JPH07121326A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

Info

Publication number
JPH07121326A
JPH07121326A JP5267647A JP26764793A JPH07121326A JP H07121326 A JPH07121326 A JP H07121326A JP 5267647 A JP5267647 A JP 5267647A JP 26764793 A JP26764793 A JP 26764793A JP H07121326 A JPH07121326 A JP H07121326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
input
image data
image
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5267647A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Hatano
喜章 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP5267647A priority Critical patent/JPH07121326A/ja
Publication of JPH07121326A publication Critical patent/JPH07121326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャンモードにおいて、画像データ入力の
開始と画像データの転送要求がどのような順序で、どの
ようなタイミングで行われても最適な時期に最適な順序
で処理を行う 【構成】 画像データ入出力装置1で得た画像データを
転送要求があったクライアントに転送するのがスキャン
モードである。このモードでは原稿画像を読み取らせる
ことを指示する入力要求と、クライアントへの画像デー
タの転送を要求する転送要求が発行される順序及びその
タイミングは様々である。そこで、サーバ3は、入力要
求、転送要求がどのような順序で、どのようなタイミン
グで発生したかを識別して、入力処理と転送処理とを、
最適な処理開始タイミングで、最適な関係をもって行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データ入出力装置
と、画像処理装置と、画像入出力サーバとを備える画像
処理システムに係り、特にネットワークを介してクライ
アントとしての端末装置と接続されている画像処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データのデジタル処理技術は
著しく進歩し、それに伴ってワークステーションやパー
ソナルコンピュータ等の端末装置からネットワークを介
して画像処理システムとの間で画像データの授受を行う
ことが普及してきている。
【0003】例えば、特開昭61−292467号公報
においては、コンピュータ等の外部装置とファクシミリ
を接続して、リモートプリント、リモートスキャン、デ
ータ通信等を行い、外部装置からファクシミリを制御す
ることができるファクシミリ装置が開示されている。
【0004】また、取り扱うデータもコードデータのみ
ならず、スキャナ等から読み取った画像データを圧縮し
たデータ、更には画像データとコードデータとが混在し
たデータ等、異なる形態を有する種々のデータの取り扱
いが可能になってきている。
【0005】そこで最近では、自己の端末装置から画像
データ入出力の設定、及び処理要求を行ない、実際の画
像データ入出力処理はオフィス内の所定の箇所に設置さ
れ、ネットワークインタフェースを有してネットワーク
に対応するようになされたスキャナ、プリンタ、ファク
シミリもしくはデジタル複写機等の画像データ入出力装
置が行なうという処理体系が一般化されつつある。
【0006】ところが、このように端末装置と画像デー
タ入出力装置との距離が離れている場合、リモートスキ
ャンを行なう際の操作としては、画像データ入出力装置
上での原稿セット、及びネットワークに接続されている
端末装置での設定の2ヶ所で行なうことになり、操作性
が著しく低下してしまうといった問題があった。
【0007】そのため、操作性の向上を目的とした提案
がなされている。例えば、特開昭63−173452号
公報には、画像データ入力装置と印字装置と処理装置が
離れた箇所に設置されている場合、どの装置からでも処
理情報を設定できる構成になされた情報処理装置が開示
されている。
【0008】また、特開平5−22501号公報には、
コマンドが送信された時には、スキャナを作動させて画
像データをメールボックスに取り込んだり、そのデータ
をコンピュータに送信したりする装置が開示されてい
る。
【0009】ここで、リモートスキャンを行なう場合、
特に画像データ入力装置と端末装置が離れた箇所に設置
されている場合において、操作者が行なうべき操作につ
いては次のようである。
【0010】まず、画像データ入力装置と端末装置のそ
れぞれで操作する事項としては、 A:操作端末装置においては、画像データ入力に関する
パラメータの設定及び処理要求の発行のための操作 B:画像データ入力装置においては、原稿のセット、即
ち原稿を原稿読み取り装置への載置もしくは自動原稿送
り装置にセットする操作、及び必要に応じて画像データ
入力に関するパラメータを設定し、入力開始要求を発行
するための操作が必要であり、操作者は上記2ヶ所にお
いて自由に操作を施すとすると、リモートスキャン処理
実行までの一連の操作は、 操作端末装置では設定及び処理要求を発行した後、画
像データ入力装置まで移動して原稿をセットしスタート
させる 予め画像データ入力装置に原稿をセットしておき、操
作端末装置まで移動して設定及び処理要求を発行する 画像データ入力装置上で原稿のセット、設定を行な
い、スタートさせて入力画像データを自己の操作端末装
置まで転送させる 画像データ入力装置で原稿のセット、設定を行ない、
スタートさせて入力画像データを任意の箇所の記憶装置
に記憶させ、その後、操作端末装置で予め記憶させた入
力画像データを指定し、取り出す 等のバリエーションが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理システムにおいては、上記全ての操作に対して
対応するものではなく、予め限定的に規定されている操
作手順以外の操作を行なった場合にはエラー表示をして
処理が行われないか、あるいは操作ミスとして扱われ誤
動作になるものであった。
【0012】例えば、特開昭61−292467号公報
においては、特に操作としては言及していないが上記
の操作のみにしか対応していない。また、特開昭63−
173452号公報においては、操作端末装置上で操作
できるのはパラメータの設定のみであり、画像データ入
力装置の動作開始要求を行なうことは不可能である。更
に、特開平5−22501号公報では、上記及びの
操作に対応するのみであり、他の操作を行おうとする
と、「原稿が存在しない」等のエラー表示になり、その
後の操作及び処理は拒否されるものである。
【0013】従って、これら従来の画像処理システムに
おいては、原稿画像の入力処理及び転送処理は自由度の
無い単一な処理になっているものである。即ち、の操
作のみであれば、ページ単位もしくはジョブ単位で入力
処理と転送処理を繰り返すだけであり、及びの操作
のみであれば、ジョブ単位で入力処理と転送処理を行な
うといった一連の単一な処理しか対応していないことに
なる。特に上記の場合、操作タイミングによっては画
像データ入力が終了する前に操作端末上で画像取り出し
要求を発行してしまうことになり、操作パターンとして
はに該当することになるにも拘わらず、に対する処
理、即ち入力処理終了後、転送処理を施す処理形態しか
存在しないため、結果として非効率的なものであり、例
えば複数の端末装置から複数の操作者によって同様の処
理要求がある場合では画像データの入力から転送に要す
る時間が膨大になってしまい、操作者が所望する画像デ
ータを入手するまでに長い時間を要するという問題があ
った。
【0014】本発明は、操作者が行なうべき画像データ
入力装置での操作及び操作端末での操作が、いろいろな
順序、タイミングで行われることを考慮し、これらの操
作がどのような順序、タイミングで行われた場合にもそ
れに対応できるように、操作順序、操作タイミングに基
づいて画像データの入力及び転送処理を切り換えること
ができる画像処理システムを提供することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像処理システムは、原稿画像を読み取
る画像入力手段と、画像入力手段からの画像データに所
定の処理を施すと共に、端末装置から画像データの転送
の要求があった場合に指定された画像データを当該端末
装置に転送する転送処理を行う画像処理手段と、画像入
力手段と画像処理手段とを制御する制御手段とを備える
画像処理システムにおいて、制御手段は、画像入力手段
での画像読み取り処理の開始と、端末装置への画像デー
タの転送要求が発生した順序及びそのタイミングに基づ
いて、画像読み取り処理と転送処理とをどのような関係
で行うかを判定する処理判定部と、画像入力手段及び画
像処理手段の動作状態に基づいて、画像読み取り処理及
び/または転送処理が開始可能になったときに当該処理
の開始を指示する処理開始決定部とを備えることを特徴
とする。
【0016】
【作用】本発明の画像処理システムは、画像入力手段
と、画像処理手段特徴とする、制御手段とを備える。こ
こで、画像入力手段は原稿画像を読み取って画像データ
を生成するものであり、画像処理手段は、画像入力手段
からの画像データに所定の処理を施すと共に、端末装置
から画像データの転送の要求があった場合には指定され
た画像データを当該端末装置に転送する転送処理を少な
くとも行うものである。
【0017】制御手段は、画像入力手段及び画像処理手
段の動作を制御するものであり、処理判定部と、処理開
始決定部とを備える。
【0018】処理判定部は、画像入力手段での画像読み
取り処理の開始と、端末装置への画像データの転送要求
が発生した順序及びそのタイミングに基づいて、画像読
み取り処理と転送処理とをどのような関係で行うかを判
定し、処理開始決定部は、画像入力手段及び画像処理手
段の動作状態に基づいて、画像読み取り処理及び/また
は転送処理が開始可能になったときに当該処理の開始を
指示する。
【0019】以上の構成によれば、画像読み取り開始の
指示と、端末装置への画像データの転送要求がどのよう
な順序で、どのようなタイミングで発生しても、これら
の要求されている処理は、最適なタイミングで、最適な
関係をもって行われる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する
が、以下に示す実施例においては画像データ入出力装置
として複写機を用いる場合を例にあげて説明する。
【0021】図1は本発明に係る画像処理システムの一
実施例の構成を示す図であり、所定のエリアに敷設され
たネットワーク8には複数の端末装置3,4,5,6が
接続されている。ここで、ネットワーク8は、例えばロ
ーカルエリアネットワーク(以下、LANと称す)ある
いは電話回線等で構成されている。
【0022】また、端末装置は図1に示すように、クラ
イアント4、5、画像入出力サーバ3、ファイルサーバ
6等のようにそれぞれ役割が決められている。そのた
め、ファイルサーバ6には大容量記憶装置7が接続され
ており、また画像入出力サーバ(以下、単にサーバと称
す)3には画像データ入出力装置1が接続され、サーバ
3がこの画像データ入出力装置1を制御するようになさ
れている。なお、画像データ入出力装置1は、原稿読み
取りを行う画像読み取り部、コピー出力を行う出力部及
び画像データをコピーするための処理部等を備えるもの
であり、ここではデジタル複写機を用いるものとする。
また、図1において符号2で示すものは画像処理装置で
あり、本来複写機あるいはファクシミリ等のいわゆるス
タンドアローンとして動作する画像データ入出力装置1
に対して、ネットワーク接続し、クライアント4,5と
の画像データの授受を可能にするための処理、及び画像
データの加工等を行うものである。そして、画像データ
入出力装置1、画像処理装置2、及びサーバ3を含む画
像処理システム10が本発明に係るものである。
【0023】さて、図1に示すシステム構成において
は、コピーモード、スキャンモード、プリントモードの
3種類のモードがある。これらのモードの経路は図1に
おいて、それぞれP1,P2,P3で示している。本発
明はスキャンモードに関するものではあるが、各モード
を概略説明すると次のようである。コピーモードは、ユ
ーザが画像データ入出力装置1の画像読み取り部で原稿
を読み取らせ、それをコピー出力するモードであり、通
常の複写機として使用するモードである。また、スキャ
ンモードは画像データ入出力装置1で読み取った画像デ
ータをクライアントからの要求により当該クライアント
に転送するモードであり、プリントモードはクライアン
ト側から転送されてきた画像データを画像データ入出力
装置1でコピー出力するモードである。なお、スキャン
モード、プリントモードの要求は、クライアント4、5
が発行する。
【0024】図2は、本発明に係る画像処理システム1
0の一構成例を示すブロック図である。画像処理装置
(Electronic Sub-System:ESS)2は、バスインタフェ
ース(以下、インターフェースをI/Fと称す)B4を
介してサーバ3と、IITI/FB1を介して画像デー
タ入出力装置1の画像読み取り部(IIT/IPS)M
5と、IOTインタフェースB11を介して画像データ
入出力部1の出力部(IOT)M1とそれぞれ接続さ
れ、更に画像読み取り部M5は自動原稿送り部(AD
F)M2と、出力部M1は後処理部(FINISHER)M3と
それぞれ接続されている。
【0025】画像処理装置2は、IITI/FB1、I
OTI/FB11、バスI/FB4の他に、画像データ
を圧縮するための圧縮器B3、画像データを格納するた
めのページバッファB6、IITI/FB1を介して入
力された画像データまたはページバッファB6から出力
された画像データの何れの画像データを圧縮器B3に入
力するかを選択するセレクタB2、画像データ及び制御
データが流れる内部バスB5、画像データを一時的に格
納しておくためのハードディスクB8、ハードディスク
8を制御するためのディスクコントローラB7、画像デ
ータを伸長するための伸長器B9、及び伸長器から出力
された画像データをIOTI/FB11を介して画像形
成部M1へ出力するか、またはページバッファB6へ戻
すかの切り換えを行なうためのマルチプレクサB10を
備えている。そして、これら各部は以下に説明するよう
にサーバ3によって制御される。
【0026】まず、コピーモード時の動作について説明
する。自動原稿送り部M2もしくは画像読み取り部M5
のプラテン上に原稿をセットし、サーバ3上のユーザI
/F(以下、UIと称す)11によってジョブ動作を設
定した後スタートボタンを押下すると、画像読み取り部
M5は、原稿の画像情報を読み取り、デジタル画像デー
タへの変換及び画像処理を施す。そしてその画像データ
はIITI/FB1を介して画像処理装置2に入力さ
れ、圧縮器B3によって圧縮されてページバッファB6
に順次格納される。その際、出力部M1がコピー出力可
能な状態にある場合には、ページバッファB6から直接
IOTI/FB11を介して出力部M1へ転送され、後
処理部M3で後処理が実行されると同時にディスクB8
に書き込みが行われる。
【0027】しかし、出力部M1が出力不可能な状態に
ある場合には、ハードディスクB8への書き込みが行わ
れる。出力部M1への画像データの転送は、ページバッ
ファB6からのみ行われるが、ページバッファB6への
画像データ格納は、画像読み取り部M5からの入力及び
ハードディスクB8からの読み出しの2通りがある。基
本的な動作は、コピー部数が複数部ある場合には、1部
目は画像読み取り部M5からの画像データを直接出力部
M1に出力し、2部目以降はハードディスクB8から読
み出した画像データを伸長器B9で伸長してマルチプレ
クサB10から一旦ページバッファB6に書き込み、ペ
ージバッファB6から出力部M1に出力する。これによ
り所望の部数のコピーを行うことができる。
【0028】次に、プリントモード時の動作について説
明する。プリントモードの場合には、クライアントから
転送されてきた画像データはバスI/FB4を介してペ
ージバッファB6に格納された後、上述したコピーモー
ド時における出力動作と同様にして出力部M1に出力さ
れる。
【0029】次に、スキャンモードの場合には、入力部
M5からの画像データが圧縮器B3で圧縮され、一旦ペ
ージバッファB6に格納された後にページバッファB6
から読み出され、伸長器B9によって伸長され、再びペ
ージバッファB6に戻して、ページバッファB6からバ
スI/FB4を介してサーバ3へ転送出力される。
【0030】なお、いずれのモード時においても、ペー
ジバッファB6とその他の各部とのアクセスは内部バス
B5のバス調停によって同時並行的に行われる。また、
ページバッファB6とその他の各部は、時分割で処理を
行い、入力処理と出力処理は並列的に処理されるように
なされているものである。
【0031】次に、図3を参照してサーバ3のUI(ユ
ーザインターフェース)11、及びクライアント4,5
のUIの表示画面構成について説明する。
【0032】図3Aはサーバ3のUI11の表示画面の
例を示す図であり、図3Bはクライアント4,5のUI
の表示画面の例を示す図である。サーバ3のUI11
は、主にコピーモード時に種々のジョブ条件の設定を行
う場合に使用するものであり、クライアント4,5のU
Iは、プリントモード時、スキャンモード時に必要な設
定を行う場合に使用する。但し、スキャンモード時は、
ユーザは一旦必ずサーバ3が設置されている箇所に行
き、原稿を画像データ入出力装置1の画像読み取り部M
5または自動原稿送り部M2にセットする必要があるた
め、サーバ3のUI11で設定することも可能になされ
ている。
【0033】さて、図3Aに示すUI11の画面につい
て説明すると次のようである。符号12で示す領域には
コピーモード時に使用する倍率と用紙トレイを選択する
ためのボタンが表示されている。
【0034】符号13で示す領域はパラメータ設定部で
ある。このパラメータ設定部13は、モードに依存する
設定を行なう部分と、処理情報や手順誘導等の表示を行
なうメッセージ表示部分14からなり、モードに依存す
る設定パラメータは、例えばコピーモードの場合には部
数指定、後処理指定等のための表示があり、スキャンモ
ードの場合にはファイル名指定、送り先指定等のための
表示がある。そして、ユーザはこれらの表示に従って種
々のパラメータを設定することになる。なお、この領域
13に表示される画面は固定の画面ではなく、ユーザの
操作に応じて遷移するものである。
【0035】符号15で示す領域には、通常の複写機と
同様に、テンキー、割り込みボタン(INTR)、ストップ
ボタン(STOP)、オールクリアボタン(AC)及びスター
トボタン(START )が設けられている。また、チェック
ボタン(CHK )はパラメータの設定をどこまで行ったか
を確認するためのボタンであり、このチェックボタンを
押すとパラメータ設定部13に設定されたパラメータが
順次表示される。
【0036】なお、この画面はカラーCRT等の表示装
置に表示されるものであり、従って例えばコピーを開始
する場合にはスタートボタンをマウスでクリックした
り、あるいは当該表示装置がタッチセンサを備えるもの
である場合にはスタートボタンをタッチしたりするので
あるが、ここでは「スタートボタンを押す」あるいは
「スタートボタンを押下する」等と記載することにす
る。
【0037】次に、図3Bに示すクライアント4,5側
のUIの画面について説明すると次のようである。符号
17で示す領域はメッセージが表示される領域であり、
符号18で示す領域はファイル名を入力するための領域
である。従って、スキャンモード時においてこの領域に
ファイル名を入力した場合には、画像処理システム10
からは当該ファイル名の画像データが転送されてくるこ
とになる。
【0038】また、符号19で示す領域にはプリントモ
ード時に画像データ入出力装置1からコピー出力する用
紙のサイズを設定するための用紙サイズが表示されてい
るが、スキャンモード時の場合には、この用紙サイズは
クライアント側で取り込む画像のサイズを指定するもの
となる。
【0039】符号20で示す領域はパラメータ設定部で
あり、図3Aに示すUI11のパラメータ設定部13と
同様である。従って、このパラメータ設定部20の画面
は、プリントモード時と、スキャンモード時とでは異な
る画面が表示されるものである。
【0040】更に、符号21で示す領域には、クリアボ
タン、停止ボタン、破棄ボタン、再開ボタン及び開始ボ
タンが表示されている。破棄ボタンは処理を破棄する場
合に使用するボタンであり、停止ボタンは処理を一旦停
止する場合に使用するボタンであり、再開ボタンは一旦
停止した処理を再開する場合に使用するボタンであり、
開始ボタンは処理を開始する場合に使用するボタンであ
る。
【0041】次に、サーバ3の構成を図4を参照して説
明する。図4はサーバ3のモジュール構成を示す図であ
り、サーバ3は、主制御部C1、ジョブスケジューラC
2、入力制御部C3、出力制御部C4及び管理テーブル
C5を備える。なお、管理テーブルC5は主制御部C1
が管理するものである。
【0042】さて、コピーモードの場合にはジョブ要求
はUI11から発生し、プリントモードもしくはスキャ
ンモードの場合は、ジョブ要求は、サーバ3側のUI1
1または図中U2で示すクライアント4、5側のUIか
ら発生する。そして、ジョブ要求は主制御部C1で受け
付けられるとキューイングされ、処理の開始を待機す
る。その後、ジョブ起動の条件が整うと、主制御部C1
は先頭のキューを取り出してジョブスケジューラC2に
処理を移行する。これによってジョブスケジューラC2
は、当該ジョブのジョブパラメータに基づいて、入力制
御部C3あるいは出力制御部C4を起動し、所定の処理
を実行させる。なお、入力制御部C3は画像読み取り部
M5での画像の読み取り処理を制御するものであり、出
力制御部C4は出力部M1でのコピー出力処理及びクラ
イアントへの画像データの転送処理を制御するものであ
る。
【0043】図5は、図4に示す主制御部C1のモジュ
ール構成例を示す図である。サーバ要求受付部21はU
I11からのジョブ要求をチェックし、正常であれば当
該ジョブ要求を受け付けて、当該ジョブを実行するため
のチケット、即ちジョブチケットを生成するものであ
り、クライアント要求受付部22はU2からのジョブ要
求をチェックして正常であれば受け付けてジョブチケッ
トを生成するものであって、これらサーバ要求受付部2
1、クライアント要求受付部22で生成されたジョブチ
ケットは要求キューイング部23においてキューイング
される。要求キューイング部23でキューイングされた
ジョブチケットの取り出しは、要求取り出し部24にて
当該システムの稼働状況に応じて行なわれる。これらの
処理は処理設定部20の制御の下に行われる。
【0044】そして、要求取り出しが発生すると、処理
設定部20は処理開始要求部30にその旨を通知する。
これによって、当該要求の処理を開始させるためのチェ
ックが行われる。このチェックは、当該システム内にお
いて現在行われているジョブの状態を管理しているジョ
ブ管理部31、現在のシステム状態を管理しているシス
テム管理部32、当該システム各部の動作状態を管理し
ている動作状態管理部33、及びクライアントからのジ
ョブ要求があったかどうかを監視しているトリガ監視部
34にて、それぞれの部が管理する管理データに基づい
て行われる。
【0045】同期/非同期判定部35は、スキャンモー
ド時において、画像読み取り部M5での画像読み取り処
理と、当該読み取った画像データをクライアントに転送
する転送処理とをどのような関係で行うか、具体的に
は、入力処理と転送処理とを同期的に行うか、非同期で
行うか、あるいは途中までは非同期で行うがそれ以降は
同期的に行うか(以下、このような状態を半同期と称
す)を判定し、その判定結果をジョブチケットの同期/
非同期フラグに書き込み、処理開始要求部30に対して
その旨を通知するものである。なお、画像読み取り処理
と、クライアントへの転送処理とを同期的に行うか、非
同期で行うか、あるいは半同期で行うかは、ジョブ管理
部31、システム管理部32、動作状態管理部33及び
トリガ監視部34でのチェックの結果に基づいて行われ
ることは当然である。
【0046】また、開始タイミング制御部36は、ジョ
ブ管理部31、システム管理部32、動作状態管理部3
3及びトリガ監視部34でのチェックの結果に基づい
て、要求されている処理が開始可能であるか否かを判断
し、処理開始が可能であると判断すると、処理開始部3
0に対してその旨を通知する。
【0047】これに応じて、処理開始要求部30は、開
始タイミング制御部36によって開始可能と判断された
処理の開始要求をジョブスケジューラC2に発行する。
【0048】これによって、ジョブスケジューラC2
は、入力制御部C3、出力制御部C4を起動すると共
に、同期/非同期フラグを参照して、入力処理、即ち画
像読み取りの処理と、出力処理、即ちこの場合は転送処
理とを同期的に、あるいは非同期に、又は半同期で実行
することになる。
【0049】次に、図4に示す管理テーブルC5につい
て説明する。図6は主制御部C1が取り扱う管理データ
の構造を示した図であり、図5に示す主制御部C1の各
部に対応した管理データが備えられている。
【0050】システムテーブル40はシステム管理部3
2が管理するテーブルであり、当該システムが現在どの
ような状態にあるかを示すシステム状態、画像読み取り
部M5あるいは自動原稿送り部M2で原稿が詰まってい
るか否か等を示す入力エラー状態、出力部M1で紙詰ま
り等を生じているか等を示す出力エラー状態、それにコ
ンフィグレーションと管理データアドレスの項目を有し
ている。なお、コンフィグレーションには、システム内
部に固定的に予め設定されている種々の値が書き込まれ
ており、また、管理データアドレスは、プロセステーブ
ル41とジョブテーブル42が書き込まれている先頭ア
ドレスが書き込まれているものである。
【0051】プロセステーブル41は、動作状態管理部
33が管理しているテーブルであり、このテーブルに
は、受付部、入力部及び出力部のステータスを示す項
目、及び入力速度、出力速度の項目がある。入力速度及
び出力速度の項目には、それぞれ、画像読み取り部M5
の読み取り速度、ネットワーク8のデータ転送速度が書
き込まれており、これらの値は上述した半同期処理を行
う場合に、どの時点から同期処理を行うかを決定するた
めに用いられる。
【0052】ジョブテーブル42は、受け付けたジョブ
の数を示す受付ジョブ数、実行したジョブ数を示す実行
ジョブ数、要求は受け付けたが未だに実行していないキ
ューを示す要求受付キュー、現在実行しているキューを
示す実行キューの項目を有している。
【0053】ジョブチケット43はそれぞれのジョブの
内容を示すものであり、上述したようにサーバ要求受付
部21またはクライアント要求受付部22によって作成
される。
【0054】リンクフィールドはキューの繋がりを示す
ものであり、当該ジョブがどのジョブの後に配置されて
いるかを示すものである。ジョブIDはジョブの識別番
号である。ジョブ種類は当該ジョブがコピーモードのジ
ョブであるか、スキャンモードのジョブであるか、プリ
ントモードのジョブであるかを示すものである。ファイ
ルIDはサーバ3がハードディスクB8を管理するに際
してファイル毎に付す識別番号である。ジョブステータ
スは当該ジョブが待ちの状態にあるか、あるいはどの処
理まで終了したか等、現在どのような状態にあるかを示
すものである。
【0055】また、両面/片面、画質及び画像サイズの
項目にはジョブ要求に付されている対応するパラメータ
の値が書き込まれている。
【0056】トリガ監視データは、トリガ監視部34が
管理するものであり、トリガテーブル44に示されてい
る項目を含んでいる。原稿セットフラグは画像データ入
出力装置1に原稿がセットされるとオンになるフラグで
あり、画像データ入出力装置1から原稿がセットされた
旨の通知を受けるとトリガ監視部34はこのフラグをオ
ンにする。入力開始フラグは入力処理が開始されるとオ
ンになされるフラグであり、入力終了フラグは入力処理
が終了するとオンになされるフラグである。また、要求
受付フラグはクライアントからのジョブ要求を受け付け
るとオンになされる。
【0057】さて、ジョブチケット43に戻って説明を
続けると、対応クライアントの項目には画像データの送
り先であるクライアントのアドレスが書き込まれてい
る。また、同期/非同期フラグには、同期/非同期判定
部35で判定された結果が書き込まれる。
【0058】管理テーブルC5は以上のようなものであ
るが、本発明に係る部分について説明すると次のようで
ある。
【0059】まず、ジョブの受付が発生し、ジョブチケ
ットが生成されると、同時にその中にトリガテーブルが
生成され、処理判別に必要なシステム状態をここで管理
する。そして、判別可能なデータが整うと開始タイミン
グ制御部36は処理を開始できるかどうかを判断し、処
理開始が可能となるとその旨を処理開始要求部30に通
知する。また、ジョブチケット内の対応クライアントの
項目には、クライアントからの登録もしくはサーバ3の
UI11で設定された送り先指定によってクライアント
アドレスがセットされる。
【0060】さて、スキャンモードではクライアントの
ユーザは自己の端末装置への画像データの転送要求と、
入力処理のスタート、即ち原稿画像の読み取りの開始の
指示を行う必要がある。この転送要求及びスタートの指
示はクライアントの端末装置側でも、サーバ3のUI1
1側でも行うことができるが、転送要求と入力スタート
指示が発行される順序、そのタイミングは様々である。
【0061】そこで、転送要求と入力スタートの順序、
そのタイミングによって入力処理と転送処理とがどのよ
うに行われるかを図7、図8、図9を参照して説明す
る。
【0062】図7Aは、まずユーザがクライアント側の
UIでスキャンモードの設定及び転送ファイル名の入力
等の必要なパラメータの設定を行って、ジョブ要求を行
い(t1)、その後にサーバ3まで移動して画像データ
入出力装置1に原稿をセットし(t2)、そこでファイ
ル名の入力等必要な設定を行ってスタートボタンを押し
た場合を示している。この場合には、クライアント側で
行った設定及びジョブ要求が受け付けられると、サーバ
3はそれを登録し、その登録された内容がサーバ3のU
I11に表示される。
【0063】そして、この場合、トリガ監視部34は、
原稿がセットされたことを検知すると原稿セットフラグ
をオンにし、またクライアントからのジョブ要求を検知
するとトリガテーブル44の要求受付フラグをオンにす
る。そして、サーバ3のUI11のスタートボタンが押
されたことを検知すると、トリガ監視部34はその旨を
同期/非同期判定部35、開始タイミング制御部36に
渡す。
【0064】これによって同期/非同期判定部35、開
始タイミング制御部36が起動される。同期/非同期判
定部35は、このときには原稿セットフラグ、要求受付
フラグの順でオンになっているので、入力処理と転送処
理とを同期的に処理できると判断し、同期/非同期フラ
グに同期処理を設定する。また、開始タイミング制御部
36は、同期/非同期フラグ、及び管理テーブルC5か
ら当該システムの各部の状態を参照して入力処理と転送
処理とを同期して行うことができるようになるとその旨
を処理開始要求部30に通知する。
【0065】これに応じて処理開始要求部30はジョブ
スケジューラC2に処理開始要求を発行する。これによ
ってジョブスケジューラC2は入力制御部C3及び出力
制御部C4を制御して、図に示す入力処理及び転送処理
を行わせる。
【0066】図においては、入力部においては1ページ
目から5ページ目までを順次入力し、転送部では1ペー
ジ目の入力処理が終了すると即座にこのページの画像デ
ータを転送している。これが同期処理である。そして、
入力部は入力処理が完了するとトリガ監視部34に対し
て入力終了を返し、転送部は転送処理が完了するとクラ
イアントに対して転送終了を通知する。
【0067】なお、図においては入力部で入力処理が行
われているときに同時に転送部では転送処理が行われて
いるが、これは上述したように本システムでは各部が同
時並行的に処理を行うことができるものであるからであ
る。
【0068】図7Bは、まずユーザがサーバ3側で画像
データ入出力装置1上に原稿をセット(t1)し、その
ままクライアント側に戻ってスキャンモードの設定及び
ファイル名入力等の必要な設定を行った後にスタートボ
タン押下を含むジョブ要求を発行(t2)場合を示して
いる。
【0069】この場合にも、図7Aに示す場合と同様
に、原稿セットフラグ、要求受付フラグの順でオンにな
っているので、同期/非同期判定部35は入力処理と転
送処理とを同期的に処理できると判断し、同期/非同期
フラグに同期処理を設定する。また、開始タイミング制
御部36は、同期/非同期フラグ、及び管理テーブルC
5から当該システムの各部の状態を参照して入力処理と
転送処理とを同期して行うことができるようになるとそ
の旨を処理開始要求部30に通知する。
【0070】これに応じて処理開始要求部30はジョブ
スケジューラC2に処理開始要求を発行する。これによ
ってジョブスケジューラC2は入力制御部C3及び出力
制御部C4を制御して、図に示すように入力処理と転送
処理を同期的に行わせる。そして、入力部は入力処理が
完了するとトリガ監視部34に対して入力終了を返し、
転送部は転送処理が完了するとクライアントに対して転
送終了を通知する。
【0071】図8Aは、クライアントのユーザが、サー
バ3側で画像データ入出力装置1上に原稿をセットし
(t1)、UI11でスキャンモードの設定、必要なパ
ラメータの設定及び転送先である自己のクライアントを
設定して(t3)、ジョブ要求を発行した場合を示して
いる。
【0072】この場合にも、図7A、Bに示す場合と同
様に、原稿セットフラグ、要求受付フラグの順でオンに
なっているので、同期/非同期判定部35は入力処理と
転送処理とを同期的に処理できると判断し、同期/非同
期フラグに同期処理を設定する。また、開始タイミング
制御部36は、同期/非同期フラグ、及び管理テーブル
C5から当該システムの各部の状態を参照して入力処理
と転送処理とを同期して行うことができるようになると
その旨を処理開始要求部30に通知する。
【0073】これに応じて処理開始要求部30はジョブ
スケジューラC2に処理開始要求を発行する。これによ
ってジョブスケジューラC2は入力制御部C3及び出力
制御部C4を制御して、図に示すように入力処理と転送
処理を同期的に行わせる。そして、入力部は入力処理が
完了するとトリガ監視部34に対して入力終了を返し、
転送部は転送処理が完了するとクライアントに対して転
送終了を通知する。
【0074】図8Bについては次のようである。この場
合にはまずユーザが画像データ入出力装置1上に原稿を
セットし(t1)、更にUI11で必要な設定を行って
スタートボタンを押下した(t2)。このとき同期/非
同期判定部35は、原稿セットフラグがオンになってい
るので、入力処理のみが可能と判断し、同期/非同期フ
ラグには非同期処理を設定する。これに応じて開始タイ
ミング制御部36は、入力処理が可能になると処理の開
始を決定する。これによって図に示すように入力処理だ
けが開始されることになる。
【0075】そしてその後、当該ユーザがクライアント
側まで戻り、スキャンモードの設定及び必要な設定を行
ってジョブ要求を発行した(t3)。このとき図に示す
ように未だ入力処理が終了していなかったとすると、こ
の場合には原稿セットフラグ、入力開始フラグ、要求受
付フラグの順にオンになっているから、同期/非同期判
定部35は、同期/非同期フラグに半同期処理を再設定
すると共に、プロセステーブル41の入力速度、出力速
度及びその他の必要な項目を参照して、どの時点から同
期処理を行うことができるかを決定し、当該フラグに設
定する。
【0076】またこのとき、開始タイミング制御部36
は、転送処理が開始できるようになるとその旨を処理開
始要求部30に通知する。
【0077】図においては、転送処理は2ページ目の入
力処理の途中から開始され、3ページ目の転送までは入
力処理とは別個に行われている。即ち3ページ目の転送
までは入力処理と転送処理は非同期で行われている。し
かし、4ページ目の転送は4ページ目の入力処理が終了
すると即座に行われており、4ページ目からは入力処理
と転送処理は同期的に行われている。このように最初は
非同期で行われ、途中から同期的に行われるのを半同期
処理とここでは称している。
【0078】入力処理が終了すると入力部からトリガ監
視部34に通知され、転送処理が終了すると転送部から
クライアントに通知されるのは上述した例と同様であ
る。
【0079】図9は、ユーザが画像データ入出力装置1
上に原稿をセットし(t1)、UI11でスキャンモー
ドの設定及び必要なパラメータの設定を行ってスタート
ボタンを押下した(t2)場合を示している。但し、こ
の場合にはUI11ではクライアントの指定はなされて
いないものとする。
【0080】この場合には、トリガテーブル44は原稿
セットフラグのみがオンとなっているため、同期/非同
期判定部35は入力処理のみが可能と判断し、同期/非
同期フラグには非同期処理を設定する。これに応じて開
始タイミング制御部36は、入力処理が可能になると処
理の開始を決定する。これによって図に示すように入力
処理だけが開始されることになる。
【0081】そして入力処理が終了すると、当該画像デ
ータは所定の記憶部、例えばサーバ3の内部記憶装置も
しくはファイルサーバ6に転送され、記憶される。
【0082】そしてその後、クライアント側からジョブ
要求が発行された(t3)とすると、この場合には入力
終了フラグがオンとなっているので、同期/非同期判定
部35は転送処理のみが可能と判断し、同期/非同期フ
ラグには非同期処理を設定する。これに応じて開始タイ
ミング制御部36は、転送処理が可能になると処理の開
始を決定する。これによって図に示すように転送処理だ
けが開始され、終了すると転送部はクライアントに転送
終了を通知する。
【0083】次に、図10、図11、図12、図13を
参照して、本発明に係るユーザの操作及びクライアント
側の端末装置、サーバ3で行われる処理を説明する。以
下に説明する処理が行われることによって図7、図8、
図9の動作が行われることが明らかになるであろう。
【0084】図10はクライアントである端末装置側で
行われる処理を示すフローチャートである。
【0085】クライアント側のユーザが端末装置のUI
によりスキャンモードの設定及びパラメータの設定等必
要な設定を行って、設定終了後開始ボタンを押下すると
(S1)、端末装置は画像データ入出力装置1上に原稿
があるか否かを判断する(S2)。なお、この判断は、
端末装置がサーバ3に通信で問い合わせることによって
行われる。即ち、サーバ3は端末装置から原稿がセット
されているかどうかの問い合わせがあると、トリガテー
ブル44の原稿セットフラグの値を当該端末装置に通知
する。これによって端末装置は原稿がセットされている
かどうかを知ることができる。
【0086】そして、端末装置は、原稿がある場合には
入力処理と転送処理の開始要求をサーバ3に送信し(S
3)、UIには「入力中です」等の動作の開始をユーザ
に知らせるメッセージ表示を行って(S4)、終了待ち
状態に入る。これに対してサーバ3側では、この入力処
理と転送処理の開始要求を受信すると処理が開始される
ことになる。
【0087】しかし、原稿が存在しない場合には、ユー
ザが要求した画像データが既に存在しているかどうかを
判断する(S5)。この判断処理はユーザがファイル名
を設定したかどうかに基づいて行われ、ファイル名が指
定されていない場合は画像データはないものとして扱わ
れる。
【0088】そして、画像データが存在する場合は、端
末装置は、転送処理要求を当該画像データを記憶してい
るサーバ3もしくは他の端末装置に発行し(S6)、U
Iには「転送中です」等の画像データが転送されている
ことを示すメッセージを表示して(S7)、終了待ち状
態に入る。
【0089】しかし、ステップS5の判断で画像データ
が存在しない場合には、画像データ入出力装置1から原
稿を読み込ませる必要があるので、端末装置は自己のク
ライアントのアドレスを付してサーバ3に登録要求を発
行する(S8)。そして、UIに「原稿をセットして下
さい」等の画像データ入出力装置1に原稿をセットする
ことを促すメッセージを表示して(S9)、終了する。
【0090】なおこのフローチャートにおいて、待ち状
態の解除は、上述した各種の要求を発行した先の相手か
らジョブ終了情報を受信した際行なわれる(S10)。
【0091】図11はサーバ3側におけるユーザの操作
及びサーバ3の処理を示すフローチャートである。
【0092】ユーザが画像データ入出力装置1上に原稿
をセットし、UI11で必要な設定を行うと(S1
1)、クライアントからの登録要求があるかどうかを判
断し(S12)、クライアントからの登録要求がある場
合には、サーバ3はスタートボタンが押されるのを待た
ずに、原稿がセットされた時点で入力処理を開始し、入
力が終了したページから登録したクライアントへ順次に
転送処理を開始する(S13)。そして、サーバ3はU
I11に「処理中です」等の処理を実行していることを
示すメッセージを表示して(S14)、待ち状態に入
る。なお、この場合には入力処理と転送処理は同期処理
または半同期処理あるいは非同期処理されるものであ
り、同期処理を行うか、半同期処理を行うか、非同期処
理を行うかの判断は上述したように同期/非同期判定部
35が行うものであることは当然である。また、必要な
処理をいつ開始するかは開始タイミング制御部36が決
定するものである。
【0093】しかし、ステップS12の判断でクライア
ントからの登録要求がない場合には、クライアント側ま
たはサーバ3側で開始ボタンが押されること、即ち開始
要求を待つ(S15)。
【0094】そして、サーバ3は、UI11のスタート
ボタンが押されたことを示すコマンド、またはクライア
ント側の端末装置のUIで開始ボタンが押されたことを
示すコマンドを受信すると(S22)、場合には開始ボ
タンをオンにする(S23)。なお、クライアント側の
端末のUIで開始ボタンが押されることをリモートスタ
ートと称することにする。
【0095】開始ボタンがオンとなると、送り先の指定
が存在するかどうかを判断し(S16)、存在する場合
は、その送り先に対して入力処理及び転送処理を開始し
(S17)、UI11に「処理中です」等の処理を実行
していることを示すメッセージを表示して(S18)、
待ち状態に入る。なお、この場合にも入力処理と転送処
理は同期処理または半同期処理あるいは非同期処理され
るものであり、同期処理を行うか、半同期処理を行う
か、非同期処理を行うかの判断は上述したように同期/
非同期判定部35が行うものであることは当然である。
また、必要な処理をいつ開始するかは開始タイミング制
御部36が決定するものである。
【0096】しかし、ステップS16の判断で送り先が
設定されていない場合には、サーバ3は、開始ボタンが
サーバ3のUI11で押下されたのか、クライアントの
UIで押下されたのかを判断し(S19)、リモートス
タートである場合には当該リモートスタートを起動した
クライアントを送り先としてステップS17,S18の
処理を行うが、リモートスタートでない場合、即ちサー
バ3のUI11でスタートボタンが押された場合には、
入力処理のみを行い、その画像データはファイル名を付
してサーバ3の内蔵の記憶装置もしくは他のサーバ例え
ばファイルサーバ6等に格納し(S20)、その後の任
意の時期にクライアントからそのファイル名が指定され
るのを待つことになる。そのため、サーバ3は当該ファ
イル名の表示をUI11に表示して(S21)、待ち状
態に入る。また、これら未転送のファイルリストを作成
しておき、サーバ3上あるいは他のクライアント上で自
由に検索できるようにしてもよい。なお、ここでの待ち
状態の解除は、ジョブスケジューラC2から処理終了の
情報を受信した時に行なわれ(S24)、このとき送り
先のクライアントに終了情報を発行する(S25)。
【0097】なお、ステップS20で行われるのは入力
処理だけが行われる非同期処理であり、この非同期処理
を行うという判断は同期/非同期判定部35が行い、入
力処理をいつ開始するかの判断は開始タイミング制御部
36が行うものである。
【0098】図12は、図11のステップS14,S1
7で行われる処理のフローチャートである。
【0099】この処理が起動されると、サーバ3は管理
テーブルC5の中から該当するジョブチケットを取り出
し、その内容に基づいて処理を実施するが、まず、ペー
ジバッファB6の領域を確保する要求を行ない(S3
1)、ステップS32の判断で確保できれば入力動作を
起動する(S33)が、確保できない場合には確保でき
るまで待ち状態になる(S40)。
【0100】そして、1ページ目の入力動作の開始命令
を発行した後、同時に転送処理を行うことが可能である
かどうかを判断し(S34)、可能であれば1ページの
転送開始命令を発行する(S37)。そして、ステップ
S33の1ページの入力動作のみ、もしくはステップS
37の入力/転送同期処理が終了すると、ページバッフ
ァB6の領域を解放するためハードディスクB8等の記
憶装置へ格納し(S35)、次ページから最終ページま
でステップS31〜S35までの処理を繰り返す。
【0101】一方、ステップS35でハードディスクB
8へ1ページ書き込み終了する毎にページバッファB6
を管理するためのテーブルを更新し(S38)、ステッ
プS40で待ち状態にあるジョブがある場合にはステッ
プS31以下の処理を行う。
【0102】以上が図11のステップS14,S17で
行われる処理であるが、次に、図13を参照して転送の
みの処理について説明する。
【0103】転送処理が起動されると、まずページバッ
ファB6の領域の確保要求を行う(S41)。そして、
領域が確保可能かどうかを判断し(S42)、確保でき
れば既に記憶させておいた当該画像データをハードディ
スクB8等の記憶装置から読み出す(S43)が、確保
できない場合は確保できるまで待ち状態になる(S4
6)。
【0104】そして、読み出しが終了すると、送り先へ
の転送処理開始命令を発行し(S44)、所望のページ
が終了するまでステップS41から繰り返す。
【0105】一方、転送処理が終了する毎にページバッ
ファB6を管理するためのテーブルの更新を行ない(S
47)、ステップS46で領域確保待ちのジョブがあれ
ばステップS41からの処理を行う。
【0106】このようにして最終ページまで処理を繰り
返すと、ハードディスクB8等の記憶装置に格納してい
た画像データを消去し(S49)、制御データの初期
化、ページバッファB6のクリア等のジョブを終了する
ための処理を実行して(S50)終了する。
【0107】以上の動作が行われることによって、ユー
ザはクライアント側の端末装置あるいはサーバ3のUI
11で行う操作の順序、タイミングを全く気にする必要
なく自由に操作することができ、また操作の量も最小限
に留めることができる。
【0108】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば上記実施例では画像データ
入出力装置1としてデジタル複写機を用いるものとした
が、画像データを入力できるものであればどのようなも
のであってもよいものである。
【0109】また、UIの画面はウィンドウ表示を行う
ものとしたが、オペレーションパネル等従来の複写機、
スキャナ、プリンタ等に搭載されているものでも差し支
えない。
【0110】更に、上記実施例では画像処理装置2にお
いて画像データの圧縮/伸長処理を施しているが、原画
像のデータをそのまま用いてもよく、所望の編集処理を
施したものであってもよいことは言うまでもない。
【0111】つまり、本発明は必要な操作を行う場所が
複数の離れた箇所に存在する際の課題を解決するもので
あり、本発明の主旨を変えない限りにおいて種々の変形
を加えることが可能なことは勿論である。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ユーザが必ず行なうべき画像データ読み取り
装置上の操作及び端末装置上での操作が、どの順序で行
われても、どのようなタイミングで行われても、更には
画像データの入力及び転送状態がどのような状態であっ
ても要求されたジョブに対応することができるので、従
来のように操作手順による誤動作、もしくはエラー表示
させることによる処理の拒否を無くすことができ、以て
操作性を向上させ、最小の操作で処理を開始することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理システムを用いたネットワ
ークシステムの構成例を示す図である。
【図2】 本発明に係る画像処理システムの一実施例の
構成を示す図である。
【図3】 サーバ3側のUI11の画面及びクライアン
ト側の端末装置のUIの画面の例を示す図である。
【図4】 サーバ3のモジュール構成の例を示す図であ
る。
【図5】 図4の主制御部C1のモジュール構成の例を
示す図である。
【図6】 図4の管理テーブルC5の構造の例を示す図
である。
【図7】 本発明で行われる入力処理と転送処理との関
係の例を示す図である。
【図8】 本発明で行われる入力処理と転送処理との関
係の例を示す図である。
【図9】 本発明で行われる入力処理と転送処理との関
係の例を示す図である。
【図10】 クライアントの端末装置で行われる処理を
示すフローチャートである。
【図11】 サーバ3側で行われる処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】 入力/転送処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】 転送処理のみを行う場合のフローチャート
である。
【符号の説明】
1…画像データ入出力装置、2…画像処理装置、3…画
像入出力サーバ、4、5…クライアント、6…ファイル
サーバ、7…大容量記憶装置、8…ネットワーク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読み取る画像入力手段と、 画像入力手段からの画像データに所定の処理を施すと共
    に、端末装置から画像データの転送の要求があった場合
    に指定された画像データを当該端末装置に転送する転送
    処理を行う画像処理手段と、 画像入力手段と画像処理手段とを制御する制御手段とを
    備える画像処理システムにおいて、 制御手段は、 画像入力手段での画像読み取り処理の開始と、端末装置
    への画像データの転送要求が発生した順序及びそのタイ
    ミングに基づいて、画像読み取り処理と転送処理とをど
    のような関係で行うかを判定する処理判定部と、 画像入力手段及び画像処理手段の動作状態に基づいて、
    画像読み取り処理及び/または転送処理が開始可能にな
    ったときに当該処理の開始を指示する処理開始決定部と
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
JP5267647A 1993-10-26 1993-10-26 画像処理システム Pending JPH07121326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5267647A JPH07121326A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 画像処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5267647A JPH07121326A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 画像処理システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135051A Division JP2004254342A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 画像処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07121326A true JPH07121326A (ja) 1995-05-12

Family

ID=17447591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5267647A Pending JPH07121326A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07121326A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202945A (ja) * 2000-10-02 2002-07-19 Canon Inc 周辺機器、情報処理装置、複写装置、周辺機器制御システム、管理方法、管理ソフトウェアおよび記憶媒体
JP2005130102A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び記録媒体
US7136182B2 (en) 1995-07-31 2006-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
JP2016193544A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 ブラザー工業株式会社 情報処理装置及びプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136182B2 (en) 1995-07-31 2006-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
US7746495B2 (en) 1995-07-31 2010-06-29 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
US8456676B2 (en) 1995-07-31 2013-06-04 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
US9131080B2 (en) 1995-07-31 2015-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
US9350885B2 (en) 1995-07-31 2016-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing method utilizing the same
JP2002202945A (ja) * 2000-10-02 2002-07-19 Canon Inc 周辺機器、情報処理装置、複写装置、周辺機器制御システム、管理方法、管理ソフトウェアおよび記憶媒体
JP4649081B2 (ja) * 2000-10-02 2011-03-09 キヤノン株式会社 周辺機器、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2005130102A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び記録媒体
JP2016193544A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 ブラザー工業株式会社 情報処理装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10115043B2 (en) Image processing apparatus, image forming system, and printing method that decide whether to store, print and not store, or print and store image data
US8184309B2 (en) Printing system and job processing method with inhibition and designation of function and deletion of associated jobs
US9386169B2 (en) Image forming apparatus that performs processing in cooperation with an external apparatus, method of controlling the same, program and image forming system
US10552093B2 (en) Electronic device and recording medium
US20100287490A1 (en) Information processing apparatus, control method for information processing apparatus, and storage medium
JP2002084383A (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP5828357B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP3745270B2 (ja) 複合機能装置およびデータ処理方法および制御プログラムおよび記憶媒体
JPH10336375A (ja) 複合端末装置
US8634101B2 (en) Image forming apparatus, method applicable to the image forming apparatus, and control program
JP5104632B2 (ja) 会議用画像処理システム及び画像処理装置
JPH07121326A (ja) 画像処理システム
JP3172256B2 (ja) 画像記録装置
JPH07121325A (ja) 画像処理システム
JP2003018335A (ja) 画像処理装置および画像処理装置の送信条件設定方法およびプログラムおよび記憶媒体
JP4743597B2 (ja) 画像形成装置および画像形成システムならびに画像制御機器
JP2020038517A (ja) 情報処理装置およびプログラム
JP2002152447A (ja) データ通信装置、データ処理方法および記憶媒体
US20110063688A1 (en) Image forming apparatus, method of controlling image forming apparatus, computer program product, and image forming system
JP2004254342A (ja) 画像処理システム
JP4250047B2 (ja) 画像形成装置
JP2007305143A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2006005963A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP3509815B2 (ja) 印刷システム及び画像形成装置及びジョブ管理方法
JP2024070918A (ja) 画像処理装置、制御方法及びプログラム