JPH07116890A - アーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
アーク溶接用フラックス入りワイヤInfo
- Publication number
- JPH07116890A JPH07116890A JP26397993A JP26397993A JPH07116890A JP H07116890 A JPH07116890 A JP H07116890A JP 26397993 A JP26397993 A JP 26397993A JP 26397993 A JP26397993 A JP 26397993A JP H07116890 A JPH07116890 A JP H07116890A
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- JP
- Japan
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- flux
- wire
- welding
- mica
- arc welding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接作業性に優れるとともに溶着速度の大き
いアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する。 【構成】 TiO を主体としたフラックス配合を規定し、
雲母を添加するほか、フラックス包含比を10〜30％とす
る。
いアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する。 【構成】 TiO を主体としたフラックス配合を規定し、
雲母を添加するほか、フラックス包含比を10〜30％とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼構造物の溶接に使用
するアーク溶接用フラックス入りワイヤに関するもので
あり、とくに溶接作業性、ビード外観、継ぎ手強度に優
れ、スパッタ発生量が少なく、さらには高溶融速度およ
び高溶着速度が得られるアーク溶接用フラックス入りワ
イヤに関する。
するアーク溶接用フラックス入りワイヤに関するもので
あり、とくに溶接作業性、ビード外観、継ぎ手強度に優
れ、スパッタ発生量が少なく、さらには高溶融速度およ
び高溶着速度が得られるアーク溶接用フラックス入りワ
イヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】フラックス入りワイヤはソリッドワイヤ
に比べ、ガスシールドアーク溶接時のアーク安定性に優
れ、スパッタの発生が少なく、またビード形状も良いと
いうその良好な溶接作業性から急速にそのシェアが広が
って来ている。また近年溶接能率にも関心が集まって来
るようになったが、この点でもフラッツス入りワイヤ使
用のメリットが注目されている。すなわち溶接中のワイ
ヤに流れる電流はフラックス入りワイヤの場合主として
外皮に流れ、同一径のソリッドワイヤに比べ、同一の溶
接電流では電流密度が高くなりワイヤ溶融速度が早くな
る。また、スパッタ発生量が少ないところからソリッド
ワイヤに比較して溶着効率が良好であるとされてい
る。。
に比べ、ガスシールドアーク溶接時のアーク安定性に優
れ、スパッタの発生が少なく、またビード形状も良いと
いうその良好な溶接作業性から急速にそのシェアが広が
って来ている。また近年溶接能率にも関心が集まって来
るようになったが、この点でもフラッツス入りワイヤ使
用のメリットが注目されている。すなわち溶接中のワイ
ヤに流れる電流はフラックス入りワイヤの場合主として
外皮に流れ、同一径のソリッドワイヤに比べ、同一の溶
接電流では電流密度が高くなりワイヤ溶融速度が早くな
る。また、スパッタ発生量が少ないところからソリッド
ワイヤに比較して溶着効率が良好であるとされてい
る。。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところがフラックス内
には、金属粉末などの電導性の粉末が存在するため溶接
電流はフラックスにも分流し、ワイヤ溶融速度が低下す
るという問題がある。フラックス入りワイヤのフラック
スに対しては、特公昭５９−１５７５６号公報などに開
示された技術が開発されているが、いずれも溶接作業性
および溶接金属の機械的性質についての発明でありワイ
ヤ溶融速度および溶着速度について関心が払われていな
い。
には、金属粉末などの電導性の粉末が存在するため溶接
電流はフラックスにも分流し、ワイヤ溶融速度が低下す
るという問題がある。フラックス入りワイヤのフラック
スに対しては、特公昭５９−１５７５６号公報などに開
示された技術が開発されているが、いずれも溶接作業性
および溶接金属の機械的性質についての発明でありワイ
ヤ溶融速度および溶着速度について関心が払われていな
い。
【０００４】溶着効率の向上に関しては特開昭６１−７
４７９８号公報に、外皮金属とフラックスの境界に絶縁
層を形成し、溶接電流がフラックスに分流するのを防い
で効率良くジュール熱によりワイヤの溶融速度および溶
着速度を向上させようとする技術が提案されているが、
この技術は絶縁層を設けることで製造工程が複雑にな
り、コストアップになるため基本的な解決策にはならな
い。
４７９８号公報に、外皮金属とフラックスの境界に絶縁
層を形成し、溶接電流がフラックスに分流するのを防い
で効率良くジュール熱によりワイヤの溶融速度および溶
着速度を向上させようとする技術が提案されているが、
この技術は絶縁層を設けることで製造工程が複雑にな
り、コストアップになるため基本的な解決策にはならな
い。
【０００５】また、特開昭６１−１８０６９６号公報
や、特開昭６１−１６９１９５号公報は、フラックス入
りワイヤのＣ量、アーク安定剤、スラグ形成剤などの調
整によってスパッタ発生量を低減させて溶着効率の向上
を図るものであり、溶融速度および溶着速度の向上を本
質的に満足させるものではない。また、特開平３−２２
６３９５号公報は、フラックス中の鉄粉、脱酸剤の種
類、粒度を変えることによってフラックスの比電気抵抗
を調整し、溶融速度を調整する技術であるが、溶融速度
のみに着目しては溶接作業性を加味したフラックス設計
を困難にするという問題がある。
や、特開昭６１−１６９１９５号公報は、フラックス入
りワイヤのＣ量、アーク安定剤、スラグ形成剤などの調
整によってスパッタ発生量を低減させて溶着効率の向上
を図るものであり、溶融速度および溶着速度の向上を本
質的に満足させるものではない。また、特開平３−２２
６３９５号公報は、フラックス中の鉄粉、脱酸剤の種
類、粒度を変えることによってフラックスの比電気抵抗
を調整し、溶融速度を調整する技術であるが、溶融速度
のみに着目しては溶接作業性を加味したフラックス設計
を困難にするという問題がある。
【０００６】本発明は、こうした事情に着目してなされ
たものであって、溶融速度および溶着速度がはやく、な
おかつ溶接作業性、溶接継ぎ手性能に優れたアーク溶接
用フラックス入りワイヤを提供するためになされたもの
である。
たものであって、溶融速度および溶着速度がはやく、な
おかつ溶接作業性、溶接継ぎ手性能に優れたアーク溶接
用フラックス入りワイヤを提供するためになされたもの
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、フラック
ス入りワイヤの溶融速度および溶着速度そして溶接作業
性におよぼすフラックス組成の影響について鋭意研究を
重ねた結果、フラックス組成を下記のごとく特定してや
れば溶接作業性、継ぎ手性能が良好なワイヤがえられる
ことを発見した。また、フラックス中に雲母を所定量添
加することにより溶着速度が早くなることを発見した。
この知見に基づいて本発明をなすにいたった。
ス入りワイヤの溶融速度および溶着速度そして溶接作業
性におよぼすフラックス組成の影響について鋭意研究を
重ねた結果、フラックス組成を下記のごとく特定してや
れば溶接作業性、継ぎ手性能が良好なワイヤがえられる
ことを発見した。また、フラックス中に雲母を所定量添
加することにより溶着速度が早くなることを発見した。
この知見に基づいて本発明をなすにいたった。
【０００８】すなわち本発明は、ワイヤ全体に対する重
量％を下記に示した成分で構成されるフラックスをコア
として金属製外皮内に充填したことを特徴とするアーク
溶接用フラックス入りワイヤであり、 ＴｉＯ2 ：３．０〜１１．０％ ＳｉＯ2 ：０．４〜１．３％ ＺｒＯ2 、ＭｇＯのうち１種以上：０．１５〜０．６％ Ａｌ2 Ｏ3 ：０．０５〜０．３％ Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｓｉのうち１種以上：２．５〜８．
０％ 鉄粉、鉄：残り 雲母：０．０１〜３．０％ また本発明は、上記のワイヤ全体に対するコアの比が１
０〜３０重量％であることを特徴とするアーク溶接用フ
ラックス入りワイヤである。
量％を下記に示した成分で構成されるフラックスをコア
として金属製外皮内に充填したことを特徴とするアーク
溶接用フラックス入りワイヤであり、 ＴｉＯ2 ：３．０〜１１．０％ ＳｉＯ2 ：０．４〜１．３％ ＺｒＯ2 、ＭｇＯのうち１種以上：０．１５〜０．６％ Ａｌ2 Ｏ3 ：０．０５〜０．３％ Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｓｉのうち１種以上：２．５〜８．
０％ 鉄粉、鉄：残り 雲母：０．０１〜３．０％ また本発明は、上記のワイヤ全体に対するコアの比が１
０〜３０重量％であることを特徴とするアーク溶接用フ
ラックス入りワイヤである。
【０００９】
【作用】まず、本発明におけるフラックス中の各成分の
作用および含有量限定の根拠を述べる。 ＴｉＯ2 ：３．０〜１１．０％ ＴｉＯ2 は、チタニア系フラックスにおけるスラグ形成
剤の主成分であり、スラグの流動性および包被性を調整
する成分である。３．０％未満では、スラグの包被性が
不十分となりビード形状が凸状になったりアンダーカッ
トを生じやすくなる。１１．０％を越えるとスラグの包
被性が過大となり２段ビードを形成するため１１．０％
以下にすべきである。
作用および含有量限定の根拠を述べる。 ＴｉＯ2 ：３．０〜１１．０％ ＴｉＯ2 は、チタニア系フラックスにおけるスラグ形成
剤の主成分であり、スラグの流動性および包被性を調整
する成分である。３．０％未満では、スラグの包被性が
不十分となりビード形状が凸状になったりアンダーカッ
トを生じやすくなる。１１．０％を越えるとスラグの包
被性が過大となり２段ビードを形成するため１１．０％
以下にすべきである。
【００１０】ＳｉＯ2 ：０．４〜１．３％ ＳｉＯ2 はスラグ形成剤であり、スラグの粘性を調整す
る成分である。０．４％未満ではスラグの粘性が小さ
く、スラグの被りが安定せず、ビードが不揃いになる。
１．３％を越えるとスラグの粘性が過大となりアンダー
カットビードを形成するほかスパッタ発生量が増加する
ため１．３％以下にするべきである。
る成分である。０．４％未満ではスラグの粘性が小さ
く、スラグの被りが安定せず、ビードが不揃いになる。
１．３％を越えるとスラグの粘性が過大となりアンダー
カットビードを形成するほかスパッタ発生量が増加する
ため１．３％以下にするべきである。
【００１１】ＺｒＯ2 、ＭｇＯのうち１種以上：０．１
５〜０．６％ 高融点酸化物であり、スラグの融点調整に用いるほかヒ
ューム発生量を低減させる効果がある。ヒューム低減効
果を発揮させるためには少なくとも０．１５％以上が必
要である。０．６％を越えると融点が上昇しスラグ巻き
込みなどの欠陥が発生しやすくなり、スラグの剥離性が
低下するため０．６％以下にするべきである。
５〜０．６％ 高融点酸化物であり、スラグの融点調整に用いるほかヒ
ューム発生量を低減させる効果がある。ヒューム低減効
果を発揮させるためには少なくとも０．１５％以上が必
要である。０．６％を越えると融点が上昇しスラグ巻き
込みなどの欠陥が発生しやすくなり、スラグの剥離性が
低下するため０．６％以下にするべきである。
【００１２】Ａｌ2 Ｏ3 ：０．０５〜０．３％ Ａｌ2 Ｏ3 はスラグの流動性を調整する成分である。
０．０５％未満では、流動性が高く、メタルの保持力が
低下する。０．３％を越えるとスラグが硬化して剥離性
が低下するほかスパッタ発生量が増加するために０．３
％以下にすべきである。
０．０５％未満では、流動性が高く、メタルの保持力が
低下する。０．３％を越えるとスラグが硬化して剥離性
が低下するほかスパッタ発生量が増加するために０．３
％以下にすべきである。
【００１３】Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｓｉのうち１種以上：
２．５〜８．０％ これらの元素は脱酸剤であり溶接金属中の非金属介在物
の量を減少し溶接金属の靱性を高めるのに有効である。
脱酸剤が２．５％未満では、脱酸不足となってビード形
状が劣り、また、Ｘ線性能などが劣悪になるので２．５
％以上含有させなければならない。しかし、８．０％を
越えると脱酸過剰になって溶接金属の靱性および耐割れ
性が低下するため、８．０％以下にすべきである。
２．５〜８．０％ これらの元素は脱酸剤であり溶接金属中の非金属介在物
の量を減少し溶接金属の靱性を高めるのに有効である。
脱酸剤が２．５％未満では、脱酸不足となってビード形
状が劣り、また、Ｘ線性能などが劣悪になるので２．５
％以上含有させなければならない。しかし、８．０％を
越えると脱酸過剰になって溶接金属の靱性および耐割れ
性が低下するため、８．０％以下にすべきである。
【００１４】雲母：０．０１〜３％ 雲母は絶縁体であるため、フラックスに配合することに
よりフラックス粒子間に絶縁層を形成する。このためフ
ラックスの比電気抵抗が上昇し、フラックスに分流する
電流が低下しワイヤ溶融効率および溶着効率が増加す
る。これらの効果を得るためには少なくとも０．０１％
必要である。また雲母は、アーク中で分解し、金属蒸気
を発生するため、適量の添加はアーク安定剤の役割をも
果たす。そして３％を越えるとアークが不安定になりス
パッタ発生量が増加し、またヒューム発生量も増加する
ので３％以下とするべきである。ここであげる雲母と
は、白雲母、紅雲母、ソーダ雲母、金雲母、黒雲母など
天然の雲母は勿論のことこれらの雲母の水酸基をフッ素
と置換した人造雲母も含んでいる。
よりフラックス粒子間に絶縁層を形成する。このためフ
ラックスの比電気抵抗が上昇し、フラックスに分流する
電流が低下しワイヤ溶融効率および溶着効率が増加す
る。これらの効果を得るためには少なくとも０．０１％
必要である。また雲母は、アーク中で分解し、金属蒸気
を発生するため、適量の添加はアーク安定剤の役割をも
果たす。そして３％を越えるとアークが不安定になりス
パッタ発生量が増加し、またヒューム発生量も増加する
ので３％以下とするべきである。ここであげる雲母と
は、白雲母、紅雲母、ソーダ雲母、金雲母、黒雲母など
天然の雲母は勿論のことこれらの雲母の水酸基をフッ素
と置換した人造雲母も含んでいる。
【００１５】なお、外皮は図１の（ａ）や（ｂ）に示す
ように金属製フープを成形し、合わせ目を成形のままに
したものや、（ｃ）に示すように合わせ目をフラックス
充填前もしくは充填後に溶接して閉じたものを用いるこ
とができる。ワイヤ全体とフラックスの量的比率は、１
０％以下では不十分でスパッタの発生を抑えきれずまた
溶着金属の酸化の恐れが生じる。また３０％以上ではス
ラグが過剰となり、また溶着速度も遅くなり、エネルギ
ー効率も悪くなるので１０〜３０重量％が望ましい。
ように金属製フープを成形し、合わせ目を成形のままに
したものや、（ｃ）に示すように合わせ目をフラックス
充填前もしくは充填後に溶接して閉じたものを用いるこ
とができる。ワイヤ全体とフラックスの量的比率は、１
０％以下では不十分でスパッタの発生を抑えきれずまた
溶着金属の酸化の恐れが生じる。また３０％以上ではス
ラグが過剰となり、また溶着速度も遅くなり、エネルギ
ー効率も悪くなるので１０〜３０重量％が望ましい。
【００１６】
【実施例】軟鋼製の外皮のなかに、表１に示す成分組成
のフラックスをワイヤ重量あたり１５％内包させ、１．
２ｍｍφまで冷間伸線を行い供試ワイヤとした。得られ
た供試ワイヤを使用し、母材としてＳＭ−４００を用
い、ＪＩＳ Ｚ３３１２およびＪＩＳ Ｚ３１０４に準
じて溶接金属の性能試験を行った。用いた溶接条件を下
に示す。
のフラックスをワイヤ重量あたり１５％内包させ、１．
２ｍｍφまで冷間伸線を行い供試ワイヤとした。得られ
た供試ワイヤを使用し、母材としてＳＭ−４００を用
い、ＪＩＳ Ｚ３３１２およびＪＩＳ Ｚ３１０４に準
じて溶接金属の性能試験を行った。用いた溶接条件を下
に示す。
【００１７】（溶接条件） 溶接電流：２８０Ａ 溶接電圧：３２Ｖ 極性：ＤＣＲＰ 溶接速度：３０ｃｍ／ｍｉｎ ワイヤ突き出し長さ：２０ｍｍ シールドガス：１００％ＣＯ2 ２０ｌ／ｍｉｎ 得られた溶接金属の機械的性質および溶接作業性の評価
結果を表２に示す。溶接作業性の評価としてはアーク安
定性、スパッタの発生状況、ヒューム発生、ビード形状
を個々に評価した結果をもとに総合して判定した。
結果を表２に示す。溶接作業性の評価としてはアーク安
定性、スパッタの発生状況、ヒューム発生、ビード形状
を個々に評価した結果をもとに総合して判定した。
【００１８】また、表２には、ワイヤの溶融速度と溶着
速度の測定結果も併せて示した。ワイヤの溶融速度はワ
イヤの時間当たりの消費量から、また図２および３に示
したスパッタ捕集装置によりスパッタ発生全量を捕集し
て時間当たりのスパッタ発生量を求め、これをワイヤ溶
融速度から引いて溶着速度を求めた。
速度の測定結果も併せて示した。ワイヤの溶融速度はワ
イヤの時間当たりの消費量から、また図２および３に示
したスパッタ捕集装置によりスパッタ発生全量を捕集し
て時間当たりのスパッタ発生量を求め、これをワイヤ溶
融速度から引いて溶着速度を求めた。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【表２】
【００２１】Ｎｏ．１〜７は、いずれも本発明の範囲内
のものであり、溶着金属の機械的特性が良好で、溶接作
業性にもすぐれ、かつ溶着速度が高くなっている。Ｎ
ｏ．１〜４は、１種類の雲母添加量を変化させたもので
あり、Ｎｏ．５〜７は本発明の範囲内で２種類併用した
ものであるが、いずれも溶着速度が高くなっている。
のものであり、溶着金属の機械的特性が良好で、溶接作
業性にもすぐれ、かつ溶着速度が高くなっている。Ｎ
ｏ．１〜４は、１種類の雲母添加量を変化させたもので
あり、Ｎｏ．５〜７は本発明の範囲内で２種類併用した
ものであるが、いずれも溶着速度が高くなっている。
【００２２】Ｎｏ．８は、ＺｒＯ2 ＋ＭｇＯが少ないた
めヒューム発生量が多くなっている。また脱酸剤が過剰
のため機械的特性が低下している。Ｎｏ．９は、ＳｉＯ
2 が過剰のためビード形状が不良でスパッタ発生量も多
くアークがやや不安定である。Ｎｏ．１０は、Ａｌ2 Ｏ
3 が過剰のためビード形状が不良でスパッタ発生量も多
くアークがやや不安定である。
めヒューム発生量が多くなっている。また脱酸剤が過剰
のため機械的特性が低下している。Ｎｏ．９は、ＳｉＯ
2 が過剰のためビード形状が不良でスパッタ発生量も多
くアークがやや不安定である。Ｎｏ．１０は、Ａｌ2 Ｏ
3 が過剰のためビード形状が不良でスパッタ発生量も多
くアークがやや不安定である。
【００２３】Ｎｏ．１１は、脱酸不足のためビード形状
が不良で機械的特性が低下している。Ｎｏ．１２は、Ｔ
ｉＯ2 が少ないためビード形状が不良である。Ｎｏ．１
３は、機械的特性、溶接作業性ともに良好であるが、溶
着速度が低い。
が不良で機械的特性が低下している。Ｎｏ．１２は、Ｔ
ｉＯ2 が少ないためビード形状が不良である。Ｎｏ．１
３は、機械的特性、溶接作業性ともに良好であるが、溶
着速度が低い。
【００２４】Ｎｏ．１４〜１７は、雲母の添加量が多い
ためアークが不安定で、スパッタ、ヒュームが多くビー
ド形状も悪い。なお、本発明では、実施例のほかに金雲
母、ソーダ雲母、紅雲母およびこれらの人造雲母につい
て１種以上の併用について同様の実験を行った結果同様
な結果が得られることを確認している。
ためアークが不安定で、スパッタ、ヒュームが多くビー
ド形状も悪い。なお、本発明では、実施例のほかに金雲
母、ソーダ雲母、紅雲母およびこれらの人造雲母につい
て１種以上の併用について同様の実験を行った結果同様
な結果が得られることを確認している。
【００２５】また、金属製外皮の材質はワイヤが適用さ
れる溶接母材の種類に応じて選択すべきもので、軟鋼や
各種合金鋼などを自由に選択できる。
れる溶接母材の種類に応じて選択すべきもので、軟鋼や
各種合金鋼などを自由に選択できる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶接作業性、ビード外観、継ぎ手強度に優れワイヤの溶
融速度および溶着速度が高いアーク溶接用フラックス入
りワイヤを提供することができる。
溶接作業性、ビード外観、継ぎ手強度に優れワイヤの溶
融速度および溶着速度が高いアーク溶接用フラックス入
りワイヤを提供することができる。
【図１】金属製外皮断面の例を示す断面図
【図２】スパッタ捕集装置の概略を示す正面図
【図３】図２のスパッタ捕集容器の上面から見た平面図
１ 金属製外皮 ２ フラックス ３ スパッタ捕集容器 ４ 溶接トーチ ５ 鋼板 ６ 台車 ７ ワイヤ送給装置 ８ トーチカバー
Claims (2)
- 【請求項１】 ワイヤ全体に対する重量％を下記に示し
た成分で構成されるフラックスをコアとして金属製外皮
内に充填したことを特徴とするアーク溶接用フラックス
入りワイヤ。 ＴｉＯ2 ：３．０〜１１．０％ ＳｉＯ2 ：０．４〜１．３％ ＺｒＯ2 、ＭｇＯのうち１種以上：０．１５〜０．６％ Ａｌ2 Ｏ3 ：０．０５〜０．３％ Ａｌ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｓｉのうち１種以上：２．５〜８．
０％ 鉄粉、鉄：残り 雲母：０．０１〜３．０％ - 【請求項２】 上記請求項１において、ワイヤ全体に対
するコアの比が１０〜３０重量％であることを特徴とす
るアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26397993A JPH07116890A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | アーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26397993A JPH07116890A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | アーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07116890A true JPH07116890A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17396868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26397993A Pending JPH07116890A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | アーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07116890A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5903814A (en) * | 1997-03-05 | 1999-05-11 | Nippon Steel Welding Products & Engineering Co., Ltd. | Flux cored wires for gas shielded arc welding |
| KR100538756B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2005-12-26 | 현대종합금속 주식회사 | 보론 편석을 방지할 수 있는 티타니아계 플럭스 충전 와이어 |
| JP2011062745A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Kobe Steel Ltd | 溶接用フラックス入りワイヤ |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP26397993A patent/JPH07116890A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5903814A (en) * | 1997-03-05 | 1999-05-11 | Nippon Steel Welding Products & Engineering Co., Ltd. | Flux cored wires for gas shielded arc welding |
| KR100538756B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2005-12-26 | 현대종합금속 주식회사 | 보론 편석을 방지할 수 있는 티타니아계 플럭스 충전 와이어 |
| JP2011062745A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Kobe Steel Ltd | 溶接用フラックス入りワイヤ |
| CN102019519A (zh) * | 2009-09-18 | 2011-04-20 | 株式会社神户制钢所 | 焊接用填充有焊剂的焊丝 |
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