JPH0712092A - 排気タービン過給機の軸受ハウジング - Google Patents

排気タービン過給機の軸受ハウジング

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Publication number
JPH0712092A
JPH0712092A JP15774793A JP15774793A JPH0712092A JP H0712092 A JPH0712092 A JP H0712092A JP 15774793 A JP15774793 A JP 15774793A JP 15774793 A JP15774793 A JP 15774793A JP H0712092 A JPH0712092 A JP H0712092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
bearing
rotary shaft
bearing housing
horizontal hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP15774793A
Other languages
English (en)
Inventor
Fusayoshi Nakamura
房芳 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH0712092A publication Critical patent/JPH0712092A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜め穴を用いることなく給油穴のまわりに十
分な肉厚を確保し、かつフローティングベアリングへ十
分な給油ができる給油経路を備えた排気タービン過給機
の軸受ハウジングを提供する。 【構成】 タービン2と送風機1が回転軸3の両端に固
定され、回転軸の中間部が軸受5で支持された排気ター
ビン過給機の軸受ハウジング4において、回転軸にほぼ
平行な横穴10と、この横穴と交差しかつ回転軸にほぼ
垂直な縦穴12と、回転軸の軸心と横穴の中心との間に
中心を有し、軸受を収容する軸受穴13と横穴とを連通
する半円形溝14と、からなる給油通路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気タービン過給機に
係わり、更に詳しくは、排気タービン過給機の軸受ハウ
ジングに関する。
【0002】
【従来の技術】排気タービン過給機は、機関(エンジ
ン)の排気によりタービンを高速回転させ、このタービ
ンで過給用送風機を駆動する装置であり、機関の高出力
化及び高効率化のために広く用いられている。かかる排
気タービン過給機は、例えば図3に示すように、タービ
ン2と送風機1が回転軸3の両端に固定され、回転軸の
中間部が軸受ハウジング4に設けられた軸受5で支持さ
れたものであり、機関の排気をタービン2に供給してタ
ービンを高速回転させ、同軸上の送風機1を回転駆動し
て、空気を機関に過給するようになっている。なお、こ
の図でタービンと送風機のハウジングは省略している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両用に用いられる比
較的小型の排気タービン過給機は、タービンが半径流形
タービン(ラジアルタービン)であり、このタービンに
よる回転軸の回転速度は10万rpm以上になる。この
ため、回転軸3の危険速度は使用回転範囲内にあり、回
転速度が高く、かつ軸受負荷も大きいことから、小型の
過給機では軸受5自体が軸受ハウジング4に対して回転
するいわゆるフローティングベアリングが用いられる。
このフローティングベアリングは、すべり軸受の一種で
あり、制振能力が大きく耐久性に優れているが、独立し
た給油系統を備え、回転部分に十分な給油を行い、すべ
り面を潤滑し、その焼付きを防止する必要がある。
【0004】従来の軸受ハウジングには、フローティン
グベアリングへの給油経路として、少なくとも1つの斜
め穴が設けられていた。すなわち、図3に示したよう
に、斜めの横穴6の先端を右側のフローティングベアリ
ングへの給油穴に連通させ、斜め縦穴7の先端を左側の
フローティングベアリングへの給油穴に連通させること
により、縦穴7と横穴6を介して左右のフローティング
ベアリングへそれぞれ給油するようになっていた。かか
る斜め穴を用いることにより給油穴のまわりに十分な肉
厚を確保することができるが、逆にこの斜め穴の加工は
困難であり、工数がかかり、かつ余分な圧力損失が生じ
る問題点があった。すなわち、従来の斜め横穴や縦穴の
場合には、斜めの角度に誤差があったり、穴の深さが深
すぎると、先端の位置がフローティングベアリングの位
置からずれて軸受ハウジング全体を無駄にする問題点が
あり高度の加工が要求された。更に、それぞれの斜め穴
の先端と、フローティングベアリングを収容する軸受穴
とを連通する給油通路は、加工が困難である上に、それ
自体が余分な通路として油の流路抵抗を増していた。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、斜め
穴を用いることなく給油穴のまわりに十分な肉厚を確保
し、かつフローティングベアリングへ十分な給油ができ
る給油経路を備えた排気タービン過給機の軸受ハウジン
グを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、タービ
ンと送風機が回転軸の両端に固定され、回転軸の中間部
が軸受で支持された排気タービン過給機の軸受ハウジン
グにおいて、回転軸にほぼ平行な横穴と、該横穴と交差
しかつ回転軸にほぼ垂直な縦穴と、回転軸の軸心と横穴
の中心との間に中心を有し、軸受を収容する軸受穴と前
記横穴とを連通する半円形溝と、からなる給油通路を有
する、ことを特徴とする排気タービン過給機の軸受ハウ
ジングが提供される。
【0007】
【作用】上記本発明の構成によれば、回転軸の軸心と横
穴の中心との間に中心を有する半円形溝により、軸受を
収容する軸受穴と横穴とが連通されるので、軸受穴と横
穴との間隔を十分隔てることができ、給油穴のまわりに
十分な肉厚を確保することができる。また、給油通路
は、回転軸にほぼ平行な横穴と、該横穴と交差しかつ回
転軸にほぼ垂直な縦穴と、前記半円形溝とからなるの
で、加工が容易であり、圧力損失も十分小さくできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1は、本発明による排気タービン過給
機の軸受ハウジングの側面断面図であり、図2は図1の
A−A線における断面図である。なお、これらの図にお
いて、図3と共通する部分には同一の符号を使用する。
【0009】図1及び図2において、排気タービン過給
機は、タービン2と送風機1が回転軸3の両端に固定さ
れ、回転軸3の中間部が軸受ハウジング4に設けられた
軸受5で支持されている。この図におけるタービンは半
径流形タービンであり、このタービンによる回転軸の回
転速度は10万rpm以上になる。また、軸受5はいわ
ゆるフローティングベアリングであり、軸受自体が軸受
ハウジング4に対して回転して、軸受ハウジング及び回
転軸との相対回転速度を低減できるようになっている。
このフローティングベアリングはほぼ中空円筒形であ
り、図2に示すように、半径方向に貫通する複数の油穴
を有し、この油穴を通してフローティングベアリングの
内外面に潤滑油を供給できるようになっている。なお、
この図において、タービンと送風機のハウジングは省略
している。
【0010】軸受ハウジング4には、回転軸3にほぼ平
行な横穴10と、該横穴10と交差しかつ回転軸3にほ
ぼ垂直な縦穴12と、軸受5を収容する軸受穴13と前
記横穴10とを連通する半円形溝14と、が設けられて
いる。横穴10は、フローティングベアリングが収容さ
れる軸受穴13から十分な間隔を隔てて回転軸3にほぼ
平行に開けられ、その先端(図で右側)は右側のフロー
ティングベアリングの前記半円形溝に連通するようにな
っている。従来の斜め横穴の場合には、斜めの角度に誤
差があったり、穴の深さが深すぎると、先端の位置がフ
ローティングベアリングの位置からずれて軸受ハウジン
グ全体を無駄にする問題があったが、本発明の横穴10
では、かかる問題は生じず、通常の精度の穴加工によ
り、容易に加工することができる。
【0011】縦穴12は、軸受ハウジング4の上方の加
工しやすい位置から横穴10と交差するまで垂直に穴加
工される。従来の斜め縦穴の場合には、横穴と同様に斜
めの角度に誤差があったり、穴の深さが深すぎると、先
端の位置がフローティングベアリングの位置からずれて
軸受ハウジング全体を無駄にする問題があったが、本発
明の縦穴10では、かかる問題は生じず、通常の精度の
穴加工により、容易に加工することができる。
【0012】半円形溝14は、回転軸3の軸心と横穴1
0の中心との間に中心を有し、軸受穴13と横穴10と
を連通する。この加工は、軸受穴13と横穴10との間
に圧力損失が生じないように十分大きくするのがよい。
この加工も、通常の溝加工装置、例えばフライス加工に
より容易に加工することができる。従って上述した構成
により、縦穴12の上方から潤滑油を供給すれば、これ
と交差する横穴10、横穴10と連通する半円形溝1
4、を介してフローティングベアリングに設けられた複
数の油穴のまわりまで、小さな圧力損失で潤滑油を供給
することができ、更にこの油穴を通してフローティング
ベアリングの内外面に潤滑油を供給でき、回転部分に十
分な給油を行い、その焼付きを防止することができる。
【0013】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、回転軸
の軸心と横穴の中心との間に中心を有する半円形溝によ
り、軸受を収容する軸受穴と横穴とが連通されるので、
軸受穴と横穴との間隔を十分隔てることができ、給油穴
のまわりに十分な肉厚を確保することができる。また、
給油経路は、回転軸にほぼ平行な横穴と、該横穴と交差
しかつ回転軸にほぼ垂直な縦穴と、前記半円形溝とから
なるので、加工が容易であり、かつ圧力損失を十分小さ
くすることができる。
【0014】従って、本発明により、斜め穴を用いるこ
となく給油穴のまわりに十分な肉厚を確保し、かつフロ
ーティングベアリングへ十分な給油ができる給油経路を
備えた排気タービン過給機の軸受ハウジングを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排気タービン過給機の軸受ハウジ
ングの側面断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】従来の排気タービン過給機の軸受ハウジングの
側面断面図である。
【符号の説明】
1 送風機 2 タービン 3 回転軸 4 軸受ハウジング 5 軸受 6 斜めの横穴 7 斜め縦穴 10 横穴 12 縦穴 13 軸受穴 14 半円形溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンと送風機が回転軸の両端に固定
    され、回転軸の中間部が軸受で支持された排気タービン
    過給機の軸受ハウジングにおいて、 回転軸にほぼ平行な横穴と、該横穴と交差しかつ回転軸
    にほぼ垂直な縦穴と、回転軸の軸心と横穴の中心との間
    に中心を有し、軸受を収容する軸受穴と前記横穴とを連
    通する半円形溝と、からなる給油通路を有する、ことを
    特徴とする排気タービン過給機の軸受ハウジング。
JP15774793A 1993-06-29 1993-06-29 排気タービン過給機の軸受ハウジング Pending JPH0712092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15774793A JPH0712092A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 排気タービン過給機の軸受ハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15774793A JPH0712092A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 排気タービン過給機の軸受ハウジング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0712092A true JPH0712092A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15656470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15774793A Pending JPH0712092A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 排気タービン過給機の軸受ハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0712092A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5703974A (en) * 1995-07-13 1997-12-30 Nec Corporation Semiconductor photonic integrated circuit and fabrication process therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5703974A (en) * 1995-07-13 1997-12-30 Nec Corporation Semiconductor photonic integrated circuit and fabrication process therefor

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