JPH07116759A - 渦巻形伝熱管体の製作方法 - Google Patents

渦巻形伝熱管体の製作方法

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JPH07116759A
JPH07116759A JP5268550A JP26855093A JPH07116759A JP H07116759 A JPH07116759 A JP H07116759A JP 5268550 A JP5268550 A JP 5268550A JP 26855093 A JP26855093 A JP 26855093A JP H07116759 A JPH07116759 A JP H07116759A
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裕司 唐土
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/04Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being spirally coiled

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数本の伝熱管を高精度且つ同一の渦巻形状
に効率良く容易に成形し得る渦巻形伝熱管体の製作方法
を提供する。 【構成】 横列する複数本の金属製伝熱管11と縦方向
厚さを伝熱管径より大きくした金属棒材からなる二本の
ダミー管12とを、ダミー管12を伝熱管群の両側に配
して、溶接により分離不能に連結し、これら伝熱管11
及びダミー管12からなる横列管群10を、ダミー管1
2のみが成形ドラム31の周面36に接触し且つ渦巻状
に密着重合せしめられる状態に、ドラム周面36に順次
巻き付けていくようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、渦巻管式熱交換器の伝
熱部を構成する渦巻形伝熱管体の製作方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】渦巻管式熱交換器にあっては、伝熱部が
渦巻形伝熱管体つまり密接状に横列する複数本の渦巻形
伝熱管で構成されており、第1流体を伝熱管群の渦巻層
間に形成された渦巻状の流体通路内を流動させると共
に、第1流体と温度差を有する第2流体を各伝熱管内を
流動させることによって、両流体間における熱交換,熱
回収が行われるようになっている。
【0003】而して、かかる渦巻形伝熱管体は、一般
に、複数本の銅製伝熱管を一本づつ人為的に渦巻形状に
成形した上、これらを密接横列状に束ねるようにしてい
るのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような製
作方法によっては、伝熱管を一定ピッチの渦巻形状に正
確に成形することが困難である上、伝熱管を一本づつ成
形するため、製作効率が頗る悪いことは勿論、同一形状
の渦巻形伝熱管を得ることが極めて困難である。その結
果、複数本の伝熱管を束ねてケーシング内に配置させた
場合、伝熱管群に沿って形成される流体通路の断面形状
が一定となり難い。そのため、従来方法によって製作さ
れた渦巻形伝熱管体を伝熱部として組み込んだ熱交換器
にあっては、流体が円滑に流動せず、所定の熱交換器機
能を期待し得ない。また、成形後に渦巻形伝熱管の形状
を修正するようにした場合には、更に製作効率が低下す
ることになり、しかも、修正時に伝熱管がいびつに変形
したりする虞れがある。何れにしても、従来方法によっ
ては、流体通路の断面形状を一定とした高精度の渦巻形
伝熱管を効率よく製作することができない。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、複数本の伝熱管を高精度且つ同一の渦巻形状に
効率良く容易に成形し得る渦巻形伝熱管体の製作方法を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の渦巻形伝熱管体の製作方法は、横列する複数本の金
属製伝熱管と縦方向厚さを伝熱管径より大きくした金属
棒材からなる少なくとも二本のダミー管とを、二本のダ
ミー管を伝熱管群の両側に配して、溶接により分離不能
に連結し、これら伝熱管及びダミー管からなる横列管群
を、ダミー管のみが成形ドラムの周面に接触し且つ渦巻
状に密着重合せしめられる状態に、ドラム周面に順次巻
き付けていくようにすることを提案するものである。
【0007】かかる製作方法にあっては、伝熱管及びダ
ミー管をステンレス鋼製のものとしておくのがよく、各
伝熱管とこれに隣接する伝熱管又はダミー管とをスポッ
ト溶接により連結しておくことが好ましい。
【0008】また、成形ドラムを筒状体であって、その
周面が始端部と終端部との間に横列管群の縦方向厚さに
相当する段差を有するような渦巻形状面に形成されてお
り且つこの渦巻状周面の始端部と終端部との間にドラム
内へと貫通して横列管群の先端部分を挿通係合させうる
軸線方向の係合溝が形成されたものに構成しておくこと
が好ましい。かかる成形ドラムを使用する場合にあって
は、横列管群を、その先端部分を係合溝に係合固定させ
た上で、ドラム周面に巻き付けるようにすることが好ま
しい。また、成形ドラムを回転させることによって、横
列管群をドラム周面に巻き付けるようにすることが好ま
しい。さらに、横列管群の先端部にヘッダ管を連通状に
溶着して、このヘッダ管をドラム内に挿入させると共に
横列管群の先端部分を係合溝に係合させた上で、横列管
群をドラム周面に巻き付けるようにすることが好まし
い。
【0009】また、各ダミー管を、伝熱管と略同一径の
丸棒材からなるダミー管部分と角棒材からなる通路形成
部分とに分離構成し、ダミー管部分を伝熱管の横列面上
に位置させた状態で伝熱管に溶着連結すると共に、通路
形成部分を横列管群の先端側においてのみ溶着させた
上、横列管群を、各通路形成部分がドラム周面に接触し
且つダミー管部分上に渦巻状に密着重合せしめられる状
態に、ドラム周面に巻き付けていくようにすることが好
ましい。
【0010】
【作用】横列管群をドラム周面に巻き付けていくことに
よって、すべての伝熱管が同時に同一の渦巻形状に成形
されることになる。
【0011】このとき、ダミー管の縦方向厚さつまり伝
熱管の並列方向に直交する方向の厚さが伝熱管径より大
きいことから、ドラム周面への巻き付け時に横列管群に
作用するドラム周面からの押圧力及び渦巻層間の押圧力
は、ダミー管についてのみ作用し、伝熱管については作
用しない。すなわち、伝熱管群は、ドラム周面との間及
び渦巻層間にダミー管の縦方向厚さと伝熱管径との差に
相当する寸法の隙間を有した状態で、巻き付けられてい
くことになる。したがって、伝熱管が変形し易い薄肉管
であっても、ドラム周面への巻き付けによって凹んだり
することがなく、複数本の伝熱管を一括して良好且つ同
一の渦巻形状に成形することができる。
【0012】しかも、伝熱管群の渦巻層間に形成される
渦巻状の隙間つまり流体通路の断面形状は、上記した如
くダミー管の縦方向厚さによって決定され、変化するこ
とがない。つまり、断面形状が一定の流体通路を形成す
ることができる。この流体通路の断面形状は、成形後
も、少なくとも伝熱管群の両側に位置するダミー管の渦
巻層によって保持されることになる。
【0013】ところで、多管円筒式熱交換器において
は、伝熱管として耐食性に富むステンレス鋼管が使用さ
れる場合が多いが、従来の渦巻管式熱交換器にあって
は、伝熱管を渦巻形状に成形しておく必要上、成形性に
富む銅管が使用されている。したがって、腐食性流体を
扱うような場合には、銅管が耐食性に劣るため、渦巻管
式熱交換器は使用し難い。
【0014】しかし、本発明の方法によれば、上記した
如く、伝熱管が変形し易い薄肉管であっても良好に渦巻
形状となしうるから、伝熱管として薄肉のステンレス鋼
管を使用することができる。したがって、銅製伝熱管を
使用した従来の渦巻管式熱交換器に比して、極めて広範
な用途に供しうる渦巻管式熱交換器を提供することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の方法を図1〜図7に示す実施
例に基づいて具体的に説明する。
【0016】まず、図3に示す如く、横列する複数本の
金属製伝熱管11…と縦方向厚さH(図5参照)を伝熱
管径Dより大きくした金属棒材からなる二本のダミー管
12,12とを、ダミー管12,12を伝熱管群11…
の両側に配して、溶接により分離不能に連結すると共に
(同図(A))、これら伝熱管11…とダミー管12,
12とからなる横列管群10の先端部を第1ヘッダ管2
3に連通状に溶着する(同図(B))。
【0017】ところで、伝熱管11は外径6.35mm
の薄肉ステンレス鋼管であり、ダミー管12はステンレ
ス鋼製のものであって、伝熱管径Dと略同一径(6m
m)の断面一様の丸棒材からなるダミー管部分12aと
断面一様の角棒材(5mm×5mm)からなる通路形成
部分12bとに分離構成されている。伝熱管11…とダ
ミー管部分12a,12aとは同一平面上に密接状に横
列配置されており、各ダミー管部分12aとこれに隣接
する伝熱管11との間及び隣接する伝熱管11,11間
は、夫々、軸線方向において所定間隔毎にスポット溶接
することによって連結されている。各通路形成部分12
bは、ダミー管部分12aの下面に添接させた状態で、
横列管群10の先端側においてのみダミー管部分12a
ないし第1ヘッダ管23の周面に溶着されている。な
お、通路形成部分12b,12bを除く横列管群10の
先端部は、ヘッダ管23に穿設した長孔23aに嵌合さ
せた状態で溶着されている(図3参照)。
【0018】次に、横列管群10の先端部分を成形ドラ
ム30に取外可能に取付ける(図1(A))。
【0019】すなわち、成形ドラム30は、図4に示す
如く、筒状の本体部31と、本体部31の一端部に一体
形成された円板状の第1ガイド32と、第1ガイド32
に一体形成されたチャッキング部33と、本体部31を
貫通して第1ガイド32に固着されており、端面中心部
にセンター穴34aを設けた取付軸34と、ヘッダ管2
3及び取付軸34の挿通孔35a,35bを穿設した円
板状の第2ガイド35と、を具備してなり、適宜の回転
機器(図示せず)にチャッキング部33を取付け、且つ
センター穴34aをローリングセンター等でチャッキン
グ部33方向、即ち取付軸34の軸心方向に推圧保持す
ることによって、取付軸34を中心として一定方向に回
転せしめられるようになっている。また、本体部31の
周面36は、始端部36aと終端部36bとの間に横列
管群10の縦方向厚さHに相当する段差を有するような
渦巻形状面に形成されており、渦巻状周面36の始端部
36aと終端部36aと間には、本体部31内に貫通し
て横列管群10の先端部分10aを挿通係合させうる軸
線方向の係合溝37が形成されている。なお、ドラム周
面36の渦巻形状は始端部36aから終端部36bへと
漸次半径が拡大するようなものとされている。また、チ
ャッキング部33及び取付軸34の軸線は一致してお
り、ドラム周面36を構成する渦巻の略中心を通過す
る。
【0020】したがって、横列管群10のドラム30へ
の取付けは、図1(A)及び図4に示す如く、横列管群
10の先端部分を係合溝37に挿通係合させると共に第
1ヘッダ管23を本体部31内に挿入した上、第2ガイ
ド35の挿通孔35a,35bにヘッダ管23及び取付
軸34の端部を挿通させると共に取付軸34にナット3
8を螺着させて、第2ガイド35を本体部31に取付け
ることによって、容易に行うことができる。このとき、
通路形成部分12b,12bがドラム周面36の始端部
36aに対向するように、横列管群10を係合溝37に
挿通させておく(図1(A)参照)。なお、横列管群1
0は両ガイド32,35間に位置されるが、このガイド
32,35の間隔は横列管群10の横幅に略一致させて
ある。また、第1ガイド32には、図示していないが、
第2ガイド35の挿通孔35aに対応するヘッダ管23
の挿通孔が形成されていて、ヘッダ管23の両端部をガ
イド32,35の挿通孔に挿通させることによって、ヘ
ッダ管23を取付軸34と平行状態で固定保持しうるよ
うに工夫されている。
【0021】次に、図1及び図2に示す如く、成形ドラ
ム30を上記回転機器によりドラム周面36の反渦巻方
向つまり始端部36a方向(A方向)に回転させて、横
列管群10を、ドラム30の近傍位置に設けたガイドロ
ーラ39によりドラム30回りの公転を阻止しつつ、ド
ラム周面36にその始端部36aから終端部36bへと
漸次巻き付けていく。
【0022】すなわち、成形ドラム30の回転に伴っ
て、横列管群10は、まずドラム周面36の始端部36
aで折曲された上(1図(B))、始端部36aから終
端部36bへとドラム周面36に沿って湾曲されていく
(同図(C))。このとき、各ダミー管12を構成する
ダミー管部分12aと通路形成部分12bとは、通路形
成部分12bがドラム周面36に圧接しつつ、ドラム周
面36からの押圧力を直接受けて、密着した状態でドラ
ム周面36に沿って湾曲されていくことになり、一方、
伝熱管群11…は、ドラム周面36との間に通路形成部
分12bの厚みに相当する隙間14が存在することか
ら、ドラム周面36からの押圧力を直接受けることがな
い(図1(C),図5参照)。しかし、伝熱管11…は
相互に溶着連結されており且つその伝熱管群11…の両
側にダミー管部分12a,12aが溶着連結されている
ことから、伝熱管群11…は、ダミー管部分12a,1
2aの湾曲に伴って、これと同一形状に湾曲変形せしめ
られることになる。したがって、ドラム周面36からの
押圧力によって、各伝熱管11…が凹んだりすることが
ない。なお、各ダミー管12はダミー管部分12aと通
路形成部分12bとに分離構成されているが、ダミー管
部分12aのみが伝熱管群11…に連結されていること
及び通路形成部分12bは巻き始め部分においてのみダ
ミー管部分12aに連結されているにすぎないことか
ら、両部分12a,12b間に生じる曲率半径差により
伝熱管群11がいびつに変形されるようなことがない。
【0023】更に、成形ドラム30の回転に伴って、横
列管群10は、各ダミー管12が渦巻状に密着重合され
ながら、ドラム周面36の回りに渦巻状に湾曲されてい
く(図2(D))。このとき、各ダミー管12を構成す
るダミー管部分12aと通路形成部分12bとは、通路
形成部分12bが既に湾曲されたダミー管部分12a上
に圧接しつつ、渦巻状に湾曲されていくことになるが、
各伝熱管11は、既に湾曲された伝熱管11との間に通
路形成部分12bの厚みに相当する隙間15を形成しつ
つ、ダミー管部分12a,12aと同一形態で渦巻状に
湾曲されていくことになる(図5参照)。したがって、
各ダミー管12については渦巻層間に押圧力が相互に作
用するが、各伝熱管11については渦巻層間に相互押圧
力は全く作用せず、伝熱管11が凹んだりする虞れはな
い。
【0024】そして、横列管群10の基端部がガイドロ
ーラ39の位置に至った時点で、成形ドラム30の回転
を停止させることによって、横列管群10が完全な渦巻
形状に成形されるのである(図2(E))。
【0025】かくして得られた渦巻状の横列管群つまり
渦巻形伝熱管体10´は、第2ガイド35を取り外すこ
とによって、成形ドラム31から容易に取り外すことが
できる。
【0026】而して、この渦巻形伝熱管体10´は、図
6及び図7に示す如く、その基端部に第2ヘッダ管24
を連通状に溶着させた上、ケーシング21内にその両側
壁面21a,21a間に挟圧させた状態で組み込むこと
によって、渦巻管式熱交換器20の伝熱部として完成さ
れる。
【0027】かかる伝熱部を有する渦巻管式熱交換器2
0にあっては、図6及び図7に示す如く、渦巻形伝熱管
体10´の内周側領域25aと外周側領域25bとが伝
熱管群11…の渦巻層間に形成された渦巻状の流体通路
15を介して連通されると共に、各領域25a,25b
にはケーシング21に設けた給排管26,27が開口さ
れていて、第1流体28を供給管26から内周側領域2
5aに流入させ、且つ第1流体28と温度差を有する第
2流体29を第2ヘッダ管24から伝熱管11…に流入
させることによって、両流体28,29間における熱交
換,熱回収が効果的に行われる。
【0028】すなわち、第1流体28は、内周側領域2
5aから流体通路15を通って外周側領域25bに至
り、排出管27からケーシング21外へと排出される。
このとき、流体通路15の両側が渦巻状に密接重合され
たダミー管12,12によって完全に閉塞されているか
ら、第1流体28が渦巻形伝熱管体10´とケーシング
壁面21a,21aとの間に漏洩するようなことがな
い。つまり、ダミー管12の存在は、熱交換器機能を妨
げず、寧ろ向上させることになる。また、流体通路15
は通路形成部分12b,12bによって一定の断面形状
に保持されるから、渦巻層間に第1流体28の流動を阻
害するスペーサ等を介在させておく必要がなく、第1流
体28が伝熱管11…に沿って円滑に流動されることに
なる。一方、第2流体29は、第2ヘッダ管24から伝
熱管11…に流入し、伝熱管11…を通って第1ヘッダ
管23からケーシング21外へと排出される。このと
き、伝熱管11…は、上記した如く、凹んだりすること
なく同一の渦巻形状に成形されたものであるから、第2
流体29の各伝熱管11内での流動が同一条件で円滑に
行われることになる。したがって、伝熱管11…を介し
ての両流体28,29間の熱交換,熱回収が極めて良好
且つ効果的に行われる。しかも、伝熱管11がステンレ
ス鋼製のもので、銅管に比して耐食性に優れたものであ
るから、第1流体28又は第2流体29が腐食性流体で
ある場合にも、耐久性の点で問題になるようなことがな
い。さらに、ステンレス鋼管は銅管に比して薄肉のもの
としておくことができるから、厚肉の銅管を使用する場
合に比して、熱交換器20全体の軽量化を実現すること
ができる。
【0029】ところで、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲に
おいて適宜に改良・変更することができる。
【0030】例えば、上記実施例では、成形ドラム30
を回転させることによって横列管群10をドラム周面3
6に巻き取るようにしたが、横列管群10の全長が短く
て済む場合等にあっては、逆にドラム30を固定してお
き、横列管群10をドラム30回りに回動させて周面3
6に巻き付けていくようにすることも可能である。ま
た、上記実施例では、横列管群10の成形前に、一方の
ヘッダ管23を溶着しておくようにしたが、横列管群1
0の成形は、ヘッダ管23,24を取り付けない状態で
行うようにしても、また両ヘッダ管23,24を取り付
けた上で行うようにしてもよい。
【0031】また、伝熱管11…の本数が多い場合等に
あって、伝熱管群11…の両側にダミー管12,12を
設けただけでは、伝熱管群11…の一括した渦巻成形が
困難である場合や流体通路15の断面形状を一定に保持
しておくことが困難である場合には、図8に示す如く、
伝熱管群11…の中間部にも一本以上のダミー管12を
設けるようにしてもよい。さらに、各ダミー管12は、
上記した如く、ダミー管部分12aと通路形成部分12
bとに分離構成せず、図9に示す如く、一体構成として
もよい。勿論、ダミー管12の形状(特に、通路形成部
分12b又はこれに相当する部分の形状)は、所望する
流体通路15の断面形状に応じて任意に設定することが
できる。
【0032】また、本発明の方法は、上記した如く、伝
熱管11が薄肉のステンレス鋼管である場合に特に有利
な製作方法であるが、伝熱管11が冒頭で述べた銅管等
である場合にも、当然に適用することができる。伝熱管
11やダミー管12の形状(肉厚等),材質は、所望す
る渦巻形伝熱管体10´の形状や流体条件(温度,性状
等)に応じて適宜に選定することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明によれば、複数本の伝熱管を一括して同一の
渦巻形状に成形することができ、渦巻形伝熱管体の製作
を極めて効率よく行うことができる。しかも、伝熱管群
の渦巻層間に存在する渦巻状の流体通路を、ダミー管の
断面形状に応じた一定断面形状のものとすることがで
き、本発明によって製作された渦巻形伝熱管体を伝熱部
として使用することによって、流体が円滑に流動して極
めて良好な熱交換器機能を発揮しうる渦巻管式熱交換器
を提供することができる。さらに、伝熱管としてステン
レス鋼管を使用することが可能となり、渦巻管式熱交換
器の用途を大幅に拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦巻形伝熱管体の製作方法の一実
施例を示したもので、製作工程の前半部分を示す縦断側
面図である。
【図2】同製作工程の後半部分を示す縦断側面図であ
る。
【図3】横列管群を示す斜視図である。
【図4】成形ドラムを示す分解斜視図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明によって製作された渦巻形伝熱管体で伝
熱部を構成した渦巻管式熱交換器の一例を示す縦断正面
図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う縦断側面図である。
【図8】横列管群の変形例を示す図5相当の断面図であ
る。
【図9】横列管群の他の変形例を示す図5相当の断面図
である。
【符号の説明】 10…横列管群、10´…渦巻形状に成形された横列管
群(渦巻形伝熱管体)、11…伝熱管、12…ダミー
管、12a…ダミー管部分、12b…通路形成部分、1
4…伝熱管群とドラム周面との隙間、15…流体通路、
20…渦巻管式熱交換器、21…ケーシング、23…第
1ヘッダ管(横列管群の先端部が溶着されるヘッダ
管)、24…第2ヘッダ管、28…第1流体、29…第
2流体、30…成形ドラム、36…ドラム周面、36a
…渦巻状周面の始端部、36b…渦巻状周面の終端部、
37…係合溝、H…ダミー管の縦方向高さ、D…伝熱管
径。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横列する複数本の金属製伝熱管と縦方向
    厚さを伝熱管径より大きくした金属棒材からなる少なく
    とも二本のダミー管とを、二本のダミー管を伝熱管群の
    両側に配して、溶接により分離不能に連結し、これら伝
    熱管及びダミー管からなる横列管群を、ダミー管のみが
    成形ドラムの周面に接触し且つ渦巻状に密着重合せしめ
    られる状態に、ドラム周面に順次巻き付けていくように
    することを特徴とする、渦巻形伝熱管体の製作方法。
  2. 【請求項2】 伝熱管及びダミー管がステンレス鋼製の
    ものである、請求項1に記載する渦巻形伝熱管体の製作
    方法。
  3. 【請求項3】 各伝熱管とこれに隣接する伝熱管又はダ
    ミー管とがスポット溶接により連結されていることを特
    徴とする、請求項1又は請求項2に記載する渦巻形伝熱
    管体の製作方法。
  4. 【請求項4】 成形ドラムを筒状体であって、その周面
    が始端部と終端部との間に横列管群の縦方向厚さに相当
    する段差を有するような渦巻形状面に形成されており且
    つこの渦巻状周面の始端部と終端部との間にドラム内へ
    と貫通して横列管群の先端部分を挿通係合させうる軸線
    方向の係合溝が形成されたものに構成して、横列管群
    を、その先端部分を係合溝に係合固定させた上で、ドラ
    ム周面に巻き付けるようにしたことを特徴とする、請求
    項1、請求項2又は請求項3に記載する渦巻形伝熱管体
    の製作方法。
  5. 【請求項5】 成形ドラムを回転させることによって、
    横列管群をドラム周面に巻き付けるようにしたことを特
    徴とする、請求項4に記載する渦巻形伝熱管体の製作方
    法。
  6. 【請求項6】 横列管群の先端部にヘッダ管を連通状に
    溶着して、このヘッダ管をドラム内に挿入させると共に
    横列管群の先端部分を係合溝に係合させた上で、横列管
    群をドラム周面に巻き付けるようにしたことを特徴とす
    る、請求項4又は請求項5に記載する渦巻形伝熱管体の
    製作方法。
  7. 【請求項7】 各ダミー管を、伝熱管と略同一径の丸棒
    材からなるダミー管部分と角棒材からなる通路形成部分
    とに分離構成し、ダミー管部分を伝熱管の横列面上に位
    置させた状態で伝熱管に溶着連結すると共に、通路形成
    部分を横列管群の先端側においてのみ溶着させた上、横
    列管群を、各通路形成部分がドラム周面に接触し且つダ
    ミー管部分上に渦巻状に密着重合せしめられる状態に、
    ドラム周面に巻き付けていくようにすることを特徴とす
    る、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5又は請求項6に記載する渦巻形伝熱管体の製作方法。
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