JPH07121908A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光記録媒体及びその製造方法

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JPH07121908A
JPH07121908A JP5266227A JP26622793A JPH07121908A JP H07121908 A JPH07121908 A JP H07121908A JP 5266227 A JP5266227 A JP 5266227A JP 26622793 A JP26622793 A JP 26622793A JP H07121908 A JPH07121908 A JP H07121908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical recording
recording medium
fine particles
adhesive
conductive fine
Prior art date
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Pending
Application number
JP5266227A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yoshida
孝一 吉田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気によるゴミ等の異物の付着が防止さ
れ、配合した特定の導電性微粒子により、ゴミや配合物
による録再信号特性のノイズが極力軽減された光学的に
情報の記録・再生を行う高性能な光記録媒体、並びに製
造工程における作業性が著しく向上する該光記録媒体の
製造方法を提供する。 【構成】 光記録層が形成された透明樹脂基材と保護基
材を、ホットメルト型接着剤を介して貼り合わせた光記
録媒体の接着剤に、粒径が0.3μm以下の導電性微粒
子を配合することにより、該接着剤の帯電が防止され、
ゴミ等の付着が抑制され、ゴミ及び配合材の影響による
信号特性のノイズのない、目的とする高性能な光記録媒
体並びに作業性が著しく向上する該光記録媒体の製造方
法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報の記録・
再生を行う光記録媒体、並びに該記録媒体を得るための
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体は、一般に透明基板上
に光記録層を形成し、ホットメルト型の接着剤を介して
保護基板を貼り合わせて製造されている。この構成材に
用いられるホットメルト型接着剤等は、通常極めて帯電
し易く、取り扱い上大きな問題とされている。このた
め、プラスチック材等の絶縁体に、公知の帯電防止粉体
等を含有させることにより、帯電を抑制する方法が試み
られている。
【0003】然しながら上記の従来例では、ホットメル
ト型接着剤が帯電性を有するので、ゴミ等が静電吸着
し、このため接着剤層が通常は光記録層に隣接している
ことから、ゴミ等が付着することにより光記録媒体の録
再信号特性のノイズ発生の直接原因となる等の問題があ
る。また、帯電防止粉体を配合して帯電を抑制しても、
約3μmという微少なスポット径を用いて記録再生する
には、配合材の粒子が大きい場合は、これも信号特性の
ノイズの原因となる等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
静電気によるゴミ等の異物の付着が防止でき、ゴミや配
合物による録再信号特性のノイズが極力軽減できる高性
能な光記録媒体、並びに製造工程における作業性が著し
く向上する該光記録媒体の製造方法の提供を目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の諸問
題を解決すべく鋭意検討を進めた結果、接着剤に粒径
0.3μm以下の導電性微粒子を配合することによっ
て、接着剤の帯電を防止し且つ、録再信号特性のノイズ
が軽減できることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち本発明は、透明樹脂基材上に光記
録層が形成され、該光記録層が内側になるようにホット
メルト型の接着剤を介して保護基材を貼り合わせてなる
光記録媒体において、該ホットメルト型接着剤に帯電防
止剤として導電性微粒子を配合してなることを特徴とす
る光記録媒体、並びに該光記録媒体の製造方法を開示す
るものである。
【0007】本発明により、光記録層の形成された透明
樹脂基材と保護基材をホットメルト型接着剤を介して貼
り合わせてなる光記録媒体の接着剤に、粒径が0.3μ
m以下の導電性微粒子を配合することによって、接着剤
の帯電防止がなされ、ゴミ等の付着が抑制されることに
より、ゴミ及び配合材の影響による信号特性のノイズの
ない高性能な光記録媒体が提供され、更にまた、該光記
録媒体の製造における作業性の向上する製造方法が提供
される。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明の光記録媒体の代表的な例を示す説明図である。
同図において、本発明の光記録媒体は、表面にプリグル
ーブ2を有する透明基板1上に記録層3を形成し、予め
導電性微粒子6を含有させたホットメルト型接着剤4を
介して保護基板5を貼り合わせてなるものである。
【0009】本発明において、ホットメルト型の接着剤
4は光記録層3と反応しないものが用いられ、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体及びその変性樹脂、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、酢酸ビニル−アクリ
レート共重合体、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂等
が挙げられる。
【0010】本発明において、接着剤に配合される導電
性微粒子としては、例えば、SnO 2 ,TiO2 ,Zn
O等の金属酸化物や、Al,Sb等の金属にSnO2
コーティングしたものが用いられる。また、この導電性
微粒子としては、とりわけSnO2 のような透明性のも
のが好ましく用いられる。
【0011】本発明に用いられる導電性微粒子の粒径
は、0.3μm以下が好ましい。この粒径が0.3μm
を越えると、録再信号特性においてノイズ発生の原因と
なるので好ましくない。また、接着剤に配合される導電
性微粒子の含有量は、10〜40重量%の範囲が好まし
い。含有量がこの範囲を逸脱すると、例えば10%未満
であると、導電性の激減を招き、帯電防止の効果が損な
われ、また、40%を越えると、接着力の低下を来し
て、耐久性等が失われ、何れにしても好ましくない。
【0012】本発明において、透明基板としては光学的
な記録・再生において不都合の少ないものが好ましく、
また使用する光に対して透過率の高いものであればよ
い。例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ビニル系樹脂、ポリスルホン樹脂、
ポリイミド系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース誘導体などを用い
ることができる。
【0013】記録層には、レーザー光により情報を記録
できる材料なら如何なるものでも良いが、とりわけ塑性
変形し易い材料が好ましく、具体的には有機色素系記録
材料が好ましい。また保護基板は、ガラス、プラスチッ
ク、金属等あらゆる材料の使用が可能であるが、好まし
くは透明基板と同じ材質のものが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明がこれらのみに何ら限定されるものではな
い。
【0015】実施例1 図1は本発明の特徴を最もよく表わす図面である。同図
において、透明基板1として、予めプリグルーブ2の設
けられている厚さ0.4mmのPMMA(ポリメチルメ
タクリレート)基板1の案内溝2の上に、下記の式
(I)で示される色素の、ジアセトンアルコール溶液
(濃度3重量%)をグラビア印刷法により、厚さ約10
0nmの記録層3を形成した。
【0016】
【化1】 一方、保護基板5として厚さ0.3mmのPMMA基板
を用いた。接着剤として、粒径約0.02μmの透明性
導電性微粒子であるSnO2 超微粒子を30重量%配合
したエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いて、上記2つ
の基板をラミネート方式により貼り合わせた。
【0017】この接着剤の体積抵抗率は、約106 Ω・
cmで帯電材料として十分であり、静電気によるゴミ等
の付着が極力抑えられ、作業性が著しく向上すると共
に、録再信号特性にノイズはなく、光記録媒体としての
性能の悪化も抑制された。また、導電性微粒子が透明性
であるため、配合による着色が全くなかった。
【0018】実施例2 導電性微粒子として、SbにSnO2 をコーティングし
た、粒径0.1μmのものを配合したこと以外は、実施
例1と同様にして得られた接着剤の体積抵抗率は、10
6 Ω・cmであった。帯電材料として十分であり、静電
気帯電によるゴミ等の付着が極力抑えられ、作業性が著
しく向上するとともに、信号特性等光記録媒体としての
性能に及ぼす悪影響も阻止された。
【0019】
【発明の効果】上記のように、記録層が形成された透明
基板と保護基板を、ラミネート方式等により貼り合わせ
るために用いるホットメルト型接着剤に、粒子径0.3
μm以下の導電性微粒子を配合することにより、静電気
によるゴミ等の異物の付着が防止でき、また、配合した
導電性微粒子の粒径が0.3μm以下であるため、ゴミ
や配合物による録再信号特性のノイズが極力軽減でき、
高性能な光記録媒体が得られ、且つ、製造工程における
作業性が著しく向上するという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の模式断面図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 プリグルーブ 3 光記録層 4 接着剤 5 保護基板 6 導電性微粒子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂基材上に光記録層が形成され、
    該光記録層が内側になるようにホットメルト型の接着剤
    を介して保護基材を貼り合わせてなる光記録媒体におい
    て、該ホットメルト型接着剤に帯電防止剤として導電性
    微粒子を配合してなることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記導電性微粒子が、金属又は/及び金
    属酸化物であることを特徴とする、請求項1記載の光記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 前記導電性微粒子が、透明であることを
    特徴とする、請求項1又は2の何れかに記載の光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記導電性微粒子が、粒径0.3μm以
    下であることを特徴とする、請求項1及至3の何れかに
    記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記接着剤に配合される導電性微粒子の
    含有量が、10〜40重量%の範囲であることを特徴と
    する、請求項1及至4の何れかに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 透明樹脂基材上に光記録層を形成し、該
    光記録層が内側になるようにホットメルト型の接着剤を
    介して保護基材を貼り合わせる光記録媒体の製造方法に
    おいて、該ホットメルト型接着剤に帯電防止剤として導
    電性微粒子を配合し、請求項1及至5の何れかに記載の
    光記録媒体を製造することを特徴とする、光記録媒体の
    製造方法。
JP5266227A 1993-10-25 1993-10-25 光記録媒体及びその製造方法 Pending JPH07121908A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002095744A1 (fr) * 2001-05-17 2002-11-28 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Disque optique et adhesif pour disque optique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002095744A1 (fr) * 2001-05-17 2002-11-28 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Disque optique et adhesif pour disque optique
US7052756B2 (en) 2001-05-17 2006-05-30 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Adhesive for optical disk and optical disk

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