JPH0712122Y2 - 二液型塗料により防錆塗装された自動車ドア - Google Patents

二液型塗料により防錆塗装された自動車ドア

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JPH0712122Y2
JPH0712122Y2 JP2980889U JP2980889U JPH0712122Y2 JP H0712122 Y2 JPH0712122 Y2 JP H0712122Y2 JP 2980889 U JP2980889 U JP 2980889U JP 2980889 U JP2980889 U JP 2980889U JP H0712122 Y2 JPH0712122 Y2 JP H0712122Y2
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JP
Japan
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paint
coating
car door
component
outer panel
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JP2980889U
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恵一 塩野
正 渋谷
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、二液型塗料により防錆塗装された自動車ドア
に関する。
［従来の技術］ 周知のように自動車ドアの端縁部には、インナパネルの
端縁部をアウタパネルを折り曲げＵ字状に覆うヘミング
加工が施されている（本出願人による実開昭62-44725号
公報参照）。
第３図において、インナパネル１の端縁部をアウタパネ
ルを折り曲げＵ字状に覆ったヘミング加工部３の防錆塗
装は、従来、次のように行われていた。
すなわち、上塗り塗装前に、一液型防錆塗料をヘミング
加工部３の内面に向けて、ドア内部にスプレー塗装し、
上塗り塗料乾燥炉の熱で焼付乾燥を行っていた。この方
法では、ヘミング加工部３の内部の隙間に入っていた塗
料中の溶剤が自然に蒸発しないで塗料内に残り、乾燥炉
の熱で急激に蒸発して抜ける。そのため、隙間の塗膜４
にピンホール５や泡跡６が生じ安い。なお、図中の符号
７は塩化ビニール等のシーリング材である。
したがって、雨水やドアの内部に浸入すると、ピンホー
ル５や泡跡６に滞留し、その部分のインナパネル１やア
ウタパネル２が内面から腐蝕し、防錆性が低下する。
本考案は、ヘミング加工部の防錆性を向上した二液型塗
料により防錆塗装された自動車ドアを提供することを目
的としている。
［課題を解決するための手段］ 本考案によれば、インナパネルの端縁部をアウタパネル
を折り曲げＵ字状に覆ったヘミング加工部のインナパネ
ルとアウタパネルとの間の隙間に塗料液と硬化剤からな
る二液型のポリウレタン樹脂系防錆塗料のスプレー塗装
膜を形成している。
上記塗料は、例えばポリオール塗料液とイソシアネート
硬化剤の二液で構成するのが好ましい。
また、上記塗料の粘度は、JISK5400の「塗料試験方法」
で規定したフォードカップNo.4で20〜30秒/20℃とし、
スプレー圧力は、３〜4kg/cm2とするのが好ましい。
また、塗装は、ヘミング加工後に電着塗装を施し、シー
リング材でシーリングし、上塗り塗装して焼付乾燥した
のち、インナパネルとアウタパネルとの間の隙間に、二
液型塗料をスプレー塗装するのが好ましい。
［作用］ 上記のように構成された二液型塗料により防錆塗装され
た自動車ドアにおいて、スプレーされた塗料は毛管現象
により隙間内に浸入する。浸入した塗料は、ポリオール
塗料液とイソシアネート硬化剤との化学反応により徐々
に硬化する。この硬化反応は、熱による急激な反応でな
いため、ポリオール塗料液又はイソシアネート硬化剤中
に含まれる溶剤が自然に蒸発することができ、したがっ
て、反応硬化した塗膜には、ピンホールや泡跡が発生し
ない。
［実施例］ 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第１図において、ドアのインナパネル１とアウタパネル
２との端縁部にはヘミング加工部３が形成され、シーリ
ング材でシーリングされており、これらのパネル１、２
の内面には、電着塗膜８が形成され、外面には上塗り
（完成）塗装が施されている。そして、パネル１、２の
間の隙間には、ノズル９から例えばスプレー圧力３〜4k
g/cm2でスプレーされた二液型塗料10が毛管現象により
浸入している。
この二液型塗料は、例えばポリオール塗料液とイソシア
ネート硬化剤とからなるポリウレタン樹脂系の防錆塗料
であり、これらの化学反応により徐々に硬化する。この
硬化反応は、熱による急激な反応でないため、ポリオー
ル塗料液又はイソシアネート硬化剤中に含まれる溶剤は
自然に蒸発することができる。
したがって第２図に示すように、反応硬化した塗膜11
は、ピンホール５、泡跡６（第３図）のない均一な層に
形成される。
［考案の効果］ 本考案は、以上説明したように構成されているので、二
液型塗料によりピンホールや泡跡のない均一な防錆塗膜
を形成し、ヘミング加工部の防錆性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案の一実施例を示す塗装時の縦断面図、第
２図は塗料硬化後の縦断面図、第３図は従来のドアのヘ
ミング加工部の縦断面図である。 １……インナパネル、２……アウタパネル、３……ヘミ
ング加工部、10……二液型塗料、11……塗膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】インナパネルの端縁部をアウタパネルを折
    り曲げＵ字状に覆ったヘミング加工部のインナパネルと
    アウタパネルとの間の隙間に塗料液と硬化剤からなる二
    液型のポリウレタン樹脂系防錆塗料のスプレー塗装膜を
    形成したことを特徴とする二液型塗料により防錆塗装さ
    れた自動車ドア。
JP2980889U 1989-03-17 1989-03-17 二液型塗料により防錆塗装された自動車ドア Expired - Lifetime JPH0712122Y2 (ja)

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JPH02120223U JPH02120223U (ja) 1990-09-27
JPH0712122Y2 true JPH0712122Y2 (ja) 1995-03-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59225173A (ja) * 1983-06-04 1984-12-18 Hamari Yakuhin Kogyo Kk １，５−ベンゾチアゼピン誘導体およびその製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59225173A (ja) * 1983-06-04 1984-12-18 Hamari Yakuhin Kogyo Kk １，５−ベンゾチアゼピン誘導体およびその製造法

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JPH02120223U (ja) 1990-09-27

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