JPH071218U

JPH071218U - 車庫等における角部設置用緩衝装置

Info

Publication number: JPH071218U
Application number: JP3145892U
Authority: JP
Inventors: 進別宮
Original assignee: KURIYAMA CORPORATION
Current assignee: KURIYAMA CORPORATION
Priority date: 1992-05-13
Filing date: 1992-05-13
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】車庫等における出入口両縁等の角部への取り
付けが可能であって、しかも確実に衝突時の衝撃を緩和
して角部を構成するブロック壁、柱等または自動車の破
損を防止することのできる緩衝装置を提供する。【構成】緩衝装置(1) は、弾性材料により横断面略Ｌ
形に形成するとともに、長さ方向に複数の貫通孔(2) を
有し、かつ折曲部(1a)が肉薄をなすものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、車庫や駐車場等において使用される緩衝装置に関し、さらに詳しくは、車庫等における車両出入口両縁等の角部に設置して使用される緩衝装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

車庫等において、自動車を出し入れするさい、車両出入口両縁の角部に自動車が衝突して、角部を構成するブロック壁、柱等または自動車を破損することがしばしば見受けられる。

【０００３】しかしながら、従来においては、車庫等における出入口両縁等の角部に取付けられる専用の緩衝装置は考案されていなかった。

【０００４】この考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、車庫等における出入口両縁等の角部への取り付けが可能であって、しかも確実に衝突時の衝撃を緩和して角部を構成するブロック壁、柱等または自動車の破損を防止することのできる緩衝装置を提供することを、その目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の車庫等における角部設置用緩衝装置は、上記の目的を達成するために、弾性材料により横断面略Ｌ形に形成されるとともに、長さ方向に複数の貫通孔を有し、かつ折曲部が肉薄になされているものである。

【０００６】上記において、緩衝装置の形成に用いられる弾性材料としては、プラスチック、ゴム等が挙げられる。なお、衝突時の摩擦力を低減するために、緩衝装置の外面はできるだけ滑沢にしておくことが好ましく、さらには、上記と同様の理由により、緩衝装置外面における折曲部および両縁部を凸弧面に形成しておくことが好ましい。

【０００７】貫通孔の数や大きさは、緩衝装置の形成材料や大きさに応じて適宜に設定される。また、貫通孔の形状は特に限定されないが、一般的には横断面略方形に形成される。

【０００８】折曲部の厚さは、緩衝装置の形成材料や大きさに応じて適宜に設定されるが、好ましくは緩衝装置における最大肉厚部分の厚さの約３分の２である。

【０００９】上記緩衝装置を車両出入口両縁等の角部に取り付ける手段としては、簡便性を考慮して、両面粘着テープや接着剤を用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。

【００１０】

【作用】

この考案の緩衝装置は、弾性材料により横断面略Ｌ形に形成されているので、車庫等における車両出入口両縁等の角部を覆うようにしてこれに取り付けることができる。また、長さ方向に複数の貫通孔を有するので、クッション性に優れている。さらに、折曲部が肉薄になされているので、緩衝装置の屈曲が容易である。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案の実施例について図１〜図３を参照しながら説明する。

【００１２】緩衝装置(1) は、図１に示すように、適度の弾性を有するプラスチックにより横断面略Ｌ形に形成されるとともに、長さ方向に６個の貫通孔(2) を有し、かつ折曲部(1a)が肉薄になされている。

【００１３】緩衝装置(1) 外面において、折曲部(1a)は凸弧面となされ、また両縁部(1b)もそれぞれ凸弧面となされており、これにより車両衝突時における摩擦力の低減が図られている。緩衝装置(1) 内面の互いにほぼ直角をなす２つの取付部(1c)は、それぞれ平坦面となされている。

【００１４】貫通孔(2) は、緩衝装置(1) の互いにほぼ直角をなす縦横各半体において、それぞれ３個ずつ幅方向に並列状に設けられており、これら貫通孔(2) はいずれも横断面略方形となされている。

【００１５】折曲部(1a)は、その内面において長さ方向に横断面略Ｕ形の溝(3) が形成されており、これにより折曲部(1a)が肉薄になされている。折曲部(1a)の厚さは、緩衝装置(1) における最大肉厚部分の厚さの約３分の２である。

【００１６】 (4) は両面粘着テープであって、各テープ(4) の一方の面の接着剤層が緩衝装置(1) 内面の取付部(1c)にそれぞれ接着され、同他方の面の接着剤層は剥離ライナー(5) で覆われており、後述する緩衝装置(1) の角部(11)への取り付けにさいして使用される。

【００１７】図２および図３は、上記構成よりなる緩衝装置(1) を、車庫における出入口両縁の角部(11)に、それぞれ取り付けた状態を示す。緩衝装置(1) は、長さ約１ｍ〜１．２ｍであって、自動車の車体における側方突出部分に対応する角部(11)の所要高さ位置に、次のようにして取り付けられている。すなわち、緩衝装置 (1) 内面の互いにほぼ直角をなす２つの取付部(1c)が、角部(11)を構成する互いにほぼ直角をなす２つの垂直面に、それぞれ前述の両面粘着テープ(4) によって接着固定されているものである。

【００１８】また、緩衝装置(1) は、全体が黄色に着色されており、運転車の注意を惹きやすくなされている。

【００１９】

【考案の効果】

この考案の車庫等における角部設置用緩衝装置は、弾性材料により横断面略Ｌ形に形成されており、車庫等における車両出入口両縁等の角部を覆うようにしてこれに取り付けることができるので、車両の衝突による角部または車両の破損を確実に防止することができる。また、長さ方向に複数の貫通孔を有するので、クッション性に優れ、これにより衝撃吸収性の向上が図られている。さらに、折曲部が肉薄になされているので、緩衝装置の屈曲が容易であり、これにより取り付けられる角部の角度に簡単に適応させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示すもので、緩衝装置の一
部省略斜視図である。

【図２】緩衝装置を車庫における車両出入口両縁の角部
に取り付けた状態を示す正面図である。

【図３】図２のIII −III 線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ ……緩衝装置１ａ……折曲部２ ……貫通孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】弾性材料により横断面略Ｌ形に形成される
とともに、長さ方向に複数の貫通孔(2) を有し、かつ折
曲部(1a)が肉薄になされている、車庫等における角部設
置用緩衝装置。