JPH07120209A - 位置検出機構 - Google Patents

位置検出機構

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JPH07120209A
JPH07120209A JP5266669A JP26666993A JPH07120209A JP H07120209 A JPH07120209 A JP H07120209A JP 5266669 A JP5266669 A JP 5266669A JP 26666993 A JP26666993 A JP 26666993A JP H07120209 A JPH07120209 A JP H07120209A
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JP
Japan
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rotor
magnetic scale
magnetic
scale
pattern
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Withdrawn
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JP5266669A
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English (en)
Inventor
Shinichi Masuda
晋一 増田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、位置検出の精度がよく、製造、交
換作業が容易にでき、しかも安価で経済的な位置検出機
構を提供する。 【構成】 固定部材に対して回動自在に配設された回転
部材61と、円環の一部を切り欠いた形状、もしくは円
弧状に形成されており、回転部材61に弾性的に嵌合し
て保持されると共に、該回転部材61の回転方向に沿っ
て着磁パターン63が変化する磁気スケール60と、固
定部材に磁気スケール60の着磁パターン63と対向す
るように設けられた磁気センサー62とを具備すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、位置検出機構、詳し
くは超音波モータ等における回転部材の回転位置を検出
する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波モータ等における回転部材の回転
位置あるいは回転量、速度等を精密、かつ安定に検出す
るための機構においては、磁気的検出手段によるもの
が、従来より種々提案されている。例えば、特開昭60
−162919号公報に開示されている磁気スケール信
号検出装置は、回転型磁気スケールである磁気ドラムの
回転により信号磁場を発生させて、その磁場信号を薄膜
磁気抵抗素子によって磁気スケール信号としてを検出す
るものである。
【0003】また、特開昭63−89823号公報で開
示されているカメラのパワーフォーカス装置に適用され
ている回転量検出手段は、回転部材であるフォーカスリ
ングの外周面に着磁パターンを形成し、静止状態に支持
された2個のパルス発生スイッチの摺動接片が上記着磁
パターン上を摺動し、上記フォーカスリングの回転量を
検出するものである。
【0004】さらに、特開平1−148078号公報で
開示されている超音波モータの位置検出機構は、超音波
モータの回転部材であるロータ上に着磁パターンを形成
し、この着磁パターンと対向する位置に配置された磁気
感応素子により、上記着磁パターンの移動量を検出する
ようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
60−162919号公報で開示されている手段は、こ
れをカメラに使用した場合には、そのカメラ内の回転部
材に磁気ドラムを嵌合して使用することになり、回転部
材と同一径の磁気ドラムが必要となるため、回転部材の
直径の種類に対応した数の磁気ドラムを作らなければな
らないので効率が悪い。
【0006】また、上記特開昭63−89823号公報
で開示されている手段のような着磁パターンは、一般的
に不導体薄膜上に形成され、両面テープ等によって回転
部材の表面に固定されている。従って、この薄膜が剥離
した場合には、該着磁パターンは破壊されてしまい再使
用が不可能となってしまう欠点がある。
【0007】一方、上記特開平1−148078号公報
で開示されている手段は、着磁パターンが回転部材であ
るロータの周面上に直接設けられているため、超音波モ
ータの直径に対応して、ロータの種類も増やす必要があ
り、そのロータ全てに着磁パターンを形成しなければな
らないため、高価なものになってしまい経済的でないと
いう問題点がある。また、着磁パターンかロータ本体の
どちらか一方の機能のみが不良になった場合には、着磁
パターンとロータ本体の双方をセットで交換する必要が
ある。そして、そのような場合には、超音波モータユニ
ットを分解し、部品交換・再組立後にモータ特性が変化
してしまうために再調整が必要となる。従って、部品の
分解・交換・組立調整費用が高価になってしまう不具合
も生じる。
【0008】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
し、位置検出の精度がよく、製造、交換作業が容易にで
き、しかも安価で経済的な位置検出機構を提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による位置検出機
構は、図1(a)(b)にその概念図を示すように、カ
メラ等の本体に内蔵される回転部材であるロータ61
と、磁気スケール60、着磁パターン63、磁気センサ
ー62、固定部材64とで、主に構成されていて、上記
磁気スケール60は、円環の一部を切り欠いた形状を有
する弾性体からなり、その円環の内径は、これと嵌合す
るロータ61の嵌合部の外径より小径となるように形成
されている。そして、該磁気スケール60は、上記ロー
タ61に嵌合して、これに固定される。また、この磁気
スケール60の周面上には着磁パターン63が配設され
ており、これに対向するカメラ本体側の位置に配設され
た固定部材64に固着された磁気センサー62が接触す
るようになっている。
【0010】
【作用】回転部材であるロータ61に弾性的に嵌合する
と共に、該ロータ61の回転方向に沿って着磁パターン
63の変化する磁気スケール60が、上記ロータ61と
一体的に回転し、これと対向する位置に設けられた固定
部材64に固着された磁気センサー62によって、上記
着磁パターン63の磁気信号を検出し、ロータ61の回
転位置を検出する。
【0011】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図2は、本発明の第1実施例を示す位置検出機構を
有する超音波モータの上半分を断面にした側面図であ
り、図3は、上記図2中のII−II線に沿う縦断面図
である。
【0012】超音波モータ1は周知のように、弾性体2
に固着されていて、この駆動電圧を印加されることによ
って弾性体2に進行波を発生させる圧電素子3A,3B
(3Bは図示せず)を有するステータ4と、このステー
タ4に圧接し、上記進行波により移動する回転部材であ
るロータ5とを有して構成されている。そして、上記ス
テータ4とロータ5とは、一端部に外向フランジ6aを
有する固定円筒6の外周面上に、それぞれ配設されてい
て全体がカバーケース7で覆われている。
【0013】即ち、上記ステータ4は、例えば、鉄、ス
テンレス等の金属よりなる比較的厚みのあるリング状の
弾性体2と、この弾性体2の底面に樹脂接着剤等によっ
て強固に接合された、半円弧状の圧電素子3A,3Bと
で構成されていて、固定円筒6の上記フランジ6aに底
面が固定されて固定円筒6の外周面上に配設されたリン
グ状の防振材8の上面に、その圧電素子3A,3Bを当
接させて固定円筒6の外周面上に配設されている。超音
波振動を発生させる上記圧電素子3A,3Bは、それぞ
れ帯状の半円弧形状に形成された素子群からなり、これ
らが互いに対向して円形をなすように弾性体2の底面に
配設されており、両素子3A,3Bはそれぞれ円周方向
に沿ってn分割(n:整数)され、それぞれの分割区域
の分極方向は板厚方向で交互に逆転している。そして、
両素子3A,3Bはステータに励磁される進行波の波長
をλとするとλ/4位置的にずれた状態で接合されてい
る。
【0014】このように構成されているステータ4に対
して、上記回転部材であるロータ5は、上記固定円筒6
の外周面上に回動自在に緊密に嵌合された回転円筒体で
形成されていて、同円筒の、上記弾性体2に対向する端
面側には、上記弾性体2の上面に圧接されるリング状の
圧接ロータ部5aが一体に形成されている。そして、こ
のロータ5の上記圧接ロータ部5aと反対側の端面は、
板バネ9によって押圧されており、その結果、ロータ5
はステータ4に向けて付勢され、上記圧接ロータ部5a
は前記弾性体2の上面に圧接するようになっている。ま
た、上記ロータ5の押圧端面と上記板バネ9との間に
は、ロータ5を円滑に回転させるためのボール10と板
バネ9の押圧力をロータ5に均一に作用させるためのリ
ング板11とが配設されている。また、このロータ5の
ステータ4への押圧力は上記板バネ9を押さえつけるた
めの短筒状のばね押え部材12の固定円筒6へのねじ込
み量を加減することによって適正に調整されるようにな
っている。
【0015】このように構成されている超音波モータ1
は、その系の持っている共振周波数の高周波駆動電圧
を、圧電素子3A,3Bに印加することによって回転駆
動される。即ち、圧電素子3A,3Bに、それぞれπ/
2位相の異なる前記共振周波数の2相交流電圧を印加す
ると、圧電素子3A,3Bは超音波振動を生じ、弾性体
2の表面、換言すればステータ4の表面に弾性進行波に
よる楕円振動を発生する。従って、該ステータ4の表面
に押圧されている圧接ロータ部5aはこの進行波によっ
て楕円振動の回転方向に駆動され、圧接ロータ部5aと
一体のロータ5は固定円筒6に対して回転する。
【0016】図4は、この第1実施例による位置検出機
構の斜視図であって、図5は、該図4の位置検出機構の
要部斜視図である。図4、図5に示すように、この第1
実施例の位置検出機構は、回転部材であるロータ5の外
周面に嵌合する磁気スケール30と、該磁気スケール3
0の外周面上に着磁された微小ピッチの着磁パターン1
3と、該着磁パターン13面に対向する位置に配設され
た磁気抵抗素子(磁気センサー)14と、該磁気抵抗素
子14と上記着磁パターン13面との間隔を一定に保つ
間隔保持機構とで構成されている。
【0017】上記磁気スケール30は弾性力を有する磁
性材で形成されており、円環の一部を切り欠いた形状か
らなっており、その円環の内径は、上記ロータ5の外径
よりも小径になるように形成されている。そして、該磁
気スケール30とロータ5とを嵌合した後、押えネジ環
31によってロータ5の後部側に螺着して、該磁気スケ
ール30を固定するようになっている。
【0018】上記微小着磁パターン13は、N極とS極
が、例えば、約100〜200μmの微小ピッチで交互
に、高精度に着磁された磁性材で形成されていて、上記
磁気スケール30の外周面の中央部に円周方向に帯状に
着磁されている。この着磁パターン13に対向して上記
磁気抵抗素子(磁気センサー)14が配置されている。
この磁気抵抗素子14からの発生信号を最適な強度にす
るために、上記着磁パターン13と磁気抵抗素子14が
非常に狭いギャップをもって、例えば着磁ピッチの40
〜60%の一定の間隔だけ離れて保持されている。
【0019】即ち、この磁気抵抗素子(磁気センサー)
14は、上記着磁パターン13面上に配設されたほぼ正
方形の固定部材である支持板15の内面中央に固着され
ていて、その検出面を上記着磁パターン13の着磁面に
正確に対向させている。そして、この磁気抵抗素子14
の検出面の両側には、図6に示すように、同検出面と着
磁パターン13面との間の狭い間隔を常に一定に保持す
るための間隔規定部材16a,16bが貼設されてい
る。この間隔規定部材16a,16bは、上記着磁パタ
ーン13の両側の磁気スケール周面にそれぞれ当接する
ように磁気抵抗素子14に貼設され、磁気抵抗素子14
の検出面と着磁パターン13面との間隔を規定する所定
の厚みをもち、耐摩耗性があり、摺動性がよく、非磁性
のアルミニウム板を細長い短冊状にしたもので形成され
ている。
【0020】また、上記支持板15は、図3、図4に示
すように、その四隅に形状が等しく摺動性のよい突起1
5aが磁気スケール周面に向けて突出するように一体的
に形成されている。この突起15aは着磁パターン面に
対して磁気抵抗素子14の検出面を平行に保つ役目をす
るものであって、磁気スケール周面に当接する先端部は
接触抵抗の少ない半円状に形成されている。
【0021】この支持板15は、その上側面を板バネ1
7a,17bによって押圧されていて、同板は磁気スケ
ール30の回転中心軸に向けて移動するように付勢され
ており、これによって上記間隔規定部材16a,16b
を着磁パターン13の周面に当接させている。上記板バ
ネ17a,17bは支持板15の上面に貼設された弾性
板からそれぞれ反対方向に延び出して形成されていて、
その端部はそれぞれ前記カバーケース7に取り付けられ
ている。なお、この板バネ17a,17bを取り付ける
ために、カバーケース7に穿設された開口18は他のカ
バーケース7aによって覆われている。
【0022】以上のように、この第1実施例の位置検出
機構は構成されている。従って、超音波モータが駆動さ
れ回転部材であるロータ5が回転すると、その着磁パタ
ーン13が磁気抵抗素子(磁気センサー)14によって
正確に読み取られ、ロータ5が停止したときには、その
回転位置を誤差なく検出することができる。
【0023】また、上述したように磁気抵抗素子(磁気
センサー)14からの回転角信号を精度よく発生させる
ために、着磁パターン13は100〜200μmの微小
なピッチの着磁を精度よく形成する必要があり、着磁パ
ターン13の制作は、高精度、高価なものとなる。ま
た、磁気抵抗素子14での発生信号磁気強度を最適にす
るために、着磁パターン13面と磁気抵抗素子14との
間隔は、着磁パターン13の着磁ピッチの40〜60%
の一定の間隔を保持する必要があり、磁気抵抗素子14
と着磁パターン13間のガタつき、両者の間隔の変化は
発生信号の質を劣化させることになる。しかしながら、
上記第1実施例のように、ロータ5の外径に、その径よ
り小径で円環の一部を切り欠いた形状の弾性力を有する
磁気スケール30を嵌合させた場合、該磁気スケール3
0の自己の有する弾性復元力によって、ロータ5が確実
に保持され、該ロータ5と磁気スケール30間の嵌合ガ
タがなくなり、精度の高い位置検出が可能となる。
【0024】なお、図7は上記第1実施例の位置検出機
構の変形例を示すものであって、上記図3に対応するも
のである。この変形例は、上記第1実施例の回転部材で
あるロータの外径を変更したものであり、それに伴っ
て、各部材も若干大型に形成されているが、この場合に
も磁気スケール30は、前記第1実施例のものと同一の
ものが使用できる例である。該磁気スケール30以外の
機構部の構成は上記第1実施例と全く同様である。従っ
て、同じ構成部材には、数字の200を付加した符号を
付し、その説明は省略する。
【0025】即ち、図7において、回転部材であるロー
タ205の外径は、上述のとおり上記図2のロータ5よ
り大径に形成されている。そして、この図7に示す磁気
スケール30と図2に示す磁気スケール30は全く同一
の部品である。つまり、弾性体によって形成され、円環
の一部を切り欠いた形状からなっていて、各部の寸法も
全く同じものである。この磁気スケール30は、上述の
とおり弾性力を有しているので、その被嵌合部材である
ロータ205の外径が異なり、上記第1実施例のロータ
5より大型のものになった場合にも使用することができ
る。従って、直径の異なる2種類のロータに対しても、
1種類の磁気スケールによって対応することができ、ま
た磁気抵抗素子214も同じ大きさのものが使用できる
ので経済的で効率がよい。
【0026】図8は、本発明の第2実施例を示す位置検
出機構を示す図であって、(a)は要部斜視図、(b)
は側面がわの、(c)は正面側の中央縦断面図をそれぞ
れ示している。図8に示すとおり、この第2実施例は回
転部材である筒体のロータ81の内周面側に磁気スケー
ル80を配置した例である。その構成を以下に説明す
る。
【0027】回転部材であるロータ81は、その内周面
の前半部に磁気スケール80を嵌合させて固定するため
の大径段部83と、それより若干小径である内周面部8
4とを有する中空の円筒体から形成されている。上記磁
気スケール80は、例えば、ポリエチレン等の弾性体で
あって、円環の一部を切り欠いた形状を有していて、そ
の外径はロータ81の上記大径段部83の径よりも若干
大径となっている。この磁気スケール80に外力を加え
て、その外径を上記ロータ81の大径段部83より小さ
い径となるように、弾性変形させて、該ロータ81の大
径段部83に挿入する。そして、該段部83と内周面部
84とによって形成される段差部の壁面85に接触する
まで挿入して、これを嵌合させる。すると、該磁気スケ
ール80は、自己の有する弾性復元力とロータ81の大
径段部83の壁面との摩擦力によって、ロータ81内に
確実に保持されることになる。
【0028】そして、この磁気スケール80の内周面に
着磁された着磁パターン86に対向して磁気センサー8
2を配設する。この磁気センサー82は、固定部材(図
示せず)に取り付けられる。このようにすれば、磁気セ
ンサー82によって着磁パターン86は正確に読み取ら
れ、該ロータ81の回転位置や回転量を検出する。
【0029】このように構成された上記第2実施例の位
置検出機構では、ロータ81の内周面の径に対して、磁
気スケール80の外径を大きくし、その弾性力に抗して
ロータ81との嵌合径まで変形させて大径段部83に磁
気スケール80を嵌着すると、磁気スケール80は自己
の有する弾性復元力とロータ81の内壁面に生ずる摩擦
力によって、回転部材であるロータ81の内部に確実に
保持することができる。
【0030】図9は、本発明の第3実施例を示す位置検
出機構を示す図であって、(a)は要部斜視図、(b)
は側面がわの上半分の、(c)は正面側の中央縦断面を
それぞれ示す図である。図9に示すとおり、この第3実
施例は、磁気スケール90を回転部材であるロータ91
の外周面に押し付けて取り付ける形状を持つロータの例
である。その構成を以下に詳しく説明する。
【0031】磁気スケール90は弾性体で形成されてお
り、円環の一部を切り欠いた形状をしており、ロータ9
1の中央部に形成された嵌合取付け部91aより小径に
形成されている。このロータ91は、円筒体の中央にお
いて段差が設けられ後部の大径部と中央部の嵌合取付部
91aと前部の小径部で形成されている。そして、その
前部の小径部の外周面には、押えネジ環93が螺合され
るネジ部が刻設されている。さらに、上記ロータ91の
大径部と中央部の段差部分には、回転角が角度360°
未満で、磁気スケール90の後端面の上部が接触する傾
斜面94を有している。また、磁気スケール90の切欠
部を磁気センサー(図示せず)が通過しないようにする
ため、ロータ91の中央部の外周面上に、該ロータ91
と磁気スケール90の嵌合時に、磁気スケール90の位
置決めをおこなうための回転方向位置決め用のピン95
を配設している。
【0032】そして、ロータ91に上記磁気スケール9
0を取り付けるには、同スケール90に外力を加えて、
その径を大きくし、ロータ91の中央部の嵌合取付部9
1aに嵌合させ、押えネジ環93を螺合させて軸方向の
位置決めをする。すると、磁気スケール90は自身の弾
性復元力によってロータ91の嵌合取付部91aの外周
面上に固定される。さらに、この磁気スケール90の弾
性収縮力とあわせてロータ91に設けられた段差部の傾
斜面94が、磁気スケール90自身をその内径方向に押
し付ける力が働くので、上記磁気スケール90とロータ
91の間に嵌合ガタがなくなることとなる。
【0033】このように構成された上記第3実施例の位
置検出機構では、磁気スケール90自身が有する弾性力
に加えて、ロータ91の外周面上に斜面部を設けること
により、磁気スケール90とロータ91間の嵌合ガタ
を、より小さくすることができる。
【0034】図10は、本発明の第4実施例を示す位置
検出機構を示す図であって、(a)は要部斜視図、
(b)(c)は磁気スケール100の斜視図、(e)は
側面がわの中央縦断面、(d)は組み立てた状態の要部
斜視図をそれぞれ示す。図10(e)(d)に示すとお
り、この第4実施例は、ロータ106の内部に配設され
る本体の中央部に磁気スケール100を組み込んだ例で
ある。その構成を以下に、詳しく説明する。
【0035】本体101は、その中央部の外周面上にス
ケール組み込み用の溝状の凹部107を有する中空の円
筒体で形成されている。この溝状の凹部107には、そ
の周面上の一部に、磁気スケール100の回転方向位置
決め用の凸部105が配置されている。なお、この溝状
の凹部107の幅は、磁気スケール100と同一の幅で
形成されている。
【0036】上記磁気スケール100は、弾性体からな
り、円環の一部を切り欠いた形状で形成されている。そ
して、本体101側の嵌合部である上記溝状の凹部10
7の直径より小径になるようになっており、また、その
幅も上記凹部107の溝幅と同一になるように形成され
ている。
【0037】取り付けに際しては、図10(c)に示す
ように凹部107より小径に形成されている磁気スケー
ル100を、図10(b)に示すように、磁気スケール
100の内径が、上記本体101の最大径より大径とな
るように外力を加えて弾性変形させ、本体101の嵌合
部である溝状の凹部107に嵌合させる。そして、磁気
スケール100の円環の切欠部を、上記凸部105に合
わせて外力を取り除くと、該磁気スケール100は自己
の収縮方向への弾性復元力によって、本体101の中央
部に設けられた溝状の凹部107に嵌合されて確実に保
持される。
【0038】しかるのち、本体101の外周に、回転部
材であるロータ106を上記磁気スケール100を覆う
ように配設させる。このロータ106の外周部の一部に
は、開口が設けられており、この開口部分に磁気センサ
ー102を、ネジ104によって取り付けられた板バネ
103によって設置する。従って、磁気センサー102
は、上記ロータ106の外周部に設けられた開口部から
ロータ106内に配設された磁気スケール100の周面
上の着磁パターンに接触押圧される。
【0039】また、上記磁気センサー102からは、信
号出力用のリード線108が引き出されており、その長
さは磁気センサー102が回転部材であるロータ106
と共に回転可能な長さになっている。
【0040】このように構成された第4実施例の位置検
出機構は、本体101の外周面側に設けられたロータ1
06が磁気センサー102と共に回転し、該磁気センサ
ー102が、このロータ106内に配設されている磁気
スケール100の周面上の着磁パターンを正確に読み取
り、ロータ106の位置検出を行なう。
【0041】以上説明したとおり、この第4実施例の磁
気スケール100は、本体側101の嵌合凹部107の
挿入側の大径部に対しても嵌合させることができ、また
容易に固着させることができる。さらに、本体の溝状の
凹部107の幅と磁気スケール100の幅を同一とし、
加えて位置決め用の凸部105を設けているために、該
磁気スケール100の回転軸方向の位置決めが容易に、
しかも確実にできる。
【0042】図11は、本発明の第5実施例を示す位置
検出機構を示す図であって、(a)は要部斜視図、
(b)は正面図、(c)は磁気スケール110の拡大図
をそれぞれ示している。図11に示すとおり、この第5
実施例は、円弧状の磁気スケールの端面に着磁パターン
を設けた例である。その構成を以下に詳しく説明する。
【0043】磁気スケール110は、角度180°以下
の部分円弧形状の弾性体片で形成され、その外径は回転
部材であるロータ111に形成された嵌合取付部111
aより大径であって、その円周長さは等しいか、もしく
はやや短くなるように形成されている。この磁気スケー
ル110を、中空の円筒体からなるロータ111の内周
面の一部に形成された凹部からなる嵌合取付部111a
に、この取付部111aより小径となるように外力を加
えて弾性変形させて嵌合させた後に外力を取り除く。す
ると、該磁気スケール110の切欠凹部の両端面113
がロータの角部114を押し付けるような状態となっ
て、該磁気スケール110はロータ111の内周面の嵌
合取付部111aに確実に保持されることになる。
【0044】そして、ロータ111と一体的に回転する
磁気スケール110とその端面に配設された着磁パター
ン115が、固定部材(図示せず)に固着された磁気セ
ンサー112によって正確に読み取られ、該ロータ11
1の位置を検出する。
【0045】このように構成された第5実施例の位置検
出機構では、着磁パターン115を磁気スケール110
の端面に配置したため、回転軸に対して平行に磁気スケ
ール110と着磁パターン115を配置することがで
き、磁気センサー112などにより構成される回転角検
出装置等を、回転体(ロータ111)の外径より内側に
配置することができる。従って、小径で小型の位置検出
装置を提供することができる。さらにまた、組立後でも
軸方向の部品の移動、組み付け作業等を行なうことがで
きるので、組立、取り外し作業が容易となる。
【0046】図12は、本発明の第6実施例を示す位置
検出機構を示す図であって、(a)は要部斜視図、
(b)は正面図をそれぞれ示している。図12に示すと
おり、この第6実施例は、磁気スケール120の最終固
定のための接着剤として、両面テープを使用した例であ
る。その構成を以下に詳しく説明する。
【0047】回転部材であるロータ121は、小径部と
大径部を有する中空の円筒体であって、その中央部に段
差が形成されている。そして、磁気スケール120側の
嵌合取付部である小径部側の外周面には、嵌合接着剤と
して両面テープ125が巻回されている。磁気スケール
120は、上記ロータ121の小径部より若干小さい内
径を有する円環の一部を切り欠いた形状をなし、その材
質は弾性体、例えばナイロン等で形成されている。そし
て、この磁気スケール120を、外力によってロータ1
21の嵌合径より大径になるように弾性変形させて、ロ
ータ121の小径部側から挿入し、段差部の壁面に当接
する位置まで挿入する。このとき、磁気スケール120
の切欠部は、組み付け後に磁気センサー122が摺動し
ない回転角位置になるように位置決めする必要がある。
そして、外力を解除すると、この磁気スケール120は
内側の方向に自己の有する弾性復元力によって弾性収縮
し、上記ロータ121の小径部に巻回された両面テープ
125の周面上に確実に保持されて固定される。
【0048】上記磁気センサー122は、磁気スケール
120がロータ121に嵌合したときに、該磁気スケー
ル120の外周面に接触する位置に固定部材(図示せ
ず)によって固定されており、ロータ121と一体的に
回転する磁気スケール120の外周面に設けられた着磁
パターン(図示せず)を正確に読み取って、ロータ12
1の位置検出が行われる。
【0049】このように構成された第6実施例の位置検
出機構では、磁気スケール120はロータ121に設け
られた段差によって、軸方向の位置決めが容易にでき
る。そして、その固定手段として磁気スケール120自
身の弾性復元力に加えて、両面テープ125の接着力に
より確実にロータ121に固定されるので、ロータ12
1と磁気スケール120間の嵌合は確実なものとなり、
より高い精度を得ることができる。
【0050】以上説明したように、上記第1〜第6実施
例によれば、磁気スケールを弾性体によって形成し、ま
た、その形状を円環の一部を切り欠いた形状もしくは円
弧状に形成し、この磁気スケールは自己の有する弾性復
元力をロータへの固定保持に利用しているため、その固
定手段には必ずしも接着剤等を必要としないにもかかわ
らず、回転部材であるロータとの嵌合はガタがなく、確
実に固着される。従って、精度の高い位置検出が容易に
実現でき、取り付け、取り外し作業も容易に行なうこと
ができる。さらに、1種類の磁気スケールで異なる直径
の回転体に組込むことができるので、少ない種類の磁気
スケールで多くの回転体への対応が可能となる。従っ
て、安価で経済的な位置検出機構を提供することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
部材と磁気スケールとの嵌合を確実に行なったことによ
り、位置検出精度の向上が得られ、さらに、着磁パター
ンを他の機能部材上ではなく、容易に交換可能な磁気ス
ケール上に単独で形成するようにしたので、製造、交換
作業が容易にでき、しかも安価で経済的な位置検出機構
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示す位置検出機構の分解斜視図
と正面図。
【図2】本発明の第1実施例を示す位置検出機構を有す
る超音波モータの上半分を断面にした側面図。
【図3】上記図2のII−II線に沿う縦断面図。
【図4】上記図2の位置検出機構の斜視図。
【図5】上記図2の位置検出機構の要部斜視図。
【図6】上記図2の磁気センサーと着磁パターン面との
間隔を一定に保持する間隔保持機構の要部拡大図。
【図7】上記第1実施例の位置検出機構の変形例を示す
縦断面図。
【図8】本発明の第2実施例を示す位置検出機構の要部
詳細図であって、(a)は要部斜視図、(b)は側面が
わの、(c)は正面側の中央縦断面図。
【図9】本発明の第3実施例を示す位置検出機構の要部
詳細図であって、(a)は要部斜視図、(b)は側面が
わの上半分の、(c)は正面側の中央断面縦側面図。
【図10】本発明の第4実施例を示す位置検出機構の要
部詳細図であって、(a)は要部拡大斜視図、(b)
(c)は磁気スケール100の斜視図、(e)は中央縦
断面、(d)は全体の斜視図。
【図11】本発明の第5実施例を示す位置検出機構の要
部詳細図であって、(a)は要部斜視図、(b)は正面
図、(c)は磁気スケールの正面図。
【図12】本発明の第6実施例を示す位置検出機構の要
部詳細図であって、(a)は要部斜視図、(b)は正面
図。
【符号の説明】
61,5,81,91,106,111,121………
ロータ(回転部材) 63,13,86,115……着磁パターン 62,14,82,102,112,122……磁気抵
抗素子(磁気センサー) 64,15……固定部材(支持板) 60,30,80,90,100,110,120……
磁気スケール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に対して回動自在に配設され
    た回転部材と、 円環の一部を切り欠いた形状、もしくは円弧状に形成さ
    れており、上記回転部材に弾性的に嵌合して保持される
    と共に、該回転部材の回転方向に沿って着磁パターンが
    変化する磁気スケールと、 上記固定部材に、上記磁気スケールの着磁パターンと対
    向するように設けられた磁気センサーと、 を具備することを特徴とする位置検出機構。
JP5266669A 1993-10-25 1993-10-25 位置検出機構 Withdrawn JPH07120209A (ja)

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