JPH0711675B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0711675B2
JPH0711675B2 JP60189240A JP18924085A JPH0711675B2 JP H0711675 B2 JPH0711675 B2 JP H0711675B2 JP 60189240 A JP60189240 A JP 60189240A JP 18924085 A JP18924085 A JP 18924085A JP H0711675 B2 JPH0711675 B2 JP H0711675B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、例えば電子複写機に適用される画像形成装
置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
周知のように、電子複写機には、原稿のセット基準が原
稿台の中央部であるもの、または、原稿台の片側である
ものとがある。これら原稿のセット基準は複写機により
固定されているため、使用者としては、セット基準が慣
れた複写機を使用する場合はよいが、そうでない場合
は、セット基準が通常と異なるため使い難いことがあ
り、場合によっては、用紙の一部分にしか画像が形成さ
れないといった複写ミスが発生するという問題を有して
いた。
[発明の目的] この発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、
その目的とするところは原稿のセットを慣れた基準で行
なうことができ、複写ミスを防止することが可能な画像
形成装置を提供しようとするものである。
〔発明の概要〕
この発明は、原稿台上の原稿の位置合わせを中央基準に
するか片側基準にするか選択可能にし、原稿の画像を像
担持体上に結像するレンズ手段を、前記原稿の位置合わ
せが中央基準または片側基準かに応じて移動する移動手
段を設け、像担持体上に形成する前記原稿の画像を原稿
の中央基準または片側基準に応じて移動するようにした
ものである。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第4図、第5図はこの発明の画像形成装置、例えば複写
機を概略的に示すものである。即ち、1は複写機本体で
あり、この本体1の上面には原稿を支承する原稿台(透
明ガラス)2が固定されている。この原稿台2には原稿
台の短手方向および長手方向に沿ってそれぞれ原稿のセ
ット基準が示された固定スケール2x、2y(固定スケール
2yは第1図に示す)が設けられ、さらに、原稿台2の近
傍には開閉自在の原稿カバー11およびワークテーブル12
が設けられている。そして、前記原稿台2に載置された
原稿は、露光ランプ4、ミラー5、6、7からなる光学
系が原稿台2の下面に沿って矢印a方向に往復動するこ
とにより、その往復時に露光走査されるようになってい
る。この場合、ミラー6、7は光露長を保持するように
ミラー5の1/2の速度にて移動する。前記光学系の走査
による原稿からの反射光、つまり露光ランプ4の光照射
による原稿からの反射光は前記ミラー5、6、7によっ
て反射された後、変倍用レンズブロック8を通り、更に
ミラー9によって反射されて感光体ドラム10に導かれ、
原稿の像が感光体ドラム10の表面に結像されるようにな
っている。
前記感光体ドラム10は図示矢印c方向に回転し、先ず帯
電用帯電器11によって表面が帯電され、しかる後画像が
スリット露光されることにより、表面に静電潜像が形成
される。この静電潜像は現像器12によってトナーが付着
されることにより可視像化されるようになっている。
一方、用紙(被転写材)Pは、選択された上段給紙カセ
ット13あるいは下段給紙カセット14から送出ローラ15あ
るいは16によって一枚ずつ取出され、用紙案内路17ある
いは18を通ってレジストローラ対19へ案内され、このレ
ジストローラ対19によって転写部へ案内されるようにな
っている。ここで、前記給紙カセット13、14は、本体1
の右側下端部に着脱自在に設けられており、後述する操
作パネルにおいていずれか一方が選択できるようになっ
ている。尚、前記各給紙カセット13、14はそれぞれカセ
ットサイズ検知スイッチ601、602によってカセットサイ
ズ、および給紙カセット13、14に収容されている用紙の
収容基準が検知されるようになっている。即ち、このカ
セットサイズ検知スイッチ601、602は複数のマイクロス
イッチにより構成されており、これらマイクロスイッチ
が後述するように、給紙カセットの側面に設けられた用
紙サイズ、用紙の収容基準を示す突起によってオン−オ
フされる動作されるようになっている。
前記転写部に送られた用紙Pは、転写用帯電器20の部分
で感光体ドラム10の表面と密着することにより、前記帯
電器20の作用で感光体ドラム10上のトナー像が転写され
る。この転写された用紙Pは、剥離用帯電器21の作用で
感光体ドラム10から静電的に剥離されて搬送ベルト22で
搬送され、その終端部に設けられた定着器としての定着
ローラ23へ送られ、ここを通過することにより転写像が
定着される。そして、定着後の用紙Pは、排紙ローラ対
24によって本体1外のトレイ25にされるようになってい
る。また、転写後の感光体ドラム10は、除電用帯電器26
によって除電された後、クリーナ27で表面の残留トナー
が除去され、さらに除電ランプ28によって残像が消去さ
れることにより、初期状態に戻るようになっている。
尚、29は本体1内の温度上昇を防止するための冷却ファ
ンである。
第6図は本体1に設けられた操作パネル30を示すもので
ある。301は複写開始を指令する複写キー、302は複写枚
数の設定等を行なうテンキー、303各部の動作状態や用
紙のジャム等を表示する表示部、304は上段,下段給紙
カセット13,14を選択するカセット選択キー、305は選択
されたカセットを表示するカセット表示部、306は複写
の拡大、縮小倍率を所定の関係で設定する倍率設定キ
ー、307は拡大、縮小倍率を無段階に設定するズームキ
ー、308は設定された倍率を表示する表示部、309は転写
濃度を設定する濃度設定部、30a、30bはそれぞれ選択さ
れている給紙カセットに収容されている用紙の収容基準
に応じて原稿のセット基準を表示する発光表示素子であ
る。
第7図は前記のように構成された複写機の各駆動部の駆
動源構成例を示すものであり、以下のようなモータで構
成される。即ち、31はレンズ用モータであり、変倍を行
う前記レンズブロック8の位置を移動させるためのモー
タである。32はミラー用モータであり、変倍を行なわせ
るための前記ミラー5とミラー6,7との間の距離(光路
長)を変更させるためのモータである。33は走査用モー
タであり、前記露光ランプ4およびミラー5、前記ミラ
ー6,7を原稿走査のために移動させるためのモータであ
る。34はシャッタ用モータであり、変倍時の感光体ドラ
ム10への帯電器11による帯電幅を調整するためのシャッ
タ(図示しない)を移動させるためのモータである。35
は現像用モータであり、前記現像器12の現像ローラなど
を駆動するためのモータである。36はドラム用モータで
あり、前記感光体ドラム10を駆動するためのモータであ
る。37は定着用モータであり、前記用紙搬送路22、定着
ローラ対23および排紙ローラ対24を駆動するためのモー
タである。38は給紙用モータであり、前記送出ローラ1
5,16を駆動するためのモータである。39は紙送り用モー
タであり、前記レジストローラ対19を駆動するためのモ
ータである。40はファン用モータであり、前記冷却ファ
ン29を駆動するためのモータである。
第8図は前記光学系を往復移動させるための駆動機構を
示すものである。即ち、ミラー5および露光ランプ4は
第1キャリッジ411に、ミラー6,7は第2キャリッジ422
にそれぞれ支持されており、これらキャリッジ411,412
は案内レール421,422に案内されて矢印a方向に平行移
動自在となっている。即ち、4相パルスモータ33はプー
リ43を駆動する。このプーリ43とアイドルプーリ44との
間には無端ベルト45が掛渡されており、このベルト45の
中途部にミラー5を支持する第1キャリッジ411の一端
が固定されている。一方、ミラー6、7を支持する第2
キャリッジ422の案内部46には、レール422の軸方向に離
間して2つのプーリ47、47が回転自在に設けられてお
り、これらプーリ47、47間にワイヤ48が掛渡されてい
る。このワイヤ48の一端は固定部49に、他端はコイルス
プリング50を介して前記固定部49にそれぞれ固定されて
いる。また、前記ワイヤ48の中途部には第1キャリッジ
411の一端が固定されている。したがって、パルスモー
タ33が回転することにより、ベルト45が回転して第1キ
ャリッジ411が移動し、それに伴って第2キャリッジ422
も移動する。このとき、プーリ47、47が動滑車の役目に
するため、第1キャリッジ411に対して第2キャリッジ4
22が1/2の速度にて同一方向へ移動する。尚、第1、第
2キャリッジ411、412の移動方向は、パルスモータ33の
回転方向を切換えることにより制御される。
第9図は前記変倍用レンズブロック8の駆動機構を示す
ものである。前記モータ31は第1キャリッジ411の移動
方向(y方向)に沿って配設されたリードスクリュー61
を回転するようになっている。このリードスクリュー61
には基板62の一端部に設けられたブッシュ631、632が螺
合されており、リードスクリュー61が回転されると、基
板62はy方向に移動される。この基板62の他端部にはガ
イド部材621が設けられており、このガイド部材621はガ
イドレール64に摺動自在に係合されている。また、基板
62には基板62と直交する方向(x方向)に移動可能で、
前記変倍用レンズブロック8が取着された移動体65が設
けられている。即ち、この移動体65の両端部には支持体
651、652が設けられており、この支持体651、652は基板
62に設けられたガイド部材661、662によって案内保持さ
れている。また、前記支持体651の長手方向側面部には
ラック653が設けられており、このラック653には前記基
板62に設けられたパルスモータ67によって回転されるピ
ニオン68が噛合されている。したがって、変倍用レンズ
ブロック8はモータ67が駆動されることによりx方向に
移動される。尚、マイクロスッチ691、692はそれぞれ基
板62、移動体65の初期位置を検出するものである。
次に、変倍用レンズブロック8の動作と形成される画像
の関係について説明する。第10図(a)において、変倍
用レンズブロック8の焦点距離をfとし、原稿台2から
変倍用レンズブロック8までの光路長をya、変倍用レン
ズブロック8から感光体ドラム10までの光路長をyb、原
稿台2から感光体ドラム10までの全光路長をycとする
と、光学式は次のように表わされる。
1/f=1/ya+1/yb また、倍率Kは K=yb/ya で表わされる。変倍用レンズブロック8の焦点距離fは
一定であるから、変倍時に焦点を合せるためには全光路
長ycを変化させるばかりではなく、yaまたはybを変化し
なくてはならないことがわかる。このya、ybは変倍用レ
ンズブロック8をy方向に移動することにより、変化さ
せることができる。また、全光路長ycは前記第2キャリ
ッジ412を移動してミラー6、7の位置を変えることに
より変化させることができる。
一方、第10図(b)に示す如く、原稿台2、変倍用レン
ズブロック8、感光体ドラム10の各距離を一定とし、変
倍用レンズブロック8をモータ67によってx方向に例え
ば距離x1だけ移動すると、感光体ドラム10上の像は次式
で示される距離x2だけ移動される。
x2=x1×yb/ya また、等倍複写の場合は x2=2x1 となる。このように、変倍用レンズブロック8のx方向
の移動により、複写画像の中心を移動することができ
る。
第11図は全体的な制御回路を示すものであり、メインプ
ロセッサ群71と第1,第2サブプロセッサ群72,73とを主
体に構成される。前記メインプロセッサ群71は、操作パ
ネル30および各種スイッチやセンサ、例えば前記カセッ
トサイズ検知スイッチ601,602などの入力機器75からの
入力を検知し、前記各種帯電器を駆動する高圧トランス
76、前記除電ランプ28、前記クリーナ27のブレードソレ
ノイド27a、前記定着ローラ対23のヒータ23a、前記露光
ランプ4、および前記各モータ31〜40,38などを制御し
て、前述の複写動作を行なうとともに、前記モータ67を
制御して後述する原稿のセット基準に対応した原稿画像
の移動動作を行なうものである。
前記モータ31〜40,67のうち、モータ35,37,40および現
像器12にトナーを供給するトナー用モータ77は、モータ
ドライバ78を介してメインプロセッサ群71で制御され、
モータ31〜34および67は、パルスモータドライバ79を介
して第1サブプロセッサ群72で制御され、モータ36,39,
38は、パルスモータドライバ80を介して第2サブプロセ
ッサ群73で制御される。また、露光ランプ4はランプレ
ギュレータ81を介してメインプロセッサ群71で制御さ
れ、ヒータ23aはヒータ制御部82を介してメインプロセ
ッサ群71で制御される。そして、メインプロセッサ群71
から第1,第2サブプロセッサ群72,73へは各モータの駆
動、停止指令が送られ、第1,第2サブプロセッサ群72,7
3からメインプロセッサ群71へは各モータの駆動、停止
状態を示すステータス信号が送られる。また、第1サブ
プロセッサ群72には、モータ31〜34、67の各初期位置を
検出する位置センサ83からの位置情報が入力されてい
る。
第12図はメインプロセッサ群71の構成例を示すものであ
る。即ち、91はワンチップマイクロコンピュータ(以後
単にマイコンと略称する)であり、入出力ポート92を介
して図示しない操作パネルのキー入力検知および各種表
示制御などを行なう。また、マイコン91は入出力ポート
93〜96によって拡張されている。そして、入出力ポート
93には高圧トランス76、モータドライバ78、ランプレギ
ュレータ81およびそ他の出力などが接続され、入出力ポ
ート94には用紙サイズを検知するサイズスイッチおよび
その他入力が接続され、入出力ポート95には複写条件設
定スイッチおよびその他入力などが接続される。尚、入
出力ポート96はオプション用である。
第13図は第1サブプロセッサ群72の構成例を示すもので
ある。即ち、101はマイコンであり、メインプロセッサ
群71と接続されている。102はパルスモータの相切換間
隔時間制御用のプログラマブル・インターバル・タイマ
であり、マイコン101から設定値がセットされることに
より、それに基づいてカウントし、カウントアウトする
と終了パルスをマイコン101の割込みラインに出力す
る。前記タイマ102には基準クロックパルスが入力され
ている。また、マイコン101には、前記位置センサ83か
らの位置情報が入力されるとともに、入出力ポート10
3、104が接続されている。そして、前記入出力ポート10
4には、前記パルスモータドライバ79を介してモータ31
〜34、67が接続されている。尚、前記入出力ポート103
は、各パルスモータのステータス信号をメインプロセッ
サ群71へ出力する場合などに使用される。
第14図は第2サブプロセッサ群73の構成を示すものであ
る。即ち、111はマイコンであり、メインプロセッサ群7
1と接続されている。112はパルスモータの相切換間隔時
間制御用のプログラマブル・インターバル・タイマであ
り、マイコン111から設定値がセットされることによ
り、それに基づいてカウントし、カウントアウトすると
終了パルスを出力する。この終了パルスはラッチ回路11
3にラッチされ、その出力はマイコン111の割込みライン
と入出力ポート入力ラインに供給される。また、マイコ
ン111には入出力ポート114が接続されており、この入出
力ポート114には前記パルスモータドライバ80を介して
モータ36、38、39が接続されている。
第15図はパルスモータの制御回路を示すものであり、入
出力ポート121(第13図、第14図の入出力ポート104、11
4に相当)にはパルスモータドライバ122(第11図のパル
スモータドライバ79、80に相当)が接続され、このパル
スモータドライバ122にパルスモータ123(前記パルスモ
ータ31〜34、36、38、39、67に相当)に各巻線A、B、
、が接続されている。
第16図はパルスモータの速度制御方法を示すもので。同
図(a)はパルスモータの速度曲線であり、同図(b)
は相切換間隔を示している。この図から明らかなよう
に、始めは相切換間隔が長く、徐徐に短くし、やがて等
間隔になり、再び徐徐に長くなり停止する。即ち、これ
はパルスモータのスルーアップおよびスルーダウンを示
し、始めは自起動領域から立上がり、高速領域で使用
し、やがて立ち下がることである。尚、t1、t2…txは相
切換間隔の時間を示す。
次に、この発明の要旨について説明する。
この発明では、選択された給紙カセットに収容されてい
る用紙が給紙セットの中央基準か、片側基準かを前記カ
セットサイズ検知スイッチ601、602の出力信号によって
判別し、この判別結果に応じて原稿のセット基準を原稿
台2の固定スケール2x中央部、あるいは固定スケール2x
の片側というように選択可能とし、しかも、前記判別結
果に応じて変倍用レンズブロック8を感光体ドラムに沿
って移動することにより、感光体ドラムに対する原稿画
像の形成位置を移動するようになっている。
第17図は、給紙カセットに収容される用紙の収容基準を
示すものである。同図(a)において、用紙Pは給紙カ
セット13aの中央部を基準として収容されており、同図
(b)においては、給紙カセット13bの片側を基準とし
てセットされている。これら給紙カセット13a、13bに収
容されている用紙のサイズおよび収容基準は、給紙カセ
ットの側面に設けられた複数の突起からなる識別部13c
のコードにより設定され、このコードは給紙カセットを
複写機本体1に装着した場合、前述したカセットサイズ
検知スイッチ601、602によって検知されるようになって
いる。
上記構成において、動作について説明する。前記操作パ
ネル30のカセット選択キー304を操作して上段あるいは
下段の給紙カセットを選択すると、選択されている給紙
カセットに対応するカセットサイズ検知スイッチによっ
て前記識別部13cが検出される。前記メインプロセッサ
群71において、この検出された識別部13cの内容が判別
され、選択されている給紙カセットの用紙収容基準が中
央基準であると判別された場合、前記操作パネル30の発
光表示素子30aが点灯される。これにより、操作者は原
稿のセット基準が中央基準であることを認識することが
できる。このように原稿のセット基準、および用紙の収
容基準が中央である場合においては、原稿Gの中心と供
給される用紙Pの中心が一致する。このため、前記変倍
用レンズブロック8は設定された複写倍率に応じて、第
1図(a)に示す如く、等倍位置Maより縮小倍率方向M
b、拡大倍率方向Mc(図示矢印y方向)のみに移動さ
れ、x方向には移動されない。
一方、前記カセットサイズ検知スイッチによって検知さ
れた給紙カセットの収容基準が片側基準の場合、前記操
作パネル30の発光表示素子30aが消灯され、発光表示素
子30bが点灯される。このため、操作者は固定スケール2
xの片側を基準として原稿をセットするものと認識する
ことができる。このように原稿のセット基準、および用
紙の収容基準が共に片側基準である場合、第1図(b)
に示す如く、複写倍率が等倍あるいは縮小、拡大であつ
ても原稿の中心と用紙Pの中心が一致しない。このた
め、前記変倍用レンズブロック8は前記倍率設定キー30
6によって設定された複写倍率、および前記カセットサ
イズ検知スイッチによって検知された用紙のサイズに応
じてx方向、y方向に移動される。
即ち、原稿のセット基準および用紙の収容基準が片側の
場合、変倍用レンズブロック8の移動量は、次のように
して求められる。第2図に示す如く、原稿台2の中央部
から固定スケール2xの一端部までの距離、および原稿台
2(像担持体10)の中央から用紙の収容基準までの距離
をそれぞれx▲▼、設定された倍率に応じた変倍用
レンズブロック8の移動距離をy、等倍時における変倍
用レンズブロック8(実線で示す)と、所定の複写倍率
における変倍用レンズブロック8(点線で示す)の各中
心を結ぶ線と、前記実線で示す変倍用レンズブロック8
の光軸とのなす角度をθ、点線で示す変倍用レンズブロ
ック8と原稿台2、像担持体10との距離をそれぞれa、
bとすると、これらの関係は、 2x0/(a+b)=(x0−y tanθ)/b となる。変倍用レンズブロック8の焦点距離fは、 1/a+1/b=1/f であるから、これらより x=(2f−a)x0/a なる関係が得られる。変倍率Kを K=b/a とすると、 x=F(K、x0、f) なる関係式で表わされる。ここで、x0、fは複写機によ
って決まる定数であるから上式は、 x=F(K) と変形される。この関係に基づいて前記パルスモータ67
を駆動し、変倍用レンズブロック8を移動すれば、原稿
の画像を用紙の中央に形成することができる。この変倍
用レンズブロック8の駆動方法としては、その都度上記
関係式を解いても良いが、x=F(K)なるデータを例
えばROMに記憶しておき、このデータを設定された変倍
率に応じて読みだし、このデータに応じて前記パルスモ
ータ67を駆動するようにしてもよい。
上記実施例によれば、給紙カセットに収容されている用
紙の収容基準に応じて原稿のセット基準を変更可能とし
ている。したがって、給紙カセットの装着、あるいはカ
セット選択スイッチによる給紙カセットの選択により、
操作者が任意に原稿のセット基準を選択することが可能
であるため、使い慣れたセット基準で複写することがで
き、複写ミスを防止することが可能である。
また、給紙カセットに収容された用紙の収容基準をカセ
ットサイズ検知スイッチにより自動的に検知し、原稿の
セット基準を表示する発光表示素子30a、あるいは30bを
点灯するとともに、収容されている用紙に応じて変倍用
レンズブロック8を移動するようにしている。したがっ
て、用紙の収容基準が変わった場合にいおても、それに
応じてセットされた原稿の画像を用紙の中央に複写する
ことが可能である。
尚、上記実施例では、給紙カセットに収容された用紙の
収容基準に応じて変倍用レンズブロック8を駆動した
が、これに限らず、例えば操作パネル30に第3図に示す
如く、原稿のセット基準を選択する選択キー30c、30dを
設け、この選択キー30c、30dの操作状態と前記カセット
サイズ検知イスッチ601、602の検出出力に応じて変倍用
レンズブロック8を駆動することも可能である。
その他、この発明の要旨を変えない範囲において種々変
形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上、詳述したようにこの発明によれば、原稿のセット
を慣れた基準で行なうことができ、複写ミスを防止する
ことが可能な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる画像形成装置の一実施例を示
すものであり、用紙の収容基準と原稿のセット基準の関
係を示す一部切除した要部のみの平面図、第2図はレン
ズの移動状態を説明するために示す概略構成図、第3図
はこの発明の他の実施例を示すものであり、操作パネル
の構成を示す平面図、第4図、第5図は画像形成装置の
構成を示すものであり、第4図は外観斜視図、第5図は
側断面図、第6図は操作パネルの構成を示す平面図、第
7図は駆動部の構成を示す斜視図、第8図は光学系の駆
動機構を概略的に示す斜視図、第9図は変倍用レンズブ
ロックの構成を示すものであり、要部のみを示す斜視
図、第10図は変倍用レンズブロックの動作と形成される
画像の関係を示す図、第11図は全体的な制御回路を示す
構成図、第12図はメインプロセッサ群の構成図、第13図
は第1サブプロセッサ群の構成図、第14図は第2サブプ
ロセッサ群の構成図、第15はパルスモータの制御回路を
示す概略構成図、第16図はパルスモータの速度制御方法
を説明するために示す図、第17図は給紙カセットに収容
される用紙の収容基準を示す要部の斜視図である。 1……本体、2……原稿台、2x、2y……固定スケール、
8……変倍用レンズブロック、10……感光体ドラム、30
……操作パネル、30a、30b……発光表示素子、601、602
……カセットサイズ検知スイッチ、71……メインプロセ
ッサ群。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台上に載置されて原稿の画像を像担持
    体上に形成し、この像担持体上に形成された画像を用紙
    に転写することによって前記原稿の画像を用紙上に形成
    する画像形成装置において、 前記原稿台上に載置された原稿に対して光を照射しつつ
    走査する露光走査手段と、 前記原稿台上に設けられ、前記露光走査手段の走査方向
    に直交する方向における原稿の中心と前記原稿台の中心
    とが一致する中央基準で原稿を位置合わせするための第
    1の基準と、 前記原稿台上に設けられ、前記露光走査手段の走査方向
    に直交する方向における原稿の一方の端部と前記原稿台
    の一方の端部とが一致する片側基準で原稿を位置合わせ
    するための第2の基準と、 前記露光走査手段によって照射され、前記原稿により反
    対された反射光を前記像担持体へ導くための光路を形成
    する光学系と、 この光学系により形成された光路の途中に設けられ、前
    記像担持体上に前記原稿の画像を結像するためのレンズ
    手段と、 複数枚の用紙を収納する給紙カセットであって、前記露
    光走査手段の走査方向に直交する方向における用紙の中
    央と前記給紙カセットの中央とが一致する中央基準で用
    紙を収納する第1の給紙カセットと、 複数枚の用紙を収納する給紙カセットであって、前記露
    光走査手段の走査方向に直交する方向における用紙の一
    方の端部と前記給紙カセットの一方が端部とが一致する
    片側基準で用紙を収納する第2の給紙カセットと、 前記第1及び第2の給紙カセットのうちいずれか一方の
    給紙カセットを選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された前記第1もしくは第2
    の給紙カセットに収納されている用紙が中央基準である
    か片側基準であるかを検知する検知手段と、 この検知手段の検知結果に応じて、前記選択手段によっ
    て選択された給紙カセットが前記第1の給紙カセットで
    あった場合、前記第1の基準に沿って原稿を前記原稿台
    上に載置するように利用者に対して報知するとともに、
    前記選択手段によって選択された給紙カセットが前記第
    2の給紙カセットであった場合、前記第2の基準に沿っ
    て原稿を前記原稿台上に載置するように利用者に対して
    報知する報知手段と、 前記検知手段の検知結果に応じて、前記像担持体上に形
    成される前記原稿の画像を前記露光走査手段の走査方向
    に直交する方向に移動するように、前記レンズ手段を前
    記露光走査手段の走査方向と直交する方向に移動する移
    動手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
JP60189240A 1985-08-28 1985-08-28 画像形成装置 Expired - Lifetime JPH0711675B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561955A (en) * 1979-06-20 1981-01-10 Canon Inc Copying machine capable of registering
JPS57200053A (en) * 1981-06-03 1982-12-08 Ricoh Co Ltd Electrophotographic copier

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