JPH07122957B2 - 画像記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は２進画像情報を円盤状記録再生媒体に記録再生
する装置に関するものである。

従来の技術 従来、光学式円盤状記録媒体（以下光ディスクという）
に高品質に画像情報を記録する場合に、画像品質の劣化
等の問題の少ない２進画像情報に誤り訂正符号を付加し
て記録する方法がとられてきた。しかしながら２進画像
情報を記録する場合、アナログ画像情報を記録する場合
に比して、冗長度が大きく10倍程度以上の非常に大きな
領域を媒体上に必要とするため、読み出し等にかかる時
間が長いという問題があり、光ディスク等に記録された
多数の２進画像情報を連続的に読み出してフレームメモ
リに取り込み、D/A変換してモニターTV等で直視的に見
て内容を確認していく場合等では、応答の遅さが感覚的
に容認できなかった。このことは特に画像が高精細にな
るほど深刻であり、高度なデータベースを構築して実際
の画像を直視的に見ることなく、必要な情報を取り出し
ていた。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の装置では、一枚の光ディスクの内容を
確認するためには、一枚当り数秒もかけて２進画像デー
タを読み出して、内容を直視的に確認する。

本発明はかかる問題点を解決するもので、高品質画像を
高速に献策可能なシステムを提供することを目的として
いる。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、アナログ静止画
の画像情報を２進ディジタル化した２進画像情報を蓄え
るメモリ回路と、円盤状記録媒体を回転駆動する媒体駆
動装置と、前記メモリ回路に蓄えらた２進画像情報を変
調し２進情報として前記媒体駆動装置に装填された円盤
状記録媒体に記録する第１の画像情報記録手段と、前記
メモリ回路に蓄えらた２進画像情報をアナログ画像情報
に変換するディジタルアナログ変換手段と、前記ディジ
タルアナログ変換手段により得られたアナログ画像情報
を変調しアナログ情報として前記媒体駆動装置に装填さ
れた円盤状記録媒体に記録する第２の画像情報記録手段
と、記録時に、前記第１の画像情報記録手段からの２進
情報と前記第２の画像情報記録手段からのアナログ情報
とを切り替えて前記円盤状記録媒体への入力情報とする
記録情報入力切り替え手段と、再生時に、前記円盤状記
録媒体からの２進情報が復調され２進画像情報としてメ
モリ回路に入力され前記ディジタルアナログ変換手段に
より変換されて得られたアナログ画像情報を出力する
か、前記円盤状記録媒体からのアナログ情報が復調され
て得られたアナログ画像情報を出力するかを切り替える
再生情報出力切り替え手段とからなり、前記記録情報入
力切り替え手段を、前記第１の画像情報記録手段からの
２進情報は前記円盤状記録媒体の特定領域に記録し、前
記第２の画像情報記録手段からのアナログ情報は前記円
盤状記録媒体の特定領域とは別の領域に記録するよう構
成し、前記再生情報出力切り替え手段を、前記円盤状記
録媒体からのアナログ情報に基づいて得られたアナログ
画像情報に応じた表示内容の選択を促し、その後、出力
するアナログ画像情報の前記切り替えを行い、選択され
た前記表示内容に対応する別の領域に書き込まれた２進
情報に基づく２進画像情報が前記メモリ回路に入力され
前記ディジタルアナログ変換手段により変換されて得ら
れたアナログ画像情報を出力するよう構成したものであ
る。

作用 本発明は上記した構成より、画像増俸要求者が高品質の
２進画像情報を光ディスク等より取り出すのに先立ち、
アナログ画像情報を高速に直視的に検索し、高品質画像
の再生と画像内容の高速確認とを行なうものである。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第１
図は本発明の画像記録再生装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。第１図において、１はNTSC複合映像信号の
入力端子、２はNTSC複合映像信号に同期して14.3MHZの
サンプリングクロックを発生するPLL回路、３はNTSC複
合映像信号を２進化する高速A/Dコンバータである。４
および５は双方向性バスバッファであり、６は第１のフ
レームメモリ回路である。また７および８も双方向性バ
スバッファ回路であり、９は第２のフレームメモリ回路
である。10はフレームメモリ回路6,9のデータ取り込み
タイミング等の制御を行なうフレームメモリ制御回路、
11は双方向性バスバッファ、12はフレームメモリ制御回
路10の制御下にパルス信号等を発生する制御信号発生回
路、13,15はトライステートバッファ、14および16はフ
レームメモリ回路６および９ヘアドレス信号等を供給す
る第１のアドレス制御回路および第２のアドレス制御回
路である。17は第１のフレームメモリ回路６あるいは第
２のフレームメモリ回路９より読み出した２進データを
アナログ化する高速D/Aコンバータである。18は同期信
号発生回路、19は加算器である。高速D/Aコンバータ17
によりアナログ化された映像信号は同期信号発生回路18
からの同期信号とともに加算器19で合成されてNTSC複合
映像信号となる。20は計算機バスと１〜19の要素により
構成されるフレームメモリシステムとのインターフェイ
ス回路である。このインターフェイス回路20によって、
第１のフレームメモリ回路６から双方向性バスバッファ
４あるいは第２のフレームメモリ回路９から双方向性バ
スバッファ７を通し双方向性バスバッファ11およびフレ
ームメモリ制御回路10を介して送られる２進映像信号系
列は計算機バスへ転送され、同様にして計算機バスから
フレームメモリ回路6,9へ転送される。

入力端子１より取り込まれた複合映像信号は高速A/Dコ
ンバータ３により２進化され、同期信号を取り除いて双
方向性バスバッファ４を通して第１のフレームメモリ回
路６あるいは双方向性バスバッファ７を通して第２のフ
レームメモリ回路９に蓄積され、さらに双方向性バスバ
ッファ５あるいは８を通して読み出された２進化映像信
号系列は高速D/Aコンバータ17を通してアナログ化さ
れ、光ディスク媒体のアナログNTSC信号処理回路24へ送
られる。このような一連の動作は１〜19の要素により構
成されるフレームメモリシステムに対する制御要求をフ
レームメモリインターフェイス回路20を通してフレーム
メモリ制御回路10に与えることによって、制御信号発生
回路12が各要素のトライステート制御端子の制御あるい
はタイミング信号の制御を行ない、さらに第１のアドレ
ス制御回路14あるいは第２のアドレス制御回路16を制御
して行なわれる。

21はマイクロコンピュータ、22は計算機システム用のメ
モリ回路、23はDMA（Direct Memory Access）コントロ
ーラ、24はアナログNTSC信号処理回路、25は光ディスク
媒体へアナログ映像信号を書き込むためのアナログ変調
回路、26は計算機バスと光ディスクシステムとのインタ
ーフェイス回路、27はフレームメモリインターフェイス
回路20より計算機バスを通しさらに光ディスクインター
フェイス26を通して転送された２進化映像信号を光ディ
スク媒体に書き込むため、インターリーブや誤り訂正符
号を付加する等の処理を行なうディジタ化信号処理回
路、28は処理後のデータをディジタル変調するためのデ
ィジタル変調回路である。29はレーザードライブ回路で
あり、アナログ変調信号あるいはディジタル変調信号の
いずれかを選択して光学ヘッド30内のレーザーを駆動す
る。36は光ディスク媒体、37は光ディスク媒体36を回転
させるモータであり、光ディスク媒体36は光学ヘッド30
から照射されるレーザビームによって書き込みが行なわ
れる。35はヘッドアンプ回路、34はディジタル復調回
路、33はディンターリーブ、誤り訂正等の信号処理を行
なうディジタル信号処理回路、39はアナログ信号処理回
路、38はNTSC信号処理回路であり、光学ヘッド30より読
み出された情報はヘッドアンプ回路35によって増幅後ア
ナログ復調あるいはディジタル復調の処理が行なわれ
る。31は24〜38の各要素により構成される光ディスクシ
ステムを制御する光ディスク制御回路であり、32は光デ
ィスク制御回路31の制御下に光ヘッドサーボ信号等の制
御信号を発生する光ディスク制御信号発生回路である。

40はスイッチ回路、41はNTSCモニターTVであり、光ディ
スク媒体36より読み出され復調されたアナログNTSC複合
映像信号を直接、あるいは２進データとして復調され、
光ディスクインターフェイス回路26を通りDMAコントロ
ーラ23の制御下に計算機バスを経由し、フレームメモリ
ーインターフェイス回路20を通してフレームメモリ回路
6,9に送られ、高速D/Aコンバータ17によりアナログ化さ
れたNTSC複合映像信号のどちらかを選択してモニターす
る。42はターミナルインターフェイス、43はターミナル
キーボード、44はターミナルモニターTVであり、全シス
テムの制御はこのターミナルを通じて行なわれる。すな
わち例えば要求者が中古の赤い色の車について見たい場
合、ターミナルキーボード43より赤と車というキーワー
ドを入力してやり、データベースは該当する赤い車の車
種と年式とナンバーをターミナルモニターTV44のディス
プレイ上に表示する。しかしながら、その車がどの程度
のものかは良くわからないため、キーボード43よりＳと
いうコマンドを入れてやると、アナログデータとして次
々に0.5秒以内に該当する光ディスク媒体36上のNTSC複
合映像信号を読み出し、表示することによって高速10種
の一連の外観等について情報を得ることができる。さら
に傷等の状態を詳しく調べたい時はディジタルデータを
読み出して検討することが可能である。

本実施例では、読み出したNTSC複合映像信号はNTSCモニ
ターTV41にのみ供給しているが、当然NTSC入力端子１へ
も供給できる。また、フレームメモリ回路も１つだけ具
備するものでもかまわない。あた、本システムにはアナ
ログデータのみあるいはディジタルデータのみを書き込
むことも当然可能である。

本発明の他の実施例を第２図に示す。第２図において、
45はディジタル信号の高速処理を行なうディジタルアナ
ログプロセッサ（DSP）、46は1024×1280点ビットRGBの
高解像度フレームメモリ、47はRGBデータの高速A/Dコン
バータ、48は高解像度グラフィクターミナルインターフ
ェイス回路、49は高解像度グラフィックモニターTVであ
る。50は高解像の画像を取り込むCCDラインセンサによ
るディジタルカメラである。ディジタルカメラ50で取り
込まれた高解像度画像データは高解像度フレームメモリ
46に転送され蓄えられた後、110MHZのクロックで読み出
されて高速D/Aコンバータ47によりアナログ高解像度RGB
信号となり、画像データとビットマップのターミナル通
信文がグラフィクターミナルインターフェイス回路48を
通して高解像度グラフィクモニターTV49に表示される。
この高解像度画像データは第１の実施例と同じ様に光デ
ィスク媒体36に２進データとして書き込まれ読み出され
るが、アナログデータとしては計算機ベスを通しフレー
ムメモリーインターフェイス回路20を通してDSP45に送
られ、２次元フィルタリング処理を行なった後データの
間引き処理、ディジタルNTSC信号処理を行ない、その後
に第１あるいは第２のフレームメモリ回路６あるいは９
に送られる。その後同様にして高速D/Aコンバータ17に
よってアナログNTSC複合映像信号となり、光ディスク媒
体36に書き込まれる。

なお、第２の実施例のシステムでは、NTSC複合映像信号
を第１のフレームメモリ回路６あるいは第２のフレーム
メモリ回路９に取り込んだ後、DSP45によりRGB信号への
複合、拡大、縮小等の処理を行なった後、高解像度フレ
ームメモリ46に転送することも当然可能である。

発明の効果 以上述べてきたように本発明によれば、高解像の画像デ
ータを要求者があらかじめNSCアナログ画像データを見
て確認後で読み出せるため、非常に使用感のよいシステ
ムを構成できる。例えば1024×1280点８ビットのRGB高
解像画像データーは3.75Mバイトであり、光ディスクへ
の記録速度を1Mバイト／秒とすれば読みだしだけで3.75
秒かかってしまい、要求者にとっては不満のあるシステ
ムとなるが、本発明はこのような場合に非常に有効であ
り、ディジタル画像のディレクトリとしてアナログ画像
を使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における画像記録再生装置の
ブロック図、第２図は本発明の第２の実施例における画
像記録再生装置のブロック図である。 １……NTSC複合映像信号入力端子、２……PLL回路、３
……高速A/Dコンバータ、4,5,7,8,11……双方向性バス
バッファ、6,7……第１および第２のフレームメモリ回
路、10……フレームメモリー制御回路、12……制御信号
発生回路、13,15……トライステートバスバッファ、14,
16……第１および第２のアドレス制御回路、17……高速
D/Aコンバータ、18……同期信号発生回路、19……加算
器、20……インターフェイス回路、21……マイクロコン
ピュータ、22……メモリ回路、23……DMAコントロー
ラ、24……アナログNTSC信号処理回路、25……アナログ
変調回路、26……光ディスクインターフェイス回路、27
……ディジタル信号処理回路、28……ディジタル変調回
路、29……レーザードライブ回路、30……光学ヘッド、
31……光ディスク制御回路、32……光ディスク制御信号
発生回路、33……ディジタル信号処理回路、34……ディ
ジタル復調回路、35……ヘッドアンプ回路、36……光デ
ィスク媒体、38……NTSC信号処理回路、39……アナログ
信号処理回路、40……スイッチ回路、41……NTSCモニタ
ーTV、43……ターミナルキーボード、44……ターミナル
モニターTV

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アナログ静止画の画像情報を２進ディジタ
   ル化した２進画像情報を蓄えるメモリ回路と、円盤状記
   録媒体を回転駆動する媒体駆動装置と、前記メモリ回路
   に蓄えられた２進画像情報を変調し２進情報として前記
   媒体駆動装置に装填された円盤状記録媒体に記録する第
   １の画像情報記録手段と、前記メモリ回路に蓄えられた
   ２進画像情報をアナログ画像情報に変換するディジタル
   アナログ変換手段と、前記ディジタルアナログ変換手段
   により得られたアナログ画像情報を変調しアナログ情報
   として前記媒体駆動装置に装填された円盤状記録媒体に
   記録する第２の画像情報記録手段と、記録時に、前記第
   １の画像情報記録手段からの２進情報と前記第２の画像
   情報記録手段からのアナログ情報とを切り替えて前記円
   盤状記録媒体への入力情報とする記録情報入力切り替え
   手段と、再生時に、前記円盤状記録媒体からの２進情報
   が復調され２進画像情報としてメモリ回路に入力され前
   記ディジタルアナログ変換手段により変換されて得られ
   たアナログ画像情報を出力するか、前記円盤状記録媒体
   からのアナログ情報が復調されて得られたアナログ画像
   情報を出力するかを切り替える再生情報出力切り替え手
   段とからなり、前記記録情報入力切り替え手段を、前記
   第１の画像情報記録手段からの２進情報は前記円盤状記
   録媒体の特定領域に記録し、前記第２の画像情報記録手
   段からのアナログ情報は前記円盤状記録媒体の特定領域
   とは別の領域に記録するよう構成し、前記再生情報出力
   切り替え手段を、前記円盤状記録媒体からのアナログ情
   報に基づいて得られたアナログ画像情報に応じた表示内
   容の選択を促し、その後、出力するアナログ画像情報の
   前記切り替えを行い、選択された前記表示内容に対応す
   る別の領域に書き込まれた２進情報に基づく２進画像情
   報が前記メモリ回路に入力され前記ディジタルアナログ
   変換手段により変換されて得られたアナログ画像情報を
   出力するよう構成した画像記録再生装置。