JPH0711875Y2 - 切削剤飛散防止装置 - Google Patents

切削剤飛散防止装置

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JPH0711875Y2
JPH0711875Y2 JP1989032001U JP3200189U JPH0711875Y2 JP H0711875 Y2 JPH0711875 Y2 JP H0711875Y2 JP 1989032001 U JP1989032001 U JP 1989032001U JP 3200189 U JP3200189 U JP 3200189U JP H0711875 Y2 JPH0711875 Y2 JP H0711875Y2
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JP
Japan
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cutting agent
cutting
chips
prevention device
splash guard
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賢 足立
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、被加工物に散布した切削剤及び加工の際に発
生する切粉の飛散を防止する切削剤飛散防止装置に関す
るもので、マシニングセンタ、横中ぐり盤等の工作機械
に利用することができる。
〔従来の技術〕
一般に、マシニングセンタ等の工作機械では、加工を円
滑に行うため、切削剤を被加工物に散布しながら加工を
行っているが、この加工の際に生じる切削剤及び切粉の
飛散を防止するために、工作機械の周囲には切削剤飛散
防止装置が配置されている。
従来の切削剤飛散防止装置の構造が第9図に示されてい
る。この第9図において、マシニングセンタ50のベッド
51にはオイルパン52が多数のボルトによって固定され、
このオイルパン52にはスプラッシュガード53が前記ベッ
ド51を囲うように固定されている。前記オイルパン52の
下方には切削剤ユニット54が配置され、この切削剤ユニ
ット54は、切削剤が収納される切削剤収納タンク55及び
このタンク55の上に載置されるとともに切粉を収納する
切粉収納具であるチップバケット56を含み構成されてい
る。ここで、これらのオイルパン52、スプラッシュガー
ド53及び切削剤ユニット54から切削剤飛散防止装置57が
構成され、この切削剤飛散防止装置57では、加工時に生
じる切粉及び被加工物に吐出された切削剤がスプラッシ
ュガード53、オイルパン52に飛散し、その後、切削剤等
がオイルパン52の底面の開口部から切削剤ユニット54に
落下し、切粉がチップバケット56に回収されるととも
に、切削剤がチップバケット56で濾過された後切削剤収
納タンク55に収納され、このタンク55内の切削剤が図示
しないポンプで汲み上げられて再び被加工物に吐出され
るようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このように構成された従来例では、スプラッシ
ュガード53と切削剤ユニット54とは別体に構成されてお
り、スプラッシュガード53が固定されるオイルパン52
は、マシニングセンタ50のベッド51にボルトによって取
り付けられるので、切削剤飛散防止装置57のマシニング
センタ50への装着が煩雑となるという問題点がある。し
かも、オイルパン52とベッド51との間から切削剤等が漏
出しないようにするために、オイルパン52とベッド51と
の間にはシールが必要であり、そのためには、多数のボ
ルトが必要とされる。さらに、従来例では、飛散した切
削剤、切粉は切削剤ユニット54で回収される前に一旦、
オイルパン52に溜まるが、このオイルパン52の底面に正
確な水勾配が形成されていない時には、切削剤等がオイ
ルパン52に残留するという問題点もある。
ここに、本考案の目的は、工作機械への装着が容易に行
えるとともに、工作機械から飛散した切削剤、切粉を確
実に回収することができる切削剤飛散防止装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の切削剤飛散防止装置は、従来用いられていたオ
イルパンを排するとともに、スプラッシュガードと切削
剤ユニットとを一体化したものである。
具体的には、本考案の切削剤飛散防止装置は、被加工物
に散布した切削剤及び加工の際に生じる切粉の飛散を防
止する工作機械の切削剤飛散防止装置であって、工作機
械のベッドを囲うように配置されるとともに切削剤が収
納される切削剤収納タンク及びこの切削剤収納タンクの
上に配置されるとともに切粉を収納する切粉収納具を含
み構成された切削剤ユニットと、この切削剤ユニットと
一体化されたスプラッシュガードとを備え、前記切粉収
納具は前記切削剤収納タンクと分離し、かつ、前記スプ
ラッシュガードに形成された開口部から引出し可能とさ
れていることを特徴とする。
〔作用〕
このような構成の本考案に係る切削剤飛散防止装置を工
作機械に装着するには、スプラッシュガードと一体化さ
れた切削剤ユニットの底部に例えば車輪等を設けて可動
にし、この切削剤ユニットを工作機械のベッドを囲うよ
うに配置する。
この状態で、被加工物に切削剤を吐出しながら工作機械
で切削等の加工を行うと、切削剤及び加工により生じた
切粉が四方に飛散するが、切削剤等はスプラッシュガー
ドよってこのガードより外側への飛散が阻止され、か
つ、切削剤ユニット上に落ちる。この切削剤ユニットで
は、切削剤及び切粉がともに切粉収納具に導かれ、この
うち、切粉は切粉収納具に回収されるとともに、切削剤
は切削剤収納タンクに回収される。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を第1図から第8図に基づいて
説明する。
まず、概略構成の平面が示される第1図に基づいて、本
実施例の切削剤飛散防止装置の構成を簡単に説明する。
第1図において、工作機械であるマシニングセンタ1の
前側及び左右側の三方を囲うようにコ字形の切削剤収納
タンク2が配置され、このタンク2の外壁に沿って同じ
くコ字型のスプラッシュガード3がタンク2と一体化さ
れている。このスプラッシュガード3の前面下部には開
口部4が2箇所形成され、これらの開口部4からそれぞ
れ切粉収納具であるチップバケット5が引き出し可能と
されている。これらのチップバケット5は、それぞれそ
の底部に車輪6(第2〜8図参照)を備え、タンク2及
び床上を前後方向に滑らかに移動できるようになってお
り、また、タンク2も、その底面に車輪7(第2〜4,7,
8図参照)を備え、床上を前後方向に滑らかに移動でき
るようになっている。ここで、前記切削剤収納タンク2
及びチップバケット5から切削剤ユニット8が構成さ
れ、この切削剤ユニット8とスプラッシュガード3とか
ら本実施例の切削剤飛散防止装置9が構成されている。
次に、本実施例の詳細な構成を第2図ないし第8図に基
づいて説明する。
前記マシニングセンタ1の詳細な構成は第5図に示され
ている。この図において、マシニングセンタ1は、ベッ
ド10を備え、このベッド10の後部(第5図中、右側)に
立設されたコラム11には、下部に図示しない工具を取り
付けた主軸頭12が昇降可能に取り付けられ、この主軸頭
12の側方には、第2〜4図の通り、工具が収納されたマ
ガジン13が設けられている。また、第6図にも示される
ように、前記ベッド10の上面には、サドル14が左右方向
に移動可能に配置され、このサドル14にはテーブル15が
前後方向に移動可能に取り付けられている。このテーブ
ル15の上面には図示しない被加工物が載置され、この被
加工物を主軸頭12に取り付けられたノズル(図示せず)
から切削剤を吐出しながら前記工具で切削加工するよう
になっている。
前記テーブル15には、その後部及び左右両側を囲うよう
に、切削加工時に飛散する切削剤、切粉を衝突させるコ
字形のチップカバー16が配置され、また、テーブル15の
第6図中左側側部には、チップカバー16に衝突した後開
口部15Aを通って落下した切粉、切削剤を第6図中、左
側のチップバケット5に送るコンベア17が配置されてい
る。前記コラム2の両側には切粉、切削剤がマシニング
センタ1の後方に飛散しないようにするためのボード18
が配置され、このボード18とテーブル15との間及びテー
ブル15の側方にはチップカバー16を超えて飛散した切
粉、切削剤をチップバケット5に送るシュート(図示せ
ず)が配置されている。また、ベッド10の前面側には操
作盤19及びベッドカバー20が配置されている。
第6図の通り、コ字形の切削剤収納タンク2は、前記ベ
ッド10を囲うように配置されている。また、このタンク
2の後部(第6図中、上方)には、タンク2内の切削剤
を配管を通して前記ノズルに送るための切削剤供給装置
21が配置されている。
第2〜6図の通り、前記切削剤収納タンク2の上部には
前記スプラッシュガード3がボルト等で一体的に固定さ
れており、このスプラッシュガード3は、前部及び左右
側部にそれぞれ窓部22を有するとともに、前部に前記操
作盤19を露出させる開口部3Aが形成されている。
前記チップバケット5の詳細構造は第7,8図に示されて
いる。これらの図において、チップバケット5はフレー
ム23とこのフレーム23の上部に設けられたホッパ24とを
備え、このホッパ24内には、切粉を回収するとともに切
削剤を漏下する篩板25が設けられている。この篩板25の
多数の孔25Aから漏下した切削剤は切削剤収納タンク2
の上部に形成された孔2Aを通ってタンク2内に収納され
るようになっている。また、チップバケット5の車輪6
は、フレーム23の前部(第8図中右側)に配置されると
ともに床上を転がる前輪6Aと、フレーム23の後方(第8
図中左側)側部に配置されるとともに切削剤収納タンク
2の上面上を転がる後輪6Bとからなり、前輪6Aの足部に
はカバー26が取り付けられている。また、ホッパ24の前
部にはチップバケット5を引き出しやすくするための把
手27が取り付けられている。なお、第5,6図中、符号28
で示されるのは、冷却ユニットである。
このような構成の切削剤飛散防止装置9をマシニングセ
ンタ1に装着するには、スプラッシュガード3の前部に
形成された開口部4に予めチップバケット5を押し込
み、切削剤ユニット8を全体として移動できるようにし
ておき、この状態で、切削剤ユニット8をマシニングセ
ンタ1の前方から後方に向けてベッドカバー20の端面に
スプラッシュガード3が当たるまで移動させる。その
後、コラム11の両側部に設けられたボード18とスプラッ
シュガード3の後部とを締結する。
切削剤飛散防止装置9がマシニングセンタ1に装着され
たら、切削剤供給装置21によって図示しないノズルから
切削剤をテーブル15上に載置された被加工物に吐出しな
がら切削加工を行う。すると、切削剤及び加工により生
じた切粉が四方に飛散するが、切削剤、切粉はテーブル
15の後部及び両側部に設けられたチップカバー16に衝突
してテーブル15上に溜まり、さらに、このテーブル15に
形成された開口部15Aを通ってコンベア17に落下する。
このコンベア17によって切削剤等は第6図中左側のチッ
プバケット5に導かれる。さらに、チップカバー16を超
えて飛散した切削剤、切粉はスプラッシュガード3、ボ
ード18に衝突して落下した後、図示しないシュートによ
って第6図中左右のチップバケット5に導かれる。
チップバケット5では、切粉は篩板25によりホッパ24内
に回収されるとともに、切削剤は篩板25の孔25Aを通っ
て切削剤収納タンク2に回収される。このタンク2に回
収された切削剤は切削剤供給装置21によって再び被加工
物に吐出される。
チップバケット5のホッパ24内に多量の切粉が溜まった
ら、チップバケット5を引き出して切粉を廃棄する。チ
ップバケット5は、床上を転がる前輪6A及び切削剤収納
タンク2上を転がる後輪6Bを備えているので、チップバ
ケット5の引き出しはスムースに行われる。
このような本実施例によれば、スプラッシュガード3と
切削剤ユニット8の切削剤収納タンク2とを一体化し、
従来用いられたオイルパンを不要としたので、切削剤飛
散防止装置の部品を削減することができる他、オイルパ
ンをマシニングセンタ1のベッド10に取り付ける手間が
省けて削剤飛散防止装置9のマシニングセンタ1への装
着が容易になる。さらに、スプラッシュガード3に飛散
して落下した切粉、切削剤は切削剤ユニット8のチップ
バケット5に直接回収されるので、切粉、切削剤の回収
効率が向上する。また、本実施例では、チップバケット
5を切削剤収納タンク2と分離し、かつ、スプラッシュ
ガード3の前面に形成された開口部4から引き出し可能
としたので、チップバケット5内にたまった切粉の処理
が容易になる。
なお、本考案の切削剤飛散防止装置が用いられる工作機
械は、横中ぐり盤等の他の工作機械であってもよい。
〔考案の効果〕
前述のような本考案によれば、工作機械への装着が容易
に行えるとともに、工作機械から飛散した切削剤、切粉
を確実に回収することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例の概略構成を示す正面
図、第2図は前記実施例の斜視図、第3図は前記実施例
の正面図、第4図は第3図中IV−IV線に沿う矢視図、第
5図は第3図中V−V線に沿う矢視断面図、第6図は第
3図中VI−VI線に沿う矢視断面図、第7図は第6図中VI
I−VII線に沿う矢視拡大断面図、第8図は第6図中VIII
−VIII線に沿う矢視拡大断面図及び第9図は従来例の正
面図である。 1…工作機械であるマシニングセンタ、2…切削剤収納
タンク、3…スプラッシュガード、5…切粉収納具であ
るチップバケット、8…切削剤ユニット、9…切削剤飛
散防止装置、10…ベッド、15…テーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物に散布した切削剤及び加工の際に
    生じる切粉の飛散を防止する工作機械の切削剤飛散防止
    装置であって、工作機械のベッドを囲うように配置され
    るとともに切削剤が収納される切削剤収納タンク及びこ
    の切削剤収納タンクの上に配置されるとともに切粉を収
    納する切粉収納具を含み構成された切削剤ユニットと、
    この切削剤ユニットと一体化されたスプラッシュガード
    とを備え、前記切粉収納具は前記切削剤収納タンクと分
    離し、かつ、前記スプラッシュガードに形成された開口
    部から引出し可能とされていることを特徴とする切削剤
    飛散防止装置。
JP1989032001U 1989-03-20 1989-03-20 切削剤飛散防止装置 Expired - Lifetime JPH0711875Y2 (ja)

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JPH02122745U JPH02122745U (ja) 1990-10-09
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JP4558436B2 (ja) * 2004-10-12 2010-10-06 株式会社牧野フライス製作所 立形マシニングセンタ
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