JPH07119415A - ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法 - Google Patents

ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法

Info

Publication number
JPH07119415A
JPH07119415A JP5265308A JP26530893A JPH07119415A JP H07119415 A JPH07119415 A JP H07119415A JP 5265308 A JP5265308 A JP 5265308A JP 26530893 A JP26530893 A JP 26530893A JP H07119415 A JPH07119415 A JP H07119415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
temperature
waste heat
set value
turbine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5265308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2815296B2 (ja
Inventor
Shinichi Segawa
伸一 瀬川
Kazunori Uemura
和則 植村
Ki Takiguchi
機 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP26530893A priority Critical patent/JP2815296B2/ja
Publication of JPH07119415A publication Critical patent/JPH07119415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2815296B2 publication Critical patent/JP2815296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガスタービン301がトリップした時に、第
1蒸気過熱器104における出口蒸気温度を通常時設定
値から非常時設定値に移行させることにより、高圧蒸気
タービン201における給気口蒸気温度の変化を許容可
能な温度差の範囲内に制御する。 【効果】 ガスタービン301がトリップした場合に
も、急激な蒸気温度の変化によって蒸気タービンに生じ
る熱応力を緩和し、蒸気タービンのトリップを回避する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉等の廃熱を利用
して蒸気タービンを駆動するごみ焼却炉の廃熱利用複合
プラント運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみ等の焼却施設において
は、焼却炉から排出する排ガスを廃熱ボイラーに導いて
蒸気を発生させて排ガス中のエネルギーの回収および利
用を図っており、廃熱ボイラーで発生した蒸気を発電等
を行う蒸気タービンの駆動流体として利用している。こ
の場合に、廃熱ボイラーで発生する蒸気は飽和蒸気もし
くは過熱蒸気であるので、発生した蒸気を過熱器におい
て適当な過熱温度の過熱蒸気にまで過熱した後に、蒸気
タービンに供給してタービン出力の増大および発電効率
の向上を図っている。前記の過熱器としては、自身にお
いて燃料を燃焼させる方式の燃料焚独立過熱器もあれ
ば、発電用のガスタービンの排ガス等を熱源として利用
する方式のものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、蒸気タービンは蒸気の過熱温度が低下
するごとに内部効率が低下し、低圧段で蒸気の湿り度が
増すと段効率を低下させるとともに、羽根の寿命にも影
響を与えるので、最終段排気の湿り度を一定以下に抑え
る必要がある。このため、発電用のガスタービンがトリ
ップして過熱器に排ガスが供給されなくなると、蒸気タ
ービンの排気の乾きを適度に維持することができないの
で、蒸気タービンもトリップする必要があった。また、
ガスタービンのトリップによって蒸気温度が急激に変化
すると蒸気タービンに熱応力が発生して損傷する危険が
あった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、ガス
タービンがトリップして過熱器における蒸気の過熱作用
を停止した場合にも、適度な過熱温度の過熱蒸気を蒸気
タービンに供給し続けることができるごみ焼却炉の廃熱
利用複合プラント運転方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方
法は、廃熱ボイラーにおいて焼却炉の排ガスから廃熱を
回収して飽和蒸気ないし過熱蒸気を発生させ、この飽和
蒸気ないし過熱蒸気をガスタービンの排ガスを熱源とす
る蒸気過熱器においてさらに過熱し、この過熱蒸気によ
り蒸気タービンを駆動する廃熱利用複合プラントにおい
て、前記ガスタービンのトリップを検知した時に、前記
廃熱ボイラーにおける出口蒸気温度の設定値を通常時設
定値から非常時設定値に移行させることにより、前記蒸
気タービンにおける給気口蒸気温度の変化を蒸気タービ
ンにおいて許容可能な温度差の範囲内に制御するもので
ある。
【0006】また、廃熱ボイラーの出口蒸気温度の設定
値を非常時設定値に移行させた一定時間後に、前記出口
蒸気温度の設定値を通常設定値に向けて徐々に移行させ
て高温腐食領域外の温度域に復帰させるものである。
【0007】本発明のごみ焼却炉の廃熱利用複合プラン
ト運転方法は、廃熱ボイラーにおいて焼却炉の排ガスか
ら廃熱を回収して飽和蒸気を発生させ、この飽和蒸気を
焼却炉の排ガスを熱源とする第1蒸気過熱器において過
熱蒸気となし、この過熱蒸気をガスタービンの排ガスを
熱源とする第2蒸気過熱器においてより過熱温度の高い
過熱蒸気となし、この過熱蒸気により蒸気タービンを駆
動する廃熱利用複合プラントにおいて、前記ガスタービ
ンのトリップを検知した時に、廃熱ボイラーから第1蒸
気過熱器に至る蒸気供給管路の途中に介装した蒸気量調
整装置により第1蒸気過熱器への供給蒸気量を低減する
ことにより、第1蒸気過熱器における出口蒸気温度を通
常時設定値から非常時設定値に移行させて、前記蒸気タ
ービンの給気口蒸気温度の変化を許容可能な温度差の範
囲内に制御するものである。
【0008】また、第1蒸気過熱器の出口蒸気温度を非
常時設定値に移行させた一定時間後に、前記出口蒸気温
度を通常設定値に向けて徐々に移行させて高温腐食領域
外の温度域に復帰させるものである。
【0009】
【作用】上記した本発明のごみ焼却炉の廃熱利用複合プ
ラント運転方法によれば、ガスタービンがトリップした
場合にも、蒸気タービンの給気口蒸気温度の低下幅を蒸
気タービンにおいて保証された温度変化幅に抑制するこ
とができるので、急激な蒸気温度の変化によって蒸気タ
ービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気タービンのトリッ
プを回避することができる。
【0010】また、廃熱ボイラーの管壁温度が高温腐食
領域に達すると、焼却炉の排ガスに含まれた灰ダストや
塩化水素(HCl)等の腐食性ガスに晒される管壁が高
温腐食を起こすので、廃熱ボイラーの出口蒸気温度の設
定値を非常時設定値に移行させた一定時間後に、前記設
定値を通常設定値に向けて徐々に移行させて高温腐食領
域外の温度域に復帰させることにより、高温腐食を防止
できる。
【0011】本発明のごみ焼却炉の廃熱利用複合プラン
ト運転方法によれば、第1蒸気過熱器において予め飽和
蒸気を過熱蒸気にまで過熱しているので、第2蒸気過熱
器における蒸気温度上昇負担を軽減できるとともに、ガ
スタービンがトリップした場合には、第1蒸気過熱器に
おける出口蒸気温度を通常時設定値から非常時設定値に
移行させることにより蒸気タービンの給気口蒸気温度の
低下幅を蒸気タービンにおいて保証された温度変化幅に
抑制することができるので、急激な蒸気温度の変化によ
って蒸気タービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気タービ
ンのトリップを回避することができる。
【0012】また、第1蒸気過熱器の出口蒸気温度を非
常時設定値に移行させた一定時間後に、前記出口蒸気温
度を通常設定値に向けて徐々に移行させて高温腐食領域
外の温度域に復帰させることより、焼却炉の排ガスに含
まれた灰ダストや塩化水素(HCl)等の腐食性ガスに
よる高温腐食を防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、複合プラントは都市ごみを焼却
処理する焼却炉100と、焼却炉100の廃熱を利用す
る蒸気タービン式発電装置200と、焼却炉100とは
別途に設けた独立のガスタービン式発電装置300とで
構成したものである。
【0014】焼却炉100は焼却炉出口ガス管路101
が煙道102を介して煙突103に連通しており、煙道
102の途中には焼却炉出口ガス管路101の側から順
次に第1蒸気過熱器104を備えた廃熱ボイラー105
と、第1給水予熱器106と、有害ガス除去装置107
と、バグフィルタ108と、白煙防止装置109とを介
装している。
【0015】廃熱ボイラー105は焼却炉100の排ガ
ス中のエネルギーを回収して蒸気を発生させるものであ
り、ボイラ発生蒸気を蒸気タービン式発電装置200に
供給するために蒸気供給管路110を通して蒸気タービ
ン式発電装置200に連通している。蒸気供給管路11
0には焼却炉100の側から順位に第1減温装置111
と、第2蒸気過熱器112と、第2減温装置113とを
介装している。
【0016】蒸気タービン式発電装置200は高圧蒸気
タービン201と低圧蒸気タービン202と発電機20
3を直列に連結したものであり、高圧蒸気タービン20
1の給気口に蒸気供給管路110が連通し低圧蒸気ター
ビン202の排気口に復水管路114が連通している。
また、蒸気タービン式発電装置200を迂回して蒸気供
給管路110と復水管路114を連通するバイパス管路
115を設けており、バイパス管路115にはバイパス
弁116を介装している。
【0017】復水管路114は復水タンク117に連通
し、復水管路114には低圧タービン202の側から順
次に復水装置118と、復水ポンプ119とを介装して
いる。復水タンク117は脱気器給水管路120を介し
て脱気器121に連通し、脱気器給水管路120には復
水タンク117の側から脱気器給水ポンプ122と、第
1給水予熱器123とを介装している。
【0018】脱気器121は給水管路124を通して廃
熱ボイラー105に連通しており、給水管路124の途
中には脱気器121の側から給水ポンプ125と、エコ
マイザー106を介装している。
【0019】高圧蒸気タービン201の排気口は再熱蒸
気供給管路126を通して低圧蒸気タービン202の給
気口に連通しており、再熱蒸気供給管路126の途中に
は蒸気再熱器127と第3減温装置128を介装してい
る。
【0020】ガスタービン式発電装置300はガスター
ビン301と圧縮機302と発電機303を直列に連結
しており、ガスタービン301の排気口は排ガス管路3
04を通して白煙防止装置109に連通している。排ガ
ス管路304にはガスタービン301の側から順次に助
燃装置305と、第2蒸気過熱器112と、蒸気再熱器
127と、第1給水予熱器123とを介装している。
【0021】また、廃熱ボイラー105と第1蒸気過熱
器104の間の蒸気供給管路110から分岐して第2バ
イパス管路129を設けており、第2バイパス管路12
9はバイパス管路115にバイパス弁116の下流側に
おいて連通し、第2バイパス管路129には第2バイパ
ス弁130を介装している。
【0022】そして、ガスタービン式発電装置300に
は、トリップ時に燃料供給弁306の閉動作等の異常状
態を検知してガスタービン301のトリップを検出する
トリップ検出装置307を設けている。このトリップ検
出装置307は廃熱ボイラー105の出口蒸気温度の制
御ないし、蒸気量調整装置の制御を行うものであり、蒸
気量調整装置は第2バイパス管路129、第2バイパス
弁130および第1減温装置111にて構成している。
【0023】以下、上記構成における作用を説明する。
焼却炉100の排ガスは焼却炉出ガス管路101から煙
道102を通って煙突103に達する。この間に廃熱ボ
イラー105は排ガスの廃熱を回収して蒸気を発生さ
せ、ボイラ発生蒸気を蒸気供給管路110、第1蒸気過
熱器104および第2蒸気過熱器112を通して蒸気タ
ービン式発電装置200に供給する。また、エコマイザ
ー106は、脱気器121から給水管路124を通して
給水ポンプ125により供給するボイラ給水を予熱す
る。さらに、有害ガス除去装置107が排ガス中の有害
成分を除去するとともに、バグフィルタ108が排ガス
中の塵埃を除去し、白煙防止装置109が排ガスの温度
を高めて白煙化を防止する。この白煙化については後述
する。
【0024】第1蒸気過熱器104は焼却炉100の排
ガスを熱源として蒸気供給管路110中のボイラ発生蒸
気を過熱し、ボイラ発生蒸気の飽和蒸気を適度な過熱温
度の過熱蒸気となす。さらに、第1蒸気過熱器104を
通った過熱蒸気を第2蒸気過熱器112においてガスタ
ービン301の排ガスを熱源として過熱し、高圧蒸気タ
ービン201および低圧蒸気タービン202の発生動力
を高めるに適した過熱温度の過熱蒸気を得る。また、ガ
スタービン301の排ガス温度が低い場合には、助燃装
置305において別途に燃料を燃焼させて排ガス温度を
適当な値に調整する。
【0025】そして、上述の過熱蒸気を蒸気供給管11
0を通して高圧蒸気タービン201に導き、その発生動
力で発電機203を駆動する。さらに、高圧蒸気タービ
ン201の排気を再熱蒸気供給管路126を通して蒸気
再熱器127に導き、蒸気再熱器127においてガスタ
ービン301の排ガスを熱源として高圧蒸気タービン2
01の排気を再過熱し、再過熱した過熱蒸気を低圧蒸気
タービン202に導き、その発生動力と高圧蒸気タービ
ン201の発生動力とが相まって発電機203を駆動す
る。また、上述の作用において、第1減温装置111、
第2減温装置113および第3減温装置128によって
過熱蒸気中にボイラー給水の一部等を噴霧して各管路の
途上における過熱蒸気の温度を調節する。
【0026】低圧蒸気タービン203の排気は復水管路
114を通して複数装置118に導き凝縮した後に復水
ポンプ119によって復水タンク117に導く。また、
復水タンク117の復水は脱気器給水ポンプ122によ
り脱気器給水管路120を通して脱気器121に導き、
その途中の第1給水予熱器123においてガスタービン
の排ガスを熱源として復水を予熱する。ガスタービン3
01の排ガスは第2蒸気過熱器112、蒸気再熱器12
7および第1給水予熱器123を通った後に白煙防止装
置109に導き、バグフィルタ108を通過した処理排
ガス中に直接に混気して処理排ガス温度を高め、処理排
ガスの白煙化を防止する。
【0027】バイパス弁116および第2バイパス弁1
30は蒸気タービン式発電装置200の停止時ないし、
ガスタービン式発電装置300の停止時等の非常時に操
作するものであり、通常においては閉鎖した状態にあ
る。以下にその作用を述べる。 (ケース1)ガスタービン301がトリップすると第2
蒸気過熱器112および蒸気再熱器127における過熱
が行われなくなり、高圧蒸気タービン201および低圧
蒸気タービン202の給気口蒸気温度が低下する。
【0028】このため、ガスタービン301がトリップ
した場合には、燃料供給弁306が閉成されるので、そ
の閉動作をトリップ検出装置307で検出し、廃熱ボイ
ラー105に備えた第1蒸気過熱器104における出口
蒸気温度の設定値を通常時設定値から非常時設定値に移
行させるとともに、第1減温装置111の設定値も相応
する値に変更し、出口蒸気温度を上昇させる。
【0029】この廃熱ボイラー105の第1蒸気過熱器
104における出口蒸気温度を上昇させることにより、
蒸気タービン式発電装置200における給気口蒸気温度
の低下幅を抑制して、その温度変化を蒸気タービン式発
電装置200において保証された許容温度差の範囲内に
制御する。このことにより、急激な蒸気温度の変化によ
って蒸気タービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気タービ
ンのトリップを回避することができる。
【0030】また、第1蒸気過熱器104の管壁温度が
高温腐食領域に達すると、焼却炉100の排ガスに含ま
れた灰ダストや塩化水素(HCl)等の腐食性ガスに晒
される管壁が高温腐食を起こすので、第1蒸気過熱器1
04の出口蒸気温度の設定値を非常時設定値に移行させ
た一定時間後に、前記設定値を通常設定値に向けて徐々
に移行させて高温腐食領域外の温度域に復帰させ、高温
腐食を防止する。 (ケース2)ガスタービン301がトリップした場合に
は、第2バイパス弁130を開放して廃熱ボイラー10
5で発生した飽和蒸気の一部を第2バイパス管路129
およびバイパス管路115を通して復水管路114に逃
がす。また、第1減温装置111の設定温度を変更調整
する。この場合に、飽和蒸気の一部は大気に放出しても
良い。
【0031】このことにより、第1蒸気過熱器104へ
の供給蒸気量を低減して第1蒸気過熱器104の出口蒸
気温度を通常時設定値から非常時設定値に移行させ、蒸
気タービン式発電装置200における給気口蒸気温度の
低下幅を抑制して、その温度変化を蒸気タービン式発電
装置200において保証された許容温度差の範囲内に制
御する。このことにより、急激な蒸気温度の変化によっ
て蒸気タービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気タービン
のトリップを回避することができる。
【0032】また、第1蒸気過熱器104の出口蒸気温
度を非常時設定値に移行させた一定時間後に、前記出口
蒸気温度を通常設定値に向けて徐々に移行させて高温腐
食領域外の温度域に復帰させる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ガス
タービンがトリップした場合にも、廃熱ボイラーの出口
蒸気温度を高めることにより、急激な蒸気温度の変化に
よって蒸気タービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気ター
ビンのトリップを回避することができる。また、一定時
間後に、前記出口蒸気温度を通常設定値に向けて徐々に
移行させて高温腐食領域外の温度域に復帰させることに
より、廃熱ボイラーの高温腐食を防止できる。
【0034】第1蒸気過熱器における出口蒸気温度を高
めることにより、急激な蒸気温度の変化によって蒸気タ
ービンに生じる熱応力を緩和し、蒸気タービンのトリッ
プを回避することができる。また、一定時間後に、前記
出口蒸気温度を通常設定値に向けて徐々に移行させて高
温腐食領域外の温度域に復帰させることにより、第1蒸
気過熱器の高温腐食を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるごみ焼却炉の廃熱利
用複合プラントを示す全体構成図である。
【符号の説明】
100 焼却炉 104 第1蒸気過熱器 105 廃熱ボイラー 110 蒸気供給管路 111 第1減温装置 112 第2蒸気過熱器 129 第2バイパス管路 130 第2バイパス弁 200 蒸気タービン式発電装置 201 高圧蒸気タービン 202 低圧蒸気タービン 300 ガスタービン式発電装置 301 ガスタービン 307 トリップ検出装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃熱ボイラーにおいて焼却炉の排ガスか
    ら廃熱を回収して飽和蒸気ないし過熱蒸気を発生させ、
    この飽和蒸気ないし過熱蒸気をガスタービンの排ガスを
    熱源とする蒸気過熱器においてさらに過熱し、この過熱
    蒸気により蒸気タービンを駆動する廃熱利用複合プラン
    トにおいて、前記ガスタービンのトリップを検知した時
    に、前記廃熱ボイラーにおける出口蒸気温度の設定値を
    通常時設定値から非常時設定値に移行させることによ
    り、前記蒸気タービンにおける給気口蒸気温度の変化を
    蒸気タービンにおいて許容可能な温度差の範囲内に制御
    することを特徴とするごみ焼却炉の廃熱利用複合プラン
    ト運転方法。
  2. 【請求項2】 廃熱ボイラーの出口蒸気温度の設定値を
    非常時設定値に移行させた一定時間後に、前記出口蒸気
    温度の設定値を通常設定値に向けて徐々に移行させて高
    温腐食領域外の温度域に復帰させることを特徴とする請
    求項1記載のごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方
    法。
  3. 【請求項3】 廃熱ボイラーにおいて焼却炉の排ガスか
    ら廃熱を回収して飽和蒸気を発生させ、この飽和蒸気を
    焼却炉の排ガスを熱源とする第1蒸気過熱器において過
    熱蒸気となし、この過熱蒸気をガスタービンの排ガスを
    熱源とする第2蒸気過熱器においてより過熱温度の高い
    過熱蒸気となし、この過熱蒸気により蒸気タービンを駆
    動する廃熱利用複合プラントにおいて、前記ガスタービ
    ンのトリップを検知した時に、廃熱ボイラーから第1蒸
    気過熱器に至る蒸気供給管路の途中に介装した蒸気量調
    整装置により第1蒸気過熱器への供給蒸気量を低減する
    ことにより、第1蒸気過熱器における出口蒸気温度を通
    常時設定値から非常時設定値に移行させて、前記蒸気タ
    ービンの給気口蒸気温度の変化を許容可能な温度差の範
    囲内に制御することを特徴とするごみ焼却炉の廃熱利用
    複合プラント運転方法。
  4. 【請求項4】 第1蒸気過熱器の出口蒸気温度を非常時
    設定値に移行させた一定時間後に、前記出口蒸気温度を
    通常設定値に向けて徐々に移行させて高温腐食領域外の
    温度域に復帰させることを特徴とする請求項3記載のご
    み焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法。
JP26530893A 1993-10-25 1993-10-25 ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法 Expired - Fee Related JP2815296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26530893A JP2815296B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26530893A JP2815296B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07119415A true JPH07119415A (ja) 1995-05-09
JP2815296B2 JP2815296B2 (ja) 1998-10-27

Family

ID=17415398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26530893A Expired - Fee Related JP2815296B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2815296B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10160110A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ごみ焼却発電プラント
JP2001050013A (ja) * 1999-08-03 2001-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ごみ焼却発電プラント

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10160110A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ごみ焼却発電プラント
JP2001050013A (ja) * 1999-08-03 2001-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ごみ焼却発電プラント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2815296B2 (ja) 1998-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2114072A1 (en) Combined combustion and steam turbine power plant
JP2006284018A (ja) ゴミ焼却炉用発電設備とゴミ焼却炉用発電方法
JP3919883B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JP2815296B2 (ja) ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント運転方法
JPH07243305A (ja) ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラント
JPH01318802A (ja) 再熱型コンバインドプラントの蒸気温度制御システム
JP2006266085A (ja) 再生サイクル式ガスタービン発電システム
JP2004092426A (ja) 熱電併給方法及び熱電併給システム
JP2006266086A (ja) 再生サイクル式ガスタービン発電システム
JPH08312902A (ja) 複数のボイラを有する蒸気原動プラントの起動方法および装置
JPH08109808A (ja) ごみ焼却による発電設備
JPH07119414A (ja) ごみ焼却炉の廃熱利用複合プラントの運転制御方法
JP2695368B2 (ja) ゴミ焼却装置
JP3068972B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
WO1999015765A1 (en) Cooling steam control method for combined cycle power generation plants
KR20100054672A (ko) 소각로 폐열회수 플랜트
JPH0814009A (ja) 加圧流動床ボイラ式複合サイクル発電プラントの運転制御方法
JP2769270B2 (ja) ゴミ焼却装置
JPH10160110A (ja) ごみ焼却発電プラント
JPH07190324A (ja) ゴミ焼却装置
KR100411673B1 (ko) 보일러 폐기 가스 및 수증기 온도 제어회로
JP2740096B2 (ja) ゴミ焼却装置
JP2740095B2 (ja) ゴミ焼却装置
JPH07119951A (ja) ごみ焼却炉プラントの白煙防止方法
JP2005241043A (ja) 熱利用システム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees