JPH07119588A - 2サイクル燃料噴射エンジン - Google Patents
2サイクル燃料噴射エンジンInfo
- Publication number
- JPH07119588A JPH07119588A JP28563293A JP28563293A JPH07119588A JP H07119588 A JPH07119588 A JP H07119588A JP 28563293 A JP28563293 A JP 28563293A JP 28563293 A JP28563293 A JP 28563293A JP H07119588 A JPH07119588 A JP H07119588A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake pipe
- air discharge
- fuel injection
- air
- injector
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの低速回転時にあっても噴射燃料の
霧化を効率良く成し得ると共に、ラフ運転状態の発生を
有効に排除すること。 【構成】 クランクケース3に連結され,スロットルボ
ディを介して吸入される外気を前記クランクケース側に
送り込む吸気管4と、この吸気管4部分に装備され当該
吸気管4内に所定のタイミングで燃料を噴射するインジ
ェクタ6とを備え吸気管4に、当該吸気管4外の空気を
吸入し吐出する空気吐出機構7を併設すると共に、この
空気吐出機構7の空気吐出口7aを、インジェクタ6の
燃料噴射口6Aに近接した位置で且つ当該インジェクタ
6の燃料噴射方向に沿って配設すること。
霧化を効率良く成し得ると共に、ラフ運転状態の発生を
有効に排除すること。 【構成】 クランクケース3に連結され,スロットルボ
ディを介して吸入される外気を前記クランクケース側に
送り込む吸気管4と、この吸気管4部分に装備され当該
吸気管4内に所定のタイミングで燃料を噴射するインジ
ェクタ6とを備え吸気管4に、当該吸気管4外の空気を
吸入し吐出する空気吐出機構7を併設すると共に、この
空気吐出機構7の空気吐出口7aを、インジェクタ6の
燃料噴射口6Aに近接した位置で且つ当該インジェクタ
6の燃料噴射方向に沿って配設すること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクル燃料噴射エ
ンジンに係り、とく船外機用エンジン等に好適な2サイ
クル燃料噴射エンジンに関する。
ンジンに係り、とく船外機用エンジン等に好適な2サイ
クル燃料噴射エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクル燃料噴射エンジンでは、吸気
管内を流れる吸入空気に対して所定にタイミングで燃料
のガソリンを噴射して当該燃料を空気と混合霧化し、こ
れによって得られる気化燃料をクランクケースを介して
シリンダに送り込むようになっている。
管内を流れる吸入空気に対して所定にタイミングで燃料
のガソリンを噴射して当該燃料を空気と混合霧化し、こ
れによって得られる気化燃料をクランクケースを介して
シリンダに送り込むようになっている。
【0003】この場合、要求吸入空気は、従来より、ス
ロットルボデイ内のスロットルバルブによってその吸入
量が調整され、一方、当該エンジン用の燃料は、吸気管
に装備されたインジェクタからの噴射をもって供給され
るという手法が採られている。また、スロットルバルブ
には一般にエアーリーク穴が設けられており、これによ
って、とくに低速回転時における吸気管内の負圧の発生
及びそれに伴う霧化燃料の逆流防止が図られている。
ロットルボデイ内のスロットルバルブによってその吸入
量が調整され、一方、当該エンジン用の燃料は、吸気管
に装備されたインジェクタからの噴射をもって供給され
るという手法が採られている。また、スロットルバルブ
には一般にエアーリーク穴が設けられており、これによ
って、とくに低速回転時における吸気管内の負圧の発生
及びそれに伴う霧化燃料の逆流防止が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、エンジンが低速回転すると、空気の吸
入速度が低下し、これがため、空気の吸入量の低下と共
に空気の流動現象が少なくなることから、インジェクタ
からの噴射燃料の霧化が悪くなり、不整燃焼(ラフ運転
状態)を引き起こすという不都合が生じていた。
来例にあっては、エンジンが低速回転すると、空気の吸
入速度が低下し、これがため、空気の吸入量の低下と共
に空気の流動現象が少なくなることから、インジェクタ
からの噴射燃料の霧化が悪くなり、不整燃焼(ラフ運転
状態)を引き起こすという不都合が生じていた。
【0005】この不整燃焼(ラフ運転状態)を引き起こ
すと、振動および白煙が発生し、また燃費が低下する等
の不都合が生じ、特に低速走行を重要視する釣り舟用の
船外機等にあっては、トローリング時にこれが生じると
釣り舟の機能が著しく阻害されるという不都合があっ
た。
すと、振動および白煙が発生し、また燃費が低下する等
の不都合が生じ、特に低速走行を重要視する釣り舟用の
船外機等にあっては、トローリング時にこれが生じると
釣り舟の機能が著しく阻害されるという不都合があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、エンジンの低速回転時にあっても噴
射燃料の霧化を効率良く成し得ると共に、ラフ運転状態
の発生を有効に排除し得る2サイクル燃料噴射エンジン
を提供することを、その目的とする。
を改善し、とくに、エンジンの低速回転時にあっても噴
射燃料の霧化を効率良く成し得ると共に、ラフ運転状態
の発生を有効に排除し得る2サイクル燃料噴射エンジン
を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題が解決するための手段】本発明では、クランクケ
ースに連結され,スロットルボディを介して吸入される
外気をクランクケース側に送り込む吸気管と、この吸気
管部分に装備され当該吸気管内に所定のタイミングで燃
料を噴射するインジェクタとを備えた2サイクル燃料噴
射エンジンにおいて、前述した吸気管に、当該吸気管外
の空気を吸入し吐出する空気吐出機構を併設する。ま
た、この空気吐出機構の空気吐出口を、前述したインジ
ェクタの燃料噴射口に近接した位置で且つ当該インジェ
クタの燃料噴射方向に沿って配設する、等の構成を採っ
ている。これによって前述した目的を達成しようとする
ものである。
ースに連結され,スロットルボディを介して吸入される
外気をクランクケース側に送り込む吸気管と、この吸気
管部分に装備され当該吸気管内に所定のタイミングで燃
料を噴射するインジェクタとを備えた2サイクル燃料噴
射エンジンにおいて、前述した吸気管に、当該吸気管外
の空気を吸入し吐出する空気吐出機構を併設する。ま
た、この空気吐出機構の空気吐出口を、前述したインジ
ェクタの燃料噴射口に近接した位置で且つ当該インジェ
クタの燃料噴射方向に沿って配設する、等の構成を採っ
ている。これによって前述した目的を達成しようとする
ものである。
【0008】
【作 用】船外機のトローリング状態,即ち2サイクル
燃料噴射エンジンが低速回転している場合(例えば、船
外機のトローリング状態)においては、通常の場合と同
様にエンジンの吸入空気量は、スロットルボディ5内の
スロットルバルブ5Aによって調整される。このスロッ
トルバルブ5Aで調整され吸入される空気量は、低速回
転の場合は少量に絞られる。一方、インジェクタ6から
燃料噴射がなされると、その周囲は瞬間的に負圧とな
り、これにより、インジェクタ6の燃料噴射口6Aに近
接装備された空気吐出機構7の空気吐出口7aから所定
量の空気が高速吸入される。
燃料噴射エンジンが低速回転している場合(例えば、船
外機のトローリング状態)においては、通常の場合と同
様にエンジンの吸入空気量は、スロットルボディ5内の
スロットルバルブ5Aによって調整される。このスロッ
トルバルブ5Aで調整され吸入される空気量は、低速回
転の場合は少量に絞られる。一方、インジェクタ6から
燃料噴射がなされると、その周囲は瞬間的に負圧とな
り、これにより、インジェクタ6の燃料噴射口6Aに近
接装備された空気吐出機構7の空気吐出口7aから所定
量の空気が高速吸入される。
【0009】このため、噴射された燃料は、この空気吐
出口7aから高速吸入される空気と瞬時に混合され、同
時に、前述したスロットルボディ5内のスロットルバル
ブ5Aからの空気と共に霧化燃料に微粒子化が促進され
る。この霧化燃料は、前述した通常の場合と同様にリー
ドバルブ8を通過して、クランクケース3内に送り込ま
れる。これにより、トローリング状態における船外機で
あっても、エンジンに対し霧化燃料が有効且つ十分に送
り込まれることとなり、トローリング時の不整燃焼(ラ
フ)の発生を有効且つ確実に抑制することができる。
出口7aから高速吸入される空気と瞬時に混合され、同
時に、前述したスロットルボディ5内のスロットルバル
ブ5Aからの空気と共に霧化燃料に微粒子化が促進され
る。この霧化燃料は、前述した通常の場合と同様にリー
ドバルブ8を通過して、クランクケース3内に送り込ま
れる。これにより、トローリング状態における船外機で
あっても、エンジンに対し霧化燃料が有効且つ十分に送
り込まれることとなり、トローリング時の不整燃焼(ラ
フ)の発生を有効且つ確実に抑制することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を船外機用の三気筒の2サイク
ル燃料噴射エンジンについて実施した場合の実施例を、
図1乃至図2に基づいて説明する。
ル燃料噴射エンジンについて実施した場合の実施例を、
図1乃至図2に基づいて説明する。
【0011】この図1に示す実施例は、三気筒の各エン
ジンの内の第1気筒部分および第2気筒の一部を水平面
内で断面したもので、各構成部材については必要最小限
のものを除き、その多くは省略してある。また、第1乃
至第3気筒の各々は同一に形成されていることから、第
1気筒を中心に、以下その具体的実施例を説明する。
ジンの内の第1気筒部分および第2気筒の一部を水平面
内で断面したもので、各構成部材については必要最小限
のものを除き、その多くは省略してある。また、第1乃
至第3気筒の各々は同一に形成されていることから、第
1気筒を中心に、以下その具体的実施例を説明する。
【0012】本実施例における三気筒の各エンジンは、
図1に示すようにV字状に配置されている。この内、図
1に向かって左側のものが第1気筒を示し、同右側のも
のが第2気筒を示し、また前述した第1気筒に隠れて第
3気筒が装備されている。図中、符号50は出力軸を示
す。
図1に示すようにV字状に配置されている。この内、図
1に向かって左側のものが第1気筒を示し、同右側のも
のが第2気筒を示し、また前述した第1気筒に隠れて第
3気筒が装備されている。図中、符号50は出力軸を示
す。
【0013】まず、図1において、符号1は船外機用の
2サイクル燃料噴射エンジンの中枢を成すシリンダを示
し、符号2はそのピストンを示し、また符号3はクラン
クケースを示す。更に、符号10は、上記シリンダ1,
ピストン2及びクランクケース3等を収納装備するため
の船外機本体を示す。
2サイクル燃料噴射エンジンの中枢を成すシリンダを示
し、符号2はそのピストンを示し、また符号3はクラン
クケースを示す。更に、符号10は、上記シリンダ1,
ピストン2及びクランクケース3等を収納装備するため
の船外機本体を示す。
【0014】クランクケース3には、前述したシリンダ
1とは反対側に吸気管4が装備されている。また、クラ
ンクケース3の吸気管4側には、リードバルブ8を収納
するためのリードバルブ収納部3Aが設けられている。
リードバルブ8は、吸気および排気を実行するためのも
ので、従来使用されていたものが本実施例でもそのまま
使用されている。
1とは反対側に吸気管4が装備されている。また、クラ
ンクケース3の吸気管4側には、リードバルブ8を収納
するためのリードバルブ収納部3Aが設けられている。
リードバルブ8は、吸気および排気を実行するためのも
ので、従来使用されていたものが本実施例でもそのまま
使用されている。
【0015】吸気管4は、スロットルボディ5を介して
吸入される外気を、インレットマニホールド9を介して
導入し、クランクケース3側に送り込む機能を備えてい
る。ここで、上記スロットルボディ5とインレットマニ
ホールド9の各々は、前述した三気筒の各エンジンの共
用となっている。
吸入される外気を、インレットマニホールド9を介して
導入し、クランクケース3側に送り込む機能を備えてい
る。ここで、上記スロットルボディ5とインレットマニ
ホールド9の各々は、前述した三気筒の各エンジンの共
用となっている。
【0016】吸気管4には、図1乃至図2に示すよう
に、更に、当該吸気管4内に所定のタイミングで燃料を
噴射するインジェクタ6が装備されている。また、スロ
ットルボディ5内に装備されているスロットルバルブ5
Aには、上記従来例で必要としていたエアーリーク穴は
設けられていない。このことは、特にエンジンの低速回
転時に有効に機能し、当該エンジンの低速回転時におけ
るインジェクタ6からの燃料噴射と共に後述する空気吐
出機構7の空気吐出口7aからの空気の高速導入を可能
とする上で有効なものとなっている。
に、更に、当該吸気管4内に所定のタイミングで燃料を
噴射するインジェクタ6が装備されている。また、スロ
ットルボディ5内に装備されているスロットルバルブ5
Aには、上記従来例で必要としていたエアーリーク穴は
設けられていない。このことは、特にエンジンの低速回
転時に有効に機能し、当該エンジンの低速回転時におけ
るインジェクタ6からの燃料噴射と共に後述する空気吐
出機構7の空気吐出口7aからの空気の高速導入を可能
とする上で有効なものとなっている。
【0017】吸気管4には、更に、前述したように当該
吸気管4の外の空気を導入し吐出する空気吐出機構7が
併設されている。この空気吐出機構7は、エアーリーク
として機能する空気吐出口7aを備えた空気吐出部7A
と、この空気吐出部7Aに連結されたエアーガイドホー
ス7Bとを備えている。このエアーガイドホース7Bの
吸気端部7Cは、船外機本体10内の水滴若しくは塵埃
の少ない箇所に配設されている。このエアーガイドホー
ス7Bの吸気端部7Cには、通気性防塵部材7Eが装備
されている。
吸気管4の外の空気を導入し吐出する空気吐出機構7が
併設されている。この空気吐出機構7は、エアーリーク
として機能する空気吐出口7aを備えた空気吐出部7A
と、この空気吐出部7Aに連結されたエアーガイドホー
ス7Bとを備えている。このエアーガイドホース7Bの
吸気端部7Cは、船外機本体10内の水滴若しくは塵埃
の少ない箇所に配設されている。このエアーガイドホー
ス7Bの吸気端部7Cには、通気性防塵部材7Eが装備
されている。
【0018】この空気吐出機構7の空気吐出口7aは、
インジェクタ6の燃料噴射口6Aに近接した位置で且つ
該インジェクタ6の燃料噴射方向に沿って配設されてい
る。これによって、燃料噴射と同時に燃料噴射口6Aの
周囲に生じる負圧により、所定量の空気が空気吐出口7
a部分から吸気管4内に高速吸入されるようになってい
る。
インジェクタ6の燃料噴射口6Aに近接した位置で且つ
該インジェクタ6の燃料噴射方向に沿って配設されてい
る。これによって、燃料噴射と同時に燃料噴射口6Aの
周囲に生じる負圧により、所定量の空気が空気吐出口7
a部分から吸気管4内に高速吸入されるようになってい
る。
【0019】前述した空気吐出機構7の空気吐出口7a
は、その開口面積がその内側の内部空間7bの断面積よ
り小さく設定されている。この空気吐出口7aの開口面
積を小さくすることにより、当該空気吐出口7a部分に
於ける共鳴現象によって生じる笛吹き音を有効に排除す
ることができ、空気吐出機構7部分における静かな吸気
動作を実行することができる。
は、その開口面積がその内側の内部空間7bの断面積よ
り小さく設定されている。この空気吐出口7aの開口面
積を小さくすることにより、当該空気吐出口7a部分に
於ける共鳴現象によって生じる笛吹き音を有効に排除す
ることができ、空気吐出機構7部分における静かな吸気
動作を実行することができる。
【0020】また、上記シリンダ1には、通常の2サイ
クルエンジンが備えている排気孔1A及び掃気孔1Bが
同様に装備されている。またスパークプラグ1Cについ
ても同様にシリンダヘッド11に装備されている。符号
1Eは、前述した掃気孔1Bに掃気通路1Dを介して掃
気用の霧化燃料を送り込む掃気導入孔を示す。他の第2
乃至第3の各気筒についても同様の構成となっている。
また、船外機用として2サイクル燃料噴射エンジンが通
常備えているその他の各構成部材につては、本実施例で
も、そのまま備えたものとなっている。
クルエンジンが備えている排気孔1A及び掃気孔1Bが
同様に装備されている。またスパークプラグ1Cについ
ても同様にシリンダヘッド11に装備されている。符号
1Eは、前述した掃気孔1Bに掃気通路1Dを介して掃
気用の霧化燃料を送り込む掃気導入孔を示す。他の第2
乃至第3の各気筒についても同様の構成となっている。
また、船外機用として2サイクル燃料噴射エンジンが通
常備えているその他の各構成部材につては、本実施例で
も、そのまま備えたものとなっている。
【0021】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
る。
【0022】まず、船外機の2サイクル燃料噴射エンジ
ンが通常の回転動作をしている場合について説明する。
この場合、エンジンの吸入空気量は、スロットルボディ
5内のスロットルバルブ5Aに調整される。このスロッ
トルバルブ5Aで調整され吸入された適度の空気量は、
インレットマニホールド9を介して吸気管4に案内さ
れ、この吸気管4内でインジェクタ6から噴射される燃
料を巻き込んでこれを霧化し、霧化燃料(混合気)とし
てリードバルブ8を通過し、クランクケース3内に送り
込まれる。
ンが通常の回転動作をしている場合について説明する。
この場合、エンジンの吸入空気量は、スロットルボディ
5内のスロットルバルブ5Aに調整される。このスロッ
トルバルブ5Aで調整され吸入された適度の空気量は、
インレットマニホールド9を介して吸気管4に案内さ
れ、この吸気管4内でインジェクタ6から噴射される燃
料を巻き込んでこれを霧化し、霧化燃料(混合気)とし
てリードバルブ8を通過し、クランクケース3内に送り
込まれる。
【0023】クランクケース3内に送り込まれた霧化燃
料(混合気)は、ピストン2の所定の動作タイミングで
掃気通路1Dを経てシリンダヘッド11内に入り、ピス
トン2で圧縮され、続いてスパークプラグ1Cで点火さ
れ、爆発・膨張し、その後、排気孔1Aおよびエキゾー
ストプレート(図示せず)を通過してエンジン外へと排
出される。
料(混合気)は、ピストン2の所定の動作タイミングで
掃気通路1Dを経てシリンダヘッド11内に入り、ピス
トン2で圧縮され、続いてスパークプラグ1Cで点火さ
れ、爆発・膨張し、その後、排気孔1Aおよびエキゾー
ストプレート(図示せず)を通過してエンジン外へと排
出される。
【0024】次に、船外機のトローリング状態,即ち2
サイクル燃料噴射エンジンが低速回転している場合、通
常の場合と同様にエンジンの吸入空気量は、スロットル
ボディ5内のスロットルバルブ5Aによって調整され
る。このスロットルバルブ5Aで調整され吸入される空
気量は、低速回転の場合は少量に絞られる。一方、イン
ジェクタ6から燃料噴射がなされると、その周囲は瞬間
的に負圧となり、これにより、インジェクタ6の燃料噴
射口6Aに近接装備された空気吐出機構7の空気吐出口
7aから所定量の空気が高速吸入される。
サイクル燃料噴射エンジンが低速回転している場合、通
常の場合と同様にエンジンの吸入空気量は、スロットル
ボディ5内のスロットルバルブ5Aによって調整され
る。このスロットルバルブ5Aで調整され吸入される空
気量は、低速回転の場合は少量に絞られる。一方、イン
ジェクタ6から燃料噴射がなされると、その周囲は瞬間
的に負圧となり、これにより、インジェクタ6の燃料噴
射口6Aに近接装備された空気吐出機構7の空気吐出口
7aから所定量の空気が高速吸入される。
【0025】このため、噴射された燃料は、この空気吐
出口7aから高速吸入される空気と瞬時に混合され、同
時に、前述したスロットルボディ5内のスロットルバル
ブ5Aからの空気と共に霧化燃料に微粒子化が促進され
る。この霧化燃料は、前述した通常の場合と同様にリー
ドバルブ8を通過して、クランクケース3内に送り込ま
れる。これにより、トローリング状態における船外機に
あっても、エンジンに対し霧化燃料が有効且つ十分に送
り込まれることとなり、トローリング時の不整燃焼(ラ
フ)の発生を有効且つ確実に抑制することができる。
出口7aから高速吸入される空気と瞬時に混合され、同
時に、前述したスロットルボディ5内のスロットルバル
ブ5Aからの空気と共に霧化燃料に微粒子化が促進され
る。この霧化燃料は、前述した通常の場合と同様にリー
ドバルブ8を通過して、クランクケース3内に送り込ま
れる。これにより、トローリング状態における船外機に
あっても、エンジンに対し霧化燃料が有効且つ十分に送
り込まれることとなり、トローリング時の不整燃焼(ラ
フ)の発生を有効且つ確実に抑制することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、低速回転走行であっても噴射燃料
の霧化燃料化を有効に実効することができ、このため、
例えば従来例で生じていた船外機のトローリング時に於
ける不整燃焼(ラフ)の発生を有効に抑制することがで
き、この結果、白煙の発生を少なくすることができ、燃
焼音を良くすると共に燃費の向上を図ることができ、更
にはプラグかぶりを少なくすることができ、従ってエン
ジン全体の耐久性向上を図ることができるという従来に
ない優れた2サイクル燃料噴射エンジンを提供すること
ができる。
ので、これによると、低速回転走行であっても噴射燃料
の霧化燃料化を有効に実効することができ、このため、
例えば従来例で生じていた船外機のトローリング時に於
ける不整燃焼(ラフ)の発生を有効に抑制することがで
き、この結果、白煙の発生を少なくすることができ、燃
焼音を良くすると共に燃費の向上を図ることができ、更
にはプラグかぶりを少なくすることができ、従ってエン
ジン全体の耐久性向上を図ることができるという従来に
ない優れた2サイクル燃料噴射エンジンを提供すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の実施例内におけるインジェクタ部分を示
す詳細説明図である。
す詳細説明図である。
3 クランクケース 4 吸気管 6 インジェクタ 6A 燃料噴射口 7 空気吐出機構 7a 空気吐出口 7b 空気吐出口の内側の内部空間 7C 空気吸入部 7E 通気性防塵部材
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクケースに連結され,スロットル
ボディを介して吸入される外気を前記クランクケース側
に送り込む吸気管と、この吸気管部分に装備され当該吸
気管内に所定のタイミングで燃料を噴射するインジェク
タとを備えた2サイクル燃料噴射エンジンにおいて、 前記吸気管に、当該吸気管外の空気を吸入し吐出する空
気吐出機構を併設すると共に、この空気吐出機構の空気
吐出口を、前記インジェクタの燃料噴射口に近接した位
置で且つ当該インジェクタの燃料噴射方向に沿って配設
したことを特徴とする2サイクル燃料噴射エンジン。 - 【請求項2】 クランクケースに連結され,スロットル
ボディを介して吸入される外気を前記クランクケース側
に送り込む吸気管と、この吸気管部分に装備され当該吸
気管内に所定のタイミングで燃料を噴射するインジェク
タとを備えた2サイクル燃料噴射エンジンにおいて、 前記吸気管に、当該吸気管外の空気を吸入し吐出する空
気吐出機構を併設すると共に、この空気吐出機構の空気
吐出口を、前記インジェクタの燃料噴射口に近接した位
置で且つ当該インジェクタの燃料噴射方向に沿って配設
し、 前記空気吐出機構の空気吸入部に通気性防塵部材を装備
したことを特徴とする2サイクル燃料噴射エンジン。 - 【請求項3】 前記空気吐出機構の空気吐出口は、その
開口面積がその内側の内部空間の断面積より小さく設定
されていることを特徴とした請求項1又は2記載の2サ
イクル燃料噴射エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28563293A JPH07119588A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 2サイクル燃料噴射エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28563293A JPH07119588A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 2サイクル燃料噴射エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119588A true JPH07119588A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17694052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28563293A Pending JPH07119588A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 2サイクル燃料噴射エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09195895A (ja) * | 1996-01-10 | 1997-07-29 | Sanshin Ind Co Ltd | 船駆動装置の燃料噴射弁保護構造 |
WO2007004641A1 (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-11 | Lwj Co., Ltd. | 2サイクルエンジン |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP28563293A patent/JPH07119588A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09195895A (ja) * | 1996-01-10 | 1997-07-29 | Sanshin Ind Co Ltd | 船駆動装置の燃料噴射弁保護構造 |
WO2007004641A1 (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-11 | Lwj Co., Ltd. | 2サイクルエンジン |
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