JPH0711752A - 消臭機能を有する焼成無機質建築材料 - Google Patents

消臭機能を有する焼成無機質建築材料

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JPH0711752A
JPH0711752A JP5198731A JP19873193A JPH0711752A JP H0711752 A JPH0711752 A JP H0711752A JP 5198731 A JP5198731 A JP 5198731A JP 19873193 A JP19873193 A JP 19873193A JP H0711752 A JPH0711752 A JP H0711752A
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JP
Japan
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deodorant
building material
inorganic building
fired
surface layer
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JP5198731A
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English (en)
Inventor
Hikari Sugimoto
光 杉本
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KYOWA KAIHATSU KK
Original Assignee
KYOWA KAIHATSU KK
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】建築物の表面仕上げ材がタイルやレンガなどの
焼成無機質建築材料で仕上げられた建築物であっても、
室内に消臭剤を置かなくてもよいようにするための、消
臭機能を有する焼成無機質建築材料を提供する。 【構成】焼成無機質建築材料2,4の一部に消臭剤3を
有し、その消臭剤3と室内などの空気とが触れ合うこと
ができる構成のものとした。 【効果】台所、風呂場、トイレ、さらにはホール、劇
場、飲食店、地下道、トンネルなどの建築物の表面仕上
げ材として使用すれば、アンモニアガスなどの嫌な臭い
を消してくれ、しかも耐水、耐火、耐熱機能をも発揮し
てくれる。また、焼成無機質建築材料の表面が汚れた場
合には、水や洗剤で洗うことができ、何時までも清潔さ
を保ちつつ消臭できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物のうち特に臭い
を嫌う台所、風呂場、トイレ、さらにはホール、劇場、
飲食店、地下道、トンネルなどの建築物の表面仕上げ材
として使用される消臭機能を有する焼成無機質建築材料
に関するものである。
【0002】
【従来技術】生活空間における悪臭は、アンモニアガス
を主としたものであることが多く、これら生活臭を除去
するために種々のものが開発されている。これらのもの
のうち、消臭機能を有する建築材料としては、消臭剤を
染み込ませたり練り込んだりした壁紙や合成樹脂フイル
ムが知られているが、タイルやレンガや陶板などの焼成
無機質建築材料は500〜1400℃の高温で焼成され
るため消臭剤がその機能を失うと考えられ、消臭機能を
有する焼成無機質建築材料は今まで開発されていない。
【0003】しかし、台所、風呂場、トイレ、さらには
ホール、劇場、飲食店、地下道、トンネルなどの特に臭
いを嫌い、しかも、耐水、耐火、耐熱機能を必要とする
場所の表面仕上げにおいては、前記消臭剤を染み込ませ
たり練り込んだりした壁紙や合成樹脂フイルムは用いる
ことが出来ず、そのため、建築物の表面仕上げ材がタイ
ルやレンガや陶板あるいはコンクリートである場合に
は、室内に消臭剤を置かざるをえなかった。
【0004】
【解決すべき課題】本発明では、建築物の表面仕上げ材
がタイルやレンガなどの焼成無機質建築材料で仕上げら
れた建築物であっても、室内に消臭剤を置かなくてもよ
いようにするための、消臭機能を有する焼成無機質建築
材料を開発することである。
【0005】
【解決するための手段】本発明では、上記課題を解決す
るための一手段として、焼成無機質建築材料の表面層と
裏面層の中間部または裏面層に消臭剤を有し、その消臭
剤と焼成無機質建築材料表面とに連通する連通孔を有す
る消臭機能を有する焼成無機質建築材料を開発した。そ
の際使用する消臭剤としては、焼成無機質建築材料を焼
成する温度に耐え、長期間その機能を維持するものを選
ばなければならない。
【0006】また、本発明では、上記課題を解決するた
めの別の一手段として、焼成無機質建築材料の表面層と
裏面層の中間部または裏面層に消臭剤収容部を形成し、
その消臭剤収容部に消臭剤を収容し、該消臭剤収容部と
焼成無機質建築材料表面とに連通する連通孔を有する消
臭機能を有する焼成無機質建築材料を開発した。この場
合の消臭剤としては、液体状のもの、粉体、粒体状のも
のがよく、機能が低下したら新しい消臭剤を加えるとよ
い。
【0007】また、本発明では、上記課題を解決するた
めのさらに別の一手段として、焼成無機質建築材料の少
なくとも表面部分に消臭剤が混入されている消臭機能を
有する焼成無機質建築材料を開発した。その際使用する
消臭剤としては、焼成無機質建築材料を焼成する温度に
耐え、長期間その機能を維持するものを選ぶ。
【0008】さらに、本発明では、上記課題を解決する
ためのさらに別の一手段として、焼成無機質建築材料の
少なくともその表面部分が多孔質になっており、該多孔
質部分の孔内に消臭剤が含浸または挿入されている消臭
機能を有する焼成無機質建築材料を開発した。その際使
用する消臭剤としては、液状のものが便利であるが、粉
状のものでもよい。
【0009】
【用語の定義】ここで、本願発明で用いられる用語の定
義をしておく。焼成無機質建築材料とは、建築材料とし
ての種々のタイル、建築材料としての種々のレンガ、建
築材料としての種々の陶板、建築材料としての種々のセ
ラミック板を意味する。消臭剤とは、消臭剤および消臭
材を意味し、液体、気体、固体およびゲル状のものを含
み、その担体としてもアルミナ、ゼオライトなどの無機
物、アルデヒド類、カルボン酸、アルコール類、テルペ
ンなどの有機化合物に担持されたものを意味する。
【0010】
【実施例】図1および図2は、請求項1に記載の発明の
一実施例をを示すもので、1は消臭機能を有する焼成無
機質建築材料を示しており、2は焼成無機質建築材料の
表面層であり、4は焼成無機質建築材料の裏面層であっ
て、これらは、珪石、長石、陶石を粉砕したものに粘土
を加えて調合し、ボールミルで微粉砕し、ついでフイル
タープレスで脱水したものを素材としており、3はこの
表面層と裏面層の間に置かれる消臭剤であって、これ
は、例えば特開平1−236057号公報に見られるよ
うな天然シラスを分離したものや、特開昭63−249
565号公報に見られるような宮崎県東臼杵郡北方町な
どで産出する特定の自然残留磁性を有する粘土や鉱石な
どの高温に耐える無機質の消臭剤を素材としている。こ
れらの素材を油圧成形機で図1のように成形し、この成
形した素地を乾燥し、1200℃位の温度で焼成して製
造するものである。そして、上記表面層には、消臭剤と
室内の空気とが触れ合うための連通孔5が形成されてい
る。なお、図2は、図1におけるII−II線における
断面図であり、各図面符号の部品名は、図1と同じであ
るから省略する。
【0011】図3および図4は、請求項2に記載の発明
の一実施例をを示すもので、1は消臭機能を有する焼成
無機質建築材料を示しており、6は焼成無機質建築材料
であって、図3のものは焼成無機質建築材料の表面層と
裏面層の中間部に、また、図4のものは裏面層にそれぞ
れ消臭剤収容部7を形成し、その消臭剤収容部7に消臭
剤8を収容し、該消臭剤収容部7と焼成無機質建築材料
表面とに連通する連通孔5が形成されている。図3の消
臭剤収容部7は相対する一対の側面9に開口している。
また、図4の消臭剤収容部7は相対する一対の側面9お
よび裏面が大きく開口されており、消臭剤8を保持する
ための保持部10が形成されている。
【0012】そして、この場合の焼成無機質建築材料の
素材は、先の実施例のものと同じである。また消臭剤8
は、それを焼成前に挿入するのであれば焼成温度に堪え
る先の例で示したものと同様なものでなければならない
し、焼成後に挿入するのであれば焼成温度に関係なく公
知の種々のものが使用できる。さらに、5は上記中空部
と外気とを繋ぐ連通孔である。なお、図3のものにおけ
る消臭剤8は、焼成前でも後でも捜入することができ、
図4における消臭剤8は、焼成後に捜入するものであ
る。焼成後に捜入する消臭剤は、各種植物から抽出した
ものや活性炭にリンゴ酸および鉄塩を添着したものなど
の市販されている液状、粉状のものをスポンジや不織布
などに含ませたものや市販の固形物のものなどが利用で
きる。消臭剤の機能が低下したら、新たな消臭剤を連通
孔5よりスポイトや注射器のようなもので注入したり、
古いものを取り出して新しいもの挿入することにより、
いつまでも消臭機能を維持することができる。
【0013】図5は、請求項3に記載の発明の一実施例
をを示すもので、1は消臭機能を有する焼成無機質建築
材料を示しており、10は焼成無機質建築材料であっ
て、タイルやレンガまたは陶板を製造する周知の材料を
用いて製造されるものであって、11は少なくとも表面
に混入されその一部が表面に出るように一体的に焼成さ
れている消臭剤である。この消臭剤11は、最初の実施
例で用いられたものと同様なものが用いられる。
【0014】図6は、請求項4に記載の発明の一実施例
をを示すもので、1は消臭機能を有する焼成無機質建築
材料を示しており、12は全体が多孔質な焼成無機質建
築材料であって、このような全体が多孔質な焼成無機質
建築材料は、例えば特開平3−153580号公報など
に見られるように、よく知られた発泡セラミック板や多
孔質のレンガやタイルであって、13はその微細孔、1
4はその微細孔に含浸されている消臭剤である。この消
臭剤14は、上記市販の液状のものを散布または塗布す
るか、粉状のものを吹き付ければよい。この微細孔13
は焼成無機質建築材料の表面層だけに形成されているも
のでもよい。また、消臭剤14の機能が低下したときに
は、新たな消臭剤を表面から何度でも含浸させればよ
い。
【0015】
【効果】請求項1〜4の発明によれば、次のような効果
が得られる。 1.消臭機能を有する焼成無機質建築材料であるから、
台所、風呂場、トイレ、さらにはホール、劇場、飲食
店、地下道、トンネルなどの建築物の表面仕上げ材とし
て使用すれば、嫌な臭いを消してくれ、しかも耐水、耐
火、耐熱機能をも発揮してくれる。 2.焼成無機質建築材料の表面が汚れた場合には、水や
洗剤で洗うことができ、何時までも清潔さを保ちつつ消
臭できる。 各請求項の発明についての効果は、次の通りである。請
求項1と3の発明は、使用できる消臭剤は限定される
が、製造は容易である。請求項2と4の発明は、使用で
きる消臭剤の範囲が広く、その場にあった消臭剤を選択
することができる。さらに、請求項4の発明は、消臭剤
の更新ができるため何時までも強い消臭力が得られる。
【0016】また、本願発明の消臭機能を有する焼成無
機質建築材料は、壁面全体に用いる必要は必ずしも無い
ものであり、壁面や天井の適宜箇所に分散して配置すれ
ば良い。この様な場合には、分散のさせ方により消臭機
能を有する焼成無機質建築材料による模様を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、請求項1の消臭機能を有する焼成無機質建築材
料を示す見取図である。図2は、図1のII−II線に
おける断面図である。図3は、請求項2の消臭機能を有
する焼成無機質建築材料を示す見取図である。図4は、
請求項2の消臭機能を有する焼成無機質建築材料を示す
見取図である。図5は、請求項3の消臭機能を有する焼
成無機質建築材料を示す見取図である。図6は、請求項
4の消臭機能を有する焼成無機質建築材料を示す見取図
である。
【符号の説明】
1・・・消臭機能を有する焼成無機質建築材料 2、4、6、10、12・・・焼成無機質建築材料 3、8、11、14・・・消臭剤 7・・・消臭剤収容部 13・・・微細孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成無機質建築材料の表面層と裏面層の
    中間部または裏面層に消臭剤を有し、その消臭剤と焼成
    無機質建築材料表面とに連通する連通孔を有する消臭機
    能を有する焼成無機質建築材料。
  2. 【請求項2】 焼成無機質建築材料の表面層と裏面層の
    中間部または裏面層に消臭剤収容部を形成し、その消臭
    剤収容部に消臭剤を収容し、該消臭剤収容部と焼成無機
    質建築材料表面とに連通する連通孔を有する消臭機能を
    有する焼成無機質建築材料。
  3. 【請求項3】 焼成無機質建築材料の少なくとも表面部
    分に消臭剤が混入されている消臭機能を有する焼成無機
    質建築材料。
  4. 【請求項4】 焼成無機質建築材料の少なくともその表
    面部分が多孔質になっており、該多孔質部分の孔内に消
    臭剤が含浸または挿入されている消臭機能を有する焼成
    無機質建築材料。
JP5198731A 1993-06-25 1993-06-25 消臭機能を有する焼成無機質建築材料 Pending JPH0711752A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264224A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Takeda Chem Ind Ltd 消臭・防汚内外装仕上げ材
JP2017106115A (ja) * 2012-08-01 2017-06-15 株式会社 高千穂 シラス構造体およびシラス構造体の製造方法

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