JPH07116553A - 遠心分離機 - Google Patents
遠心分離機Info
- Publication number
- JPH07116553A JPH07116553A JP26240493A JP26240493A JPH07116553A JP H07116553 A JPH07116553 A JP H07116553A JP 26240493 A JP26240493 A JP 26240493A JP 26240493 A JP26240493 A JP 26240493A JP H07116553 A JPH07116553 A JP H07116553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- rotor
- temp
- correction value
- control
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、温度制御時の温度のずれを補
正する温度補正値を読み書き可能なメモリに記憶するよ
うにし、且つその温度補正値を用いた遠心分離機運転終
了後の温度制御誤差を求め、これを現在使用した温度補
正値に加算し新たな温度補正値を作成してメモリに更新
することである。 【構成】任意のロータ、設定温度、設定回転数、雰囲気
温度等の運転条件下における温度補正値をRAM12上
に運転条件に対応づけて記憶し、実際に任意の遠心分離
機据え付け場所において、任意のロータ、ロータ設定温
度、設定回転数、雰囲気温度の時の運転を行う。この時
運転条件に対応する温度補正値をRAM12より参照
し、これにロータ設定温度を加算し制御温度を求めロー
タ周囲温度検出装置5の検出温度が制御温度に近づくよ
うに冷却装置3を制御する。
正する温度補正値を読み書き可能なメモリに記憶するよ
うにし、且つその温度補正値を用いた遠心分離機運転終
了後の温度制御誤差を求め、これを現在使用した温度補
正値に加算し新たな温度補正値を作成してメモリに更新
することである。 【構成】任意のロータ、設定温度、設定回転数、雰囲気
温度等の運転条件下における温度補正値をRAM12上
に運転条件に対応づけて記憶し、実際に任意の遠心分離
機据え付け場所において、任意のロータ、ロータ設定温
度、設定回転数、雰囲気温度の時の運転を行う。この時
運転条件に対応する温度補正値をRAM12より参照
し、これにロータ設定温度を加算し制御温度を求めロー
タ周囲温度検出装置5の検出温度が制御温度に近づくよ
うに冷却装置3を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液、微生物、菌体、生
物細胞、化学物質等の分離試料及び分離試料を収納する
ロータの温度制御に関するものである。
物細胞、化学物質等の分離試料及び分離試料を収納する
ロータの温度制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遠心分離機の温度制御は、実公昭
63−185465号公報に示すようにチャンバ内に設
置された温度センサにより検出したロータ温度が、ロー
タ設定温度に近づくように冷却装置を制御した際に生ず
るロータ設定温度と実際のロータ温度との制御誤差を実
験により予め求めておき、その制御誤差より補正温度値
を算出してリードオンリメモリ(以下ROMと称す)に
任意条件毎に記憶しておき任意条件での運転を行う際、
対応する温度補正値を参照しロータ設定温度に加算して
制御温度を求め、温度検出装置で検出されるロータ温度
が制御温度に近づくように冷却装置を制御してロータ温
度を任意温度に制御していた。また制御温度誤差の大半
はロータ回転時の空気摩擦熱によるものであるため温度
補正値はロータ種類及びロータ回転数に対応づけて記憶
されていた。
63−185465号公報に示すようにチャンバ内に設
置された温度センサにより検出したロータ温度が、ロー
タ設定温度に近づくように冷却装置を制御した際に生ず
るロータ設定温度と実際のロータ温度との制御誤差を実
験により予め求めておき、その制御誤差より補正温度値
を算出してリードオンリメモリ(以下ROMと称す)に
任意条件毎に記憶しておき任意条件での運転を行う際、
対応する温度補正値を参照しロータ設定温度に加算して
制御温度を求め、温度検出装置で検出されるロータ温度
が制御温度に近づくように冷却装置を制御してロータ温
度を任意温度に制御していた。また制御温度誤差の大半
はロータ回転時の空気摩擦熱によるものであるため温度
補正値はロータ種類及びロータ回転数に対応づけて記憶
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては補
正値を決定する際、制御誤差に影響を与える回転数に対
応づけて補正値を求めているが、ロータ種類とロータ設
定回転数が同じでも、ロータ設定温度及び雰囲気温度が
変化すると、当初に決定した補正値を加算してもまた制
御誤差が発生してしまうので、同じロータ設定回転数で
ロータ設定温度及び雰囲気温度を変化させた場合の制御
誤差を求め、最も制御誤差の小さくなる温度補正値を決
定していく最適化作業を必要としていた。このため遠心
分離機で使用し得る任意ロータの全てについて行う必要
があり膨大な作業工数を要するという問題があった。し
かしながら、必ず見落としが発生し顧客の使用環境、運
転条件下では、ロータ設定回転数毎に決定した温度補正
値だけでは補いきれない誤差が発生し、しかも一度決定
しROMに書き込まれた温度補正値については修正がで
きないので、制御誤差発生時は顧客に新しい温度補正値
を書き込んだROMを提供しなければならず材料費、輸
送費、修理人員の人件費が必要となっていた。また、そ
の作業工数を費やし数十種類のロータに関して温度補正
値を決定した割には、顧客の所有するロータ及び運転条
件及び用途は少ない。
正値を決定する際、制御誤差に影響を与える回転数に対
応づけて補正値を求めているが、ロータ種類とロータ設
定回転数が同じでも、ロータ設定温度及び雰囲気温度が
変化すると、当初に決定した補正値を加算してもまた制
御誤差が発生してしまうので、同じロータ設定回転数で
ロータ設定温度及び雰囲気温度を変化させた場合の制御
誤差を求め、最も制御誤差の小さくなる温度補正値を決
定していく最適化作業を必要としていた。このため遠心
分離機で使用し得る任意ロータの全てについて行う必要
があり膨大な作業工数を要するという問題があった。し
かしながら、必ず見落としが発生し顧客の使用環境、運
転条件下では、ロータ設定回転数毎に決定した温度補正
値だけでは補いきれない誤差が発生し、しかも一度決定
しROMに書き込まれた温度補正値については修正がで
きないので、制御誤差発生時は顧客に新しい温度補正値
を書き込んだROMを提供しなければならず材料費、輸
送費、修理人員の人件費が必要となっていた。また、そ
の作業工数を費やし数十種類のロータに関して温度補正
値を決定した割には、顧客の所有するロータ及び運転条
件及び用途は少ない。
【0004】本発明の目的は、温度補正値の決定に要す
る作業工数を低減し、顧客の使用環境、運転条件下にお
いて最適の温度補正値が決定され、ロータ温度に対する
温度制御精度を向上することにある。
る作業工数を低減し、顧客の使用環境、運転条件下にお
いて最適の温度補正値が決定され、ロータ温度に対する
温度制御精度を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に任意ロータを任意のロータ設定回転数、ロータ設定温
度、雰囲気温度における運転を行う都度、運転停止後の
実際のロータ温度を検出し、ロータ設定温度との制御誤
差を現在まで用いていた温度補正値に加算し新たな温度
補正値としてロータ種類、ロータ設定回転数、ロータ設
定温度及び雰囲気温度と対応づけて記憶し、次回からの
同条件下で運転された場合に活用することにより達成さ
れる。
に任意ロータを任意のロータ設定回転数、ロータ設定温
度、雰囲気温度における運転を行う都度、運転停止後の
実際のロータ温度を検出し、ロータ設定温度との制御誤
差を現在まで用いていた温度補正値に加算し新たな温度
補正値としてロータ種類、ロータ設定回転数、ロータ設
定温度及び雰囲気温度と対応づけて記憶し、次回からの
同条件下で運転された場合に活用することにより達成さ
れる。
【0006】
【作用】任意のロータ、設定温度、設定回転数、雰囲気
温度等の運転条件下における温度補正値を記憶する場所
をRAM上に設ける。この記憶する場所には予め任意の
温度補正値が記憶されているものとする。実際に任意の
遠心分離機据え付け場所において任意のロータ、ロータ
設定温度、ロータ設定回転数、雰囲気温度の時の運転を
行う。この時の運転条件および雰囲気温度に対応する温
度補正値をRAMより参照し、ロータ設定温度を加算し
制御温度を求めロータ周囲温度検出装置の検出温度が制
御温度に近づくよう冷却装置を制御する。運転終了後、
ロータ温度検出装置をロータに接触させてロータ温度を
検出し、ロータ設定温度との制御誤差を前記温度補正値
に加算し新たな温度補正値として揮発性メモリであるラ
ンダムアクセスメモリ(以下RAMと称す)に更新して
次回からの同条件下における運転に活用する。
温度等の運転条件下における温度補正値を記憶する場所
をRAM上に設ける。この記憶する場所には予め任意の
温度補正値が記憶されているものとする。実際に任意の
遠心分離機据え付け場所において任意のロータ、ロータ
設定温度、ロータ設定回転数、雰囲気温度の時の運転を
行う。この時の運転条件および雰囲気温度に対応する温
度補正値をRAMより参照し、ロータ設定温度を加算し
制御温度を求めロータ周囲温度検出装置の検出温度が制
御温度に近づくよう冷却装置を制御する。運転終了後、
ロータ温度検出装置をロータに接触させてロータ温度を
検出し、ロータ設定温度との制御誤差を前記温度補正値
に加算し新たな温度補正値として揮発性メモリであるラ
ンダムアクセスメモリ(以下RAMと称す)に更新して
次回からの同条件下における運転に活用する。
【0007】
【実施例】図1は本発明になる遠心分離機を示す構成図
であり、遠心分離機を制御するCPU10はROM11
に記憶されているプログラム及び不揮発性データを参照
し各装置間の動作の指示やデータの通信を行う。以下、
図8に示すフローチャートに従い本考案の実施例を説明
する。ここで最初に温度補正値ΔTとして記憶されてい
る全てのデータは任意の値となっており、次に行われる
運転において温度制御誤差が発生しやすい状況にあるも
のとする。(ステップ81)操作部9によりロータ種
類、ロータ設定回転数、ロータ設定温度、運転時間を設
定し(ステップ82)、運転開始指示を出す。(ステッ
プ83)CPU10は操作部9の指示に従い回転検出装
置8で検出されるロータ回転数をCPU10に取り込
み、回転制御信号を駆動回路7へ出しチャンバ2の中に
納められたロータ1がロータ設定回転数になるように駆
動部6を制御し始める。(ステップ84)雰囲気温度検
出装置5により雰囲気温度TRを、またロータ周囲温度
検出装置4によりロータ周囲温度Trを検出しCPU1
0に取り込む。(ステップ85)運転条件と雰囲気温度
TRに従い、ROM11上に構成されたテーブルと運転
条件および雰囲気温度TRを検索手段としてROM11
上に構成されたテーブルを検索し、RAM12上の温度
補正テーブルより該当する温度補正値ΔTをCPU10
に取り込む。(ステップF86)ここで該当する温度補
正値ΔTの記憶場所を検索する方法について言及してお
く。図2は本考案において温度補正値ΔTを参照・書き
込みを行う為のテーブル構成図であり、ロータテーブル
21、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル2
3、雰囲気温度テーブル24はROM11上に設け、温
度補正テーブル25は温度補正値データを参照するだけ
でなく書き込みも可能なRAM12上に設けてある。ま
たロータテーブル21は単一のテーブルで構成されてい
るが、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル2
3、雰囲気温度テーブル24、温度補正テーブル25は
運転条件ごとに小テーブルに分けて構成されている。前
記のようなテーブル構成において、ロータテーブル21
に始まり、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル
23、雰囲気温度テーブル24、温度補正テーブル25
と運転条件に該当する小テーブルを選択していくことで
運転条件と雰囲気温度に対応した温度補正値ΔTを参照
したり、修正して新たに書き込むことができる。具体的
にロータ種類としてロータ1を用い、ロータ設定回転数
NS=1krpm,ロータ設定温度TS=10℃,雰囲
気温度TR=20℃の場合の温度補正値ΔTを求めるま
での過程を図3乃至図6を用いて説明する。
であり、遠心分離機を制御するCPU10はROM11
に記憶されているプログラム及び不揮発性データを参照
し各装置間の動作の指示やデータの通信を行う。以下、
図8に示すフローチャートに従い本考案の実施例を説明
する。ここで最初に温度補正値ΔTとして記憶されてい
る全てのデータは任意の値となっており、次に行われる
運転において温度制御誤差が発生しやすい状況にあるも
のとする。(ステップ81)操作部9によりロータ種
類、ロータ設定回転数、ロータ設定温度、運転時間を設
定し(ステップ82)、運転開始指示を出す。(ステッ
プ83)CPU10は操作部9の指示に従い回転検出装
置8で検出されるロータ回転数をCPU10に取り込
み、回転制御信号を駆動回路7へ出しチャンバ2の中に
納められたロータ1がロータ設定回転数になるように駆
動部6を制御し始める。(ステップ84)雰囲気温度検
出装置5により雰囲気温度TRを、またロータ周囲温度
検出装置4によりロータ周囲温度Trを検出しCPU1
0に取り込む。(ステップ85)運転条件と雰囲気温度
TRに従い、ROM11上に構成されたテーブルと運転
条件および雰囲気温度TRを検索手段としてROM11
上に構成されたテーブルを検索し、RAM12上の温度
補正テーブルより該当する温度補正値ΔTをCPU10
に取り込む。(ステップF86)ここで該当する温度補
正値ΔTの記憶場所を検索する方法について言及してお
く。図2は本考案において温度補正値ΔTを参照・書き
込みを行う為のテーブル構成図であり、ロータテーブル
21、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル2
3、雰囲気温度テーブル24はROM11上に設け、温
度補正テーブル25は温度補正値データを参照するだけ
でなく書き込みも可能なRAM12上に設けてある。ま
たロータテーブル21は単一のテーブルで構成されてい
るが、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル2
3、雰囲気温度テーブル24、温度補正テーブル25は
運転条件ごとに小テーブルに分けて構成されている。前
記のようなテーブル構成において、ロータテーブル21
に始まり、設定回転数テーブル22、設定温度テーブル
23、雰囲気温度テーブル24、温度補正テーブル25
と運転条件に該当する小テーブルを選択していくことで
運転条件と雰囲気温度に対応した温度補正値ΔTを参照
したり、修正して新たに書き込むことができる。具体的
にロータ種類としてロータ1を用い、ロータ設定回転数
NS=1krpm,ロータ設定温度TS=10℃,雰囲
気温度TR=20℃の場合の温度補正値ΔTを求めるま
での過程を図3乃至図6を用いて説明する。
【0008】図3はロータテーブル21と設定回転数テ
ーブル22の小テーブルの対応を示したもので、ロータ
1からロータiまでのロータが設定回転数小テーブル3
1から設定回転数小テーブル33に1対1で対応してい
る。従えば使用ロータがロータ1なので設定回転数小テ
ーブル31を選択することになる。図4はロータ種類に
よって選択された設定回転数小テーブル31と設定温度
テーブル23の小テーブルの対応を示したもので、NS
=0rpmに始まりNS≦NSHrpmまである各設定
回転数域が設定温度小テーブル41から設定温度小テー
ブル43に1対1で対応している。従えばロータ設定回
転数NS=1krpmなので設定温度小テーブル42が
選択される。図5はロータ設定回転数によって選択され
た設定温度小テーブル42と雰囲気温度テーブル24の
小テーブルの対応を示したものでTS≦TSL℃に始ま
りTS≦TSH℃まである各設定温度域が雰囲気温度小
テーブル51から雰囲気温度小テーブル53に1対1で
対応している。従えばロータ設定温度TS=10℃なの
で雰囲気温度小テーブルl52が選択される。図6は設
定温度によって選択された雰囲気温度小テーブル52と
温度補正テーブル25の小テーブルの対応を示したもの
で、TR≦TRL℃に始まりTR≦TRH℃まである雰
囲気温度域が温度補正小テーブル61から温度補正小テ
ーブル64に1対1で対応している。従えば、雰囲気温
度TR=20℃なので温度補正小テーブル63が選択さ
れ、温度補正値ΔT=ΔTn+1が得られる。
ーブル22の小テーブルの対応を示したもので、ロータ
1からロータiまでのロータが設定回転数小テーブル3
1から設定回転数小テーブル33に1対1で対応してい
る。従えば使用ロータがロータ1なので設定回転数小テ
ーブル31を選択することになる。図4はロータ種類に
よって選択された設定回転数小テーブル31と設定温度
テーブル23の小テーブルの対応を示したもので、NS
=0rpmに始まりNS≦NSHrpmまである各設定
回転数域が設定温度小テーブル41から設定温度小テー
ブル43に1対1で対応している。従えばロータ設定回
転数NS=1krpmなので設定温度小テーブル42が
選択される。図5はロータ設定回転数によって選択され
た設定温度小テーブル42と雰囲気温度テーブル24の
小テーブルの対応を示したものでTS≦TSL℃に始ま
りTS≦TSH℃まである各設定温度域が雰囲気温度小
テーブル51から雰囲気温度小テーブル53に1対1で
対応している。従えばロータ設定温度TS=10℃なの
で雰囲気温度小テーブルl52が選択される。図6は設
定温度によって選択された雰囲気温度小テーブル52と
温度補正テーブル25の小テーブルの対応を示したもの
で、TR≦TRL℃に始まりTR≦TRH℃まである雰
囲気温度域が温度補正小テーブル61から温度補正小テ
ーブル64に1対1で対応している。従えば、雰囲気温
度TR=20℃なので温度補正小テーブル63が選択さ
れ、温度補正値ΔT=ΔTn+1が得られる。
【0009】再び、図8に示すのフローチャートの続き
を説明する。CPU10にてロータ設定温度TSと前記
ΔTを加算して制御温度TC=TS+ΔTを計算し(ス
テップ87)、ロータ周囲温度検出装置4で検出したロ
ータ周囲温度Trが制御温度TCに近づくように冷却装
置3を制御し、ロータ温度Trotが設定温度TSに近
づくように制御する。(ステップH88)設定した運転
時間が経過したか(ステップ89)、あるいは操作部9
により運転停止指示が出された場合(ステップ90)C
PU10は、回転検出装置8で検出されるロータ回転数
をCPU10に取り込み、回転制御信号を駆動回路7へ
出し、チャンバ2の中に納められたロータ1の回転数が
減速し停止するように駆動部6を制御する。(ステップ
91)前記運転が終了してロータ回転数=0rpmにな
った時点で、作業者がロータ温度検出装置13をロータ
に接触させてロータ温度Trotを検出し、CPU10
に取り込む。(ステップ92) このようにして得たロータ温度Trotとロータ設定温
度TSと制御誤差α=TS−Trotを計算し(ステッ
プ93)、温度補正値ΔTと制御誤差αを加算し新たな
温度補正値ΔT=ΔT+αを計算する。(ステップ9
4)運転条件および運転中の雰囲気温度TRに対応する
RAM11上の記憶場所を前記検索手段によって記憶場
所を検索し、新たな温度補正値ΔTを記憶・更新する。
(ステップ95)以上、ステップ81からステップ95
を繰り返すことにより運転条件や雰囲気温度について最
適の温度補正値ΔTを最適値にし精度よい温度制御が可
能となる。図7は雰囲気温度小テーブル52と温度補正
テーブル25の小テーブルの対応を示したもので、温度
補正値小テーブルの構成が請求項1記載のものと異なっ
ている。請求項1記載のものでは、温度補正小テーブル
61から温度補正小テーブル64のそれぞれについて最
も新しい温度補正値ΔTしか記憶できなかったが、請求
項5では過去の同運転条件および雰囲気温度TRにおけ
る任意回数Z個まで記憶しておけるようにして、最新の
温度補正値ΔT1から過去Z回前の温度補正値ΔTZま
でのすべての合計の平均ΔTと設定温度TSを加算し制
御温度TC=TS+ΔTを求めるようにする。また運転
終了は平均ΔTと制御誤差αを加算し新たな温度補正値
ΔT1として小テーブルに更新し、Z番目の古い温度補
正値ΔTZは排除する。このように過去数回の温度補正
値の平均ΔTを制御に用いれば、雰囲気温度急変等の突
発的な原因で制御誤差αが急変し温度補正値を誤って計
算し、更に大きな制御誤差αを作りだすような不具合を
防止することができる。なお、請求項1乃至請求項4記
載では、ロータに関する温度情報を得るために、回転中
(運転中)はロータ周囲温度検出装置4を、運転終了後
はロータ温度検出装置13を用いており、特にロータ周
囲温度検出装置13をロータに接触させる作業は作業者
自信が行わなければならない。この点を改善したものが
請求項5記載のものである。図1においてロータ周囲温
度検出装置4をロータ輻射温度検出装置に置き換え、ロ
ータ周囲温度Trの検出を行わせる。(ステップ85)
更にロータ温度検出装置を削除し、ロータ停止後(運転
停止後)のロータ温度Trotの検出もロータ輻射温度
検出装置自動的に行う。(ステップ92)ロータ回転中
はロータの輻射温度を検出しているとはいえ誤差を含み
厳密なロータ温度Trotを計測することができない
が、遠心分離機運転終了後のロータ周囲温度Trとロー
タ温度Trotには誤差が小さくなりロータ輻射温度T
rをロータ温度Trotと見立てることができ、作業者
の手をわずらわせずに非接触に測定することができる。
なお、図1に示す構成において温度補正値ΔTを記憶す
る場所としてRAM12を用いているものの、変わりに
データを書き込み及び消去可能なEEPROMを使用し
ても前記と同じ機能を果たすことができる。
を説明する。CPU10にてロータ設定温度TSと前記
ΔTを加算して制御温度TC=TS+ΔTを計算し(ス
テップ87)、ロータ周囲温度検出装置4で検出したロ
ータ周囲温度Trが制御温度TCに近づくように冷却装
置3を制御し、ロータ温度Trotが設定温度TSに近
づくように制御する。(ステップH88)設定した運転
時間が経過したか(ステップ89)、あるいは操作部9
により運転停止指示が出された場合(ステップ90)C
PU10は、回転検出装置8で検出されるロータ回転数
をCPU10に取り込み、回転制御信号を駆動回路7へ
出し、チャンバ2の中に納められたロータ1の回転数が
減速し停止するように駆動部6を制御する。(ステップ
91)前記運転が終了してロータ回転数=0rpmにな
った時点で、作業者がロータ温度検出装置13をロータ
に接触させてロータ温度Trotを検出し、CPU10
に取り込む。(ステップ92) このようにして得たロータ温度Trotとロータ設定温
度TSと制御誤差α=TS−Trotを計算し(ステッ
プ93)、温度補正値ΔTと制御誤差αを加算し新たな
温度補正値ΔT=ΔT+αを計算する。(ステップ9
4)運転条件および運転中の雰囲気温度TRに対応する
RAM11上の記憶場所を前記検索手段によって記憶場
所を検索し、新たな温度補正値ΔTを記憶・更新する。
(ステップ95)以上、ステップ81からステップ95
を繰り返すことにより運転条件や雰囲気温度について最
適の温度補正値ΔTを最適値にし精度よい温度制御が可
能となる。図7は雰囲気温度小テーブル52と温度補正
テーブル25の小テーブルの対応を示したもので、温度
補正値小テーブルの構成が請求項1記載のものと異なっ
ている。請求項1記載のものでは、温度補正小テーブル
61から温度補正小テーブル64のそれぞれについて最
も新しい温度補正値ΔTしか記憶できなかったが、請求
項5では過去の同運転条件および雰囲気温度TRにおけ
る任意回数Z個まで記憶しておけるようにして、最新の
温度補正値ΔT1から過去Z回前の温度補正値ΔTZま
でのすべての合計の平均ΔTと設定温度TSを加算し制
御温度TC=TS+ΔTを求めるようにする。また運転
終了は平均ΔTと制御誤差αを加算し新たな温度補正値
ΔT1として小テーブルに更新し、Z番目の古い温度補
正値ΔTZは排除する。このように過去数回の温度補正
値の平均ΔTを制御に用いれば、雰囲気温度急変等の突
発的な原因で制御誤差αが急変し温度補正値を誤って計
算し、更に大きな制御誤差αを作りだすような不具合を
防止することができる。なお、請求項1乃至請求項4記
載では、ロータに関する温度情報を得るために、回転中
(運転中)はロータ周囲温度検出装置4を、運転終了後
はロータ温度検出装置13を用いており、特にロータ周
囲温度検出装置13をロータに接触させる作業は作業者
自信が行わなければならない。この点を改善したものが
請求項5記載のものである。図1においてロータ周囲温
度検出装置4をロータ輻射温度検出装置に置き換え、ロ
ータ周囲温度Trの検出を行わせる。(ステップ85)
更にロータ温度検出装置を削除し、ロータ停止後(運転
停止後)のロータ温度Trotの検出もロータ輻射温度
検出装置自動的に行う。(ステップ92)ロータ回転中
はロータの輻射温度を検出しているとはいえ誤差を含み
厳密なロータ温度Trotを計測することができない
が、遠心分離機運転終了後のロータ周囲温度Trとロー
タ温度Trotには誤差が小さくなりロータ輻射温度T
rをロータ温度Trotと見立てることができ、作業者
の手をわずらわせずに非接触に測定することができる。
なお、図1に示す構成において温度補正値ΔTを記憶す
る場所としてRAM12を用いているものの、変わりに
データを書き込み及び消去可能なEEPROMを使用し
ても前記と同じ機能を果たすことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、工場側で全てのロータ
についての温度補正値を求める作業工数がなくなる。ま
た遠心分離機の据え付け環境にも関わらず、顧客が所有
するロータについて運転条件を入力して運転を行えば、
温度制御誤差が運転回数に応じて集束する方向に向かい
温度制御精度が向上して顧客環境に順応した温度制御を
行うことができる。
についての温度補正値を求める作業工数がなくなる。ま
た遠心分離機の据え付け環境にも関わらず、顧客が所有
するロータについて運転条件を入力して運転を行えば、
温度制御誤差が運転回数に応じて集束する方向に向かい
温度制御精度が向上して顧客環境に順応した温度制御を
行うことができる。
【図1】本考案になる遠心分離機を示す構成図である。
【図2】本考案における温度補正値の参照及び書き込み
を行うためのテーブル構成図である。
を行うためのテーブル構成図である。
【図3】本考案のロータテーブルと設定回転数テーブル
の小テーブルとの関係を示す構成図である。
の小テーブルとの関係を示す構成図である。
【図4】本考案の設定回転数小テーブルと設定温度テー
ブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
ブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
【図5】本考案の設定温度小テーブルと雰囲気温度テー
ブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
ブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
【図6】本考案になる雰囲気温度小テーブルと温度補正
テーブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
テーブルの小テーブルとの関係を示す構成図である。
【図7】本考案になる他の実施例を示す雰囲気温度小テ
ーブルと温度補正テーブルの小テーブルとの関係構成図
である。
ーブルと温度補正テーブルの小テーブルとの関係構成図
である。
【図8】本考案になる温度制御を示すフローチャートで
ある。
ある。
1はロータ、2はチャンバ、3は冷却装置、4はロータ
周囲温度検出装置、5は雰囲気温度検出装置、6は駆動
部、7は駆動回路、8は回転検出装置、9は操作部、1
0はCPU、11はROM、12はRAM、21はロー
タテーブル、22は設定回転数テーブル、23は設定温
度テーブル、24は雰囲気温度テーブル、25は温度補
正テーブル、31は設定回転数小テーブル、32は設定
回転数小テーブル、33は設定回転数小テーブル、41
は設定温度小テーブル、42は設定温度小テーブル、4
3は設定温度小テーブル、51は雰囲気温度小テーブ
ル、52は雰囲気温度小テーブル、53は雰囲気温度小
テーブル、61は温度補正小テーブル、62は温度補正
小テーブル、63は温度補正小テーブル、64は温度補
正小テーブル、81乃至95はそれぞれのステップであ
る。
周囲温度検出装置、5は雰囲気温度検出装置、6は駆動
部、7は駆動回路、8は回転検出装置、9は操作部、1
0はCPU、11はROM、12はRAM、21はロー
タテーブル、22は設定回転数テーブル、23は設定温
度テーブル、24は雰囲気温度テーブル、25は温度補
正テーブル、31は設定回転数小テーブル、32は設定
回転数小テーブル、33は設定回転数小テーブル、41
は設定温度小テーブル、42は設定温度小テーブル、4
3は設定温度小テーブル、51は雰囲気温度小テーブ
ル、52は雰囲気温度小テーブル、53は雰囲気温度小
テーブル、61は温度補正小テーブル、62は温度補正
小テーブル、63は温度補正小テーブル、64は温度補
正小テーブル、81乃至95はそれぞれのステップであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 試料を装填するロータと、該ロータを収
納するチャンバと、該チャンバ内の前記ロータを高速回
転する駆動部と、前記ロータの温度制御を行う冷却装置
と、温度情報を検出する温度検出装置とを有する遠心分
離機において、運転中または運転後、実際の前記ロータ
の温度データを入力することにより、前記ロータ設定温
度に対して前記ロータの種類、回転数及び周囲温度等の
運転条件を考慮し温度補正データを作成することができ
ることを特徴とする遠心分離機。 - 【請求項2】 前記ロータ設定温度に対する制御誤差を
温度補正値に加算して新たな前記温度補正値を作成し、
運転条件に対応づけて揮発性メモリに記憶することを特
徴とする請求項1記載の遠心分離機。 - 【請求項3】 前記温度補正値を前記ロータ設定温度に
加算して制御温度を求め、前記ロータの周囲温度検出装
置の検出温度が制御温度に近づくように前記冷却装置を
制御し前記ロータの温度を前記ロータ設定温度に制御す
ることを特徴とする請求項2記載の遠心分離機。 - 【請求項4】 前記揮発性メモリ上の前記温度補正値記
憶場所を同運転条件について複数個設け、過去任意回数
にわたり同じ運転条件下で使用した任意個数分の前記温
度補正値を記憶可能にし、新たな温度制御を行う際及び
新たな温度補正値を作成する際、それらの平均を用いる
ことを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。 - 【請求項5】 実際の前記ロータの温度を運転後に自動
的に求め、新たな温度補正データを作成することを特徴
とする請求項1記載の遠心分離機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26240493A JPH07116553A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 遠心分離機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26240493A JPH07116553A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 遠心分離機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07116553A true JPH07116553A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17375313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26240493A Pending JPH07116553A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 遠心分離機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07116553A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216563A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-18 | Beckman Coulter Inc | プロトコル記録データベースを用いる遠心分離機運転方法及び遠心分離装置 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP26240493A patent/JPH07116553A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216563A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-18 | Beckman Coulter Inc | プロトコル記録データベースを用いる遠心分離機運転方法及び遠心分離装置 |
JP2010032540A (ja) * | 1997-01-27 | 2010-02-12 | Beckman Coulter Inc | 遠心分離装置 |
JP2010060566A (ja) * | 1997-01-27 | 2010-03-18 | Beckman Coulter Inc | 生化学試料の遠心分離方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010807 |