JPH07116917A - 機械鋸の刃先強化処理装置 - Google Patents

機械鋸の刃先強化処理装置

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JPH07116917A
JPH07116917A JP26897693A JP26897693A JPH07116917A JP H07116917 A JPH07116917 A JP H07116917A JP 26897693 A JP26897693 A JP 26897693A JP 26897693 A JP26897693 A JP 26897693A JP H07116917 A JPH07116917 A JP H07116917A
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blade tip
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Masayuki Asai
正幸 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃先の切味を高め、耐摩耗性の高い鋸刃の製
作を容易かつ能率的に行ない得る刃先強化処理装置を提
供する。 【構成】 刃先に強化処理を施すべき鋸(30)を鋸の
中心面(300)に沿って鋸刃の1ピッチ宛加工送りす
る装置(10)と、刃先(304)にマイクロウェルデ
ィングを施すため線状電極(12)を刃先に接離させつ
つ刃先の面(304a)に沿い且つ刃の中心線(30
0)に沿う方向(Y)に移動させる電極送り装置(1
1)と、鋸の中心面(300)に直角な方向(X)に電
極と鋸刃とを相対的に往復運動させる装置(1〜7)
と、を備えたことを特徴とする。 【効果】 刃先の面に沿い且つ刃の中心線に沿った電極
の移動と、鋸の中心面に直角な方向への電極と鋸刃との
相対的往復運動によって、電極の先端が刃先の面に万遍
なく対向移動し、超硬物質の均一な被覆層が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺もしくはエンドレス
の帯鋸又は円板状丸鋸の刃先を強化処理する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋸刃の刃先の強化処理は、基材と
一体的に作製した刃先部分を成形、加工した上で、刃先
の裏面に超硬耐摩材をマイクロウェルディングにより放
電被覆して耐摩耗処理を施す製作工程をとっている。
【0003】上記マイクロウェルディング加工は、WC
等の超硬物質を電極として、これを被加工体である鋸刃
の先端部分に対して振動、摺動等により接触開離させ、
そこにパルス電圧を加えて放電を発生させることによ
り、微小放電点の電極材を溶解しそれを被加工体側に転
移溶着させ、これを繰り返すことにより被加工体の表面
全体に超硬電極材の耐摩耗層を形成する加工ものである
が、鋸刃の先端領域に超硬物質が均一に被着しにくく、
特に鋸の切削性能に影響する刃先の両端部分では不均一
になりやすく、電極の姿勢制御及び追従位置出し制御が
適正に行なわれなければ、刃の切味を逆に低下させる結
果となることもあった。また、鋸刃の刃先は必ずしも厳
密に同一形状に作製されている訳ではなく、1本の鋸の
多数の刃先のそれぞれは或る一定の許容範囲内で不規則
に曲がったり変形しているものが多く、これら個々の刃
先の形状にあわせて電極位置等を正確に移動制御するこ
とは極めて困難であり、その制御機構も高価となり、均
一な加工を行なうことは現実的に不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、切味がよく、耐摩耗性の高い鋸刃を、比較的簡
便で安価な手段により容易かつ能率的に行ない得る刃先
強化処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、鋸刃の刃
先にマイクロウェルディングにより超硬物質を被着して
刃先の強化処理を行なう装置において、強化処理すべき
鋸を鋸の中心面に沿って鋸刃の1ピッチ宛加工送りする
装置と、刃先マイクロウェルディングを施すため線状電
極を刃先に接離させつつ刃先に沿い且つ刃の中心線に沿
う方向に移動させる電極送り装置と、鋸の中心面に直角
な方向に電極と鋸刃とを相対的に往復運動させる装置
と、を備えたことを特徴とする機械鋸の刃先強化処理装
置によって達成できる。
【0006】
【作用】上記の如き構成であると、刃先に沿い且つ刃の
中心線に沿った電極の移動と、鋸の中心面に直角な方向
への電極と鋸刃との相対的往復運動によって、電極の先
端が刃先に万遍なく対向移動し、超硬物質の均一な被覆
層が形成されるものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しつゝ本発明を具体的に説
明する。図1は本発明に係る刃先強化処理装置の一実施
例の要部を示す説明図、図2は図1中A−A線に沿った
断面による説明図、図3は処理すべき鋸刃の拡大上面
図、図4は鋸刃と電極先端部の拡大側面図、図5は電極
先端の相対移動範囲を示す説明図、図6は電極先端の鋸
刃の刃先裏面に対する相対移動軌跡を示す説明図であ
る。
【0008】而して、図中、1は機台、2は当て板、3
はエアシリンダ、4はエアシリンダ取付板、5は押え
板、6は止め板、7はスプリング、8及び9はガイド
板、10は加工送りピン、11は電極送り装置、12は
中空パイプ状の線条電極、13はバイブレータ、14はY
軸方向移動テーブル、15はZ軸方向移動テーブル、1
6はモータ、17は送りネジ、18はベース、19はモ
ータ、20は送りネジ、21はマイクロウェルディング
用パルス電源、30はエンドレスの帯状鋸、301〜3
04はその刃先、31〜34は線条電極12が放電によ
り刃先の裏面に転移して被着された超硬物質である。
【0009】ループ状のエンドレスの帯状鋸30は、そ
の鋸刃部分を上に向けた状態で、機台1上に幾つか設け
られたガイド板8,9に挟まれて保持され、加工送りピ
ン10により所定の時間間隔で間歇的に鋸の中心面に沿
って鋸刃の1ピッチ(P)宛順次加工送りされるように
なっている。加工送りピン10は、図面では刃先302
の位置に描いたが、実際にはこれからマイクロウェルデ
ィングを行なうべき刃先304を引っ掛けて、刃先30
4が電極12と対向する位置まで送り、その位置で一時
的に停止して、マイクロウェルディング処理期間中、電
極12に対する刃先304の位置決めが正確になされる
ようにすることが推奨される。
【0010】帯状鋸30は、加工位置において当て板2
及び押え板3により挟まれ、エアシリンダ3を駆動して
当て板2を鋸の中心面に直角な方向(X軸方向,図1に
おいて紙面に直角な方向,図2において左右方向)に往
復運動せしめられるようになっている。リミットスイッ
チ4a 及び4b(図2参照)は、当て板2の変位を検知
し、その出力に基づきエアシリンダ3の作動が切り換え
られ、当て板2を所定の振幅で往復運動せしめる。押え
板5はスプリング7により鋸の反対面を押圧、保持し、
当て板2の動きに追従して鋸30を安定に保持する。
【0011】電極送り装置11上に設けられたバイブレ
ータ13は、中空パイプ状の線条電極12を軸方向に微
小に振動させ、電極の先端を鋸30の刃先304の裏面
304a に接離せしめ、マイクロウェルディング用パル
ス電源21から電極12と鋸30の間に印加される放電
パルス電圧によって放電被覆を行なうものである。鋸刃
30の素材としては、通常HSS(高速度鋼)が用いら
れ、また線条電極12の素材となる超硬物質としては、
WCの他に、TiC、TiN、B4 C+TiB 2 +Di
a、B4 C+TiB2 +cBN、B4 C+TiB2 +D
ia+cBN等が利用される。
【0012】而して、バイブレータ13はY軸方向移動
テーブル14上に固定され、モータ16により正逆回転
せしめられる送りネジ17によってY軸方向に往復移動
せしめられる。ここでY軸方向とは、鋸刃の刃先のマイ
クロウェルディングを施すべき面〔即ち、図示した実施
例においては刃先の裏面(304a)〕に沿い且つ刃の
中心線(300)に沿う方向(図1及び図4中、左上へ
向けて斜めに伸びる方向)をいう。
【0013】なお、Y軸方向移動テーブル14やモータ
16等を搭載したZ軸方向移動テーブル15は、ベース
18上でモータ19によりZ軸方向に移動可能なように
なっており、加工時に線条電極12の先端を刃先304
の裏面304aに近接、対向せしめるものである。ここ
でZ軸方向とは、鋸刃の刃先の裏面(304a)に対し
て略直角な方向をいう。
【0014】従って、加工中は、鋸30のX軸方向への
往復移動と、電極12のY軸方向への移動が合成され、
これにより電極12の先端は鋸の刃先の裏面304に対
して、図6に示すような正弦カーブを描いて蛇行する如
く相対移動するものである。そのため、図3に示す如
く、曲がった刃先302や303等にも超硬物質32,
33が均一に被着されるものである。
【0015】図4は、パイプ状の線条電極12の先端が
刃先304の裏面304aに対向し、放電被覆によって
電極材料が転移、被着して超硬物質34が刃先304の
裏面304aにマイクロウェルディングされた状態を示
している。
【0016】また、図5は、鋸30のX軸方向への往復
移動による電極12の刃先の裏面304aに対するX軸
方向への相対移動範囲と、電極12自体のY軸方向への
相対移動範囲を示しており、これらが合成されて、図6
に示すような電極の軌跡が得られるものである。
【0017】このようにして、刃先301,302,3
03,304等の裏面に超硬物質31,32,33,3
4等が順次マイクロウェルディングされるものであり、
刃先の曲がりや若干の変形等に関係なく均一な被覆層が
得られるものである。
【0018】本発明装置によりマイクロウェルディング
加工を行なった機械鋸は、焼入れ鋼の機械鋸に比べて4
〜5倍の寿命が得られ、またコスト的にはステライト製
の機械鋸の1/100ないし1/150の低価格で製造
できた。
【0019】なお、上記の実施例は帯鋸について説明し
たが、丸鋸に対しても、丸鋸を鋸刃の1ピッチづつ回転
させながら同様に実施できる。また、電極12について
も、パイプ状のものに限らず、細い棒状のものでも実施
できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、叙上の如く構成されるから、
本発明によるときは、比較的簡便で安価な構成でありな
がら、切味がよく、耐摩耗性の高い鋸刃を、容易かつ能
率的に加工し得る刃先強化処理装置を提供できる。
【0021】なお、本発明は叙上の実施例に限定される
ものでなく、本発明の目的の範囲内において上記の説明
から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包
摂するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刃先強化処理装置の一実施例の要
部を示す説明図である。
【図2】図1中A−A線に沿った断面による説明図であ
る。
【図3】処理すべき鋸刃の拡大上面図である。
【図4】図4は鋸刃と電極先端部の拡大側面図である。
【図5】電極先端の相対移動範囲を示す説明図である。
【図6】電極先端の鋸刃の刃先裏面に対する相対移動軌
跡を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機台 2 当て板 3 エアシリンダ 4 エアシリンダ取付板 4a,4b リミットスイッチ 5 押え板 6 止め板 7 スプリング 8,9 ガイド板 10 加工送りピン 11 電極送り装置 12 線条電極 13 バイブレータ 14 Y軸方向移動テーブル 15 Z軸方向移動テーブル 16 モータ 17 送りネジ 18 ベース 19 モータ 20 送りネジ 21 マイクロウェルディング用パルス電源 30 鋸 304 刃先 304a 刃先の裏面 34 超硬物質

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸鋸又は帯鋸等の機械鋸(30)の刃先
    にマイクロウェルディングにより超硬物質(31〜3
    4)を被着して刃先の強化処理を行なう装置において、
    強化処理すべき鋸(30)を鋸の中心面(300)に沿
    って鋸刃の1ピッチ宛加工送りする装置(10)と、刃
    先(304)にマイクロウェルディングを施すため線状
    電極(12)を刃先に接離させつつ刃先に沿い且つ刃の
    中心線(300)に沿う方向(Y)に移動させる電極送
    り装置(11)と、鋸の中心面(300)に直角な方向
    (X)に電極と鋸刃とを相対的に往復運動させる装置
    (1〜7)と、を備えたことを特徴とする機械鋸の刃先
    強化処理装置。
JP5268976A 1993-10-27 1993-10-27 機械鋸の刃先強化処理装置 Expired - Lifetime JP2565650B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264353A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Kinki:Kk 切断刃の製造方法とその切断刃
WO2023063031A1 (ja) * 2021-10-14 2023-04-20 株式会社アマダ 帯鋸刃及び帯鋸刃の製造方法

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JPH03121717A (ja) * 1989-10-03 1991-05-23 Romatetsuku Kk 鋸目立て方法及び装置

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