JPH0711981U - ハンガ - Google Patents

ハンガ

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JPH0711981U
JPH0711981U JP008097U JP809794U JPH0711981U JP H0711981 U JPH0711981 U JP H0711981U JP 008097 U JP008097 U JP 008097U JP 809794 U JP809794 U JP 809794U JP H0711981 U JPH0711981 U JP H0711981U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの折り畳みハンガの肩の開きの角度を調
整可能として、衣服の各種類、形状、寸法に合わせて幅
広く利用できるようにする。 【構成】 本願考案に係るハンガは、縦杆4が、主杆部
3に対して相対的に上下に変位することによって、下部
ヒンジ部6が左肩支持片10及び右肩支持片20を下方
に引き下げ或いは上方に押し上げ、左肩片1と右肩片2
との開閉角度を変化させ得るものである。そして開閉位
置決め手段5は、左肩片1と右肩片2とが全開状態と折
り畳み状態との中間の角度をなすとき、主杆部3と縦杆
4との位置関係を保持して、その角度を維持する。尚、
上記左肩片1と右肩片2とに伸縮可能なもの、可撓性を
有するものを採用することにより、衣服の寸法の変化や
婦人のスカートにも対応することが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンガの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、セーターやワイシャツ或いは上着を掛けるハンガにおいて、セータ ー等の首内部へ通し易いように、両肩が開閉可能な構造を採るものが見られた。
【0003】 ところが、このような従来の折り畳み式のハンガは、セーターやシャツ等の首 をスムーズにくぐり抜けることにのみ主眼が注がれ、それ一つでは、吊るされる 衣服の種類や形状の寸法の異なりに対して、きめ細やかに対応することは出来な かった。これは、ハンガという、比較的簡単な構成部材よりなるものにおいて、 折り畳みという構造を加えること自体が構成を格段に複雑化するものであり、こ れ以上の改良を加えようという発想がなしにくいものであったからである。
【0004】 より具体的には、実開平2−147085号公報には、主杆部と、長尺条の左 肩片と、長尺条の右肩片と、縦杆と、左肩支持片と、右肩支持片とを備えたハン ガ本体と、このハンガ本体の中央上部に設けられたフック等の吊着手段とを備え 、主杆部は、その左右対称位置に左肩片と右肩片の双方の基部が、夫々第1ヒン ジ部及び第2ヒンジ部を介して固定されており、上記縦杆は、上記主杆部に対し て上下に摺動可能に配位され、この主杆部下部に下部ヒンジ部が形成され、この 下部ヒンジ部を介して上記左肩支持片の下端部と、右肩支持片の下端部とが固定 され、上記左肩支持片の上端部は、第3ヒンジ部を介して、左肩片下面の第1ヒ ンジ部より先端側に固定され、上記右肩支持片の上端部は、第4ヒンジ部を介し て、右肩片下面の第2ヒンジ部より先端側に固定されたハンガが提案されている 。このハンガは、縦杆が、主杆部に対して相対的に上昇することにより、下部ヒ ンジ部が左肩支持片及び右肩支持片を上方に押し上げて、左肩片と右肩片とを開 状態とし、他方、縦杆が、主杆部に対して相対的に下降することによって、下部 ヒンジ部が左肩支持片及び右肩支持片を下方に引き下げ、左肩片と右肩片とを閉 状態になすものである。
【0005】 このハンガは、上述のように、縦杆が上下動することによって、左肩片と右肩 片とが開閉するものであるが、左肩片と右肩片との角度は、開状態と閉状態との 2つの状態となるに過ぎなかった。
【0006】 また、実公昭37−143993号公報においては、主杆部と縦杆とを、上下 2か所で係止し得るようにした開閉位置決め手段を設け、左肩片と右肩片とを開 状態と閉状態との2つの状態に係止するようにしたハンガが提案されている。
【0007】 ところが、このハンガにあっても、左肩片と右肩片との角度は、開状態と閉状 態との2つの状態となるに過ぎず、開状態における左肩片と右肩片との角度を、 調整し得るものではなかった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来のハンガにあっては、開状態と閉状態との2つの状態、即ち 、使用状態と折り畳み状態との2種類の状態を選択し得るに止まり、使用状態に おける左肩片と右肩片との角度の調整をし得るものではなかった。 しかし、掛けようとする衣服は、左右の両肩の角度が様々である。例えば、紳 士服と、婦人服とでは、肩のなす角度が全く異なるものである。このような違い に対し、従来のような使用状態における左肩片と右肩片との角度の調整が不可能 なハンガを用いると、服によっては、皺が寄ったり、型崩れしたりと、却って好 ましくない結果を生むものである。 本願考案は、開状態と閉状態との2つの状態をなす折り畳み可能なハンガにお いて、開状態における角度調整、即ち、使用状態における左肩片と右肩片との角 度の調整をなすことのできるハンガの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本願第1の考案に係るハンガは、主杆部3と、長尺条の左肩片1と、長尺条の 右肩片2と、縦杆4と、左肩支持片10と、右肩支持片20と、開度調整手段5 とを備えたハンガ本体と、このハンガ本体の中央上部に設けられたフック等の吊 着手段40とを備える。上記主杆部3は、その左右対称位置に左肩片1と右肩片 2の双方の基部が、夫々第1ヒンジ部11及び第2ヒンジ部21を介して固定さ れている。上記縦杆4は、上記主杆部3に対して上下に摺動可能に配位され、こ の主杆部3下部に下部ヒンジ部6が形成され、この下部ヒンジ部6を介して上記 左肩支持片10の下端部と、右肩支持片20の下端部とが固定されている。上記 左肩支持片10の上端部は、第3ヒンジ部12を介して、左肩片1下面の第1ヒ ンジ部11より先端側に固定され、上記右肩支持片20の上端部は、第4ヒンジ 部22を介して、右肩片2下面の第2ヒンジ部21より先端側に固定される。縦 杆4は、主杆部3に対して相対的に上昇し或いは下降することによって、下部ヒ ンジ部6が左肩支持片10及び右肩支持片20を上方に押し上げ或いは下方に引 き下げ、左肩片1と右肩片2との開閉角度を変化させ得るものである。そして、 上記の開度調整手段50は、縦杆4の主杆部3に対する最上昇位置と最下降位置 との間の少なくとも1つの中間位置において、縦杆と主杆部との位置関係を固定 するものであることを特徴とする。
【0010】 次に本願第2の考案に係るハンガは、上記の第1の考案における開度調整手段 5が、主杆部3に上下方向に形成された貫通溝50と、縦杆4に外方向へ付勢さ れた状態で設けられた突起52とから構成され、この貫通溝50は、その上部と 下部と中間部との少なくとも3か所に切欠部51a,51b,51c,51d, 51eが形成されたものであり、突起52は、貫通溝50の内部から外方向に向 けて挿通され得る頂部と、この頂部より低い高さの段部53a,53bとを備え 、段部53a,53bは、貫通溝50の横幅よりも大きく、且つ切欠部51a, 51b,51c,51d,51eより小さく形成されることにより、貫通溝50 の周縁に内部から当接すると共に、切欠部51a,51b,51c,51d,5 1eの内部から外方向に向けて突出するものであることを特徴とするものである 。
【0011】 本願の第3の考案に係るハンガは、上記の第2の考案に係るハンガにおいて、 縦杆が、上端にフック等の吊着手段40を有する杆400と、杆400の中間部 に回動可能に設けられた筒状胴部410と、杆400の下部に回動可能に設けら れたヒンジ保持体60とから構成され、筒状胴部410に、上記の突起52が設 けられ、ヒンジ保持体60に、上記の下部ヒンジ部6a,6bが設けられたこと を特徴とするものである。
【0012】
【作用】
上記構成を採る本願第1の考案にあっては、主杆部3に対して縦杆4を摺動す ることにより、左肩支持片10及び右肩支持片20の下端部を牽引或いは押圧し て、左肩支持片10及び右肩支持片20の先端部の左肩片1と右肩片2を引き或 いは押し、左肩片1と右肩片2の肩を広げたり窄めたりすることができる。より 詳しくは、縦杆4は、主杆部3に対して相対的に下降することによって、下部ヒ ンジ部6が左肩支持片10及び右肩支持片20を下方に引き下げ、左肩片1と右 肩片2とが閉状態となる。他方、縦杆4は、主杆部3に対して相対的に上昇する ことによって、下部ヒンジ部6が左肩支持片10及び右肩支持片20を上方に押 し上げ、これにより、左肩片1と右肩片2とが開状態となる。そして、従来の折 り畳みハンガにあっては、縦杆の主杆部に対する最下降位置(即ち、左肩片1と 右肩片2とが閉状態となる位置)と、最上昇位置(即ち、左肩片1と右肩片2と が全開状態となる位置)との間の2つの位置を選択し得るに過ぎなかったが、本 願考案においては、最下降位置と最上昇位置との間の少なくとも1つの中間位置 において、縦杆と主杆部との位置関係を固定する開度調整手段5を設けることに よって、左肩片1と右肩片2とを全開に到るまでの中間の開度に保持することが できる。よって、このハンガにおいては、全開状態と中間の開度の状態との少な くとも2つの開度に、左肩片1と右肩片2とを保持することができ、例えば、男 性用と女性用との衣服の肩の角度の差異に対応し得るものである。
【0013】 本願第2の考案にあっては、段部53a,53bを含む突起52全体を切欠部 51a,51b,51c,51d,51eに挿通させることにより、縦杆4と主 杆部3との位置関係が固定される。突起52を押し込むと、突起52は、その頂 部のみが貫通溝50に挿通すると共に、段部53a,53bが貫通溝50の周縁 に内部から当接した状態で、貫通溝50に沿って摺動可能となり、縦杆4と主杆 部3との位置関係を調整し得る。
【0014】 本願の第3の考案に係るハンガは、上記の第2の考案に係るハンガにおいて、 縦杆が、上端にフック等の吊着手段40を有する杆400と、杆400の中間部 に回動可能に設けられた筒状胴部410と、杆400の下部に回動可能に設けら れたヒンジ保持体60とから構成されているため、フック等の吊着手段40を自 由に回すことができる。しかも、筒状胴部410に、上記の突起52が設けられ 、ヒンジ保持体60に、上記の下部ヒンジ部6a,6bが設けられているため、 フック等の吊着手段40を回しても、左肩片1と右肩片2との開閉機構及び開度 調整手段の作用に、支障が生ずることはない。
【0015】
【実施例】
以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的に説明する。 図1へ本願考案の一実施例を示す。この図に示す通り、本願考案に係るハンガ は、主杆部3と、長尺条の左肩片1と、長尺条の右肩片2と、縦杆4と、左肩支 持片10と、右肩支持片20と、開閉位置決め手段5とを備えたハンガ本体と、 このハンガ本体の上部中央に設けられたフック等の吊着手段40とからなる。こ の実施例では、フック等の吊着手段40は、縦杆4の上端に設けられている。尚 、左肩片1は図中右側に描かれているが、使用時上着の左肩に対応して左肩片と して説明する。同じく右肩片2は図中左側に描かれているが、使用時上着の右肩 に対応して右肩片として説明する。 以下各構成について順に説明する。
【0016】 主杆部3は、中空の筒状体であり、上部が開口部30を有し、底部に貫通孔3 1が設けられている(図2)。主杆部3の外周面の左右対称位置に左肩片1と右 肩片2の双方の基部が、夫々第1ヒンジ部11及び第2ヒンジ部21を介して固 定されている。ここで、第1ヒンジ部11と第2ヒンジ部21とは、主杆部3を 挟んで、互いに離れた位置に固定されたものを掲げるが、このようなものに限定 するものではなく、例えば、第1ヒンジ部11と第2ヒンジ部21とは、同軸に 形成され、共に主杆部3の正面或いは背面に固定されるものとして実施すること も可能である。
【0017】 主杆部3の外周面の適宜位置には、上下に伸びる貫通溝50が形成されている 。この貫通溝50は、主杆部3外部より内部に貫通するものである。更にこの貫 通溝50は、他より溝幅が広くなり左右に枝分かれした状態の嵌合用切欠部51 a,51b,51c,51d,51eが形成されている。 この嵌合用切欠部は、示した5つの数に限定するものではなく、これ以上の数 貫通溝50に設けられていても実施可能である。又逆に5つよりも少ない数であ っても実施可能である。
【0018】 上記縦杆4は、胴部が円筒状体であり、主杆部3内部に収容される。縦杆4は 、主杆部3内にて、主杆部3に対し上下に摺動可能である。ここで縦杆4は、中 空の主杆部3内部に収容されるものとして説明するが、このような構造に限定す るものではなく、縦杆3が主杆部3に対し上下に摺動可能なるものであれば、他 の固定構造をさいようすることも可能である。 更に縦杆4は、上部にフック等他への吊着手段40を有する。この吊着部材4 0の首41は、主杆部3内部において縦杆4が摺動するのに邪魔にならない程度 の長さを有するものである。又この実施例において、吊着手段40は縦杆4上部 に形成されたものを示したが、主杆3の上部に設けられるものであっても実施可 能である。 縦杆4の底部からは、シャンク42が下方に突出する。このシャンク42は、 主杆部3の貫通孔31から外部へ突出するものである。
【0019】 上述の縦杆4を構成するのに最も好適なものを図2を用いて説明する。縦杆4 は、長尺条の杆400と、円筒状の胴部410とによって構成されるものとし、 この杆400の上端に上記吊着手段40を形成することにより、最も簡単に実施 することができる。この場合、杆400の上部が上記首41をなし、下部が上記 シャンク42をなすのである。 このような杆400を、円筒状胴部410の中心へ貫くように通し、固定すれ ばよいのである。この固定方法について説明すると、円筒状胴部410の上面中 央に貫通孔411を形成し、円筒状胴部410の底面は開口部412を形成して おくのが適当である。このように円筒状胴部410とシャンク42とを別部材に よって構成し、円筒状胴部410に対してシャンク42が、その長手方向を軸と して回動可能となり、吊着手段40の向きを自由に変えることができる。 上述の円筒状胴部410上面の貫通孔411は、内周面に逆鉤413が形成さ れており、上記杆400の上部にこの逆鉤413を挟んで、上当たり401と下 当たり402とが形成されている。この上当たり401と下当たり402の間に 上記逆鉤413が挟まれることによって、杆400と円筒状胴部410とが一体 となっているのである。
【0020】 同様に杆400の下部にも、下部上当たり403と下部下当たり404とが形 成されている。この下部上当たり403と下部下当たり404との間に下部ヒン ジ部6を形成するヒンジ保持体60が固定される。詳述すると板状のヒンジ保持 体60の中央に貫通孔600が形成され、この貫通孔600の内周面に逆鉤62 が形成されている。貫通孔600内に、ヒンジ保持体60が通され、逆鉤61が 、上記下部上当たり403と下部下当たり404との間に挟まれることによって 、ヒンジ保持体60が杆400下部に固定されるのである。
【0021】 主杆部3の内部と、縦杆4の円筒状胴部410内部とには、双方に跨がる発条 7が収容されている。この発条7は、押し発条であり、主杆部3内から縦杆4の 円筒状胴部410を上方へ押し出すように、常時縦杆4の円筒状胴部410を付 勢するものである。
【0022】 又縦杆4の円筒状胴部410には、前述の主杆部3の貫通溝50と共に突起5 2が形成されている。この突起52は、円筒状胴部410の周面の適宜位置に形 成され、図1及び図2へ示すように、主杆部3の内部から貫通溝50内へ入り込 んでいる。この突起52は、貫通溝50をガイドとして、貫通溝50内を上下に 摺動することが可能である。
【0023】 この突起52について、更に詳述すると、突起52の両肩には、突起52の頂 部より低い高さの段部53a,53bが形成されている。又突起52は、段部5 3a,53bも含め、その突出方向に対して、後方に引っ込むことが可能なよう に、円筒状胴部410に設けられた可撓部54上に形成されている(図3)。可 撓部54は、突起52及び段部53a,53bを突出方向に対して常時出張らせ た状態に維持するものであるが、突起52を押すことによって、後退することが 可能なものである。このような可撓部54は、発条やゴム等の弾性体によって形 成されるものであってもよいが、図3へ示す構成を採用するものであっても実施 可能である。これは、円筒状胴部410をプラスチック等の素材によって形成し 、この円筒状胴部410の突起52が設けられた付近を弓なりで外力によって後 退することが可能な隆起部として、可撓部54を形成したものである。図3にお いて、この可撓部54を円筒状胴部410と隔てる切れ込み55a,55bは、 円筒状胴部410の下方の開口部412まで達するものではないが、切れ込み5 5a,55bは、円筒状胴部410の下方の開口部412まで達するものであっ ても実施可能である。
【0024】 上述のような構成を採ることによって、例えば図4に示すように突起52の両 段部53a,53bを切欠部51bの両側に遊嵌することにより、発条7の付勢 に抗して、突起52を貫通溝50の切欠部51bの位置に止めることができる。 そして、突起52の位置を変える際には、突起52を外部より押し込むことによ り、可撓部54を後退させて主杆部3内部へ突起52の両段部53a,53bを 潜り込ませ(図4一点鎖線の状態にして)、貫通溝50の長手に沿って突起52 を移動させる。所望の切欠部51c(51a,51d,51e)にて再び可撓部 54の押圧力を利用して、突起52の両段部53a,53bを主杆部3外部へ突 出させる。これにより、突起52の主杆部3に対する位置、即ち縦杆4の円筒状 胴部410の主杆部3に対する位置を決定することができるのである。そして、 この突起52の両段部53a,53bと、切欠部51a,51b,51c,51 d,51eとが開閉位置決め手段5を構成しているのである。
【0025】 図1へ示すように、杆400の下部に固定されたヒンジ保持体60は、その左 右両端に設けられた下部第1ヒンジ6a及び下部第2ヒンジ6bと共に下部ヒン ジ部6を構成するものである。この下部第1ヒンジ6aと下部第2ヒンジ6bと は、ヒンジ保持体60を挟んで間隔を隔てた状態に固定されるものを掲げたが、 このようなものに限定するものではなく、ヒンジ保持体60を介さずに直接杆4 00の下部に固定されるものであっても実施可能である。この場合、下部第1ヒ ンジ6aと下部第2ヒンジ6bとは、互いに同軸に固定されるものであっても実 施可能である。
【0026】 左肩片1及び右肩片2の先端には、衣服の滑りを排除するために、ゴム或いは プラスチック等の摩擦係数の大きな素材によって、形成された滑り止め部100 ,200が形成されている。滑り止め部100,200には、更に滑り止めの効 果を向上するために、夫々小突起300を設けても実施可能である。又必要がな ければ、このような滑り止め部100,200を設けずに実施することも可能で ある。 左肩片1は下方より板状の左肩支持片10によって支持され、又右肩片2は下 方より板状の右肩支持片20によって支持されることによって、両肩片は主杆3 に対する角度を維持するものである。詳述すると、左肩片1の胴部下面の適宜位 置には、第3ヒンジ部12を介して左肩支持片10の上端部が固定されている。 同様に、右肩片2の胴部下面の適宜位置には、第4ヒンジ部22を介して右肩支 持片20の上端部が固定されている。
【0027】 そして、左肩支持片10の下端部は、既述の下部第1ヒンジ6aを介してヒン ジ保持体60の左端部に固定され、同じく右肩支持片20の下端部は、既述の下 部第2ヒンジ6bを介してヒンジ保持体60の右端部に固定されている。
【0028】 上記縦杆4が、主杆部3に対して相対的に上下に変位することによって、下部 ヒンジ部6が左肩支持片10及び右肩支持片20を下方に引き下げ或いは上方に 押し上げ、左肩片1と右肩片2との開閉角度を変化させ得るものである。このと き縦杆4を構成する円筒状胴部410が主杆部3に対して相対的に上下に変位す ることになり、既述の突起52の両段部53a,53bが、適当な切欠部51a ,51b,51c,51d,51e内に嵌まることにより、左肩片1と右肩片2 とが所望の開閉角度のとき、主杆部3と縦杆4との位置関係を保持するものであ る。このような動作により、例えば図5へ示す状態に折り畳むことが可能であり 、図1に示す左右肩片1,2が開いた状態から、この図5へ示す閉じた状態に至 る任意の角度において、開閉位置決め手段5による位置決めが可能となっている のである。尚、この実施例では、貫通溝50の上端に設けられた切欠部51aが 、縦杆の主杆部に対する最上昇位置を規定するものとなり、貫通溝50の下端に 設けられた切欠部51eが、縦杆の主杆部に対する最下降位置を規定するものと なり、他の切欠部51b,51c,51dが中間位置を規定するものとなる。
【0029】 この開閉位置決め手段5について、更に他の実施例を図6へ示す。この図6へ 示す通り、杆400の上当たり401よりも上方に円筒状の蓋体450を通すも のである。この蓋体450は、中央に挿通孔451が貫通するものである。そし て、下方に開口し、その内周面に螺刻部452が形成されている。
【0030】 詳述すると、杆400の上当たり401よりも上方に更に第2の下当たり43 1を形成しておく。下当たり431の上方に上記蓋体450の挿通孔451が嵌 合するのである。そして主杆部3の上部外周面にも螺刻部453を形成し、この 螺刻部453に上記蓋体450の螺刻部452が螺合する。このように構成する ことによって、螺刻部453に対する螺刻部452の変位によって、主杆部3に 対する縦杆4の位置を変えることが可能であり、このような位置変えに従って、 左右肩片1,2の開閉角度が変化するものである。このような構成を採ることに よって、突起52と、貫通溝50とに、段部53a,53bや、切欠部51a, 51b,51c,51d,51eというような構成を施す必要がない。更には、 縦杆4に円筒状胴部410という構成を設けずとも同様の効果が得られる(図示 しない)。
【0031】 又逆に蓋体450を設けず、主杆部3内周面と、円筒状胴部410とが直接螺 合する構造を採ることも可能である(図示しない)。円筒状胴部410の上面が 、別体の蓋体として形成され、円筒状胴部410上部に螺合するものとすれば、 主杆部3と縦杆4との位置決めには関係なく、発条7の押圧力を調整することが 可能である(図示ない)。
【0032】 尚図6において、蓋体450は、内部の奥行きが浅めに描かれているが、位置 決めの構造理解のためにのみ掲げたものであり、実際には、更に深い奥行きを持 つように形成して、主杆部3を更に深く内部へ導入することが可能な構成を採る ことにより、広いレンジでの左右肩片1,2の開閉角度の選択が行えるものであ る。
【0033】 このような構成を採ることによって、突起52の両段部53a,53bと、主 杆部3の切欠部51a,51b,51c,51d,51eというような構成を採 らずとも、左右肩片1,2の開閉角度の位置決めが行える。この場合、位置決め は、無段階に行うことが可能である。 尤も、折り畳んだ状態即ち、貫通溝50の最下部に突起52がきた際、この状 態を確実に維持するよう、突起52へ両段部53a,53bを設け、この貫通溝 50の最下部にのみ切欠部51を形成して対応すれば効果的である。 尚、この実施例では、貫通溝50の上端が、縦杆の主杆部に対する最上昇位置 を規定するものとなり、貫通溝50の下端が、縦杆の主杆部に対する最下降位置 を規定するものとなり、主杆部3の螺刻部453と、縦杆4の上記蓋体450の 螺刻部452との螺合位置が、中間位置を規定するものとなる。
【0034】 次に本願考案の係るハンガの左肩片1と右肩片2付近の構成について、更に他 の実施例を説明する。 図7に示すように、左肩片1と右肩片2双方の基部付近は、中空の偏平な筒状 部150(図7において、左肩片1側を代表として図示し、説明する。従って特 に番号は付さないが、右肩片2も同様の構造を採用するものである。)として形 成され、左肩片1右肩片2双方の先端側部位160(夫々第3ヒンジ部12及び 第4ヒンジ部22が設けられた部位よりも肩片の先の部分)は、その基部側が、 この偏平な筒状部150内に収容される。そして、必要に応じて、筒状部150 内から先端側部位160を引き出し或いは筒状部150内へ先端側部位160を 押し込み左肩片1(右肩片2)の長さを調整することができるものである。
【0035】 この場合、筒状部150内から先端側部位160を最大限引き出した際、先端 側部位160が脱落しないように、先端側部位160の基部に適当な引っ掛かり を設けて筒状部150の口付近で引っ掛かるようにしておけばよい(図示しない )。又先端側部位160に図7へ示すような波打ち状部位171を形成し、筒状 部150内にこの波打ち状部位171の適宜部位と係合する突起151を設けて おき、上記筒状部150に対する先端側部位160の出し入れによって得た所望 の位置が簡単にずれないように形成しても効果的である。
【0036】 左肩片1と右肩片2付近の構成について、更に他の実施例を図8へ示す。これ は、左肩片1と右肩片2の夫々第3ヒンジ部12及び第4ヒンジ部22が設けら れた部位よりもの先で、滑り止め部100,200よりも基部側の適当な部位に ヒンジ8,8を形成し、左肩片1と右肩片2の双方折り畳み可能としてもよい。
【0037】 このようなヒンジ8,8を含めて、各ヒンジ部(第1ヒンジ部11、第2ヒン ジ部21、下部第1ヒンジ6a、下部第2ヒンジ6b、第3ヒンジ部12、第4 ヒンジ部22)の折り畳みの構造については、図示した蝶番構造のものに限定す るものではなく、例えば、ヒンジによって繋がれる両側の部材そのものをプスチ ック等の可撓性を有する素材によって一体に形成し、その部材に他より肉厚が薄 く、折り曲げ、復元可能な部位を形成して、これをヒンジ部としても実施可能で ある。
【0038】 左肩片1と右肩片2とは、夫々、適当な可撓性を有する素材によって形成し、 スカートの胴部内に撓んだ状態で入り込み、その復原力によってスカートをも保 持するものとしても汎用性という点で効果的である。
【0039】
【考案の効果】
本願第1の考案の実施によって、折り畳みの構造と共に、左肩片と右肩片とが なす角度を任意選択することが可能であり、掛ける衣服の種類、形状に応じて、 適切な状態にこれを吊るすことが可能である。従って一つの折り畳み式のハンガ が、各種衣服に対して、皺や型崩れを起こさずに対応することが可能となった。
【0040】 本願第2の考案に係るハンガにおいては、上記の第1の考案の効果に加え、切 欠部から突出した突起を押し込むことによって、主杆部と縦杆との位置関係を可 変とすることができる。その際、突起は貫通溝にガイドされた状態で上下に摺動 するため、安定した状態で上下に摺動し、他の切欠部に確実に突起を係合させる ことができる。
【0041】 本願第3の考案に係るハンガにおいては、上記の第2の考案の効果に加え、折 り畳み及び開度調整の機構を害することなく、フック等の吊着手段を自由に回す ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】本願考案の上記実施例の要部略縦断面図であ
る。
【図3】本願考案の上記実施例の要部斜視図である。
【図4】本願考案の上記実施例の要部拡大斜視図であ
る。
【図5】本願考案の上記実施例の全体正面図である。
【図6】本願考案の他の実施例の要部縦断面図である。
【図7】本願考案の他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図8】本願考案の更に他の実施例を示す要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 左肩片 2 右肩片 3 主杆部 4 縦杆 5 開度調整手段 6 下部ヒンジ部 10 左肩支持片 11 第1ヒンジ部 12 第3ヒンジ部 20 右肩支持片 21 第2ヒンジ部 22 第4ヒンジ部 40 吊着手段 50 貫通溝 51a,51b,51c,51d,51e 切欠部 52 突起 53a,53b 段部 60 ヒンジ保持体 400 杆 410 筒状胴部 431 下当たり

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主杆部と、長尺条の左肩片と、長尺条の
    右肩片と、縦杆と、左肩支持片と、右肩支持片と、開度
    調整手段とを備えたハンガ本体と、このハンガ本体の中
    央上部に設けられたフック等の吊着手段とを備え、 主杆部は、その左右対称位置に左肩片と右肩片の双方の
    基部が、夫々第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部を介して固
    定されており、 上記縦杆は、上記主杆部に対して上下に摺動可能に配位
    され、この主杆部下部に下部ヒンジ部が形成され、この
    下部ヒンジ部を介して上記左肩支持片の下端部と、右肩
    支持片の下端部とが固定され、 上記左肩支持片の上端部は、第3ヒンジ部を介して、左
    肩片下面の第1ヒンジ部より先端側に固定され、上記右
    肩支持片の上端部は、第4ヒンジ部を介して、右肩片下
    面の第2ヒンジ部より先端側に固定され、 縦杆が、主杆部に対して相対的に上昇し或いは下降する
    ことによって、下部ヒンジ部が左肩支持片及び右肩支持
    片を上方に押し上げ或いは下方に引き下げ、左肩片と右
    肩片との開閉角度を変化させ得るハンガにおいて、 上記の開度調整手段は、縦杆の主杆部に対する最上昇位
    置と最下降位置との間の少なくとも1つの中間位置にお
    いて、縦杆と主杆部との位置関係を固定するものである
    ことを特徴とするハンガ。
  2. 【請求項2】 上記の開度調整手段(5) が、主杆部(3)
    に上下方向に形成された貫通溝(50)と、縦杆(4) に外方
    向へ付勢された状態で設けられた突起(52)とから構成さ
    れ、 貫通溝(50)は、その上部と下部と中間部との少なくとも
    3か所に切欠部(51a)(51b)(51c)(51d)(51e) が形成され
    たものであり、 突起(52)は、貫通溝(50)の内部から外方向に向けて挿通
    され得る頂部と、この頂部より低い高さの段部(53a)(53
    b)とを備え、 段部(53a)(53b)は、貫通溝(50)の横幅よりも大きく、且
    つ切欠部(51a)(51b)(51c)(51d)(51e) より小さく形成さ
    れることにより、貫通溝(50)の周縁に内部から当接する
    と共に、切欠部(51a)(51b)(51c)(51d)(51e) の内部から
    外方向に向けて突出するものであることを特徴とする請
    求項1記載のハンガ。
  3. 【請求項3】 縦杆が、上端にフック等の吊着手段(40)
    を有する杆(400) と、杆(400) の中間部に回動可能に設
    けられた筒状胴部(410) と、杆(400) の下部に回動可能
    に設けられたヒンジ保持体(60)とから構成され、 筒状胴部(410) に、上記の突起(52)が設けられ、ヒンジ
    保持体(60)に、上記の下部ヒンジ部(6a)(6b)が設けられ
    たことを特徴とする請求項2記載のハンガ。
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