JPH0712218U - 樹脂成型装置 - Google Patents

樹脂成型装置

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JPH0712218U
JPH0712218U JP042592U JP4259293U JPH0712218U JP H0712218 U JPH0712218 U JP H0712218U JP 042592 U JP042592 U JP 042592U JP 4259293 U JP4259293 U JP 4259293U JP H0712218 U JPH0712218 U JP H0712218U
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JP
Japan
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resin
supply passage
supply tank
pressure plate
supply
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Pending
Application number
JP042592U
Other languages
English (en)
Inventor
一己 伊藤
幸樹 安藤
敦宏 新井
修 小林
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Publication date
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化時の樹脂の収縮によって生じるひけやボ
イドを抑制し、種々の金型に適用可能で簡便な樹脂成型
装置を提供する。 【構成】 樹脂を供給する注入口3を備えた金型1の上
部に供給槽5が配置され、供給通路4で連通している。
供給槽5中には上下にスライドする加圧板9が備えら
れ、供給槽5に圧入された気体により加圧板9が樹脂を
押圧する。前記加圧板9には先端部12が細く基幹部1
1が供給通路4とほぼ同一の横断面形状の突起10が設
けられ、加圧により突起10が供給通路4に挿通し、さ
らに加圧されることにより突起10は供給通路4を封止
し、供給槽5の金型近傍に設けられた排出管7が開放す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電力、電気機械分野で使用される、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、 シリコーン樹脂などのプラスチック成型品を製造するための注型装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
一般にプラスチック成型品は、硬化剤を混合した樹脂液を、真空中あるいは大 気圧中にて、所定の温度に加熱された金型に注入し、加熱硬化・冷却して形成さ れる。この様なプラスチック成型品は硬化時の重合反応により収縮が起こり、完 成品にひけが生じたり、設計寸法より小さく成型される等の問題があった。収縮 量は、樹脂当量や充填剤等の配合によっても異なるが、特に液状エポキシ樹脂の ようにエポキシ当量の小さいものは収縮量が大きく、加圧ゲル化法等の大規模な 装置を使用しなければ、所望形状の成型品が得られなかった。 従って、通常の金型を使用して高い絶縁特性の要求される超高圧用電気部品を 成型するときには、エポキシ当量の大きいエポキシ樹脂に充填剤を添加したもの を使用し、硬化時の加熱温度を可能なかぎり低くして、樹脂の収縮を抑制してい た。しかし、この場合には、加熱温度が低いために硬化に多大な時間を要し、作 業性が著しく低下した。さらに、ひけ、ボイドを完全に防止するには至らず、次 工程で、ひけ、ボイドの発生を予想して設けた余剰部分を切削していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、金型の注入口外部に余剰の樹脂を貯留しておく樹脂溜まりを設け、金 型のキャビティ内に樹脂を注入した後、樹脂溜まり中の樹脂をピストン等により 加圧しながら硬化させる方法が行われていたが、収縮量に応じて圧力を調整する には、特開昭58−201627号のように圧力センサーを配置する等のフィー ドバック制御を行う必要があった。しかしこの場合にも、装置全体が加圧ゲル化 法に匹敵する大規模なものになるという欠点があった。
【0004】 以上の問題を解決するために本考案は、硬化時の樹脂の収縮によって生じるひ けやボイドを抑制し、種々の金型に適用可能で簡便な注型装置を提供することを 目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の樹脂成型装置は、樹脂を充填するための注入口を備えた金型に、前記 注入口と連通する供給通路を有する供給槽が配置された樹脂成型装置において、 前記供給槽内に、前記供給通路に向かって摺動する加圧板を設け、前記加圧板の 、前記供給通路と対向する面に、基幹部が前記供給通路に挿入可能でありかつ同 通路とほぼ同一の横断面形状を有すると共に、先端部が同通路より小さい横断面 形状を有する突起を設けたことを特徴とする。 さらに、請求項2記載の本考案の樹脂成型装置は、樹脂を充填するための注入 口を有する金型と、前記注入口と連通する供給通路を有する供給槽と、前記供給 槽内に、前記供給通路に向かって摺動する加圧板と、前記供給槽の金型近傍に設 けられた排出管とからなる樹脂成型装置において、前記加圧板の前記供給通路と 対向する面に、前記供給通路に挿入可能な突起と、前記排出管を閉鎖するストッ パとを設け、前記突起が前記供給通路に挿入されて同通路を封止すると共に、前 記ストッパに設けられた孔により前記排出管が解放されることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案の樹脂成型装置は、樹脂の加熱硬化時に気体を供給槽中に圧入すること により加圧板および供給槽中の樹脂を押圧して、硬化により収縮した分の樹脂を 金型に補給する。加圧板に設けられた突起の先端部は供給通路より細く、突起の 基幹部は供給通路とほぼ同一の横断面形状となるように形成されている。従って 、加圧板が押圧されると、突起の先端部は徐々に供給通路中に挿入されるが、こ の時点では供給通路側壁と突起との隙間から樹脂は金型に補給される。しかし、 さらに加圧板が押圧されて突起の基幹部が供給通路に挿入されると、供給通路は 突起により封止され、金型中の樹脂に加わる圧力は大きくなる。この時、供給槽 に残った余剰の樹脂は排出管から排出される。
【0007】
【実施例】
図1に示すように、金型1は内部に電極2を有するプラスチック成型品を製造 するためのものであり、金型1の上部には注入口3が設けられている。金型1の 上面には、前記注入口3と連通する供給通路4を有する供給槽5が載置され、こ の供給槽5の上面にはガス管6が連結し、供給槽5の側面金型近傍には排出管7 が連通している。また、供給通路4および供給槽5の内周面はすべて断熱材8に より被覆されてる。供給槽5には、供給槽5内を摺動する加圧板9が備えられ、 この加圧板9の供給通路4と対向する面には突起10が設けられている。突起1 0の基幹部11は、供給通路4とほぼ同一の横断面形状であるが、供給通路4に 挿入可能な程度の限界の大きさであり、突起10の先端部12は、同通路より小 さい横断面形状に形成され、突起10は注入口3と供給通路4と同軸上に形成さ れている。さらに、加圧板9の供給通路4と対向する面の排出管8近傍には板状 のストッパ13が形成され、ストッパ13の上部には、加圧板9の摺動に対応し て排出管7を開閉するように、孔14が設けられている。
【0008】 次に本考案の樹脂成型装置の動作について説明する。 まず、金型1に取り付けられている供給槽5の蓋15を開き、加圧板9を取り 外し、排出管7の弁16を閉鎖した状態で、供給槽5中に樹脂液を注入する。樹 脂液は、注入口3から金型1内に流れ込み、金型1に樹脂液が満たされると、次 に供給槽5内に溜まる。供給槽5内に樹脂液が2/3程度溜まった時点で注入を 停止し、突起10およびストッパ13を有する加圧板9を樹脂液の上面に浮かべ る。この時、突起10およびストッパ13は樹脂液に埋没させる。そして、供給 槽5の蓋15を閉じ、供給槽5を密閉して注型を終了する。
【0009】 樹脂成型体の硬化工程における供給槽4の動作を図2にしたがって説明する。 硬化工程は排出管7の弁16を解放した状態で行う。樹脂成型体の硬化が進行す るに従い樹脂は収縮するが、その収縮分を補うために供給槽5の蓋15に設けら れたガス管6から不活性ガスを注入し、供給槽5内の気圧を上昇させて加圧板9 を下方へ押圧する。加圧板9の突起10の先端部12は、供給通路4より細いの で、供給通路4側壁と突起10の隙間から樹脂液は少量づつ金型1へ流れ込む。 一方、ストッパ13は加圧板9が下方へ押されると共に金型1の側面に設けられ た溝17に入っていくが、この時点では排出管7はストッパ13により閉鎖され ている。なお、供給通路4および供給槽5は、全体を断熱材8により被覆されて いるので、金型1内の樹脂が加熱されても、その熱は供給槽5内には伝達しない ため、供給槽5内の樹脂が硬化することはなく、粘度の低い状態で保たれる。
【0010】 樹脂成型体の収縮がさらに進行すると、突起10の基幹部11が供給通路4に 進入する。突起10の基幹部11は供給通路4とほぼ同一の横断面形状に作成さ れているので、供給通路4中に進入しながら同通路4を封止する。突起10の基 幹部11とストッパ13に設けられた孔14は、ほぼ同じ高さに配置されている ので、突起10が供給通路4を封止すると、孔14が排出管7を開通させ、樹脂 液は排出管7を通ってわずかづつ外部へ流出する。したがって、本考案の樹脂成 型装置において、突起10は硬化終了まで金型1内の樹脂を加圧し続ける。
【0011】 また、本考案の樹脂成型装置では、突起10による供給通路4の封止と、排出 管7の開閉をストッパ13と孔14により行っているが、加圧板9の上部に対応 する箇所に位置センサーを取り付け、突起10が供給通路4を封止した時点で、 排出管7の弁16を解放する構成であっても良い。
【0012】 [実施例] エポキシ当量が約400のエポキシ樹脂と石英粉および酸無水物硬化剤を温度 120℃にて混合し、この樹脂液を、金型の容量が50l、供給槽の容積が2l (内径200mm)である本考案の樹脂成型装置に注入した。供給槽内の樹脂液 が1.5lに達したところで、先端部の直径が30mmの突起を有する加圧板 (直径200mm)を樹脂液に浮かべ、供給槽の蓋を閉じ、ガス管から窒素ガス を注入して、加圧板を4.5 kg/cm2 で押圧しながら、温度120℃に加熱した 。供給槽の樹脂が残り約1lの時点で、突起は供給通路を封止し、排出管が開口 して樹脂が排出され始め、合計60時間加熱し続けて硬化を終了した。なお、供 給槽内は厚さ10mmのテフロン樹脂加工が施され、断熱性を有する。 この様にして製造されたエポキシ樹脂成型体は、ひけやボイドが無く、超高圧 用電気部品として使用可能なものであった。
【0013】 [比較例1] 供給槽中にセットされる加圧板の突起の先端部の横断面形状を供給通路とほぼ 等しくとり、加圧板が押圧されると同時に突起が供給通路を封止する構成とした 場合、金型上面と樹脂成型体との間に約500ccの空隙が発生した。
【0014】 [比較例2] 加圧板を使用せず、供給槽中の樹脂を加圧しなかった場合、樹脂成型体にひけ やボイドが多く発生した。
【0015】 [比較例3] 加圧板を使用せず、ガス管よりガスを注入して供給槽中の樹脂を加圧しながら 樹脂成型体を硬化させたところ、注入口および樹脂成型体の上部にひけが発生し た。
【0016】
【考案の効果】
本考案の樹脂成型装置は、金型中の樹脂の粘度が低い硬化の初期段階では供給 槽中の樹脂液を低圧力で金型に注入し、粘度が高く収縮量が減少してきた硬化の 後半では、加圧板に加わる圧力を突起の先端部に集中させて大きい圧力で樹脂を 押圧することが可能となるので、ひけやボイドのない成型体を得ることができる 。また、本考案の供給槽は通常の金型に取り付けることが可能で、比較的簡便に 樹脂の硬化時の圧力を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の樹脂成型装置を示す断面図。
【図2】 同供給槽の動作を示す断面図。
【符号の説明】
1……金型 3……注入口 4……供給通路 5……供給槽 7……排出管 8……断熱材 9……加圧板 10……突起 11……基幹部 12……先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新井 敦宏 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 小林 修 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂を充填するための注入口を備えた金型
    に、前記注入口と連通する供給通路を有する供給槽が配
    置された樹脂成型装置において、前記供給槽内に、前記
    供給通路に向かって摺動する加圧板を設け、前記加圧板
    の、前記供給通路と対向する面に、基幹部が前記供給通
    路に挿入可能でありかつ同通路とほぼ同一の横断面形状
    を有すると共に、先端部が同通路より小さい横断面形状
    を有する突起を設けたことを特徴とする注型装置。
  2. 【請求項2】樹脂を充填するための注入口を有する金型
    と、前記注入口と連通する供給通路を有する供給槽と、
    前記供給槽内に、前記供給通路に向かって摺動する加圧
    板と、前記供給槽の金型近傍に設けられた排出管とから
    なる樹脂成型装置において、前記加圧板の前記供給通路
    と対向する面に、前記供給通路に挿入可能な突起と、前
    記排出管を閉鎖するストッパとを設け、前記突起が前記
    供給通路に挿入されて同通路を封止すると共に、前記ス
    トッパに設けられた孔により前記排出管が解放されるこ
    とを特徴とする樹脂成型装置。
JP042592U 1993-08-03 1993-08-03 樹脂成型装置 Pending JPH0712218U (ja)

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JP (1) JPH0712218U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114807U (ja) * 1974-02-28 1975-09-19
JPH03246101A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Shigemasa Yasuda Jr列車、貨車その他、車輪の振動騒音を少なくする三重組合せ車輪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114807U (ja) * 1974-02-28 1975-09-19
JPH03246101A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Shigemasa Yasuda Jr列車、貨車その他、車輪の振動騒音を少なくする三重組合せ車輪

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