JP2545872Y2 - ハンガ - Google Patents

ハンガ

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JP2545872Y2
JP2545872Y2 JP1994008097U JP809794U JP2545872Y2 JP 2545872 Y2 JP2545872 Y2 JP 2545872Y2 JP 1994008097 U JP1994008097 U JP 1994008097U JP 809794 U JP809794 U JP 809794U JP 2545872 Y2 JP2545872 Y2 JP 2545872Y2
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輝幸 金城
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輝幸 金城
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハンガの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、セーターやワイシャツ或いは
上着を掛けるハンガにおいて、セーター等の首内部へ通
し易いように、両肩が開閉可能な構造を採るものが見ら
れた。
【0003】ところが、このような従来の折り畳み式の
ハンガは、セーターやシャツ等の首をスムーズにくぐり
抜けることにのみ主眼が注がれ、それ一つでは、吊るさ
れる衣服の種類や形状の寸法の異なりに対して、きめ細
やかに対応することは出来なかった。これは、ハンガと
いう、比較的簡単な構成部材よりなるものにおいて、折
り畳みという構造を加えること自体が構成を格段に複雑
化するものであり、これ以上の改良を加えようという発
想がなしにくいものであったからである。
【0004】より具体的には、実開平2−147085
号公報には、主杆部と、長尺条の左肩片と、長尺条の右
肩片と、縦杆と、左肩支持片と、右肩支持片とを備えた
ハンガ本体と、このハンガ本体の中央上部に設けられた
フック等の吊着手段とを備え、主杆部は、その左右対称
位置に左肩片と右肩片の双方の基部が、夫々第1ヒンジ
部及び第2ヒンジ部を介して固定されており、上記縦杆
は、上記主杆部に対して上下に摺動可能に配位され、こ
の主杆部下部に下部ヒンジ部が形成され、この下部ヒン
ジ部を介して上記左肩支持片の下端部と、右肩支持片の
下端部とが固定され、上記左肩支持片の上端部は、第3
ヒンジ部を介して、左肩片下面の第1ヒンジ部より先端
側に固定され、上記右肩支持片の上端部は、第4ヒンジ
部を介して、右肩片下面の第2ヒンジ部より先端側に固
定されたハンガが提案されている。このハンガは、縦杆
が、主杆部に対して相対的に上昇することにより、下部
ヒンジ部が左肩支持片及び右肩支持片を上方に押し上げ
て、左肩片と右肩片とを開状態とし、他方、縦杆が、主
杆部に対して相対的に下降することによって、下部ヒン
ジ部が左肩支持片及び右肩支持片を下方に引き下げ、左
肩片と右肩片とを閉状態になすものである。
【0005】このハンガは、上述のように、縦杆が上下
動することによって、左肩片と右肩片とが開閉するもの
であるが、左肩片と右肩片との角度は、開状態と閉状態
との2つの状態となるに過ぎなかった。
【0006】また、実公昭37−143993号公報に
おいては、主杆部と縦杆とを、上下2か所で係止し得る
ようにした開閉位置決め手段を設け、左肩片と右肩片と
を開状態と閉状態との2つの状態に係止するようにした
ハンガが提案されている。
【0007】ところが、このハンガにあっても、左肩片
と右肩片との角度は、開状態と閉状態との2つの状態と
なるに過ぎず、開状態における左肩片と右肩片との角度
を、調整し得るものではなかった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来のハ
ンガにあっては、開状態と閉状態との2つの状態、即
ち、使用状態と折り畳み状態との2種類の状態を選択し
得るに止まり、使用状態における左肩片と右肩片との角
度の調整をし得るものではなかった。しかし、掛けよう
とする衣服は、左右の両肩の角度が様々である。例え
ば、紳士服と、婦人服とでは、肩のなす角度が全く異な
るものである。このような違いに対し、従来のような使
用状態における左肩片と右肩片との角度の調整が不可能
なハンガを用いると、服によっては、皺が寄ったり、型
崩れしたりと、却って好ましくない結果を生むものであ
る。本願考案は、開状態と閉状態との2つの状態をなす
折り畳み可能なハンガにおいて、開状態における角度調
整、即ち、使用状態における左肩片と右肩片との角度の
調整をなすことのできるハンガの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1の考案に係るハ
ンガは、主杆部3と、長尺条の左肩片1と、長尺条の右
肩片2と、縦杆4と、左肩支持片10と、右肩支持片2
0と、開度調整手段5とを備えたハンガ本体と、このハ
ンガ本体の中央上部に設けられたフック等の吊着手段4
0とを備える。上記主杆部3は、その左右対称位置に左
肩片1と右肩片2の双方の基部が、夫々第1ヒンジ部1
1及び第2ヒンジ部21を介して固定されている。上記
縦杆4は、上記主杆部3に対して上下に摺動可能に配位
され、この主杆部3下部に下部ヒンジ部6が形成され、
この下部ヒンジ部6を介して上記左肩支持片10の下端
部と、右肩支持片20の下端部とが固定されている。上
記左肩支持片10の上端部は、第3ヒンジ部12を介し
て、左肩片1下面の第1ヒンジ部11より先端側に固定
され、上記右肩支持片20の上端部は、第4ヒンジ部2
2を介して、右肩片2下面の第2ヒンジ部21より先端
側に固定される。縦杆4は、主杆部3に対して相対的に
上昇し或いは下降することによって、下部ヒンジ部6が
左肩支持片10及び右肩支持片20を上方に押し上げ或
いは下方に引き下げ、左肩片1と右肩片2との開閉角度
を変化させ得るものである。
【0010】そして、上記の開度調整手段5は、主杆部
3に上下方向に形成された貫通溝50と、縦杆4に外方
向へ付勢された状態で設けられた突起52とから構成さ
れる。貫通溝50には、左肩片と右肩片とを所定の開度
で維持するための複数の切欠部51a,51b,51
c,51d,51eが形成されている。突起52は、貫
通溝50の内部から外方向に向けて挿通され得る頂部
と、この頂部より低い高さの段部53a,53bを備え
る。この段部53a,53bは、貫通溝50の横幅 より
も大きく、且つ切欠部51a,51b,51c,51
d,51eより小さく形成されることにより、貫通溝5
0の周縁に内部から当接すると共に、切欠部51a,5
1b,51c,51d,51eの内部から外方向に向け
て突出するものであり、突起52の頂部を貫通溝50よ
り突出させた状態で、貫通溝50に沿って上下動可能で
あることを特徴とする。
【0011】本願の第2の考案に係るハンガは、上記の
第1の考案に係るハンガにおいて、貫通溝50は、左肩
片と右肩片とを最も大きな開度で開く上部51aと、左
肩片と右肩片とを閉じた状態となす下部51eと、左肩
片と右肩片とを比較的小さな開度で開く中間部51b,
51c,51dとの少なくとも3か所に切欠部51
a,51b, 51c, 51d, 51eが形成され
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成を採る本願第1の考案にあっては、主
杆部3に対して縦杆4を摺動することにより、左肩支持
片10及び右肩支持片20の下端部を牽引或いは押圧し
て、左肩支持片10及び右肩支持片20の先端部の左肩
片1と右肩片2を引き或いは押し、左肩片1と右肩片2
の肩を広げたり窄めたりすることができる。より詳しく
は、縦杆4は、主杆部3に対して相対的に下降すること
によって、下部ヒンジ部6が左肩支持片10及び右肩支
持片20を下方に引き下げ、左肩片1と右肩片2とが閉
状態となる。他方、縦杆4は、主杆部3に対して相対的
に上昇することによって、下部ヒンジ部6が左肩支持片
10及び右肩支持片20を上方に押し上げ、これによ
り、左肩片1と右肩片2とが開状態となる。そして、従
来の折り畳みハンガにあっては、縦杆の主杆部に対する
最下降位置(即ち、左肩片1と右肩片2とが閉状態とな
る位置)と、最上昇位置(即ち、左肩片1と右肩片2と
が全開状態となる位置)との間の2つの位置を選択し得
るに過ぎなかったが、本願考案においては、最下降位置
と最上昇位置との間の少なくとも1つの中間位置におい
て、縦杆と主杆部との位置関係を固定する開度調整手段
5を設けることによって、左肩片1と右肩片2とを全開
に到るまでの中間の開度に保持することができる。よっ
て、このハンガにおいては、全開状態と中間の開度の状
態との少なくとも2つの開度に、左肩片1と右肩片2と
を保持することができ、例えば、男性用と女性用との衣
服の肩の角度の差異に対応し得るものである。
【0013】しかも、段部53a,53bを含む突起5
2全体を切欠部51a,51b,51c,51d,51
eに挿通させることにより、縦杆4と主杆部3との位置
関係が固定される。突起52を押し込むと、突起52
は、その頂部のみが貫通溝50に挿通すると共に、段部
53a,53bが貫通溝50の周縁に内部から当接した
状態で、貫通溝50に沿って摺動可能となり、縦杆4と
主杆部3との位置関係を調整し得る。即ち、突起52の
頂部を、貫通溝50から挿通して突出させた状態で、突
起52を上下に動かすことができる。従って、この突出
した突起52の頂部を上下に動かすことによって、左肩
片1と右肩片2との開度を調整できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図1へ本願考案の一実施例を示す。この図
に示す通り、本願考案に係るハンガは、主杆部3と、長
尺条の左肩片1と、長尺条の右肩片2と、縦杆4と、左
肩支持片10と、右肩支持片20と、開閉位置決め手段
5とを備えたハンガ本体と、このハンガ本体の上部中央
に設けられたフック等の吊着手段40とからなる。この
実施例では、フック等の吊着手段40は、縦杆4の上端
に設けられている。尚、左肩片1は図中右側に描かれて
いるが、使用時上着の左肩に対応して左肩片として説明
する。同じく右肩片2は図中左側に描かれているが、使
用時上着の右肩に対応して右肩片として説明する。以下
各構成について順に説明する。
【0015】主杆部3は、中空の筒状体であり、上部が
開口部30を有し、底部に貫通孔31が設けられている
(図2)。主杆部3の外周面の左右対称位置に左肩片1
と右肩片2の双方の基部が、夫々第1ヒンジ部11及び
第2ヒンジ部21を介して固定されている。ここで、第
1ヒンジ部11と第2ヒンジ部21とは、主杆部3を挟
んで、互いに離れた位置に固定されたものを掲げるが、
このようなものに限定するものではなく、例えば、第1
ヒンジ部11と第2ヒンジ部21とは、同軸に形成さ
れ、共に主杆部3の正面或いは背面に固定されるものと
して実施することも可能である。
【0016】主杆部3の外周面の適宜位置には、上下に
伸びる貫通溝50が形成されている。この貫通溝50
は、主杆部3外部より内部に貫通するものである。更に
この貫通溝50は、他より溝幅が広くなり左右に枝分か
れした状態の嵌合用切欠部51a,51b,51c,5
1d,51eが形成されている。この嵌合用切欠部は、
示した5つの数に限定するものではなく、これ以上の数
貫通溝50に設けられていても実施可能である。又逆に
5つよりも少ない数であっても実施可能である。
【0017】上記縦杆4は、胴部が円筒状体であり、主
杆部3内部に収容される。縦杆4は、主杆部3内にて、
主杆部3に対し上下に摺動可能である。ここで縦杆4
は、中空の主杆部3内部に収容されるものとして説明す
るが、このような構造に限定するものではなく、縦杆3
が主杆部3に対し上下に摺動可能なるものであれば、他
の固定構造をさいようすることも可能である。更に縦杆
4は、上部にフック等他への吊着手段40を有する。こ
の吊着部材40の首41は、主杆部3内部において縦杆
4が摺動するのに邪魔にならない程度の長さを有するも
のである。又この実施例において、吊着手段40は縦杆
4上部に形成されたものを示したが、主杆3の上部に設
けられるものであっても実施可能である。縦杆4の底部
からは、シャンク42が下方に突出する。このシャンク
42は、主杆部3の貫通孔31から外部へ突出するもの
である。
【0018】上述の縦杆4を構成するのに最も好適なも
のを図2を用いて説明する。縦杆4は、長尺条の杆40
0と、円筒状の胴部410とによって構成されるものと
し、この杆400の上端に上記吊着手段40を形成する
ことにより、最も簡単に実施することができる。この場
合、杆400の上部が上記首41をなし、下部が上記シ
ャンク42をなすのである。このような杆400を、円
筒状胴部410の中心へ貫くように通し、固定すればよ
いのである。この固定方法について説明すると、円筒状
胴部410の上面中央に貫通孔411を形成し、円筒状
胴部410の底面は開口部412を形成しておくのが適
当である。このように円筒状胴部410とシャンク42
とを別部材によって構成し、円筒状胴部410に対して
シャンク42が、その長手方向を軸として回動可能とな
り、吊着手段40の向きを自由に変えることができる。
上述の円筒状胴部410上面の貫通孔411は、内周面
に逆鉤413が形成されており、上記杆400の上部に
この逆鉤413を挟んで、上当たり401と下当たり4
02とが形成されている。この上当たり401と下当た
り402の間に上記逆鉤413が挟まれることによっ
て、杆400と円筒状胴部410とが一体となっている
のである。
【0019】同様に杆400の下部にも、下部上当たり
403と下部下当たり404とが形成されている。この
下部上当たり403と下部下当たり404との間に下部
ヒンジ部6を形成するヒンジ保持体60が固定される。
詳述すると板状のヒンジ保持体60の中央に貫通孔60
0が形成され、この貫通孔600の内周面に逆鉤62が
形成されている。貫通孔600内に、ヒンジ保持体60
が通され、逆鉤61が、上記下部上当たり403と下部
下当たり404との間に挟まれることによって、ヒンジ
保持体60が杆400下部に固定されるのである。
【0020】主杆部3の内部と、縦杆4の円筒状胴部4
10内部とには、双方に跨がる発条7が収容されてい
る。この発条7は、押し発条であり、主杆部3内から縦
杆4の円筒状胴部410を上方へ押し出すように、常時
縦杆4の円筒状胴部410を付勢するものである。
【0021】又縦杆4の円筒状胴部410には、前述の
主杆部3の貫通溝50と共に突起52が形成されてい
る。この突起52は、円筒状胴部410の周面の適宜位
置に形成され、図1及び図2へ示すように、主杆部3の
内部から貫通溝50内へ入り込んでいる。この突起52
は、貫通溝50をガイドとして、貫通溝50内を上下に
摺動することが可能である。
【0022】この突起52について、更に詳述すると、
突起52の両肩には、突起52の頂部より低い高さの段
部53a,53bが形成されている。又突起52は、段
部53a,53bも含め、その突出方向に対して、後方
に引っ込むことが可能なように、円筒状胴部410に設
けられた可撓部54上に形成されている(図3)。可撓
部54は、突起52及び段部53a,53bを突出方向
に対して常時出張らせた状態に維持するものであるが、
突起52を押すことによって、後退することが可能なも
のである。このような可撓部54は、発条やゴム等の弾
性体によって形成されるものであってもよいが、図3へ
示す構成を採用するものであっても実施可能である。こ
れは、円筒状胴部410をプラスチック等の素材によっ
て形成し、この円筒状胴部410の突起52が設けられ
た付近を弓なりで外力によって後退することが可能な隆
起部として、可撓部54を形成したものである。図3に
おいて、この可撓部54を円筒状胴部410と隔てる切
れ込み55a,55bは、円筒状胴部410の下方の開
口部412まで達するものではないが、切れ込み55
a,55bは、円筒状胴部410の下方の開口部412
まで達するものであっても実施可能である。
【0023】上述のような構成を採ることによって、例
えば図4に示すように突起52の両段部53a,53b
を切欠部51bの両側に遊嵌することにより、発条7の
付勢に抗して、突起52を貫通溝50の切欠部51bの
位置に止めることができる。そして、突起52の位置を
変える際には、突起52を外部より押し込むことによ
り、可撓部54を後退させて主杆部3内部へ突起52の
両段部53a,53bを潜り込ませ(図4一点鎖線の状
態にして)、貫通溝50の長手に沿って突起52を移動
させる。所望の切欠部51c(51a,51d,51
e)にて再び可撓部54の押圧力を利用して、突起52
の両段部53a,53bを主杆部3外部へ突出させる。
これにより、突起52の主杆部3に対する位置、即ち縦
杆4の円筒状胴部410の主杆部3に対する位置を決定
することができるのである。そして、この突起52の両
段部53a,53bと、切欠部51a,51b,51
c,51d,51eとが開閉位置決め手段5を構成して
いるのである。
【0024】図1へ示すように、杆400の下部に固定
されたヒンジ保持体60は、その左右両端に設けられた
下部第1ヒンジ6a及び下部第2ヒンジ6bと共に下部
ヒンジ部6を構成するものである。この下部第1ヒンジ
6aと下部第2ヒンジ6bとは、ヒンジ保持体60を挟
んで間隔を隔てた状態に固定されるものを掲げたが、こ
のようなものに限定するものではなく、ヒンジ保持体6
0を介さずに直接杆400の下部に固定されるものであ
っても実施可能である。この場合、下部第1ヒンジ6a
と下部第2ヒンジ6bとは、互いに同軸に固定されるも
のであっても実施可能である。
【0025】左肩片1及び右肩片2の先端には、衣服の
滑りを排除するために、ゴム或いはプラスチック等の摩
擦係数の大きな素材によって、形成された滑り止め部1
00,200が形成されている。滑り止め部100,2
00には、更に滑り止めの効果を向上するために、夫々
小突起300を設けても実施可能である。又必要がなけ
れば、このような滑り止め部100,200を設けずに
実施することも可能である。左肩片1は下方より板状の
左肩支持片10によって支持され、又右肩片2は下方よ
り板状の右肩支持片20によって支持されることによっ
て、両肩片は主杆3に対する角度を維持するものであ
る。詳述すると、左肩片1の胴部下面の適宜位置には、
第3ヒンジ部12を介して左肩支持片10の上端部が固
定されている。同様に、右肩片2の胴部下面の適宜位置
には、第4ヒンジ部22を介して右肩支持片20の上端
部が固定されている。
【0026】そして、左肩支持片10の下端部は、既述
の下部第1ヒンジ6aを介してヒンジ保持体60の左端
部に固定され、同じく右肩支持片20の下端部は、既述
の下部第2ヒンジ6bを介してヒンジ保持体60の右端
部に固定されている。
【0027】上記縦杆4が、主杆部3に対して相対的に
上下に変位することによって、下部ヒンジ部6が左肩支
持片10及び右肩支持片20を下方に引き下げ或いは上
方に押し上げ、左肩片1と右肩片2との開閉角度を変化
させ得るものである。このとき縦杆4を構成する円筒状
胴部410が主杆部3に対して相対的に上下に変位する
ことになり、既述の突起52の両段部53a,53b
が、適当な切欠部51a,51b,51c,51d,5
1e内に嵌まることにより、左肩片1と右肩片2とが所
望の開閉角度のとき、主杆部3と縦杆4との位置関係を
保持するものである。このような動作により、例えば図
5へ示す状態に折り畳むことが可能であり、図1に示す
左右肩片1,2が開いた状態から、この図5へ示す閉じ
た状態に至る任意の角度において、開閉位置決め手段5
による位置決めが可能となっているのである。尚、この
実施例では、貫通溝50の上端に設けられた切欠部51
aが、縦杆の主杆部に対する最上昇位置を規定するもの
となり、貫通溝50の下端に設けられた切欠部51e
が、縦杆の主杆部に対する最下降位置を規定するものと
なり、他の切欠部51b,51c,51dが中間位置を
規定するものとなる。
【0028】次に本願考案の係るハンガの左肩片1と右
肩片2付近の構成について、更に他の実施例を説明す
る。図6に示すように、左肩片1と右肩片2双方の基部
付近は、中空の偏平な筒状部150(図6において、左
肩片1側を代表として図示し、説明する。従って特に番
号は付さないが、右肩片2も同様の構造を採用するもの
である。)として形成され、左肩片1右肩片2双方の先
端側部位160(夫々第3ヒンジ部12及び第4ヒンジ
部22が設けられた部位よりも肩片の先の部分)は、そ
の基部側が、この偏平な筒状部150内に収容される。
そして、必要に応じて、筒状部150内から先端側部位
160を引き出し或いは筒状部150内へ先端側部位1
60を押し込み左肩片1(右肩片2)の長さを調整する
ことができるものである。
【0029】この場合、筒状部150内から先端側部位
160を最大限引き出した際、先端側部位160が脱落
しないように、先端側部位160の基部に適当な引っ掛
かりを設けて筒状部150の口付近で引っ掛かるように
しておけばよい(図示しない)。又先端側部位160に
図6へ示すような波打ち状部位171を形成し、筒状部
150内にこの波打ち状部位171の適宜部位と係合す
る突起151を設けておき、上記筒状部150に対する
先端側部位160の出し入れによって得た所望の位置が
簡単にずれないように形成しても効果的である。
【0030】左肩片1と右肩片2付近の構成について、
更に他の実施例を図7へ示す。これは、左肩片1と右肩
片2の夫々第3ヒンジ部12及び第4ヒンジ部22が設
けられた部位よりもの先で、滑り止め部100,200
よりも基部側の適当な部位にヒンジ8,8を形成し、左
肩片1と右肩片2の双方折り畳み可能としてもよい。
【0031】このようなヒンジ8,8を含めて、各ヒン
ジ部(第1ヒンジ部11、第2ヒンジ部21、下部第1
ヒンジ6a、下部第2ヒンジ6b、第3ヒンジ部12、
第4ヒンジ部22)の折り畳みの構造については、図示
した蝶番構造のものに限定するものではなく、例えば、
ヒンジによって繋がれる両側の部材そのものをプスチッ
ク等の可撓性を有する素材によって一体に形成し、その
部材に他より肉厚が薄く、折り曲げ、復元可能な部位を
形成して、これをヒンジ部としても実施可能である。
【0032】左肩片1と右肩片2とは、夫々、適当な可
撓性を有する素材によって形成し、スカートの胴部内に
撓んだ状態で入り込み、その復原力によってスカートを
も保持するものとしても汎用性という点で効果的であ
る。
【0033】
【考案の効果】本願の考案においては、折り畳みの構造
と共に、左肩片と右肩片とがなす角度を選択することが
可能であり、掛ける衣服の種類、形状に応じて、適切な
状態にこれを吊るすことが可能である。従って一つの折
り畳み式のハンガが、各種衣服に対して、皺や型崩れを
起こさずに対応することが可能となった。特に、本願考
案では、突起52の頂部を、貫通溝50から挿通して突
出させた状態で、突起52を上下に動かすことができ
る。従って、左肩片と右肩片とがなす角度を選択する際
には、この突出した突起52の頂部を上下に操作するこ
とによって、左肩片1と右肩片2との開度を調整でき、
左肩片1と右肩片2を両手で持って操作する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】本願考案の上記実施例の要部略縦断面図であ
る。
【図3】本願考案の上記実施例の要部斜視図である。
【図4】本願考案の上記実施例の要部拡大斜視図であ
る。
【図5】本願考案の上記実施例の全体正面図である。
【図6】本願考案の他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図7】本願考案の更に他の実施例を示す要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 左肩片 2 右肩片 3 主杆部 4 縦杆 5 開度調整手段 6 下部ヒンジ部 10 左肩支持片 11 第1ヒンジ部 12 第3ヒンジ部 20 右肩支持片 21 第2ヒンジ部 22 第4ヒンジ部 40 吊着手段 50 貫通溝 51a,51b,51c,51d,51e 切欠部 52 突起 53a,53b 段部 60 ヒンジ保持体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主杆部と、長尺条の左肩片と、長尺条の
    右肩片と、縦杆と、左肩支持片と、右肩支持片と、開度
    調整手段とを備えたハンガ本体と、このハンガ本体の中
    央上部に設けられたフック等の吊着手段とを備え、 主杆部は、その左右対称位置に左肩片と右肩片の双方の
    基部が、夫々第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部を介して固
    定されており、 上記縦杆は、上記主杆部に対して上下に摺動可能に配位
    され、この主杆部下部に下部ヒンジ部が形成され、この
    下部ヒンジ部を介して上記左肩支持片の下端部と、右肩
    支持片の下端部とが固定され、 上記左肩支持片の上端部は、第3ヒンジ部を介して、左
    肩片下面の第1ヒンジ部より先端側に固定され、上記右
    肩支持片の上端部は、第4ヒンジ部を介して、右肩片下
    面の第2ヒンジ部より先端側に固定され、 縦杆が、主杆部に対して相対的に上昇し或いは下降する
    ことによって、下部ヒンジ部が左肩支持片及び右肩支持
    片を上方に押し上げ或いは下方に引き下げ、左肩片と右
    肩片との開閉角度を変化させ得るハンガにおいて、左肩片と右肩片との開閉角度を変化させる開度調整手段
    (5)が、主杆部(3)に上下方向に形成された貫通溝
    (50)と、縦杆(4)に外方向へ付勢された状態で設
    けられた突起(52)とを備え、 貫通溝(50)には、左肩片と右肩片とを所定の開度で
    維持するための複数の切欠部(51a)(51b)(5
    1c)(51d)(51e)が形成され、 突起(52)は、貫通溝(50)の内部から外方向に向
    けて挿通され得る頂部と、この頂部より低い高さの段部
    (53a)(53b)とを備え、 段部(53a)(53b)は、貫通溝(50)の横幅よ
    りも大きく、且つ切欠部(51a)(51b)(51
    c)(51d)(51e)より小さく形成されることに
    より、貫通溝(50)の周縁に内部から当接すると共
    に、切欠部(51a)(51b)(51c)(51d)
    (51e)の内部から外方向に向けて突出するものであ
    り、 突起(52)の頂部を貫通溝(50)より突出させた状
    態で、貫通溝(50)に沿って上下動可能であることを
    特徴とするハンガ。
  2. 【請求項2】 上記の貫通溝(50)は、左肩片と右肩
    片とを最も大きな開度で開く上部(51a)と、左肩片
    と右肩片とを閉じた状態となす下部(51e)と、左肩
    片と右肩片とを比較的小さな開度で開く中間部(51
    b)(51c)(51d)との少なくとも3か所に切欠
    部(51a)(51b)(51c)(51d)(51
    e)が形成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載のハンガ。
JP1994008097U 1994-06-13 1994-06-13 ハンガ Expired - Lifetime JP2545872Y2 (ja)

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