JPH07120926A - マイクロレンズ形成用ポジ型感光材料 - Google Patents

マイクロレンズ形成用ポジ型感光材料

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JPH07120926A
JPH07120926A JP26481993A JP26481993A JPH07120926A JP H07120926 A JPH07120926 A JP H07120926A JP 26481993 A JP26481993 A JP 26481993A JP 26481993 A JP26481993 A JP 26481993A JP H07120926 A JPH07120926 A JP H07120926A
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JP
Japan
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photosensitive material
lens
microlens
alkali
pattern
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JP26481993A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Muranaka
和昭 村中
Yoshitaka Tsutsumi
義高 堤
Teruhisa Kamimura
輝久 上村
Masazumi Hasegawa
正積 長谷川
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 固体撮像素子、液晶表示素子の製造時に用い
られるマイクロ集光レンズ材料を提供する。 【構成】 アルカリ可溶性樹脂として一般式(1)に示
される重合体又は共重合体、感光剤として1,2−ナフ
トキノンジアジドスルホン酸エステル、熱硬化剤及び溶
媒からなるマイクロレンズ形成用ポジ型感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー固体撮像素子、
カラー液晶表示素子等のカラーフィルター上に形成され
るマイクロ集光レンズ材料として使用可能な感光材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像素子を使用したカラービデオ
カメラの普及に伴い高画質撮像素子の需要が高まりつつ
あり、その要求に答えるため、マイクロ集光レンズを素
子の上に搭載する方法が取られている。マイクロ集光レ
ンズは、通常、撮像素子上に形成されるカラーフィルタ
ー層、中間膜、保護膜等の最上部に作製されており、こ
のレンズを搭載すると、特開平1−91103号、特開
平1−246505号、特開平1−257901号、特
開平1−263601号等に示されているように、素子
の感度が向上する、素子の出力信号の折り返し歪が減少
する等の効果があり、マイクロ集光レンズの搭載はカラ
ー固体撮像素子の必須条件になっている。
【0003】マイクロ集光レンズを形成する方法は種々
あるが、例えば、特開平1−246505号、特開平3
−223702号には、透明な感光性樹脂を表面保護膜
上に塗布し、フォトダイオードに対応する部分に樹脂層
が残るように露光、現像した後、パターンを熱処理する
ことによってマイクロレンズを形成する方法が開示され
ている。
【0004】ところで、撮像素子の高性能化は日進月歩
で変化しており、マイクロ集光レンズに要求される特性
も日毎に厳しくなっている。レンズ形成用材料に求めら
れる特性は、大きい屈折率、可視光域での高い透明性、
パターン変形後の耐熱性、耐溶剤性、耐光性に優れてい
ることに加えて、レンズ形成能に優れ、かつ高感度、高
解像度なレジスト機能を有していることがあげられる。
【0005】昨今のフォトダイオ−ドの微細化に伴い、
特に集光率の優れた形状のマイクロレンズが求められて
いる。材料の面からは屈折率が高く可視光領域での透明
性に優れた樹脂、機能面からは、パタ−ニング後、熱処
理してマイクロレンズを形成する方法において、パタ−
ンの寸法が加熱の前後で変化せず半球に近い曲率を有し
た形状のレンズが求められている。
【0006】例えば、半導体集積回路の製造に用いられ
る、ノボラック樹脂を用いたポジ型フォトレジストをマ
イクロレンズ材料として使用する場合のレンズ形成方法
は、塗布、プリベーク、露光、現像、熱処理と一連の操
作により作成できる。しかしながら、このレンズでは実
用的な使用は不可能である。その理由は、レンズ形成後
の後工程で加えられる熱によりマイクロレンズが流れた
り、透明性が極端に低下したりして、素子の感度が低下
するからである。また、耐光性も良くないため、長時間
使用しているうちに透明性が低下するといった問題もあ
る。
【0007】そこで、この問題を解決するために、特開
平3−223702号、特開平4−352101号、特
開平5−158232号には、アルカリ可溶性樹脂に感
光剤と熱硬化剤を添加し耐熱性、耐溶剤性を向上させる
手法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
に提案されているアルカリ可溶性樹脂はカルボン酸含有
樹脂や部分水添されたノボラック樹脂、ビニルフェノ−
ルとの共重合樹脂であり、カルボン酸含有樹脂を用いた
場合には耐溶剤性に劣り、該ノボラック樹脂や該ビニル
フェノ−ル樹脂を用いた場合には可視光領域での透明性
でまだ問題点が残っている。具体的に説明すると、カル
ボン酸含有樹脂を用いた場合には耐溶剤性を向上させる
ため熱硬化剤の増量や熱硬化触媒の添加が必要となり、
その結果としてマイクロレンズを形成可能な温度領域が
狭くなったり、形成されたマイクロレンズの形状が不適
になったりする問題点がある。また、該ノボラック樹脂
や該ビニルフェノ−ル樹脂等を用いた場合にはマイクロ
レンズ形成後の耐溶剤性は問題ないが、マイクロレンズ
形成後の加熱工程により可視光領域での透明性が低下す
るというフェノ−ル基由来の現象は完全には解消できな
い。さらに、フェノ−ル基の含有量を減少させる方法は
現像不良、解像不足等などが生じ易いとの問題点があ
る。
【0009】また、本発明における一般式(1)で示さ
れる樹脂は、レジストとして検討されているが(特公平
4−53419号、J.Photopolym.Sc
i.Technol.,Vol.5,No.1,85,
(1992))、ネガ型レジストであったり、化学増幅
系ポジ型レジストであるため、マイクロレンズ形成は困
難である。その理由は、ネガ型レジストの場合は、露光
により樹脂が架橋してしまうため、パターン形成後に矩
形のパターンをレンズ形状に変形することが困難であ
り、また、化学増幅系ポジ型レジストの場合は、レンズ
形状を得ることは可能であるが、レンズ形成後に必要と
される耐熱性、耐溶剤性に乏しいものになるからであ
る。さらに、樹脂の持つ可視光域での透明性、加熱後の
透明性変化に与える影響及び形成後のレンズ形状等に関
する開示はない。
【0010】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、マイクロレンズの屈折率が
高く、可視光領域での透明性や耐溶剤性に優れ、パター
ンの寸法が加熱の前後で変化せず半球に近い曲率を有し
た形状を満足するための感光材料を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な背景をもとに鋭意研究を重ねた結果、アルカリ可溶性
樹脂として下記一般式(1)に示される構造単位からな
る重合体又は共重合体を用い、かつナフトキノンジアジ
ド系感光剤、レンズ形成後、耐熱性、耐溶剤性を付与さ
せるような熱硬化剤及び溶媒から構成されるポジ型感光
材料が上述の課題を解決できることを見出し本発明を完
成するに至ったものである。すなわち、本発明の特徴
は、アルカリ可溶性樹脂に一般式(1)で表わされる
(ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)スチレ
ンからなる重合体又は共重合体を用いることと、感光剤
として1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
ル、熱硬化剤及び溶媒から構成される組み合わせであ
る。
【0012】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0013】本発明におけるアルカリ可溶性樹脂は、下
記一般式(1)に示される構造単位からなる重合体又は
共重合体である。
【0014】
【化3】
【0015】上記一般式(1)に示される構造単位から
なる重合体又は共重合体は、溶媒に可溶であり、皮膜形
成能を有し、メチロ−ルメラミン系及びエポキシ系硬化
剤との反応性に優れているため加熱による熱フロ−と熱
硬化のバランスが良く理想に近い曲率を有したレンズが
得られ、また、硬化が十分なため、耐溶剤性でも優れた
特性を示す。さらに、空気中において200℃で1時間
の加速加熱テストを行っても、可視光領域での透明性は
ほとんど変化しない。
【0016】本発明のアルカリ可溶性樹脂は常法に従っ
てラジカル重合が可能であり、溶液重合の場合等は、ラ
ジカル発生剤の濃度、溶媒中のモノマ−濃度、溶媒の種
類等によって分子量の調節は可能である。本発明におい
て要求される分子量は重量平均1000〜10万g/m
ol、より好ましくは重量平均4000〜30000g
/molの範囲である。
【0017】また、本発明のアルカリ可溶性樹脂のアル
カリに対する溶解性の調節及び/又は加熱時の樹脂の流
動性の因子となる樹脂のTgを調節する目的で、本発明
の単量体と任意の単量体との共重合を行うことも可能で
ある。ここで用いられる共重合成分としては、一般式
(1)の長所を最大限発揮させる単量体であれば特に限
定するものではなく、例えば、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル
等のアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタク
リル酸グリシジル等のメタクリル酸エステル、アクリル
アミド、メタクリルアミド等の酸アミド類、アクリロニ
トリル、スチレン、ヒドロキシスチレン等があげられ
る。アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル類、
スチレン等の共重合は上述の耐熱性、耐溶剤性及びレン
ズ形状時の熱フロ−と熱硬化のバランスの点において優
れており特に好ましい。なかでも、スチレンとの共重合
は、レンズ形状時の熱フロ−と熱硬化のバランスが最適
であり、現像時の露光部と未露光部の溶解性の差が大き
くとれ、屈折率が大きく、レンズ形性能、耐光性に優れ
ており、さらに、加熱による透明性の変化も極めて小さ
く、レンズ形成用樹脂としては最も最適である。この時
の共重合比は、現像液のアルカリに対して可溶であれば
特に限定するものではないが、一般式(1)に示される
構造単位を20mol%以上、好ましくは30mol%
以上含有されていれば特性上問題はない。共重合樹脂の
分子量は重量平均1000〜10万g/mol、より好
ましくは重量平均4000〜30000g/molの範
囲である。
【0018】本発明における感光剤としては、1,2−
ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルであり、これ
はアルカリ現像液に対して、未露光部では溶解阻止、露
光部では溶解促進効果を付与するためである。
【0019】1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステルのエステル成分としては特性を維持できるもの
であれば特に限定するものではないが、例えば、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒド
ロキシベンゾフェノン、2,3,4,4´−テトラヒド
ロキシベンゾフェノン、2,2´,3,4,4´−ペン
タヒドロキシベンゾフェノン、フェノール、1,3−ジ
ヒドロキシベンゼン、1,3,5−トリヒドロキシベン
ゼン、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸フェ
ニル等があげられる。1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸エステルを感光剤として用い、本発明のアルカ
リ可溶性樹脂と混合することによって、アルカリ現像液
に膨潤しない高解像度のレジストが実現できる。
【0020】本発明においては、熱硬化剤は耐熱性、耐
溶剤性を付与するために必須で、特にレンズ形成と同時
に熱硬化を行うことができる熱硬化剤は工程上非常に有
利になる。
【0021】本発明に用いられる熱硬化剤は上述の特性
を満足するものであれば、特に限定するものではなく、
例えば、メチロ−ルメラミン系化合物、エポキシ系化合
物、フェノール系化合物、アゾ系化合物、イソシアネー
ト系化合物、多官能不飽和化合物等があげられる。な
お、その特性が極めて優れているのは下記一般式(2)
に示されるメチロ−ルメラミン系化合物又はエポキシ系
化合物である。
【0022】
【化4】
【0023】[式中、Wは−NY56{Y5及びY6はそ
れぞれ水素又は−CH2OZ(Zは水素又は炭素数1か
ら6までのアルキル基を示す。)を示す。}又はフェニ
ル基を示し、Y1ないしY4はそれぞれ水素又は−CH2
OZ(Zは水素又は炭素数1から6までのアルキル基を
示す。)を示す。]メチロ−ルメラミン系化合物として
は、例えば、ヘキサメチロールメラミン及びアルキル化
ヘキサメチロールメラミン、部分メチロール化メラミン
及びそのアルキル化体、テトラメチロールベンゾグアナ
ミン及びアルキル化テトラメチロールベンゾグアナミ
ン、部分メチロール化ベンゾグアナミン及びそのアルキ
ル化体等があげられる。また、エポキシ系化合物として
は、分子中に平均して1個以上のエポキシ基をもつ化合
物の1種ないし数種の組み合わせからなるエポキシ化合
物であり、例えば、グリシジルエーテルタイプとして
は、n−ブチルグリシジルエーテル、2−エトキシヘキ
シルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルエーテル、エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル等があげられ、グリシジル
エステルタイプとしては、アジピン酸ジグリシジルエス
テル、o−フタル酸ジグリシジルエステル等があげら
れ、脂環式エポキシタイプとしては、3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル(3,4−エポキシシクロヘキサ
ン)カルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキシルメチル(3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキサン)カルボキシレート、ビス(3,4−エ
ポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペー
ト、ジシクロペンタジエンオキサイド、ビス(2,3−
エポキシシクロペンチル)エーテル等があげられる。
【0024】また、熱硬化剤として、メチロ−ルメラミ
ン系化合物及びエポキシ系化合物を混合して用いる場合
は、上記化合物を適宜組合わせて用いればよい。
【0025】さらに、特性を低下させない範囲で、他の
熱硬化剤、例えば、イソシアネート系、多官能不飽和化
合物等を添加してもよい。
【0026】本発明におけるポジ型感光材料に、さら
に、熱硬化を促進するための硬化助剤を添加すること
は、比較的低温でかつ短時間で硬化を終了させることが
でき、また、耐薬品性をさらに向上することができるの
で好ましい。
【0027】ここに、硬化助剤としては、保存安定性が
良好で充分な熱硬化性を有するものであれば特に限定す
るものではなく、例えば、潜在性熱酸発生剤、潜在性光
酸発生剤、多価カルボン酸無水物、多価カルボン酸、イ
ミダゾール化合物等があげられる。
【0028】熱酸発生剤としては、例えば、有機ハロゲ
ン化合物、オニウム塩があげられ、各々、有機ハロゲン
化合物ではトリハロメチル基含有トリアジン化合物やオ
キサジアゾール化合物等があげられ、オニウム塩ではア
リルジアゾニウム塩、(ジ)アリルヨードニウム塩、
(ジ、トリ)アリルスルホニウム塩等があげられる。
【0029】多価カルボン酸無水物としては、例えば、
ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物、ポリ
セバシン酸無水物、ポリ(エチルオクタデカン二酸)無
水物等の脂肪族酸無水物があげられ、メチルテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無
水メチルハイミック酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無
水フタル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物
等の脂環式酸無水物があげられ、無水フタル酸、無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノント
リカルボン酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
無水物、エチレングリコールビストリメリテート、グリ
セロールトリストリメリテート等の芳香族酸無水物があ
げられ、無水ヘット酸、テトラブロモ無水フタル酸等の
ハロゲン系酸無水物があげられる。
【0030】多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族
酸無水物、脂環式酸無水物、芳香族酸無水物、ハロゲン
系酸無水物の加水分解物、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ブタンテトラカルボン酸、マレイン酸、マロン
酸、イタコン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカル
ボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸等があげられる。
【0031】イミダゾール化合物としては、例えば、2
−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−ベン
ジル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル
−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウ
ンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデ
シルイミダゾリウム・トリメリテート、2−メチルイミ
ダゾリウム・イソシアヌレート、2−フェニルイミダゾ
リウム・イソシアヌレート、2,4−ジアミノ−6−
[2−メチルイミダゾリル−(1)]−エチル−S−ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−[2−エチルイミダ
ゾリル−(1)]−エチル−S−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−[2−ウンデシルイミダゾリル−
(1)]−エチル−S−トリアジン、2−フェニル−
4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニ
ル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−フェニル−4,5−ジ(シアノ
エトキシメチル)イミダゾール等があげられる。
【0032】本発明のポジ型感光材料の基本構成材料は
上記のアルカリ可溶性樹脂、感光剤及び熱硬化剤からな
り、アルカリ可溶性樹脂及びその組み合わせに特徴があ
る。
【0033】本発明のポジ型感光材料において樹脂と感
光剤及び熱硬化剤との組成比は特性を維持できる範囲内
であれば特に限定するものではない。例えば、感光剤は
樹脂に対して10〜30重量%、熱硬化剤は全固形分に
対して5〜30重量%、硬化助剤は熱硬化剤に対して
0.1〜40重量%が良好で要求機能に合わせ種々の組
成比に調整することができる。また、この範囲内におい
ては、密着性、透明性、感度、解像度、レンズ形成能が
良好な安定した特性を示す。
【0034】本発明の感光材料は、樹脂、感光剤、熱硬
化剤及び必要であれば硬化助剤等の全固形分が10〜4
0重量部になるように適当な溶媒に溶解して得られる。
溶媒としては、例えば、エチレングリコールモノアルキ
ルエーテル及びそのアセテート類、プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテル及びそのアセテート類、ジエチ
レングリコールモノ又はジアルキルエーテル類、プロピ
オン酸アルキル及びそのアルコキシ類、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、乳酸エ
チル、ジアセトンアルコール、ジメチルアセトアミド、
ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等があげ
られる。これらの溶媒は単独又は2種以上混合して用い
ることができる。また、必要に応じて、塗布性を改良す
るために、ノニオン系、フッ素系、シリコン系等の界面
活性剤を添加してもよい。さらに、必要があれば他の相
溶性のある添加物を配合してもよい。
【0035】本発明のポジ型感光材料は、紫外線、遠紫
外線、電子線、X線等を用いてレジストパターンを形成
することができ、本発明に従って形成された集光レンズ
は屈折率が大きく、透明性、耐熱性、耐溶剤性に優れて
いる。
【0036】本発明のポジ型感光材料を用いてレジスト
パターンを形成する際の使用法には特に限定するもので
はなく慣用の方法が使用できる。例えば、集積回路を製
造する時のプロセスである塗布、ベ−ク、露光、現像等
の一連の操作を用いることができる。また、レンズパタ
ーンはレジストパターン形成後加熱処理を行うことによ
って得られる。
【0037】まず、本発明のポジ型感光性材料(以下本
溶液という)はアルカリ可溶性樹脂、感光剤、熱硬化剤
及び必要であれば硬化助剤を溶媒に溶解し、精密濾過
(例えば、0.2μm孔径程度のフィルター)によって
微細な異物を除去することにより調製される。本溶液を
シリコンウエハー等の基板上又は段差を有したシリコン
ウエハー上に例えばハードベークした中間膜上にスピン
コートし、プレベークすることによって感光性樹脂膜が
得られる。その後、縮小投影露光装置、プロキシミティ
ーアライナー、ミラープロジェクション、電子線露光装
置、X線露光装置等にて露光を行い、現像、リンスする
ことによってレジストパターンが形成できる。現像液と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ア
ンモニア水等の無機アルカリ、エチルアミン、n−プロ
ピルアミン等の第1アミン、ジエチルアミン、ジ−n−
ブチルアミン等の第2アミン、トリエチルアミン、メチ
ルジエチルアミン等の第3アミン、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチル
アンモニウムヒドロキシド、コリン等の水溶液を使用す
ることができる。さらに、上記アルカリ水溶液中にアル
コール類、界面活性剤を適量添加して使用することもで
きる。引き続いて、形成されたレジストパターン全面
に、UV光で露光を行い透明性を付与した後、ホットプ
レート上又はコンベクションオーブン中にて100〜1
80℃、好ましくは130〜170℃の所定温度で、1
〜30分程度の所定時間加熱処理することによってマイ
クロレンズが形成される。このマイクロレンズの形状、
曲率、形成温度等は該樹脂、感光剤、熱硬化剤、熱硬化
助剤等の組成比を変えることで任意に選択することがで
きる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】合成例1 1リットルの三口のフラスコにマグネシュウム35g、
テトラヒドロフラン(THF)100mlを加えアルゴ
ン雰囲気にした。この溶液を攪拌しながら、p−ブロモ
スチレン20gと1,2−ジブロモエタン0.5mlを
溶解したTHF50mlをゆっくり滴下した。続いてp
−ブロモスチレン168gを溶解したTHF400ml
を反応温度を35℃に保つようにゆっくり滴下した。滴
下終了後1時間還流し、次に反応溶液にヘキサフルオロ
アセトンガス200gを8時間かけてゆっくり導入し
た。反応終了後、大量の氷水へあけ、得られた固形物を
0.1N塩酸水溶液、0.1N水酸化ナトリュウム水溶
液、0.1N塩酸水溶液、純水の順で洗浄し、乾燥後減
圧蒸留によりp−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)スチレンを得た。
元素分析の結果は炭素48.5%(理論値48.9
%)、水素3.12%(理論値2.98%)、弗素4
1.3%(理論値42.19)であった。
【0040】300mlの三口フラスコに、p−(1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ
−プロピル)スチレン30g、開始剤として2,2´−
アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)0.54
7g及び溶媒としてジオキサン150gを入れ、アルゴ
ン雰囲気にした。この溶液を80℃に保ったオイルバス
につけ5時間攪拌した。反応溶液を大量のメタノ−ルに
あけ、得られた樹脂をTHF−メタノ−ルで2回再沈精
製した後、真空乾燥して一般式(1)に示されるアルカ
リ可溶性樹脂を得た。分子量はゲルパ−ミエ−ションク
ロマトグラフィ−(GPC)のポリスチレン換算で測定
した結果、9000であった。また回収率90%であっ
た。
【0041】合成例2 300mlの三口フラスコに合成例1で合成したp−
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒド
ロキシ−プロピル)スチレン28.74g、スチレン
1.26g、AIBN0.58g及び溶媒としてジオキ
サン150gを入れ、アルゴン雰囲気にした。この溶液
を80℃に保ったオイルバスにつけ5時間攪拌した。反
応溶液を大量のメタノ−ルにあけ、得られた樹脂をTH
F−メタノ−ルで2回再沈精製した後、真空乾燥して一
般式(3)に示されるアルカリ可溶性樹脂を得た。分子
量はGPCのポリスチレン換算で測定した結果、100
00であった。また回収率92%であった。
【0042】
【化5】
【0043】合成例3 300mlの三口フラスコに合成例1で合成したp−
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒド
ロキシ−プロピル)スチレン27.32g、スチレン
2.68g、AIBN0.62g、溶媒としてジオキサ
ン150gを入れ、アルゴン雰囲気にした。この溶液を
80℃に保ったオイルバスにつけ5時間攪拌した。反応
溶液を大量のメタノ−ルにあけ、得られた樹脂をTHF
−メタノ−ルで2回再沈精製した後、真空乾燥して一般
式(4)に示されるアルカリ可溶性樹脂を得た。分子量
はGPCのポリスチレン換算で測定した結果、9500
であった。また回収率89%であった。
【0044】
【化6】
【0045】合成例4 300mlの三口フラスコに合成例1で合成したp−
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒド
ロキシ−プロピル)スチレン28.81g、メタクリル
酸メチル1.19g、AIBN0.58g、溶媒として
ジオキサン150gを入れ、アルゴン雰囲気にした。こ
の溶液を80℃に保ったオイルバスにつけ5時間攪拌し
た。反応溶液を大量のメタノ−ルにあけ、得られた樹脂
をTHF−メタノ−ルで2回再沈精製した後、真空乾燥
して一般式(5)に示されるアルカリ可溶性樹脂を得
た。分子量はGPCのポリスチレン換算で測定した結
果、8000であった。また回収率79%であった。
【0046】
【化7】
【0047】合成例5 300mlの三口フラスコに合成例1で合成したp−
(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒド
ロキシ−プロピル)スチレン28.34g、メタクリル
酸n−ブチル1.66g、AIBN0.57g及び溶媒
としてジオキサン150gを入れ、アルゴン雰囲気にし
た。この溶液を80℃に保ったオイルバスにつけ5時間
攪拌した。反応溶液を大量のメタノ−ルにあけ、得られ
た樹脂をTHF−メタノ−ルで2回再沈精製した後、真
空乾燥して一般式(6)に示されるアルカリ可溶性樹脂
を得た。分子量はGPCのポリスチレン換算で測定した
結果、8600であった。また回収率82%であった。
【0048】
【化8】
【0049】実施例1 合成例1で得たアルカリ可溶性樹脂10g、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノ
ンジアジドスルホン酸エステル(トリエステル体)2.
4g、ヘキサメトキシメチロールメラミン(サイメル
(商標)303、三井サイアナミッド製)1.8g及び
ジエチレングリコールジメチルエーテル30gを混合溶
解した後、0.2μmフィルターにて濾過を行い、感光
材料を調製した。
【0050】この感光材料をまずシリコン基板上に回転
塗布し、90℃、90秒間ホットプレート上にてプリベ
ークを行い、2.0μm厚の感光材料膜を作成した。そ
の後、g線縮小投影露光装置(DSW−6300A、G
CA製)にて露光し、0.4%濃度のテトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液(TMAH) で現像し、解
像した最少のパタ−ン寸法とその時の露光量を電子顕微
鏡観察により測定したところ1.0μmのライン・アン
ド・スペ−ス(L/S)が350mJ/cm2の露光量
で解像していた。
【0051】次に、得られた5μmL/SパターンをU
V光(PLA−501、キャノン製)にて全面露光(L
I=30)を行った後、170℃で10分間ホットプレ
ート上にて加熱し、流動と硬化を同時に進行させレンズ
パターンを形成したところ良好なレンズパタ−ンが形成
できた。レンズパターン形成後、200℃で10分間再
加熱処理を行いパターンの変形程度を電子顕微鏡で観察
したところ、パタ−ン形状に全く変化は見られなかっ
た。レンズパターンの屈折率を測定したところ1.52
であった。
【0052】また、石英基板上に感光材料を回転塗布
し、90℃、90秒間ホットプレート上にてプリベーク
を行い、次にUV光(PLA−501、キャノン製)に
て全面露光(LI=30)を行い、2.0μm厚の感光
材料膜を作成した。この感光材料膜の透過率を分光光度
計にて800nmから200nmまでの範囲で測定した
結果、400nmにおける透過率は98%であり、40
0nm以上の波長には全く吸収が無かった。その後、ホ
ットプレ−ト上で170℃で10分間、200℃で1時
間加熱し、再び分光光度計にて800nmから200n
mまでの範囲の透過率を測定した結果、400nmにお
ける透過率は99%であり、400nm以上の波長には
全く吸収が無かった。
【0053】さらに、耐溶剤性は水、イソプロピルアル
コール(IPA)、キシレン、メチルエチルケトン(M
EK)の各溶剤に5分間浸漬し表面状態を観察したとこ
ろ全く変化は見られなかった。
【0054】実施例2 合成例2で得たアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は実施
例1に従い感光材料を調製し評価した。0.77%濃度
のTMAHで現像したところ1.0μmのL/Sが26
0mJ/cm2の露光量で解像していた。レンズパタ−
ン形成を150℃で10分間ホットプレート上で行った
ところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。このレンズ
パタ−ンは200℃での再加熱によってもパタ−ン形状
に全く変化は見られなかった。この時のレンズパターン
の屈折率は1.53であった。
【0055】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0056】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0057】実施例3 合成例3で得たアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は実施
例1に従い感光材料を調製し評価した。1.33%濃度
のTMAHで現像したところ0.9μmのL/Sが19
0mJ/cm2の露光量で解像していた。レンズパタ−
ン形成を140℃で10分間ホットプレート上で行った
ところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。このレンズ
パタ−ンは200℃での再加熱によってもパタ−ン形状
に全く変化は見られなかった。この時のレンズパターン
の屈折率は1.55であった。
【0058】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0059】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0060】実施例4 合成例4で得たアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は実施
例1に従い感光材料を調製し評価した。0.51%濃度
のTMAHで現像したところ1.0μmのL/Sが24
0mJ/cm2の露光量で解像していた。レンズパタ−
ン形成を140℃で10分間ホットプレート上で行った
ところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。このレンズ
パタ−ンは200℃での再加熱によってもパタ−ン形状
に全く変化は見られなかった。この時のレンズパターン
の屈折率は1.52であった。
【0061】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0062】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0063】実施例5 合成例5で得たアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は実施
例1に従い感光材料を調製し評価した。0.76%濃度
のTMAHで現像したところ1.0μmのL/Sが21
0mJ/cm2の露光量で解像していた。レンズパタ−
ン形成を130℃で10分間ホットプレート上で行った
ところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。このレンズ
パタ−ンは200℃での再加熱によってもパタ−ン形状
に全く変化は見られなかった。この時のレンズパターン
の屈折率は1.52であった。
【0064】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mに於ける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0065】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0066】実施例6 合成例2で得たアルカリ可溶性樹脂10g、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノ
ンジアジドスルホン酸エステル(トリエステル体)2.
4g、ソルビト−ルポリグリシジルエ−テル(EX−6
11(商標)、ナガセ化成工業製)2.0g及びジエチ
レングリコールジメチルエーテル30gを混合溶解した
後、0.2μmフィルターにて濾過を行い、感光材料を
調製した。
【0067】この感光材料を用いて実施例1に従って評
価した。0.80%濃度のTMAHで現像したところ
1.0μmのL/Sが250mJ/cm2の露光量で解
像していた。レンズパタ−ン形成を140℃で10分間
ホットプレート上で行ったところ良好なレンズパタ−ン
が形成できた。このレンズパタ−ンは200℃での再加
熱によってもパタ−ン形状に全く変化は見られなかっ
た。この時のレンズパターンの屈折率は1.53であっ
た。
【0068】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0069】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0070】実施例7 合成例5で得たアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は、実
施例6に従い感光材料を調製し評価した。0.79%の
TMAH水溶液で現像したところ1.0μmのL/Sが
200mJ/cm2の露光量で解像していた。レンズパ
タ−ン形成を130℃で10分間ホットプレート上で行
ったところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。このレ
ンズパタ−ンは200℃での再加熱によってもパタ−ン
形状に全く変化は見られなかった。この時のレンズパタ
ーンの屈折率は1.52であった。
【0071】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0072】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0073】実施例8 実施例7の感光材料に硬化助剤として、2−メチルイミ
ダゾ−ル0.4gを添加して感光材料を調製し実施例6
に従い評価した。0.75%濃度のTMAH水溶液で現
像したところ1.0μmのL/Sが240mJ/cm2
の露光量で解像していた。レンズパタ−ン形成を130
℃で10分間ホットプレート上で行ったところ良好なレ
ンズパタ−ンが形成できた。このレンズパタ−ンは20
0℃での再加熱によってもパタ−ン形状に全く変化は見
られなかった。この時のレンズパターンの屈折率は1.
52であった。
【0074】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0075】さらに、耐溶剤性は水、IPA、キシレ
ン、MEKの各溶剤に加えて、例えば、THFに浸漬し
た場合も全く変化は見られなかった。
【0076】実施例9 感光剤を没食子酸メチル1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸エステル(3エステル体)に変更した
以外、実施例2に従い感光材料を調製し評価した。0.
70%濃度のTMAHで現像したところ1.0μmのL
/Sが270mJ/cm2の露光量で解像していた。レ
ンズパタ−ン形成を150℃で10分間ホットプレート
上で行ったところ良好なレンズパタ−ンが形成できた。
このレンズパタ−ンは200℃での再加熱によってもパ
タ−ン形状に全く変化は見られなかった。この時のレン
ズパターンの屈折率は1.53であった。
【0077】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は98%、200℃加熱後の透過率は
99%であり双方とも400nm以上には全く吸収が無
かった。
【0078】さらに、耐溶剤性は各溶剤とも全く変化は
見られなかった。
【0079】比較例1 合成例1にて合成した樹脂について、熱硬化剤(ヘキサ
メトキシメチロールメラミン)を添加せずに実施例1と
同様に感光材料溶液を調製し、評価した。
【0080】レンズ形成までは充分可能であったが、2
00℃で加熱した際にはパターンは流動し、レンズの形
状を維持できなかった。
【0081】また、耐溶剤性においては、例えば、ME
Kに浸漬すると溶解した。
【0082】比較例2 ポリメタクリル酸部分ベンジルエステル体(エステル化
率80%、重量平均分子量6000(GPC測定値、ポ
リスチレン換算))10g、2,3,4−トリヒドロキ
シベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジドスル
ホン酸エステル(トリエステル体)2.4g、ヘキサメ
トキシメチロールメラミン1.8g及びジエチレングリ
コールジメチルエーテル30gを混合溶解した後、0.
2μmフィルターにて濾過を行い、感光材料溶液を調製
した。
【0083】この感光材料を用いて実施例1に従って評
価した。0.4%濃度TMAH水溶液で現像したとこ
ろ、1.0μmのL/Sが300mJ/cm2の露光量
で解像していた。硬化条件は160℃/10分間(ホッ
トプレート)で行うことができ、その際のレンズ形状も
良好であった。
【0084】また、感光材料膜のUV照射後の400n
mにおける透過率は97%、200℃加熱後の透過率は
96%であった。
【0085】しかしながら、耐溶剤性においては、例え
ば、MEKに浸漬すると表面荒れ及び0.2μmの膜減
りが観察された。
【0086】比較例3 ポリビニルフェノ−ル(レジンM(商標)、重量平均分
子量6000(GPC測定値、ポリスチレン換算)、丸
善石油化学製)10g、2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン
酸エステル(トリエステル体)2.4g、ヘキサメトキ
シメチロールメラミン1.8g及びジエチレングリコー
ルジメチルエーテル30gを混合溶解した後、0.2μ
mフィルターにて濾過を行い、感光材料溶液を調製し
た。
【0087】この感光材料を用いて実施例1に従って評
価した。0.8%濃度TMAH水溶液で現像したとこ
ろ、1.0μmのL/Sが350mJ/cm2の露光量
で解像していた。硬化条件は160℃/10分間(ホッ
トプレート)で行うことができ、その際のレンズ形状も
良好であった。
【0088】しかしながら、透明性に関しては、感光材
料膜のUV照射後の400nmにおける透過率は95%
であったが、200℃加熱後の透過率は26%に低下し
ていた。
【0089】比較例4 ビニルフェノ−ルとメチルメタクリレ−トとの共重合体
であるマルカリンカ−CMM(ビニルフェノ−ル単位:
メチルメタクリレ−ト単位=1:1(モル)、重量平均
分子量9000g/mol、丸善石油化学製)300g
をジオキサン1000gに溶解して得た溶液にヘキサメ
チルジシラザン55g及びトリエチルアミン2.8gを
添加し90℃で48時間反応させたのち、反応液を減圧
蒸留して溶液中のジオキサンを除去し、CMM樹脂の部
分シリル化樹脂を得た。この樹脂10g、2,3,4−
トリヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸エステル(トリエステル体)2.4
g、ヘキサメトキシメチロールメラミン1.8g及びジ
エチレングリコールジメチルエーテル30gを混合溶解
した後、0.2μmフィルターにて濾過を行い、感光材
料溶液を調製した。
【0090】この感光材料を用いて実施例1に従って評
価した。2.38%濃度TMAH水溶液で現像したとこ
ろ、1.0μmのL/Sが280mJ/cm2の露光量
で解像していた。硬化条件は150℃/10分間(ホッ
トプレート)で行うことができ、その際のレンズ形状も
良好であった。
【0091】しかしながら、透明性に関しては、感光材
料膜のUV照射後の400nmにおける透過率は95%
であったが、200℃加熱後の透過率は92%に低下し
ていた。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、一般式
(1)に示される重合体又は共重合体からなるアルカリ
可溶性樹脂、1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステルからなる感光剤、熱硬化剤及び溶媒から構成さ
れる本発明のポジ型感光材料を用いると、高感度かつ高
解像度なレジストパターンを作成でき、パターニング後
の加熱処理により半球に近い形状のレンズを形成するこ
とができる。形成されたレンズは屈折率が大きく、可視
光域での透明性、耐熱性、耐光性、耐溶剤性等に優れた
特性を有しているため、カラー固体撮像素子、カラー液
晶表示素子等のカラーフィルター上に形成されるマイク
ロ集光レンズ材料として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/022 7/023 511

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、感光剤、熱硬化剤
    及び溶媒からなるマイクロレンズ形成用感光材料におい
    て、該アルカリ可溶性樹脂が下記一般式(1)に示され
    る構造単位からなる重合体又は共重合体からなり、該感
    光剤が1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
    ルからなることを特徴とするマイクロレンズ形成用ポジ
    型感光材料。 【化1】
  2. 【請求項2】 熱硬化剤が下記一般式(2)に示される
    構造単位からなるメチロ−ルメラミン系化合物及び/又
    はエポキシ系化合物であることを特徴とする請求項1に
    記載のマイクロレンズ形成用ポジ型感光材料。 【化2】 [式中、Wは−NY56{Y5及びY6はそれぞれ水素又
    は−CH2OZ(Zは水素又は炭素数1から6までのア
    ルキル基を示す。)を示す。}又はフェニル基を示し、
    1ないしY4はそれぞれ水素又は−CH2OZ(Zは水
    素又は炭素数1から6までのアルキル基を示す。)を示
    す。]
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマイクロレンズ形成用
    ポジ型感光材料に、さらに、硬化助剤を含んでなること
    を特徴とするマイクロレンズ形成用ポジ型感光材料。
  4. 【請求項4】 硬化助剤が潜在性熱酸発生剤、多価カル
    ボン酸、多価カルボン酸無水物又はイミダゾール化合物
    から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする
    請求項3に記載のマイクロレンズ形成用ポジ型感光材
    料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214788A (ja) * 2000-09-11 2002-07-31 Sumitomo Chem Co Ltd ポジ型レジスト組成物
KR100549160B1 (ko) * 1999-10-13 2006-02-03 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 고분자 화합물, 화학 증폭 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
JP2018036566A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 Jsr株式会社 マイクロレンズ形成用ポジ型感放射線性樹脂組成物、及びマイクロレンズの形成方法

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