JPH0712169B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH0712169B2
JPH0712169B2 JP29375185A JP29375185A JPH0712169B2 JP H0712169 B2 JPH0712169 B2 JP H0712169B2 JP 29375185 A JP29375185 A JP 29375185A JP 29375185 A JP29375185 A JP 29375185A JP H0712169 B2 JPH0712169 B2 JP H0712169B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、市街地などのマルチパス伝送路において、デ
ジタル信号を無線伝送するデジタル信号伝送装置の復調
装置に関するものである。
従来の技術 近年、移動通信の分野でも、秘話性の向上や通信の高度
化、あるいは周辺の通信網との整合性からデジタル化が
進みつつある。しかし、そのような需要が最も集中する
と考えられる市街地では、ビルなどの建造物による反射
や回折などによるマルチパスによって、通信品質が著し
く劣化する。デジタル伝送の場合、マルチパスを構成す
るそれぞれの波の伝播遅延時間差がデータタイムスロッ
トに対して無視できなくなると、波形歪や同期系の追従
不良によって、符号誤り率特性が著しく劣化する。
以下、図面を参照しながら、上述した従来の復調装置の
一例について説明する。
第7図は従来のデジタル信号伝送装置の変調装置の回路
構成図を示すものである。第7図において、71はデータ
入力端子、72はガウス形低域フィルタ、73はFM変調器、
74はGMSK出力端子である。
以上のように構成された従来のデジタル信号伝送装置の
変調装置について、以下その動作について説明する。
NRZ(Non Return Zero)のデジタル信号は、ガウス形低
域フィルタ72によって基底帯域制限される。帯域制限さ
れた信号はFM変調器73に入る。FM変調器は変調指数が0.
5に設定されており、基底帯域においてガウス形フィル
タで帯域制限されたMSK(Minimum Shift Keying)であ
る所から、GMSK(Gaussion Filtered MSK)と呼ばれて
いる。GMSKはMSKと同様の定包線路の特徴を持つ上、さ
らに、スペクトルの集中性および収束性に優れる。
このようなGMSK信号の復調に関しては、MSKと同様に、
同期検波器あるいは周波数弁別器のどちらによっても可
能である。以下、図面を参照しながら、後者の方法によ
る、従来の復調装置の一例について説明する。
第8図は従来の復調装置の回路構成図を示すものであ
る。第8図において、81は入力端子、82は振幅制限器、
83は単安定マルチバルブレータ、84は低域通過フィル
タ、85は復調信号出力端子である。
以上のように構成された従来の復調装置について、以下
その動作について説明する。
入力端子81に入力されたGMSK信号は、振幅制限器82によ
って矩形波に直される。さらに、単安定マルチバルブレ
ータ83によって一定の幅のパルス列に変換される。GMSK
信号は一種のFM信号であるので、この一定幅のパルス列
の疎密は変調信号によって変化する。従って、低域通過
フィルタ84によってこのパルス列を平均化することによ
り、周波数の変化を取り出せる。(例えば、三木,“GM
SK周波数検波の実験的検討",信学技報,CS82-89,1982) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、前述のようにマル
チパスによる波形歪が著しく、符号誤り率の劣化が著し
い。特に、信号のS/N比と誤り率の関係を調べてみる
と、S/N比を向上させても誤り率が減少しない領域が存
在する。このような符号誤りは軽減不能誤りなどと呼ば
れている。このような、いわゆる軽減不能誤りのため
に、実際の市街地でのデータ伝送速度は大きく制限を受
け、高速伝送は不可能である。
本発明は上記問題点に鑑み、市街地などのマルチパス伝
送路において、高速デジタル伝送の行なえるデジタル信
号伝送装置の復調装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の復調装置は、受
信信号をデータの1タイムスロットに相当する時間だけ
遅延させる第1の遅延器と、第1の遅延器の出力信号と
受信信号の積の成分を生じる第1の乗算器と、第1の遅
延器の出力信号とは90°位相の異なる信号を得る手段
と、この90°位相の異なる信号と受信信号の積の成分を
生じる第2の乗算器と、第1および第2の乗算器の出力
信号中の、第1と第2の周波数の差の周波数成分同士が
打ち消し合い、同時にこれらの両出力信号のタイミング
を調整する遅延手段と、これらの両出力信号を合成する
加算器を備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、1データタイムスロッ
トを第1および第2の周波数に切り換え、差動符号化2
相位相変調されて送られてきた信号を復調する。両周波
数およびデータ伝送速度の間には特定の関係を有し、遅
延器の遅延時間をこれら3者によって決る値に設定され
た遅延検波を行うことにより、両周波数で送られてきた
信号をそれぞれ分離検波し、タイミングを合せて合成し
復調信号を得る。従って、第1あるいは第2の周波数の
波はそれぞれデータ信号タイムスロットに比べて幅の狭
いバースト状の間欠的な波のため、遅延波が存在しても
直接波との重なり部分が少なく、マルチパスによる波形
歪は受けにくい。さらに、2つの周波数を使っているの
で、周波数ダイバーシチの効果がある。また、両周波数
の送信時刻の違いによるタイムダイバーシチ効果も期待
できる。以上のような効果により、マルチパス伝送路に
おいて従来より高速のデジタル伝送が可能になる。
実施例 以下本発明の一実施例の復調装置について、図面を参照
しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における復調装置の回路
構成図を示すものである。第1図において、1は入力端
子、2および3は平衡変調器、4は1タイムスロット遅
延器、5は90°移相器、6は半タイムスロット遅延器、
9は加算器、10は帯域制限フィルタ、11は復調信号出力
端子である。
以上のように構成された復調装置について、以下第1図
および第2図を用いてその動作を説明する。
第2図は、伝送信号を示したものである。データは、予
め差動符号化されており、2相位相変調(BPSK:Binary
Phase Shift Keying)がかけられる。差動符号化されて
いるので、正確には差動符号化BPSK(DPSK:Differentia
l Phase Shift Keying)の変調がかけられている。ただ
し、伝送信号は第2図伝送信号1に示したように、タイ
ムスロットの前半は周波数f1で、後半は周波数f2で伝信
される。そして、伝送情報は、例えば、第2図において
f1−Aとf1−Bの間の位相差およびf2−Aとf2−Bの間
の位相差に表現されている。ただし、ここで言う位相差
とは0°あるいは180°である。なお、伝送信号は、第
2図伝送信号2に示したように、伝送信号1に比べてさ
らにヂューティ比の小さいものであっても良い。
2つの送信周波数f1とf2およびデータ伝送速度fbとの間
には、nを整数として、次式で示す関係があるとする。
f1−f2=(2n−1)×fb/4 …… Tをタイムスロット長とすれば、 T=1/fb …… であるが、式の両辺に2πTをかけて整理すると、次
式のようになる。
2πf1T−2πf2T=(2n−1)×π/2 …… 式より、式の関係は、Tだけ信号を遅延させると、
f1の信号とf2の信号の位相関係は、さらに90°だけ相互
にずれることを示している。
第1図において、入力端子1に次式に示すような信号α
が入力されたとする。
α=ancos ω1t+bncos ω2t …… ただし、anおよびbnはデータ列(an=±1、bn=±1)
で、ω1=2πf1、ω2=2πf2である。つまり、信号α
は2つの周波数f1およびf2の2相位相変調された信号を
示している。今さらに、1タイムスロット遅延器4の遅
延時間T1に cos(ω1t+ω1T1)=cosω1t …… の関係があるとすれば、1タイムスロット遅延器4を通
過した後の信号βは、式の関係を用いることにより、 β=an-1 cosω1t±bn-1sinω2t …… となる。従って、式、式より、平衡変調器2の出力
信号α・βは次式のようになる。
α・β =ancosω1t・an-1cosω1t ±ancosω1t・bn-1sinω2t +bncosω2t・an-1cosω1t ±bncosω2t・bn-1sinω2t =1/2{an an・1(1+cos2ω1t) ±an bn-1sin(ω1+ω2)t ±an bn-1sin(ω1−ω2)t +bn an-1cos(ω1+ω2)t +bn an-1cos(ω1−ω2)t ±bn bn-1sin2ω2t }…… ここで、2ω1、ω1±ω2、2ω2の周波数成分が後述す
る方法によって除かれるとすると、平衡変調器2の出力
信号γは次式のようになる。
γ=1/2an an-1 …… データ列anが差動符号化されておれば、出力信号γは復
調されたデータ列になる。このように、f1、f2、fb
式の条件を設け、1タイムスロット遅延器4の遅延時間
T1に式の関係を持つ遅延検波を行うことにより、周波
数f1の搬送波に対する変調データ列anのみの検波信号を
得ることができる。
周波数f2の搬送波に対する変調データ列bnの検波も同様
にして行うことができる。1タイムスロット遅延器4の
出力信号をさらに90°移相することにより、90°移相器
5の出力信号δは、式を用いて次式のようになる。
δ=bn-1cosω2t an-1sinω1t …… ただし、式の右辺第2項の符号が+の時、90°移相器
5は90°の進相、−の時、90°の遅相であって、式と
式の複号は同順である。従って、式、式より、平
衡変調器3の出力信号α・δは同様にして次式のように
なる。
α・δ =1/2{bn bn-1(1+cos2ω2t) bn an-1sin(ω1+ω2)t bn an-1sin(ω1−ω2)t +an bn-1cos(ω1−ω2)t +an bn-1sin(ω1−ω2)t an an-1sin2ω1t } …… ここで、2ω1、ω1±ω2、2ω2の周波数成分が後述
する方法によって除かれるとすると、平衡変調器3の出
力信号εは、 ε=1/2bn bn-1 …… となり、データ列bnが差動符号化されておれば、周波数
f2の搬送波に対する変調データ列bnのみの検波信号を得
ることができる。
本発明の復調装置に対応する伝送信号は、第2図に示し
たように、データのタイムスロットの前半が周波数f
1で、後半が周波数f2で同一の差動符号化されたデータ
列を伝送する。従って、半タイムスロット遅延器6で前
者に対応する検波信号を半タイムスロット遅延させ、加
算器9によって合成することにより両周波数によって送
られてきた同一データー列を周波数分離受信し、それぞ
れに対応する検波信号を同一タイミングで合成できる。
平衡変調器2および3に含まれる、2ω1、ω1±ω2
2ω2の不要な周波数成分は次のようにして除かれる。
2ω1、ω1+ω2、2ω2の成分については、いずれもデ
ータ伝送速度fbに比べて、充分高い周波数成分であるの
で、帯域制限フィルタ10によって除かれる。ω1−ω2
成分については、f1とf2の差がfbに近いあるいは小さい
場合は、帯域制限フィルタ10によって除くことは困難で
あるが、以下のようにしてその成分を除くことができ
る。
同一のデータ列を伝送しているので、 an=bn …… であるから、式および式のω1−ω2の成分<α・β
>および<α・δ>はそれぞれ式および式のように
なる。
ただし、式と式は複合同順であるので、式と式
も複号同順、よって式と式の複号は同順である。従
って、式および式より、平衡変調器2および3の出
力信号に含まれるω1−ω2の成分は互いに90°位相が異
なる。そこで、半タイムスロット遅延器6のω1−ω2
周波数における位相回転量が90°であれば、加算器9で
合成された時、ω1−ω2の周波数成分は相殺され、除か
れることになる。
加算器9によって合成されたそれぞれの検波信号は、帯
域制限フィルタ10によって、データ信号が通過できる程
度まで帯域を制限し、ノイズ成分を除去する。このよう
にして得られた復調信号から、クロック成分を再生し、
復調信号を瞬時識別することによって、データ列が復号
される。
次に、本発明の復調装置がマルチパス歪に対して、優れ
た符号誤り率特性を示す理由を、以下第3図から第5図
を用いて説明する。
復調過程においては、以上に述べたように、搬送波周波
数f1とf2は分離検波された後、合成されるので、まず、
f1の周波数の伝送系についてマルチパス歪の影響を考え
る。また、マルチパスのモデルとしては、代表的な2波
モデルを考える。時間的に先行して来る波を直接波、遅
れてくる波を遅延波と呼ぶことにする。
第3図は、2波マルチパス下において、f1の周波数の伝
送系の検波信号がどのようになるかを説明した図であ
る。第3図(a)は、直接波の位相遷移の一例を示した
ものである。タイムスロットの後半は振幅が零になる。
これに対して、タイムスロットに比べて無視できない、
伝播遅延時間差τだけ遅れて来た遅延波の位相遷移は、
第3図(b)のようになる。前述のように、検波方法は
1タイムスロットの遅延検波であるので、ある時点の検
波出力は、その時の2波の合成位相と、1タイムスロッ
ト前の2波の合成位相とのベクトル内積である。例え
ば、第3図(c)において、Bの区間の検波出力は、
B′の時の2波合成位相とBの時のそれとのベクトル内
積の値になる。ただし、第1図の半タイムスロット遅延
器6による時間遅れ、および、低域通過フィルタ7によ
る検波信号波形の歪は、説明を簡易にするためここでは
考慮しない。また、2ω1、ω1±ω2、2ω2の不要な周
波数成分は、前述のように結局は除かれるので、最初か
ら無視する。
第4図は、A′〜E′およびA〜Eの各時点における直
接波と遅延波の合成位相を図示したものである。なお、
直接波と遅延波の振幅比をρ、位相差をφとした。第4
図より、第3図(c)のA〜Eの各時点の検波出力は次
のようになる。
A…… 0 B…… 1 C…… 1+ρ2+2ρcosφ D…… ρ2 E…… 0 ρおよびφの値により、Cの区間においては検波出力が
零になることがあっても、BまたはDの区間においては
絶対に検波出力が零になることはない。このように、マ
ルチパスによるアンパターンの劣化は少ない。
f2の周波数の系統においても、まったく同様である。た
だし、f2の周波数における、直接波と遅延波の位相差φ
はf1の時の位相差φとは無相関であり、一般には異な
る。つまり、Cの区間における検波出力の値は、f1の系
統のそれとは一般には異なる。従って、前述のように第
1図の半タイムスロット遅延器6によって、両検波出力
をタイミングを合せて合成することにより、Cの区間に
おいてはダイバーシチ効果が期待できる。正確には、こ
のダイバーシチ効果は周波数ダイバーシチ効果である。
第5図はこのような周波数ダイバーシチ効果の様子を示
した図である。第5図(a)および第5図(b)におい
て、検波出力1は周波数f1の系統の検波出力であり、検
波出力2は周波数f2の系統の検波出力である。両者は半
タイムスロット遅延器6によりタイミングは一致してい
る。検波出力1および検波出力2を合成することによ
り、第5図(c)の実線で示したような合成波形が得ら
れる。さらに、この合成波形を帯域制限フィルタ10を通
すことにより、第5図(c)の点線で示したような復調
信号出力が得られる。
以上のように、本発明の復調装置は、周波数f1f2のそれ
ぞれの波は間欠的であるため、遅延波が存在しても直接
波との重なり部分が少なく、マルチパスによる波形歪は
受けにくい。さらに、2周波数による周波数ダイバーシ
チの効果がある。また、周波数f1の系統と周波数f2の系
統は、時間的に半タイムスロットずれており、タイムダ
イバーシチ効果も期待できる。以上のような効果によ
り、マルチパス伝送路において、従来の方式より符号誤
り率特性は著しく改善され、高速のデジタル伝送が可能
になる。
なお、以上の説明においては1タイムスロット遅延器4
による遅延検波によって、まず、f1の周波数の伝送系が
検波されたが、式の代りに cos(ω2t+ω2T1)=cos ω2t …… 式を満たす遅延時間T1を有する1タイムスロット遅延
器4を用いれば、f2の周波数の伝送系が検波される。さ
らに、この信号を90°位相した信号を平衡変調器2に供
給することによって、f1の周波数の伝送系が検波され
る。従って、この場合は、第1図において、1タイムス
ロット遅延器4の出力信号を平衡変調器3に供給し、90
°移相器5の出力信号を平衡変調器2に供給すれば、全
く同様に動作する。
また、第1図において、90°移相器5は抵抗やコンデン
サなど、場合によっては能動素子を含む回路網で構成し
ても良いが、以下に説明するような遅延線によっても構
成できる。この遅延線の遅延時間をT2とし、周波数f1
対してこの遅延線の位相回転量を90°とすれば 2πf1T2=π/2 …… である。一方、f2の周波数に対する位相回転量は、式
を用いることにより 2πf2T2 =2πf2T2−(2n−1)πfbT2/2 …… 式を用いると式は 2πf2T2=π/2−(2n−1)πfb/8f1 …… 通常、fb<<f1であるから、式の右辺の第2項は無視
でき、式は次式のようになり、 2πf2T2≒π/2 …… f2の周波数に対しても、ほぼ90°位相が回転する。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。
第6図は本発明の第2の実施例を示す復調装置の回路構
成図である。同図において、61は入力端子、62および63
は平衡変調器、66は半タイムスロット遅延器、69は加算
器、610は帯域制限フィルタ、611は復調信号出力端子
で、以上は第1図の構成と同様なものである。第1図の
構成と異なるのは、1タイムスロット遅延器4および90
°移相器5で構成されていた遅延回路を、64および65の
1タイムスロット遅延器によって構成した点である。
1タイムスロット遅延器64の遅延時間は、1タイムスロ
ット遅延器4と同じT1に選ぶ。これに対して、1タイム
スロット遅延器65の遅延時間は、T1+T2に選ぶことによ
って、平衡変調器62および63に供給される信号は、第1
の実施例とまったく同一となる。移行の動作は第1の実
施例と同様なので省略する。
また、以上の説明においては、第2図に示したように1
タイムスロット内での両周波数の送信回数がそれぞれ1
回づつである伝送信号を用いたが、それぞれ複数回であ
るような伝送信号に対しても以上の実施例と同様にして
復調される。つまり、以上すべての実施例において、半
タイムスロット遅延器6あるいは66の遅延時間が一方の
周波数の1回の送信時間に等しくすることによって、ま
ったく同様に復調できる。
発明の効果 以上のように本発明は、受信信号をデータの1タイムス
ロットに相当する時間だけ遅延させる第1の遅延器と、
第1の遅延器の出力信号と受信信号の積の成分を生じる
第1の乗算器と、第1の遅延器の出力信号とは90°位相
の異なる信号を得る手段と、この90°位相の異なる信号
と受信信号の積の成分を生じる第2の乗算器と、第1お
よび第2の乗算器の出力信号中の、第1と第2の周波数
の差の周波数成分同士が打ち消し合い、同時にこれらの
両出力信号のタイミングを調整する遅延手段と、これら
の両出力信号を合成する加算器を設けることにより、マ
ルチパス伝送路において、従来より高速のデジタル伝送
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における復調装置のブロ
ック図、第2図は伝送信号の模式図、第3図から第5図
は本発明の復調装置がマルチパス歪に強いことを説明す
るための信号模式図、第6図は本発明の第2の実施例に
おける復調装置のブロック図、第7図および第8図はそ
れぞれ従来のデジタル信号伝送装置の変調装置および復
調装置のブロック図である。 1、61……入力端子、2,3,62,63……平衡変調器、4,64,
65……1タイムスロット遅延器、5……90°移相器、6,
66……半タイムスロット遅延器、9,69……加算器、10,6
10……帯域制限フィルタ、11,611……復調信号出力端
子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の周波数の信号を同一のデ
    ータ信号で差動符号化2相位相変調し、データの1タイ
    ムスロット内で両被変調信号を切り換え伝送する系にお
    いて、前記第1および第2の周波数の差がデータ伝送速
    度の4分の1の奇数倍であり、受信信号をデータの1タ
    イムスロットに相当する時間だけ遅延させる第1の遅延
    器と、この第1の遅延器の出力信号と受信信号の積の成
    分を生じる第1の乗算器と、前記第1の遅延器の出力信
    号とは90°位相の異なる信号を得る手段と、この90°位
    相の異なる信号と受信信号の積の成分を生じる第2の乗
    算器と、前記第1および第2の乗算器の出力信号中の、
    前記第1と第2の周波数の差の周波数成分同士が打ち消
    し合い、同時にこれらの両出力信号のタイミングを調整
    する遅延手段と、これらの両出力信号を合成する加算器
    を具備し、前記第1および第2の周波数で伝送されてき
    た信号をそれぞれ分離検波し、合成することによって復
    調信号を得ることを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】90°位相の異なる信号を得る手段は、第1
    の遅延器の出力に接続された90°移相器で構成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の復調装
    置。
  3. 【請求項3】90°位相の異なる信号を得る手段は、第1
    の遅延器の出力に接続された第2の遅延器で構成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の復調
    装置。
  4. 【請求項4】90°位相の異なる信号を得る手段は、第3
    の遅延器によって、受信信号を遅延させることによって
    直接得ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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電子通信学会技術研究報告84[129(1984−8−30)P.41−47

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