JPH07117440A - 4輪操舵車両の車両特性制御装置 - Google Patents
4輪操舵車両の車両特性制御装置Info
- Publication number
- JPH07117440A JPH07117440A JP27254593A JP27254593A JPH07117440A JP H07117440 A JPH07117440 A JP H07117440A JP 27254593 A JP27254593 A JP 27254593A JP 27254593 A JP27254593 A JP 27254593A JP H07117440 A JPH07117440 A JP H07117440A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- steering
- damping force
- vehicle
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】4輪操舵車両において、車体上下動に応じた最
適な減衰力制御及び操舵制御を行う。 【構成】サスペンションに減衰力可変ショックアブソー
バを設け、且つ後輪補助操舵装置を設け、車体の各車輪
位置に設けた上下加速度センサの上下加速度の周波数f
FL〜fRRを算出し(ステップS32)、この周波数がバ
ネ上共振周波数域であるときに減衰力制御フラグFを
“0”として減衰係数を車体上下速度及び相対速度に基
づいて設定すると共に、後輪操舵量を算出する制御ゲイ
ンkP を高制御ゲインkPHに設定し(ステップS3
4)、周波数がバネ下共振周波数域であるときに前記フ
ラグFを“1”として減衰係数を最大減衰係数に設定す
ると共に、前記制御ゲインkP を高制御ゲインkPHに設
定し(ステップS36)、周波数がバネ上及びバネ下共
振周波数の中間周波数域であるときに前記フラグを
“0”とすると共に、前記制御ゲインkP を標準制御ゲ
インkPNに低下させる。
適な減衰力制御及び操舵制御を行う。 【構成】サスペンションに減衰力可変ショックアブソー
バを設け、且つ後輪補助操舵装置を設け、車体の各車輪
位置に設けた上下加速度センサの上下加速度の周波数f
FL〜fRRを算出し(ステップS32)、この周波数がバ
ネ上共振周波数域であるときに減衰力制御フラグFを
“0”として減衰係数を車体上下速度及び相対速度に基
づいて設定すると共に、後輪操舵量を算出する制御ゲイ
ンkP を高制御ゲインkPHに設定し(ステップS3
4)、周波数がバネ下共振周波数域であるときに前記フ
ラグFを“1”として減衰係数を最大減衰係数に設定す
ると共に、前記制御ゲインkP を高制御ゲインkPHに設
定し(ステップS36)、周波数がバネ上及びバネ下共
振周波数の中間周波数域であるときに前記フラグを
“0”とすると共に、前記制御ゲインkP を標準制御ゲ
インkPNに低下させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも後輪を操舵
角等に応じて補助操舵可能な4輪操舵車両の車両特性制
御装置に関し、乗心地及び操縦安定性を向上させるよう
にしたものである。
角等に応じて補助操舵可能な4輪操舵車両の車両特性制
御装置に関し、乗心地及び操縦安定性を向上させるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来の4輪操舵車両の車両特性制御装置
としては、例えば本出願人が先に提案した特開平1−9
5969号公報に記載されているものがある。この従来
例は、バネ定数、減衰力、ロール剛性等のサスペンショ
ン特性を切換制御可能なサスペンションと、前輪及び後
輪の少なくとも一方を補助操舵する補助操舵装置と、こ
の補助操舵装置を操舵角等に応じて制御する操舵制御手
段とを備えた4輪操舵車両において、前記サスペンショ
ン特性の変化を検出するサスペンション特性変化検出手
段と、このサスペンション特性変化検出手段の特性検出
値に応じて前記操舵制御手段の補助操舵量を補正する補
助操舵量補正手段とを備えた構成とすることにより、サ
スペンション特性の変化にかかわらず4輪操舵車両の操
舵特性を適正状態に維持するようにしたものである。
としては、例えば本出願人が先に提案した特開平1−9
5969号公報に記載されているものがある。この従来
例は、バネ定数、減衰力、ロール剛性等のサスペンショ
ン特性を切換制御可能なサスペンションと、前輪及び後
輪の少なくとも一方を補助操舵する補助操舵装置と、こ
の補助操舵装置を操舵角等に応じて制御する操舵制御手
段とを備えた4輪操舵車両において、前記サスペンショ
ン特性の変化を検出するサスペンション特性変化検出手
段と、このサスペンション特性変化検出手段の特性検出
値に応じて前記操舵制御手段の補助操舵量を補正する補
助操舵量補正手段とを備えた構成とすることにより、サ
スペンション特性の変化にかかわらず4輪操舵車両の操
舵特性を適正状態に維持するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の4輪操舵車両の車両特性制御装置にあっては、単に
サスペンション特性の変更による操縦安定性の変化を補
正して、初期の操舵特性を維持するようにしているだけ
で、サスペンション制御特性及び操舵特性の双方を車両
の走行状態に応じて連繋制御するものではなく、あくま
でもサスペンション特性及び操舵特性の双方を独立して
制御するが、操舵特性についてはサスペンション特性の
変化に応じて補助操舵量を補正するだけで、サスペンシ
ョン特性制御による乗心地制御と補助操舵特性制御によ
る操縦安定性制御とを車体の上下動に応じて適正に制御
することができないという未解決の課題がある。
来の4輪操舵車両の車両特性制御装置にあっては、単に
サスペンション特性の変更による操縦安定性の変化を補
正して、初期の操舵特性を維持するようにしているだけ
で、サスペンション制御特性及び操舵特性の双方を車両
の走行状態に応じて連繋制御するものではなく、あくま
でもサスペンション特性及び操舵特性の双方を独立して
制御するが、操舵特性についてはサスペンション特性の
変化に応じて補助操舵量を補正するだけで、サスペンシ
ョン特性制御による乗心地制御と補助操舵特性制御によ
る操縦安定性制御とを車体の上下動に応じて適正に制御
することができないという未解決の課題がある。
【0004】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、車体の上下動に応じ
て乗心地と操縦安定性を適正に制御することができる4
輪操舵車両の車両特性制御装置を提供することを目的と
している。
題に着目してなされたものであり、車体の上下動に応じ
て乗心地と操縦安定性を適正に制御することができる4
輪操舵車両の車両特性制御装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る4輪操舵車両の車両特性制御装置
は、減衰力可変ショックアブソーバを有するサスペンシ
ョンと、少なくとも後輪を補助操舵する補助操舵装置
と、前記減衰力可変ショックアブソーバの減衰力を車体
の上下動に応じて制御する減衰力制御手段と、前記補助
操舵装置を操舵角等に応じて制御する操舵制御手段とを
備えた4輪操舵車両の車両特性制御装置において、車体
上下加速度を検出する車体上下加速度検出手段と、該車
体上下加速度検出手段の車体上下加速度の周波数を検出
する上下加速度周波数検出手段と、該上下加速度周波数
検出手段で検出した車体上下加速度周波数に応じて前記
減衰力制御手段及び操舵制御手段における制御ゲインを
変更する制御ゲイン変更手段とを備えたことを特徴とし
ている。
に、請求項1に係る4輪操舵車両の車両特性制御装置
は、減衰力可変ショックアブソーバを有するサスペンシ
ョンと、少なくとも後輪を補助操舵する補助操舵装置
と、前記減衰力可変ショックアブソーバの減衰力を車体
の上下動に応じて制御する減衰力制御手段と、前記補助
操舵装置を操舵角等に応じて制御する操舵制御手段とを
備えた4輪操舵車両の車両特性制御装置において、車体
上下加速度を検出する車体上下加速度検出手段と、該車
体上下加速度検出手段の車体上下加速度の周波数を検出
する上下加速度周波数検出手段と、該上下加速度周波数
検出手段で検出した車体上下加速度周波数に応じて前記
減衰力制御手段及び操舵制御手段における制御ゲインを
変更する制御ゲイン変更手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0006】また、請求項2に係る4輪操舵車両の車両
特性制御装置は、前記制御ゲイン変更手段は、上下加速
度周波数がバネ上共振周波数近傍であるときに減衰力制
御手段における制御ゲインを車体上下速度及び相対変位
速度に応じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲイ
ンを高制御ゲインに設定し、バネ上共振周波数及びバネ
下共振周波数間の中間周波数領域では、減衰力制御手段
における制御ゲインを車体上下速度及び相対変位速度に
応じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲインを高
制御ゲインより低い制御ゲインに設定するようにしたこ
とを特徴としている。
特性制御装置は、前記制御ゲイン変更手段は、上下加速
度周波数がバネ上共振周波数近傍であるときに減衰力制
御手段における制御ゲインを車体上下速度及び相対変位
速度に応じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲイ
ンを高制御ゲインに設定し、バネ上共振周波数及びバネ
下共振周波数間の中間周波数領域では、減衰力制御手段
における制御ゲインを車体上下速度及び相対変位速度に
応じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲインを高
制御ゲインより低い制御ゲインに設定するようにしたこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1に係る4輪操舵車両の車両特性制御装
置においては、車体上下加速度即ちバネ上上下加速度を
検出し、その周波数を上下加速度周波数検出手段で検出
することにより、バネ上周波数変化に応じて減衰力制御
手段及び操舵制御手段における制御ゲインを変更するこ
とにより、バネ上周波数に応じた最適な減衰力制御及び
操舵特性制御を行う。
置においては、車体上下加速度即ちバネ上上下加速度を
検出し、その周波数を上下加速度周波数検出手段で検出
することにより、バネ上周波数変化に応じて減衰力制御
手段及び操舵制御手段における制御ゲインを変更するこ
とにより、バネ上周波数に応じた最適な減衰力制御及び
操舵特性制御を行う。
【0008】また、請求項2に係る4輪操舵車両の車両
特性制御装置においては、車体上下加速度の周波数がバ
ネ上共振周波数近傍であるときには、減衰力制御手段で
車体上下速度及び相対速度に基づく制御ゲインを設定す
ることにより制振性を向上させて乗心地を重視すると共
に、操舵制御手段で高制御ゲインを選択することによっ
て操縦安定性も重視するが、バネ上共振周波数及びバネ
下共振周波数の中間の中間周波数領域では、操舵制御手
段の制御ゲインを下げて、応答性を低下させ、不必要な
車体の挙動を抑制して乗心地を重視する。
特性制御装置においては、車体上下加速度の周波数がバ
ネ上共振周波数近傍であるときには、減衰力制御手段で
車体上下速度及び相対速度に基づく制御ゲインを設定す
ることにより制振性を向上させて乗心地を重視すると共
に、操舵制御手段で高制御ゲインを選択することによっ
て操縦安定性も重視するが、バネ上共振周波数及びバネ
下共振周波数の中間の中間周波数領域では、操舵制御手
段の制御ゲインを下げて、応答性を低下させ、不必要な
車体の挙動を抑制して乗心地を重視する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明を4輪操舵車両に適用した場合の
一実施例を示す概略構成図であって、各車輪1FL〜1RR
と車体2との間に夫々サスペンション装置を構成する減
衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRが配設され、こ
れら減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの減衰力
を切換えるステップモータ41FL〜41RRが後述するコ
ントローラ4からの制御信号によって制御される。
する。図2は、本発明を4輪操舵車両に適用した場合の
一実施例を示す概略構成図であって、各車輪1FL〜1RR
と車体2との間に夫々サスペンション装置を構成する減
衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRが配設され、こ
れら減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの減衰力
を切換えるステップモータ41FL〜41RRが後述するコ
ントローラ4からの制御信号によって制御される。
【0010】また、前輪1FL,1RRは、図示しないナッ
クルにタイロッド73L,73Rの一端が接続され、タ
イロッド73L,73Rの他端がラックアンドピニオン
式ステアリング装置74のラック軸74aに接続され、
ラックアンドピニオン式ステアリング装置74のステア
リングシャフト75がステアリングホイール76に接続
され、ステアリングホイール76を操舵することによ
り、その操舵方向と同一方向に前輪1FL,1RRが操舵さ
れる。
クルにタイロッド73L,73Rの一端が接続され、タ
イロッド73L,73Rの他端がラックアンドピニオン
式ステアリング装置74のラック軸74aに接続され、
ラックアンドピニオン式ステアリング装置74のステア
リングシャフト75がステアリングホイール76に接続
され、ステアリングホイール76を操舵することによ
り、その操舵方向と同一方向に前輪1FL,1RRが操舵さ
れる。
【0011】一方、後輪1RL,1RRは、図示しないナッ
クルにタイロッド78L,78Rを介して後輪補助操舵
用シリンダ79のピストンロッド79aが接続されてい
る。そして、後輪1RL,1RRは、車軸80L,80Rを
介してディファレンシャル装置81の出力側に接続さ
れ、ディファレンシャル装置81の入力側がプロペラシ
ャフト82を介してエンジン83の回転力が入力される
変速器84の出力側に接続されて回転駆動される。
クルにタイロッド78L,78Rを介して後輪補助操舵
用シリンダ79のピストンロッド79aが接続されてい
る。そして、後輪1RL,1RRは、車軸80L,80Rを
介してディファレンシャル装置81の出力側に接続さ
れ、ディファレンシャル装置81の入力側がプロペラシ
ャフト82を介してエンジン83の回転力が入力される
変速器84の出力側に接続されて回転駆動される。
【0012】また、後輪補助操舵用シリンダ79は、ピ
ストン79bによって画成される圧力室89L,89R
がクローズドセンタ型のサーボ弁85に接続されてアン
ロード弁87を介してエンジン83によって回転駆動さ
れる油圧ポンプ88の突出側に接続され、ドレンポート
が互いに接続されてオイルタンク89に接続されてい
る。なお、90はライン圧を蓄圧するアキュムレータで
ある。ここで、後輪補助操舵用シリンダ79、サーボ弁
85、アンロード弁87、油圧ポンプ88、オイルタン
ク89及びアキュムレータ90で後輪操舵装置が構成さ
れている。
ストン79bによって画成される圧力室89L,89R
がクローズドセンタ型のサーボ弁85に接続されてアン
ロード弁87を介してエンジン83によって回転駆動さ
れる油圧ポンプ88の突出側に接続され、ドレンポート
が互いに接続されてオイルタンク89に接続されてい
る。なお、90はライン圧を蓄圧するアキュムレータで
ある。ここで、後輪補助操舵用シリンダ79、サーボ弁
85、アンロード弁87、油圧ポンプ88、オイルタン
ク89及びアキュムレータ90で後輪操舵装置が構成さ
れている。
【0013】減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RR
は、図3〜図7に示すように、外筒5と内筒6とで構成
されるシリンダチューブ7を有するツインチューブ式ガ
ス入りストラット型に構成され、内筒6内がこれに摺接
するピストン8によって上下圧力室9U,9Lに画成さ
れている。ピストン8は、図4〜図7で特に明らかなよ
うに、外周面に内筒6と摺接するシール部材9がモール
ドされ内周面に中心開孔10を有する円筒状の下部半体
11と、この下部半体11に内嵌された上部半体12と
で構成されている。
は、図3〜図7に示すように、外筒5と内筒6とで構成
されるシリンダチューブ7を有するツインチューブ式ガ
ス入りストラット型に構成され、内筒6内がこれに摺接
するピストン8によって上下圧力室9U,9Lに画成さ
れている。ピストン8は、図4〜図7で特に明らかなよ
うに、外周面に内筒6と摺接するシール部材9がモール
ドされ内周面に中心開孔10を有する円筒状の下部半体
11と、この下部半体11に内嵌された上部半体12と
で構成されている。
【0014】下部半体11には、上下に貫通して穿設さ
れた伸側油流路13と、上面側から下方にシール部材9
の下側まで延長して穿設された前記伸側油流路13より
大径の孔部14a及び円筒体11の外周面から孔部14
aの底部に連通して穿設された孔部14bで構成される
圧側油流路14と、中心開孔10の上下開口端に形成さ
れた円環状溝15U,15Lと、上面側に形成され円環
状溝15Uと前記伸側油流路13とに夫々連通する長溝
16と、下面側に形成され円環状溝15Lと連通する長
溝17とが形成され、伸側油流路13の下端側及び長溝
17が伸側ディスクバルブ18によって閉塞され、圧側
油流路14の上端側が圧側ディスクバルブ19によって
閉塞されている。
れた伸側油流路13と、上面側から下方にシール部材9
の下側まで延長して穿設された前記伸側油流路13より
大径の孔部14a及び円筒体11の外周面から孔部14
aの底部に連通して穿設された孔部14bで構成される
圧側油流路14と、中心開孔10の上下開口端に形成さ
れた円環状溝15U,15Lと、上面側に形成され円環
状溝15Uと前記伸側油流路13とに夫々連通する長溝
16と、下面側に形成され円環状溝15Lと連通する長
溝17とが形成され、伸側油流路13の下端側及び長溝
17が伸側ディスクバルブ18によって閉塞され、圧側
油流路14の上端側が圧側ディスクバルブ19によって
閉塞されている。
【0015】また、上部半体12は、下部半体11の中
心開孔10内に嵌挿された小径軸部21と、この軸部2
1の上端に一体に形成された内筒6の内径より小径の大
径軸部22とで構成され、これら小径軸部21及び大径
軸部22の中心位置に、小径軸部21の下端面側から大
径軸部22の中間部まで達する孔部23aと、この孔部
23aの上端側に連通してこれより小径の孔部23b
と、この孔部23bの上端側に連通するこれより大径の
孔部23cとで構成される貫通孔23が形成され、小径
軸部21の円環状溝15U及び15Lに対向する位置に
夫々半径方向に内周面側に貫通する一対の貫通孔24
a,24b及び25a,25bが穿設され、且つ大径軸
部22の孔部23aの上端側にこれと連通する弧状溝2
6が形成されていると共に、この弧状溝26と下端面と
を連通するL字状の圧側油流路27が形成され、この圧
側油流路27の下端面開口部が圧側ディスクバルブ28
によって閉塞されている。
心開孔10内に嵌挿された小径軸部21と、この軸部2
1の上端に一体に形成された内筒6の内径より小径の大
径軸部22とで構成され、これら小径軸部21及び大径
軸部22の中心位置に、小径軸部21の下端面側から大
径軸部22の中間部まで達する孔部23aと、この孔部
23aの上端側に連通してこれより小径の孔部23b
と、この孔部23bの上端側に連通するこれより大径の
孔部23cとで構成される貫通孔23が形成され、小径
軸部21の円環状溝15U及び15Lに対向する位置に
夫々半径方向に内周面側に貫通する一対の貫通孔24
a,24b及び25a,25bが穿設され、且つ大径軸
部22の孔部23aの上端側にこれと連通する弧状溝2
6が形成されていると共に、この弧状溝26と下端面と
を連通するL字状の圧側油流路27が形成され、この圧
側油流路27の下端面開口部が圧側ディスクバルブ28
によって閉塞されている。
【0016】そして、下部半体11と上部半体12と
が、下部半体11の中心開孔10内に小径軸部21を嵌
挿した状態で、小径軸部21の下部半体11より下方に
突出した下端部にナット29を螺合させてナット締めす
ることにより、一体に連結されている。さらに、上部半
体12の孔部23a内に可変絞りを構成する上端部が閉
塞された円筒状の弁体31が回動自在に配設されてい
る。この弁体31には、図4に示すように、上部半体1
2における大径軸部22の弧状溝26に対向する位置に
半径方向に内周面に達する貫通孔32が形成されている
と共に、図5〜図7に示すように上部半体12の小径軸
部21の貫通孔24a及び25a間に対応する外周面に
これらを連通する連通溝33が形成され、さらに図6に
示すように上部半体12の小径軸部21の貫通孔24b
及び25b間に対応する外周面にこれらを内周面側に連
通させる軸方向に延長する長孔34が形成されている。
そして、貫通孔32、連通溝33及び長孔34の位置関
係が、図8に示す弁体31の回転角即ち後述するステッ
プモータ41FL〜41RRのステップ角に対する減衰力特
性が得られるように選定されている。
が、下部半体11の中心開孔10内に小径軸部21を嵌
挿した状態で、小径軸部21の下部半体11より下方に
突出した下端部にナット29を螺合させてナット締めす
ることにより、一体に連結されている。さらに、上部半
体12の孔部23a内に可変絞りを構成する上端部が閉
塞された円筒状の弁体31が回動自在に配設されてい
る。この弁体31には、図4に示すように、上部半体1
2における大径軸部22の弧状溝26に対向する位置に
半径方向に内周面に達する貫通孔32が形成されている
と共に、図5〜図7に示すように上部半体12の小径軸
部21の貫通孔24a及び25a間に対応する外周面に
これらを連通する連通溝33が形成され、さらに図6に
示すように上部半体12の小径軸部21の貫通孔24b
及び25b間に対応する外周面にこれらを内周面側に連
通させる軸方向に延長する長孔34が形成されている。
そして、貫通孔32、連通溝33及び長孔34の位置関
係が、図8に示す弁体31の回転角即ち後述するステッ
プモータ41FL〜41RRのステップ角に対する減衰力特
性が得られるように選定されている。
【0017】すなわち、例えば時計方向の最大回転角位
置である図8のA位置では、図4に示すように、貫通孔
32のみが弧状溝26に連通しており、したがって、ピ
ストン8が下降する圧側移動に対しては、下圧力室9L
から圧側油流路14を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ19とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C1と、下圧力室9L
から弁体31の内周面を通り、貫通孔32、弧状溝2
6、圧側油流路27を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ28とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C2とが形成され、且
つピストン8が上昇する伸側移動に対しては、上圧力室
9Uから長溝16、伸側流路13を通り、その開口端と
伸側ディスクバルブ18とで形成されるオリフィスを通
って下圧力室9Lに向かう破線図示の伸側流路T1のみ
が形成され、伸側に対してはピストン速度の増加に応じ
て急増する高減衰力を発生させて、圧側に対してはピス
トン速度の増加に応じて微増する低減衰力を発生させ
る。
置である図8のA位置では、図4に示すように、貫通孔
32のみが弧状溝26に連通しており、したがって、ピ
ストン8が下降する圧側移動に対しては、下圧力室9L
から圧側油流路14を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ19とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C1と、下圧力室9L
から弁体31の内周面を通り、貫通孔32、弧状溝2
6、圧側油流路27を通り、その開口端と圧側ディスク
バルブ28とで形成されるオリフィスを通って上圧力室
9Uに向かう破線図示の圧側流路C2とが形成され、且
つピストン8が上昇する伸側移動に対しては、上圧力室
9Uから長溝16、伸側流路13を通り、その開口端と
伸側ディスクバルブ18とで形成されるオリフィスを通
って下圧力室9Lに向かう破線図示の伸側流路T1のみ
が形成され、伸側に対してはピストン速度の増加に応じ
て急増する高減衰力を発生させて、圧側に対してはピス
トン速度の増加に応じて微増する低減衰力を発生させ
る。
【0018】このA位置から弁体31を反時計方向に回
動させることにより、図5に示すように、弁体31の連
通溝33と小径軸部21の貫通孔24a,25aとが連
通状態となり、回動角の増加に応じて連通溝33と貫通
孔24a,25aとの開口面積が徐々に増加する。この
ため、ピストン8の伸側移動に対しては、図5(a)に
示すように、流路T1と並列に長溝16、円環状溝15
U、貫通孔24a、連通溝33、貫通孔25a、円環状
溝15L、長溝17を通り、長溝17と圧側ディスクバ
ルブ18とで形成されるオリフィスを通って下圧力室9
Lに向かう流路T2が形成されことになり、減衰力の最
大値が図8に示すように、連通溝33と小径軸部21の
貫通孔24a,25aとの開口面積の増加に応じて徐々
に減少し、伸側移動に対しては、図5(b)に示すよう
に、流路C1及びC2が形成されている状態を維持する
ため、最小減衰力状態を維持する。
動させることにより、図5に示すように、弁体31の連
通溝33と小径軸部21の貫通孔24a,25aとが連
通状態となり、回動角の増加に応じて連通溝33と貫通
孔24a,25aとの開口面積が徐々に増加する。この
ため、ピストン8の伸側移動に対しては、図5(a)に
示すように、流路T1と並列に長溝16、円環状溝15
U、貫通孔24a、連通溝33、貫通孔25a、円環状
溝15L、長溝17を通り、長溝17と圧側ディスクバ
ルブ18とで形成されるオリフィスを通って下圧力室9
Lに向かう流路T2が形成されことになり、減衰力の最
大値が図8に示すように、連通溝33と小径軸部21の
貫通孔24a,25aとの開口面積の増加に応じて徐々
に減少し、伸側移動に対しては、図5(b)に示すよう
に、流路C1及びC2が形成されている状態を維持する
ため、最小減衰力状態を維持する。
【0019】さらに、弁体31を反時計方向に回動させ
て位置B近傍となると、図6に示すように、弁体31の
貫通孔24b,25b間が長孔34によって連通される
状態となる。このため、ピストン8の伸側移動に対して
は、図6(a)に示すように、流路T1及びT2と並列
に長溝16、円環状溝15U、貫通孔24a、長孔3
4、孔部23aを通って下圧力室9Lに向かう流路T3
が形成されることになり、伸側減衰力が最小減衰力状態
となると共に、ピストン8の圧側移動に対しては、流路
C1及びC2に加えて孔部23a、長孔34、貫通孔2
4b、円環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C
3及び孔部23a、長孔34、貫通孔25b、円環状溝
15L、貫通孔25a、連通溝33、貫通孔24a、円
環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C4が形成
されるが、図8に示すように、最小減衰力状態を維持す
る。
て位置B近傍となると、図6に示すように、弁体31の
貫通孔24b,25b間が長孔34によって連通される
状態となる。このため、ピストン8の伸側移動に対して
は、図6(a)に示すように、流路T1及びT2と並列
に長溝16、円環状溝15U、貫通孔24a、長孔3
4、孔部23aを通って下圧力室9Lに向かう流路T3
が形成されることになり、伸側減衰力が最小減衰力状態
となると共に、ピストン8の圧側移動に対しては、流路
C1及びC2に加えて孔部23a、長孔34、貫通孔2
4b、円環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C
3及び孔部23a、長孔34、貫通孔25b、円環状溝
15L、貫通孔25a、連通溝33、貫通孔24a、円
環状溝15Uを通って長溝16に達する流路C4が形成
されるが、図8に示すように、最小減衰力状態を維持す
る。
【0020】さらに、弁体31を反時計方向に回動させ
ると、長孔34と貫通孔24b及び25bとの間の開口
面積が小さくなり、回動角θB2で長孔34と貫通孔24
b及び25bとの間が図7に示すように遮断状態となる
が、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面積は回動角
θB2から徐々に小さくなる。このため、回動角θB2から
反時計方向の最大回動角θC 迄の間では、ピストン8の
伸側移動に対しては、流路T1及びT2が併存すること
から最小減衰力状態を維持し、逆にピストン8の圧側移
動に対しては、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面
積が徐々に減少することにより、最大減衰力が徐々に増
加し、弁体31が位置Cに到達したときに図7に示すよ
うに、貫通孔32と弧状溝26との間が遮断状態となる
ことにより、ピストンの圧側移動に対して、下圧力室9
Lから上圧力室9Uに達する流路が流路C1のみとな
り、圧側高減衰力状態となる。
ると、長孔34と貫通孔24b及び25bとの間の開口
面積が小さくなり、回動角θB2で長孔34と貫通孔24
b及び25bとの間が図7に示すように遮断状態となる
が、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面積は回動角
θB2から徐々に小さくなる。このため、回動角θB2から
反時計方向の最大回動角θC 迄の間では、ピストン8の
伸側移動に対しては、流路T1及びT2が併存すること
から最小減衰力状態を維持し、逆にピストン8の圧側移
動に対しては、貫通孔32と弧状溝26との間の開口面
積が徐々に減少することにより、最大減衰力が徐々に増
加し、弁体31が位置Cに到達したときに図7に示すよ
うに、貫通孔32と弧状溝26との間が遮断状態となる
ことにより、ピストンの圧側移動に対して、下圧力室9
Lから上圧力室9Uに達する流路が流路C1のみとな
り、圧側高減衰力状態となる。
【0021】一方、上部半体12の孔部23cには、円
筒状のピストンロッド35が嵌着され、このピストンロ
ッド35の上端が、図3に示すように、シリンダチュー
ブ7より上方に突出され、その上端側が車体側部材36
に取付けられたブラケット37にゴムブッシュ38U及
び38Lを介してナット39によって固定されていると
共に、ピストンロッド35の上端にブラケット40を介
してステップモータ41FL〜41RRがその回転軸41a
を下方に突出した関係で固定され、この回転軸41aと
前述した弁体31とがピストンロッド35内に緩挿され
た連結杆42によって連結されている。なお、43はバ
ンパーラバーである。また、シリンダチューブ7の下端
は車輪側部材(図示せず)に連結されている。
筒状のピストンロッド35が嵌着され、このピストンロ
ッド35の上端が、図3に示すように、シリンダチュー
ブ7より上方に突出され、その上端側が車体側部材36
に取付けられたブラケット37にゴムブッシュ38U及
び38Lを介してナット39によって固定されていると
共に、ピストンロッド35の上端にブラケット40を介
してステップモータ41FL〜41RRがその回転軸41a
を下方に突出した関係で固定され、この回転軸41aと
前述した弁体31とがピストンロッド35内に緩挿され
た連結杆42によって連結されている。なお、43はバ
ンパーラバーである。また、シリンダチューブ7の下端
は車輪側部材(図示せず)に連結されている。
【0022】コントローラ4には、その入力側に、図9
に示すように、各車輪位置に対応する車体側に設けられ
た上下加速度に応じて、上向きで正となり下向きで負と
なるアナログ電圧でなる上下加速度検出値X2FL ″〜X
2RR ″を出力する上下加速度検出手段としての上下加速
度センサ51FL〜51RRと、例えば各減衰力可変ショッ
クアブソーバ3FL〜3RRのカバーに内蔵されて車体側部
材と車輪側部材との相対変位に応じたインダクタンス変
化によってアナログ電圧でなる相対変位検出値X
DFL (=X2FL −X1FL )〜XDRR (=X2RR −
X1RR )を出力する相対変位検出手段としてのストロー
クセンサ52FL〜52RRと、車速を検出する車速センサ
53と、ステアリングホイール76の操舵角を検出する
操舵角センサ54Sと、後輪補助操舵用シリンダ79の
移動量を検出することにより後輪舵角を検出する後輪舵
角センサ54Rと、車体発生するヨーレートを検出する
ヨーレートセンサ55とが接続され、出力側に各減衰力
可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの減衰力を制御する
ステップモータ41FL〜41RRと、サーボ弁85とが接
続されている。
に示すように、各車輪位置に対応する車体側に設けられ
た上下加速度に応じて、上向きで正となり下向きで負と
なるアナログ電圧でなる上下加速度検出値X2FL ″〜X
2RR ″を出力する上下加速度検出手段としての上下加速
度センサ51FL〜51RRと、例えば各減衰力可変ショッ
クアブソーバ3FL〜3RRのカバーに内蔵されて車体側部
材と車輪側部材との相対変位に応じたインダクタンス変
化によってアナログ電圧でなる相対変位検出値X
DFL (=X2FL −X1FL )〜XDRR (=X2RR −
X1RR )を出力する相対変位検出手段としてのストロー
クセンサ52FL〜52RRと、車速を検出する車速センサ
53と、ステアリングホイール76の操舵角を検出する
操舵角センサ54Sと、後輪補助操舵用シリンダ79の
移動量を検出することにより後輪舵角を検出する後輪舵
角センサ54Rと、車体発生するヨーレートを検出する
ヨーレートセンサ55とが接続され、出力側に各減衰力
可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの減衰力を制御する
ステップモータ41FL〜41RRと、サーボ弁85とが接
続されている。
【0023】そして、コントローラ4は、入力インタフ
ェース回路56a、出力インタフェース回路56b、演
算処理装置56c及び記憶装置56dを少なくとも有す
るマイクロコンピュータ56と、上下加速度センサ51
FL〜51RRの上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″をデ
ィジタル値に変換して入力インタフェース回路56aに
供給するA/D変換器57FL〜57RRと、ストロークセ
ンサ52FL〜52RRの相対変位検出値XDFL 〜XDRR を
ディジタル値に変換して入力インタフェース回路56a
に供給するA/D変換器58FL〜58RRと、操舵角セン
サ54の操舵角検出値θS をディジタル値に変換して入
力インタフェース回路56aに供給するA/D変換器6
0Rと、後輪舵角センサ54Rの後輪舵角検出値δrdを
ディジタル値に変換して入力インタフェース回路56a
に供給するA/D変換器60Rと、ヨーレートセンサ5
5のヨーレート検出値YD をディジタル値に変換して入
力インタフェース回路56aに供給するA/D変換器6
0Yと、出力インタフェース回路56bから出力される
各ステップモータ41FL〜41RRに対するステップ制御
信号が入力され、これをステップパルスに変換して各ス
テップモータ41FL〜41RRを駆動するモータ駆動回路
59FL〜59RRと、出力インタフェース回路56bから
出力される駆動制御信号CSra及びCSrbによって後輪
操舵装置のサーボ弁85を駆動する駆動回路61a,6
1bとを備えている。
ェース回路56a、出力インタフェース回路56b、演
算処理装置56c及び記憶装置56dを少なくとも有す
るマイクロコンピュータ56と、上下加速度センサ51
FL〜51RRの上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″をデ
ィジタル値に変換して入力インタフェース回路56aに
供給するA/D変換器57FL〜57RRと、ストロークセ
ンサ52FL〜52RRの相対変位検出値XDFL 〜XDRR を
ディジタル値に変換して入力インタフェース回路56a
に供給するA/D変換器58FL〜58RRと、操舵角セン
サ54の操舵角検出値θS をディジタル値に変換して入
力インタフェース回路56aに供給するA/D変換器6
0Rと、後輪舵角センサ54Rの後輪舵角検出値δrdを
ディジタル値に変換して入力インタフェース回路56a
に供給するA/D変換器60Rと、ヨーレートセンサ5
5のヨーレート検出値YD をディジタル値に変換して入
力インタフェース回路56aに供給するA/D変換器6
0Yと、出力インタフェース回路56bから出力される
各ステップモータ41FL〜41RRに対するステップ制御
信号が入力され、これをステップパルスに変換して各ス
テップモータ41FL〜41RRを駆動するモータ駆動回路
59FL〜59RRと、出力インタフェース回路56bから
出力される駆動制御信号CSra及びCSrbによって後輪
操舵装置のサーボ弁85を駆動する駆動回路61a,6
1bとを備えている。
【0024】ここで、マイクロコンピュータ56の演算
処理装置56cは、図10〜図12の処理を実行して、
上下加速度センサ51FL〜51RRから入力される車体の
上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″を積分した車体上
下速度X2FL ′〜X2RR ′と、ストロークセンサ52FL
〜52RRから入力される車輪及び車体間の相対変位検出
値XDFL (=X2FL −X1FL )〜XDRR (=X2RR −X
1RR )を微分した相対速度XDFL ′〜XDRR ′とに基づ
いてスカイフック制御を行うための減衰力係数Cを決定
し、決定された減衰係数Cに対応するステップモータ4
1FL〜41RRの目標ステップ角θT を算出し、この目標
ステップ角θT と現在のステップ角θPとの差値を算出
して、これに応じたステップ制御量をモータ駆動回路5
9FL〜59RRに出力すると共に、操舵角センサ54Sの
操舵角検出値θS に基づいて前輪舵角δf を算出し、次
いで車速センサ53の車速検出値Vに基づいて前後輪の
舵角比kを算出し、この舵角比kに基づいて後輪舵角δ
r を算出し、後輪舵角δrと後輪舵角検出値δrdとの差
値が零となるように開閉制御信号CSra及びCSrbを出
力し、さらに上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″の周
波数fFL〜fRRを検出し、この周波数fFL〜fRRがバネ
上共振周波数域にあるときには、減衰力制御処理ではス
カイフック制御を行い且つ操舵制御処理ではヨーレート
フィードバック制御ゲインkP を高制御ゲインとし、バ
ネ下共振周波数域にあるときには、減衰力制御処理では
高減衰力状態を保持し且つ操舵制御処理では制御ゲイン
kP を高制御ゲインとし、バネ上共振周波数域とバネ下
共振周波数との中間の中間周波数域にあるときには減衰
力制御処理ではスカイフック制御を行い且つ操舵制御処
理では制御ゲインkP を高制御ゲインより低い標準制御
ゲインに設定する。
処理装置56cは、図10〜図12の処理を実行して、
上下加速度センサ51FL〜51RRから入力される車体の
上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″を積分した車体上
下速度X2FL ′〜X2RR ′と、ストロークセンサ52FL
〜52RRから入力される車輪及び車体間の相対変位検出
値XDFL (=X2FL −X1FL )〜XDRR (=X2RR −X
1RR )を微分した相対速度XDFL ′〜XDRR ′とに基づ
いてスカイフック制御を行うための減衰力係数Cを決定
し、決定された減衰係数Cに対応するステップモータ4
1FL〜41RRの目標ステップ角θT を算出し、この目標
ステップ角θT と現在のステップ角θPとの差値を算出
して、これに応じたステップ制御量をモータ駆動回路5
9FL〜59RRに出力すると共に、操舵角センサ54Sの
操舵角検出値θS に基づいて前輪舵角δf を算出し、次
いで車速センサ53の車速検出値Vに基づいて前後輪の
舵角比kを算出し、この舵角比kに基づいて後輪舵角δ
r を算出し、後輪舵角δrと後輪舵角検出値δrdとの差
値が零となるように開閉制御信号CSra及びCSrbを出
力し、さらに上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″の周
波数fFL〜fRRを検出し、この周波数fFL〜fRRがバネ
上共振周波数域にあるときには、減衰力制御処理ではス
カイフック制御を行い且つ操舵制御処理ではヨーレート
フィードバック制御ゲインkP を高制御ゲインとし、バ
ネ下共振周波数域にあるときには、減衰力制御処理では
高減衰力状態を保持し且つ操舵制御処理では制御ゲイン
kP を高制御ゲインとし、バネ上共振周波数域とバネ下
共振周波数との中間の中間周波数域にあるときには減衰
力制御処理ではスカイフック制御を行い且つ操舵制御処
理では制御ゲインkP を高制御ゲインより低い標準制御
ゲインに設定する。
【0025】また、記憶装置56dは、演算処理装置5
6cの演算処理に必要なプログラムを予め記憶している
と共に、演算処理過程での必要な値及び演算結果を逐次
記憶し、さらに予め目標ヨーレートを算出するための目
標ヨーレートマップを格納している。ここで、目標ヨー
レートマップは、図13に示すように、X軸に操舵角セ
ンサ54Sの操舵角検出値θS 、Y軸に車速センサ53
の車速検出値V及びZ軸に目標ヨーレートYO を夫々と
り、例えば操舵角検出値θS が90度で車速検出値Vが
60km/hであるときにピークをとる3次元マップで構成
されている。
6cの演算処理に必要なプログラムを予め記憶している
と共に、演算処理過程での必要な値及び演算結果を逐次
記憶し、さらに予め目標ヨーレートを算出するための目
標ヨーレートマップを格納している。ここで、目標ヨー
レートマップは、図13に示すように、X軸に操舵角セ
ンサ54Sの操舵角検出値θS 、Y軸に車速センサ53
の車速検出値V及びZ軸に目標ヨーレートYO を夫々と
り、例えば操舵角検出値θS が90度で車速検出値Vが
60km/hであるときにピークをとる3次元マップで構成
されている。
【0026】次に、上記実施例の動作をマイクロコンピ
ュータ56の演算処理装置56cの減衰力制御処理の一
例を示す図10、操舵制御処理の一例を示す図11及び
減衰係数設定処理の一例を示す図12を伴って説明す
る。すなわち、図10の減衰力制御処理は、所定時間
(例えば20msec)毎にタイマ割込処理として実行さ
れ、先ずステップS1で車速検出値V、操舵角検出値θ
S 及び各上下加速度検出値X2i″(i=FL,FR,RL,R
R)を読込み、次いで、ステップS2に移行して、各相
対変位検出値XDiを読込み、次いでステップS3に移行
して、ステップS1で読込んだ上下加速度検出値X2i″
を例えばローパスフィルタ処理することにより積分して
車体上下速度X2i′を算出し、これらを記憶装置56d
の所定記憶領域に一時記憶し、次いでステップS4に移
行してステップS2で読込んだ相対変位検出値XDiを例
えばハイパスフィルタ処理することにより微分して相対
速度XDi′を算出し、これらを記憶装置56dの所定記
憶領域に一時記憶してからステップS5に移行する。
ュータ56の演算処理装置56cの減衰力制御処理の一
例を示す図10、操舵制御処理の一例を示す図11及び
減衰係数設定処理の一例を示す図12を伴って説明す
る。すなわち、図10の減衰力制御処理は、所定時間
(例えば20msec)毎にタイマ割込処理として実行さ
れ、先ずステップS1で車速検出値V、操舵角検出値θ
S 及び各上下加速度検出値X2i″(i=FL,FR,RL,R
R)を読込み、次いで、ステップS2に移行して、各相
対変位検出値XDiを読込み、次いでステップS3に移行
して、ステップS1で読込んだ上下加速度検出値X2i″
を例えばローパスフィルタ処理することにより積分して
車体上下速度X2i′を算出し、これらを記憶装置56d
の所定記憶領域に一時記憶し、次いでステップS4に移
行してステップS2で読込んだ相対変位検出値XDiを例
えばハイパスフィルタ処理することにより微分して相対
速度XDi′を算出し、これらを記憶装置56dの所定記
憶領域に一時記憶してからステップS5に移行する。
【0027】このステップS5では、後述する図12の
制御ゲイン設定処理で減衰力制御フラグFが“1”にセ
ットされているか否かを判定し、減衰力制御フラグFが
“0”にリセットされているときには、ステップS6に
移行して前記ステップS3及びS4で算出した車体上下
速度X2i′及び相対速度XDi′と制御ゲインCS とに基
づいて下記(1)式の演算を行ってスカイフック制御を
行うための減衰係数Cを算出してからステップS8に移
行し、減衰力制御フラグFが“1”にセットされている
ときにはステップS7に移行して、減衰係数Cを予め設
定されたCMAXに設定してからステップS8に移行す
る。
制御ゲイン設定処理で減衰力制御フラグFが“1”にセ
ットされているか否かを判定し、減衰力制御フラグFが
“0”にリセットされているときには、ステップS6に
移行して前記ステップS3及びS4で算出した車体上下
速度X2i′及び相対速度XDi′と制御ゲインCS とに基
づいて下記(1)式の演算を行ってスカイフック制御を
行うための減衰係数Cを算出してからステップS8に移
行し、減衰力制御フラグFが“1”にセットされている
ときにはステップS7に移行して、減衰係数Cを予め設
定されたCMAXに設定してからステップS8に移行す
る。
【0028】 C=CS ・X2i′/XDi′ …………(1) ステップS8では、上記ステップS6又はS7で算出し
た減衰係数Cが予め設定された減衰力可変ショックアブ
ソーバ3iでの最小減衰力CMIN 以下であるか否かを判
定し、C>CMIN であるときには、ステップS9に移行
して車体上下速度X2i′が正であるか否かを判定し、X
2i′>0であるときには、ステップS10に移行して、
前記ステップS6又はS7で算出した減衰係数Cを伸側
で設定するように、図8に対応する制御マップのθA 〜
θB1の領域を参照して目標ステップ角θT を算出してか
らステップS11に移行する。
た減衰係数Cが予め設定された減衰力可変ショックアブ
ソーバ3iでの最小減衰力CMIN 以下であるか否かを判
定し、C>CMIN であるときには、ステップS9に移行
して車体上下速度X2i′が正であるか否かを判定し、X
2i′>0であるときには、ステップS10に移行して、
前記ステップS6又はS7で算出した減衰係数Cを伸側
で設定するように、図8に対応する制御マップのθA 〜
θB1の領域を参照して目標ステップ角θT を算出してか
らステップS11に移行する。
【0029】このステップS11では、記憶装置56d
に格納されている現在ステップ角θ P と目標ステップ角
θT との偏差を算出し、これをステップ制御量Sとして
記憶装置56dの所定記憶領域に更新記憶すると共に、
前記目標ステップ角θT を現在ステップ角θP として更
新記憶し、次いで、ステップS12に移行して、記憶装
置56dの所定記憶領域に格納されているステップ制御
量Sをモータ駆動回路59iに出力してからタイマ割込
処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
に格納されている現在ステップ角θ P と目標ステップ角
θT との偏差を算出し、これをステップ制御量Sとして
記憶装置56dの所定記憶領域に更新記憶すると共に、
前記目標ステップ角θT を現在ステップ角θP として更
新記憶し、次いで、ステップS12に移行して、記憶装
置56dの所定記憶領域に格納されているステップ制御
量Sをモータ駆動回路59iに出力してからタイマ割込
処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0030】また、ステップS9の判定結果がX2i′<
0であるときには、ステップS13に移行して、前記ス
テップS6又はS7で算出した減衰係数Cを圧側で設定
するように、図8に対応する制御マップのθB2〜θC の
領域を参照して目標ステップ角θT を算出してから前記
ステップS11に移行する。さらに、ステップS8の判
定結果が、C≦CMIN であるときには、ステップS14
に移行して、図8に対応する制御マップのθB1〜θB2の
領域を参照して目標ステップ角θT を算出してから前記
ステップS11に移行する。
0であるときには、ステップS13に移行して、前記ス
テップS6又はS7で算出した減衰係数Cを圧側で設定
するように、図8に対応する制御マップのθB2〜θC の
領域を参照して目標ステップ角θT を算出してから前記
ステップS11に移行する。さらに、ステップS8の判
定結果が、C≦CMIN であるときには、ステップS14
に移行して、図8に対応する制御マップのθB1〜θB2の
領域を参照して目標ステップ角θT を算出してから前記
ステップS11に移行する。
【0031】この図10の処理が減衰力制御手段に対応
している。図11の操舵制御処理は、上記減衰力制御処
理と同様に、所定時間(例えば20msec)毎のタイマ割
込処理として実行され、先ずステップS21で車速セン
サ53の車速検出値V、操舵角センサ54Sの操舵角検
出値θS 、ヨーレートセンサ55のヨーレート検出値Y
D 及び後輪舵角センサ54Rの後輪舵角検出値δrdを読
込み、次いでステップS22に移行して、操舵角検出値
θS をステアリングギヤ比Nで除して前輪舵角δF (=
θS /N)を算出する。
している。図11の操舵制御処理は、上記減衰力制御処
理と同様に、所定時間(例えば20msec)毎のタイマ割
込処理として実行され、先ずステップS21で車速セン
サ53の車速検出値V、操舵角センサ54Sの操舵角検
出値θS 、ヨーレートセンサ55のヨーレート検出値Y
D 及び後輪舵角センサ54Rの後輪舵角検出値δrdを読
込み、次いでステップS22に移行して、操舵角検出値
θS をステアリングギヤ比Nで除して前輪舵角δF (=
θS /N)を算出する。
【0032】次いで、ステップS23に移行して、車速
検出値Vをもとに下記(2)式の演算を行って前後輪の
舵角比kを算出する。 k={bL−mV2 (a/Cr )}/{aL−mV2 (a/Cf )}…(2) 次いで、ステップS24に移行して、車速検出値V及び
操舵角検出値θS をもとに図13の目標ヨーレートマッ
プを参照して目標ヨーレートYO を算出し、次いでステ
ップS25に移行して、目標ヨーレートYO とステップ
S21で読込んだヨーレート検出値YD との偏差ε(=
YO −YD )を算出し、次いでステップS26に移行し
て、ヨーレート偏差εを例えばハイパスフィルタ処理に
よって微分してヨーレート偏差微分値ε′を算出し、次
いでステップS27に移行して下記(3)式の演算を行
って後輪舵角δr を算出する。
検出値Vをもとに下記(2)式の演算を行って前後輪の
舵角比kを算出する。 k={bL−mV2 (a/Cr )}/{aL−mV2 (a/Cf )}…(2) 次いで、ステップS24に移行して、車速検出値V及び
操舵角検出値θS をもとに図13の目標ヨーレートマッ
プを参照して目標ヨーレートYO を算出し、次いでステ
ップS25に移行して、目標ヨーレートYO とステップ
S21で読込んだヨーレート検出値YD との偏差ε(=
YO −YD )を算出し、次いでステップS26に移行し
て、ヨーレート偏差εを例えばハイパスフィルタ処理に
よって微分してヨーレート偏差微分値ε′を算出し、次
いでステップS27に移行して下記(3)式の演算を行
って後輪舵角δr を算出する。
【0033】 δr =k・δf +kP ・ε+kD ・ε′ …………(3) ここで、kP はヨーレートフィードバック制御ゲインで
あり、後述する図12の制御ゲイン設定処理で記憶装置
56dの所定記憶領域に更新記憶された値を読出して使
用し、kD は予め設定された固定値の制御ゲインであ
る。次いで、ステップS28に移行して、後輪舵角δr
と後輪舵角検出値δrdとの偏差Δδr (=δr −δrd)
を算出し、差値Δδr が零であるときには、サーボ弁8
5に対する制御信号CSra及びCSrbを共に論理値
“0”に、差値Δδr が正(Δδr >0)であるときに
は、制御信号CSraを論理値“1”に、制御信号CSrb
を論理値“0”に、差値Δδr が負(Δδr <0)であ
るときには、制御信号CSraを論理値“0”に、制御信
号CSrbを論理値“1”に夫々設定して駆動回路60
a,60bに出力してからタイマ割込処理を終了して所
定のメインプログラムに復帰する。
あり、後述する図12の制御ゲイン設定処理で記憶装置
56dの所定記憶領域に更新記憶された値を読出して使
用し、kD は予め設定された固定値の制御ゲインであ
る。次いで、ステップS28に移行して、後輪舵角δr
と後輪舵角検出値δrdとの偏差Δδr (=δr −δrd)
を算出し、差値Δδr が零であるときには、サーボ弁8
5に対する制御信号CSra及びCSrbを共に論理値
“0”に、差値Δδr が正(Δδr >0)であるときに
は、制御信号CSraを論理値“1”に、制御信号CSrb
を論理値“0”に、差値Δδr が負(Δδr <0)であ
るときには、制御信号CSraを論理値“0”に、制御信
号CSrbを論理値“1”に夫々設定して駆動回路60
a,60bに出力してからタイマ割込処理を終了して所
定のメインプログラムに復帰する。
【0034】この図11の処理が操舵制御手段に対応し
ている。さらに、図12の制御ゲイン設定処理は、上記
減衰力制御処理及び操舵制御処理と同様に、所定時間
(例えば20msec)毎のタイマ割込処理として実行さ
れ、先ずステップS31で上下加速度検出値X2FL ″〜
X2RR ″を読込み、次いでステップS32に移行して、
上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″の単位時間当たり
のゼロクロス回数又はゼロクロスからゼロクロス迄の時
間を計測することにより、周波数fFL〜fRRを算出す
る。
ている。さらに、図12の制御ゲイン設定処理は、上記
減衰力制御処理及び操舵制御処理と同様に、所定時間
(例えば20msec)毎のタイマ割込処理として実行さ
れ、先ずステップS31で上下加速度検出値X2FL ″〜
X2RR ″を読込み、次いでステップS32に移行して、
上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″の単位時間当たり
のゼロクロス回数又はゼロクロスからゼロクロス迄の時
間を計測することにより、周波数fFL〜fRRを算出す
る。
【0035】次いで、ステップS33に移行して、算出
した周波数fFL〜fRRがバネ上共振周波数域(1〜2Hz
程度)であるか否かを判定し、バネ上共振周波数域であ
るときには、ステップS34に移行して、減衰力制御フ
ラグFを減衰力をスカイフック制御することを表す
“0”にリセットすると共に、操舵制御処理におけるヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP を高制御ゲイン
kPHに設定してこれを記憶装置56dの所定記憶領域に
更新記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメイ
ンプログラムに復帰する。
した周波数fFL〜fRRがバネ上共振周波数域(1〜2Hz
程度)であるか否かを判定し、バネ上共振周波数域であ
るときには、ステップS34に移行して、減衰力制御フ
ラグFを減衰力をスカイフック制御することを表す
“0”にリセットすると共に、操舵制御処理におけるヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP を高制御ゲイン
kPHに設定してこれを記憶装置56dの所定記憶領域に
更新記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメイ
ンプログラムに復帰する。
【0036】また、ステップS33の判定結果がバネ上
共振周波数域ではないときには、ステップS35に移行
して、周波数fFL〜fRRがバネ下共振周波数域(10〜
12Hz程度)であるか否かを判定し、バネ下共振周波数
域であるときには、ステップS36に移行して減衰力制
御フラグFを減衰力を高減衰力状態に保持することを表
す“1”にセットすると共に、ヨーレートフィードバッ
ク制御ゲインkP を高制御ゲインkPHに設定してこれを
記憶装置56dの所定記憶領域に更新記憶してからタイ
マ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰す
る。
共振周波数域ではないときには、ステップS35に移行
して、周波数fFL〜fRRがバネ下共振周波数域(10〜
12Hz程度)であるか否かを判定し、バネ下共振周波数
域であるときには、ステップS36に移行して減衰力制
御フラグFを減衰力を高減衰力状態に保持することを表
す“1”にセットすると共に、ヨーレートフィードバッ
ク制御ゲインkP を高制御ゲインkPHに設定してこれを
記憶装置56dの所定記憶領域に更新記憶してからタイ
マ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰す
る。
【0037】さらに、ステップS35の判定結果がバネ
下共振周波数域ではなくバネ上共振周波数域及びバネ下
共振周波数域間の中間周波数域(4〜8Hz程度)である
か又はバネ下共振周波数域以上の周波数であるときに
は、ステップS37に移行して、減衰力制御フラグFを
“0”にリセットすると共に、ヨーレートフィードバッ
ク制御ゲインkP を高制御ゲインkPHより低い標準制御
ゲインkPNに設定し、これを記憶装置56dの所定記憶
領域に更新記憶してからタイマ割込処理を終了して所定
のメインプログラムに復帰する。
下共振周波数域ではなくバネ上共振周波数域及びバネ下
共振周波数域間の中間周波数域(4〜8Hz程度)である
か又はバネ下共振周波数域以上の周波数であるときに
は、ステップS37に移行して、減衰力制御フラグFを
“0”にリセットすると共に、ヨーレートフィードバッ
ク制御ゲインkP を高制御ゲインkPHより低い標準制御
ゲインkPNに設定し、これを記憶装置56dの所定記憶
領域に更新記憶してからタイマ割込処理を終了して所定
のメインプログラムに復帰する。
【0038】したがって、今、車両が平坦な良路を定速
走行しているものとすると、この状態では、車体の上下
動が殆どないので、各上下加速度センサ51FL〜51RR
から出力される上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″は
略零となる。したがって、図12の制御ゲイン設定処理
が実行されたときに、ステップS32で算出される車体
上下速度周波数fFL〜fRRも零となる。このため、ステ
ップS33,S35を経てステップS37に移行し、ヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP が標準制御ゲイ
ンkPNに設定されると共に、減衰力制御フラグFが
“0”にリセットされる。
走行しているものとすると、この状態では、車体の上下
動が殆どないので、各上下加速度センサ51FL〜51RR
から出力される上下加速度検出値X2FL ″〜X2RR ″は
略零となる。したがって、図12の制御ゲイン設定処理
が実行されたときに、ステップS32で算出される車体
上下速度周波数fFL〜fRRも零となる。このため、ステ
ップS33,S35を経てステップS37に移行し、ヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP が標準制御ゲイ
ンkPNに設定されると共に、減衰力制御フラグFが
“0”にリセットされる。
【0039】このため、図10の減衰力制御処理が実行
されたときに、ステップS3で算出される車体上下速度
X2FL ′〜X2RR ′も略零となり、減衰力制御フラグF
が“0”にリセットされているので、ステップS5から
ステップS6に移行して算出される減衰係数Cも略零と
なるたため、ステップS7からステップS13に移行し
て、伸側及び圧側最小減衰係数CnMIN及びCaMINとなる
ステップ角θB1〜θB2の範囲内のステップ角を目標ステ
ップ角θT として設定し、このステップモータ41FL〜
41RRのステップ角が目標ステップ角θT に一致するよ
うに駆動される。このため、減衰力可変ショックアブソ
ーバ3FL〜3RRの弁体31が図6に示す位置Bにセット
され、これによって、ピストン8の伸側及び圧側の減衰
係数Cが夫々最小減衰係数CnMIN及びCaMINに設定され
る。したがって、この状態で、車輪に路面の細かな凹凸
による振動が入力されても、これが減衰力可変ショック
アブソーバ3FL〜3RRで吸収されて車体に伝達されず、
良好な乗心地を確保することができる。
されたときに、ステップS3で算出される車体上下速度
X2FL ′〜X2RR ′も略零となり、減衰力制御フラグF
が“0”にリセットされているので、ステップS5から
ステップS6に移行して算出される減衰係数Cも略零と
なるたため、ステップS7からステップS13に移行し
て、伸側及び圧側最小減衰係数CnMIN及びCaMINとなる
ステップ角θB1〜θB2の範囲内のステップ角を目標ステ
ップ角θT として設定し、このステップモータ41FL〜
41RRのステップ角が目標ステップ角θT に一致するよ
うに駆動される。このため、減衰力可変ショックアブソ
ーバ3FL〜3RRの弁体31が図6に示す位置Bにセット
され、これによって、ピストン8の伸側及び圧側の減衰
係数Cが夫々最小減衰係数CnMIN及びCaMINに設定され
る。したがって、この状態で、車輪に路面の細かな凹凸
による振動が入力されても、これが減衰力可変ショック
アブソーバ3FL〜3RRで吸収されて車体に伝達されず、
良好な乗心地を確保することができる。
【0040】一方、図11の操舵制御処理が実行された
とき、車両が直進走行状態であるので、操舵角検出値θ
S が零であり、ステップS25で算出される目標ヨーレ
ートYO も零となるので、ステップS27で算出される
後輪舵角δr も零となるため、制御信号CSra及びCS
rbが共に論理値“0”となり、直進走行状態を維持す
る。
とき、車両が直進走行状態であるので、操舵角検出値θ
S が零であり、ステップS25で算出される目標ヨーレ
ートYO も零となるので、ステップS27で算出される
後輪舵角δr も零となるため、制御信号CSra及びCS
rbが共に論理値“0”となり、直進走行状態を維持す
る。
【0041】この良路走行状態で、例えば前上がりの段
差等の一過性の段部を通過するときには、この段部通過
によって車体が上下動しないときには、車体上下速度X
2FL′〜X2RR ′が零を維持するので、最小減衰係数C
aMIN及びCnMIN状態を維持するため、車輪が段部に乗り
上げたときの突き上げ力を吸収することができるが、比
較的大きな段部に乗り上げて、その突き上げ力を吸収し
きれないときには、車体も上方に変位されることにな
り、このため車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が正方向
に増加することになる。このように、車体上下速度X
2FL ′〜X2RR ′が正方向に増加すると、ステップS7
に移行して、図8のステップ角θA 〜θB1の領域で減衰
係数Cに応じた目標ステップ角θT が算出されるので、
減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの弁体31が
図5に示すように切換制御される。この結果、段部乗り
上げによって相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負即ち車体
側の変位速度X2i′に対して車輪側の変位速度X1i′が
速くてピストン8が圧側に移動するときには、圧側の最
小減衰係数CaMINを維持しているので、車輪側への振動
入力を吸収することができ、この状態から段部を乗り越
えることにより車輪側の上昇速度が車体側の上昇速度よ
り小さくなると相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正となっ
てピストン8が伸側に移動することになる。このときに
は、減衰係数Cが大きな値となるので、車体の上昇を抑
制する制振効果を発揮し、その後車体の上昇が停止する
と、車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が零となることに
より、前述したようにステップモータ41FL〜41RRが
反時計方向に回動されて位置Bに復帰され、これによっ
て圧側及び伸側が共に最小減衰係数CaMIN及びCnMINに
制御され、次いで車体が下降を開始すると、これに応じ
て車体上下速度X2FL ′〜X 2RR ′が負方向に増加する
ことにより、ステップS9からステップS13に移行し
て、図8の制御マップを参照してステップ角θB2〜θC
の範囲で減衰係数Cに応じた目標ステップ角θT を算出
することにより、弁体31がさらに反時計方向に回動さ
れて、図7に示す回動位置に回動される。このため、車
体が下降し、且つ相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負とな
ってピストン8が圧側に移動する状態では、減衰力が大
きくなることにより、大きな制振効果が発揮される。
差等の一過性の段部を通過するときには、この段部通過
によって車体が上下動しないときには、車体上下速度X
2FL′〜X2RR ′が零を維持するので、最小減衰係数C
aMIN及びCnMIN状態を維持するため、車輪が段部に乗り
上げたときの突き上げ力を吸収することができるが、比
較的大きな段部に乗り上げて、その突き上げ力を吸収し
きれないときには、車体も上方に変位されることにな
り、このため車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が正方向
に増加することになる。このように、車体上下速度X
2FL ′〜X2RR ′が正方向に増加すると、ステップS7
に移行して、図8のステップ角θA 〜θB1の領域で減衰
係数Cに応じた目標ステップ角θT が算出されるので、
減衰力可変ショックアブソーバ3FL〜3RRの弁体31が
図5に示すように切換制御される。この結果、段部乗り
上げによって相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負即ち車体
側の変位速度X2i′に対して車輪側の変位速度X1i′が
速くてピストン8が圧側に移動するときには、圧側の最
小減衰係数CaMINを維持しているので、車輪側への振動
入力を吸収することができ、この状態から段部を乗り越
えることにより車輪側の上昇速度が車体側の上昇速度よ
り小さくなると相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正となっ
てピストン8が伸側に移動することになる。このときに
は、減衰係数Cが大きな値となるので、車体の上昇を抑
制する制振効果を発揮し、その後車体の上昇が停止する
と、車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が零となることに
より、前述したようにステップモータ41FL〜41RRが
反時計方向に回動されて位置Bに復帰され、これによっ
て圧側及び伸側が共に最小減衰係数CaMIN及びCnMINに
制御され、次いで車体が下降を開始すると、これに応じ
て車体上下速度X2FL ′〜X 2RR ′が負方向に増加する
ことにより、ステップS9からステップS13に移行し
て、図8の制御マップを参照してステップ角θB2〜θC
の範囲で減衰係数Cに応じた目標ステップ角θT を算出
することにより、弁体31がさらに反時計方向に回動さ
れて、図7に示す回動位置に回動される。このため、車
体が下降し、且つ相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負とな
ってピストン8が圧側に移動する状態では、減衰力が大
きくなることにより、大きな制振効果が発揮される。
【0042】逆に車輪が前下がりの段差を通過するとき
には、先ず車輪がリバウンドすることにより、相対速度
XDFL ′〜XDRR ′が正方向に増加するが、このときに
は車体は上下動しないので、車体上下速度X2FL ′〜X
2RR ′は零であるので、減衰力可変ショックアブソーバ
3FL〜3RRの減衰係数は最小減衰係数CaMIN及びCnM IN
を維持し、車輪の下降を許容し、その後、車体が下降を
開始すると、車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が負方向
に増加すると、減衰係数Cが大きな値となって、ステッ
プ角θB2〜θC の範囲の目標ステップ角θT が算出され
ることになり、弁体31が図7に示す位置に回動される
ため、ピストン8の圧側の移動に対しては大きな減衰力
を与えて大きな制振効果を発揮することができ、その後
車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が小さくなって減衰係
数Cが小さくなるに応じて、弁体31が時計方向に回動
されて位置B側に戻り、車体上下速度X2FL ′〜
X2RR ′が零となると、弁体31が位置Bとなって、最
小減衰係数CaMIN及びCnMINとなる。その後、車体が揺
り戻しによって上昇を開始すると、車体上下速度
X2FL ′〜X2RR ′が正方向に増加すると共に、相対速
度XDFL ′〜XDRR ′が正方向となることにより、減衰
係数Cの増加に伴ってステップ角θA 側となる目標ステ
ップ角θT が算出されて、弁体31が時計方向に回動さ
れて図5に示す位置となることにより、ピストン8の伸
側の移動に対しては大きな減衰力を与えて制振効果を発
揮することができる。このように、良路を走行している
状態で一過性の段差を通過する場合には、スカイフック
制御によって良好な制振効果を発揮することができ、悪
路を走行する場合にも、車体上下速度X2FL ′〜
X2RR ′の正(又は負)によってステップ角θA 側(又
はステップ角θC 側)の目標ステップ角θT が算出され
ることにより、車体が上昇して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が負及び車体が下降して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が正となる加振方向であるときに減衰係数Cを最
小減衰係数CaMIN及びCnMINに制御し、逆に車体が上昇
して相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正及び車体が下降し
て相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負となる制振方向であ
るときに減衰係数Cを上下速度度X2FL ′〜X2RR ′及
び相対速度XDFL ′〜XDRR′に応じた最適な減衰係数
に制御して、良好な乗心地を確保することができる。
には、先ず車輪がリバウンドすることにより、相対速度
XDFL ′〜XDRR ′が正方向に増加するが、このときに
は車体は上下動しないので、車体上下速度X2FL ′〜X
2RR ′は零であるので、減衰力可変ショックアブソーバ
3FL〜3RRの減衰係数は最小減衰係数CaMIN及びCnM IN
を維持し、車輪の下降を許容し、その後、車体が下降を
開始すると、車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が負方向
に増加すると、減衰係数Cが大きな値となって、ステッ
プ角θB2〜θC の範囲の目標ステップ角θT が算出され
ることになり、弁体31が図7に示す位置に回動される
ため、ピストン8の圧側の移動に対しては大きな減衰力
を与えて大きな制振効果を発揮することができ、その後
車体上下速度X2FL ′〜X2RR ′が小さくなって減衰係
数Cが小さくなるに応じて、弁体31が時計方向に回動
されて位置B側に戻り、車体上下速度X2FL ′〜
X2RR ′が零となると、弁体31が位置Bとなって、最
小減衰係数CaMIN及びCnMINとなる。その後、車体が揺
り戻しによって上昇を開始すると、車体上下速度
X2FL ′〜X2RR ′が正方向に増加すると共に、相対速
度XDFL ′〜XDRR ′が正方向となることにより、減衰
係数Cの増加に伴ってステップ角θA 側となる目標ステ
ップ角θT が算出されて、弁体31が時計方向に回動さ
れて図5に示す位置となることにより、ピストン8の伸
側の移動に対しては大きな減衰力を与えて制振効果を発
揮することができる。このように、良路を走行している
状態で一過性の段差を通過する場合には、スカイフック
制御によって良好な制振効果を発揮することができ、悪
路を走行する場合にも、車体上下速度X2FL ′〜
X2RR ′の正(又は負)によってステップ角θA 側(又
はステップ角θC 側)の目標ステップ角θT が算出され
ることにより、車体が上昇して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が負及び車体が下降して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が正となる加振方向であるときに減衰係数Cを最
小減衰係数CaMIN及びCnMINに制御し、逆に車体が上昇
して相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正及び車体が下降し
て相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負となる制振方向であ
るときに減衰係数Cを上下速度度X2FL ′〜X2RR ′及
び相対速度XDFL ′〜XDRR′に応じた最適な減衰係数
に制御して、良好な乗心地を確保することができる。
【0043】また、悪路を走行する状態でも、上記段差
通過時と同様に、車体が上昇して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が負及び車体が下降して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が正となる加振方向であるときに減衰係数Cを最
小減衰係数CaMIN及びCnMINに制御し、逆に車体が上昇
して相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正及び車体が下降し
て相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負となる制振方向であ
るときに減衰係数Cを上下速度度X2FL ′〜X2RR ′及
び相対速度XDFL ′〜XDRR ′に応じた最適な減衰係数
に制御されて、良好な乗心地を確保することができる。
通過時と同様に、車体が上昇して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が負及び車体が下降して相対速度XDFL ′〜X
DRR ′が正となる加振方向であるときに減衰係数Cを最
小減衰係数CaMIN及びCnMINに制御し、逆に車体が上昇
して相対速度XDFL ′〜XDRR ′が正及び車体が下降し
て相対速度XDFL ′〜XDRR ′が負となる制振方向であ
るときに減衰係数Cを上下速度度X2FL ′〜X2RR ′及
び相対速度XDFL ′〜XDRR ′に応じた最適な減衰係数
に制御されて、良好な乗心地を確保することができる。
【0044】また、良路の直進走行状態からステアリン
グホイール76を右切り(又は左切り)した後、左切り
(又は右切り)して、スラローム走行状態に移行する
と、これによって車体に先ず旋回外輪となる左輪側が沈
み込み、旋回内輪側となる右輪側が浮き上がる後輪側か
らみて左下がりのロールを生じ、次いで旋回外輪となる
右輪側が沈み込み、旋回内輪側はなる左輪側が浮き上が
る後輪側からみて右下がりのロールを生じることにな
る。このように、スラロームによるロールが生じると、
これに応じて左輪側の上下加速度センサ51FL及び51
RLでは車体上下加速度検出値X2FL ″及びX2RL ″が零
から負方向に増加した後正方向に増加することになり、
右輪側の上下加速度センサ51FR及び51RRでは車体上
下加速度検出値X2FR ″及びX2RR ″が零から正方向に
増加した後負方向に増加することになり、図12の処理
が実行されたときに、上下加速度周波数fFL〜fRRが零
から増加し、これがバネ上共振周波数域(1〜2Hz程
度)であるときには、ステップS33からステップS3
4に移行して、ヨーレートフィードバック制御ゲインk
Pが高制御ゲインkPHに設定されると共に、減衰力制御
フラグFが“0”にリセットされる。
グホイール76を右切り(又は左切り)した後、左切り
(又は右切り)して、スラローム走行状態に移行する
と、これによって車体に先ず旋回外輪となる左輪側が沈
み込み、旋回内輪側となる右輪側が浮き上がる後輪側か
らみて左下がりのロールを生じ、次いで旋回外輪となる
右輪側が沈み込み、旋回内輪側はなる左輪側が浮き上が
る後輪側からみて右下がりのロールを生じることにな
る。このように、スラロームによるロールが生じると、
これに応じて左輪側の上下加速度センサ51FL及び51
RLでは車体上下加速度検出値X2FL ″及びX2RL ″が零
から負方向に増加した後正方向に増加することになり、
右輪側の上下加速度センサ51FR及び51RRでは車体上
下加速度検出値X2FR ″及びX2RR ″が零から正方向に
増加した後負方向に増加することになり、図12の処理
が実行されたときに、上下加速度周波数fFL〜fRRが零
から増加し、これがバネ上共振周波数域(1〜2Hz程
度)であるときには、ステップS33からステップS3
4に移行して、ヨーレートフィードバック制御ゲインk
Pが高制御ゲインkPHに設定されると共に、減衰力制御
フラグFが“0”にリセットされる。
【0045】このため、スラローム走行を開始したとき
には、その直前の直進走行時の乗心地を重視した制御状
態を継続するが、上下加速度周波数がバネ上共振周波数
域に達したときに、ヨーレートフィードバック制御ゲイ
ンkP が高制御ゲインkPHに設定されることにより、図
11の処理が開始されたときに、ステップS27におけ
るヨーレート偏差εの補正項が大きな値となることによ
り後輪操舵の応答性が向上し、操縦安定性を重視した制
御状態に移行する一方、図10の減衰力制御処理では、
直進走行状態と同様に減衰力制御フラグFが“0”に設
定されていることから引き続きスカイフック制御が継続
されて乗心地を重視した制御が継続される。このため、
減衰力制御によって輪荷重が変化しても後輪操舵による
ヨーレートフィードバック制御で操縦安定性を確保する
ことができるので、スラローム走行を安定して行うこと
ができる。
には、その直前の直進走行時の乗心地を重視した制御状
態を継続するが、上下加速度周波数がバネ上共振周波数
域に達したときに、ヨーレートフィードバック制御ゲイ
ンkP が高制御ゲインkPHに設定されることにより、図
11の処理が開始されたときに、ステップS27におけ
るヨーレート偏差εの補正項が大きな値となることによ
り後輪操舵の応答性が向上し、操縦安定性を重視した制
御状態に移行する一方、図10の減衰力制御処理では、
直進走行状態と同様に減衰力制御フラグFが“0”に設
定されていることから引き続きスカイフック制御が継続
されて乗心地を重視した制御が継続される。このため、
減衰力制御によって輪荷重が変化しても後輪操舵による
ヨーレートフィードバック制御で操縦安定性を確保する
ことができるので、スラローム走行を安定して行うこと
ができる。
【0046】また、スラローム走行時に路面凹凸を通過
することにより、上下加速度周波数fFL〜fRRがバネ上
共振周波数を越えて中間周波数域(4〜8Hz程度)とな
ると、図12の処理が実行されたときに、ステップS3
3,S35を経てステップS37に移行して、ヨーレー
トフィードバック制御ゲインkP が標準制御ゲインk PN
に低下されると共に、減衰力制御フラグFは“0”のリ
セット状態を継続するので、操縦安定性の応答性を低下
させて操縦安定性制御感覚を抑制して乗員が違和感を感
じないようにして、乗心地を重視する制御状態に変更さ
れる。
することにより、上下加速度周波数fFL〜fRRがバネ上
共振周波数を越えて中間周波数域(4〜8Hz程度)とな
ると、図12の処理が実行されたときに、ステップS3
3,S35を経てステップS37に移行して、ヨーレー
トフィードバック制御ゲインkP が標準制御ゲインk PN
に低下されると共に、減衰力制御フラグFは“0”のリ
セット状態を継続するので、操縦安定性の応答性を低下
させて操縦安定性制御感覚を抑制して乗員が違和感を感
じないようにして、乗心地を重視する制御状態に変更さ
れる。
【0047】さらに、スラローム走行時に細かな凹凸が
連続する路面を走行することにより、上下加速度周波数
fFL〜fRRがバネ下共振周波数域(10〜12Hz程度)
に達すると、図12の処理が実行されたときに、ステッ
プS35からステップS36に移行することになり、ヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP が高制御ゲイン
kPHに上昇されると共に、減衰力制御フラグFが“1”
にセットされ、図10の減衰力制御処理が実行されたと
きに、ステップS5からステップS7に移行して減衰係
数が最大減衰係数CMAX に設定されるので、バネ下のバ
タツキを大幅に低減することができると共に、図11の
操舵制御処理が実行されたときに、ステップS27のヨ
ーレート偏差εの補正項が大きな値となるので、高速旋
回時尻振り運動等の車両のフラツキを軽減して操縦安定
性を向上させることができ、操縦安定性を重視した制御
を行う。
連続する路面を走行することにより、上下加速度周波数
fFL〜fRRがバネ下共振周波数域(10〜12Hz程度)
に達すると、図12の処理が実行されたときに、ステッ
プS35からステップS36に移行することになり、ヨ
ーレートフィードバック制御ゲインkP が高制御ゲイン
kPHに上昇されると共に、減衰力制御フラグFが“1”
にセットされ、図10の減衰力制御処理が実行されたと
きに、ステップS5からステップS7に移行して減衰係
数が最大減衰係数CMAX に設定されるので、バネ下のバ
タツキを大幅に低減することができると共に、図11の
操舵制御処理が実行されたときに、ステップS27のヨ
ーレート偏差εの補正項が大きな値となるので、高速旋
回時尻振り運動等の車両のフラツキを軽減して操縦安定
性を向上させることができ、操縦安定性を重視した制御
を行う。
【0048】なお、上記実施例においては、減衰力を制
御する弁体31をロータリ形に構成した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、スプール形
に構成して、圧側と伸側とで異なる流路を形成するよう
にしてもよく、この場合にはステップモータ41FL〜4
1RRの回転軸41aにピニオンを連結し、このピニオン
に噛合するラックを連結杆42に取り付けるか又は電磁
ソレノイドを適用して弁体31の摺動位置を制御すれば
よく、さらには減衰力を連続的に変化させる場合に代え
て減衰力を複数段階に切換可能な減衰力可変ショックア
ブソーバを適用することもできる。
御する弁体31をロータリ形に構成した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、スプール形
に構成して、圧側と伸側とで異なる流路を形成するよう
にしてもよく、この場合にはステップモータ41FL〜4
1RRの回転軸41aにピニオンを連結し、このピニオン
に噛合するラックを連結杆42に取り付けるか又は電磁
ソレノイドを適用して弁体31の摺動位置を制御すれば
よく、さらには減衰力を連続的に変化させる場合に代え
て減衰力を複数段階に切換可能な減衰力可変ショックア
ブソーバを適用することもできる。
【0049】また、上記実施例においては、後輪補助操
舵用シリンダ79をクローズドセンサ型のサーボ弁85
を使用してフィードバック制御する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、オープンセンタ
型サーボ弁を適用し、これに応じて四輪託79のピスト
ンロッド79aに中立位置に復帰させる復帰スプリング
を介装して制御するようにしてもよい。
舵用シリンダ79をクローズドセンサ型のサーボ弁85
を使用してフィードバック制御する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、オープンセンタ
型サーボ弁を適用し、これに応じて四輪託79のピスト
ンロッド79aに中立位置に復帰させる復帰スプリング
を介装して制御するようにしてもよい。
【0050】さらに、上記実施例においては、後輪操舵
制御で前述した(3)式のヨーレートフィードバック制
御を行う場合について説明したが、これに限らず前後輪
の舵角比kを車体上下加速度周波数に応じて変更するよ
うにしてもよい。さらにまた、上記実施例においては、
減衰力制御において、スカイフック制御と高減衰力固定
制御とを切換える場合について説明したが、これに限ら
ず上下加速度周波数に応じてきめ細かく減衰力を変更す
るようにしてもよく、同様に操舵制御においても、制御
ゲインを上下加速度周波数に応じてきめ細かく変更する
ようにしてもよい。
制御で前述した(3)式のヨーレートフィードバック制
御を行う場合について説明したが、これに限らず前後輪
の舵角比kを車体上下加速度周波数に応じて変更するよ
うにしてもよい。さらにまた、上記実施例においては、
減衰力制御において、スカイフック制御と高減衰力固定
制御とを切換える場合について説明したが、これに限ら
ず上下加速度周波数に応じてきめ細かく減衰力を変更す
るようにしてもよく、同様に操舵制御においても、制御
ゲインを上下加速度周波数に応じてきめ細かく変更する
ようにしてもよい。
【0051】さらにまた、上記実施例においては、マイ
クロコンピュータ56を適用して制御する場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、ゼロクロ
ス検出器、上下加速度センサ51iの出力を積分する積
分器、ストロークセンサ52iの出力を微分する微分回
路、関数発生器等の電子回路を組み合わせて構成するこ
ともできる。
クロコンピュータ56を適用して制御する場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、ゼロクロ
ス検出器、上下加速度センサ51iの出力を積分する積
分器、ストロークセンサ52iの出力を微分する微分回
路、関数発生器等の電子回路を組み合わせて構成するこ
ともできる。
【0052】また、上記実施例においては、ストローク
センサとしてポテンショメータを適用した場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、車体と路
面との相対距離を検出する超音波距離センサ、検出コイ
ルを使用してインピーダンス変化又はインダクタンス変
化によって変位を検出する変位センサ等の任意の相対変
位検出手段を適用し得る。
センサとしてポテンショメータを適用した場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、車体と路
面との相対距離を検出する超音波距離センサ、検出コイ
ルを使用してインピーダンス変化又はインダクタンス変
化によって変位を検出する変位センサ等の任意の相対変
位検出手段を適用し得る。
【0053】さらに、上記実施例においては、車体2の
各車輪1FL〜1RR位置に上下加速度センサ51FL〜51
RRを設けた場合について説明したが、何れか1つの上下
加速度センサを省略して、省略した位置の上下加速度を
他の上下加速度センサの値から推定するようにしてもよ
い。さらにまた、上記実施例においては、ステップモー
タ41FL〜41RRをオープンループ制御する場合につい
て説明したが、これに限らずステップモータの回転角を
エンコーダ等で検出し、これをフィードバックすること
によりクローズドループ制御するようにしてもよい。
各車輪1FL〜1RR位置に上下加速度センサ51FL〜51
RRを設けた場合について説明したが、何れか1つの上下
加速度センサを省略して、省略した位置の上下加速度を
他の上下加速度センサの値から推定するようにしてもよ
い。さらにまた、上記実施例においては、ステップモー
タ41FL〜41RRをオープンループ制御する場合につい
て説明したが、これに限らずステップモータの回転角を
エンコーダ等で検出し、これをフィードバックすること
によりクローズドループ制御するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る4
輪操舵車両の車両特性制御装置によれば、車体の各車輪
位置の上下加速度を検出する共に、検出した上下加速度
の周波数を検出して、検出した周波数に応じて減衰力制
御手段及び操舵制御手段の制御ゲインを変更するように
したので、車体の上下動に応じて減衰力特性及び操舵特
性を最適状態に制御することができるという効果が得ら
れる。
輪操舵車両の車両特性制御装置によれば、車体の各車輪
位置の上下加速度を検出する共に、検出した上下加速度
の周波数を検出して、検出した周波数に応じて減衰力制
御手段及び操舵制御手段の制御ゲインを変更するように
したので、車体の上下動に応じて減衰力特性及び操舵特
性を最適状態に制御することができるという効果が得ら
れる。
【0055】また、請求項2に係る4輪操舵車両の車両
特性制御装置によれば、車体上下加速度の周波数がバネ
上共振周波数域にある状態では、操舵制御ゲインを高く
すると共に、減衰力制御ゲインを車体上下速度及び相対
速度に基づいて制御することにより、操縦安定性と乗心
地の双方を重視する制御を行い、車体上下加速度の周波
数がバネ上共振周波数域及びバネした共振周波数域の中
間の中間周波数域にあるときに操舵制御ゲインを低下さ
せるとともに減衰力制御ゲインを車体上下速度及び相対
速に基づいて制御することにより、乗心地を重視した制
御を行い、車体の上下動に応じた最適な特性制御を行う
ことができるという効果が得られる。
特性制御装置によれば、車体上下加速度の周波数がバネ
上共振周波数域にある状態では、操舵制御ゲインを高く
すると共に、減衰力制御ゲインを車体上下速度及び相対
速度に基づいて制御することにより、操縦安定性と乗心
地の双方を重視する制御を行い、車体上下加速度の周波
数がバネ上共振周波数域及びバネした共振周波数域の中
間の中間周波数域にあるときに操舵制御ゲインを低下さ
せるとともに減衰力制御ゲインを車体上下速度及び相対
速に基づいて制御することにより、乗心地を重視した制
御を行い、車体の上下動に応じた最適な特性制御を行う
ことができるという効果が得られる。
【図1】本発明の基本構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】減衰力可変ショックアブソーバの一例を示す一
部を断面とした正面図である。
部を断面とした正面図である。
【図4】車体上昇時の最大減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図である。
構を示す拡大断面図である。
【図5】車体上昇時の中間減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
【図6】車体無変動時の減衰力調整機構を示す拡大断面
図であり、(a)は伸側、(b)は圧側の作動油経路を
夫々示している。
図であり、(a)は伸側、(b)は圧側の作動油経路を
夫々示している。
【図7】車体下降時の最大減衰力状態での減衰力調整機
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
構を示す拡大断面図であり、(a)は伸側、(b)は圧
側の作動油経路を夫々示している。
【図8】減衰力可変ショックアブソーバのステップ角に
対する減衰力特性を示す説明図である。
対する減衰力特性を示す説明図である。
【図9】コントローラの一例を示すブロック図である。
【図10】コントローラの減衰力制御処理手順の一例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図11】コントローラの操舵制御処理手順の一例を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図12】コントローラの制御ゲイン設定処理手順の一
例を示すフローチャートである。
例を示すフローチャートである。
【図13】操舵角検出値、車速検出値及び目標ヨーレー
トの関係を示す目標ヨーレートマップを示す特性線図で
ある。
トの関係を示す目標ヨーレートマップを示す特性線図で
ある。
1FL〜1RR 車輪 2 車体 3FL〜3RR 減衰力可変ショックアブソーバ 4 コントローラ T1〜T3 伸側流路 C1〜C4 圧側流路 41FL〜41RR ステップモータ 51FL〜51RR 上下加速度センサ 52FL〜52RR ストロークセンサ 53 車速センサ 54S 操舵角センサ 54R 後輪舵角センサ 55 ヨーレートセンサ 56 マイクロコンピュータ 59FL〜59RR モータ駆動回路 76 ステアリングホイール 79 後輪補助操舵用シリンダ 85 サーボ弁
Claims (2)
- 【請求項1】 減衰力可変ショックアブソーバを有する
サスペンションと、少なくとも後輪を補助操舵する補助
操舵装置と、前記減衰力可変ショックアブソーバの減衰
力を車体の上下動に応じて制御する減衰力制御手段と、
前記補助操舵装置を操舵角等に応じて制御する操舵制御
手段とを備えた4輪操舵車両の車両特性制御装置におい
て、車体上下加速度を検出する車体上下加速度検出手段
と、該車体上下加速度検出手段の車体上下加速度の周波
数を検出する上下加速度周波数検出手段と、該上下加速
度周波数検出手段で検出した車体上下加速度周波数に応
じて前記減衰力制御手段及び操舵制御手段における制御
ゲインを変更する制御ゲイン変更手段とを備えたことを
特徴とする4輪操舵車両の車両特性制御装置。 - 【請求項2】 前記制御ゲイン変更手段は、上下加速度
周波数がバネ上共振周波数近傍であるときに減衰力制御
手段における制御ゲインを車体上下速度及び相対変位速
度に応じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲイン
を高制御ゲインに設定し、バネ上共振周波数及びバネ下
共振周波数間の中間周波数領域では、減衰力制御手段に
おける制御ゲインを車体上下速度及び相対変位速度に応
じて変更すると共に、操舵制御手段の制御ゲインを高制
御ゲインより低い制御ゲインに設定するようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の4輪操舵車両の車両特性制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27254593A JP3060803B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27254593A JP3060803B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117440A true JPH07117440A (ja) | 1995-05-09 |
JP3060803B2 JP3060803B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=17515398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27254593A Expired - Fee Related JP3060803B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060803B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012192805A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Kyb Co Ltd | 緩衝器の制御装置 |
JP2013224130A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27254593A patent/JP3060803B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012192805A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Kyb Co Ltd | 緩衝器の制御装置 |
JP2013224130A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3060803B2 (ja) | 2000-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3084054B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
US5322318A (en) | Automotive suspension system for anti-rolling control | |
US5400245A (en) | Shock absorber having controlled damping force characteristics for use in a suspension system of a vehicle | |
JP3052698B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JPH07117436A (ja) | サスペンション制御装置 | |
JPH07117443A (ja) | サスペンション制御装置 | |
KR100207167B1 (ko) | 차량의 서스펜션 제어장치 | |
JP3085059B2 (ja) | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 | |
JP3060803B2 (ja) | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 | |
JP3209031B2 (ja) | 車両のサスペンション制御装置 | |
JPH11115441A (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP3085060B2 (ja) | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 | |
JP3087501B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JP3055377B2 (ja) | 4輪操舵車両の車両特性制御装置 | |
JP3102243B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JP3374390B2 (ja) | 車両用減衰力制御装置 | |
JPH0541443B2 (ja) | ||
JP3156480B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JPH07179113A (ja) | サスペンション制御装置 | |
JP3186452B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JP3094752B2 (ja) | 車両用サスペンション制御装置 | |
JPS59186710A (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
JP3087519B2 (ja) | サスペンション制御装置 | |
JPH09109641A (ja) | 車両懸架装置 | |
JP3385796B2 (ja) | サスペンション制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |