JPH07123319A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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Publication number
JPH07123319A
JPH07123319A JP5285903A JP28590393A JPH07123319A JP H07123319 A JPH07123319 A JP H07123319A JP 5285903 A JP5285903 A JP 5285903A JP 28590393 A JP28590393 A JP 28590393A JP H07123319 A JPH07123319 A JP H07123319A
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JP
Japan
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color temperature
filters
liquid crystal
signal
light
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Application number
JP5285903A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ogawa
公明 小川
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲光と略等しい色温度のストロボ光を得る
構成において、ストロボ制御時間を短くし、コンデンサ
の放電量を抑え、また照射範囲のずれを防ぐ。 【構成】 キセノン管51の前方に、複数のアンバー系
液晶フィルタ52とブルー系液晶フィルタ53を配設す
る。周囲光の色温度がキセノン管51のストロボ光の色
温度よりも低い時、アンバー系液晶フィルタ52のうち
の所定の枚数のフィルタをアンバーに定め、他のフィル
タおよび全てのブルー系液晶フィルタ53を透明に定め
る。周囲光の色温度がキセノン管51のストロボ光の色
温度よりも高い時、ブルー系液晶フィルタ53のうちの
所定の枚数のフィルタをブルーに定め、他のフィルタお
よび全てのアンバー系液晶フィルタ52を透明に定め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、より自然なカラー画像
を得るためにストロボ光の色温度を制御するストロボ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオカメラでは、被写体へ
の照明光の色温度にかかわらず、白い被写体が白く撮影
されるように、ホワイトバランス調整が行われている。
例えば、ストロボ装置を備えたスチルビデオカメラで
は、固体撮像素子から出力される撮影画像の色差信号
(R−Y、B−Y)等のゲインを調整することにより、
ホワイトバランス調整が行われる。また、被写体からの
光量が不足している場合には、ストロボ発光を伴う写真
撮影が行われ、その場合のホワイトバランス調整は、ス
トロボ光の色温度に合わせて制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが被写体の周囲
光の色温度がストロボ光の色温度とは異なる場合、撮影
された画像に不自然な色が再現されることがある。この
ような問題を解決する構成として、本出願人は既に特願
平5−235518号において、異なる色温度のストロ
ボ光を発光させ、周囲光の色温度に近い合成色温度のス
トロボ光を得るようにしたストロボ装置を提案してい
る。このような構成では、1回の撮影においてストロボ
光を2回照射するため、ストロボ装置のトリガ用コンデ
ンサの放電量が多くなる。また1回目の発光後、トリガ
用コンデンサを充電してから2回目の発光を行うため、
ストロボ制御全体の時間が長くなるという問題がある。
さらに2つの発光管を用いると、照射範囲のずれによ
り、適正な色温度に制御できる範囲が狭くなる。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、ストロボ制御全体の時間が短く、トリ
ガ用コンデンサの放電量が少なくて済み、かつ照射範囲
がずれることのないストロボ装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るストロボ装
置は、単一の発光管と、この発光管の前方に設けられ、
この発光管のストロボ光の色温度を変換可能な複数のフ
ィルタと、周囲光の色温度を検出する色温度検出手段
と、周囲光の色温度に応じて、フィルタのうち所定のフ
ィルタの色温度変換作用を実質的に発揮させ、所定のフ
ィルタを介して得られたストロボ光の色温度が周囲光の
色温度と略等しくなるように制御する色温度制御手段と
を備えたことを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の第1実施例であるストロボ装置を適用した
スチルビデオカメラのブロック図である。
【0007】固体撮像素子11の受光面前には絞り12
が設けられ、これによって被写体SBから固体撮像素子
11への入射光量が調整される。撮像素子11は撮像素
子駆動回路13により生成されるシフトパルス等によっ
て駆動され、これにより、撮像素子11の受光面への入
射光に応じて生成された画像信号(R信号、G信号およ
びB信号)が、撮像素子11から順次読み出される。R
信号およびB信号はそれぞれアンプ14、15により増
幅されて信号処理回路16に入力され、またG信号は信
号処理回路16に直接入力される。アンプ14、15は
制御回路23に接続されており、この制御回路23によ
り、アンプ14、15のゲイン調整すなわちホワイトバ
ランス調整が行われる。
【0008】画像信号は、信号処理回路16において所
定のフォーマットの記録信号に変換されて記録回路17
へ出力され、記録回路17によって、図示しない磁気デ
ィスク等の記録媒体に記録される。
【0009】測光センサ21は、例えばフォトダイオー
ド等の光電変換素子からなり、被写体SBからの反射光
F1を受光して光電変換し、これによって被写体SBの
輝度が測定される。測色センサ22は、可視光線の分光
感度が異なる複数の光電変換素子からなり、これによっ
て被写体SBの周囲光E1の色温度が測定される。この
色温度情報は制御回路23に入力され、後述するよう
に、この色温度情報に基づいてストロボ装置50の発光
色温度が決定される。
【0010】測光センサ21は積分回路24に接続され
ており、測光センサ21によって光電変換された信号
は、制御回路23から入力される積分開始信号S1に従
って積分される。積分回路24は比較回路25を介して
制御回路23に接続されており、比較回路25にはD/
A変換器26が接続されている。比較回路25では、D
/A変換器26から入力される電圧値(信号S2)と、
積分回路24から入力される積分値とが比較され、その
比較結果はクエンチ信号S3として制御回路23に出力
される。このクエンチ信号S3に基づいて、キセノン管
51の発光が停止される。
【0011】制御回路23にはストロボ装置50が接続
されており、ストロボ装置50のキセノン管51の発光
開始と停止は制御回路23によって制御される。キセノ
ン管51は1つだけ設けられており、このキセノン管5
1の前方には、7枚のアンバー系液晶フィルタ52と3
枚のブルー系液晶フィルタ53とが配設されている。ア
ンバー系液晶フィルタおよびブルー系液晶フィルタは、
例えばアンバー系、ブルー系の色素がそれぞれ混入され
たGH型液晶を用いて構成されている。これらのフィル
タ52、53に印加される電圧はカラー液晶駆動回路5
4によって制御され、その電圧の振幅値によって各フィ
ルタ52、53の色温度変換性能が制御される。例え
ば、電圧が印加された時フィルタ52、53はそれぞれ
アンバーまたはブルーとなり、電圧が印加されない時フ
ィルタ52、53はそれぞれ透明となる。カラー液晶駆
動回路54は制御回路23から出力される制御信号に基
づいて作動する。
【0012】各アンバー系液晶フィルタ52は同じ色温
度変換性能(+T0 〔ミレッド〕)を有する。同様に各
ブルー系液晶フィルタ53も、同じ色温度変換性能(−
0〔ミレッド〕)を有する。
【0013】充電回路61から延びる信号線A1には、
メインコンデンサ62の正電極と抵抗器63とキセノン
管51のアノード端子とが接続され、また充電回路61
から延びる信号線A2には、メインコンデンサ62の負
電極とトリガトランス64の共通端子と、絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ(IGBT)65のエミッタ端子
とが接続されている。メインコンデンサ62は、信号線
A1を介して充電回路61によりインパルス電圧が印加
され、電荷が蓄積される。トリガトランス64の低圧側
コイルは、トリガ用コンデンサ66を介して抵抗器63
の一端に接続されている。この抵抗63の一端は、キセ
ノン管51のカソード端子に接続されている。
【0014】IGBT65のベース端子は制御回路23
に接続されており、制御回路23から出力される発光ト
リガ信号S4によってIGBT65がONされ、IGB
T65のコレクタ端子からエミッタ端子へ電流が流れ
る。これによりトリガ用コンデンサ66の電荷が放電さ
れ、トリガトランス64の低圧側コイルに電流が流れて
高圧側コイルにトリガパルスが誘導される。このトリガ
パルスはキセノン管51のトリガ電極に印加され、これ
によりメインコンデンサ62の電荷が放電されて、キセ
ノン管51はストロボ光F2を照射する。
【0015】制御回路23には、スチルビデオカメラ本
体に設けられたレリーズスイッチ27とタイマー回路2
8とが接続されており、レリーズスイッチ27の操作に
応じて各種制御が行われる。また、制御回路23に設け
られたメモリ29には、測色センサ22の出力信号と色
温度の関係を示すデータ等、種々の情報が格納されてい
る。
【0016】図2は、測光センサ21と積分回路24と
比較回路25とD/A変換器26との接続状態を示して
いる。積分回路24はオペアンプ24a、積分コンデン
サ24bおよびリセットスイッチ24cを有している。
測光センサ21はフォトダイオードから構成され、オペ
アンプ24aの反転信号入力端子と非反転入力端子との
間に接続されている。オペアンプ24aの非反転入力端
子には積分開始前の基準電圧値を与える基準電源24d
が接続されている。
【0017】オペアンプ24aの反転入力端子と出力端
子との間には、積分コンデンサ24bとリセットスイッ
チ24cとが並列に接続されており、制御回路23から
入力される積分開始信号S1によってリセットスイッチ
24cの開閉が制御される。リセットスイッチ24cが
開放されると、オペアンプ24aによって、測光センサ
21において発生する光電流が積分される。オペアンプ
24aの出力端子は、比較回路25の反転入力端子に接
続されている。
【0018】比較回路25の非反転入力端子にはD/A
変換器26が接続されており、比較回路25では、D/
A変換器26の出力信号S2の電圧値とオペアンプ24
aの出力信号S5の電圧値とが比較される。信号S5の
電圧値が信号S2の電圧値よりも低下すると、クエンチ
信号S3が比較回路25から制御回路23へ出力され
る。なお信号S2の電圧値は、制御回路23からD/A
変換器26に与えられるデジタルデータよって定めら
れ、この信号S2の電圧値設定は、後述する適正積分値
設定処理によって行われる。
【0019】図3は本実施例における撮影動作の概要を
示すシーケンス図である。
【0020】レリーズスイッチ27が半押しされると
(ステップD20)、制御回路23では、測光センサ2
1とは異なる図示しない測光センサによる測光データに
基づいて、被写体SBの光量測定が行われ、またこの測
光値に応じて、露出演算処理が行われる(ステップD2
1)。
【0021】露出演算処理では、撮像素子11の電子シ
ャッタの動作時間と、ストロボ装置50の発光が必要か
否か等とが決定される。なお充電回路61によるメイン
コンデンサ62への充電処理は、図示しないメインスイ
ッチがONされた時、または図示しないストロボ撮影指
示スイッチ等が操作された時行われる。充電処理は、制
御回路23から充電回路61に充電開始信号S6が出力
されることにより開始され、また後述するストロボ発光
制御が終了した時点においても開始される。
【0022】充電回路61では、充電開始信号S6の入
力に応じて、パルス状の高電圧信号がメインコンデンサ
62に対して出力され、ストロボ発光のための電荷がメ
インコンデンサ62に蓄積される。メインコンデンサ6
2に所定の電荷が蓄積されると、信号線A1の電位が所
定値に達し、これにより充電回路61によるメインコン
デンサ62への電荷蓄積が終了する。次いで、充電回路
61から制御回路23に充完信号S7、すなわちメイン
コンデンサ62の電荷蓄積が完了したことを示す信号が
出力される。これにより制御回路23では、ストロボ撮
影が可能になったことが認識される。
【0023】測光および露出演算処理(ステップD2
1)が終了した後、レリーズスイッチ27が全押しされ
ると(ステップD22)、制御回路23では、測色セン
サ22から入力される信号に応じて周囲光E1の色温度
が求められる(ステップD23)。
【0024】測色センサ22は、可視光領域内で分光感
度特性が異なる、少なくとも2つの光電変換素子から構
成されている。この分光感度が異なる光電変換素子の出
力信号の比は受光量に依存せず、色温度と一対一の関係
がある。そこで、この出力信号の比(または比の対数)
を用いて、周囲光E1の色温度が制御回路23において
算出される。制御回路23のメモリ29には、測色セン
サ22から入力される信号と、その信号における色温度
情報との対応を示すデータテーブルが記憶されており、
このデータテーブルと測色センサ22から入力される信
号とに基づいて、周囲光E1の色温度が算出される。こ
の色温度情報に基づいてメモリ29が参照され、アンプ
14、15のゲインが設定される(ステップD24)。
【0025】次いで、絞り12の開放量が測光値に基づ
いて調整され、撮像素子11に入射される被写体SBか
らの光量が調整される(ステップD26)。そして、測
光結果に基づいて、撮像素子11における光電変換信号
の電荷蓄積時間、すなわち電子シャッタ時間が決定さ
れ、電荷蓄積が開始される(ステップD27)。この信
号電荷の蓄積の開始とともに、測光結果に応じてストロ
ボ発光が必要であるならば、ストロボ発光制御が開始さ
れる(ステップD28)。なお、このストロボ発光制御
において、アンバー系液晶フィルタ52のうちの所定の
フィルタ、あるいはブルー系液晶フィルタ53のうちの
所定のフィルタの電極に電圧が印加され、着色される。
【0026】このようにして撮影動作が完了すると、制
御回路23の制御により、撮像素子駆動回路13から撮
像素子11へ制御信号が出力されて、撮像素子11の電
荷蓄積が終了され(ステップD29)、絞り12が閉じ
られる(ステップD30)とともに、液晶フィルタ5
2、53の電極に印加されていた制御電圧が解除され、
全ての液晶フィルタ52、53は非作動状態(透明)に
戻る。この後、撮像素子駆動回路13から撮像素子11
に転送パルス等の信号電荷読み出し制御信号が出力さ
れ、撮像素子11に蓄積された信号電荷が画像信号とし
て読み出されて信号処理回路16に入力され、所定のフ
ォーマットの画像信号に変換された後、記録回路17に
よって図示しない記録媒体に記録される(ステップD3
1)。
【0027】図4はカラー液晶駆動回路54の構成を示
している。アンバー系液晶フィルタ52およびブルー系
液晶フィルタ53の着色は、この駆動回路54によって
制御される。
【0028】発振器54aはインバータ、抵抗およびコ
ンデンサを組み合わせて構成され、この構成は従来公知
である。この発振器54aの出力端に接続された信号線
54bは、EXOR回路X1、X2・・・X10の第1
の入力端子に接続され、また信号線Y1、Y2...Y
10を介して7枚のアンバー系液晶フィルタ52と3枚
のブルー系液晶フィルタ53に接続されている。すなわ
ち、EXOR回路X1、X2・・・X10、アンバー系
液晶フィルタ52およびブルー系液晶フィルタ53に
は、所定の周期で変化する矩形波信号、すなわち「0」
と「1」が交互に入力される。またEXOR回路X1、
X2・・・X10の第2の入力端子には、制御回路23
から「0」または「1」の制御信号が入力される。EX
OR回路X1、X2・・・X10の出力端子は、信号線
Z1、Z2・・・Z10を介してアンバー系液晶フィル
タ52およびブルー系液晶フィルタ53に接続されてい
る。
【0029】EXOR回路X1は、制御回路23から入
力される制御信号が「0」のとき第1の入力端子に入力
される信号と同じレベルの信号を出力し、また制御信号
が「1」のとき第1の入力端子に入力される信号と異な
るレベルの信号を出力する。したがって制御信号が
「0」のとき、信号線Y1、Z1を介して同相の矩形波
信号が伝送され、これにより1枚のアンバー系液晶フィ
ルタ52の電極には電圧が印加されないため、このフィ
ルタ52は透明になる。これに対し制御信号が「1」の
とき、信号線Y1、Z1を介して逆相の矩形波信号が伝
送されるので、フィルタ52の電極に電圧が印加され、
1枚のアンバー系液晶フィルタ52はアンバーになる。
【0030】同様に、EXOR回路X10に供給される
制御信号が「0」のとき、信号線Y10、Z10を介し
て同相の矩形波信号が伝送され、1枚のブルー系液晶フ
ィルタ53の電極には電圧が印加されないので、このフ
ィルタ53は透明になる。これに対し制御信号が「1」
のとき、信号線Y10、Z10を介して逆相の矩形波信
号が伝送され、これによりフィルタ53の電極に電圧が
印加されるので、1枚のブルー系液晶フィルタ53はブ
ルーになる。
【0031】図5は、ストロボ発光制御(図3の符号D
28)における制御回路23の動作のフローチャートを
示している。
【0032】ステップ101では、周囲光E1の色温度
A とキセノン管51の発光色温度KX とに基づいて、
下式(1)により、ストロボ装置50による発光色温度
の変換量Tが求められる。 T=106 /KA ─106 /KX 〔ミレッド〕 (1) すなわち、周囲光の色温度KA の方がキセノン管51か
ら出力されるストロボ光の色温度よりも低い時、変換量
Tは正値をとり、高い時、負値をとる。
【0033】ステップ102では、変換量Tが各フィル
タ52、53の変換量T0 で割られ、四捨五入して整数
化される。すなわち、 T/T0 =N (2) が演算され、色温度の変換のために必要なフィルタ5
2、53の枚数Nが求められる(正値はアンバーフィル
タ、負値はブルーフィルタ)。
【0034】ステップ103〜106では、フィルタ枚
数Nが−3から7の間の数値に制限される。ステップ1
03では、フィルタ枚数Nが7よりも大きいか否かが判
定される。フィルタ枚数Nが7よりも大きい時、ステッ
プ104においてフィルタ枚数Nは7に固定され、フィ
ルタ枚数Nが7以下である時、ステップ105において
フィルタ枚数Nが−3よりも小さいか否かか判定され
る。フィルタ枚数Nが−3よりも小さい時、ステップ1
06においてフィルタ枚数Nは−3に固定される。
【0035】ステップ107では、フィルタ枚数Nが0
であるか否かが判定され、0である時、ステップ111
において、全ての液晶フィルタ52、53に対して電圧
が印加されず、各フィルタは透明に定められる。すなわ
ちこの場合、キセノン管51から出力されるストロボ光
は、フィルタ52、53によって色温度を変換されるこ
となく、被写体SBに照射される。
【0036】ステップ107においてフィルタ枚数Nが
0でないと判定された場合、ステップ108においてフ
ィルタ枚数Nが正値であるか否かが判定される。フィル
タ枚数Nが正値である時、周囲光の色温度KA の方がキ
セノン管51から出力されるストロボ光の色温度よりも
低いので、このストロボ光の色温度をフィルタによって
低くするため、ステップ112では、N個のアンバー系
液晶フィルタ52に対して電圧が印加され、アンバーに
着色される。すなわち他の(7−N)個のアンバー系液
晶フィルタ52は透明にされ、また全てのブルー系液晶
フィルタ53も透明にされる。
【0037】ステップ108においてフィルタ枚数Nが
負値であると判定された場合、周囲光の色温度KA の方
がキセノン管51から出力されるストロボ光の色温度よ
りも高いので、このストロボ光の色温度をフィルタによ
って高くするため、ステップ113では、N個(Nは絶
対値)のブルー系液晶フィルタ53に対して電圧が印加
され、ブルーに着色される。すなわち他の(3−N)個
(Nは絶対値)のブルー系液晶フィルタ53と全てのア
ンバー系液晶フィルタ52は透明にされる。
【0038】ステップ114では、メインコンデンサ6
2の容量等との理由により、キセノン管51の最大発光
時間が定められ、この最大発光時間がタイマー回路28
に設定されるとともに、タイマー回路28の計時動作が
開始する。ステップ115では、周囲光KA の色温度に
対応する、フィルタ52、53を透過した発光の被写体
反射光の適正積分値がメモリ29から読み出され、D/
A変換器26に設定される。
【0039】ステップ116では積分回路24の積分値
出力がリセットされ、ステップ117では積分開始信号
S1の作用により、積分回路24においてオペアンプ2
4aの積分が開始される。この積分の開始とともに、ス
テップ118ではIGBT65に対して発光トリガ信号
S4が出力され、これによりIGBT65がONされ
る。この結果、キセノン管51のトリガ電極にトリガ電
圧が印加され、キセノン管51からストロボ光が照射さ
れる。
【0040】このストロボ光により被写体SBからの反
射光F1が増大し、これにより積分回路24からの出力
積分値が信号S2の値(適正積分値)に達すると、比較
回路25によりクエンチ信号S3が出力される。ステッ
プ121においてクエンチ信号S3の出力が確認される
と、ステップ123において発光トリガ信号S4の出力
が停止し、キセノン管51の発光が停止する。ステップ
121においてクエンチ信号S3の出力が確認されない
場合、ステップ122において、タイマー回路28によ
る計時時間がタイムーオーバとなっていないか否かが判
断され、タイムオーバでない場合にはステップ121に
戻り、再度クエンチ信号S3の出力が判定される。これ
に対し、タイムオーバとなった場合には、ステップ12
3において発光トリガ信号S4の出力が強制的に停止さ
れる。そしてIGBT65がOFFし、キセノン管51
のストロボ発光が停止する。
【0041】次いで、ステップ124においてタイマー
回路28が停止され、このプログラムは終了する。
【0042】以上のように本実施例では、キセノン管5
1から出力されるストロボ光の色温度を周囲光の色温度
に近づけるのに必要な変換量Tを求め、この変換量Tに
対応した数のフィルタ52、53を着色させた状態で、
キセノン管51を1回発光させている。すなわち、所定
の色温度のストロボ光を得るために、キセノン管51を
2回以上発光させることはない。したがって、1回の撮
影においてストロボ光は1回だけ照射されることとな
り、トリガ用コンデンサ66の放電量を最小限に抑える
ことができる。また、1回だけの発光なので、ストロボ
制御全体の時間も短くできる。さらに、1つのキセノン
管を用いているので、照射範囲がずれるおそれもない。
【0043】図6は第2実施例の要部を示しており、そ
の他の構成は第1実施例(図1)と同様である。
【0044】アンバー系液晶フィルタ52は3枚のフィ
ルタ要素52a、52b、52cから成り、ブルー系液
晶53は2枚のフィルタ要素53a、53bから成る。
アンバー系液晶フィルタ52において、第1のフィルタ
要素52aの変換量は4T0、第2のフィルタ要素52
bの変換量は2T0 、また第3のフィルタ要素52cの
変換量はT0 である。一方ブルー系液晶フィルタ53に
おいて、第1のフィルタ要素53aの変換量は−2
0 、また第2のフィルタ要素53bの変換量は−T0
である。
【0045】このように本実施例では、各フィルタ要素
52a、52b、52c、53a、53bの色温度変換
性能が異なっている。これをアンバー系液晶フィルタ5
2について見ると、3枚のフィルタ要素52a〜52c
を組み合わせることにより、T0 、2T0 、3T0 ・・
・7T0 の7通りの色温度変換が可能である。また、ブ
ルー系液晶フィルタ53について見ると、2枚のフィル
タ要素53a、53bを組み合わせることにより、−T
0 、−2T0 、−3T0 の3通りの色温度変換が可能で
ある。
【0046】図7は、第2実施例におけるストロボ発光
制御の動作のフローチャートを示している。この実施例
におけるフィルタ52、53の制御は、基本的には第1
実施例と同じであり、図5のフローチャートと異なる点
だけを説明する。
【0047】ステップ103〜106において、フィル
タ枚数Nが−3から7の間の数値に制限された後、ステ
ップ130ではフィルタ枚数の絶対値Nが2進数の変換
値Nbに変換される。例えばフィルタ枚数Nが5のと
き、2進数の変換値Nbは3ビットで「101」と表さ
れる。
【0048】ステップ107においてフィルタ枚数Nが
0であると判定された時、ステップ131において、全
ての液晶フィルタ52、53に対して電圧が印加され
ず、各フィルタは透明に定められる。すなわちこの場
合、キセノン管51から出力されるストロボ光は、フィ
ルタ52、53によって色温度を変換されることなく、
被写体SBに照射される。
【0049】ステップ107においてフィルタ枚数Nが
0でないと判定された場合、ステップ108においてフ
ィルタ枚数Nが正値であるか否かが判定される。フィル
タ枚数Nが正値である時、周囲光の色温度KA の方がキ
セノン管51から出力されるストロボ光の色温度よりも
低いので、このストロボ光の色温度をフィルタによって
低くするため、ステップ132では、2進数の変換値N
bの「1」であるビットに対応するフィルタ要素52a
〜52cに対して電圧が印加され、アンバーに着色され
る。例えば変換値Nbが「101」である時、フィルタ
要素52a、52cが着色される。その他のフィルタ要
素と全てのブルー系液晶フィルタ53は透明にされる。
【0050】ステップ108においてフィルタ枚数Nが
負値であると判定された場合、周囲光の色温度KA の方
がキセノン管51から出力されるストロボ光の色温度よ
りも高いので、このストロボ光の色温度をフィルタによ
って高くするため、ステップ133において、2進数の
変換値Nbの「1」であるビットに対応するフィルタ要
素53a、53bに対して電圧が印加され、ブルーに着
色される。例えば変換値Nbが「10」である時、フィ
ルタ要素53aが着色される。その他のフィルタ要素と
全てのアンバー系液晶フィルタ52は透明にされる。
【0051】ステップ114以降は第1実施例と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0052】このように第2実施例によれば、第1実施
例と比較して、キセノン管51から出力されたストロボ
光が透過するフィルタの枚数が減少している。したがっ
てフィルタによる光の減衰が少なくなり、被写体SBに
照射される単位時間当りの光量が増加し、このため発光
時間が短くなり、メインコンデンサ62の消費電荷量が
減少するので、メインコンデンサ62に対する充電時間
を短くすることができる。
【0053】なお本発明は、測光センサ21、積分回路
24、比較回路25等による調光制御を行わないストロ
ボ装置にも適用できる。また上記実施例では、測色セン
サ22により周囲光E1の色温度を検出しているが、撮
像素子11から得られる画像の電気信号を処理すること
によって周囲光E1の色温度を検出するように構成して
もよい。さらに本発明は、スチルビデオカメラに限定さ
れず、銀塩カメラにも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンデン
サの放電量が少なくて済むストロボ装置が得られる。ま
た、1回の発光でストロボ制御が終了するので、ストロ
ボ制御全体の時間を短くすることができる。さらに、1
つのキセノン管を用いるので、照射範囲がずれるおそれ
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるストロボ装置を適用
したスチルビデオカメラのブロック図である。
【図2】測光センサ、積分回路および比較回路の詳細図
である。
【図3】第1実施例の撮影動作を示すシーケンス図であ
る。
【図4】カラー液晶駆動回路を示すブロック図である。
【図5】第1実施例におけるストロボ発光制御の動作を
示すフローチャートである。
【図6】第2実施例の要部を示すブロック図である。
【図7】第2実施例におけるストロボ発光制御の動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
51 キセノン管 52 アンバー系液晶フィルタ 53 ブルー系液晶フィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の発光管と、この発光管の前方に設
    けられ、この発光管のストロボ光の色温度を変換可能な
    複数のフィルタと、周囲光の色温度を検出する色温度検
    出手段と、前記周囲光の色温度に応じて、前記フィルタ
    のうち所定のフィルタの色温度変換作用を実質的に発揮
    させ、前記所定のフィルタを介して得られたストロボ光
    の色温度が前記周囲光の色温度と略等しくなるように制
    御する色温度制御手段とを備えたことを特徴とするスト
    ロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のフィルタが、透明またはアン
    バーに変化可能な同じ色温度変換性能を有する複数のア
    ンバー系液晶フィルタと、透明またはブルーに変化可能
    な同じ色温度変換性能を有する複数のブルー系液晶フィ
    ルタとを有することを特徴とする請求項1に記載のスト
    ロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のフィルタが、透明またはアン
    バーに変化可能な異なる色温度変換性能を有する複数の
    アンバー系液晶フィルタと、透明またはブルーに変化可
    能な異なる色温度変換性能を有する複数のブルー系液晶
    フィルタとを有することを特徴とする請求項1に記載の
    ストロボ装置。
JP5285903A 1993-10-20 1993-10-20 ストロボ装置 Pending JPH07123319A (ja)

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