JP3360754B2 - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP3360754B2
JP3360754B2 JP23732093A JP23732093A JP3360754B2 JP 3360754 B2 JP3360754 B2 JP 3360754B2 JP 23732093 A JP23732093 A JP 23732093A JP 23732093 A JP23732093 A JP 23732093A JP 3360754 B2 JP3360754 B2 JP 3360754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ撮影時における
周囲光の色温度にストロボ光の色温度を合わせるストロ
ボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオカメラでは、被写体へ
の照明光の色温度にかかわらず、白い被写体が白く撮影
されるように、ホワイトバランス調整が行われている。
例えば、ストロボ装置を備えたスチルビデオカメラで
は、ストロボ発光時のホワイトバランス調整は、一般
に、ストロボ光の色温度に合わせて制御される。ところ
で、ストロボ装置の発光管に用いられるキセノン管から
放射される光の色温度は昼光に近く、蛍光灯等の一般電
灯に比して高い。このため、一般電灯下でのストロボ発
光時のホワイトバランスは、ストロボ光に対して、白い
被写体が白く色再現されるように調整されるため、スト
ロボ光の弱い範囲の画像は赤みがかかってしまう。
【0003】このようなホワイトバランス調整は、CC
D等のイメージセンサから出力される色差信号(R−
Y、B−Y)又は、R信号及びB信号のゲインを調整す
ることによって行われる。しかし、色温度がストロボ光
と異なる照明光が被写体中に存在する場合、このような
制御によって撮影された画像の一部に不自然な色が再現
されることがある。例えば、タングステンランプ等の白
熱電球からの照明が有る、壁を背にした人物からなる被
写体を撮影した場合、その白熱電球の照明光の色温度は
ストロボ光より低いため、撮影された画像において、人
物像の色は適切に再現されるが、ストロボ光が照射され
にくい人物後方にある壁の色が赤側に偏ってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ストロボ光の
色温度を調整する方法として、発光色温度が異なる複数
の発光管を用いて、各発光管からの発光色温度全体を被
写体の色温度に適合させる方法が考えられる。しかし、
このような複数の発光管を用いる場合、それぞれの発光
管用に発光用メインコンデンサ及びそのメインコンデン
サ充電用の充電回路を設けると、ストロボ装置全体の規
模が大きくなり、生産コストの上昇を招くと共に、携帯
性の悪いものとなる。そこで、一つのメインコンデンサ
と充電回路とを複数の発光管で共用することが考えられ
るが、メインコンデンサを複数の発光管で共用すると、
次のような問題を生ずる。
【0005】例えば、発光色温度の高い発光管Aと発光
色温度の低い発光管Bとを用いてストロボ装置の発光量
全体を調整し、しかも初めに色温度の低い発光管Bを発
光させ、その後発光管Aを発光させると、被写体が非常
に暗い場合には先に発光させた発光管Bを長く発光させ
るため、発光管Bに一つのメインコンデンサの電荷の多
くを消費されてしまい、次に発光させる発光管Aに十分
な電荷を供給することができなくなることがある。
【0006】それでは、各発光管A、Bが発光できるよ
うに、2つの発光管A、Bを同時に発光させる方法が考
えられるが、2つの発光管A、Bの発光が重複している
期間では、図13に示すように、2つの発光管の発光に
よってメインコンデンサの放電電流が急激に増大するた
め、コンデンサの劣化が早くなる。そこで各発光管によ
る放電電流のピークが重ならないように、図14に示す
ように発光タイミングをずらすことが考えられるが、こ
の場合にも、やはり放電電流が増大するので、メインコ
ンデンサの早い劣化は避けられない。
【0007】また、各発光管の発光を単独で行わせると
共に、一方の発光停止の後、再びメインコンデンサの充
電を行う方法が考えられるが、この方法では、メインコ
ンデンサへの充電に相当の時間を要し、撮影時間、即ち
シャッタ開放時間が長くなるために手ぶれを起こす可能
性があり、良好な撮影が望めない。さらに、メインコン
デンサへの充電中には、充電回路において高電圧が生成
されるので、その高電圧生成によるノイズのため、また
電源電圧が瞬間的に下がるため、撮影回路に悪影響を与
えるおそれがある。
【0008】本発明は、以上のような問題点に鑑み、発
光管の発光によるメインコンデンサの放電電流の増大を
防止してメインコンデンサの早い劣化を防止するととも
に、常に所望の発光色温度を得ることができ、しかも部
品点数の少ないストロボ装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明に係るストロボ
装置は、異なる発光色温度の閃光を発光可能な発光手段
と、この発光手段の閃光用電荷を蓄積する単一の電荷蓄
積手段と、周囲光の色温度を測定する測色手段と、この
測色手段から得られる測定色温度情報に基づいて、発光
手段全体の合成色温度を測色手段により測定された色温
度に適合させるべく、異なる色温度の閃光どうしの発光
比率を求め、この発光比率が保たれるように、発光量が
より少ない発光色温度の閃光から順に発光させるように
発光手段を制御する発光制御手段とを備えたことを特徴
としている。
【0010】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の第1実施例であるストロボ装置の回路図で
ある。この図において、被写体からの光量を測定する測
光回路51と、被写体の周囲光の色温度を測定する測色
回路50とは演算・制御回路30と接続されており、こ
の演算・制御回路30には、測光回路51から信号S8
が、また測色回路50から信号S6がそれぞれ入力され
る。測色回路50は、可視光領域内で分光感度特性が異
なる少なくとも2つの光電変換素子から構成されてお
り、この分光感度が異なる光電変換素子の出力信号の比
が、受光量に依存せず受光色温度と一対一の関係がある
ことを利用して、周囲光の色温度が演算・制御回路30
によって求められる。
【0011】演算・制御回路30には、充電回路28が
接続されており、充電回路28にはメインコンデンサ1
9が接続されている。演算・制御回路30から充電回路
28に充電開始信号S2が入力されると、この充電回路
28によってメインコンデンサ19に電荷が蓄積され
る。メインコンデンサ19の電荷蓄積が完了すると、充
電回路28から演算・制御回路30に充完信号S1が出
力される。
【0012】メインコンデンサ19の接続点P1側に
は、トリガ回路71とキセノン管10、12のアノード
端子がそれぞれ接続されており、メインコンデンサ19
の接続点P2側には、絶縁ゲートバイポーラトランジス
タ(以下IGBT)22、24のエミッタ端子がそれぞ
れ接続されている。キセノン管10、12の各カソード
端子はダイオード42、43を介してIGBT22、2
4のコレクタ端子に接続されている。
【0013】ダイオード42の両端には、直列接続され
た抵抗器38及びコンデンサ34が並列に接続され、さ
らにダイオード42のカソードとキセノン管10のアノ
ードとの間に抵抗器37が接続されている。同じように
ダイオード43の両端には、直列接続された抵抗器35
及びコンデンサ33が並列に接続され、さらにダイオー
ド43のカソードとキセノン管12のアノードとの間に
抵抗器36が接続されている。また、キセノン管10の
カソード端子は抵抗器40を介してIGBT22のエミ
ッタ端子とも接続されており、同じくキセノン管12の
カソード端子も抵抗器39を介してIGBT24のエミ
ッタ端子に接続されている。なお、接続点P2はグラン
ドレベルに固定されている。
【0014】トリガ回路71は、抵抗器18と、トリガ
信号発生用のトリガ用コンデンサ16とトリガトランス
14とから構成されており、トリガトランス14の低圧
側コイルにはトリガ用コンデンサ16が接続されてお
り、このトリガ用コンデンサ16はダイオード20、2
6を介してIGBT22、24のコレクタ端子にそれぞ
れ接続されている。IGBT22、24のONによっ
て、トリガ用コンデンサ16の電荷がダイオード20、
26を介して放電される。トリガトランス14の高圧側
コイルは各キセノン管10、12のトリガ電極に接続さ
れており、各キセノン管10、12には、トリガ回路7
1から出力されるトリガパルスが印加される。
【0015】キセノン管12の発光面の前方には、その
閃光色温度を下げる色温度変換フィルタ13が設けられ
ている。つまり、キセノン管12の閃光色温度がこの色
温度変換フィルタ13によって下げられる。なお、この
色温度変換フィルタ13の構成について本実施例では特
に限定しないが、発光色温度を調整されないキセノン管
10に比して、充分に低い発光色温度となる変換フィル
タであるなら如何なるものでもよい。
【0016】演算・制御回路30には、メモリ32が設
けられており、このメモリ32には、測色回路50から
入力される信号S6に基づいて周囲光の色温度を求める
ためのデータテーブルが記憶されている。演算・制御回
路30には、スチルビデオカメラ又はスチルカメラ等の
カメラ81が接続されており、測色指令信号S20及び
シンクロ信号S21がカメラ81から入力される。カメ
ラ81には、測光スイッチSWS及びレリーズスイッチ
SWRからなる2段押しスイッチであるレリーズボタン
が接続されている。
【0017】本実施例の作用を説明する。図示しない本
ストロボ装置のスイッチがONされて操作者からのスト
ロボ使用要求があると、演算・制御回路30から充電回
路28に充電開始信号S2が入力される。この充電開始
信号S2により、メインコンデンサ19への電荷蓄積が
開始される。メインコンデンサ19に、キセノン管1
0、12の閃光発生に必要な電荷が充電されると、つま
り接続点P1が所定電位に達すると、充電回路28から
演算・制御回路30に充完信号S1が出力される。
【0018】カメラ81のレリーズボタンの1段押しに
よって測光スイッチSWSがONされ、カメラ81から
本ストロボ装置に測色指令信号S20が入力されると、
演算・制御回路30は、測色回路50に信号S5を出力
して、周囲光の色温度の測定開始を指示する。この信号
S5に応じて、測色回路50は、分光特性の異なる光電
変換素子によって各波長光の輝度を測定して、各光電変
換素子の受光量比を信号S6によって演算・制御回路3
0に出力する。演算・制御回路30は、この信号S6か
ら、周囲光の色温度をメモリ32のデータテーブルを用
いて求める。
【0019】このようにして求めた周囲光色温度情報か
ら、演算・制御回路30は、発光色温度の低いキセノン
管12と発光色温度が高いキセノン管10との発光量比
を決定する。例えば、周囲光の色温度が低い場合には、
発光色温度の低いキセノン管12の発光量を多くし(発
光時間を長くし)、発光色温度の高いキセノン管10の
発光量を少なく設定制御する。また、詳細は後述する
が、発光開始信号S3、S4は発光量比に基づいて、そ
の出力タイミングが決定される。逆に、周囲光の色温度
が高い場合には、キセノン管10の発光量を多くし、キ
セノン管12の発光量を少なく設定する。
【0020】カメラ81のレリーズボタンが全押しされ
ると、レリーズスイッチSWRがONされてシャッタが
全開される。このレリーズスイッチSWRのONから所
定時間後にシンクロ信号S21が演算・制御回路30に
入力される。演算・制御回路30は、シンクロ信号S2
1の入力に応じて、発光量を少なく設定したキセノン管
に対応した発光開始信号を出力する。例えば、周囲光の
色温度が低い場合は、発光色温度が高いキセノン管10
の発光量を少なく設定するので、このキセノン管10に
対応する発光開始信号S4をIGBT22に出力する。
【0021】発光トリガ信号S4により、IGBT22
はONし、トリガ回路71のトリガ用コンデンサ16の
電荷がダイオード20とIGBT22とを介して放電さ
れる。このトリガ用コンデンサ16の放電により、トリ
ガトランス14の低圧側コイルに電流が流れ、高圧側コ
イルに高い電圧が誘起され、キセノン管10のトリガ電
極にトリガパルスが印加される。このトリガパルスによ
り、キセノン管10内のガスがイオン化し、メインコン
デンサ19による高電圧によってキセノン管10内で放
電が発生し、閃光が発生される。
【0022】なお、このトリガ回路71の動作により、
キセノン管12にもトリガパルスが印加されるが、IG
BT24に発光開始信号S3が入力されておらず、IG
BT24がONしていないので、キセノン管12は発光
しない。
【0023】一方コンデンサ34は、キセノン管10の
放電開始前において、メインコンデンサ19の接続点P
1の電位により電荷が蓄積されている。IGBT22が
ONすると、蓄積電荷によるコンデンサ34両端の電位
差で接続点P4の電位がマイナス側に急激に低下する。
これによりキセノン管10のアノード端子・カソード端
子間には、より高い電位差が印加されるので、放電・閃
光発生が容易になる。すなわち接続点P1の電位がキセ
ノン管10の閃光発生に必要な電位よりやや低くても、
コンデンサ34がIGBT22のONと略同時に接続点
P4の電位を低下させるため、キセノン管10の閃光発
生が促される。
【0024】キセノン管10の発光開始後、測定色温度
情報に基づいて定められた発光量に対応する時間後に、
発光開始信号S4の出力が演算・制御回路30において
停止され、キセノン管10の発光が停止される。この
後、発光量の多いキセノン管12を発光させるべく、発
光開始信号S3が演算・制御回路30からIGBT24
に出力され、キセノン管10と同じように、トリガ回路
71によるトリガパルスがキセノン管12に印加されて
閃光が発生される。
【0025】図2および図3は本実施例の作用を示すも
のである。図2に示すように、被写体の周囲光の色温度
が低い場合には、発光色温度の低いキセノン管12を多
く発光させるので、発光色温度の高いキセノン管10よ
り後に発光させている。逆に被写体の周囲光の色温度が
高い場合には、図3に示すように、発光色温度が高いキ
セノン管10の発光量が多いので、キセノン管12の発
光後に、キセノン管10を発光させている。このように
本実施例では、周囲光の色温度を測色回路50によって
測定し、周囲光色温度の測定結果に基づいて、周囲光の
色温度に適合させるべく、発光色温度の高いキセノン管
10と発光色温度の低いキセノン管12の各発光量およ
び発光の順番を定めている。
【0026】図4は、測色回路50による周囲光色温度
測定値に対するキセノン管10、12の発光量の関係を
示している。符号A1により示される状態では、周囲光
の色温度が極めて低く、キセノン管12のみを発光させ
ている。符号A2により示される状態では、周囲光の色
温度が符号A1の状態よりやや高いので、キセノン管1
2の発光量を符号A1の状態よりはやや少なくし、また
キセノン管10を短時間発光させている。符号A2の状
態は図2の場合に対応している。
【0027】符号A4により示される状態では、周囲光
の色温度が極めて高いので、キセノン管10のみを発光
させるている。符号A3の状態は、符号A4の状態より
はやや色温度が低いので、キセノン管12を短時間発光
させている。
【0028】このように本実施例においては、測色回路
50によって周囲光の色温度を測定し、その周囲光の色
温度に適合するように、発光色温度の高いキセノン管1
0および発光色温度の低いキセノン管12の各発光量を
調整すると共に、発光量がより少ないキセノン管を先に
発光させて、メインコンデンサ19に発光量の多いキセ
ノン管の発光が可能な電荷を残存させている。したがっ
て、一方のキセノン管の発光が不可能になることが防止
される。
【0029】また本実施例では、各キセノン管10、1
2を独立して発光させているので、これらのキセノン管
10、12を同時に発光される場合に比べて、メインコ
ンデンサ19からの放電電流を少なくすることができ、
メインコンデンサの劣化を早めることを防止できる。さ
らに本実施例では、一方のキセノン管の発光の後再びメ
インコンデンサ19の充電を行わないので、カメラのシ
ャッタ速度を遅くする必要もなく、手ぶれなどを起こす
ことがない。また本実施例のようなストロボ装置をスチ
ルビデオカメラに内蔵した場合、2つのキセノン管の発
光間においてメインコンデンサ19への充電を行わない
ので、撮影処理中における撮影回路に電源電圧変動等の
悪影響を与えるおそれもない。
【0030】また本実施例では測光回路51を備えてお
り、各キセノン管10、12の本発光開始前に被写体輝
度と被写体周囲光の色温度を測定し、この輝度測定情報
と色温度測定情報に基づいて各キセノン管10、12の
発光量を設定し、設定した発光量から、上記と同じよう
に発光量の少ないキセノン管を先に発光させ、その後発
光量の多いキセノン管を発光させるように制御してい
る。また、輝度測定情報からストロボ発光が必要か否か
を判断している。
【0031】なお、各キセノン管発光時において、測光
回路51による被写体からの反射光量の測定結果に基づ
いて、各キセノン管10、12の発光量を制御するよう
にしてもよい。この場合、測光回路51からの信号S8
により、反射光量が発光前に定めた光量に達したことが
検出された時、各キセノン管10、12に対する発光開
始信号S4、S3の出力を停止して、そのキセノン管の
発光を停止させる調光制御を行うようにしてもよい。こ
のような制御により、さらにきめの細かいストロボ光の
色温度調整を行うことができる。
【0032】本実施例では、キセノン管10とフィルタ
により色温度が低められたキセノン管12というよう
に、2つのキセノン管を用いてストロボ光の色温度を調
整したが、これを3つのキセノン管を用いて、R、G、
Bのように三原色の光をそれぞれ発光させて行うように
してもよい。つまり発光色温度が異なる複数の発光源を
を用いてストロボ装置全体の発光色温度を被写体の周囲
光色温度に適合させると共に、発光量がより少ないキセ
ノン管から順に発光させるようにしてもよい。また、本
実施例では一方のキセノン管のみに色温度を下げるフィ
ルタを設けたが、他方のキセノン管に色温度を高めるフ
ィルタを設けてもよい。
【0033】なお、IGBT22およびトリガ回路71
の数は特に限定されない。すなわちトリガ回路をそれぞ
れのキセノン管の制御用に設けると共に、各トリガ回路
のON制御を演算・制御回路30から直接、独立して行
えるように演算・制御回路30と各トリガ回路とを接続
し、さらにキセノン管10、12の通電電流のON・O
FFを制御するIGBTを各キセノン管で共用する。そ
して各キセノン管の発光は、それぞれのトリガ回路を演
算・制御回路30によって動作させることにより開始
し、1つのIGBTをOFFさせることにより停止す
る。このようにすれば、上記実施例と同様の制御を行う
ことができる。
【0034】図5は本発明の第2実施例であるストロボ
装置を適用したスチルビデオカメラのブロック回路図で
ある。第2実施例では、キセノン管は1本だけ設けられ
ており、このキセノン管12の投光面の前に、2種類の
色温度変換フィルタ56A、56Bが交互に移動できる
ように設けられている。後述するように、これらのフィ
ルタ56A、56Bを切換えることにより発光色温度が
変わり、ストロボ装置の全体の合成色温度が制御され
る。
【0035】固体撮像素子91の受光面の前には絞り9
2が設けられており、絞り92によって、固体撮像素子
91が被写体93から受光する光量が調整される。固体
撮像素子91の受光面で受光された光は、画像信号に対
応した電気信号に変換される。固体撮像素子91には撮
像素子駆動回路94が接続されており、この撮像素子駆
動回路94によって生成されるシフトパルス等により、
固体撮像素子91から画像信号が順次読み出される。
【0036】固体撮像素子91において光電変換された
画像信号のR信号は、アンプ95により増幅され信号処
理回路96に出力される。同様に、画像信号のB信号は
アンプ97により増幅され信号処理回路96に出力され
る。なお、画像信号のG信号は、アンプを介さずに信号
処理回路96に直接入力される。アンプ95、97は制
御回路30に接続されており、この制御手段30によ
り、アンプのゲイン調整すなわちホワイトバランス制御
が行われる。
【0037】信号処理回路96では、画像信号が所定フ
ォーマットの記録信号に変換され、記録回路98へ出力
される。画像信号は記録回路98によって図示しない磁
気ディスク等の記録媒体に順次記録される。
【0038】このスチルビデオカメラには、測色センサ
(ホワイトバランスセンサ)82、測光センサ83、積
分回路84、D/A変換器85および比較回路86等が
設けられている。測色センサ82は、可視光線の分光感
度が異なる複数の光電変換素子から成り、制御回路30
と接続されている。すなわち測色センサ82により測定
される被写体93の周囲光E1の色温度情報は、制御回
路30に入力され、この測定色温度情報に基づき、後述
するように色温度変換フィルタ56A、56Bが切換え
られ、ストロボ装置の発光色温度が変化せしめられる。
なお、測光センサ83、積分回路84、D/A変換器8
5および比較回路86等により調光制御回路が構成さ
れ、この調光制御回路については後述する。
【0039】ストロボ装置は、キセノン管12の他、こ
のキセノン管12の発光用電荷を蓄えておくメインコン
デンサ19と、メインコンデンサ19へ電荷を供給する
手段である充電回路28と、キセノン管12の閃光発生
用のトリガ信号を生成するトリガ回路71と、キセノン
管12の発光開始と停止を行うスイッチ手段であるIG
BT22と、メインコンデンサ19の出力電圧を測定す
るための分圧抵抗器R1、R2と、抵抗器R1、R2の
中間接続点の電圧値を測定するA/D変換器53とを有
している。
【0040】充電回路28からインパルス電圧が出力さ
れる信号線S12には、メインコンデンサ19の正電極
と、抵抗器R1、18の一端と、キセノン管12のアノ
ード端子とが接続されている。メインコンデンサ19の
負電極と、トリガトランス14の共通端子と、IGBT
22のエミッタ端子と、抵抗器R2の一端とは、それぞ
れグランド共通信号線S10に接続されている。トリガ
トランス14の低圧側コイルはトリガ用コンデンサ16
を介して抵抗器18の他端に接続されると共に、IGB
T22のコレクタ端子に接続されている。
【0041】抵抗器R1と抵抗器R2とが接続された点
は、A/D変換器53に接続されている。A/D変換器
53の出力端子は制御回路30と接続されており、A/
D変換器53から出力されるデジタルデータS16は制
御回路30に入力される。
【0042】IGBT22のベース端子は制御回路30
に接続されている。IGBT22は制御回路30から出
力される発光トリガ信号S3によってONされ、これに
よりIGBT22のコレクタ端子からエミッタ端子へ電
流が流れる。すなわちトリガ用コンデンサ16の電荷が
放電され、トリガトランス14の低圧側コイルに電流が
流れて高圧側コイルにトリガ信号が誘導される。このト
リガ信号はキセノン管12のトリガ電極に印加され、こ
の結果キセノン管により閃光が生成され、この閃光F5
は被写体93に向けて投光される。
【0043】制御回路30には、スチルビデオカメラ本
体に設けられたレリーズスイッチ31と、タイマー回路
54とが接続されており、レリーズスイッチ31の操作
に応じて、制御回路30によって各種制御が行われる。
なお制御回路30からは、メインコンデンサ19への電
荷蓄積開始を指示する充電開始信号S2が充電回路28
に対して出力される。
【0044】図6は、測光センサ83、積分回路84、
D/A変換器85および比較回路86等から成る調光制
御回路を示している。積分回路84はオペアンプ72、
積分コンデンサ73およびリセットスイッチ74から構
成されており、オペアンプ72の反転信号入力端子と非
反転入力端子との間に測光センサ83が接続されてい
る。オペアンプ72の非反転入力端子には、積分開始前
の基準電圧値を与える基準電源75が接続されている。
【0045】オペアンプ72の反転入力端子と出力端子
との間には、積分コンデンサ73とリセットスイッチ7
4とが並列に接続されており、制御回路30から入力さ
れる積分開始信号S5によってリセットスイッチ74の
接点開閉が制御される。リセットスイッチ74の接点が
開放されると、測光センサ83により発生する光電流が
オペアンプ72によって積分される。このオペアンプ7
2の積分値S7は積分開始時から、基準電源75の基準
電圧値より漸次減少する。積分値S7は比較回路86の
反転入力端子に入力される。
【0046】比較回路86では、この積分値S7と、非
反転入力端子に接続されたD/A変換器85から入力さ
れる信号S8の電圧値とが比較される。積分値S7が信
号S8の電圧値より下がった時、比較回路86の出力端
子からクエンチ信号S6が出力される。このクエンチ信
号S6は制御回路30に入力される。なお、信号S8の
電圧値は、制御回路30からD/A変換器85に入力さ
れる適正積分値によって定められ、この信号S8の電圧
値設定は、後に述べる適正積分値設定処理によって行わ
れる。
【0047】図7〜図9は、本実施例において設けられ
るストロボ装置70の構成を示している。図8および図
9は図7のX−X切断線から見たストロボ装置70の水
平断面図である。
【0048】これらの図に示すように、ストロボ装置7
0の中央に位置する開口部58内に、キセノン管12が
取り付けられており、キセノン管12の後側にリフレク
タ65が設けられている。このリフレクタ65と開口部
58の間には、色温度変換フィルタ56A、56Bが設
けられ、これらの色温度変換フィルタ56A、56Bは
スライダ64に固定されている。
【0049】色温度変換フィルタ56Aはキセノン管1
2の発光色温度を高くし、色温度変換フィルタ56Bは
キセノン管12の発光色温度を低くする作用を持つフィ
ルタである。なお色温度変換フィルタ56Aは透明フィ
ルタであってもよい。
【0050】スライダ64の片面にはギアが設けられて
おり、このギアはモータ61の出力軸に設けられた歯車
62に噛合している。モータ61の正逆回転によって、
色温度変換フィルタ56A、56Bがリフレクタ65前
を移動させられる。モータ61はモータ駆動回路59に
接続されており、モータ駆動回路59は制御回路30と
接続されている。制御回路30の命令に基づいて、モー
タ駆動回路59によりモータ61の正逆回転が行われ、
リフレクタ65の前に配置される色温度変換フィルタ5
6A、56Bが換えられる。
【0051】第2実施例の作用を説明する。図10は、
本実施例におけるストロボ撮影処理の概要を表したシー
ケンス図を示している。
【0052】レリーズスイッチ31が半押しされると
(ステップD20)、図示しない測光センサからの出力
信号に基づいて、制御回路30により、被写体93の輝
度測定が行われる。この被写体93の輝度測定値に応じ
て、露出演算処理が制御回路30において行われる(ス
テップD21)。
【0053】露出演算処理では、固体撮像素子91の電
子シャッタの動作時間、ストロボ装置70の発光が必要
か否か等が決定される。なお、充電回路28によるメイ
ンコンデンサ19への充電処理は、本スチルビデオカメ
ラのメインスイッチがONされた時点、またはストロボ
撮影を行うことを指示する図示しないスイッチが操作さ
れた時点などで行われる。充電処理は、制御回路30か
ら充電回路28に充電開始信号S2が入力されることに
より開始され、また後述するストロボ撮影処理が終了し
た時点においても開始される。
【0054】充電開始信号S2の入力により、充電回路
28からは、本スチルビデオカメラの電源から供給され
た電圧を昇圧したパルス状の高電圧信号が出力され、こ
れによりメインコンデンサ19には電荷が蓄積される。
メインコンデンサ19への電荷蓄積により、信号線S1
2の電圧が上昇し、これに伴って抵抗R1、R2間の電
圧が上昇される。この電圧はA/D変換器53によって
デジタルデータS16に変換され、順次制御回路30に
出力される。
【0055】制御回路30では、A/D変換器53から
のデジタルデータS16の値に基づいて、信号線S12
の電圧値が間接的に検知される。このデジタルデータS
16の値により、信号線S12の電圧がキセノン管12
の発光可能な最低電圧に達したことが識別されると、制
御回路30によって図示しない報知手段を介して、スト
ロボ撮影が可能であることが撮影者に報知される。
【0056】なお、メインコンデンサ19への充電処理
は、信号線S12の電圧が充完電圧に達するまで継続さ
れる。つまり、発光可能電圧に達した後も、制御回路3
0から昇圧回路28に充電開始信号S2が継続して出力
され、デジタルデータS16によって信号線S12の電
圧が充完電圧(充完電圧値は少なくとも上記発光可能電
圧値より高く設定されている)に達したことが識別され
ると、充電開始信号S2の出力が停止される。一方、信
号線S12の電圧値が発光可能電圧値に達した以降の充
電継続中において、レリーズスイッチ31が全押しされ
ると、その充電処理が中断されて以下の撮影処理が制御
回路30によって開始される。
【0057】図10におけるステップD21の測光及び
露出演算処理が終了した後、レリーズスイッチ31が全
押しされると(ステップD22)、測色センサ82から
入力される信号値を用いて、周囲光E1の色温度が制御
回路30によって求められる(ステップD23)。周囲
光E1は、被写体93の周囲にある光源からの光により
構成されており、その周囲光E1の色温度に応じて、色
温度変換フィルタ56A、56Bを用いて行われるキセ
ノン管12の発光比率が定められ、これにより発光色温
度が制御されてストロボ装置の全体の合成色温度が制御
される。
【0058】なお測色センサ82は、可視光領域内で分
光感度特性が異なる少なくと2つの光電変換素子から構
成されている。この分光感度が異なる光電変換素子の出
力信号の比は受光量に依存せず受光色温度と一対一の関
係がある。そこで、この出力信号の比(または出力信号
の比の対数)を用いて、周囲光E1の色温度が制御回路
30において算出される。制御回路30には、測色セン
サ82から入力される信号値と、その信号値における色
温度情報との対応を示すデータテーブルが記憶されてい
る。制御回路30は、このデータテーブルを利用して、
測色センサ82から入力される信号値から周囲光E1の
色温度を算出する。
【0059】算出された色温度情報に基づいて、アンプ
95、97のゲインが制御回路30によって設定される
(ステップD24)。すなわち制御回路30では、G信
号を基準にして、被写体93の周囲光E1の測定色温度
に応じて、そのG信号に対するR信号、B信号の増幅量
を調整することにより、撮影記録される画像信号のホワ
イトバランスが行われる。
【0060】次いで、固体撮像素子91の前に設けられ
た絞り92の開放量が、制御回路30により、測光値に
基づいて制御され、固体撮像素子91に入射される被写
体93からの光F4の光量が調整される(ステップD2
5)。また測光結果から、固体撮像素子91における光
電変換信号の電荷蓄積時間、すなわちシャッタ時間が決
定され、電荷蓄積が開始される(ステップD26)。
【0061】このステップD26による信号電荷の蓄積
が開始されると共に、測光結果の判断に基づき、発光装
置70によるストロボ発光が必要であるならば、後述す
るストロボ発光制御が開始される(ステップD27)。
このストロボ発光を伴う撮影が完了すると、制御回路3
0の制御により、撮像素子駆動回路94から固体撮像素
子91へシフトパルスが出力される。
【0062】このシフトパルスによって、固体撮像素子
91の電荷蓄積が終了され(ステップD28)、さらに
絞り92が閉じられる(ステップD29)。この後、撮
像素子駆動回路94から固体撮像素子91に転送パルス
等の信号電荷読み出し制御信号が出力され、固体撮像素
子91において蓄積された信号電荷が画像信号としてア
ンプ95、97及び信号処理回路96へ順次読み出され
る(ステップD30)。
【0063】固体撮像素子91から出力された画像信号
は、信号処理回路96において所定フォーマットの画像
信号に変換された後、記録回路98によって図示しない
記録媒体に記録される。
【0064】図11および図12は、第2実施例におけ
るストロボ発光制御のフローチャートを示している。ス
トロボ発光制御前の測色処理において、色温度変換フィ
ルタ56A、56Bを用いて行われるキセノン管12の
発光比率A:Bが、周囲光E1の測定色温度に応じて定
められる。すなわち、色温度変換フィルタ56Aが投光
面前に配置されて行われるキセノン管12の発光量と、
色温度変換フィルタ56Bが投光面前に配置されて行わ
れるキセノン管12の発光量との比率が、周囲光E1の
色温度に応じて定められる。
【0065】そして、A/D変換器53から入力される
デジタルデータS16を用いてメインコンデンサ19の
初期充電電圧値が検出される。この検出された初期充電
電圧値は、一旦メモリに記憶される(ステップ30
0)。
【0066】上記発光比率A、Bのうち、小さい比率に
対応する色温度変換フィルタがキセノン管12の投光面
前に位置するよう、モータ61が駆動される(ステップ
302)。なお、説明の便宜上以下、周囲光E1の色温
度から定められた発光比率A:Bは、A<Bとする。従
って、ステップ302の処理によって、キセノン管12
の前に色温度変換フィルタ56Aが移動される。逆に、
A>Bの場合は、色温度変換フィルタ56Bがキセノン
管12の前に移動され、以下の設定処理が行われる。
【0067】次に、周囲光E1の測定色温度に対するキ
セノン管12の適正積分値MがD/A変換器85に設定
される(ステップ304)。この適正積分値Mは、調光
制御によって最適な撮影画像を得るための閾値である。
【0068】そして、発光比率A:Bを保持しつつ色温
度変換フィルタ56Aを用いたキセノン管12の最大発
光量に相当する最大発光時間が、メインコンデンサ19
の初期充電電圧値から求められ、タイマー回路54に設
定される(ステップ306)。
【0069】この最大発光時間は、制御回路30のメモ
リに記憶されたデータテーブルを用いて求められる。デ
ータテーブルには、検出されたメインコンデンサ19の
初期充電電圧値に基づいて、発光比率A:Bを保持する
ことができる各最大発光時間のデータが保存されてい
る。
【0070】ステップ306の処理後、タイマー回路5
4がスタートし(ステップ308)、積分回路84がリ
セット信号S5によってリセットされた後(ステップ3
10)、積分回路84の積分が開始される(ステップ3
12)。これにより、反射光F3の累積光量による調光
制御が開始される。
【0071】積分回路84の積分開始と共に、発光トリ
ガ信号S3が出力され、キセノン管12の発光が開始さ
れる(ステップ314)。その後、調光制御を行うクエ
ンチ信号S6が入力されたか否かが制御回路30におい
て判断される(ステップ316)。クエンチ信号S6が
制御回路30に入力されたとき、発光トリガ信号S3の
出力が停止され、キセノン管12の発光が停止される
(ステップ320)。
【0072】これに対し、クエンチ信号S6が入力され
ないときは、タイマー回路54からのタイムオーバ信号
S14の入力有無が制御回路30において判断される
(ステップ318)。このタイムオーバ信号S14は、
発光開始からの経過時間が上記最大発光時間を越えたこ
とを示す。タイムオーバ信号S14が入力されなけれ
ば、ステップ316の判断に戻る。タイムオーバ信号S
14が入力されていれば、発光トリガ信号S3の出力が
停止されてキセノン管12の発光が停止される(ステッ
プ320)。
【0073】そして、タイマー回路54の計時動作が停
止される(ステップ322)。次に、発光比率の大きい
フィルタ、ここでは色温度変換フィルタ56Bがモータ
61の駆動によってキセノン管12の前に移動される
(ステップ324)。
【0074】色温度変換フィルタ56Bを伴うキセノン
管12を調光制御するため、周囲光E1の測定色温度か
ら求める適正積分値NがD/A変換器86に設定される
(ステップ326)。そして、測定色温度から定めた上
記発光比率A:Bと、メインコンデンサ19の初期充電
電圧値とから、色温度変換フィルタ56Bに対する最大
発光時間がデータテーブルから読み出され、タイマー回
路54に設定される(ステップ328)。
【0075】タイマー回路54がスタートされ(ステッ
プ330)、積分回路84がリセットされた後(ステッ
プ332)、積分回路84の積分が開始される(ステッ
プ334)。そして、発光トリガ信号S3が出力されて
キセノン管12の発光が再び開始される(ステップ33
6)。
【0076】この後、比較回路86からのクエンチ信号
S6の入力有無と、タイマー回路54からのタイムオー
バ信号S14の入力有無とが判別される(ステップ33
8、340)。クエンチ信号S6が入力されるか、また
はタイムオーバ信号S14が入力されると、発光トリガ
信号S3の出力が停止され(ステップ342)、キセノ
ン管12の発光が停止される。そしてタイマー回路54
の計時動作が停止される(ステップ346)。
【0077】このようにしてストロボ発光制御が終了さ
れると、固体撮像素子91において蓄積された信号電荷
が画像信号として読み出され、信号処理回路96で所定
フォーマットの画像信号に変換された後、記録回路98
によって図示しない記録媒体に記録される。その後、条
件に応じて、充電開始信号S2が再び制御回路30から
昇圧回路28に出力され、次の新たなストロボ発光制御
の準備が行われる。
【0078】このように第2実施例では、一方のフィル
タは透過光の色温度を低くし、他方のフィルタは透過光
の色温度を高める2種類の色温度変換フィルタ56A、
56Bをキセノン管12の前に、交換移動できるように
設け、色温度変換フィルタ56Aが投光面前にあるとき
のキセノン管12の発光量と、色温度変換フィルタ56
Bが投光面前にあるときのキセノン管12の発光量との
比率を、被写体93の周囲光E1の色温度から定めて、
ストロボ装置70全体の合成色温度を調整するようにし
た。
【0079】また第2実施例では、調光制御により、一
方の発光量が過多に増大することを防止すべく、それぞ
れの色温度変換フィルタ56A、56Bにおけるキセノ
ン管12の発光時間に、メインコンデンサ19の初期充
電電圧値と周囲光E1の色温度とに基づいて制限を加え
た。これによって、調光制御によって一方の色温度変換
フィルタを用いた場合のキセノン管の発光量が増大する
ことを防止でき、より自然な撮影画像を得ることができ
る。
【0080】なお第2実施例では色温度変換フィルタを
2種類設けていたが、3種類以上の色温度変換フィルタ
を用いてもよい。さらに、印加電圧の大小で透過光の色
相を変化させることができる電界制御複屈折効果を持つ
液晶セルを色温度変換フィルタとしてキセノン管12の
前に固定してもよい。この場合には、モータ61及びモ
ータ駆動回路59に代えて、その液晶セルに印加する電
圧値を変化させる電圧制御手段を用いる。つまり、発光
比率Aの発光時に液晶セルに印加する電圧値と、発光比
率Bの発光時に液晶セルに印加する電圧値とを変えるこ
とにより、透過光の色温度をそれぞれ制御する。これに
より、ストロボ装置70の合成色温度を自由に制御でき
る。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発光管の
発光によるメインコンデンサの放電電流の増大を防止し
てメインコンデンサの早い劣化を防止するとともに、常
に所望の発光色温度を得ることができ、しかも部品点数
の少ないストロボ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるストロボ装置の回路
図である。
【図2】第1実施例において色温度が低い場合の作用を
示す図である。
【図3】第1実施例において色温度が高い場合の作用を
示す図である。
【図4】第1実施例のストロボ装置の動作説明図であ
る。
【図5】第2実施例のストロボ装置を備えたスチルビデ
オカメラの回路図である。
【図6】測光センサ、積分回路およひ比較回路の詳細図
である。
【図7】第2実施例におけるストロボ装置の正面図であ
る。
【図8】第2実施例におけるストロボ装置の断面図であ
る。
【図9】第2実施例におけるストロボ装置の断面図であ
る。
【図10】第2実施例の動作を示すシーケンス図であ
る。
【図11】第2実施例のストロボ発光制御のフローチャ
ートである。
【図12】第2実施例のストロボ発光制御のフローチャ
ートである。
【図13】従来例の動作説明図である。
【図14】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
10、12 キセノン管 13 フィルタ 14 トリガトランス 16 トリガ用コンデンサ 19 メインコンデンサ 22、24 IGBT 28 充電回路 30 演算・制御回路 50 測色回路 51 測光回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−261331(JP,A) 特開 平5−11316(JP,A) 特開 平3−29934(JP,A) 特開 昭58−149033(JP,A) 特開 昭62−259393(JP,A) 特開 昭63−314425(JP,A) 特開 平2−85835(JP,A) 実開 昭60−68527(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/04 - 15/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる発光色温度の閃光を発光可能な発
    光手段と、この発光手段の閃光用電荷を蓄積する単一の
    電荷蓄積手段と、周囲光の色温度を測定する測色手段
    と、この測色手段から得られる測定色温度情報に基づい
    て、前記発光手段全体の合成色温度を前記測色手段によ
    り測定された色温度に適合させるべく、異なる色温度の
    閃光どうしの発光比率を求め、この発光比率が保たれる
    ように、発光量がより少ない発光色温度の閃光から順に
    発光させるように前記発光手段を制御する発光制御手段
    とを備えることを特徴とするストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段が、異なる発光色温度の閃
    光を発光可能な複数の発光管を有することを特徴とする
    請求項1に記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段が、単一の発光管と、異な
    る色温度の複数のフィルタを発光管の前面に切り換えて
    進退させる色温度変換手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のストロボ装置。
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