JPH07122228B2 - 製紙機の紙層形成部用抄き網 - Google Patents
製紙機の紙層形成部用抄き網Info
- Publication number
- JPH07122228B2 JPH07122228B2 JP62111643A JP11164387A JPH07122228B2 JP H07122228 B2 JPH07122228 B2 JP H07122228B2 JP 62111643 A JP62111643 A JP 62111643A JP 11164387 A JP11164387 A JP 11164387A JP H07122228 B2 JPH07122228 B2 JP H07122228B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weft
- warp
- wefts
- upper layer
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F1/00—Wet end of machines for making continuous webs of paper
- D21F1/0027—Screen-cloths
- D21F1/0036—Multi-layer screen-cloths
- D21F1/0045—Triple layer fabrics
Landscapes
- Paper (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、緯糸が上層と下層に配されていて、それらが
経糸と織り合わされることによつて構成されている製紙
機の紙層形成部用二重織り抄き網に関する。その場合に
上層の緯糸と経糸は綾形(クリンプ)を織り成して紙面
に対する面を形成している。また織り組織一反復単位当
り経糸は上層の緯糸と二回織り混じわつており、上層に
おける緯糸の数は下層における緯糸の数の二倍である。
経糸と織り合わされることによつて構成されている製紙
機の紙層形成部用二重織り抄き網に関する。その場合に
上層の緯糸と経糸は綾形(クリンプ)を織り成して紙面
に対する面を形成している。また織り組織一反復単位当
り経糸は上層の緯糸と二回織り混じわつており、上層に
おける緯糸の数は下層における緯糸の数の二倍である。
上記のように二重織り抄き網はDE−A−2263476、25404
90および2706235並びにEP−A−30490においてすでに公
知である。その場合にDE−A−2706235の第2F図に示さ
れている織物の場合も同様に、上層の緯糸密度が下層の
緯糸密度の二倍である。この様な紙層形成用抄き網は、
一重の紙層形成用抄き網に比べてマーキングの点で一段
と改善されてはいるが、マーキングに対して鋭敏な紙を
製造するにはまだ問題がある。
90および2706235並びにEP−A−30490においてすでに公
知である。その場合にDE−A−2706235の第2F図に示さ
れている織物の場合も同様に、上層の緯糸密度が下層の
緯糸密度の二倍である。この様な紙層形成用抄き網は、
一重の紙層形成用抄き網に比べてマーキングの点で一段
と改善されてはいるが、マーキングに対して鋭敏な紙を
製造するにはまだ問題がある。
DE−A−2706235によれば、緯糸の浮き部分を非常に長
くすることによつてマーキング性が改善される。またUS
−A−4333502と同様、EP−A−30490においては鎖の浮
き部分を長くすることによつて同様にマーキング性を改
善しようとしている。
くすることによつてマーキング性が改善される。またUS
−A−4333502と同様、EP−A−30490においては鎖の浮
き部分を長くすることによつて同様にマーキング性を改
善しようとしている。
本発明は、DE−A−2706235に基づいて、マーキングを
生じさせないような紙層形成用抄き網を提供することを
課題として出発した。
生じさせないような紙層形成用抄き網を提供することを
課題として出発した。
この課題は本発明に従つて、上層の第一緯糸が紙面と接
する綾形(クリンプ)構成部分を成し、この部分が一本
の経糸によつて形成されている綾形構成部分の鞍部にさ
さえられていること、および上層の、上記の第一緯糸と
交互に配されている第二緯糸が紙面と接する綾形構成部
分を成し、この部分が互に隣り合う、一方が織り組織内
から紙面に上つてきた糸であり、他方が紙面から織り組
織内に下つてゆく糸である、二本の経糸によつてささえ
られていることによつて、解決される。
する綾形(クリンプ)構成部分を成し、この部分が一本
の経糸によつて形成されている綾形構成部分の鞍部にさ
さえられていること、および上層の、上記の第一緯糸と
交互に配されている第二緯糸が紙面と接する綾形構成部
分を成し、この部分が互に隣り合う、一方が織り組織内
から紙面に上つてきた糸であり、他方が紙面から織り組
織内に下つてゆく糸である、二本の経糸によつてささえ
られていることによつて、解決される。
緯糸が経糸の綾形構成部分の鞍部によつてささえられる
場合、経糸は、当該部分の前後においては緯糸の下を通
るが、当該部分では緯糸の上を通る。この場合緯糸には
上方向の力が働く。本発明による抄き網の場合上層の第
一緯糸はこの様な状態でささえられている。
場合、経糸は、当該部分の前後においては緯糸の下を通
るが、当該部分では緯糸の上を通る。この場合緯糸には
上方向の力が働く。本発明による抄き網の場合上層の第
一緯糸はこの様な状態でささえられている。
上層において第一緯糸は第二緯糸と交互に配されてい
る。第二緯糸は隣りにおいて互いに蛇行し合う二本の経
糸によつて、すなわち一方は織り組織内から紙面に上つ
てくる糸で、他方は紙面から織り組織内に入つて行く糸
であるが、これらの二本の経糸によつてささえられてい
る。この場合に経糸は、上層において二本の緯糸の下を
通つている時は、織物内部を通つていると見なされる。
この様なささえ状態においては、緯糸には紙面に対して
上方向の力が働くと同時に、緯糸を横方向から回転させ
る回転モーメントが働く。
る。第二緯糸は隣りにおいて互いに蛇行し合う二本の経
糸によつて、すなわち一方は織り組織内から紙面に上つ
てくる糸で、他方は紙面から織り組織内に入つて行く糸
であるが、これらの二本の経糸によつてささえられてい
る。この場合に経糸は、上層において二本の緯糸の下を
通つている時は、織物内部を通つていると見なされる。
この様なささえ状態においては、緯糸には紙面に対して
上方向の力が働くと同時に、緯糸を横方向から回転させ
る回転モーメントが働く。
緯糸がこの様に二つの方式でささえられていることによ
つて、緯糸の浮き部分は全て平行に並ぶわけではなく
て、二種類の並び方をする。すなわち緯糸の二種類の浮
き部分のうち一方と他方は互いに或角度を成して並んで
いる。これによつて紙に対する規則的なマーキングが乱
される結果、紙に対するマーキングがぼかされてほとん
ど目につかなくなる。
つて、緯糸の浮き部分は全て平行に並ぶわけではなく
て、二種類の並び方をする。すなわち緯糸の二種類の浮
き部分のうち一方と他方は互いに或角度を成して並んで
いる。これによつて紙に対する規則的なマーキングが乱
される結果、紙に対するマーキングがぼかされてほとん
ど目につかなくなる。
本発明の特にすぐれた実施形態においては、経糸は各綾
形構成部分の鞍部の前および後において上層の緯糸二本
の上を続いて通過し、さらに経糸はとなり同志互に、上
層の六本の緯糸に相当する距離だけ縦方向にずれて配置
されている。
形構成部分の鞍部の前および後において上層の緯糸二本
の上を続いて通過し、さらに経糸はとなり同志互に、上
層の六本の緯糸に相当する距離だけ縦方向にずれて配置
されている。
これによつて、経糸および緯糸による短かい浮き部分が
多数、すなわち紙層に対する支点が多数得られる。すな
わち経糸および緯糸による浮き部分が短縮されることに
よつて、マーキング性が著しく改善される。
多数、すなわち紙層に対する支点が多数得られる。すな
わち経糸および緯糸による浮き部分が短縮されることに
よつて、マーキング性が著しく改善される。
経糸および緯糸には合成樹脂製単繊維、特にポリエステ
ル単繊維を用いることが合目的的である。その場合に耐
摩耗性を高めるために下層の緯糸には上層の緯糸よりも
太い糸を使用する。耐摩耗性は、下層の緯糸として部分
的に特にすぐれた耐摩耗性を示す材料、たとえばポリア
ミドを使用することによつて、さらに改善することがで
きる。
ル単繊維を用いることが合目的的である。その場合に耐
摩耗性を高めるために下層の緯糸には上層の緯糸よりも
太い糸を使用する。耐摩耗性は、下層の緯糸として部分
的に特にすぐれた耐摩耗性を示す材料、たとえばポリア
ミドを使用することによつて、さらに改善することがで
きる。
紙面に対応する面を完全に平面化することは、織り過程
だけでは無理である。すでに公知のように、抄き網を縦
方向に延伸しながら熱処理することによつて、紙面側の
経糸および緯糸の綾形構成部分の高い部分を平面内にも
どすことができる。一般にエンドレス織りよりもオープ
ン織りの方が完全平面化しやすい。
だけでは無理である。すでに公知のように、抄き網を縦
方向に延伸しながら熱処理することによつて、紙面側の
経糸および緯糸の綾形構成部分の高い部分を平面内にも
どすことができる。一般にエンドレス織りよりもオープ
ン織りの方が完全平面化しやすい。
次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図の縦断面図から明らかなように、二重抄き網は、
交互に配されている第一緯糸(3)および第二緯糸
(4)による上層(1)と、緯糸(5)による下層
(2)によつて構成されている。そして経糸(6)が上
層(1)の緯糸(3)、(4)および下層(2)の緯糸
(5)と織り合わさることによつて、両層が結合してい
る。
交互に配されている第一緯糸(3)および第二緯糸
(4)による上層(1)と、緯糸(5)による下層
(2)によつて構成されている。そして経糸(6)が上
層(1)の緯糸(3)、(4)および下層(2)の緯糸
(5)と織り合わさることによつて、両層が結合してい
る。
緯糸密度は上層が下層の二倍であり、その場合に上層
(1)の第二緯糸と下層(2)の緯糸とが可能な限り重
なり合うように織り上げられている。
(1)の第二緯糸と下層(2)の緯糸とが可能な限り重
なり合うように織り上げられている。
経糸(6)はそれぞれ織り組織一反復単位当り上層
(1)において二回織り混じわつている。すなわち経糸
(6)は順次二本の緯糸(3)、(4)の上、一本の第
一緯糸(3)の下、そして二本の緯糸(4)、(3)の
上と織り進んで行く。これによつて上層(1)において
経糸(6)は鞍部を形成し、この上に第一緯糸(3)が
ささえられる形となる。この場合緯糸(3)には実質的
に上向きの力だけが働く。続いて経糸(6)は上層
(1)と下層(2)の間を、上層(1)の緯糸(3)、
(4)に関して四本、あるいは下層(2)の緯糸(5)
に関して二本の間隔進んだ後、下層(2)の緯糸(5)
一本の下を通過する。これによつて経糸(6)は下層
(2)とも織り混じわる。この後経糸(6)は再び上層
(1)と下層(2)の間を通つて次の上層(1)の織り
組織一反復単位を織り成すために上に昇つてくる。
(1)において二回織り混じわつている。すなわち経糸
(6)は順次二本の緯糸(3)、(4)の上、一本の第
一緯糸(3)の下、そして二本の緯糸(4)、(3)の
上と織り進んで行く。これによつて上層(1)において
経糸(6)は鞍部を形成し、この上に第一緯糸(3)が
ささえられる形となる。この場合緯糸(3)には実質的
に上向きの力だけが働く。続いて経糸(6)は上層
(1)と下層(2)の間を、上層(1)の緯糸(3)、
(4)に関して四本、あるいは下層(2)の緯糸(5)
に関して二本の間隔進んだ後、下層(2)の緯糸(5)
一本の下を通過する。これによつて経糸(6)は下層
(2)とも織り混じわる。この後経糸(6)は再び上層
(1)と下層(2)の間を通つて次の上層(1)の織り
組織一反復単位を織り成すために上に昇つてくる。
織物を縦方向に引張りながら熱処理することによつて、
高く突出していた第一緯糸の綾形構成部分(7)、第二
緯糸の綾形構成部分(8)および経糸(6)の綾形構成
部分(9)が一平面、すなわち紙面(10)に対応する
面、を成すようになる。縦方向に引張りながら熱処理す
ることによつてさらに下層(2)の緯糸(5)も経糸
(6)の下に食い込んで、経糸(6)を少し持ち上げる
形となる。これによつて下層(2)において最下位にあ
る経糸(6)が、下層(2)の残りの緯糸(5)によつ
て形成されている走行面よりも少し上に位置するように
なり、その結果摩耗が大幅に回避される。従つて抄き網
はいわゆる緯糸ランナーである(オープン織りの場合は
よこ糸ランナーである)。
高く突出していた第一緯糸の綾形構成部分(7)、第二
緯糸の綾形構成部分(8)および経糸(6)の綾形構成
部分(9)が一平面、すなわち紙面(10)に対応する
面、を成すようになる。縦方向に引張りながら熱処理す
ることによつてさらに下層(2)の緯糸(5)も経糸
(6)の下に食い込んで、経糸(6)を少し持ち上げる
形となる。これによつて下層(2)において最下位にあ
る経糸(6)が、下層(2)の残りの緯糸(5)によつ
て形成されている走行面よりも少し上に位置するように
なり、その結果摩耗が大幅に回避される。従つて抄き網
はいわゆる緯糸ランナーである(オープン織りの場合は
よこ糸ランナーである)。
第2図において経糸(6)はそれぞれ、となり同志、上
層(1)における六本の緯糸(3)、(4)に相当する
距離だけ縦方向にずれて配置されている。従つて、第1
図において明らかなように、経糸(6)に次の経糸と上
層(1)の第二緯糸(4)の下で交差する。これによつ
て当該第二緯糸(4)は二また上においてささえられる
ので、第二緯糸(4)には上向きの力が加わると同時
に、織物面において少し横方向に回転させる力も加わ
る。従つて上層(1)の第二緯糸(4)の綾形構成部分
(8)は第一緯糸(3)の綾形構成部分(7)に対して
平行ではなくなる。
層(1)における六本の緯糸(3)、(4)に相当する
距離だけ縦方向にずれて配置されている。従つて、第1
図において明らかなように、経糸(6)に次の経糸と上
層(1)の第二緯糸(4)の下で交差する。これによつ
て当該第二緯糸(4)は二また上においてささえられる
ので、第二緯糸(4)には上向きの力が加わると同時
に、織物面において少し横方向に回転させる力も加わ
る。従つて上層(1)の第二緯糸(4)の綾形構成部分
(8)は第一緯糸(3)の綾形構成部分(7)に対して
平行ではなくなる。
第1図ないし第3図の織り組織では、下層(2)の緯糸
(5)七本および経糸(6)七本ごとに反復されるの
で、7枚斜文織である。すなわち組織は下層(2)の緯
糸(5)七本、経糸(6)七本、および上層(1)の緯
糸(3)、(4)十四本ごとに反復される。その場合に
第一緯糸(3)および第二緯糸(4)として、同じ材質
で、同じ太さの糸を適用することができる。しかし第二
緯糸(4)に対しては柔軟な材料を選択することが望ま
しく、さらに第一緯糸より太い糸が合目的的である。こ
れによつて第二緯糸(4)の綾形構成部分(8)は横方
向により大きな角度をとりながら延びるので、マーキン
グの解消に有効である。
(5)七本および経糸(6)七本ごとに反復されるの
で、7枚斜文織である。すなわち組織は下層(2)の緯
糸(5)七本、経糸(6)七本、および上層(1)の緯
糸(3)、(4)十四本ごとに反復される。その場合に
第一緯糸(3)および第二緯糸(4)として、同じ材質
で、同じ太さの糸を適用することができる。しかし第二
緯糸(4)に対しては柔軟な材料を選択することが望ま
しく、さらに第一緯糸より太い糸が合目的的である。こ
れによつて第二緯糸(4)の綾形構成部分(8)は横方
向により大きな角度をとりながら延びるので、マーキン
グの解消に有効である。
第4図ないし第6図に示されている実施形態は第1図な
いし第3図の実施形態とほぼ同じであるが、この場合は
8枚斜文織である。この場合も同様に経糸(6)はそれ
ぞれ上層(1)において二つの綾形構成部分(9)を形
成し、その場合にこれらの間には第一緯糸(3)が通つ
ていて、これによつて横方向に綾形構成部分(7)が形
成されている。
いし第3図の実施形態とほぼ同じであるが、この場合は
8枚斜文織である。この場合も同様に経糸(6)はそれ
ぞれ上層(1)において二つの綾形構成部分(9)を形
成し、その場合にこれらの間には第一緯糸(3)が通つ
ていて、これによつて横方向に綾形構成部分(7)が形
成されている。
また同じように第二緯糸(4)がとなり合う二本の経糸
(6)によつてささえられている結果、第二緯糸(4)
の綾形構成部分(8)は横方向に曲りくねりながら延び
ている。経糸(6)はとなり同志互に緯糸六本ごとにず
れて配置されている。
(6)によつてささえられている結果、第二緯糸(4)
の綾形構成部分(8)は横方向に曲りくねりながら延び
ている。経糸(6)はとなり同志互に緯糸六本ごとにず
れて配置されている。
第2図と第5図の比較から明らかなように、経糸(6)
の綾形構成部分(9)は非常に均一に分布されている。
しかし、綾形構成部分(7)と(8)が互い傾むいて延
びているために、一本調子とはならない。特に紙にマー
キングされるような斜方向の道は生じない。
の綾形構成部分(9)は非常に均一に分布されている。
しかし、綾形構成部分(7)と(8)が互い傾むいて延
びているために、一本調子とはならない。特に紙にマー
キングされるような斜方向の道は生じない。
経糸(6)の二つの綾形構成部分(9)を一本の緯糸
(3)ではなくて、合計三ないし五本の緯糸によつて分
割することも可能である。三本の緯糸で分割される場
合、上層(1)の各緯糸は二つの違つた形の綾形構成部
分を形成する。この場合、綾形構成部分は互いに角度を
なして延びている。上層(1)の緯糸五本によつて綾形
構成部分が分割される場合、緯糸は四本の経糸上に浮き
上り、唯一種類の綾形構成部分しか生じないので、マー
キング解消には何ら役に立たない。
(3)ではなくて、合計三ないし五本の緯糸によつて分
割することも可能である。三本の緯糸で分割される場
合、上層(1)の各緯糸は二つの違つた形の綾形構成部
分を形成する。この場合、綾形構成部分は互いに角度を
なして延びている。上層(1)の緯糸五本によつて綾形
構成部分が分割される場合、緯糸は四本の経糸上に浮き
上り、唯一種類の綾形構成部分しか生じないので、マー
キング解消には何ら役に立たない。
第3図および第6図は第1図および第2図ないし第4図
および第5図の実施例に対する織物の型紙である。第3
図の下辺に示されている数字1ないし3、あるいは第6
図における数字1ないし8は経糸をあらわしており、左
端の数字1ないし21、あるいは1ないし24は緯糸をあら
わしている。
および第5図の実施例に対する織物の型紙である。第3
図の下辺に示されている数字1ないし3、あるいは第6
図における数字1ないし8は経糸をあらわしており、左
端の数字1ないし21、あるいは1ないし24は緯糸をあら
わしている。
第3図において、番号1、4、7、10などの緯糸は経糸
の綾形構成部分の鞍部でささえられている第一緯糸
(3)をあらわしており、他方番号2、5、8などの緯
糸は、はさみ状に交差した経糸にささえられている第二
緯糸(4)に相当する。番号3、6、9などでの緯糸は
下層の緯糸(5)をあらわしている。第6図において番
号2、5、8、11などの緯糸は下層に属する緯糸であ
り、番号1、4、7などの緯糸は綾形構成部分の鞍部で
ささえられている第一緯糸(3)をあらわしており、番
号3、6、9などの緯糸は、はさみ状にささえられる第
二緯糸(4)をあらわしている。
の綾形構成部分の鞍部でささえられている第一緯糸
(3)をあらわしており、他方番号2、5、8などの緯
糸は、はさみ状に交差した経糸にささえられている第二
緯糸(4)に相当する。番号3、6、9などでの緯糸は
下層の緯糸(5)をあらわしている。第6図において番
号2、5、8、11などの緯糸は下層に属する緯糸であ
り、番号1、4、7などの緯糸は綾形構成部分の鞍部で
ささえられている第一緯糸(3)をあらわしており、番
号3、6、9などの緯糸は、はさみ状にささえられる第
二緯糸(4)をあらわしている。
織物の型紙の各々の正方形は緯糸と経糸の交点をあらわ
している。その場合に黒く塗りつぶされた正方形は経糸
が緯糸の上にあることをあらわしており、他方白の正方
形は上層(1)の緯糸が経糸(6)の上にあることをあ
らわしている。黒点の入つた正方形は紙面側からみて下
層(2)の緯糸が経糸(6)の上にあることをあらわし
ている。この部分は経糸(6)によつて下層が連結され
ている部分である。
している。その場合に黒く塗りつぶされた正方形は経糸
が緯糸の上にあることをあらわしており、他方白の正方
形は上層(1)の緯糸が経糸(6)の上にあることをあ
らわしている。黒点の入つた正方形は紙面側からみて下
層(2)の緯糸が経糸(6)の上にあることをあらわし
ている。この部分は経糸(6)によつて下層が連結され
ている部分である。
本発明による抄き網は通常、経糸密度が90ないし110%
となるように織成され、熱処理されている。経糸密度の
代表的な数値は100ないし105%である。しかし、テイツ
シユペーパー用にはもう少し低い値を選ぶ方が合目的的
である。ここに記載の製紙機の抄き網はEP−A0048962に
従つても製造することができる。唯この場合経糸(6)
の一部が上層(2)において緯糸(5)と織り合わせら
れる一方、残りの経糸(16)が上層(1)の緯糸
(3)、(4)とだけ織り合わせられる。この結果、走
行側の摩耗がおさえられる。本発明によるこの実施形態
は第7図および第9図に断面で示されている。その場合
に第7図に示されている実施形態は第1図に示されてい
る実施形態とほとんど同じである。違うのは第二経糸
(16)が下層(2)とは織り混じわらない点である。経
糸(16)に対する経糸(6)の割合は選択することがで
きる。経糸(6)は組織単位当り上層(1)において二
回、下層(2)において一回織り混じわる。これに対し
て経糸(16)は組織単位当り上層(1)においては二回
織り混じわるが、下層(2)においては全く織り混じわ
らない。これによつて走行側においては緯糸は非常に長
い、すなわち第8図に示されているように13本の経糸に
わたる、浮き部分を形成する。紙側では第1図および第
2図に示されている実施形態と全く同じである。
となるように織成され、熱処理されている。経糸密度の
代表的な数値は100ないし105%である。しかし、テイツ
シユペーパー用にはもう少し低い値を選ぶ方が合目的的
である。ここに記載の製紙機の抄き網はEP−A0048962に
従つても製造することができる。唯この場合経糸(6)
の一部が上層(2)において緯糸(5)と織り合わせら
れる一方、残りの経糸(16)が上層(1)の緯糸
(3)、(4)とだけ織り合わせられる。この結果、走
行側の摩耗がおさえられる。本発明によるこの実施形態
は第7図および第9図に断面で示されている。その場合
に第7図に示されている実施形態は第1図に示されてい
る実施形態とほとんど同じである。違うのは第二経糸
(16)が下層(2)とは織り混じわらない点である。経
糸(16)に対する経糸(6)の割合は選択することがで
きる。経糸(6)は組織単位当り上層(1)において二
回、下層(2)において一回織り混じわる。これに対し
て経糸(16)は組織単位当り上層(1)においては二回
織り混じわるが、下層(2)においては全く織り混じわ
らない。これによつて走行側においては緯糸は非常に長
い、すなわち第8図に示されているように13本の経糸に
わたる、浮き部分を形成する。紙側では第1図および第
2図に示されている実施形態と全く同じである。
第9図および第10図も製紙機の抄き網に対する一つの実
施形態である。この場合、経糸(6)は組織単位当り上
層(1)において二回、下層において二回織り混じわつ
ている。他方の経糸(16)は組織単位当り上層(1)に
おいて二回織り混じわつているが、下層(2)において
は全く織り混じわつていない。この場合走行側において
は緯糸は比較的短かい、すなわち第10図に示されている
ように、7本の経糸にわたる浮き部分を形成する。他方
この実施形態の紙側は第4図および第5図に示されてい
る実施形態と同じで、上層(1)における織り構造に関
しては全く相違がない。
施形態である。この場合、経糸(6)は組織単位当り上
層(1)において二回、下層において二回織り混じわつ
ている。他方の経糸(16)は組織単位当り上層(1)に
おいて二回織り混じわつているが、下層(2)において
は全く織り混じわつていない。この場合走行側において
は緯糸は比較的短かい、すなわち第10図に示されている
ように、7本の経糸にわたる浮き部分を形成する。他方
この実施形態の紙側は第4図および第5図に示されてい
る実施形態と同じで、上層(1)における織り構造に関
しては全く相違がない。
本発明による製紙機の抄き網はEP−A−0120337と同様
に、縦方向の中央線に沿つて分けられる二つの部分の織
り構造が鏡面対称となり、中央において構造対角線が反
転してV字型を成すように形成することができる。これ
によつて製紙機内において走行中の抄き網が横流れした
り、延びたりするのを阻止することができる。中央部分
に経糸(26)を補足することによつて緯糸の浮き部分の
長さを短縮することができ、従つて鏡面対称の両部分の
境界線上においても実質的に長い浮き部分が生じない。
第11図はこの様な抄き網の一部を示したものであり、補
足された経糸(26)も示されている。
に、縦方向の中央線に沿つて分けられる二つの部分の織
り構造が鏡面対称となり、中央において構造対角線が反
転してV字型を成すように形成することができる。これ
によつて製紙機内において走行中の抄き網が横流れした
り、延びたりするのを阻止することができる。中央部分
に経糸(26)を補足することによつて緯糸の浮き部分の
長さを短縮することができ、従つて鏡面対称の両部分の
境界線上においても実質的に長い浮き部分が生じない。
第11図はこの様な抄き網の一部を示したものであり、補
足された経糸(26)も示されている。
第12図は緯糸が三層配された場合の実施形態の縦断面図
である。この場合、上層(21)およびそのすぐ下の、す
なわち中間層(22)においては緯糸は、第1図に示され
ている上層(1)と下層(2)におけると全く同様に、
経糸(6)と織り合わされている。
である。この場合、上層(21)およびそのすぐ下の、す
なわち中間層(22)においては緯糸は、第1図に示され
ている上層(1)と下層(2)におけると全く同様に、
経糸(6)と織り合わされている。
第12図においてさらに下の、すなわち下層(23)は補足
的な緯糸(25)層であり、その緯糸(25)は経糸(27)
によつて中間層(22)の緯糸(5)と織り合わされてい
る。従つて全体的には各経糸はそれぞれ重なり合つてい
る二つの層における緯糸と織り混わつているだけであ
る。この場合下層(23)の緯糸(25)は中間層の緯糸
(5)と同様の密度で配置することが合目的的である。
この様な組織を有する織物はDE−A−3225599に詳しく
記載されている。この実施形態の紙面側組織は第2図に
示されているものと同じである。
的な緯糸(25)層であり、その緯糸(25)は経糸(27)
によつて中間層(22)の緯糸(5)と織り合わされてい
る。従つて全体的には各経糸はそれぞれ重なり合つてい
る二つの層における緯糸と織り混わつているだけであ
る。この場合下層(23)の緯糸(25)は中間層の緯糸
(5)と同様の密度で配置することが合目的的である。
この様な組織を有する織物はDE−A−3225599に詳しく
記載されている。この実施形態の紙面側組織は第2図に
示されているものと同じである。
実施例1 第1図ないし第3図に示されている7枚斜文織の抄き網
をオープン織りで織り上げる。縦糸には高弾性係数を有
する、直径0.15mmのポリエステル−モノフイラメントを
用いる。熱処理によつて経糸密度は71糸/cmとなる。
をオープン織りで織り上げる。縦糸には高弾性係数を有
する、直径0.15mmのポリエステル−モノフイラメントを
用いる。熱処理によつて経糸密度は71糸/cmとなる。
上層(1)の第一緯糸(3)には直径が0.17mmで、弾性
係数が中程度(荷重27cN/texの場合19%伸びる)のポリ
エステル−モノフイラメンドを用いる。第二緯糸(4)
には直径が0.185mmで、弾性係数の比較的低い(荷重27c
N/texの場合23.4%伸びる)ポリエステル・モノフイラ
メントを用いる。熱処理後、上層(1)における緯糸密
度は合わせて36/cmとなる。
係数が中程度(荷重27cN/texの場合19%伸びる)のポリ
エステル−モノフイラメンドを用いる。第二緯糸(4)
には直径が0.185mmで、弾性係数の比較的低い(荷重27c
N/texの場合23.4%伸びる)ポリエステル・モノフイラ
メントを用いる。熱処理後、上層(1)における緯糸密
度は合わせて36/cmとなる。
走行側を成す下層(2)の緯糸(5)には非常に柔軟
な、0.20mmのポリエステル−モノフイラメント(荷重27
cN/texにおいて23.4%伸張)と柔軟な、直径が0.21mmの
ポリアミド−モノフイラメントを交互に用いる。熱処理
後下層(2)における緯糸密度は合わせて18/cmとな
る。
な、0.20mmのポリエステル−モノフイラメント(荷重27
cN/texにおいて23.4%伸張)と柔軟な、直径が0.21mmの
ポリアミド−モノフイラメントを交互に用いる。熱処理
後下層(2)における緯糸密度は合わせて18/cmとな
る。
熱処理することによつて、紙側においては第一緯糸
(3)および第二緯糸(4)の綾形構成部分(7)およ
び(8)、さらに経糸(6)の綾形構成部分(9)が一
平面を成すようになる。従つて、織物は単一平面織物と
なる。
(3)および第二緯糸(4)の綾形構成部分(7)およ
び(8)、さらに経糸(6)の綾形構成部分(9)が一
平面を成すようになる。従つて、織物は単一平面織物と
なる。
これに対して走行側においては、経糸(6)と緯糸
(6)間に7.5/100mmの面差が生じ、抄き網は横糸ラン
ナーとなる。織りおよび熱処理の際上層(1)の第一緯
糸(3)が下層(2)の緯糸(5)上に正確に位置する
ように留意した。
(6)間に7.5/100mmの面差が生じ、抄き網は横糸ラン
ナーとなる。織りおよび熱処理の際上層(1)の第一緯
糸(3)が下層(2)の緯糸(5)上に正確に位置する
ように留意した。
実施例2 第4図ないし第6図に示されている八軸構造の抄き網を
オープン織りで織り上げ、熱処理した後、ヴエブナート
(織接合)によつてエンドレスに仕上げる。経糸数が54
/cmとなるように織る。熱処理によつて緯糸が収縮する
結果、経糸数は60/cmとなる。経糸には径が0.17mmで、
高弾性係数を有する、長さの安定したポリエステルモノ
フイラメントを用いる。
オープン織りで織り上げ、熱処理した後、ヴエブナート
(織接合)によつてエンドレスに仕上げる。経糸数が54
/cmとなるように織る。熱処理によつて緯糸が収縮する
結果、経糸数は60/cmとなる。経糸には径が0.17mmで、
高弾性係数を有する、長さの安定したポリエステルモノ
フイラメントを用いる。
上層の緯糸(3)には径が0.17mmの比較的硬い(荷重27
cN/texにおいて8.5%伸びる、横糸にふさわしい比較的
高い弾性係数を有するTrevira902型)ポリエステルモノ
フイラメントを用いる。上層(1)の緯糸(4)に対し
ても同様にポリエステルモノフイラメントを用いるが、
この場合は径が0.20mmで、荷重27cN/texにおいて23.4%
伸びる、柔軟なTrevira900型を用いる。この織物は緯糸
密度が合わせて35/cmとなるよう織り上げるが、熱処理
によつて上層(1)の緯糸数は32/cmとなり、下層
(2)は16/cmとなる。
cN/texにおいて8.5%伸びる、横糸にふさわしい比較的
高い弾性係数を有するTrevira902型)ポリエステルモノ
フイラメントを用いる。上層(1)の緯糸(4)に対し
ても同様にポリエステルモノフイラメントを用いるが、
この場合は径が0.20mmで、荷重27cN/texにおいて23.4%
伸びる、柔軟なTrevira900型を用いる。この織物は緯糸
密度が合わせて35/cmとなるよう織り上げるが、熱処理
によつて上層(1)の緯糸数は32/cmとなり、下層
(2)は16/cmとなる。
下層(2)の緯糸(5)には径が0.22mで、27cN/texに
おいて23.5%伸張する柔軟なTrevire900型ポリエステル
モノフイラメントと、径が0.24mmのPA6・6型ポリアミ
ドモノフイラメントを交互に用いる。195℃で熱処理す
る。これによつて95N/cmという最高縦応力が得られる。
熱処理工程の間に経糸および緯糸は伸張する。すなわ
ち、最初織り組織面に対して外側に飛び出ていた経糸
が、熱処理時の張力と熱によつて直ぐに伸び、これによ
つて織物内部に食い込む形となる。最終的に経糸の浮き
部分並びに第一緯糸および第二緯糸の紙側の浮き部分
は、すべて一平面をなす。走行側においては、緯糸
(5)が経糸(6)を強く持ち上げるので、結果的に下
層(2)の外側、すなわち抄き網の走行側を成すのは緯
糸(5)による浮き部分だけである。従つて走行側にお
いては緯糸と経糸の間に8.5/100mmという高低差が生じ
る。従つて緯糸素材が8.5/100mm摩耗するまで経糸は製
紙機の紙層形成部の要素と全く接触しない。
おいて23.5%伸張する柔軟なTrevire900型ポリエステル
モノフイラメントと、径が0.24mmのPA6・6型ポリアミ
ドモノフイラメントを交互に用いる。195℃で熱処理す
る。これによつて95N/cmという最高縦応力が得られる。
熱処理工程の間に経糸および緯糸は伸張する。すなわ
ち、最初織り組織面に対して外側に飛び出ていた経糸
が、熱処理時の張力と熱によつて直ぐに伸び、これによ
つて織物内部に食い込む形となる。最終的に経糸の浮き
部分並びに第一緯糸および第二緯糸の紙側の浮き部分
は、すべて一平面をなす。走行側においては、緯糸
(5)が経糸(6)を強く持ち上げるので、結果的に下
層(2)の外側、すなわち抄き網の走行側を成すのは緯
糸(5)による浮き部分だけである。従つて走行側にお
いては緯糸と経糸の間に8.5/100mmという高低差が生じ
る。従つて緯糸素材が8.5/100mm摩耗するまで経糸は製
紙機の紙層形成部の要素と全く接触しない。
第1図は本発明による抄き網の縦断面図であり、この場
合7枚斜文織である。 第2図は第1図における抄き網の平面図である。 第3図は第1図および第2図に示された抄き網の組織図
である。 第4図ないし第6図はそれぞれ第1図ないし第3図と同
様の図面であるが、この場合は8枚斜文織の抄き網に対
する図面である。 第7図および第8図は本発明によるさらに別の実施形態
における抄き網の縦断面図および走行側の平面図であ
り、この場合一方の縦糸は上層とだけ織り合わされてい
る。 第9図および第10図は第7図および第8図に類似の抄き
網に対する図面であるが、この場合の方が糸数がさらに
多い斜文織である。 第11図は鏡面対称構造の抄き網に対する平面図である。 第12図は三つの緯糸層を備えた抄い網の縦断面図であ
る。 (1)……上層 (2)……下層 (3)、(4)、(5)……緯糸 (6)……経糸 (7)、(8)、(9)……綾形 (10)……紙面
合7枚斜文織である。 第2図は第1図における抄き網の平面図である。 第3図は第1図および第2図に示された抄き網の組織図
である。 第4図ないし第6図はそれぞれ第1図ないし第3図と同
様の図面であるが、この場合は8枚斜文織の抄き網に対
する図面である。 第7図および第8図は本発明によるさらに別の実施形態
における抄き網の縦断面図および走行側の平面図であ
り、この場合一方の縦糸は上層とだけ織り合わされてい
る。 第9図および第10図は第7図および第8図に類似の抄き
網に対する図面であるが、この場合の方が糸数がさらに
多い斜文織である。 第11図は鏡面対称構造の抄き網に対する平面図である。 第12図は三つの緯糸層を備えた抄い網の縦断面図であ
る。 (1)……上層 (2)……下層 (3)、(4)、(5)……緯糸 (6)……経糸 (7)、(8)、(9)……綾形 (10)……紙面
Claims (4)
- 【請求項1】製紙機の紙層形成部用抄き網であって、上
記抄き網が、上層とそのすぐ下にある下層とを含み、緯
糸がそれぞれ経糸と織り合わされており、上記上層にお
ける緯糸数が下層における緯糸数の二倍であり、織り組
織一反復単位当り各経糸が上層の緯糸と二回織り混じわ
っており、上記上層の緯糸と経糸が、紙面に位置する綾
形を織り成しているものにおいて、上記上層の第一緯糸
が紙面と接する綾形構成部分を成していて、この部分が
一本の経糸によって形成されている綾形構成部分の鞍部
に支えられていること、上記上層の、上記第一緯糸と交
互に配されている第二緯糸が紙面と接する綾形構成部分
を成していて、この部分が二本の隣り合った経糸によっ
て支えられており、このうちの一方が織り組織内から紙
面に上がってくるのに対し、他方は紙面から織り組織内
に入っていくことにより、上記第二緯糸を紙面に対して
横方向に回転させる回転モーメントが上記第二緯糸に作
用していること、及び、上記経糸が、各綾形構成部分の
鞍部の直前および直後において上記上層の二本の緯糸の
上を横切っており、隣り合う経糸は互いに、上記上層の
六本の緯糸に相当する距離だけ縦方向にずれて配置され
ていることを特徴とする抄き網。 - 【請求項2】上記下層が、少なくとも7枚斜文織を含む
ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記載の抄
き網。 - 【請求項3】上記経糸の一部分だけが上記上層の緯糸と
織り合わされていて、上記経糸の残りの部分が、上記下
層の緯糸と一回ないしは二回織り合わされていることを
特徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項
に記載の抄き網。 - 【請求項4】さらにもう一層緯糸の層が設けられてお
り、この層が経糸によって、上記上層の下にある中間層
の緯糸と織り合わされていることを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項〜第(3)項のいずれか1項に記載の
抄き網。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3615304.4 | 1986-05-06 | ||
DE19863615304 DE3615304A1 (de) | 1986-05-06 | 1986-05-06 | Bespannung fuer den blattbildungsteil einer papiermaschine |
US905424 | 1986-09-10 | ||
US06/905,424 US4739803A (en) | 1986-05-06 | 1986-09-10 | Fabric for the sheet forming section of a papermaking machine |
US3615304.4 | 1986-09-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62268893A JPS62268893A (ja) | 1987-11-21 |
JPH07122228B2 true JPH07122228B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=25843524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62111643A Expired - Lifetime JPH07122228B2 (ja) | 1986-05-06 | 1987-05-06 | 製紙機の紙層形成部用抄き網 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0224276B1 (ja) |
JP (1) | JPH07122228B2 (ja) |
AR (1) | AR247260A1 (ja) |
AU (1) | AU7132587A (ja) |
CA (1) | CA1281615C (ja) |
FI (1) | FI87666C (ja) |
GR (1) | GR3000442T3 (ja) |
NO (1) | NO871864L (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3801051A1 (de) * | 1988-01-15 | 1989-07-27 | Wangner Gmbh Co Kg Hermann | Doppellagige bespannung fuer den blattbildungsbereich einer papiermaschine |
DE3910019A1 (de) * | 1989-03-28 | 1990-10-04 | Kufferath Andreas Gmbh | Mehrlagiges papiermaschinensieb |
US5025839A (en) * | 1990-03-29 | 1991-06-25 | Asten Group, Inc. | Two-ply papermakers forming fabric with zig-zagging MD yarns |
AT394869B (de) * | 1990-10-25 | 1992-07-10 | Hutter & Schrantz Ag | Gewebe zum einsatz als papiermaschinenbespannung |
FI89819C (fi) * | 1992-02-24 | 1993-11-25 | Tamfelt Oy Ab | Torkvira foer pappersmaskin |
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US5518042A (en) * | 1994-09-16 | 1996-05-21 | Huyck Licensco, Inc. | Papermaker's forming fabric with additional cross machine direction locator and fiber supporting yarns |
US5983953A (en) * | 1994-09-16 | 1999-11-16 | Weavexx Corporation | Paper forming progess |
US5709250A (en) * | 1994-09-16 | 1998-01-20 | Weavexx Corporation | Papermakers' forming fabric having additional fiber support yarns |
US5937914A (en) * | 1997-02-20 | 1999-08-17 | Weavexx Corporation | Papermaker's fabric with auxiliary yarns |
US5881764A (en) * | 1997-08-01 | 1999-03-16 | Weavexx Corporation | Multi-layer forming fabric with stitching yarn pairs integrated into papermaking surface |
US5967195A (en) * | 1997-08-01 | 1999-10-19 | Weavexx Corporation | Multi-layer forming fabric with stitching yarn pairs integrated into papermaking surface |
CA2247716C (en) * | 1997-09-19 | 2006-01-17 | Nippon Filcon Co., Ltd. | Industrial fabric |
JP3883275B2 (ja) * | 1997-11-28 | 2007-02-21 | 日本フイルコン株式会社 | 上層織物に補助緯糸を配置した工業用2層織物 |
GB9811089D0 (en) * | 1998-05-23 | 1998-07-22 | Jwi Ltd | Warp-tied composite forming fabric |
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US6253796B1 (en) | 2000-07-28 | 2001-07-03 | Weavexx Corporation | Papermaker's forming fabric |
US6745797B2 (en) | 2001-06-21 | 2004-06-08 | Weavexx Corporation | Papermaker's forming fabric |
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US7766053B2 (en) | 2008-10-31 | 2010-08-03 | Weavexx Corporation | Multi-layer papermaker's forming fabric with alternating paired and single top CMD yarns |
US8251103B2 (en) | 2009-11-04 | 2012-08-28 | Weavexx Corporation | Papermaker's forming fabric with engineered drainage channels |
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---|---|---|---|---|
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1986
- 1986-12-17 EP EP19860117588 patent/EP0224276B1/de not_active Expired - Lifetime
-
1987
- 1987-03-20 FI FI871230A patent/FI87666C/fi not_active IP Right Cessation
- 1987-04-09 AU AU71325/87A patent/AU7132587A/en not_active Abandoned
- 1987-05-04 AR AR30745687A patent/AR247260A1/es active
- 1987-05-04 CA CA 536324 patent/CA1281615C/en not_active Expired
- 1987-05-05 NO NO871864A patent/NO871864L/no unknown
- 1987-05-06 JP JP62111643A patent/JPH07122228B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-04-23 GR GR89400120T patent/GR3000442T3/el unknown
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GR3000442T3 (en) | 1991-06-28 |
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EP0224276A2 (de) | 1987-06-03 |
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