JP2001054917A - Frp成形装置 - Google Patents

Frp成形装置

Info

Publication number
JP2001054917A
JP2001054917A JP11231134A JP23113499A JP2001054917A JP 2001054917 A JP2001054917 A JP 2001054917A JP 11231134 A JP11231134 A JP 11231134A JP 23113499 A JP23113499 A JP 23113499A JP 2001054917 A JP2001054917 A JP 2001054917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
resin
temperature
injection pipe
molding apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11231134A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Murayama
武弘 村山
Koji Otake
講治 大竹
Kazunari Watanabe
一功 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP11231134A priority Critical patent/JP2001054917A/ja
Publication of JP2001054917A publication Critical patent/JP2001054917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スノーフレイクの発生しないFRP成形装置
を提供する。 【解決手段】 樹脂を注入する注入管5を接続した金型
2を炉1内に設置し、金型内に繊維を配置し注入管5よ
り樹脂を供給し加圧した状態で炉内温度を樹脂硬化温度
にして硬化させるFRP成形装置において、注入管5は
金型内で樹脂が最後に硬化する箇所に接続されており、
炉1内の注入管5には注入管5の温度を金型温度より低
い温度にする低温装置11が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP(繊維強化
プラスチィク)成形法の1つであるレジンインジェクシ
ョンモールディング法において発生する欠陥を防止する
FRP成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レジンインジェクションモールディング
法は、FRPの成形技術の一種で、樹脂注入口を設けた
雌雄一対の金型を用い、この中にガラス繊維マットなど
の強化材を配置して金型をクランプした後、硬化剤を配
合した液状樹脂(例えば不飽和ポリエステル)を注入し
硬化させる成形法である。
【0003】耐熱性のあるFRPをレジンインジェクシ
ョンモールディング法で成形する場合、硬化炉内に金型
を設けて成形することが行われる。図5は従来の硬化炉
を用いたFRP成形装置を示す。金型2は硬化炉1内に
設置され、金型2の頂部にはオーバーフロー管3が接続
され炉外にコック4が設けられている。金型2の下部に
は注入管5が接続され樹脂供給装置7に接続されてい
る。注入管5にはコック6とコンプレッサ8が接続され
ている。
【0004】FRPの成形は、素材繊維を金型2内に配
置し、この金型2を硬化炉1内に装入し、硬化炉2の温
度を上昇させながら硬化剤を混合させた樹脂を注入管5
から供給し、金型内の繊維に樹脂を含浸させた後、オー
バーフロー管3のコック4を閉じ、注入管5側から圧力
を加えた状態で硬化炉1の温度を上げて硬化成形する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにして成形し
た成形品の一部にスノーフレイクと呼ばれる雪片状の欠
陥が発生することがある。図6は従来の成形品に発生し
たスノーフレイクを示す。金型の中央部に発生すること
が多い。成形条件が変わらないにもかかわらず、ときど
きスノーフレイクが発生しており、発生原因が不明であ
った。
【0006】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、スノーフレイクの発生しないFRP成形装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、樹脂を供給する注入管を接続
した金型を炉内に設置し、金型内に繊維を配置し注入管
より樹脂を供給し加圧した状態で炉内温度を樹脂硬化温
度にして硬化させるFRP成形装置において、前記注入
管は金型内で樹脂が最後に硬化する箇所に接続されてお
り、炉内の前記注入管には注入管の温度を金型温度より
低い温度にする低温装置が設けられている。
【0008】スノーフレイクは樹脂が硬化する際収縮
し、収縮した領域に液体樹脂が供給されず空洞が生じる
現象であることが判明した。また発生する領域は最後に
硬化する領域で、硬化時その領域への液体樹脂の供給が
遮断されている。注入管は金型よりも熱容量が小さいの
で金型よりも高温になり易く、内部の樹脂が金型内の樹
脂よりも早く硬化し、最後に硬化する領域が硬化する時
点には注入管より液体樹脂の供給がなされずスノーフレ
イクが発生することが判明した。このため樹脂が最後に
硬化する金型の箇所に注入管を接続し、注入管の温度を
金型の温度より低くすることにより、最後に硬化する樹
脂の収縮を注入管からの液体樹脂で補い、スノーフレイ
クの発生を防止することができる。
【0009】請求項2の発明では、前記注入管と接続し
ている注入管近傍の金型にもこの近傍の金型の温度を金
型本体の温度より低温にする低温装置が設けられてい
る。
【0010】注入管と接続している注入管近傍の金型の
温度が上昇すると金型入口で樹脂が硬化するので、この
領域の温度を低下させ、最後に硬化する金型の領域にそ
の領域の樹脂が硬化して収縮する際、液体樹脂が供給さ
れ空洞が発生しないようにする。
【0011】請求項3の発明では、前記低温装置は前記
注入管または注入管近傍の金型を覆う断熱材で構成され
ている。
【0012】注入管や注入管近傍の金型を断熱材で覆う
ことにより、これらの温度を金型本体より低温にするこ
とができる。これにより最後に硬化する金型の領域にそ
の領域の樹脂が硬化して収縮する際、液体樹脂が供給さ
れ空洞が発生しないようにする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態のF
RP成形装置の構成を示す。1は硬化炉で炉内の温度を
樹脂の硬化温度まで上昇させる。2は金型で通常2つ割
りで構成される。3は金型2の頂部に接続されるオーバ
ーフロー管3で、先端は炉壁を貫通しており、コック4
が設けられている。また先端には図示しない吸引装置が
接続可能に設けられ、金型2内の空気を吸引するように
なっている。金型2の下部には樹脂を金型2に注入する
注入管5が接続され、炉壁を貫通しコック6を介して樹
脂供給装置7に接続されている。コック6の金型側には
コンプレッサ8が接続され注入管5内の液状樹脂を加圧
するようにしている。注入管5にはヒータ9が設けられ
樹脂を金型2に充填するのに適した粘度にする。金型2
は金型置台10に設置される。金型下部の注入管5は円
筒状の断熱材11で覆われている。円筒の直径は注入管
5の直径より大きくし、注入管近傍の金型下部も断熱範
囲に入るようにしている。
【0014】図2は金型の構成を示す図である。金型2
は2つ割りで構成され、ボルト12で接合される。金型
内部は成形品の形状に空間13が形成され、金型2の合
わせ面には空間13を囲むように溝が設けられ、この溝
にゴムパッキン14が装入されている。かかる構成によ
り金型内部を負圧にして樹脂を充填することができる。
【0015】耐熱性のFRPは、耐熱性のある繊維に耐
熱性のある樹脂を含浸して硬化させる。繊維としてはガ
ラス繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維などが用いられ、
樹脂としては熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル、
エポキシ、フェノール、ポリイミドなどが用いられる。
【0016】図3は本実施形態で使用するエポキシ樹脂
の温度と粘性の関係を示す図である。縦軸は水の粘度に
対する比を示し、横軸は温度を示す。水の粘度μは1気
圧、20℃で、μ=1.00mPa・sである。エポキシ
樹脂は室温の23℃では水の1000倍程度の粘度であ
るが、80〜90℃に加熱すると100倍程度となり、
さらさらして繊維に含浸し易くなる。しかし90℃を越
えると再び固くなり、180℃で硬化する。このため、
硬化炉1外の注入管5にはヒータ9を設け、90℃程度
に保持し、硬化炉1内の注入管5とこの近傍の金型2に
は断熱材11を設け温度上昇を少なくする。なお、断熱
材に代えてまたは共に注入管5とこの近傍の金型2を水
冷管で冷却してもよい。
【0017】次に成形方法を図1を参照して説明する。
成形品は板状のものとし、金型2は比較的簡単な形状と
なっている。これによりスノーフレイクの発生を防止す
るメカニズムが明確になる。先ず金型2内に繊維、例え
ばガラス繊維を配置し、金型2をボルト12で一体に締
め付けた後、硬化炉1内の金型台10に設定する。金型
頂部にはオーバーフロー管3を接続し、金型下部には注
入管5を接続する。注入管5と金型下部を断熱材11で
覆う。次にオーバーフロー管3を図示しない吸引装置に
接続し金型内の空気を吸引しコック4を閉じて金型内を
負圧にする。これと並行してヒータ9を稼動しコック6
を開け、樹脂供給装置7より硬化剤を混入した樹脂を金
型2に供給する。樹脂供給装置7には加圧装置があり、
この加圧と金型内の負圧により樹脂を金型内に充填し繊
維に含浸させる。なお、コック4を開けて樹脂がオーバ
ーフロー管3より溢れるのを確認し、コック4を締め
る。
【0018】樹脂の充填作業と並行して硬化炉1の温度
を上昇させる。オーバーフロー管3により金型内に樹脂
の充填が確認されると、コック6を閉じ、コンプレッサ
8より加圧する。コンプレッサ8の圧力は8〜9kgf
/cm2 程度である。加圧しながら硬化炉1の温度を樹
脂の硬化温度、本実施例のエポキシ樹脂の場合約180
℃に上げて硬化成形する。
【0019】オーバーフロー管3は金型2より熱容量が
小さいため金型2より先に高温になり内部の樹脂が硬化
する。注入管5と金型下部は断熱材11で覆われており
金型2より低温になっている。このためオーバーフロー
管3内の樹脂の硬化に続いて金型の上部の樹脂から硬化
が始まり中央部から下部の樹脂に硬化が進む。上部が硬
化するときは中央部は液状樹脂であり、中央部が硬化す
るときは下部が液状であり、下部が硬化するときは注入
管5より液状樹脂が供給されるので、硬化による収縮部
には液状樹脂が供給される。これにより空洞は生ぜずス
ノーフレイクは発生しない。
【0020】図4は金型内の樹脂硬化状況を示す図であ
る。金型上部の樹脂は硬化し下部は液状樹脂の状態であ
る。硬化樹脂は硬化する際収縮するが、収縮部に接する
液状樹脂が収縮部に入り込むので空洞は発生しない。硬
化は金型上部から下部まで連続的に行なはれる。
【0021】金型内で樹脂が最後に硬化する箇所は、金
型の形状が複雑でなく、注入管5を金型下部に設けて金
型より低温にしている場合は、金型下部になる場合が多
い。しかし複雑な成形品の金型の場合、下部以外になる
こともあるので、硬化状況を十分検討する必要がある。
また最終に硬化する箇所が複数発生することもあるの
で、この場合それぞれの箇所に注入管5とこの低温装置
を設ける必要がある。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、金型内で樹脂が最後に硬化する箇所に樹脂を注入す
る注入管を接続し、この注入管の温度を金型温度より低
い温度にすることにより硬化時の収縮部に樹脂が流入し
て空洞の発生を防止できる。注入管近傍の金型の温度も
金型の他の部分より低下することによりさらに確実に空
洞の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のFRP成形装置の構成を示
す図である。
【図2】金型の構成を示す図である。
【図3】エポキシ樹脂の温度による粘性の変化を示す図
である。
【図4】本実施形態の金型内の樹脂硬化中の状態を示す
図である。
【図5】従来のFRP成形装置の構成を示す図である。
【図6】FRP成形品に発生した欠陥を示す図である。
【符号の説明】
1 硬化炉 2 金型 3 オーバーフロー管 4,6 コック 5 注入管 7 樹脂供給装置 8 コンプレッサ 9 ヒータ 10 金型台 11 断熱材 12 ボルト 13 空間 14 パッキング
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一功 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 Fターム(参考) 4F204 AA36 AA37 AA40 AA41 AD02 AD04 AD16 AJ10 AJ13 AR06 EA03 EB01 EB11 EF27 EF49 EK15 EK24 EK26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を注入する注入管を接続した金型を
    炉内に設置し、金型内に繊維を配置し注入管より樹脂を
    供給し加圧した状態で炉内温度を樹脂硬化温度にして硬
    化させるFRP成形装置において、前記注入管は金型内
    で樹脂が最後に硬化する箇所に接続されており、炉内の
    前記注入管には注入管の温度を金型温度より低い温度に
    する低温装置が設けられていることを特徴とするFRP
    成形装置。
  2. 【請求項2】 前記注入管と接続している注入管近傍の
    金型にもこの近傍の金型の温度を金型本体の温度より低
    温にする低温装置が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のFRP成形装置。
  3. 【請求項3】 前記低温装置は前記注入管または注入管
    近傍の金型を覆う断熱材で構成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載のFRP成形装置。
JP11231134A 1999-08-18 1999-08-18 Frp成形装置 Pending JP2001054917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11231134A JP2001054917A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 Frp成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11231134A JP2001054917A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 Frp成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054917A true JP2001054917A (ja) 2001-02-27

Family

ID=16918824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11231134A Pending JP2001054917A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 Frp成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001054917A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089501A (ja) * 2008-09-11 2010-04-22 Toray Ind Inc Rtm成形方法
JP2014517782A (ja) * 2011-05-27 2014-07-24 スネクマ 樹脂を注入することにより複合構成要素を作製するための圧力維持装置および関連する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089501A (ja) * 2008-09-11 2010-04-22 Toray Ind Inc Rtm成形方法
JP2014517782A (ja) * 2011-05-27 2014-07-24 スネクマ 樹脂を注入することにより複合構成要素を作製するための圧力維持装置および関連する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5441692A (en) Process and apparatus for autoclave resin transfer molding
US2803043A (en) Method for molding fiber reinforced plastic articles
CN105216342A (zh) 车用碳纤维复合材料帽型梁制备方法及模具
JP2001054917A (ja) Frp成形装置
JP5791365B2 (ja) Rtm成形方法及びrtm成形装置
JP4292971B2 (ja) Frpの製造方法および製造装置
JP2000176940A (ja) 蒸気加熱成形方法及びその装置
US10647068B2 (en) Composite-material molding method and molding device
US3368239A (en) Apparatus for molding impregnated glass fiber articles
JP2023113635A (ja) 製織された繊維プリフォームに樹脂を注入することによって部品を製造するための方法および装置
JPS6025252B2 (ja) レジンインジエクシヨン法による繊維強化熱硬化性樹脂の成形方法
JP3376821B2 (ja) 樹脂碍子の製造方法およびその装置
JPS608222B2 (ja) レジンインジエクシヨン成形方法
CN112959689A (zh) 一种异种树脂梯度连续编织碳纤维复合材料制备装置及方法
JPH09505778A (ja) ガラスパネルの縁包封装置および方法
JP3513718B2 (ja) 構造反応射出成形装置及び構造反応射出成形方法
JP3053275B2 (ja) 樹脂注入成形法
KR100231252B1 (ko) 섬유강화 플라스틱 제조방법 및 그 장치
WO2014153323A1 (en) Molding apparatus, molded articles, and methods of molding
JP2005081560A (ja) 樹脂注型システム
KR102261932B1 (ko) 주형 우레탄용 사출장치
WO1996022871A1 (en) Method of resin transfer molding
WO2022092618A1 (ko) 주형 우레탄용 사출장치
JPS61263714A (ja) 樹脂含浸物硬化方法
JPH04329112A (ja) プラスチックのインモ−ルドコ−ティング法