JPH07117562A

JPH07117562A - カメラシステム

Info

Publication number: JPH07117562A
Application number: JP5261369A
Authority: JP
Inventors: Takeaki Mihira; 武明三平; Masaya Matsuura; 眞哉松浦
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 1993-10-19
Filing date: 1993-10-19
Publication date: 1995-05-09
Anticipated expiration: 2015-04-10
Also published as: JP3031139B2

Abstract

(57)【要約】【目的】視認性のよいカメラシステムを提供すること
にある。【構成】車体の外部に設けられ、運転席からの視界の
少なくとも死角を視野とする複数のカメラ１と、運転席
に配置され、カメラ１からの映像を映し出す複数のモニ
ター１７，１８，１９と、車両の速度を検出する速度セ
ンサ２２と、車両が所定の速度以下の時、複数のモニタ
ーのうち一つのモニター１７の画面の一部に、その時の
速度を表示させ、画面の残りの部分に車体の進行方向に
おける車体の近傍下部を映し出し、車両が所定の速度以
上の時、画面の全面に少なくとも車両の速度を表示させ
る制御手段２１とを具備した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車体のカメラシステム
に関し、更に詳細には、運転席からの死角を映し出すカ
メラシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】運転席からの視界の死角を映しだす方式
として、バックミラー、サイドミラー等により、車体の
後方及び側方の視界を映し出すミラー方式は良く知られ
ている。しかしながら、この従来のミラー方式の場合に
は、車体からミラーが突出しているので、狭路での走行
の邪魔になる。また、車体から各ミラーが突出するの
で、走行時に騒音が発生する。さらに、トラクタにトレ
ーラを連結した場合には、直進走行時以外、トレーラの
側方の後方の視界が見えず、危険であるという問題があ
った。そこで、運転席からの視界の死角を映し出すカメ
ラを、トレーラの後方上部中央と、トレーラ前端部左右
に取付け、これらカメラからの映像をトラクタの運転席
のハンドルの左方に配置された２台のモニターに映し出
す方式が実開昭２−８４７４９号公報に紹介されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のカ
メラによる方式には、速度メータやタコメータ等の計器
類とモニターとが別々に配置されているので、両者を共
存させることが難しく、視認性が悪いという問題があ
る。

【０００４】本発明の目的は、上述の問題点に鑑みてな
されたものであり、速度メータやタコメータ等の計器類
とモニターとを共存させ、視認性のよいカメラシステム
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
車体の外部に設けられ、運転席からの視界の少なくとも
死角を視野とする複数のカメラと、運転席に配置され、
カメラからの映像を映し出す複数のモニターと、車両の
速度を検出する速度センサと、車両が所定の速度以下の
時、複数のモニターのうち一つのモニターの画面の一部
に、その時の速度を表示させ、画面の残りの部分に車体
の進行方向における車体の近傍下部を映し出し、車両が
所定の速度以上の時、画面の全面に少なくとも車両の速
度を表示させる制御手段とを具備する。

【０００６】

【作用】本発明によれば、制御手段が、所定の速度以下
の時、複数のモニターのうち一つのモニターの画面の一
部に、その時の速度を表示させ、画面の残りの部分に車
体の進行方向における車体の近傍下部を映し出し、車両
が所定の速度以上の時、画面の全面に少なくとも車両の
速度を表示させるので、速度と車体の進行方向における
車体の近傍下部とを一つのモニーターで見ることができ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１，２において、符号Ｅはトラクタのキャブを
示す。キャブＥの前部の上部の中央部には、運転席から
の死角の内の車体の前方近傍下部を視野とするカメラ１
が配置されている。キャブＥのルーフパネルＥ１の中央
部には車体の前方の上方を視野とするカメラ２が、キャ
ブＥの左側のサイドパネルＥ２の上部の前部には、車体
の左側近傍下部を視野とするカメラ３が、さらに、サイ
ドパネルＥ２の上部の後部には、車体の左側後方を視野
とするカメラ４がそれぞれ配置されている。図１におい
て、キャブＥの背後にはトレーラＦが連結されている。
トレーラＦの左側の前部の上部には、トレーラＦの左側
の後方を視野とするカメラ８が、また、トレーラＦの後
部の上部の中央部には、トレーラＦの後方近傍下部を視
野とするカメラ９がそれぞれ設けられている。図２に示
すように、キャブＥの右側のサイドパネルＥ３の上部の
前部には、車体の右側近傍下部を視野とするカメラ６
が、サイドパネルＥ３の上部の後部には、車体の右側後
方を視野とするカメラ７が、キャブＥの後部の上部中央
には、車体の後方を視野とするカメラ５が、トレーラＦ
の右側の前部の上部には、トレーラＦの右側の後方を視
野とするカメラ１０が、さらに、トラクタＥの架装部Ｌ
にトレーラＦを連結する連結部１２の後方の架装部Ｌに
は、車体の後方を視界とするカメラ１１がそれぞれ配置
されている。

【０００８】カメラ１〜１１は、同一の構成なので、カ
メラ１を代表させてその構成について説明する。カメラ
１は、図３に示すように、車体の外部に適宜の手段によ
り取り付けられるケーシング１３と、ケーシング１３の
内部に配置されたカメラ本体１４と、カメラ本体１４の
レンズ１５の外側に配置された透明なカバー１６とから
主になっている。レンズ１５としては、視野を広くする
ために、広角レンズが用いられる。また、夜間でも写せ
るように、赤外線カメラ等が用いられる。カメラ１，
２，３，６は、正像を、カメラ４，５，７，１１，８，
９，１０は、逆像を後述のモニタに映し出すようになっ
ている。

【０００９】図４に示すように、キャブＥの内部の運転
席には、カメラ１、カメラ２、カメラ１１又はカメラ９
からの映像を映し出すモニター１７と、カメラ３、カメ
ラ４又はカメラ８からの映像を映し出すモニター１９
と、カメラ６、カメラ７又はカメラ１０からの映像を映
し出すモニター１８とが配置されている。モニタ１７
は、車両の速度が所定の速度以下の時に、図５に示すよ
うに、モニタ１７の画面の下部１７ａに、後述の制御手
段２１により、その時の速度と回転数とがデジタルで表
示され、所定の速度以上の時に、モニタ１７の画面の全
面にアナログで、その時の速度と回転数とが表示される
ようになっている。図中符号２０は、切換スイッチを示
す。運転者は、切換スイッチ２０を選択的にオン、オフ
することにより、各モニタ１７，１８，１９に映し出す
死角の映像を選択できる。

【００１０】カメラ１〜１１は、図５に示すように、モ
ニター１７，１８，１９に映し出される映像を送るカメ
ラを選択的に作動させる制御手段２１に接続されてい
る。制御手段２１には、車両の速度を検出する速度セン
サ２２と、エンジンの回転数を検出する回転数センサ２
３と、車体の高さを検出する車高センサ２４と、障害物
までの距離を検出する距離センサ２５とが接続され、車
体の幅の情報が記憶されている。制御手段２１は、上述
の各センサの出力信号に基づいてモニタ１７，１８，１
９に映し出す映像を選択制御する。

【００１１】以下、図６に示すフローチャートを用いて
モニタ１７の表示動作について説明する。先ず、ステッ
プ６１にて車両の速度が時速２０キロメートル以上かど
うかを判断する。ステップ６１でイエスであれば、ステ
ップ６３へ進み、モニター１７の画面の全面に車両の速
度と、エンジンの回転数とをアナログで表示する。

【００１２】ステップ６１でノーであればステップ６２
へ進み、モニター１７の画面の一部に車両の速度と、エ
ンジンの回転数とをデジタル数字で表示し、残りの画面
に車体の進行方向における車体の近傍下部を映し出す。

【００１３】次に、トラクタのみの場合と、トラクタに
トレーラが連結された場合とに分けてモニタ１７，１
８，１９の表示動作について説明する。トラクタのみ
で、車両の速度が時速２０キロメートル以下で、車体が
前進の場合には、エンジンを回転始動させると、回転数
センサ２３と、速度センサ２２と、車高センサ２４と、
距離センサ２５と、カメラ１、２とから制御手段２１に
それぞれ信号が入力され、上述の如くモニター１７の画
面の一部に車両の速度と、エンジンの回転数とをデジタ
ル数字で表示し、残りの画面にカメラ１からの映像を映
し出し、車体が後退の場合には、モニター１７の残りの
画面にカメラ５からの映像を映し出す。モニター１９に
は、カメラ３又は４からの映像が、モニター１８には、
カメラ６又は７からの映像が映し出される。なお、カメ
ラ３とカメラ４及びカメラ６とカメラ７との切換は、運
転者が切換スイッチ２０を任意に操作して行えば良い。

【００１４】トラクタのみで、車両の速度が時速２０キ
ロメートル以上の場合に、制御手段２１は、モニター１
７の画面の全面に、上述の如く車両の速度及びエンジン
の回転数を表示させ、モニター１９に、カメラ３又は４
からの映像を、モニター１８に、カメラ６又は７からの
映像を映し出す。

【００１５】トラクタにトレーラＦを連結するには、運
転者が、切換ボタン２０を操作してモニター１７に、図
２に示すトレーラＦの連結部２６をカメラ１１により映
し出し、トラクタを後退させて連結すれば良い。

【００１６】トラクタにトレーラが連結され、車両の速
度が時速２０キロメートル以下で、車体が前進の場合に
は、エンジンを回転始動させると、回転数センサ２３
と、速度センサ２２と、車高センサ２４と、距離センサ
２５と、カメラ１、２とから制御手段２１にそれぞれ信
号が入力され、上述の如くモニター１７の画面の一部に
車両の速度と、エンジンの回転数とをデジタル数字で表
示し、モニター１７の残りの画面にカメラ１からの映像
を映し出し、車体が後退の場合には、モニター１７の残
りの画面にカメラ９からの映像を映し出す。モニター１
９には、カメラ３又は８からの映像が、モニター１８に
は、カメラ６又は１０からの映像が映し出される。

【００１７】トラクタにトレーラが連結され、車両の速
度が時速２０キロメートル以上の場合に、制御手段２１
は、モニター１７の画面の全面に、上述の如く車両の速
度及びエンジンの回転数を表示させ、モニター１９に、
カメラ３又は８からの映像を、モニター１８に、カメラ
６又は１０からの映像を映し出す。

【００１８】また、車幅方向及び車高方向に車体の通過
を阻害する障害物がある場合に、制御手段２１は、予め
記憶されている車幅情報と、カメラ１、カメラ２と、距
離センサ２５と、車高センサ２４とから入力される情報
に基づいて車体が通過可能かどうかを判断する。制御手
段２１は、車体が障害物を通過可能であると判断する
と、モニタ１７の画面の適宜の位置に緑のランプを表示
し、車体が障害物を通過不可能であると判断すると、モ
ニタ１７の画面の適宜の位置に赤のランプを表示する。

【００１９】なお、すべてのカメラ１〜１１からの映像
は、運転者が車体の運転状態にかかわりなく任意にモニ
ター１７，１８，１９に映し出せること勿論である。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御手段は、車両の速度が所定の速度以下の時、複数の
モニターのうち一つのモニターの画面の一部に、その時
の速度を表示させ、画面の残りの部分に車体の進行方向
における車体の近傍下部を映し出し、車両が所定の速度
以上の時、画面の全面に少なくとも車両の速度を表示さ
せるので、速度メータやタコメータ等の計器類とモニタ
ーとを共存させ、視認性のよいカメラシステムを提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すカメラシステムを搭載
したトラクタとトレーラとが連結された斜視図である。

【図２】図１に示すトラクタとトレーラとが分割された
状態を示す平面図である。

【図３】カメラの断面図である。

【図４】図１に示すトラクタの運転席を示す斜視図であ
る。

【図５】図１に示すカメラシステムのブロック図であ
る。

【図６】モニタの表示動作の一例を示すフローチャート
である。

【符号の説明】

１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１１‥‥
‥‥‥‥カメラ１２‥‥‥‥‥‥連結部１３‥‥‥‥‥‥ケーシング１４‥‥‥‥‥‥カメラ本体１５‥‥‥‥‥‥レンズ１６‥‥‥‥‥‥カバー１７，１８，１９‥‥‥‥‥‥モニター２０‥‥‥‥‥‥切換スイッチ２１‥‥‥‥‥‥制御手段２２‥‥‥‥‥‥速度センサ２３‥‥‥‥‥‥回転数センサ２４‥‥‥‥‥‥車高センサ２５‥‥‥‥‥‥距離センサＥ‥‥‥‥‥‥キャブＦ‥‥‥‥‥‥トレーラＬ‥‥‥‥‥‥架装部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車体の外部に設けられ、運転席からの視界
の少なくとも死角を視野とする複数のカメラと、運転席に配置され、上記カメラからの映像を映し出す複
数のモニターと、車両の速度を検出する速度センサと、車両が所定の速度以下の時、上記複数のモニターのうち
一つのモニターの画面の一部に、その時の速度を表示さ
せ、上記画面の残りの部分に車両の進行方向における車
体の近傍下部を映し出し、車両が所定の速度以上の時、
上記画面の全面に少なくとも車両の速度を表示させる制
御手段と、を具備したカメラシステム。