JPH0711852Y2 - 金属帯板分離移送装置 - Google Patents

金属帯板分離移送装置

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JPH0711852Y2
JPH0711852Y2 JP2302889U JP2302889U JPH0711852Y2 JP H0711852 Y2 JPH0711852 Y2 JP H0711852Y2 JP 2302889 U JP2302889 U JP 2302889U JP 2302889 U JP2302889 U JP 2302889U JP H0711852 Y2 JPH0711852 Y2 JP H0711852Y2
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JP
Japan
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roll
strip
roll body
intermediate roll
separating
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JP2302889U
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勝 宇多村
俊夫 山根
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日鐵ドラム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は金属帯板分離移送装置に関する。特に、この
考案は、金属帯板をこれの長手方向に沿って切断、分割
する装置の出側に配置され、分割された金属帯板を上下
に分離して移送する多段ピンチロールを備えた金属帯板
分離移送装置に関する。
この考案の金属帯板分離移送装置は、たとえば金属ドラ
ム缶の製造において帯鋼板を打抜き、打抜き材をプレス
してドラム缶の天板および地板を製造する設備に用いら
れる。
[従来の技術] 金属帯板分離移送装置は、金属帯板をこれの長手方向に
沿って切断、分割する装置の出側に配置され、分割され
た金属帯板を上下に分離して移送する。このような金属
帯板分離移送装置は、たとえば特開昭61−252016号公報
で開示された金属板のスクロール剪断装置に用いられ
る。スクロール剪断装置は帯鋼板(ストリップ)をこれ
の幅方向に二分割する。第4図および第5図は上記スク
ロール剪断装置の構成を示している。スクロールスプリ
ッタ8の出側にストリップ分離移送装置11が配置されて
いる。リール1から巻き戻されたストリップSはスクロ
ールスプリッタ8で剪断され、幅方向に二分割される。
分割された2条のストリップS1,S2の一側端部はそれぞ
れ波形をしている。分割された2条のストリップS1,S2
はストリップ分離移送装置11により上下に分離され、ス
トリップS1はリールに巻き取られずに直接プレス(図示
しない)に送られ、ストリップS2はリール9に巻き取ら
れる。
ストリップ分離装置11は、第6図に示すように第1ロー
ル12、第2ロール14およびこれらロール12,14の間に配
置された中間ロール16を備えている。中間ロール16はロ
ール軸17にこれの軸方向に間隔をおいて第1中間ロール
胴部18および第2中間ロール胴部19がそれぞれ回転可能
に取り付けられている。第1ロール胴部13と第1中間ロ
ール胴部18および第2ロール胴部15と第2中間ロール胴
部19の各ロール対により2条のストリップS1,S2をそれ
ぞれ挟持し、第1ロール13および第2ロール15を回転駆
動して2条のストリップS1,S2を上下に分離して移送す
る。第1および第2ロール胴部12,14の長さと第1およ
び第2中間ロール胴部18,19の長さはすべてほぼ一致し
ている。また、第1中間ロール胴部18と第2中間ロール
胴部19との間には、ストリップ側端部との接触を避ける
ために適当な間隔aを設けている。
第7図(a)および第7図(b)はそれぞれ分割切断さ
れたストリップの面に直角な方向から見た図面で、スト
リップの波形側端(切断側端)とロール胴部の側端の位
置関係を示している。これらの図面に示すように、ロー
ル胴部13,15,18,19の側端はストリップS1,S2の波形側
端よりも内側にある。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の金属帯板分離移送装置には、次のような問題
があった。
ストリップのスクロールスプリットを行う場合、スプリ
ット面にかえり(以下バーという)が発生する。また、
リールに巻き取られるストリップのスプリット側端(巻
き上げたコイルKの側面)は、第8図(a)および第8
図(b)に示すように著しい出入りを生ずる。一方、ロ
ールのピンチ端(側端)は上述のようにストリップの側
端よりも内側にあるために、ストリップの側端部はロー
ルによって挟まれないので、上記バーがそのまま残った
状態でリールに巻き取られる。このため、第9図に示す
ように端部のバー(イ)(ロ)(ハ)は隣接するストリ
ップの背面に食い込むように接し、第10図に示すように
円弧状のかき傷(ニ)となり、第11図に示すように成品
Pの表面に欠陥(ホ)を生ずる。
そこで、この考案は従来装置における上記のような問題
点を解決するためになされたもので、分割された帯板の
うちリールに巻き取られる側の金属帯板にバーによって
発生する表面傷を防止することができる金属帯板分離移
送装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 第1の考案の金属帯板分離移送装置は、主としてハウジ
ング、第1ロール、第2ロール、中間ロール、およびロ
ール回転駆動装置によって構成されている。
ハウジングは、金属帯板をこれの長手方向に送りながら
切断し、第1帯板および第2帯板に分割するスプリッタ
の出側に配置されている。
第1ロールは、ハウジングに回転可能に支持されてい
る。
第2ロールは、第1ロールに平行にかつ間隔をおいて、
前記ハウジングに回転可能に支持されたている。
中間ロールは、前記第1ロールと第2ロールとの間に配
置されており、前記ハウジングに支持されたロール軸に
軸方向に間隔をおいてそれぞれ回転可能に取り付けられ
た第1中間ロール胴部および第2中間ロール胴部とを備
えている。、第1ロール胴部と第1中間ロール胴部とに
より前記第1帯板を挟持するとともに、第2ロール胴部
と第2中間ロール胴部とにより前記第2帯板を挟持す
る。また、中間ロールは、前記第1中間ロール胴部の直
径が前記第2中間ロール胴部の直径よりも大きく、前記
第1ロール胴部と前記第1中間ロール胴部とにより前記
第1帯板の幅の非切断側端部を含む一部分を挟持し、前
記第2ロール胴部と前記第2中間ロール胴部とにより前
記第2帯板の全幅を挟持する。
ロール回転駆動装置は、前記第1ロールおよび第2ロー
ルを回転駆動する。
第1中間ロール胴部の直径と第2中間ロール胴部の直径
との差は、第1ロール胴部と第1中間ロール胴部とで挟
持した第1帯板が第2中間ロール胴部に接触しない範囲
で、できるだけ小さくすることが望ましい。径差を小さ
くすることにより、装置の小型化を図ることができる。
また、第1ロール胴部と第1中間ロール胴部とで挟持す
る第1帯板の幅は、第1帯板の他方の側端(切断側端)
を両ロールで挟まない範囲で、できるだけ広くする。こ
れは、ロールと帯板との接触幅を広くして、ロールから
帯板に移送力を確実に伝達するためである。
第2の考案は、上記装置において、第1中間ロール胴部
の少くとも第1帯板と接する部分を柔軟な弾性材料とし
ている。柔軟な弾性材料として、たとえばゴムまたはプ
ラスチックが用いられる。
[作用] 第1ロール胴部と第1中間ロール胴部とが、2条の金属
帯板のうちの第1帯板の幅の非切断側端部を含む一部分
を挟持している。したがって、切断側端部のバーはロー
ルにより圧下されず、そのまま残ることになる。しか
し、第1帯板はリールに巻き取られることなく直接次工
程に送られてプレス加工などの加工が施される。したが
って、バーにより帯板に表面傷が付くという問題はな
い。一方、第2帯板は第2ロール胴部と第2中間ロール
胴部とにより全幅を挟持されるので、バーはロールによ
り圧下されて押しつぶされ、平坦になる。したがって、
リールに巻き取っても表面傷は発生しない。
また、ロールのピンチ端がストリップ面に接するので、
第12図に示すような直線状のロールマーク(へ)を生
じ、製品の表面の平滑性を阻害することがある。しか
し、ロールマークはバーによる表面傷に比べて軽微であ
り、許容される場合が多い。上記装置において、第1中
間ロール胴部の少なくとも第1帯板と接する部分を柔軟
な弾性材料とすると、第1中間ロール胴部の端部が第1
帯板に接しても、端部が容易に弾性変形する。したがっ
て、第1中間ロール胴部の端部において第1帯板の表面
に応力が集中せず、ロールマークが付くことはない。も
ちろん、第2帯板は全幅にわたってロールが接するの
で、ロールにより表面傷が付くことはない。
[実施例] 以下、前記第4図および第5図に示すスクロール剪断装
置に用いられるストリップ分離移送装置を例として、こ
の考案の実施例を説明する。スクロール剪断装置は、鋼
製ドラム缶の天地板製造ライン中に設けられている。
第1図はこの考案のストリップ分離移送装置21の正面図
であり、第2図は同装置の側面図である。
これら図面に示すように、第1ロール26および第2ロー
ル31が軸受23,24を介してハウジング22に上下に間隔を
おいて取り付けられている。第1ロール26はロール軸27
の右寄り(ドライブサイド)に第1ロール胴部28が設け
られている。また、第2ロール31はロール軸32の左寄り
に第2ロール胴部33が設けられている。第1ロール胴部
28および第2ロール胴部33の長さは、前述のように波形
に剪断して分割した第1ストリップS1および第2ストリ
ップS2の最大幅よりもそれぞれ若干大きくなっている。
したがって、第2ストリップS2にはロールマークは発生
しない。第1ロール26および第2ロール31のロール軸2
7,32の右端にはそれぞれチェーン駆動装置4のスプロケ
ット5が固着されている。上記第1ロール26の軸受23は
若干上下動可能にハウジング22に取り付けられており、
エアシリンダよりなる圧下装置35に連結されている。圧
下装置35には、ストリップ端部のバーを押しつぶすに必
要な押付け力を付与できる能力を持たせている。
第1ロール26および第2ロール31との間に、中間ロール
38が配置されている。中間ロール38のロール軸39は、ハ
ウジング22に固定されている。第3図に示すように中間
ロール38はロール軸39にこれの軸方向に間隔をおいて円
筒状の第1中間ロール胴部41および第2中間ロール胴部
44がそれぞれ軸受を介して回転可能に取り付けられてい
る。第1中間ロール胴部41および第2中間ロール胴部44
の両側面は防塵カバー46で塞がれている。第1中間ロー
ル胴部41の長さは、これと対となす第1ロール胴部28の
長さより短くなっている。なお、第1中間ロール胴部41
の外周部はゴムタイヤ42よりなっている。第2中間ロー
ル胴部44の長さは、これと対をなす第2ロール胴部33の
長さとほぼ等しい。また、第1中間ロール胴部41の直径
は、第2中間ロール胴部44の直径よりも若干大きくなっ
ている。第1中間ロール胴部41と第2中間ロール胴部44
との径差は、第1ロール26と第1中間ロール胴部41とに
よってピンチされるストリップS1の内側端部(剪断側端
部)が第2中間ロール胴部44に接しない程度にしてい
る。この実施例では、ゴムライニング42の圧縮変形を考
慮してストリップ板厚(t=1.2mで)の約15倍とした。
第3図を参照して上記ロールの寸法関係をまとめると、
1>Ws>2およびd2>d1となる。ここで、Wsは剪断側端が
波形となった第1および第2ストリップS1,S2の最大幅
である。第1表は第1中間ロール胴部41および第2中間
ロール胴部44の諸元を示している。
また、第1ロール26および第2ロール31は、第2図に示
すように中間ロール38に対して上流側に若干オフセット
させている。これにより、ストリップS1,S2の通板性が
改善される。
以上のように構成されたストリップ分離移送装置21は、
第4図および第5図に示すようにスクロールスプリッタ
8の出側に配置されている。リール1から巻き戻された
ストリップSは送りロール2によりスクロールスプリッ
タ8に供給され、ここで剪断されて第1ストリップS1
よび第2ストリップS2に二分割される。送りロール2は
チェーン伝動機構4を介してモータ6により回転駆動さ
れる。分割された2条のストリップS1,S2の剪断側端は
それぞれ波形をしている。第2表は上記ストリップの材
質および寸法を示している。
剪断された2条のストリップS1,S2はストリップ分離移
送装置21に送られる。第1ストリップS1はストリップ分
離移送装置21の第1ロール胴部28と第1中間ロール胴部
41との間に、また第2ストリップS2は第2ロール胴部33
と第2中間ロール胴部44との間に通板される。第1ロー
ル26および第2ロール31は上記チェーン伝動機構4を介
してモータ6により回転駆動される。したがって、これ
らロール26,31の回転は送りロール2の回転と同期して
いる。ストリップ分離移送装置21において、第1ストリ
ップS1および第2ストリップS2は上下に分離される。第
1ストリップS1は剪断側端部に生じたバーを残したまま
で、プレス(図示しない)に送られる。また、第2スト
リップS2はバーが第2ロール胴部33と第2中間ロール胴
部44とによって圧下されて平坦とされたのち、リール9
に巻き取られる。
従来装置では、第13図に示すように端部のバー(ト)は
ロールに圧下ずに自由に通過する。これに対して、この
考案の装置では、第1ストリップS1もゴムタイヤ42を備
えたロール胴部41によりピンチするためロールマークの
発生も防止できた。また、第2ストリップS2について
は、第14図に示すようにコイリングサイドS2′は、硬質
の鋼製ロール胴部33,44により押しつぶされて完全に平
坦になり、巻取りリール9でのかき傷は完全に防止でき
た。
この考案は上記実施例に限られるものではない。たとえ
ば、第1ストリップS1のバーも平坦にしなければならな
い場合、ストリップ分離移送装置21の出側に第1ストリ
ップS1を全幅にわたって圧下するピンチロール対を設け
ればよい。
[考案の効果] 第1の考案の金属帯板分離移送装置によれば、分割切断
により金属帯板に発生したバーを平坦にしたのちに、金
属帯板を巻取り装置に送り出す。したがって、金属帯板
の巻取りによる表面傷は発生しない。
また、第2の考案の装置によれば、バーを残す側の帯板
すなわち第1帯板を圧下する第1中間ロール胴部は、少
くとも帯板と接する部分が柔軟な弾性材料からなってい
る。したがって、ロール端により帯板にロールマークが
付くことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の金属帯板分離移送装置の一例を示す
正面図、第2図は第1図の断面図、第3図は第1図に示
す装置の中間ロールの断面図、第4図はこの考案の装置
が適用されるスプリット設備平面図、第5図は第4図の
側面図、第6図は従来の金属帯板分離移送装置の正面
図、第7図は従来装置における帯板とロールとの位置関
係を説明する平面図、第8図(a)は従来装置により分
割切断したのちの帯板を巻き取ったコイルの断面図、第
8図(b)は第8図(a)の側面図、第9図は第8図
(a)に示すコイル端部の拡大図、第10図は従来装置に
より分割切断した帯板従来装置による場合の発生傷、第
11図は従来装置による場合の発生傷、第12図はロールマ
ークの図、第13図は従来装置によるストリップの通過形
態の説明図および第14図はこの考案の装置によるストリ
ップの通過形態の説明図である。 1……巻戻しリール、2……送りロール、4……チェー
ン伝動機構、6……モータ、8……スクロールスプリッ
タ、9……巻取りリール、11……ストリップ分離移送装
置、12……第1ロール、13……第1ロール胴部、14……
第2ロール、15……第2ロール胴部、16……中間ロー
ル、17……中間ロール軸、18……第1中間ロール胴部、
19……第2中間ロール胴部、21……ストリップ分離移送
装置、22……ハウジング、23,24……軸受、26……第1
ロール、27……第1ロール軸、28……第1ロール胴部、
31……第2ロール、32……第2ロール軸、33……第2ロ
ール胴部、35……圧下装置、38……中間ロール、39……
中間ロール軸、41……第1中間ロール胴部、42……ゴム
タイヤ、44……第2中間ロール胴部、S……ストリッ
プ、S1,S2……分割切断されたストリップ、K……コイ
ル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)金属帯板をこれの長手方向に送りなが
    ら切断し、第1帯板および第2帯板に分割するスプリッ
    タの出側に配置されたハウジング、 b)ハウジングに回転可能に支持された第1ロール、 c)第1ロールに平行にかつ間隔をおいて、前記ハウジ
    ングに回転可能に支持された第2ロール、 d)前記第1ロールと第2ロールとの間に配置され、前
    記ハウジングに支持されたロール軸に軸方向に間隔をお
    いてそれぞれ回転可能に取り付けられた第1中間ロール
    胴部および第2中間ロール胴部とを備え、第1ロール胴
    部と第1中間ロール胴部とにより前記第1帯板を挟持す
    るとともに、第2ロール胴部と第2中間ロール胴部とに
    より前記第2帯板を挟持する中間ロール、 e)前記第1ロールおよび第2ロールを回転駆動するロ
    ール回転駆動装置、 とからなり、前記第1帯板および第2帯板を上下に分離
    してこれら帯板を移送する金属帯板分離移送装置におい
    て、 前記第1中間ロール胴部の直径が前記第2中間ロール胴
    部の直径よりも大きく、前記第1ロール胴部と前記第1
    中間ロール胴部とにより前記第1帯板の幅の非切断側端
    部を含む一部分を挟持し、前記第2ロール胴部と前記第
    2中間ロール胴部とにより前記第2帯板の全幅を挟持す
    ることを特徴とする金属帯板分離移送装置。
  2. 【請求項2】前記第1中間ロール胴部の少なくとも第1
    帯板と接する部分が柔軟な弾性材料からなる請求項1記
    載の金属板帯び分離移送装置。
JP2302889U 1989-03-02 1989-03-02 金属帯板分離移送装置 Expired - Lifetime JPH0711852Y2 (ja)

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JPH02114421U JPH02114421U (ja) 1990-09-13
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