JPH07123053A - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

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Publication number
JPH07123053A
JPH07123053A JP5287265A JP28726593A JPH07123053A JP H07123053 A JPH07123053 A JP H07123053A JP 5287265 A JP5287265 A JP 5287265A JP 28726593 A JP28726593 A JP 28726593A JP H07123053 A JPH07123053 A JP H07123053A
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JP
Japan
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axis
optical
voice coil
drive
lens
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Withdrawn
Application number
JP5287265A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asano
武史 浅野
Koji Suzuki
浩次 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Optical Communication System (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2軸アクチュエータの重力の悪影響を解消す
ること。 【構成】 2軸アクチュエータ12の直交するX軸とY
軸とを鉛直線P1 に対して45°に傾斜させたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルの屋上、ゴルフ中
継等のイントレ上、テレビ中継車の屋根上等に設置し
て、光ビームの空間伝送によって情報の送受信(双方向
伝送)を行う光空間伝送装置に関し、特に、送受信され
る光ビームの光軸補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、この種光空間伝送装
置として、特開平4−165598号公報に記載された
先願例を先に出願している。
【0003】[先願例の説明]まず、図12〜図16に
よって、上記の先願例を説明する。
【0004】図12は、上記先願例による光空間伝送装
置1における伝送光学系を示したものであって、まず、
伝送するための情報信号S1 を駆動回路1が変調して光
源であるレーザダイオード3を駆動する。そして、レー
ザダイオード3が伝送用の光ビームLA1 を射出し、こ
の光ビームLA1 はレンズ4によって平行光線に変換さ
れて、偏光プリズム5、レンズ6、7及び光軸補正用レ
ンズ8を順次透過されて、鏡筒先端の大口径レンズ9か
ら相手側の光空間伝送装置へ射出される。なお、光ビー
ムLA1 の偏波面W1 が光空間伝送装置1の水平基準に
対して約45°だけ傾けられた状態で相手側の光空間伝
送位置へ射出される。
【0005】そして、この光ビームLA1 の送信時に、
サーボ回路11から出力される駆動信号SX2 、SY2
に基づいて、光軸補正用レンズ8を駆動する2軸アクチ
ュエータ12のX軸駆動モータ13及びY軸駆動モータ
14が駆動されて、光軸補正用レンズ8が光ビームLA
1 の光軸に対して直角な平面内で直交する2方向である
X軸及びY軸に沿って矢印a、b方向に移動される。
【0006】そして、光軸補正用レンズ8の矢印a、b
方向への移動によって、相手側へ射出される光ビームL
1 の光軸が矢印a、b方向に補正される。
【0007】一方、相手側の光空間伝送装置から照射さ
れた光ビームLA2 は、大口径レンズ9で受光され、光
ビームLA1 の光路を逆進し、偏光プリズム5に入射さ
れる。なお、この光ビームLA2 の偏波面W2 は光ビー
ムLA1 の偏波面W1 に対して直交するように傾けられ
ている。
【0008】そして、光ビームLA2 の一部は偏光プリ
ズム5で反射され、ハーフミラー16及びレンズ17を
順次透過して受光素子18で受光される。そして、受光
素子18の出力信号を信号処理回路19で復調すること
により、相手側の光空間伝送装置から送信された情報信
号S2 を受信することができる。
【0009】この時、ハーフミラー16は光ビームLA
2 の他の一部を反射し、フィルタ20及び集光レンズ2
1を順次透過させて位置検出センサ22の受光面に集光
させる。そして、位置検出センサ22がその受光面に集
光される光ビームLA2 の光スポットの位置に応じて出
力信号1X1 〜1Y2 を出力する。そして、この出力信
号1X1 〜1Y2 に基づいてサーボ回路11が2軸アク
チュエータ12の駆動信号SX2 、SY2 を出力する。
【0010】これにより、相手側の光空間伝送装置から
照射された光ビームLA2 を基準にして、相手側の光空
間伝送装置へ照射する光ビームLA1 の光軸、即ち、光
ビームLA1 の照射位置を自動的に補正して、この光空
間伝送装置1が風等で振動した場合でも、光ビームLA
1 を相手側の光空間伝送装置へ正確に照射するようにし
たものである。
【0011】なお、光ビームLA1 の照射位置をこの光
空間伝送装置1の操作パネルの表示画面(図示せず)で
目視により確認できるように、レンズ7と8との間の光
路上に、コリメートスコープ24が配置されている。
【0012】即ち、コリメートスコープ24は光ビーム
LA1 の一部をハーフミラー25で入射して、その反射
光LR1 をコーナーキューブプリズム26へ入射する。
そして、ハーフミラー25は、相手側の光空間伝送装置
の周囲の風景からこの光空間伝送装置1に向う観測光L
1 をレンズ9、8を透過させて受光し、この観測光L1
を光ビームLA1 の反射光LR1 とは逆方向に反射し
て、撮像光学系27に入射する。そして、コーナーキュ
ーブプリズム26は反射光LR1 の光路を平行に折り返
した後、ハーフミラー25を透過させて撮像光学系27
に入射する。
【0013】そして、撮像光学系27は反射光LR1
び観測光L1 を内蔵された撮像素子に集光して、その撮
像素子の出力信号を撮像信号処理回路28に出力し、撮
像信号処理回路28で撮像信号に変換してモニタ装置2
9に出力し、表示画面に光ビームLA1 の照射位置を表
示する。なお、撮像光学系27はズーム駆動回路30で
駆動されて倍率を可変することができる。
【0014】また、コーナーキューブプリズム26とハ
ーフミラー25との間に介在されたシャッタ31を必要
に応じて開閉することにより、通信時に、光ビームLA
1 が受光素子18に逆送されないようにした反射防止機
能が付設されている。なお、シャッタ31はシャッタ駆
動回路32で駆動され、撮像信号処理回路28と連動し
て遮光状態から開状態に切り換えられる。
【0015】また、サーボスイッチやイニシャライズス
イッチ等のスイッチ群34の操作に往動してシステム制
御回路35から制御信号SC2 がサーボ回路11に出力
されると、サーボ回路11が動作状態に立ち上げられ
る。そして、サーボ回路11が位置検出センサ22の出
力信号1X1 〜1Y2 に基づいて光ビームLA1 の照射
位置及びこの光ビームLA1 の偏波面W1 を補正する。
【0016】また、システム制御回路35は2軸アクチ
ュエータ12に設けられた光軸補正用レンズ8のX軸方
向及びY軸方向の位置検出センサ36、37によって光
軸補正用レンズ8の移動量を検出し、その移動量が所定
値以上になると前記の表示画面にアラーム表示するよう
に構成されている。
【0017】次に、図13〜図16は、先願例の光空間
伝送装置1に搭載された2軸アクチュエータ12を示し
たものであって、X軸が水平で、Y軸が垂直に設定され
ていて、X軸駆動モータ13及びY軸駆動モータ14が
共にDCモータで構成されていた。
【0018】そして、垂直なアクチュエータベース40
の一側面に水平に取り付けられたX軸駆動モータ13の
X軸送りネジ41によって駆動されるX軸スライダー4
2が一対のX軸ガイド43で案内されてアクチュエータ
ベース40に対して矢印a方向に駆動される。
【0019】そして、X軸スライダー42の上端に垂直
に取り付けられたY軸駆動モータ14のY軸送りネジ4
4に沿って駆動されるY軸スライダー45が一対のY軸
ガイド46で案内されてX軸スライダー42に対して矢
印b方向に駆動される。
【0020】そして、光軸補正用レンズ8が取り付けら
れたレンズホルダー47がY軸スライダー45に固着さ
れていて、X軸スライダー42及びY軸スライダー45
によって光軸補正用レンズ8が矢印a、b方向に移動さ
れるように構成されていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先願例の2軸
アクチュエータ12は、水平なX軸に沿って矢印a方向
に移動されるX軸スライダー42上に、Y軸駆動モータ
14、Y軸スライダー45等のY軸駆動ユニットを搭載
していたために、X軸の駆動負荷がY軸の駆動負荷に比
べて非常に大きく、高速応答できないばかりか、X軸駆
動とY軸駆動の質量の慣性モーメントが大きく異なるた
めに、サーボゲイン値の最適化が難しいと言う問題があ
った。
【0022】また、先願例の2軸アクチュエータ12
は、X軸を水平に設定し、Y軸を垂直に設定していたた
めに、Y軸方向に重力の影響を受けることから、X軸駆
動モータ13とY軸駆動モータ14に容量の異なるDC
モータを設定する必要があるばかりか、重力による負荷
の増大が発生して、サーボゲイン値の最適化が難しいと
言う問題があった。
【0023】また、先願例の2軸アクチュエータ12
は、X軸駆動モータ13及びY軸駆動モータ14にDC
モータを用いていたために、高速応答できないばかり
か、DCモータのブラシによるノイズが多く、高精度の
位置決めを行えないと言う問題があった。
【0024】本発明は、上記の実情に基づいてなされた
ものであって、特に、重力の悪影響を解消できるように
した光空間伝送装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の光空間伝送装置は、射出する光ビームの光
軸を補正する光軸補正用レンズと、その光軸補正用レン
ズを光軸に対して直角な平面内で直交する2方向に駆動
する2軸アクチュエータとを備えた光空間伝送装置にお
いて、上記2軸アクチュエータによって上記光軸補正用
レンズが駆動される上記直交する2方向を鉛直線に対し
て45°に傾けたものである。
【0026】
【作用】上記のように構成された本発明の光空間伝送装
置は、2軸アクチュエータによって光軸補正用レンズを
光軸に対して直角な平面内で直交する2方向に駆動する
際の、その直交する2方向を鉛直線に対して45°に傾
けたので、重力の影響を直交する2方向に等価分散する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を適用した光空間伝送装置にお
ける光軸補正用レンズの2軸アクチュエータの一実施例
を図1〜図11を参照して説明する。なお、図12〜図
16と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複を
省く。
【0028】[2軸アクチュエータの構造]まず、光軸
補正用レンズ8を光ビームLA1 の光軸に対して直角な
平面内で直交する2方向である矢印a、a′方向及び矢
印b、b′方向に駆動する2軸アクチュエータ12の直
交する2方向の基準線、即ち、X軸とY軸が鉛直線P1
に対して同じ45°に傾けられている。
【0029】そして、垂直なアクチュエータベース14
0がほぼX形に形成されていて、レンズホルダー47を
矢印a、a′方向及び矢印b、b′方向に移動するX軸
直動ガイド51とY軸直動ガイド52がX軸とY軸にそ
れぞれ平行で、かつ、互いに直交されて配置されてい
る。
【0030】そして、これらX軸直動ガイド51とY軸
直動ガイド52の移動方向の両端には、駆動手段を構成
する各一対のX軸ボイスコイルモータ53及びY軸ボイ
スコイルモータ54がX軸及びY軸と同一軸心上でかつ
相対向する状態に配置されている。なお、これらX軸及
びY軸ボイスコイルモータ53、54はアクチュエータ
ベース40の側面に取り付けられている。
【0031】そして、X軸直動ガイド51及びY軸直動
ガイド52はレンズホルダー47の両側(光軸補正用レ
ンズ8の光軸方向の前後両側)に取り付けられていて、
これらX軸直動ガイド51とY軸直動ガイド52が、ア
クチュエータベース40の側面に互いに高さの異なるブ
ラケット取付台55、56を介して取り付けられた一対
のブラケット57、58によって両側から支持されてい
る。
【0032】そして、図5〜図8に示すように、X軸直
動ガイド51は、X軸と平行なX軸スライダー60と、
そのX軸スライダー60の両側に取り付けられた互いに
直交するX軸第1レール61及びX軸第1レールガイド
62と、X軸第2レール63及びX軸第2レールガイド
64とによって構成されている。
【0033】この際、図面では、X軸第1及び第2レー
ルガイド62、64をX軸スライダー60の両側に固着
し、X軸第2レール63をレンズホルダー47の一側面
に固着し、X軸第1レール61を一方のブラケット57
に固着している。しかし、その逆に、X軸第1及び第2
レール61、63をX軸スライダー60の両側に固着
し、X軸第2レールホルダー64をレンズホルダー47
の一側面に固着し、X軸第1レールガイド62を一方の
ブラケット57に固着しても良い。
【0034】また、Y軸駆動ガイド52も、Y軸と平行
なY軸スライダー66と、そのY軸スライダー66の両
側に取り付けられた互いに直交するY軸第1レール67
及びY軸第1レールガイド68と、Y軸第2レール69
及びY軸第2レールガイド64とによって構成されてい
る。
【0035】この際、図面では、Y軸第1及び第2レー
ルガイド68、70をY軸スライダー66の両側に固着
し、Y軸第1レール67をレンズホルダー47の他側面
に固着し、Y軸第2レール69を他方のブラケット58
に固着している。しかし、その逆に、Y軸第1及び第2
レール67、69をY軸スライダー66の両側に固着
し、Y軸第1レールガイド68をレンズホルダー47の
他側面に固着し、Y軸第2レールガイド70を他方のブ
ラケット58に固着しても良い。
【0036】なお、X軸スライダー60及びY軸スライ
ダー66には光軸補正用レンズ8に対する逃げ用の円弧
状の切欠き65、71が形成されている。
【0037】次に、図1〜図4に示された各一対のX軸
及びY軸ボイスコイルモータ53、54は同一構造に構
成されていて、これらX軸及びY軸ボイスコイルモータ
53、54は図9の(A)に示すように構成されてい
る。
【0038】即ち、これらX軸及びY軸ボイスコイルモ
ータ53、54は、円筒状の外ヨーク73と、その外ヨ
ーク73の内周に固着されて軸方向に並べて配置され、
S極とN極が互いに反転されている一対の円筒状のマグ
ネット73、74と、外ヨーク73の一端に固着された
アルミ板等の非磁性体76と、その非磁性体76の中央
に固着されて一対のマグネット74、75の内側に同一
軸心状に配置された内ヨーク77と、これら一対のマグ
ネット74、75と内ヨーク77との間に同一軸心状に
配置されたボイスコイルボビン78と、一対のマグネッ
ト73、74に対向されてボイスコイルボビン78の外
周に巻回され、巻線方向が互いに反転された一対のボイ
スコイル79、80とによって構成されている。
【0039】そして、図2及び図3に示すように、これ
らX軸及びY軸ボイスコイルモータ53、54は、これ
らの外ヨーク73によってそれぞれ絶縁体72を介して
アクチュエータベース40に固着されていて、図5及び
図6に示すように、相対向する各一対のボイスコイルモ
ータ53、54の各一対のボイスコイルボビン78の先
端がX軸及びY軸直動ガイド51、52の各X軸及びY
軸スライダー60、66の長さ方向の両端60a、66
aにそれぞれ一対の止ネジ80によって固着、連結され
ている。
【0040】そして、これらX軸及びY軸ボイスコイル
モータ53、54の各内ヨーク76の先端の中央部に形
成されたばね保持穴81内にそれぞれ挿入されて保持さ
れた付勢手段である4つの圧縮コイルばね82によっ
て、X軸及びY軸スライダー60、66が矢印a、a′
方向及びb、b′方向の中点位置P2 へ移動付勢され
て、光軸補正用レンズ8が図1及び図10に示す中点位
置P3 へ移動付勢されている。
【0041】また、図1〜図6に示すように、光軸補正
用レンズ8の一対の位置検出センサ36、37がアクチ
ュエータベース40に取り付けられていて、これら一対
の位置検出センサ36、37の光源である一対の発光素
子84、85及びレンズ86、87がX軸及びY軸スラ
イダー60、66に取り付けられている。そして、これ
ら一対の発光素子84、85から照射した光をレンズ8
6、87によってスポット光として一対の位置検出セン
サ36、37上に照射して結像させて、これら一対の位
置検出センサ36、37によってX軸及びY軸スライダ
ー60、66の矢印a、a′方向及び矢印b、b′方向
の中点位置P2 からの移動量を検出するように構成され
ている。
【0042】[2軸アクチュエータの駆動動作]次に、
以上のように構成された2軸アクチュエータ12の駆動
動作を説明する。
【0043】まず、図1に示すように、各一対のX軸及
びY軸ボイスコイルモータ53、54の隣り合うボイス
コイル79、80への非通電時には、X軸及びY軸直動
ガイド51、52のX軸及びY軸スライダー60、66
が4つの圧縮コイルばね82によってX軸及びY軸に沿
って矢印a、a′方向及び矢印b、b′方向の中点位置
2 へ移動付勢されていて、光軸補正用レンズ8が中点
位置P3 に位置決めされている。
【0044】次に、図12で説明したサーボ回路11か
ら出力される駆動信号SX2 、YX2 である電流が図1
〜図4に示す各一対のX軸及びY軸ボイスコイルモータ
53、54の隣り合うボイスコイル79、80に流され
ると、図9の(A)に示す磁気回路φ1 によって各一対
のボイスコイルボビン78が矢印a又はa′方向、矢印
b又はb′方向に駆動される。
【0045】この際、隣り合うボイスコイル79、80
には互いに反対方向の電流が流され、かつ、その電流方
向の切り換えによって、各一対のボイスコイルボビン7
8の駆動方向が切り換えられる。しかも、X軸及びY軸
上で相対向している各一対のボイスコイルボビン78は
互いに同期して同じ方向に駆動される。
【0046】この結果、X軸及びY軸直動ガイド51、
52のX軸及びY軸スライダー60、66の両端60
a、66aが各一対のボイスコイルボビン78によって
各一対の圧縮コイルばね82に抗して矢印a又はa′方
向、矢印b又はb′方向に同時に駆動される。そして、
レンズホルダー47がX軸及びY軸に沿って矢印a又は
a′方向、矢印b又はb′方向に移動されて、光軸補正
用レンズ8が同方向に移動調整され、光ビームLA1
光軸の補正が行われる。
【0047】この際、X軸スライダー60が矢印a又は
a′方向に駆動される時には、X軸第1レールガイド6
2及びY軸第1レール67がX軸第1レール61及びY
軸第1レールガイド68に対して矢印a又はa′方向に
スライドされながら、X軸スライダー60と一体に矢印
a又はa′方向に移動されるX軸第2レールガイド64
及びX軸第2レール63によってレンズホルダー47が
矢印a又はa′方向に駆動される。
【0048】また、Y軸スライダー66が矢印b又は
b′方向に駆動される時には、X軸第2レールガイド6
3及びY軸第2レールガイド70がX軸第2レールガイ
ド64及びY軸第2レール69に対して矢印b又はb′
方向にスライドされながら、Y軸スライダー66と一体
に矢印b又はb′方向に移動されるY軸第1レールガイ
ド68及びY軸第1レール67によってレンズホルダー
47が矢印b又はb′方向に駆動される。
【0049】なお、図4は一対のX軸ボイスコイルモー
タ53によってX軸スライダー60を矢印a方向に駆動
して、光軸補正用レンズ8を中点位置P3 から移動位置
3′までX軸に沿って矢印a方向に移動させた状態を
示している。
【0050】そして、X軸及びY軸スライダー60、6
6と一体に一対の発光素子84、85及びレンズ86、
87が矢印a又はa′方向、矢印b又はb′方向に移動
され、これら一対の発光素子84、85及びレンズ8
6、87によって照射されるスポット光が一対の位置検
出センサ36、37上で矢印a又はa′方向、矢印b又
はb′方向に移動される。従って、これら一対の位置検
出センサ36、37によってX軸及びY軸スライダー6
0、66の中点位置P2 からの矢印a又はa′方向、矢
印b又はb′方向の各々の移動量が検出される。そし
て、これらX軸及びY軸スライダー60、66の中立位
置P2 からの矢印a又はa′方向、矢印b又はb′方向
の各々の移動量は光軸補正用レンズ8の中点位置P3
らの矢印a又はa′方向、矢印b又はb′方向の移動量
と等しく、これらの移動量が所定位置以上になると、表
示画面にアラーム表示するように構成されている。
【0051】以上のように構成され、動作される2軸ア
クチュエータ12によれば、まず、X軸及びY軸駆動手
段である各一対のX軸及びY軸ボイスコイルモータ5
3、54の最も重量の重い外ヨーク73及び内ヨーク7
7等をアクチュエータベース40に固着し、可動部を重
量の軽いボイスコイルボビン78、X軸及びY軸直動ガ
イド51、52、レンズホルダー47等のレンズユニッ
トのみとしている。
【0052】従って、この2軸アクチュエータ12の可
動部の大幅な軽量化が図られて、光軸補正用レンズ8の
高速応答が可能である。
【0053】そして、X軸及びY軸直動ガイド51、5
2をレンズホルダー47の両側に取り付け、更に、X軸
及びY軸直動ガイド51、52をアクチュエータベース
40に固定された一対のブラケット57、58によって
両側から支持している。
【0054】従って、X軸直動ガイド51とX軸ボイス
コイルモータ53からなるX軸駆動系と、Y軸直動ガイ
ド52及びY軸ボイスコイルモータ54からなるY軸駆
動系の重量を互いに独立してボイスコイルベース40で
受け止めることができる。
【0055】これにより、X軸駆動系及びY軸駆動系の
駆動負荷の均等化を図ることができて、光軸補正用レン
ズ8の直交する2方向である矢印a、a′方向及び矢印
b、b′方向の駆動負荷を均等にすることができるの
で、光軸補正用レンズ8の高速応答が可能である。そし
て、サーボゲイン値の最適化が容易となって、サーボゲ
イン調整が不要になる。
【0056】また、X軸及びY軸を鉛直線P1 に対して
それぞれ45°に傾けたので、X軸駆動系及びY軸駆動
系に重力の影響を等価分散することができる。
【0057】従って、X軸駆動系及びY軸駆動系の重力
の悪影響をなくすことができて、サーボゲイン調整が不
要になる。
【0058】また、ノイズを全く発生せず、高速応答が
可能な各一対、合計4つのX軸及びY軸ボイスコイルモ
ータ53、54によってX軸及びY軸直動ガイド51、
52のX軸及びY軸スライダー60、66の長さ方向の
両端60a、66aを同時に同方向に駆動するので、光
軸補正用レンズ8の高速応答と共に、高精度の位置決め
が可能になる。
【0059】また、X軸及びY軸スライダー60、66
を中立位置P2 へ移動付勢する各一対、合計4つの圧縮
コイルばね82も、光軸補正用レンズ8の高精度の位置
決めの大きな要素となっている。
【0060】また、図9の(A)に示すように、X軸及
びY軸ボイスコイルモータ53、54に、S極とN極が
互いに反転された2つのマグネット74、75と巻線方
向が互いに反転された2つのボイスコイル79、80を
隣り合わせに配置してあることから、外ヨーク73と内
ヨーク77との間に形成される磁気回路φ1 は、外ヨー
ク73の底部である非磁性体76部分を通る必要がな
く、一対のマグネット74、75と一対のボイスコイル
79、80との間を短絡するように磁気回路φ1が形成
される。
【0061】この際、図9の(B)に示すように、外ヨ
ーク73の底部板73aを介して内ヨーク77を一体に
成形し、外ヨーク73の内周とボイスコイルボビン78
の外周に1つのマグネット90及びボイスコイル91を
取り付けた場合には、外ヨーク73と内ヨーク77との
間に形成される磁気回路φ2 が外ヨーク73の底部板7
3aを通らなければならなくなる。
【0062】このために、外ヨーク73の底部板73a
は磁束を効率良く透過させるのに必要なだけの断面積が
必要となって、X軸及びY軸ボイスコイルモータ53、
54の重量が非常に重くなり、光空間伝送装置1の可搬
性に問題が出る。
【0063】しかし、図9の(A)に示したX軸及びY
軸ボイスコイルモータ53、54の磁気回路φ1 は外ヨ
ーク73の底部を通らないので、その底部をアルミニウ
ム等の軽量な非磁性体76で構成することができて、X
軸及びY軸ボイスコイルモータ53、54の重量(比重
分+体積分)を図9の(B)に示すものに比べて、約1
/5程度に軽くすることができて、光空間伝送装置1の
可搬性を向上できる。
【0064】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて、各種の変更が可能である。例え
ば、X軸及びY軸駆動手段はボイスコイルモータに限定
されるものではない。
【0065】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の光空間
伝送装置は次のような効果を奏する。
【0066】請求項1は、2軸アクチュエータによって
光軸補正用レンズを光軸に対して直角な平面内で直交す
る2方向に駆動する際の、その直交する2方向を鉛直線
に対して45°に傾けて、重力の影響を直交する2方向
に等価分散することができるようにしたので、2軸アク
チュエータの重力の悪影響をなくすことができる。従っ
て、面倒なサーボゲイン調整を不要にできるので、光軸
補正の制御が容易であり、補正時間の大幅な短縮化を図
ることができて、通信中に光空間伝送装置が風等で振動
した際の光軸の補正を素早く行えて、通信を常時正確に
行える。
【0067】請求項2は、上記光軸補正用レンズを中点
位置に移動付勢する合計4つの付勢手段を設けたので、
光軸補正用レンズの位置決めを高精度に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である光空間伝送装置におけ
る光軸補正用レンズの2軸アクチュエータを説明する一
部切欠き正面図である。
【図2】図1のA−A矢視での断面側面図である。
【図3】図1のB−B矢視での断面側面図である。
【図4】図1の光軸補正用レンズのX軸方向の移動を示
した一部切欠き正面図である。
【図5】図2の要部の拡大断面図である。
【図6】図3の要部の拡大断面図である。
【図7】X軸直動ガイドの分解斜視図である。
【図8】Y軸直動ガイドの分解斜視図である。
【図9】図9の(A)は本発明の一実施例におけるボイ
スコイルモータを説明する断面側面図であり、図9の
(B)は参考例を示したボイスコイルモータの断面側面
図である。
【図10】同上の2軸アクチュエータの正面図である。
【図11】同上の2軸アクチュエータの概略斜視図であ
る。
【図12】先願例の光空間伝送装置の伝送光学系を説明
する図面である。
【図13】先願例の2軸アクチュエータを説明する斜視
図である。
【図14】先願例の2軸アクチュエータの正面図であ
る。
【図15】図14の側面図である。
【図16】図14のC−C矢視での一部切欠き側面図で
ある。
【符号の説明】
1 光空間伝送装置 8 光軸補正用レンズ 12 2軸アクチュエータ 40 アクチュエータベース 47 レンズホルダー 53 X軸ボイスコイルモータ(駆動手段) 54 Y軸ボイスコイルモータ(駆動手段) 82 圧縮コイルばね P1 鉛直線 P3 光軸補正用レンズの中点位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 7/02 C 26/08 E 9226−2K 27/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出する光ビームの光軸を補正する光軸補
    正用レンズと、その光軸補正用レンズを光軸に対して直
    角な平面内で直交する2方向に駆動する2軸アクチュエ
    ータとを備えた光空間伝送装置において、 上記2軸アクチュエータによって上記光軸補正用レンズ
    が駆動される上記直交する2方向を鉛直線に対して45
    °に傾けたことを特徴とする光空間伝送装置。
  2. 【請求項2】上記光軸補正用レンズを中点位置に移動付
    勢する合計4つの付勢手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の光空間伝送装置。
JP5287265A 1993-10-25 1993-10-25 光空間伝送装置 Withdrawn JPH07123053A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316655A (ja) * 2000-04-28 2001-11-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 導電性接着剤およびその製造方法
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KR20140137395A (ko) 2012-04-09 2014-12-02 쇼와 덴코 가부시키가이샤 전기 화학 소자용 집전체의 제조 방법, 전기 화학 소자용 전극의 제조 방법, 전기 화학 소자용 집전체, 전기 화학 소자 및 전기 화학 소자용 집전체를 제작하기 위한 도공액

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