Iで表される2−
(3−ハロゲノフェニル)エチルアミンの濃度の等モル
以上加えればよい。反応温度は5 〜60℃、望ましくは20
〜40℃で反応させる。反応pHはドーパミンβ−ヒドロキ
シラーゼが反応する範囲で適宜選択すればよいが、通常
pH 4〜8 、望ましくはpH 5〜7 で緩衝液中あるいはpHス
タットを用いて行う。反応は静置あるいは振盪、攪拌い
ずれでも行うことができる。反応に用いる溶媒は通常、
水であるが、反応に影響を与えない範囲でアルコールな
どの有機溶媒を加えることができる。生成した(R)−
2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチル
アミンは限外濾過、濃縮、カラムクロマトグラフィー、
抽出、晶析など通常の方法を組合わせることで精製・採
取できる。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。尚、本発明における(R)−2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの光学純度の測定
はCROWNPAK CR(+) (ダイセル化学製)を用いるHPLCに
より行った(カラム:CROWNPAK CR(+),φ4.6 ×150mm
、移動相:過塩素酸水溶液,pH 2.0 、流速:1.0ml/min
、温度:15℃、検出:UV 254 nm 、保持時間:R体 3
3.9 分, S体 39.0 分)。また、2−(3−クロロフェ
ニル)エチルアミン、2−(3−クロロフェニル)−2
−ヒドロキシエチルアミンの定量はODS カラムを用いる
逆相HPLCによって行った(カラム:Wakosil ODS II HG,
φ4.6 ×250mm 、移動相:50mM カリウムリン酸バッフ
ァー,pH2.5/アセトニトリル[9:1,v/v ]、流速:1.0ml
/min 、温度:50℃、検出:254nm )。
が、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではな
い。尚、本発明における(R)−2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの光学純度の測定
はCROWNPAK CR(+) (ダイセル化学製)を用いるHPLCに
より行った(カラム:CROWNPAK CR(+),φ4.6 ×150mm
、移動相:過塩素酸水溶液,pH 2.0 、流速:1.0ml/min
、温度:15℃、検出:UV 254 nm 、保持時間:R体 3
3.9 分, S体 39.0 分)。また、2−(3−クロロフェ
ニル)エチルアミン、2−(3−クロロフェニル)−2
−ヒドロキシエチルアミンの定量はODS カラムを用いる
逆相HPLCによって行った(カラム:Wakosil ODS II HG,
φ4.6 ×250mm 、移動相:50mM カリウムリン酸バッフ
ァー,pH2.5/アセトニトリル[9:1,v/v ]、流速:1.0ml
/min 、温度:50℃、検出:254nm )。
【0010】
【実施例1】および
【0011】
【比較例1】φ21mm試験管に下の表1 に示すように各反
応液成分をとり、30℃、24時間静置反応を行った(終濃
度:2−(3−クロロフェニル)エチルアミン 10mM,ア
スコルビン酸 10mM, フマル酸 12mM, CuCl2・2H2O 5
μM, カタラーゼ 100μg/ml, ドーパミンβ−ヒドロキ
シラーゼ80μg/ml (約0.13 ユニット/ml), 100mM K-Na
リン酸緩衝液,pH 5.5 中)。反応終了後、反応液をポ
アサイズ0.22μm の限外濾過膜で濾過し、濾液を適宜希
釈して両方のHPLCサンプルとした。残存する2−(3−
クロロフェニル)エチルアミンと生成した2−(3−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの濃度お
よびその光学純度を測定した結果を表2 に示す。
応液成分をとり、30℃、24時間静置反応を行った(終濃
度:2−(3−クロロフェニル)エチルアミン 10mM,ア
スコルビン酸 10mM, フマル酸 12mM, CuCl2・2H2O 5
μM, カタラーゼ 100μg/ml, ドーパミンβ−ヒドロキ
シラーゼ80μg/ml (約0.13 ユニット/ml), 100mM K-Na
リン酸緩衝液,pH 5.5 中)。反応終了後、反応液をポ
アサイズ0.22μm の限外濾過膜で濾過し、濾液を適宜希
釈して両方のHPLCサンプルとした。残存する2−(3−
クロロフェニル)エチルアミンと生成した2−(3−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの濃度お
よびその光学純度を測定した結果を表2 に示す。
【0012】
【表1】
【表2】
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ドーパミンβ−ヒドロ
キシラーゼを用いることにより、式Iで表される2−
(3−ハロゲノフェニル)エチルアミンを立体選択的に
水酸化することができ、式IIで表される(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンを光学的にほぼ純粋な形で得ることができる。
キシラーゼを用いることにより、式Iで表される2−
(3−ハロゲノフェニル)エチルアミンを立体選択的に
水酸化することができ、式IIで表される(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンを光学的にほぼ純粋な形で得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】次式Iで表される2−(3−ハロゲノフェ
ニル) エチルアミンにドーパミンβ−ヒドロキシラーゼ
を作用させ、生成する式IIで表される(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンを採取することを特徴とする(R)−2−(3−ハロ
ゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】式Iで表される2−(3−ハロゲノフェニ
ル)エチルアミンが2−(3−クロロフェニル)エチル
アミンである請求項1記載の(R)−2−(3−クロロ
フェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法。 - 【請求項3】ドーパミンβ−ヒドロキシラーゼが牛副腎
由来のものである請求項1または2記載の(R)−2−
(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミ
ンまたは(R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチルアミンの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27839293A JP3164184B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | (r)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27839293A JP3164184B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | (r)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123991A true JPH07123991A (ja) | 1995-05-16 |
JP3164184B2 JP3164184B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17596709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27839293A Expired - Fee Related JP3164184B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | (r)−2−(3−ハロゲノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164184B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27839293A patent/JP3164184B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3164184B2 (ja) | 2001-05-08 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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