JPH07118214B2 - 平行クランク式可動ア−ム - Google Patents

平行クランク式可動ア−ム

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JPH07118214B2
JPH07118214B2 JP62129204A JP12920487A JPH07118214B2 JP H07118214 B2 JPH07118214 B2 JP H07118214B2 JP 62129204 A JP62129204 A JP 62129204A JP 12920487 A JP12920487 A JP 12920487A JP H07118214 B2 JPH07118214 B2 JP H07118214B2
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parallel crank
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shaft
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憲幸 山田
利典 田中
孝 桑島
明男 加藤
正男 岡田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、学習スタンド,机上スタンド,ブックスタ
ンド,ベッドライト等に用いられる平行クランク式可動
アームに関する。
〔背景技術〕
平行クランク式可動アームは、各種スタンドやベッドラ
イト等において、照明器具や書見台等を支持する手段と
して用いられている。第44図は、従来の平行クランク式
可動アームを示すものであって、下ヒンジ部1がアーム
取付金具2に固定されるようになっていて、この下ヒン
ジ部1にパイプ状リンク3,4の各一端が回転可能に固定
され、中ヒンジ部5にこれらリンク3,4の各他端が回転
可能に固定されるようになっている。この中ヒンジ部5
にはさらに別のパイプ状リンク6,7の各一端が回転可能
に固定され、上ヒンジ部8にこれらリンク6,7の各他端
が回転可能に固定されるようになっている。この上ヒン
ジ部8には支持物取付金具9が回転可能に固定されるよ
うになっている。アーム取付金具2は、このアームを机
等に取り付けるために用いられるものであり、被支持物
取付金具9は照明器具や書見台等の被支持物をアームに
取り付けるために用いられるものである。各ヒンジ部1,
5,8は、2枚の円板10,10を互いに向かい合わせてネジ11
とナット12で固定することにより構成されている。各リ
ンク3,4,6,7は、両端部が円板10,10に挟まれてその両側
の凸部13が円板10に設けられた穴10aに挿入されること
で円板10,10に固定され、この凸部13を軸として回転す
るようになっている。
このアームは、第45図に示されているように、リンク3,
4およびヒンジ部1,5が、回転中心B,B′,C,C′を有する
下平行クランク機構を構成しており、リンク6,7および
ヒンジ部5,8が、回転中心D,D′,E,E′を有する上平行ク
ランク機構を構成している。図中、A,A′およびA″
は、各ヒンジ部1,5,8の中心点を示している。このアー
ムは、上下平行クランク機構の傾き角度を変更すること
により、アーム先端の金具9に取り付けられた照明器具
や書見台等の被支持物の位置を変えることができる。上
あるいは下クランク機構の傾き角度を変更するときは、
リンク6,7あるいはリンク3,4は、平行状態を保ったまま
で、その間隔を変えつつ中ヒンジ部5あるいは下ヒンジ
部1に対して回転する。
第46図は、学習スタンド(机上スタンド)の従来例を示
している。この学習スタンドは、アーム取付台14,アー
ム15および照明器具16を、それぞれ、備えている。台14
は机17に固定され、アーム15はこの台14に固定されるよ
うになっている。ここに用いられているアーム15は、第
44図および第45図のアームとほぼ同じ構造をしており、
したがって、第44図および第45図に示す番号と同じ番号
を有する部材は、同図の部材と同じ部材を示している。
したがって、この場合も、パイプ状リンク3,4、下ヒン
ジ部1および中ヒンジ部5が下平行クランク機構を構成
しており、パイプ状リンク6,7、中ヒンジ部5および上
ヒンジ部8が上平行クランク機構を構成している。そし
て、照明器具16は、上ヒンジ部11の金具9に取り付けら
れているのである。
この学習スタンドは、上下平行クランク機構の傾き角度
を変更することにより、照明器具16の上下の位置および
前後の位置を変えることができる。このことは、照明器
具16の灯具ヘッドの向きを一定に保ちつつ行えることは
いうまでもない。下ヒンジ部1,中ヒンジ部5には、摩擦
力で上下の平行クランク機構におけるアーム15の曲げ角
度を所望の角度で止めておくロック金具18,18が設けら
れている。図中、19は電線であって、リンク4,7の内部
に通されて照明器具16に接続されている。
第47図は、ベッドライトの従来例を示している。このベ
ッドライトは、電源ボックス20,アーム21および照明器
具22を、それぞれ、備えている。電源ボックス20は、ベ
ッド23の近傍に設置されており、これには、手元に置か
れるスイッチ24が接続されている。アーム21は電源ボッ
クス20に固定されるようになっている。このアーム21
も、第44図および第45図のアームとほぼ同じ構造をして
おり、したがって、これと共通の番号は同じ部材を示し
ている。照明器具22は、上ヒンジ部8の被支持物取付金
具9に取り付けられている。
このベッドライトも、上下の平行クランク機構の傾き角
度を変更することにより、照明器具22の位置を変えるこ
とができる。下ヒンジ部1,中ヒンジ部5には、それぞ
れ、バネの引張力によって、上下の平行クランク機構に
おけるアーム21の曲げ角度を所望の角度で支えるロック
金具25,25が設けられている。リンク4,7には、リンク3,
4間、リンク6,7間の間隔が所定の間隔より狭くならない
ようにして、2本のリンク間に指が挟まれるのを防ぐス
トッパ26が設けられている。
第48図は、ブックスタンドの従来例を示している。この
ブックスタンドは、アーム取付台27,アーム28および書
見台29を、それぞれ、備えている。台27は机17上に載置
されるようになっており、アーム28はこの台27に固定さ
れるようになっている。このアーム28も、第44図および
第45図のアームとほぼ同じ構造をしており、これと共通
の番号は同じ部材を示している。書見台29は、アーム28
先端の上ヒンジ部の金具(図では書見台29の陰に隠れて
見えない)に取り付けられている。
このブックスタンドも、上下平行クランク機構の傾き角
度を変更することにより、書見台29の位置を変えること
ができる。下ヒンジ部1,中ヒンジ部5には、それぞれを
引き上げ力によって、上下の平行クランク機構アーム28
を所望の曲げ角度で支えるロックバネ30,30が設けられ
ている。図中、31は、本であって、書見台29上に載せら
れている。
ところで、第44図および第45図に示されている従来のア
ームおよび前記学習スタンドやブックスタンドに用いら
れているアームには、前記のように、平行クランク機構
の傾き角度の変更により、対応するリンクの間隔が変わ
るので、2本のリンク間に指等が挟み込まれて怪我をす
ることがあるという問題があった。他方、前記ベッドラ
イトに用いられている従来のアームは、このような事故
を防ぐためのストッパが設けられているので、2本のリ
ンク間に指等が挟み込まれて怪我をする恐れはない。し
かしながら、このようなストッパを設けたため、上下の
平行クランク機構の傾き角度が制限されて、アームの可
動範囲が、ストッパのない場合に比べて小さくなるとい
う別の問題が生じている。
前記従来のアームには、また、前記ロック金具やストッ
パ等が外部に露出しているので、外観が悪いという共通
の問題もあった。
〔発明の目的〕
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、外観を悪化させる付属物を露出させる恐れがな
く、しかも、ストッパを設けなくても2本のリンク間に
指等が挟み込まれる恐れが無い平行クランク式可動アー
ムを提供することを目的としている。
〔発明の開示〕
発明者らは、前記のような目的を達成するため、種々の
検討を行った。そして、平行クランク機構の2本のリン
クのうちの一方を筒状とし、他方のリンクをこの筒状リ
ンクの内部に収めることを考えて、追試を行った。その
結果、これが良好な結果をもたらすことを確認して、こ
こに、この発明を完成した。
したがって、この発明は、2本のリンクの各一端が一つ
のヒンジに軸止めされ各他端が別のひとつのヒンジに軸
止めされている平行クランク機構を備えていて、同平行
クランク機構の傾き角度の変更により先端位置を変える
ことが可能となっているアームであって、前記両リンク
のうちの一方が筒状となっており、他方がこの筒状リン
クの内部に収められていることを特徴とする平行クラン
ク式可動アームをその要旨としている。
以下に、実施例をあらわす図面に基づき、この発明を詳
しく説明する。
第1図および第2図は、この発明にかかる平行クランク
式可動アームの第1の実施例をあらわしている。これら
の図にみるように、このアームは、ダブルアームであっ
て、下アーム41と上アーム42を備えている。下アーム41
の下端には下ヒンジ部43が設けられ、上アーム42の上端
には上ヒンジ部44が設けられている。上,下アーム42,4
1は、中ヒンジ部45によって屈曲可能に連結されてい
る。下アーム41は、断面四角形の筒状体となっている下
第1リンク46と下第2リンク47からなっており、下第2
リンク47は下第1リンク46内に通されている。上アーム
42も、断面四角形の筒状体となっている上第1リンク91
と上第2リンク96からなっており、上第2リンク96は上
第1リンク91内に通されている。
この平行クランク式可動アームは、上記のごとく構成さ
れているため、第19図に示されているように、上下二つ
の平行クランク機構111,112を有するものとなってい
る。すなわち。前記上アーム42,上ヒンジ部44および中
ヒンジ部45が上の平行クランク機構111を構成し、下ア
ーム41,中ヒンジ部45および下ヒンジ部43が下の平行ク
ランク機構112を構成しているのである。第19図におい
て、A,A′,A″,B,B′,C,C′は上下平行クランク機構11
1,112の各回転中心を示しており、中心Aは前記下ヒン
ジ部のピン59(第3図参照)、A′はピン92(第16図参
照)、A″は上ヒンジ部のピン59(第18図参照)、Bは
軸79a(第3図参照)、B′は軸95a(第16図参照)、C
は軸95c(第16図参照)、C′は軸105(第18図参照)に
それぞれ対応している。また、下平行クランク機構112
の辺A−A′は、カバー48、下第1リンク46およびカバ
ー88に、辺B−B′は、下第2リンク47に、上平行クラ
ンク機構111の辺A′−A″は、カバー89,上第1リンク
91およびカバー99に、辺C−C′は、上第2リンク96に
それぞれ相当している。
そして、両平行クランク機構111,112を立てたり倒した
りすることにより、アーム先端を移動させ、アーム先端
に取り付けられた支持物を移動させることができるので
ある。
以下に、その具体的構造をより詳しく説明すれば、下ヒ
ンジ部43は、第3図および第4図(a),(b)に示さ
れているように、一対の円形のカバー48,49およびヒン
ジ板50を備えている。カバー49は、アームを机等に取り
付けるための差込棒51が設けられている。カバー48は、
断面四角形の筒部52を備えている。この筒部52は、下第
1リンク46の一端に挿入されて、リベット40aによりこ
れと固定されている。ヒンジ板50は、円板状となってお
り、ネジ53によりカバー49の内側の凸部54に強固に止め
られ、カバー49の突起55,55の先端がヒンジ板50の穴56,
56に挿入されている。ヒンジ板50には、あとで説明する
圧縮バネ57により、ヒンジ板50を回転させる方向の力が
加わり、ネジ53に剪断する方向の力が加えられる。この
力により、ネジ53が破損したり、ゆるんだりするのを防
止するため、ヒンジ板50に加わる力を突起55で受けるよ
うにしている。ヒンジ板50の縁部切欠50aに挿入された
カバー49の円弧形凸部61によっても、ヒンジ板50に加わ
る力が受けられている。カバー48,49とは、間に摩擦リ
ング58が挟まれるようにして合わされ、カバー48がカバ
ー49に対して回転可能となるようにしてピン59により互
いに固定されている。摩擦リング58は、ポリアセタール
等の樹脂からなっていて、カバー48,49が直接接触して
カバー48の回転時に両者が摩耗するのを防ぐとともに、
カバー48を所望の回転位置に固定するときにカバー48と
摩擦リング58との間の摩擦力が利用できるようにしてい
る。摩擦リング58には、突起60,60が設けられている。
この突起60,60の間には、カバー49の周壁の円弧形凸部6
1が嵌め込まれており、これにより、摩擦リング58はカ
バー49に対して回転しないようになっている。このよう
になっていると、摩擦リング58がカバー49により補強さ
れるといった理由で摩擦リング58を薄形にすることがで
きるとともに、摩擦リング58の全周面において均一な摩
擦力が得られる。第5図にも示されているように、カバ
ー48の切欠62には、電線63の取付部64が、その溝65に切
欠62の縁が挿入されて取り付けられている。取付部64
は、鉤形となっていて外側部分先端が下第1リンク46と
は反対の側に向くようにされている。取付部64は、アー
ムの使用時に邪魔にならないようできるだけ小さくする
とともに、下第1リンク46の反対側への突出量を小さく
するようにするのがよい。下ヒンジ部43内に通された電
線63は、カバー48の凸部66,67の間を通されて、カバー4
8の縁部を通るよう導かれたのち、下第1アーム46の内
部に通される。この実施例のように、カバー48,49のう
ち、回転する側のカバー48に電線の取付部64を取り付け
るようにしたのは、電線63がカバー48とともに回転する
ようにしておくと、カバー49に設けるようにした場合に
比べて、カバー48の回転時の電線63の屈曲量が減って電
線63の断線する恐れが少なくなるといった効果が得られ
るからである。電線63は、切欠62と筒体52までの間の部
分がカバー48の中心側に寄ると下第2リンクのシャフト
68や金具69等に挟み込まれて断線する恐れがあるので、
前記のようにカバー48の縁部を通るようにするのがよ
い。この場合、前記凸部66,67を設けるようにすると、
断線防止が確実に行われるようになり、配線の作業性も
向上するといった効果が得られる。ピン59は根角ピンで
あって、第6図に示されているように、軸70の基部70a
が四角となっている。また、軸70の先端部70bはDカッ
トが行われていて、側部分にDカット面71が設けられて
いる。ピン59の軸基部70aはカバー48の中心にある貫通
穴48aの角穴部72に嵌め込まれるようになっており、こ
のため、ピン59はカバー48とともに回転するようになっ
ている。ピン59の軸70は軸リング73に通され、軸リング
73はヒンジ板50の中心部の貫通穴74に通されている。軸
70は、カバー49の中心にある凸部54の位置に設けられた
貫通穴75に通され、さらに、座金76の穴76aに通された
のち、先端部分が広げられて座金76から抜けないように
されている。したがって、ヒンジ板50の中心が、下第1
リンク46の回転中心となっている。座金の穴76aの断面
は軸の先端部70b(第6図参照)の断面に対応する形を
している。このため、座金76は、カバー48とともに回転
するようになっている。ピンの軸70には、めねじ77が設
けられており(第6図参照)、このめねじ77につまみね
じ78が螺入している。このつまみねじ78の頭部は座金76
に当てられていて、カバー49には直接接触しないように
されており、カバー48とともに回転するようになってい
る。つまみねじ78を締めると、カバー48と49とが引き寄
せられ、カバー48と摩擦リング58との間の摩擦力が大き
くなり、逆に、つまみねじ78をゆるめるとカバー48と49
とが離れ、カバー48と摩擦リング58との間の摩擦力が小
さくなる。このように、つまみねじ78によりカバー48と
摩擦リング58との間の摩擦力を調節することができるよ
うになっている。カバー48の回転によりつまみねじ78が
自然にゆるんでくる恐れがあるが、この実施例のよう
に、カバー48とともにピン59,座金76およびつまみねじ7
8が回転するようになっているとそのような恐れは少な
い。また、座金76をポリアセタール等の樹脂からなるも
のとすれば、座金76がカバー49に対し滑らかに回転する
ようになって、一層、つまみねじ78がゆるむ恐れが少な
くなる。
ヒンジ板50は、各リンクの回転中心となる軸79a,79bが
突設されている。このヒンジ板50は、第7図および第8
図に示されているように、充分に厚い金属板を所定の形
状の板体50′とし、この板体50′に設けた貫通穴80に軸
となる丸ピン79′あるいは根角ピン79″等のピンを固定
することによりつくるようにするとよい。ピン79″等
は、合わせ面81を溶接等により強固に固定するようにす
るとよい。使用するピンの形状は、丸ピン79′でもよい
が、根角ピン79″を用いるようにすると、ピンの外れや
がたつきを防止できる。ヒンジ板50は、鋳造するように
してもよい。ヒンジ板50の軸79a,79bには軸リング82,82
が嵌められている。軸79aの軸リング82は、シャフト68
の一端の穴68aに挿入され、軸79bの軸リング82は、金具
69の一端の穴69aに挿入されている。金具69は、シャフ
ト68とカバー48の間の位置に配置されている。軸リング
82は回転を滑らかにするものであって、この実施例にお
いては、回転中心となる軸にはすべて軸リングを嵌める
ようにしている。軸リング82は、樹脂や金属等の給油を
必要としない材料からなるもの(無給油性リング)が望
ましい。軸リングを用いるようにすると、回転部やその
軸の摩耗の防止、異音の発生の防止が効率よく行われ、
軸や回転部品の寸法のばらつきも吸収することが可能と
なる。軸79a,79b等の軸に軸リング82を嵌める代わり
に、軸79a,79b等の軸に樹脂等をコーティングすること
によっても、回転を滑らかにすることができるといった
効果を得ることができる。軸に止められる部品の運転頻
度が少ない場合は、軸リング82を省略することができ
る。
ヒンジ板50の縁部には、第4図(a),(b)や第8図
に示されているように、円弧形の切欠50aが設けられて
おり、この切欠50aには、第4図(a),(b)や第5
図に示されているカバー48の凸部67が挿入されるように
なっている。この凸部67は、第9図に示されているよう
に、下アーム41がほぼ垂直にされたとき、切欠50aの一
端に当たり、第10図に示されているように、下アーム41
が水平にされたとき、切欠50aの他端に当たるようにな
っており、これにより、下アーム41の可動範囲が制限さ
れている。下アーム41の可動範囲は、切欠50aの両端と
ヒンジ板50の中心点とを結ぶ2本の線の開き角度を変え
ることにより、変更することができる。従来の平行クラ
ンク式可動アームにおいては、所望の可動範囲の両端で
2本のリンクが当接して範囲外にアームが回転しないよ
うにしたり、第47図に示されているように、ストッパ26
を別部品として使用するようにしていた。これに対し、
この実施例においては、両カバー48,49の内部に設けら
れたヒンジ板50と突起67の組み合わせにより、容易に可
動制限がなされるようになっている。
この実施例では、カバー48,49内にヒンジ板50等の部品
が収納されるようになっており、外から下ヒンジ部43内
の部品が見えず、下ヒンジ部43内に異物が侵入できない
ようになっている。このようにするには、少ない部品ス
ペースを有効に活用できる部品構造が必要である。この
ことは、あとで説明する中ヒンジ部45,上ヒンジ部44に
ついても同様である。
下第2クランク47は、第3図および第11図に示されてい
るように、シャフト68の穴68aとは反対側の端部に金具8
3がネジ84により固定されている。第2クランク47は、
シャフト68と金具83が一体となったかたちのものであっ
てもよい。シャフト68には、金具83側から順に、シャフ
ト68のガイドとなるガイドリング85,圧縮バネ7,バネ押
し部材87,金具69端部の穴69bが通されている。この実施
例においては、シャフト68の穴68a側端部および金具69
は、狭いスペースでも通すことができるよう板状となっ
ている。金具69の形状は、第9および10図に示されてい
るように、下アーム41が可動範囲内のいかなる位置にあ
っても、電線63の通るスペースが確保できるよう決定さ
れる必要があり、この実施例では、穴69a側が弓形に曲
げられることにより、電線63の通るスペースが常に確保
されるようにしている。
第10図に示されているように、下アーム41が倒され、シ
ャフト68と金具69とが倒されると、金具69の先端はシャ
フト68に沿って下ヒンジ部43から突き出す方向にスライ
ドするので、バネ57は金具69により圧縮される。このよ
うに圧縮された圧縮バネ57の反発力でシャフト68が撓み
等の変形を起こしたときに、シャフト68が第1リンク46
の内面に当たらないようガイドリング85およびバネ押し
部材87がシャフト68に挿入され、これらが下第1リンク
46の内面を摺動するようになっている。また、ガイドリ
ング85およびバネ押し部材87は圧縮バネ57の両端の支え
も兼ねており、バネ押し部材87は、金具69とシャフト68
とが滑らかに摺動するようにもしている。シャフト68
は、板状部分の幅方向が下第1リンク46の長断面方向に
向けられているといった理由で、長断面方向には充分な
強度を有する。また、下第1リンク46の短断面方向につ
いては、シャフト68の短断面方向長さを下第1リンク46
の短断面長さに近い寸法とし、しかも、他の部材との接
触面を曲面としているので、下第1リンク46内で変形を
起こしにくくなっている。シャフト68の短断面方向長さ
や、金具69のバネ押し部材87側端部の短断面長さを、ガ
イドリング85やバネ押し部材87の短断面長さよりも短い
寸法とする事などにより、ガイドリング85およびバネ押
し部材87以外の部材が下第1リンク46に接触しないよう
にすると、下アーム41の回転に際して異音の発生が防が
れる。シャフト68の径は圧縮バネ57の内径とほぼ同じ
で、わずかに小さくなっている。このようになっている
と、圧縮バネ57が圧縮されても、蛇行が防止される。こ
のため、圧縮バネ57の耐久性が向上し、下第1リンク46
と圧縮バネ57の内面との擦れによる異音の発生が防がれ
るといった効果が得られる。第49図に示されているよう
に、シャフト68の径が圧縮バネ57の内径よりも大分小さ
くなっていると、圧縮バネ57が圧縮されたとき蛇行す
る。このため、圧縮バネ57の耐久性が低下し、下第1リ
ンク46と圧縮バネ57の内面との擦れによる異音が発生す
るといった不都合が生じる。
この実施例では、第14図の(a)で示されているよう
に、下第1リンク46のカバー48側端面46aは、カバー48
周壁と同心の円弧面となって突き合わされるようになっ
ている。このため、第14図の(b)で示されているよう
に、下第1リンク46のカバー48側端面46bが平面となっ
て突き合わされるようになっている場合に比べて、デザ
イン性がよく見栄えがよい。また、突き合わせ部の隙間
が目立ちにくいといった効果も得られる。さらに、両場
合において、下第1リンク46端面の幅方向一端aがカバ
ー48の中心点からu離れた位置にあり、カバーの筒部52
先端が前記一端aよりhだけ挿入されているとすると、
下第1リンク46端面の他端bが筒部52先端より、m,nだ
け離れることになる。m>nとなるので、第14図の
(a)で示されている場合の方か、同図の(b)で示さ
れている場合に比べて、筒部52の下第1リンク46に対す
る挿入部分が多くなり、両者の結合部分の強度が上昇す
る。
中ヒンジ部45は、第15図(a),(b)および第16図に
示されているように、一対のカバー88,89およびヒンジ
板90を備えている。カバー88,89は、筒部52を備えてい
る。カバー88の筒部52は、下第1リンク46の一端に挿入
されて、リベット40bによりこれと固定されている。カ
バー89の筒部52は、上アーム42の上第1リンク91の一端
に挿入されて、リベット40cによりこれと固定されてい
る。上第1リンク91には、前記のように上第2リンク96
が通されている。カバー88と89とは、間にヒンジ板90が
挟まれるようにしてピン92が通されて、互いに回転可能
となっている。ピン92の先端のめねじには、下ヒンジ部
の場合と同じく、座金93が嵌められたネジ39が挿入され
ている。ヒンジ板90の片面には、円弧形の切欠94,軸95a
が設けられ、反対面には軸95b,95cが設けられている。
軸95a,95b,95cには、いずれも、軸リング82が嵌められ
ており、軸95aの軸リング82は下第2リンク47の金具83
先端の穴83aに通され、軸95cの軸リング82は上第2リン
ク96のシャフト68の穴68aに通され、軸95bの軸リング82
は金具69の穴69aに通されている。この金具69は、前記
下ヒンジ部の金具69と同じ構造で同じ作用を行う。上第
2リンク96は、下第2リンク47と同じ構造をしており、
これと同様にして金具69等の部材と組み合わされてい
る。したがって、上第2リンク96と組み合わされている
部材で、下第2リンク47と組み合わされている部材と共
通する番号は同じものをさしている。切欠94は、下第2
リンク47の金具83や電線63の配置ための空間を設けるた
めのものである。下第1リンク46を通った電線63は、カ
バー88の筒体52を通って中ヒンジ部45内に通される。そ
ののち、ヒンジ板90の切欠94に設けられた穴94aよりカ
バー88側から89側へと通され、カバー89の筒体52を通っ
て上第1リンク91に通されている。
中ヒンジ部45は、前記下ヒンジ部のようにネジによる摩
擦力の調節を行わず、カバー88,89間の接触抵抗を極力
少なくする方が、アーム全体の操作を滑らかにすること
ができる。このようにするため、カバー88,89の間に
は、隙間tが設けられている。また、この隙間tより内
部が見えないよう、カバー88の周壁先端に設けられた凸
条88aが、カバー89の周壁先端に設けられた凸条89aの内
側にくるよう挿入されている。カバー88の周壁内側に
は、凸条97aが設けられ、カバー89の周壁内側には、凸
条97b,97cが設けられている。凸条97a,97b,97cの各先端
は曲面となっていて、わずかの隙間をあけてヒンジ板90
と向かい合っている。ところで、カバー88,89の間に隙
間が設けられていると、両カバー88,89がピン92だけで
支えられていることにより、ピン92の径とこのピン92が
通されるカバー88,89の穴の径との差が大きい場合等に
おいて、上アーム42を回転させるとき等に、両カバー8
8,89の間隔が広がったり狭まったりして、両カバー88,8
9が擦れあったり、内部部材が変形する恐れがある。し
かし、前記のような凸条97a,97b,97cを設けるように
し、両カバー88,89間の一部で隙間がなくなって両者が
擦れ合ったり内部部材が変形する前に、凸部97a,97b,97
cがヒンジ板90に当たるようこれらの凸部とヒンジ板90
との隙間を設定するようにすると、前記のようなことが
防止される。凸部97a,97b,97cはカバー88,89の周縁に沿
ってできるだけ長く設けるようにするとよい。
上ヒンジ部44は、基本的な構造が下ヒンジ部43とほぼ同
じである。上ヒンジ部44は、第17図(a),(b)およ
び第18図に示されているように、一対のカバー98,99お
よびヒンジ板100を備えている。カバー98は、断面円形
の筒部101を備え、カバー99は、断面四角形の筒部102を
備えている。この筒部102は、上第1リンク91の一端に
挿入されて、リベット40dによりこれと固定されてい
る。ヒンジ板100は、ネジ53によりカバー98の内側に止
められている。カバー98,99とは、間にポリアセタール
等の樹脂からなる摩擦リング103が挟まれるようにして
合わされ、カバー98がカバー99に対して回転可能となる
ようにしてピン59により互いに固定されている。摩擦リ
ング103のU字形湾曲部にはこれに沿うU字形凸条104が
設けられていて、この凸条104は、ヒンジ板100の切欠10
0aに嵌め込まれている。これにより、摩擦リング103は
カバー98に対して回転しないようになっている。ピン59
の軸70は軸リング73に通され、軸リング73はヒンジ板10
0の中心部の貫通穴74に通されている。軸70は、カバー9
9に設けられた貫通穴75に通され、さらに、座金76に通
されたのち、先端部分が広げられて座金76から抜けない
ようにされている。ピンの軸70には、めねじ77が設けら
れており、このめねじ77につまみねじ78が螺入してい
る。ヒンジ板100は、回転中心となる軸105が突設されて
いる。この軸105には軸リング82が嵌められ、この軸リ
ング82は、上第2リンク96の金具83の一端の穴83aに挿
入されている。ヒンジ板100の縁部には、円弧形の切欠1
00bが設けられており、この切欠100bにはカバー99の凸
部106が挿入されるようになっている。この凸部106によ
り、上アーム42の可動範囲が制限されている。図中、10
7はローゼットネジ,108は取付金具,109はつまみねじ,11
0は取付ネジであって、ローゼットネジ107は、取付金具
108をカバー98の筒部101に固定するのに用いられるもの
であり、取付金具108は、支持物を取り付けるのに用い
られるものである。これらの部材の寸法,材質等は、支
持物の形状,重量等に応じて決めるようにするとよい。
電線63は、上第1リンク91よりカバー99の筒部102を通
って上ヒンジ部44内に入り、カバー98の筒部101を通
り、取付金具108の貫通穴108aを通って上ヒンジ部44の
外に出る。
この実施例では、第19図に示されているように、中心
A′が、両平行クランク機構111,112に共通で用いられ
ている。従来の平行クランク式可動アームにおいては、
第45図に示されているように、リンク3と4、6と7が
それぞれ独立して設けられているといった理由で、上下
の平行クランク機構において互いに独立した回転中心を
設ける必要があった。また、この実施例では、カバー48
と49,88と89,98と99をそれぞれ中心A,A′,A″となるピ
ン59,92で固定するようにしている。これに対し、従来
の平行クランク式可動アームは、第44図に示されている
ように、回転中心に関わりないネジ11等により各ヒンジ
部1〜5の2枚の板体10,10を固定するようにしていた
ので、取付箇所が多くなっていた。
この実施例は、前記のように従来のものと比べて平行ク
ランク機構の回転中心の数が減り、ヒンジ部の取付箇所
が減っているので、製造にあたり、平行クランク機構等
を構成する部品の製造上の寸法精度のばらつきによる異
常、たとえば、平行クランク機構の各辺の長さのばらつ
き等を原因とする操作時のがたつき等の発生機会を低下
させることができると同時に部品点数の削減を行うこと
ができるようになっているといった理由でコストを低い
ものとすることができる。
つぎに、圧縮ばねによる引き上げ力作用について、第20
図および第21図を用いて説明する。この実施例では、ア
ーム先端の支持物の重量およびアーム自身の重量を任意
の位置で支えるため、圧縮ばねによる引き上げ力を用い
ている。図中、第19図と共通する符号は同じものをさし
ている。Xは下ヒンジ部43側の金具69の回転中心となる
軸79b(第3図参照)、X′は下アーム41側の圧縮バネ5
7(第3図参照)の一端、X″は同バネ57(第3図参
照)の他端、Zは中ヒンジ部45側の金具69の回転中心と
なる軸95b(第15図参照)、Z′は上アーム42側の圧縮
バネ57(第15図参照)の一端、Z″は同バネ57(第17図
参照)の他端にそれぞれ対応している。平行クランク機
構112,111を立てたり倒したりすると、X′,Z′は金具6
9に押されて下第2リンクに対応する辺B−B′,上第
2リンクに対応する辺C−C′に沿って移動するように
なっているが、X″,Z″は移動しない。第20図に示され
ているように、下アームを倒して平行クランク機構112
をDの位置からEの位置に下げると、圧縮バネ57は金具
69に押されて圧縮され、長さがl0よりl1と短くなる。l0
−l1=Δlとすると、圧縮バネによる反発力Pは、式P
=Δl×k(kはバネ定数)により得られる。この力P
によりは、位置Eにおいて、辺B−B′上にTという分
力が得られ、この力Tが平行クランク機構112すなわち
アームを引き上げる方向に働き、アーム先端の支持物の
重量およびアーム自身の重量を任意の位置で支える。第
21図に示されているように、上アームを倒して平行クラ
ンク機構111をFの位置からG,Hの位置に下げると、圧縮
バネ57が金具69に押されて圧縮され、長さが短くなる。
そして、圧縮バネ57による反発力の分力が平行クランク
機構111すなわち上アームを引き上げる方向に働き、ア
ーム先端の支持物の重量および上アーム自身の重量を任
意の位置で支える。三つ以上の平行クランク機構を備え
たアームであっても、これと同様にしてアーム先端の支
持物の重量およびアーム自身の重量を任意の位置で支え
る引き上げ力を得ることができる。
前記引き上げ力は、第22図に示されているように、引張
バネ113を用いるようにしても得ることができる。図
中、第20図と共通する番号,符号は同じものを示してい
る。114は金具であって、一端がA′,B′側に回転可能
に軸止めされ、他端が辺B,B′に沿って移動可能となっ
ている。Y″は引張バネ113の固定側端部、Y′は同バ
ネ113の金具114に固定された端部である。下アームを倒
して平行クランク機構112をIの位置からJの位置に下
げると、引張バネ113は金具114により引っ張られて長さ
が長くなる。引張バネ113の縮もうとする力Pより、辺
B−B′上においてTという分力が得られ、この力Tが
平行クランク機構112すなわちアームを引き上げる方向
に働き、アーム先端の支持物の重量およびアーム自身の
重量を任意の位置で支える。
この実施例は、支持物の重さ等に応じて支持力の調整を
行うことができる。これについてつぎに説明する。たと
えば、1kgの重さの支持物を支持するのに適するよう前
記引き上げ力を調整した所定荷重1kgのアームの場合、
支持物の重量が1kgを大きく越えると、アームが垂れ下
がることがある。すなわち、ブックスタンドのアームを
例にとると、1kgの本を書見台に載せて作業していると
き、さらにもう1冊の本を重ねて載せると、アームが垂
れ下がってしまうことがある。逆に、所定荷重よりある
程度軽い支持物の場合は、アームが跳ね上がることがあ
る。所定通りの荷重がアームに掛けられることは、比較
的少ないのでこのようなことが起こる恐れは多い。この
とき、所定荷重を越えるある程度の加負荷分あるいは所
定荷重よりある程度軽い負荷に対応して常にアームを静
止させることができると便利である。この実施例は、下
ヒンジ部43(第3図および第4図(a)参照)あるいは
上ヒンジ部44(第17図(a)および第18図参照)に設け
られたつまみネジ78を締めたり緩めたりして、カバー48
とリング58との合わせ面、あるいは、カバー99とリング
103との合わせ面での摩擦力を調節することにより、支
持物を静止する力を調節することができるのである。こ
の実施例においては、上アームの静止力の調整を上ヒン
ジ部で行うようになっており、下アームの静止力を下ヒ
ンジ部で行うようになっている。中ヒンジ部に静止力の
調節手段を設けるようにしてもよいが、上下どちらのア
ーム側にどれだけ摩擦力による静止力が働くか特定しに
くく、アーム全体の操作力が強くなりすぎて操作しにく
くなるといった問題が生じる恐れがある。後で説明する
ような、1本のアームのみを有しこれの上下にヒンジ部
が設けられたシングルアームの場合は、いずれか一方に
静止力調整手段を設けるだけでよいが、両方のヒンジ部
に調整手段を設けるようにすると、大きな効果を得るこ
とができるようになる。
つぎに、第23図を用い、平行クランク機構等の回転中心
の設定や寸法関係の設定等について説明する。平行クラ
ンク機構112や金具69の回転中心の位置関係は、アーム
の必要可動範囲,必要引き上げ力,アームに通される電
線の寸法によりほぼ決定することができる。たとえば、
この実施例のように、下アームすなわち下平行クランク
機構112が垂直位置Kから水平位置Mまで可動となって
いる場合、まず、支持物の重量に応じて、必要引き上げ
力Tが決定される。この力Tに応じてバネを選定し、位
置Mにおける金具69と辺B−B′とのなす角θや、位置
KからMまでの間におけるバネの変位量Δlより、金具
69の回転中心Xおよび平行クランク機構112の回転中心
Bを決定する。選定されたバネの寸法より平行クランク
機構112の辺B−B′の長さおよび下アームの第1リン
クの太さを決定する。辺B−B′の長さより構造上構成
可能な回転中心A,B間の長さaを決定する。回転中心A,B
間の長さがaの平行クランク機構において、可動範囲内
で操作しやすい位置にあるときの水平線と回転中心Aお
よびBを通る線との角度αを決定し、この角度αと直角
となる位置Lにおいて、aに所定の長さSおよびPを加
えて下アームの第1リンクの幅Wを決定する。ここでP
とは、電線を通すためのスペースを考慮した寸法であ
る。回転中心A,B,Xを収納することができ、ヒンジ部43
内に部品を収納することができるようヒンジ部43のカバ
ーの寸法Dを決定する。このように、およそ寸法を決定
することができる。このようにして回転中心の設定や寸
法関係の設定を行うなかで、アームをコンパクトにする
ため、D寸法やW寸法をできるだけ小さくし、引き上げ
力Tを有効に活用できる回転中心位置を設定するとよ
い。
この実施例において、第2リンクとして、第12図および
第13図(a),(b)に示されているものが用いられる
ようであってもよい。第12図に示されている第2リンク
115は、両端に穴116a,116aを有するシャフト板116を備
えている。このシャフト板116には、二つのガイド金具1
17a,117bが間をあけてネジ118によりとめられており、
このガイド金具117a,117bの貫通穴には、シャフト棒119
が通されている。シャフト棒119は、フランジ119aが設
けられており、フランジ119aとガイド金具117bの間に圧
縮バネ57が挿入されている。シャフト棒119のフランジ1
19aからみて圧縮バネ57とは反対側の端部に、一端に穴1
20aを有する金具120の他端がリベット126により回転可
能に固定されている。金具120は、第11図等に示されて
いる金具69に対応するものであて、シャフト棒119側端
部が突き出すよう回転したときフランジ119aで圧縮バネ
57を押すようになっている。第13図(a),(b)に示
されている第2リンク121は、幅方向両側に断面コ字形
の凸部122a,122bを持ち、長さ方向両端に穴123a,123aを
持つシャフト板123を有している。両凸部122a,122b間に
は、金具124,圧縮バネ57および金具125が挿入されてお
り、金具124は、一方の凸部122aに設けられた突起127に
より外に出ないようにされている。金具125には凸部125
aが設けられている。凸部122bの突起127とは反対側の端
部には溝128が設けられており、この溝128から、一端に
穴129aを有し他端に切欠129bを有する金具129の切欠129
b側端部が挿入されている。切欠129bには、金具125の凸
部125aが挿入されている。金具129は、第11図等に示さ
れている金具69に対応するものであって、切欠129b側端
部が突き出すよう回転したとき金具125を介して圧縮バ
ネ57を押すようになっている。
この発明にかかる平行クランク式可動アームは、前記の
ように、平行クランク機構の2本のリンクのうちの一方
を筒状とし、他方のリンクをこの筒状リンクの内部に収
めるようにしているので、従来の平行クランク式可動ア
ームのように、2本のリンク内に指等が挟まれて怪我を
するというようなことがなく、指等が挟まれるのを防止
するためのストッパを設ける必要がないので、アームの
可動範囲が制限されることもないのである。さらに、部
品をカバー内に収めることが可能になり、外観を向上さ
せることもできるようになった。
第46図および第47図に示されているように、従来の平行
クランク式可動アームでは、照明器具16,22を取り付け
た場合、これらに接続される電源用電線19等は、ヒンジ
部においてどうしても外部に露出せざるを得ず、このた
め、電線19等は異常に屈曲したり、指,物品等に引っ掛
かった断線する恐れが多かった。これに対し、この実施
例では、電線がヒンジ部のカバーで覆われているので、
このようなことがない。従来の平行クランク式可動アー
ムではヒンジ部に指や物が挟まれることがあった。ま
た、使用期間が長くなるにつれて各回転可動部の摩耗に
より金属等の摩耗粉や錆が落ちることがあった。これに
対し、この実施例では、バネ部品等の部品、各回転可動
部がカバー内に収納されるようになっているので、この
ようなことがない。
この実施例では、前記のように、支持物を任意の位置で
静止させるバネ機構を有しているので、所定の範囲の重
量の支持物を安定して静止させることができる。しか
し、このようなバネ機構は必ずしも必要とはされない。
また、前記のように、摩擦力を利用して、支持物のある
程度の重量幅に対応することができる。しかし、必ずし
もこのようになっている必要はない。前記のようなアー
ムの可動範囲制限手段を用いるようにしているので、カ
バー内に収納可能で、可動範囲の制御も簡単にできるよ
うになっている。しかし、必ずしもこのような制限手段
を設けるようにする必要はない。前記のように中ヒンジ
部の二つのカバーが互いに接触しないようにしているの
で、アーム全体の操作力が小さくなり、スムーズにアー
ムが動くようになっている。しかし、必ずしもこのよう
になっている必要はない。
この実施例は、アームの長さの違うもの、支持物の重量
の違うもの等に対しては、第1リンク、第2リンクのシ
ャフト、このシャフトに取り付けられる静止用のバネの
長さを変えることにより対応することができる。
第25図に、前記第1の実施例の平行クランク式可動アー
ムが学習スタンド(机上スタンド)に用いられている例
を示す。ここでは、平行クランク式可動アーム138の基
部が、机17に固定された取付台14に取り付けられてお
り、アーム138の先端には、照明器具16が取り付けられ
ている。
第26図に、前記第1の実施例の平行クランク式可動アー
ムがベッドライトに用いられている例を示す。ここで
は、平行クランク式可動アーム138の基部が、ベッド23
の近傍に設置された電源ボックス20に取り付けられてお
り、アーム138の先端には、照明器具22が取り付けられ
ている。
第27図に、前記第1の実施例の平行クランク式可動アー
ムがブックスタンドに用いられている例を示す。ここで
は、平行クランク式可動アーム138の基部が、机17に固
定された取付台14に取り付けられており、アーム138の
先端には、書見台具29が取り付けられている。
第24図は、この発明にかかる平行クランク式可動アーム
の第2の実施例をあらわす。図にみるように、このアー
ムは、シングルアームであって、アーム130の上端に上
ヒンジ部131、下端に下ヒンジ部132が設けられている。
アーム130,上ヒンジ部131および下ヒンジ部132の基本的
な構造は、前記第1の実施例の上下アーム42,41,上ヒン
ジ部44および下ヒンジ部43と同じである。すなわち、下
ヒンジ部132は、一対のカバー48,49およびヒンジ板50を
備えており、ヒンジ板50はカバー49に固定されて、これ
とともにカバー48に対し回転可能に取り付けられてい
る。そして、つまみネジ78等の摩擦力調節手段や凸部67
等の可動範囲制限手段が設けられている。上ヒンジ部13
1も、一対のカバー98,99およびヒンジ板133を備えてお
り、ヒンジ板133はカバー98に固定されて、これととも
にカバー99に対し回転可能に取り付けられている。そし
て、つまみネジ78等の摩擦力調節手段が設けられてい
る。しかし、可動範囲制限手段は設けられていない。ア
ーム130は、断面四角形の第1リンク134に第2リンク13
5が通されている。第1リンク134の両端には、カバー9
9,48が固定されている。第2リンク135は、シャフト136
の一端に金具137が固定されており、第2リンク135のシ
ャフト136側端部は、ヒンジ板50に回転可能に固定さ
れ、金具137側端部は、ヒンジ板133に回転可能に固定さ
れている。シャフト136には、一端がヒンジ板50に回転
可能に固定された金具69の他端がスライド可能に設けら
れており、アーム130が傾けられたとき、この金具69で
シャフト136に挿入された圧縮バネ142を上ヒンジ部131
に向けて押し付けるようになっている。図中、前記第1
の実施例と共通する番号は同じものをさしている。第2
の実施例においては、第1の実施例で用いられている上
下ヒンジ部のカバー等の部品を共通して使用することが
可能である。
第28図に、前記第2の実施例の平行クランク式可動アー
ムがベッドライトに用いられている例を示す。ここで
は、平行クランク式可動アーム139の基部が、ベッド23
の近傍に設置された取付台140に取り付けられており、
アーム139の先端には、照明器具141が取り付けられてい
る。
第29図は、この発明にかかる平行クランク式可動アーム
の第3の実施例を断面によってあらわしている。第30図
は、アームの下部を半断面によってあらわしている。第
31図は、アームを分解して斜めからみてあらわしてい
る。第36図は、アームの全体をあらわしている。
これら第29〜31図,第36図にみるように、アームは、下
アーム215と上アーム216の2本の可動アームを備えてい
るとともに、下アーム215の下端には下ヒンジ部217が、
上アーム216の上端には上ヒンジ部218が設けられてい
る。上下のアーム215,216は、中ヒンジ部219によって屈
曲自在に連結されている。
前記下アーム215は、四角形のパイプによって形成され
た下第1リンク220と、2枚の帯長状の板体によって形
成された下第2リンク221と、下引張バネ機構222からな
っている。下第2リンク221は下第1リンク220内に通さ
れている。下第1リンク220には、その下端隅部に端部
通孔223が形成されているとともに、同リンクの下端中
央に端部切欠224が形成されている。下ヒンジ部217は、
一対の下ヒンジ板225,225を備えている。各下ヒンジ板2
25は、その中央につまみ通孔226を備えているととも
に、このつまみ通孔226の外周に対応して、2個の固定
用通孔227,227と、2個の支点軸通孔228,229と、1個の
バネ支軸通孔230が設けられている。両下ヒンジ板225
は、アーム差込棒231の上端に設けられた連結ブロック2
32がその下端間に差し込まれるようにして設けられてお
り、2本の固定用ネジ233が、固定用通孔227と、連結ブ
ロック232の連結用通孔234に通されナット235によって
締め付けられている。これによって両下ヒンジ板225,22
5と連結ブロック232が連結される。
前記支点軸通孔228,229は、その一方が第1支点軸通孔2
28とされ、他方が第2支点軸通孔229とされている。第
1支点軸通孔228は、前記つまみ通孔226とほぼ同じ高さ
に設けられ、第2支点軸通孔229は、それよりやや高い
位置に設けられている。バネ支軸通孔230は、第1,第2
支点軸通孔228,229を結ぶ線の延長上に配置されてい
る。第1支点軸通孔228に通された第1支点軸236は、端
部通孔223に通されて裏側からナット235によって緩く締
め込まれている。これにより、下第1リンク220が回転
可能とされている。第2支点軸通孔229に通された第2
支点軸237は前記端部切欠224内を通るようになってい
る。これにより、下第1リンク220が回転して立ち上が
っても、固定の第2支点軸237と回転する下第1リンク2
20が互いに干渉しないようになっている。この第2支点
軸237には、下第1リンク220内に通された下第2リンク
221,221の下端に設けられた第2リンク通孔238が連結さ
れている。これにより、下第1リンク221が回転可能と
されている。
前記両部ヒンジ板225,225の外側には、上部に切欠通孔2
42を備えた一対の下ヒンジ部カバー243,243が配備され
ていて、これら両カバー243,243は、その一方のつまみ
挿通孔244から他方のネジ込みボス245にねじ込まれた角
度調節用つまみ246の操作によって、両下ヒンジ板225が
下第1リンク220を挟み付けたり弛めたりするものであ
る。
前記下第1リンク220の上端には、その幅間中央に端部
通孔247が設けられている。端部通孔247の外周には、同
通孔247に同心状をなして第2支点軸ガイド溝248とバネ
支軸ガイド溝249が形成されている。中ヒンジ部219も一
対の中ヒンジ板250,250を備えている。この中ヒンジ板2
50は中央につまみ通孔226を備えているとともに、この
つまみ通孔226の外周下側には、第1支点軸通孔228を中
間としてその一側にバネ支軸通孔230が、他側に第2支
点軸通孔229が設けられている。前記第1支点軸通孔228
には第1支点軸236が通されているとともに、この第1
支点軸236は端部通孔247を通るようになっている。第2
支点軸通孔229には第2支点軸237が通されているととも
に、この第2支点軸237は第2支点軸ガイド溝248を介し
て下第2リンク221の第2リンク通孔238に通されてい
る。第2支点軸237は、同ガイド溝248内に沿って往復し
て動くことができる。
引張バネ機構222は、両リンク220,221の中心線に交叉す
るように掛け渡されているが、その詳細はつぎの通りで
ある。
引張バネ機構222は、第32図にも分解した状態であらわ
してあるように、コイルタイプのバネ251と、一対の第
1,第2バネ端部軸252a,252bを備えている。バネ251の自
然長はlとされ、その一端には、第32図にみるように、
バネ端部軸252bがその一端のネジ部260を介してネジ込
まれている。バネ251の他端には、これと同様にしてバ
ネ端部軸252aがねじ込まれている。第1バネ端部軸252a
は円筒形とされ、その周部にバネ連結通孔241が形成さ
れている。第2バネ端部軸252bも円筒形とされ、その端
部に受ナット(張力可変手段の一部)261がネジ込まれ
ている。受ナット261はネジ孔262を備えていて、このネ
ジ孔262に調節ネジ軸(張力可変手段の一部)253がネジ
込まれている。この調節ネジ軸253の外周には駒型の連
結ピース(張力可変手段の一部)263が螺合しないよう
に設けられていて、この連結ピース263にバネ連結用ネ
ジ孔264が形成されている。
前記バネ連結通孔241は、下ヒンジ板225,225間に通さ
れ、端部切欠224内を通ったバネ支軸239に連結されてい
るとともに、バネ連結用ネジ孔264は、中ヒンジ板250に
通された一対のバネ支軸265,265に連結されている。前
記一対のバネ支軸265,265は、下第1リンク220の上端に
形成されたバネ支軸ガイド溝249内で摺動できるように
なっている。これらは上アーム216側についても同様に
構成されている。
前記引張バネ機構222は、バネ251の自然な長さがlであ
り、調節ネジ軸253を受ナット261からS程伸ばすと、バ
ネ連結通孔241とバネ連結用ネジ孔264間の長さLが伸び
るように設定されている。この長さLは、下アーム215
についてみると、下ヒンジ板225を通るバネ支軸239の中
心と、下第1リンク220のバネ支軸ガイド溝249の溝奥部
中心との間の寸法と同一かやや長くなるように設定され
ている。したがって、このように自然な状態の引張バネ
機構222を下第1リンク220内に挿通して、上下のバネ支
軸265,239に連結するとともに、調節ネジ軸253を回し
て、第34図のように、バネ251をSの範囲内で必要量伸
ばせば所定の引張力を発生するバネとすることができ
る。
なお、前記上アーム216は、前記下アーム215と同様の構
成をもって中ヒンジ部219と上ヒンジ部218間に連結され
ているとともに、上ヒンジ部218に突設された灯具取付
棒254を介して灯具255が取り付けられている。また、各
ヒンジ部217,218,219には、各アーム215,216の可動範囲
を規定するようにアームストッパ軸256が取り付けられ
ている。つまり、このアームストッパ軸256によって、
第35図にみるように、下アーム215は垂直に立ち上がっ
た状態と水平に伏した状態の間において動くようになっ
ているとともに、上アーム216は、下アーム215に直角に
向けられた状態を基準として上下に一定角度をもって動
くことができるようになっている。
ここで、前記アームの動きを、第36図にみる下アーム21
5についての模式図を用いて説明する。
第36図にみるように、下第1リンク220と下第2リンク2
21は支点A,Bを中心に平行となるように回転するように
なっている。支点A,Bと先端の支点A′,B′を結ぶ線は
常に平行を保つように回転して、たとえば、下向きに大
きく回動するとA″,B″の位置にくるようになってい
る。支点C,C′間に掛け渡された引張バネ機構222は両リ
ンク220,221に交差するようになっている。このため、
支点A,Bの延長線上にQほど離して配した支点Cと、支
点A′,B′の延長線上に等量(等量である必要はない)
分離して配した支点C′間の距離lは、下アーム215の
前傾につれて大きく伸びてl+l′となる。このよう
に、引張バネ機構22が、前記のように交差しない場合と
比べて、同じアームの可動距離であっても長く伸びるよ
うに掛け渡されていると、第35図にみる灯具255の重量
Wおよび両アーム215,216重量W1、W2による荷重トルク
Fが大きくとも、それに十分応えるだけの大きな引き上
げトルクTが発生することができる。このことは、灯具
255、可動アーム215,216などが多少大型で重いアームで
あっても、十分にバランス機能を発揮できる。また、機
構的に大きい引き上げ力を得ることができるので、支点
A、B間の間隔Pを小さく押さえて設定しても十分大き
な引き上げ力を発生することができることになり、これ
により、アームを細く外観に優れたものにすることがで
きるようになる。
この実施例でも、前記第1の実施例と同様、平行クラン
ク機構の2本のリンクのうちの一方を筒状とし、他方の
リンクをこの筒状リンクの内部に収めるようにしている
ので、指等が挟まれて怪我をするというようなことがな
く、アームの可動範囲が制限されない。さらに、外観を
向上させることもできるのである。
この実施例では、引張バネ機構222を、少なくとも一方
のリンクに交差するようにしてあるので、従来と同一の
引き上げ力を得る上でより両リンクの間隔を小さく抑え
ることができ、その結果、より細いパイプを用いてアー
ム全体を細いものにすることが可能となって、これによ
りスリムで好ましい外観美をもつ可動アームを提供でき
る。
なお、前記実施例は2個所屈曲タイプとされているが、
1個所屈曲タイプであってもよい。前記引張バネ機構
は、第1、第2両リンクに交差して設けられているが、
その一方のリンクのみに交差するように設けてもよし、
リンクに交差しないよう設けるようであってもよい。ま
た、前記アーム差込棒231と灯具取付棒254には電源線25
7が通されるようになっていて、この電線257がさらに各
バネ251内を通るようになっているが、これに限定され
ない。
この実施例では、引張バネ機構222が長さ調節機能を有
するので、引張力をかけず自然な状態で組み込みができ
て、組立の能率化が図れることとなる。しかも、前記調
節後においても調節ネジ軸253を回せば、引張力を増減
させることができるので、引張バネをはじめとする諸部
品に寸法・重量のばらつきがあって、第35図において、
引き上げトルクTが荷重トルクFにバランスしない場合
にも簡単かつ着実にバランス調整することができる。こ
のことは、引張バネ機構222のバネ251が劣化によりバネ
力の低下を来した場合、および、アーム組立てに伴って
組立状態にばらつきが生じるような場合においても、同
様に対処することができるものであることを意味する。
また、上・下アーム215,216は共通で灯具255のみが異種
のものとされる場合でも、灯具255の重量に合わせて引
張力を調節することができ、これが、部品の共通化につ
ながってコストダウンを図ることができる。
前記実施例において、第38図に示されているような引張
バネ機構266が用いられるようであってもよい。図にみ
るように、この引張バネ機構266は、コイル状のバネ267
と、その軸方向両端に取り付けられた第1,第2バネ端部
パイプ268,269を備えている。第1,第2バネ端部パイプ2
68,269は、第39図にみるように、それぞれの端部にネジ
部270を備えていて、各ネジ部270がバネ267の両端にそ
れぞれねじ込まれることによりバネ267に両バネ端部パ
イプ268,269が取り付けられている。これら各バネ端部
パイプ268,269は、その端部にバネ連結通孔271,271を備
えている。
このような引張バネ機構266において、前記第1,第2バ
ネ端部パイプ268,269の周部には、第39図および第40図
(b)にみるように、軸方向にやや長めの嵌着孔272,27
2が形成されている。この各嵌着孔272,272には、第1バ
ネ端部パイプ268側に導入ガイドピース273が、第2端部
パイプ269側に導出ガイドピース274が嵌着されている。
前記導入ガイドピース273は、第40図(a)にもみるよ
うに、第1バネ端部パイプ268の外周に沿うようになっ
ているピース座部276と、このピース座部276から曲がり
形状に突出し第1バネ端部パイプ268内に突出して臨む
ようになっている第1電線ガイド部277からなる。
前記ピース座部276の中央には、第38図にみるように、
プラグ278を有し、アーム差込棒231を通して導かれた電
源線257の一端を導入するための電線導入口275が形成さ
れている。導入された電源線257は第1電線ガイド部277
の曲面に沿って第1バネ端部パイプ268内に平行に向く
ように案内されるものである。この電源線257は、バネ2
67内を通って導出ガイドピース274に導かれるようにな
っている。
前記導出ガイドピース274は、ピース座部279と、第2電
線ガイド部280が設けられているとともに、ピース座部2
79の中央に形成された電線導出口281より上側には、第
2電線ガイド部280を通して導き出される電源線257を第
2バネ端部パイプ269と平行になるように導くフード型
の第3電線ガイド部282が一体に突設されている。
なお、各ピース座部276,279の裏側には、嵌着孔272,272
の内周縁部に対応する部分に係合突起283が設けられて
いる。また、第2電線ガイド部280の先端には、第2バ
ネ端部パイプ269の内周面に当たり電線257の先端を第2
電線ガイド部280内に誘導する誘導突起284が突設されて
いる。
引張バネ機構のコイルバネ内に電源線を通すようにする
と、たとえば、電源線を予め引張バネ機構内に通してお
き、その電線付引張バネ機構をもって各アーム内に挿入
すれば、組み入れが可能であり、これにより、電源線の
組み入れが抵抗少なくして能率的にかつ確実に行なわれ
る。しかも、前記第38図ないし第40図に示されている引
張バネ機構266のようにガイドピース273,274を備えつけ
ておけば、電源線257のバネ267内への導入と導出も容易
にできる。電源線がバネ内に通されていると、バネが電
源線をを保護し、断線とか絶縁不良などを起こすような
ことがなくなる。また、前記のように筒状の第1リン
ク、つまり、アーム全体が、スリムとなってより外観が
良好になる。
第2リンクとして、第41図に示されているものが用いら
れるようであってよい。同図に示されている第2リンク
285は、つぎのようになっている。図にみるように、左
右一対の帯長状のリンク板片286,286と、両リンク板片2
86,286の両端間に一体に設けられている連接部287,287
と、各連接部287の先端に一体になるように巻込状に形
成されている軸挿通部288を備えた一体型リンクとして
形成されている。両リンク板片286,286は、間隔Wをも
って互いに対向し合うように折り曲げられているととも
に、前記各軸挿通部288は筒状に形成されてその内周に
軸挿通孔289が設けられている。前記第2リンク285は、
第29図にみるように、下ヒンジ板225に通される第2支
点軸237にその一端の軸挿通部289が連結されているとと
もに、他端の軸挿通部289は、中ヒンジ板250に通される
他の第2支点軸237に連結される。前記間隔Wは、第41
図および第42図にみるように、コイルバネ251とバネ端
部軸252a等を有す引張バネ機構222を通すためのもので
ある。また、引張バネ機構222内には灯具に接続される
電線257が通されている。
前記リンクは、両板片286,286が一枚の板を折り曲げて
一体に形成されているとともに、その両端部に軸挿通部
288が一体に形成されたものであるので、簡単かつ確実
に組み付けることができ、組立作業性が向上したもので
ある。また、前記のように軸挿通部288も含めて一体成
形できるので、両板片の取付孔のピッチにばらつきが生
じるようなことがなく、両軸挿通孔289の中心間の寸法
Lが常に一定に得られて、組付けやすく、リンク構造全
体の寸法制度が向上したものとなり、しかも、平行リン
ク機構として抵抗の少ないリンクを提供することができ
るだけでなく、一方の板片286に応力が集中したりする
ことがないものである。さらに、軸挿通部288を筒形と
しておけば、強度的に強くなるとともに前記応力の集中
がないことと相俟ってリンク板片286自体の板幅も十分
小さくすることができるものである。リンク板片286の
幅が小さくなると、それを収める第1リンク220の断面
サイズも小さくて済み、これにより、スリムで外観美に
優れたアームを提供することができる。
なお、第43図に示されているように、軸挿通部を円筒体
によって別に形成しておき、連接部287に溶接等によっ
て後付けするようにしてもよい。
ところで、この発明にかかる平行クランク式可動アーム
においては、アーム先端で支持する物体の重量とアーム
自身の重量を任意の位置で支えるため、圧縮バネや引張
バネでアームを引き上げるようにしていた。その具体的
な作用は、たとえば圧縮バネを用いたものについては第
20図ないし第21図を用いて説明し、引張バネについては
第22図を用いて説明した。これらの例では、一端をヒン
ジ板に回転自在に固着した金具69,114を用いてバスを圧
縮しあるいは引っ張るようにしている。バネによるアー
ムの引き上げは、第29図ないし第31図で示す実施例のご
とくバネのみで行ってもよいが、このように、金具(連
接体)69,114などを介してバネを圧縮しあるいは引っ張
るようにすれば、バネの圧縮量あるいは引張量がバネの
みの場合より増大するため、好ましいアーム引き上げ作
用を発揮させることができ、かつ、バネの必要長さも短
くて済む。さらに、これらの例では、バネを筒体の中に
収めて外観を良くするようにもしている。
そこで、このような考えに基づく、別の参考例を以下に
詳しく説明する。
第50図は、この参考にかかる照明器具用アームの1例を
あらわす。図にみるように、この照明器具用アームは、
アーム棒(クランク)324,325,下ヒンジ部321および中
ヒンジ部322が下平行クランク機構を構成しており、ア
ーム棒(クランク)326,327,中ヒンジ部322および上ヒ
ンジ部323が上平行クランク機構を構成している。上ヒ
ンジ部323には、灯具328が揺動可能に取付られている。
下平行クランク機構はつぎのような構成となっている。
すなわち、第51図に示されているように、下ヒンジ部32
1は、2枚の取付板329,329,アーム差込台330,スペーサ
ー331および取付ネジ332とナット333の組み合わせを3
組備えている。取付板329は、軸穴334a,334bおよびネジ
挿入用の穴335a,335b,335cが設けられている。アーム差
込台330は、照明器具取付台の取付穴に差し込まれる筒
状のアーム差込口330aを備えるとともに、ネジ挿入用の
穴330b,330bが設けられている。中ヒンジ部322は、2枚
の取付板337,337,スペーサー331および取付ネジ332とナ
ット333組み合わせを1組備えている。アーム棒324は、
筒状になっていて、両端の両側に軸(支点)となる凸部
324aを備えている。アーム棒325も筒状となっており、
これの一端には、両側に軸となる凸部338aが設けられ、
他端にも軸となる凸部339aが設けられている。そして、
中間部には、長さ方向に沿って延びる溝338bが2本、互
いに向かい合うようにして設けられている。アーム棒32
5の内部には、第52図に示されているように、バネ押さ
え金具342,圧縮バネ343が内蔵されている。バネ押さえ
金具342は、ネジ挿入用の穴342aおよび圧縮バネ343の一
端が挿入される凸部342bが設けられている。取付板337
は、軸穴334c〜334fおよびネジ挿入用の穴335bが設けら
れている。下ヒンジ部321は、両取付板329,329の軸穴33
4b,334aにアーム棒324,325の凸部324a,339aが挿入され
るとともに、ネジ挿入用の穴335aにスペーサー331の
穴、ネジ挿入用の穴335b,335cに差込台330のネジ挿入用
の穴330bが合わされるよにして両取付板329,329が互い
に向かい合わされ、3本の取付ネジ332が両取付板329,3
29の穴335a,335b,335cに通され、その先端にナット333
が嵌められて組み立てられている。中ヒンジ部322は、
両取付板337,337の軸穴334d,334cにアーム棒324,325の
凸部324a,338aが挿入され、軸穴334e,334fに上平行クラ
ンク機構のアーム棒326,327の端部に設けられた凸部が
挿入されるとともに、ネジ挿入用の穴335dにスペーサー
331の穴が合わされるようにして両取付板337,337が互い
向かい合わされ、取付ネジ332が両取付板337,337の穴33
5dに通され、その先端にナット333が嵌められて組み立
てられている。両アーム棒324,325は、金属等の剛性の
材料からなる連接体(引張金具)336,336により、互い
に連結されている。連接体336は、一端に軸穴336aを持
ち、他端および中間部にネジ挿入用の穴336b,336cを持
つ。両連接体336,336は、軸穴336aにアーム棒324の両凸
部324a,324aが通されるようにして互いに向かい合わさ
れている。そして、両連接体336,336のネジ挿入用の穴3
36c,336cに締めつけネジ332が通されて先端にナット333
が取り付けられている。また、溝338bにネジ挿入用の穴
336bとバネ押さえ金具342のネジ挿入用の穴342aが合わ
され、軸となる取付ネジ345がこれらに通されて先端に
ナット333が取り付けられている。この実施例では、連
接体336が、アーム棒324の一端の位置を中心として、す
なわち、一方の凸部324aを軸として回転するようになっ
ているが、アーム棒324の他端を中心として、すなわ
ち、他方の凸部324aを軸として回転するようであっても
よいし、圧縮バネ343をアーム棒324側に設けるようにし
た場合等では、アーム棒25の端部の位置を中心として、
すなわち、一端の凸部338aあるいは他端の凸部339aを軸
として回転するようであってもよい。上平行クランク機
構も前記と同様にして組み立てられている。アーム棒32
4,326および差込口330aには、電線346が通されており、
電線346の一端にはプラグ347が設けられ、他端は灯具32
8に接続されている。
このアームは、上下平行クランクの可動範囲内ではある
が、上下平行クランクの角度を変えることにより、所望
の位置に灯具を移動させることができる。そして、つぎ
のような機構で灯具を所望の位置で支えることができる
ようになっている。下平行クランク機構に着目して説明
する。第53図において、破線で示されているように、下
平行クランク機構が倒れた状態、すなわち、アーム棒32
4,325が倒れた状態では、灯具の重量およびアーム部品
の重量により、アーム全体が下に垂れ下がろうとする
力、すなわち、重量トルクTが生じる。一方、実線で示
されているように、アーム棒324,325が立った状態にお
いて、圧縮バネ343が初期長lとなっているとすると、
アーム棒324,325が倒れた状態では、連接体336のアーム
棒325側の軸(取付ネジ)345が、アーム棒325の先端に
向けてスライドし、圧縮バネ343は初期長lからl′に
圧縮される。そうすると、圧縮バネ343は、その反発力
により軸345をアーム棒325の基部に向けて付勢し、その
ため、灯具およびアーム自身を引き上げようとする引き
上げトルクFが生じる。引き上げトルクFは、圧縮バネ
325のバネ定数等のバネ特性と、初期長lからl′への
縮み量(l−l′=s)により決定される。この引き上
げトルクFと重量トルクTとが釣り合って、下平行クラ
ンク機構は静止する。上平行クランク機構も同様であ
る。
なお、この参考例の場合も、前述のように、バネをを備
えないアーム棒を筒状として、これの内部に灯具に接続
される電線が収納されるようになっていると、アームの
外観がいっそうすっきりしたものとなる。しかし、必ず
しもこのようになっている必要はない。また、この参考
例では、平行クランク機構を二つ備えているが、一つし
か備えていないようであってもよいし、三つ以上を備え
てこれらが連接されるようであってもよい。前記参考例
は、バネの延びようとする力を引き上げトルクに利用し
ているが、バネの縮もうとする力を利用するようであっ
てもよいことは言うまでもない。前記参考例は、連接体
の一端の軸がアーム棒の軸と共通となっている。このよ
うにすると、構造が簡単になるといった効果が得られ
る。しかし、必ずしもこのようになっている必要はな
く、両者の軸が別々に設けられるようであってもよい。
このように、バネの圧縮あるいは引張り作用でアームの
引き上げを行うようにした照明器具用アームにおいて
は、前記のように、バネ定数等のバネ特性およびバネの
変位量により引き上げトルクを設定できるようにもなっ
ている。このため、重量の異なる支持物であっても、そ
の重量に応じてバネ特性の異なるバネを用いること、あ
るいは、連接体の長さを調整すること等により、所望の
位置にたやすく静止させることができるようになるので
ある。また、バネのみでアームの引き上げを行うのでな
く、金具69,114や連接体336などを介してバネの圧縮あ
るいは引張りを行い、アームの引き上げを行うようにす
れば、バネの圧縮量や引張量が増大し、バネの必要長さ
が短くて済むと言う効果が得られるのである。さらに、
アーム棒内にバネを内蔵するようにすれば、バネをアー
ム外に設けるようにした場合に比べて、外観がすっきり
したものとなり、ひっかかりを防止するといった目的で
バネを包む部品を設ける必要がなく、組み立てが簡単
で、製造コストも低いものとなる。
〔発明の効果〕
この発明にかかる平行クランク式可動アームは、2本の
リンクの各一端が一つのヒンジに軸止めされ各他端が別
のひとつのヒンジに軸止めされている平行クランク機構
を備えていて、同平行クランク機構の傾き角度の変更に
より先端位置を変えることが可能となっているアームで
あって、前記両リンクのうちの一方が筒状となってお
り、他方がこの筒状リンク内に収められているので、指
等が挟まれて怪我をするというようなことがなく、アー
ムの可動範囲が制限されない。さらに、アームのリンク
部分が1本になって見えるから、外観がすっきりとして
おり、意匠性にすぐれる。
この発明にかかる平行クランク式可動アームでは、前記
ヒンジが円板状になっていてその中心が前記筒状リンク
の回転中心となり、前記筒状リンクの端が前記ヒンジの
片面を覆うヒンジと同心の円形カバーに連結されている
ので、筒状リンクの回転時にはその端部も前記円板状ヒ
ンジの中心を回転中心とする円形運動をすることにな
る。そのため、前記円板状ヒンジは、前述のごとく、そ
の片面が筒状リンクと連結された円形カバーに覆われて
いることに対応して、他の片面も別の円形カバーで覆わ
れているが、この別の円形カバーの周面と筒状リンク端
部のこれに対向する面との間の隙間が筒状リンクの回転
時常に一定となり、上記回転に伴いこの隙間が大きくな
ると言うようなことがないため、指先を挟む等の危険が
生じず、かつ、外観も著しく向上する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明にかかる平行クランク式可動アームの
第1の実施例の縦断面図、第2図は同実施例の角度を変
えた縦断面図、第3図は同実施例の下ヒンジ部の分解斜
視図、第4図の(a)は同実施例の下ヒンジ部とその近
傍部分の縦断面図、同図の(b)はその角度を変えた縦
断面図、第5図は前記実施例の下ヒンジ部のカバーの構
造説明図、第6図は同実施例のピンの斜視図、第7図お
よび第8図は同実施例のヒンジ板の製造説明図、第9図
および第10図は同実施例のアームの可動範囲の制限動作
説明図、第11図は同実施例の第2リンクの斜視図、第12
図は第2リンクの別の例の斜視図、第13図の(a)およ
び(b)は第2リンクのさらに別の例の構造説明図、第
14図の(a)は前記実施例のアームとカバーの付き合わ
せ状態の説明図、第14図の(b)はアームとカバーの別
の付き合わせ状態の説明図、第15図の(a)は前記実施
例の中ヒンジ部とその近傍の縦断面図、同図の(b)は
その角度を変えた縦断面図、第16図は前記実施例の中ヒ
ンジ部の分解斜視図、第17図の(a)は前記実施例の上
ヒンジ部とその近傍部分の縦断面図、同図の(b)はそ
の横断面図、第18図は上ヒンジ部の分解斜視図、第19図
は前記実施例の動作説明図、第20図および第21図は同実
施例の圧縮バネの作用の説明図、第22図は引張バネを備
えた例における同バネの作用説明図、第23図は前記第1
の実施例の寸法等の設定説明図、第24図の(a)はこの
発明にかかる平行クランク式可動アームの第2の実施例
の縦断面図、同図の(b)は同実施例の角度を変えた縦
断面図、同図の(c)は同実施例の上ヒンジ部の縦断面
図、第25図は第1の実施例を備えた学習スタンドの斜視
図、第26図は第1の実施例を備えたベッドライトの斜視
図、第27図は第1の実施例を備えたブックスタンドの斜
視図、第28図は第2の実施例を備えたベッドライトの斜
視図、第29図はこの発明にかかる平行クランク式可動ア
ームの第3の実施例の縦断面図、第30図は同実施例の下
部の半断面図、第31図は同実施例の分解斜視図、第32図
は同実施例の引張バネ機構の分解斜視図、第33図は自然
状態の引張バネ機構をあらわした断面図、第34図は組込
み後の引張バネ機構をあらわした断面図、第35図は第3
の実施例の動作を説明するための側面図、第36図は同じ
く同実施例の動作を説明するための模式図、第37図は同
実施例の外観をあらわした斜視図、第38図は電源線を通
した引張バネ機構の斜視図、第39図はバネ端部パイプの
斜視図、第40図の(a)は第39図VII−VII線断面図、同
図の(b)は導入ガイドピースの斜視図、同図の(c)
は導出ガイドピースの斜視図、第41図は第2リンクの構
造をあらわした斜視図、第42図は同第2リンクと引張バ
ネ機構が第1リンク内に収まった状態を断面であらわし
た斜視図、第43図は第2リンクの別の例をあらわした斜
視図、第44図は従来の平行クランク式可動アームの1例
の分解斜視図、第45図は同従来のアームの模式図、第46
図は従来の学習スタンドの斜視図、第47図は従来のベッ
ドライトの斜視図、第48図は従来のブックスタンドの斜
視図、第49図は第1リンク内のバネが蛇行した状態の説
明図、第50図以下はアームの引き上げ作用を発揮するバ
ネにその圧縮量や引張量を増大させる金具(連接体)を
付し、かつ、外観向上のためバネを筒体内に収めた参考
例を示すものであって、第50図は同参考例にかかる照明
器具用アームの斜視図、第51図は同アームの下平行クラ
ンク機構の分解斜視図、第52図は圧縮バネを備えたアー
ム棒(リンク)の内部構造説明図、第53図は下平行クラ
ンク機構の動作説明図である。 41,215……下アーム、42,216……上アーム、43,132,217
……下ヒンジ部、44,131,218……上ヒンジ部、45,219…
…中ヒンジ部、46,220……下第1リンク、47,221……下
第2リンク、50,90,133……ヒンジ板、91……上第1リ
ンク、96……上第2リンク、130……アーム、134……第
1リンク、135,285……第2リンク、138,139……平行ク
ランク式可動アーム、225……下ヒンジ板、250……中ヒ
ンジ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 明男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 岡田 正男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−181585(JP,U)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本のリンクの各一端が一つのヒンジに軸
    止めされ各他端が別の一つのヒンジに軸止めされている
    平行クランク機構を備えていて、同平行クランク機構の
    傾き角度の変更により先端位置を変えることが可能とな
    っているアームであって、前記両リンクのうちの一方が
    筒状となって他方がこの筒状リンクの内部に収められて
    おり、かつ、前記ヒンジが円板状になっていてその中心
    が前記筒状リンクの回転中心となり、前記筒状リンクの
    端が前記ヒンジの片面を覆うヒンジと同心の円形カバー
    に連結されていることを特徴とする平行クランク式可動
    アーム。
  2. 【請求項2】平行クランク式可動アームが2組以上設け
    られていて、互いに隣合う平行クランク式可動アームの
    回転軸の少なくとも一つが両者で兼用されている特許請
    求の範囲第1項記載の平行クランク式可動アーム。
  3. 【請求項3】平行クランク機構は、アームを持ち上げる
    バネ機構が設けられている特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の平行クランク式可動アーム。
  4. 【請求項4】バネ機構が張力可変手段を備えている特許
    請求の範囲第3項記載の平行クランク式可動アーム。
  5. 【請求項5】バネ機構が引張バネ機構である特許請求の
    範囲第3項または第4項記載の平行クランク式可動アー
    ム。
  6. 【請求項6】引張バネ機構が2本のリンクのうちの少な
    くとも一方のリンクの中心線に交叉するように掛け渡さ
    れている特許請求の範囲第5項記載の平行クランク式可
    動アーム。
  7. 【請求項7】引張バネ機構がコイルバネを備えたもので
    あって、このコイルバネに電源線が通されている特許請
    求の範囲第5項または第6項記載の平行クランク式可動
    アーム。
  8. 【請求項8】筒状のリンクに収められるリンクが、左右
    1対の帯長状の板片を板面が対向するようにして有し、
    前記板片が1枚の板を折り曲げて1体に形成されたもの
    である特許請求の範囲第1項から第7項までのいずれか
    に記載の平行クランク式可動アーム。
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