JPH07117143A - モールドレンズ - Google Patents

モールドレンズ

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JPH07117143A
JPH07117143A JP26525593A JP26525593A JPH07117143A JP H07117143 A JPH07117143 A JP H07117143A JP 26525593 A JP26525593 A JP 26525593A JP 26525593 A JP26525593 A JP 26525593A JP H07117143 A JPH07117143 A JP H07117143A
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JP
Japan
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lens
coefficient
clamp
molded lens
effective diameter
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Application number
JP26525593A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Yukio Hagiwara
由起夫 萩原
Akinori Iikawa
晃記 飯川
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Z係数が小さく僅かの偏心を有するモールド
レンズを、ベルクランプ式によって芯取りできるモール
ドレンズを得ること。 【構成】 モールドレンズのレンズとして用いる有効径
部分の外側に、クランプ面を設定し、このクランプ面の
表裏の曲率の差を、有効径部分の設計形状を延長した仮
想曲面の表裏の曲率の差より大きくしたモールドレン
ズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、モールドレンズに関し、特にベ
ルクランプ式による芯取りの容易なモールドレンズに関
する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】レンズの芯取りとは、レン
ズ光軸(非球面レンズの場合は非球面軸)と外径の中心
軸とのずれ、いわゆる偏心を除去し、両者を一致させる
ことをいうが、プラスチックモールドレンズは、一般的
に、モールド時に外径を規制しているので、芯取りは不
要とされ、むしろ、芯取りをすると歪が発生するとされ
てきた。また、ガラスレンズのモールドは、外径を規制
する方法と外径を規制しない方法とが知られている。外
径を規制する方法は、基本的に芯取りは不要であるが、
プリフォームの重量コントロールが難しいという問題が
ある。一方、外径を規制しない方法は、プリフォームの
重量コントロールは容易だが、成形後の芯取りを必要と
する。
【0003】芯取りの芯出し方式には、レンズ両面を回
転軸に対して回転対称のヤトイ(支持部材)でクランプ
し自動的に芯出しを行なってそのまま固定するベルクラ
ンプ式(機械式)と、レンズの片面を保持してレンズ中
心部に参照光線を照射し、参照光線の振れが止まるよう
にレンズを手動で移動させて芯出しを行なう光学的芯出
し方式(光学式)とがある。後者は、レンズを固定する
方法に、レンズの両面をヤトイによってクランプする方
法と、片面に仮接着剤を塗布してヤトイに固定する貼り
付け方法とがある。いずれの芯出し方式でも、芯出しを
してからその芯を中心にレンズを回転させて周縁を削る
ことにより、芯取りを行なう。
【0004】一方、レンズをモールドする際には、金型
の傾きや平行移動に起因して僅かな偏心の発生が避けら
れない。この偏心は、モールドレンズの表裏の形状が大
きく異なる場合、つまりZ係数が大きい場合には、芯取
りによってある程度除去することができる。ところが、
モールドレンズの表裏の形状が似ていると、Z係数が小
さくなればなる程、芯取りによって偏心を取り除くこと
が困難になる。特に非球面レンズの場合には、非球面の
デセンタ(Decenter 、非球面頂点とレンズの外径中心軸
とのずれ)が大きく発生し、レンズ系(枠)に組み込ん
だとき、偏心コマ収差、あるいは偏心による像面倒れが
発生し、レンズ系の性能が劣化するという問題があっ
た。
【0005】また、Z係数が小さいレンズの芯出しは従
来、光学式によって行なわれてきた。光学式は、球面レ
ンズであれば、Z係数が小さい場合にも、時間をかけて
参照光線の振れが生じないように調整すれば、確実に芯
出しすることができる。ところが、Z係数の小さい偏心
のある非球面レンズでは、仮に参照光線の振れが生じな
いように調整してヤトイに固定しても、芯取りによって
デセンタが発生してしまう。つまり、Z係数の小さい偏
心のある非球面レンズは、機械式でも光学式でもデセン
タを小さくするように芯取りをすることは事実上できな
かった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、特に、Z係数が小さいモール
ドレンズを、ベルクランプ式によって芯取りできるモー
ルドレンズを得ることを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明は、従来のモールドレンズでは、
有効径部分の外側のクランプ面は、有効径部分の設計形
状を単純に延長して形成されており、これが、Z係数が
小さい場合に、ベルクランプ式による偏心除去を困難に
しているとの認識の元に完成さたものである。
【0008】すなわち、本発明は、モールドレンズのレ
ンズとして用いる有効径部分の外側に、芯取りのための
クランプ面を設定し、Z係数を次式で定義したとき、こ
のクランプ面におけるZ係数をZC 、有効径部分の設計
形状で決定されるZ係数をZO として、次の条件式を満
足するようにしたことを特徴としている。 0.1<ZC −ZO 但し、 Z=|h1 /r1s−h2 /r2s|/2 r1s:モールドレンズの第1面の光軸からの高さh1
おけるサジタル方向の曲率半径、 r2s:モールドレンズの第2面の光軸からの高さh2
おけるサジタル方向の曲率半径、 である。
【0009】クランプ面は、ベルクランプによる調心作
用を得るため、鏡面から構成することが望ましい。クラ
ンプ面は、有効径部分に滑らかに連続する面から構成す
る他、有効径部分とは不連続な面から構成することがで
きる。例えば、クランプ面を溝によって形成することも
できる。連続する面の場合は、金型加工が容易で、モー
ルドレンズの周縁の面精度も出しやすいという利点があ
り、不連続な面の場合は、Z係数を大きくし易く、従っ
て、芯取り精度を高めることができるという利点があ
る。
【0010】
【発明の実施例】以下、図面について本発明を詳述す
る。まず、モールドレンズの芯取りに関する問題点を図
及びデータを用いて説明する。図5及び図6は、一面が
球面、他面が非球面のレンズをモールドするときに発生
するレンズの偏心を説明する図である。図5は平行移動
による偏心、図6は傾きによる偏心を誇張して描いてい
る。胴型11内に、球面金型12と、非球面金型13が
進退自在に設けられている。両図に示すように、胴型1
1の球面S1の曲率中心をO1 、その曲率半径をr1
球面S1 の頂点をP1 、球面金型12の非球面S2 の近
軸の曲率中心をO2 、周縁の曲率中心をQ2 、非球面S
2 の頂点をP2 とする。いま、図5のように、非球面金
型13を基準にして球面金型12が微小距離Sだけ平行
移動したとすると、O1 は非球面軸からΔ1 =Sだけ偏
心し、図6のように、球面金型12に非球面軸からの傾
きα1 が生じたとすると、O1 はΔ1 =r1 ×α1 だけ
非球面軸から偏心する。以上の関係は、モールドされた
レンズ形状を示す図2にも描かれている。
【0011】実際のモールドレンズでは、平行移動Sと
傾きα1 とは混合して生じるが、いずれにしても、偏心
が完全に0のモールドレンズは存在しない。
【0012】表1は、非球面形状(非球面S2 )の具体
例を示している。表1において、Hiは高さ、Xi、dXi
、及びddXiは、それぞれ、式1で定義される非球面形
状、その1次微分、及び2次微分である。rsi 、rmi は
それぞれ、式2で表わされるサジタル及びメリディオナ
ルの曲率半径である。rxi は、非球面頂点からサジタル
曲率中心迄の距離である。なお、rxi とrsi は、非球面
量が小さいときはほぼ一致し、rsi とrsm の関係は、非
球面が4次式で定義されるとき、Δ(1/rsi) :Δ(1/rm
i) ≒1:3となる。
【0013】
【表1】
【0014】
【式1】Xi=ch2/{1+[1-(1+K)c2h2]1/2}+A4h4+A6h6+・・・ dXi=ch/[1-(1+K)c2h2]1/2+4A4h3+6A6h5+・・・ ddXi=c/ [1-(1+K)c2h2]3/2+12A4h2+30A6h4+・・・
【0015】
【式2】1/rmi=ddXi/ [1+(dXi)2]3/2 1/rsi=dXi/h[1+(dXi)2]1/2
【0016】いま、図2のレンズ系において、第1面
(球面S1 )の球面半径r1 を可変とし、モールド時
に、図6に示すように、非球面軸に対する球面の倒れα
=1’(=0.0167゜=2.91×10-4rad.)が
生じたと仮定する。但し、第2面(非球面S2 )は、表
1に示されるように、r20=100mm、非球面係数A4=6.25
×10-6(h=20のとき非球面量ΔX=1.0)とする。レンズ厚
d=10mm、有効半径h1=h2=20mmである。
【0017】表2及び図7は、以上のレンズ系におい
て、球面半径r1 の変化によるZ係数の変化と、芯取り
によって発生するデセンタ量(外径中心と非球面頂点と
のずれ量)との関係を調べたものである。表2におい
て、 Zs =|h1 /r1 −h2 /r2s|/2;非球面周縁の
Z係数、 r2s;第2面の非球面周縁(h2)におけるサジタル方向
の曲率半径、 r2x;第2面の非球面の曲率中心Q2 の非球面頂点P2
からの距離P2Q2、 Δ1 =r1 ・α1 ;球面の曲率中心のずれ量、 KX =r2X/(r2X-r1+d);ベルクランプ式の芯取り係数、 KX ・Δ1 ;α1 =1’のときベルクランプ式で芯取り
したときのデセンタ量、 である。
【0018】
【表2】
【0019】同様に、表3及び図8は、図2のレンズ系
において、図5に示すように、非球面軸に対し球面の軸
がΔ1 =10μm だけ平行移動したと仮定したときに、
球面半径r1 の変化によるZ係数の変化と、芯取りによ
って発生する偏心との関係を調べたものである。
【0020】
【表3】
【0021】この表2と図7、及び表3と図8から、モ
ールドレンズに僅かでも偏心があるときには、Z係数が
小さくなると(つまり、レンズ表裏の曲率の差が小さく
なると)、デセンタ量が急激に増大していくことが分か
る。この問題点は、光学的芯出しを行ない、ベルクラン
プ式ではなく、貼り付け式によってレンズを固定し芯取
りを行なっても、同様に生じる。このときは、r2xの代
わりに、近軸の曲率半径r20を使って芯取り係数Kx
決めればよい。
【0022】本発明は、以上の解析に基づき、偏心を有
するZ係数の小さいモールドレンズについても、ベルク
ランプ式での芯取りを可能にするため、モールドレンズ
のレンズとして用いる有効径部分の外側に、芯取りのた
めのクランプ面を設定し、このクランプ面におけるZ係
数を、有効径内の設計形状で決定されるZ係数よりも大
きくしたものである。図1は、その概念図である。
【0023】図1において、D0 をレンズ有効径とし、
この有効径D0 の外側にDA −Dのクランプ面20を
設定する。このD −D0 部分(クランプ面20)の
Z係数は、有効径D0 部分のZ係数より大きくなるよう
に、その形状が設定されており、このDA −D0 部分に
おいて、表裏をベルクランプによってクランプして芯取
りすることにより、不要部分15を除去して外径DX
出す。この外径DX の中心は、レンズ光軸とよく一致す
る。
【0024】より具体的に説明すると、図1の二点鎖線
21を設計非球面形状とし、破線22を近軸の非球面形
状とする。従来にあっては、有効径D0 の外側において
は、設計値の非球面係数をそのまま使ってクランプ面を
形成していた。これに対し、本願発明は、DA −D0
部分、つまりクランプ面20においては、有効径D0
分の設計非球面形状から離れ、Z係数が大きくなるよう
に、つまり表裏の曲率半径の差が大きくなるように(よ
り好ましくは、曲率の正負が逆になるように)、その形
状を設定するのである。図示例では、クランプ面20に
おいては、近軸の球面形状よりさらに曲率の差を大きく
し、Z係数を増加させている。Z係数を増大させるため
のクランプ面の形状変更は、レンズの表裏の一面のみで
行なっても、両面で行なってもよい。
【0025】図2についてさらに、Z係数が小さい場合
に芯取りをすると偏心が生じやすい理由、及びZ係数を
大きくすると偏心が生じにくい理由を説明する。図2に
は、以上の説明で用いた符号が用いられている。いま、
傾きα1 により、O1 にΔ1の偏心が生じると、Q2
1 とを結ぶ線分Q2 −O1 −Rがベルクランプによる
回転中心軸となる。Z係数が小さいとは、O1 とQ2
距離が短いことを意味するから、O1 の僅かな偏心で、
この回転中心軸と非球面の頂点P2 が大きく偏心するこ
ととなる。従って、この回転中心軸を中心にレンズを回
転させながら、芯取りすると、デセンタが大きく発生し
てしまう。
【0026】本発明は、クランプ面のZ係数を有効径部
分のZ係数よりも大きくしたものであるから、このQ2
の位置をO1 から離し、あるいは、O1 の位置をQ2
ら離すことができる。例えば、Z係数を大きくしてQ
2 ’を図のO2 よりさらに右方に取れば、同じ偏心量Δ
1 が生じたときの回転中心軸は、Q2 ’−O1 −R’と
なり、Q2 −O1 −Rに比較して、非球面軸からのずれ
は小さい。非球面軸からのずれは、明らかに、Q2 ’を
1 から離す程、つまりZ係数を大きくする程、小さく
なる。
【0027】具体的な数値で本発明の効果を説明する。
レンズ形状が、r1 =50、r20=100、A4=6.25
×10-4、d=10、h1=h2=20とすると、近軸曲率半
径を使ったZ係数Z0 は、Z0 =0.10であるが、h
=20のサジタル曲率半径は、r2s=53.378であ
り、周縁(h=20) のZ係数は、Z20=0.013であ
る。このとき、h1 =h2 =23の設計非球面形状で
は、r2S=48.370となり、Z23=0.007であ
る。このように小さいZ係数のモールドレンズは、芯取
りをすると、大きな偏心が発生してしまう。
【0028】本発明は、クランプ面のZ係数を大きくす
るために、r2s、r2x=200〜∞として、Z23=0.
15〜0.23としたものであり、その結果、良好な芯
取りが可能となる。このことは、図7及び図8におい
て、符号23で示すように、0.1以下のZ係数を0.
2前後に変えたことを意味し、よって、芯取りによる偏
心は発生しにくくなる。このときのZ係数の差は、0.
1以上となるように、表裏の形状を設定するのが好まし
い。
【0029】図3及び図4は、本発明の別の実施例を示
す。図3の実施例は、クランプ面を溝30によって形成
した実施例である。この実施例によれば、球面S1 と溝
30の曲率半径の符号を反対にすることができ、クラン
プ面30におけるZ係数をより大きくすることができ
る。仮に、溝の面のサジタル曲率半径32a〜Q'2
r'2S =−100とすれば、h1 =h2 =23のとき、
Z係数は0.345となる。
【0030】図3において、符号31、32は、球面S
1 及び溝30のクランプ面に当接するヤトイを示してい
る。このヤトイ31、32の先端は、一般的には尖鋭な
環状当接面31a、32aを成しているが、この環状当
接面31a、32aと同一円周上に位置する複数個(3
個以上)の突起から当接面を構成してもよい。この場合
には、レンズの溝30も環状とする他、これらの当接面
の数に対応させた有底孔から構成することができる。な
お、これらの溝は、ヤトイを当接させ易くするため、
幅、深さとも、0.1mm以上とするのが好ましい。
【0031】図4(a)、(b)は、溝30の異なる形
状例を示している。(a)は断面円弧状の溝、(b)は
同三角形状の溝である。同図(c)は、テーパ面31に
よってクランプ面を構成した例である。これらの溝ある
いはテーパ面は、少なくともそのヤトイとの当接面を鏡
面とし、ヤトイによる自動調心作用が得られるようにす
る。逆にいうと、擦り面では、ベルクランプ式(機械
式)による自動調心作用を得ることはできない。
【0032】本発明は、正レンズだけでなく、負レン
ズ、あるいは両面非球面レンズ、球面レンズ等のすべて
のモールドレンズに適用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、有効径部分のZ係数が
小さいモールドレンズでも、ベルクランプ式によって自
動的に精度よく芯取りをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールドレンズの実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明のモールドレンズの利点と従来のモール
ドレンズの問題点を説明する図である。
【図3】本発明のモールドレンズの他の実施例を示す図
である。
【図4】本発明のモールドレンズのさらに他の実施例を
示す図である。
【図5】レンズをモールドする際の金型の傾きによる偏
心を説明する図である。
【図6】レンズをモールドする際の金型の平行移動によ
る偏心を説明する図である。
【図7】金型の傾きに起因する偏心があるモールドレン
ズをヤトイにより芯取りする場合に、Z係数と芯取りに
よって発生するデセンタ量との関係の一例を示すグラフ
である。
【図8】金型の平行移動に起因する偏心があるモールド
レンズをヤトイにより芯取りする場合に、Z係数と芯取
りによって発生するデセンタ量との関係の一例を示すグ
ラフである。
【図9】表1の非球面の各曲率半径の変化を説明するグ
ラフである。
【符号の説明】
20 クランプ面 D0 有効径部分 30 溝(クランプ面) 31 32 ヤトイ
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の概要】本発明は、従来のモールドレンズでは、
有効径部分の外側のクランプ面は、有効径部分の設計形
状を単純に延長して形成されており、これが、Z係数が
小さい場合に、ベルクランプ式による偏心除去を困難に
しているとの認識の元に完成さたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、本発明は、モールドレンズのレ
ンズとして用いる有効径部分の外側に、芯取りのための
クランプ面を設定し、Z係数を次式で定義したとき、こ
のクランプ面におけるZ係数をZC 、有効径部分の設計
曲面を延長した仮想曲面の前記クランプ面高さにおける
Z係数をZO として、次の条件式を満足するようにした
ことを特徴としている。 0.1<ZC −ZO 但し、 Z=|h1 /r1s−h2 /r2s|/2 r1s:モールドレンズの第1面の光軸からの高さh1
おけるサジタル方向の曲率半径、 r2s:モールドレンズの第2面の光軸からの高さh2
おけるサジタル方向の曲率半径、 である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールドレンズの実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明のモールドレンズの利点と従来のモール
ドレンズの問題点を説明する図である。
【図3】本発明のモールドレンズの他の実施例を示す図
である。
【図4】本発明のモールドレンズのさらに他の実施例を
示す図である。
【図5】レンズをモールドする際の金型の平行移動によ
る偏心を説明する図である。
【図6】レンズをモールドする際の金型の傾きによる偏
心を説明する図である。
【図7】金型の傾きに起因する偏心があるモールドレン
ズをヤトイにより芯取りする場合に、Z係数と芯取りに
よって発生するデセンタ量との関係の一例を示すグラフ
である。
【図8】金型の平行移動に起因する偏心があるモールド
レンズをヤトイにより芯取りする場合に、Z係数と芯取
りによって発生するデセンタ量との関係の一例を示すグ
ラフである。
【図9】表1の非球面の各曲率半径の変化を説明するグ
ラフである。
【符号の説明】 20 クランプ面 D0 有効径部分 30 溝(クランプ面) 31 32 ヤトイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールドレンズにおいて、 有効径部分の外側に、芯取りのためのクランプ面を設定
    し、 Z係数を次式で定義したとき、このクランプ面における
    Z係数をZC 、有効径部分の設計形状で決定されるZ係
    数をZO として、下記条件式を満足することを特徴とす
    るモールドレンズ。 0.1<ZC −ZO 但し、 Z=|h1 /r1s−h2 /r2s|/2 r1s:モールドレンズの第1面の光軸からの高さh1
    おけるサジタル方向の曲率半径、 r2s:モールドレンズの第2面の光軸からの高さh2
    おけるサジタル方向の曲率半径。
  2. 【請求項2】 請求項1において、クランプ面は鏡面で
    あるモールドレンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、設計曲面で
    延長した仮想曲面と異なる曲面を有する面側の有効径部
    分とクランプ面とは、滑らかに連続しているモールドレ
    ンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、クランプ面は、溝によって形成されているモールド
    レンズ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、溝の幅及び深さは、
    0.1mm以上であるモールドレンズ。
JP26525593A 1993-10-22 1993-10-22 モールドレンズ Pending JPH07117143A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528955A (ja) * 2005-01-20 2008-07-31 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー ホログラム、及びホログラムを用いた光学素子の製造方法
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