JPH07116413B2 - 電解コンデンサ用巻き止めテープ - Google Patents
電解コンデンサ用巻き止めテープInfo
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- JPH07116413B2 JPH07116413B2 JP62334087A JP33408787A JPH07116413B2 JP H07116413 B2 JPH07116413 B2 JP H07116413B2 JP 62334087 A JP62334087 A JP 62334087A JP 33408787 A JP33408787 A JP 33408787A JP H07116413 B2 JPH07116413 B2 JP H07116413B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はアクリル系感圧性接着剤を用いた電解コンデ
ンサ用巻き止めテープに関する。
ンサ用巻き止めテープに関する。
電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔との間に電解紙を挿
入して円筒形に巻き、その端末を接着テープで止めたの
ち、上記両箔に外部リードを接続し、さらに上記電解紙
に電解液を含浸させたうえで、アルミケースにて密閉す
ることにより製造される。
入して円筒形に巻き、その端末を接着テープで止めたの
ち、上記両箔に外部リードを接続し、さらに上記電解紙
に電解液を含浸させたうえで、アルミケースにて密閉す
ることにより製造される。
従来、このような電解コンデンサにおける電解紙の巻き
止め用テープとして、感圧性接着テープが用いられてお
り、このテープにはゴム系感圧性接着剤を使用したもの
とアクリル系感圧性接着剤を使用したものとが知られて
いる。このうち、前者のゴム系のものは糊切れ性やテー
プ基材との投錨性が悪くてテープ切断刃に糊の付着が生
じ作業性を損ないやすいという欠点があるのに対し、後
者のアクリル系感圧性接着剤を使用した接着テープには
かかる欠点がなく、しかも耐熱性や耐老化性などにもす
ぐれることから、電解紙の巻き止め用テープとして特に
適したものとして賞用されている。
止め用テープとして、感圧性接着テープが用いられてお
り、このテープにはゴム系感圧性接着剤を使用したもの
とアクリル系感圧性接着剤を使用したものとが知られて
いる。このうち、前者のゴム系のものは糊切れ性やテー
プ基材との投錨性が悪くてテープ切断刃に糊の付着が生
じ作業性を損ないやすいという欠点があるのに対し、後
者のアクリル系感圧性接着剤を使用した接着テープには
かかる欠点がなく、しかも耐熱性や耐老化性などにもす
ぐれることから、電解紙の巻き止め用テープとして特に
適したものとして賞用されている。
しかるに、近年、電解コンデンサの特性向上の観点か
ら、電解紙含浸用の電解液の溶媒として従来のエチレン
グリコールなどに代えてジメチルホルムアミド、γ−ブ
チロラクトンなどの極性溶媒がこれ単独であるいは上記
従来のエチレングリコールなどとの併用系で用いられる
ようになつてきたことに伴い、前記アクリル系の接着テ
ープで電解紙の巻き止めを行つたときに、電解液の含浸
後短時間のうちにテープ剥がれが生じてくるという問題
のあることが判明した。これは、上述の極性溶媒によつ
て接着剤成分が溶出し、接着機能を保てなくなることが
原因と思われる。
ら、電解紙含浸用の電解液の溶媒として従来のエチレン
グリコールなどに代えてジメチルホルムアミド、γ−ブ
チロラクトンなどの極性溶媒がこれ単独であるいは上記
従来のエチレングリコールなどとの併用系で用いられる
ようになつてきたことに伴い、前記アクリル系の接着テ
ープで電解紙の巻き止めを行つたときに、電解液の含浸
後短時間のうちにテープ剥がれが生じてくるという問題
のあることが判明した。これは、上述の極性溶媒によつ
て接着剤成分が溶出し、接着機能を保てなくなることが
原因と思われる。
したがつて、この発明は、上記従来の問題点を解決し
て、電解液の溶媒として上述の如き極性溶媒を用いると
きでも接着固定機能を充分に発現しうる電解コンデンサ
用巻き止めテープを提供することを目的としている。
て、電解液の溶媒として上述の如き極性溶媒を用いると
きでも接着固定機能を充分に発現しうる電解コンデンサ
用巻き止めテープを提供することを目的としている。
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、アクリル系感圧性接着剤の接着主成分となる
アクリル系ポリマーとして従来用いられたことのない特
定の分子量構成を有するものを使用したときに、耐電解
液性にすぐれた接着テープが得られ、これを電解コンデ
ンサ用巻き止めテープとして利用すれば前記従来の如き
テープ剥がれの問題を解決できるものであることを知
り、この発明を完成するに至つた。
した結果、アクリル系感圧性接着剤の接着主成分となる
アクリル系ポリマーとして従来用いられたことのない特
定の分子量構成を有するものを使用したときに、耐電解
液性にすぐれた接着テープが得られ、これを電解コンデ
ンサ用巻き止めテープとして利用すれば前記従来の如き
テープ剥がれの問題を解決できるものであることを知
り、この発明を完成するに至つた。
すなわち、この発明は、薄葉基材の片面に感圧性接着剤
の層を設けてなる電解コンデンサ用巻き止めテープにお
いて、上記の感圧性接着剤が、つぎの一般式; (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数が1
〜18のアルキル基である) で表される(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とするモノマーのホモポリマーまたはコポリマーから
なる、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー法によ
つて測定される平均分子量が50万〜300万の範囲にある
とともに、分子量10万以下の低分子量成分が15重量%以
下で、かつ分子量100万以上の高分子量成分が10重量%
以上であるアクリル系ポリマーを含み、かつこのアクリ
ル系ポリマーが架橋剤による架橋またはこれ以外の手段
にて架橋されてなることを特徴とする電解コンデンサ用
巻き止めテープに係るものである。
の層を設けてなる電解コンデンサ用巻き止めテープにお
いて、上記の感圧性接着剤が、つぎの一般式; (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数が1
〜18のアルキル基である) で表される(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とするモノマーのホモポリマーまたはコポリマーから
なる、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー法によ
つて測定される平均分子量が50万〜300万の範囲にある
とともに、分子量10万以下の低分子量成分が15重量%以
下で、かつ分子量100万以上の高分子量成分が10重量%
以上であるアクリル系ポリマーを含み、かつこのアクリ
ル系ポリマーが架橋剤による架橋またはこれ以外の手段
にて架橋されてなることを特徴とする電解コンデンサ用
巻き止めテープに係るものである。
このように、この発明においては、接着主成分となるア
クリル系ポリマーとして、ゲルパーミエーシヨンクロマ
トグラフイー法によつて測定される平均分子量が50万〜
300万の範囲にあるとともに、分子量10万以下の低分子
量成分が15重量%以下の僅かとなり、かつ分子量100万
以上の高分子量成分が10重量%以上となるような特定分
子量構成のものを用いることにより、ジメチルホルムア
ミド、γ−ブチロラクトンなどの極性溶媒を用いた電解
液に対する耐性が向上して、電解紙巻き止め後のテープ
剥がれを解消できるという効果が奏し得られたものであ
る。
クリル系ポリマーとして、ゲルパーミエーシヨンクロマ
トグラフイー法によつて測定される平均分子量が50万〜
300万の範囲にあるとともに、分子量10万以下の低分子
量成分が15重量%以下の僅かとなり、かつ分子量100万
以上の高分子量成分が10重量%以上となるような特定分
子量構成のものを用いることにより、ジメチルホルムア
ミド、γ−ブチロラクトンなどの極性溶媒を用いた電解
液に対する耐性が向上して、電解紙巻き止め後のテープ
剥がれを解消できるという効果が奏し得られたものであ
る。
このような効果が奏し得られる理由は必ずしも明らかと
はいえないが、以下の如く推測される。すなわち、上記
この発明のように低分子量成分を少なくしかつ高分子量
成分を多くしたときには、前記極性溶媒への溶出成分が
それだけ少なくなるとともに、初期接着力の低下をきた
すことなく、巻き止め後の残留応力およびその後に発生
する応力に抗しうる大きな凝集力が得られてすぐれた耐
残留応力性および耐久性が付与されるためではないかと
思われる。
はいえないが、以下の如く推測される。すなわち、上記
この発明のように低分子量成分を少なくしかつ高分子量
成分を多くしたときには、前記極性溶媒への溶出成分が
それだけ少なくなるとともに、初期接着力の低下をきた
すことなく、巻き止め後の残留応力およびその後に発生
する応力に抗しうる大きな凝集力が得られてすぐれた耐
残留応力性および耐久性が付与されるためではないかと
思われる。
これに対し、従来では、低分子量成分をかなり多く含む
分子量分布幅の大きいものが初期接着力と凝集力との両
立の面で好ましいとの考え方がアクリル系感圧性接着剤
における一般的常識とされ、この発明の用途目的に対し
てもかかる接着剤を用いた接着テープが利用されていた
が、この場合既述の如き電解紙巻き止め後のテープ剥が
れの問題を免れなかつたのである。
分子量分布幅の大きいものが初期接着力と凝集力との両
立の面で好ましいとの考え方がアクリル系感圧性接着剤
における一般的常識とされ、この発明の用途目的に対し
てもかかる接着剤を用いた接着テープが利用されていた
が、この場合既述の如き電解紙巻き止め後のテープ剥が
れの問題を免れなかつたのである。
なお、この明細書において、未架橋のアクリル系ポリマ
ーにおけるゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー法
(以下、GPC法という)によつて測定される分子量10万
以下の低分子量成分の重量百分率(以下、これを低分子
百分率A1という)および分子量100万以上の高分子量成
分の重量百分率(以下、これを高分子百分率A2とい
う)、ならびに架橋後のアクリル系ポリマーにおける上
記同様の方法によつて測定される分子量10万以下の低分
子量成分の重量百分率(以下、これを低分子百分率A′
1という)、はいずれも以下の方法にて測定算出される
ものである。
ーにおけるゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー法
(以下、GPC法という)によつて測定される分子量10万
以下の低分子量成分の重量百分率(以下、これを低分子
百分率A1という)および分子量100万以上の高分子量成
分の重量百分率(以下、これを高分子百分率A2とい
う)、ならびに架橋後のアクリル系ポリマーにおける上
記同様の方法によつて測定される分子量10万以下の低分
子量成分の重量百分率(以下、これを低分子百分率A′
1という)、はいずれも以下の方法にて測定算出される
ものである。
すなわち、乾燥試料ポリマーを、無数の孔(直径0.2μ
m)を有するフツ素樹脂膜で包み、これを酢酸エチル中
に20℃で240時間浸漬して、酢酸エチルに溶出した溶解
性ポリマーの重量百分率(以下、これを百分率Xとい
う)を測定する。つぎに、乾燥試料ポリマーが未架橋の
アクリル系ポリマーであるときは、上記の溶解性ポリマ
ーを用いたGPC法による分子量重量分布曲線から分子量1
0万以下の低分子量成分の重量百分率(以下、これを百
分率Y1という)と分子量100万以上の高分子量成分の重
量百分率(以下、これを百分率Y2という)とを測定し、
また乾燥試料ポリマーが架橋後のアクリル系ポリマーで
あるときは、上記の溶解性ポリマーを用いたGPC法によ
る分子量重量分布曲線から分子量10万以下の低分子量成
分の重量百分率(以下、これを百分率Y3という)を測定
する。これらの百分率X,Y1,Y2,Y3から、前記の低分子百
分率A1,高分子百分率A2および低分子百分率A′1が、
下記の式にしたがつて、算出される。
m)を有するフツ素樹脂膜で包み、これを酢酸エチル中
に20℃で240時間浸漬して、酢酸エチルに溶出した溶解
性ポリマーの重量百分率(以下、これを百分率Xとい
う)を測定する。つぎに、乾燥試料ポリマーが未架橋の
アクリル系ポリマーであるときは、上記の溶解性ポリマ
ーを用いたGPC法による分子量重量分布曲線から分子量1
0万以下の低分子量成分の重量百分率(以下、これを百
分率Y1という)と分子量100万以上の高分子量成分の重
量百分率(以下、これを百分率Y2という)とを測定し、
また乾燥試料ポリマーが架橋後のアクリル系ポリマーで
あるときは、上記の溶解性ポリマーを用いたGPC法によ
る分子量重量分布曲線から分子量10万以下の低分子量成
分の重量百分率(以下、これを百分率Y3という)を測定
する。これらの百分率X,Y1,Y2,Y3から、前記の低分子百
分率A1,高分子百分率A2および低分子百分率A′1が、
下記の式にしたがつて、算出される。
まず、乾燥試料ポリマーが未架橋のアクリル系ポリマー
であるとき、 として算出される。この場合、未架橋のアクリル系ポリ
マーはそのほとんどが溶解性ポリマーである、つまり百
分率X≒100となるため、低分子百分率A1および高分子
百分率A2はそれぞれGPC法による実測値である百分率Y1,
Y2にほぼ一致することになる。
であるとき、 として算出される。この場合、未架橋のアクリル系ポリ
マーはそのほとんどが溶解性ポリマーである、つまり百
分率X≒100となるため、低分子百分率A1および高分子
百分率A2はそれぞれGPC法による実測値である百分率Y1,
Y2にほぼ一致することになる。
また、乾燥試料ポリマーが架橋後のアクリル系ポリマー
であるときは、 として算出される。ここで、架橋後のアクリル系ポリマ
ーは通常架橋されたポリマーと未架橋のポリマーとを含
み、後者の未架橋ポリマーはそのほとんどが溶解性ポリ
マーであり、一方前者の架橋されたポリマーは架橋の程
度や架橋前の分子量構成などによつて溶解性ポリマーと
なつたり非溶解性ポリマーとなつたりさらにはこれらの
混合ポリマーとなつたりする。つまり、溶解性ポリマー
の重量百分率Xは上記態様によつて種々の値をとるた
め、低分子百分率A′1はGPC法による実測値である百分
率Y3と一致するとは限らず、非溶解性ポリマーが僅かで
も存在すると上記百分率Y3よりも小さくなるのである。
であるときは、 として算出される。ここで、架橋後のアクリル系ポリマ
ーは通常架橋されたポリマーと未架橋のポリマーとを含
み、後者の未架橋ポリマーはそのほとんどが溶解性ポリ
マーであり、一方前者の架橋されたポリマーは架橋の程
度や架橋前の分子量構成などによつて溶解性ポリマーと
なつたり非溶解性ポリマーとなつたりさらにはこれらの
混合ポリマーとなつたりする。つまり、溶解性ポリマー
の重量百分率Xは上記態様によつて種々の値をとるた
め、低分子百分率A′1はGPC法による実測値である百分
率Y3と一致するとは限らず、非溶解性ポリマーが僅かで
も存在すると上記百分率Y3よりも小さくなるのである。
なお、上記のGPC法による分子量重量分布曲線の測定条
件としては、試料濃度1mg/ml、試料導入量500mg、カラ
ム温度40℃、流速1.0ml/分である。
件としては、試料濃度1mg/ml、試料導入量500mg、カラ
ム温度40℃、流速1.0ml/分である。
この発明において用いられる前記の一般式で表される
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、式中の
R2が炭素数1〜18のアルキル基である各種のアクリル酸
アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステル
を使用でき、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸オクチルなどを挙げることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、式中の
R2が炭素数1〜18のアルキル基である各種のアクリル酸
アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステル
を使用でき、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸オクチルなどを挙げることができる。
このような(メタ)アクリル酸アルキルエステルはこれ
単独で用いてもよいし、これを主成分としてこれと共重
合可能な他のモノマーを併用してもよい。他のモノマー
としては、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、
アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキ
シエチルアクリレート、グリシジルメタクリレートなど
のアクリル系感圧性接着剤の改質用モノマーとして知ら
れる各種のモノマーをいずれも使用可能である。これら
他のモノマーは(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
の合計量中50重量%以下とするのが接着特性上望まし
い。
単独で用いてもよいし、これを主成分としてこれと共重
合可能な他のモノマーを併用してもよい。他のモノマー
としては、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、
アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキ
シエチルアクリレート、グリシジルメタクリレートなど
のアクリル系感圧性接着剤の改質用モノマーとして知ら
れる各種のモノマーをいずれも使用可能である。これら
他のモノマーは(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
の合計量中50重量%以下とするのが接着特性上望まし
い。
この発明において接着主成分として使用するアクリル系
ポリマーは、上述の如き(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とするモノマーのホモポリマーまたはコ
ポリマーからなり、GPC法にて測定される平均分子量が5
0万〜300万の範囲にあるとともに、分子量10万以下の低
分子量成分が15重量%以下、つまり前記の低分子百分率
A1が15%以下、好適には10%以下で、かつ分子量100万
以上の高分子量成分が10重量%以上、つまり前記の高分
子百分率A2が10%以上、好適には15〜70%であることを
特徴とした特定の分子量構成を有するものである。
ポリマーは、上述の如き(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とするモノマーのホモポリマーまたはコ
ポリマーからなり、GPC法にて測定される平均分子量が5
0万〜300万の範囲にあるとともに、分子量10万以下の低
分子量成分が15重量%以下、つまり前記の低分子百分率
A1が15%以下、好適には10%以下で、かつ分子量100万
以上の高分子量成分が10重量%以上、つまり前記の高分
子百分率A2が10%以上、好適には15〜70%であることを
特徴とした特定の分子量構成を有するものである。
上記の低分子百分率A1が15%を超えるものや高分子百分
率A2が10%に満たないものでは、粘着付与樹脂や架橋剤
などの接着特性調整用の各種添加剤を配合したとして
も、電解紙巻き止め後のテープ剥がれを確実に防止しう
る接着テープを得ることが困難となる。
率A2が10%に満たないものでは、粘着付与樹脂や架橋剤
などの接着特性調整用の各種添加剤を配合したとして
も、電解紙巻き止め後のテープ剥がれを確実に防止しう
る接着テープを得ることが困難となる。
この発明において上記の如き分子量構成とされたアクリ
ル系ポリマーは、前記のモノマーをアゾ系化合物や過酸
化物などの重合触媒を用いて溶液重合法、エマルジヨン
重合法、塊状重合法などの各種重合法で重合させたのち
に、その重合液に低分子量成分のみを溶解しうる有機溶
媒を加えて上記成分を分別除去する方法や、上記の重合
液またはこれに所要の配合剤を加えたものをテープ状な
どの形態としたのちに上記同様の有機溶媒で処理して低
分子量成分を溶出させる方法などにより、容易に得るこ
とができる。
ル系ポリマーは、前記のモノマーをアゾ系化合物や過酸
化物などの重合触媒を用いて溶液重合法、エマルジヨン
重合法、塊状重合法などの各種重合法で重合させたのち
に、その重合液に低分子量成分のみを溶解しうる有機溶
媒を加えて上記成分を分別除去する方法や、上記の重合
液またはこれに所要の配合剤を加えたものをテープ状な
どの形態としたのちに上記同様の有機溶媒で処理して低
分子量成分を溶出させる方法などにより、容易に得るこ
とができる。
また、たとえば溶液重合法において、重合溶媒としてベ
ンゼン、酢酸メチル、tert−ブチルアルコールなどの連
鎖移動係数の小さいものを使用し、またモノマー濃度を
高くしてできるだけ低温で重合させることによつても、
つまり重合時の操作条件を選択することによつても、こ
の発明の前記分子量構成とされたアクリル系ポリマーを
得ることは可能であり、さらにこのような重合操作条件
の選択と前記重合後の低分子量成分の除去操作とを適宜
組み合わせるのも有効な方法である。
ンゼン、酢酸メチル、tert−ブチルアルコールなどの連
鎖移動係数の小さいものを使用し、またモノマー濃度を
高くしてできるだけ低温で重合させることによつても、
つまり重合時の操作条件を選択することによつても、こ
の発明の前記分子量構成とされたアクリル系ポリマーを
得ることは可能であり、さらにこのような重合操作条件
の選択と前記重合後の低分子量成分の除去操作とを適宜
組み合わせるのも有効な方法である。
この発明の感圧性接着剤においては、上記のアクリル系
ポリマーを接着主成分として用いるほか、これに接着特
性調整の目的で通常使用される粘着付与樹脂を配合して
もよく、この粘着付与樹脂としては、耐熱性の保持のた
めに、たとえばテルペンフエノール、キシレン樹脂など
の中から軟化点が100℃以上のものを選択使用するのが
好ましい。粘着付与樹脂以外の添加剤として、可塑剤や
炭酸カルシウム、微粉末シリカなどの充てん剤、着色
剤、紫外線吸収剤などの公知の各種添加剤を配合するこ
ともできる。これらの添加剤は、いずれもアクリル系感
圧性接着剤に適用される通常の使用量でよい。
ポリマーを接着主成分として用いるほか、これに接着特
性調整の目的で通常使用される粘着付与樹脂を配合して
もよく、この粘着付与樹脂としては、耐熱性の保持のた
めに、たとえばテルペンフエノール、キシレン樹脂など
の中から軟化点が100℃以上のものを選択使用するのが
好ましい。粘着付与樹脂以外の添加剤として、可塑剤や
炭酸カルシウム、微粉末シリカなどの充てん剤、着色
剤、紫外線吸収剤などの公知の各種添加剤を配合するこ
ともできる。これらの添加剤は、いずれもアクリル系感
圧性接着剤に適用される通常の使用量でよい。
また、この発明の感圧性接着剤には架橋剤を配合して、
この架橋剤で前記のアクリル系ポリマーを架橋させるこ
とにより、接着剤としての凝集力をさらに大きくするこ
とができる。このような架橋剤に代えてベンゾフエノン
などの光増感剤およびN・N−メチレンビスアクリルア
ミドなどの光架橋性化合物を配合し、光架橋させるよう
にしてもよく、この場合も上記同様の効果を奏しうる。
また、これら架橋剤による架橋や光架橋以外に、電子線
照射などの他の架橋手段を採用することによつて上記と
同じ効果を得ることもできる。
この架橋剤で前記のアクリル系ポリマーを架橋させるこ
とにより、接着剤としての凝集力をさらに大きくするこ
とができる。このような架橋剤に代えてベンゾフエノン
などの光増感剤およびN・N−メチレンビスアクリルア
ミドなどの光架橋性化合物を配合し、光架橋させるよう
にしてもよく、この場合も上記同様の効果を奏しうる。
また、これら架橋剤による架橋や光架橋以外に、電子線
照射などの他の架橋手段を採用することによつて上記と
同じ効果を得ることもできる。
前記の架橋剤による架橋において、これに用いる架橋剤
には従来公知のものが広く包含されるが、このうち多官
能性メラミン化合物および/または多官能性エポキシ化
合物、たとえばメチル化トリメチロールメラミン、ブチ
ル化ヘキサメチロールメラミン、ジグリシジルアニリ
ン、グリセリンジグリシジルエーテルなどはこの発明の
架橋剤として特に好ましいものである。その使用量とし
ては、前記のアクリル系ポリマー100重量部に対して0.0
01〜10重量部、好適には0.01〜5重量部の範囲とするの
がよい。
には従来公知のものが広く包含されるが、このうち多官
能性メラミン化合物および/または多官能性エポキシ化
合物、たとえばメチル化トリメチロールメラミン、ブチ
ル化ヘキサメチロールメラミン、ジグリシジルアニリ
ン、グリセリンジグリシジルエーテルなどはこの発明の
架橋剤として特に好ましいものである。その使用量とし
ては、前記のアクリル系ポリマー100重量部に対して0.0
01〜10重量部、好適には0.01〜5重量部の範囲とするの
がよい。
また、多官能性イソシアネート化合物の使用も好まし
く、このような化合物としては、たとえばトリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリ
メチレンポリフエニルイソシアネート、ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネー
トの二量体、トリメチロールプロパンとトリレンジイソ
シアネートとの反応生成物、トリメチロールプロパンと
ヘキサメチレンジイソシアネートとの反応生成物、ポリ
エーテルポリイソシアネート、ポリエステルポリイソシ
アネートなどが挙げられる。これらの中でも、特にトリ
メチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネート
3モルとの反応生成物が最も好適である。これら化合物
の使用量は、前記のアクリル系ポリマー100重量部に対
して0.01〜20重量部、好適には0.05〜15重量部の範囲と
するのがよい。
く、このような化合物としては、たとえばトリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリ
メチレンポリフエニルイソシアネート、ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネー
トの二量体、トリメチロールプロパンとトリレンジイソ
シアネートとの反応生成物、トリメチロールプロパンと
ヘキサメチレンジイソシアネートとの反応生成物、ポリ
エーテルポリイソシアネート、ポリエステルポリイソシ
アネートなどが挙げられる。これらの中でも、特にトリ
メチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネート
3モルとの反応生成物が最も好適である。これら化合物
の使用量は、前記のアクリル系ポリマー100重量部に対
して0.01〜20重量部、好適には0.05〜15重量部の範囲と
するのがよい。
この発明においては、上述の如き感圧性接着剤を用い
て、たとえばその溶液タイプとしたものを紙、不織布、
プラスチツクシート、金属箔などの厚みが通常5〜50μ
m程度の薄葉基材の片面に塗布乾燥して、通常3〜50μ
m程度の感圧性接着剤の層を形成することにより、電解
コンデンサ用巻き止めテープとする。
て、たとえばその溶液タイプとしたものを紙、不織布、
プラスチツクシート、金属箔などの厚みが通常5〜50μ
m程度の薄葉基材の片面に塗布乾燥して、通常3〜50μ
m程度の感圧性接着剤の層を形成することにより、電解
コンデンサ用巻き止めテープとする。
その際、塗布乾燥の工程やこの工程後の光照射や電子線
照射工程などにより、接着剤層を構成するアクリル系ポ
リマーを適宜架橋処理するのが好ましい。そして、架橋
後のアクリル系ポリマーにおけるGPC法にて測定される
分子量10万以下の低分子量成分が全ポリマー中10重量%
以下、つまり前記した低分子百分率A′1が10%以下と
なるようにすれば、電解紙巻き止め後のテープ剥がれの
防止にさらに好ましい結果が得られる。
照射工程などにより、接着剤層を構成するアクリル系ポ
リマーを適宜架橋処理するのが好ましい。そして、架橋
後のアクリル系ポリマーにおけるGPC法にて測定される
分子量10万以下の低分子量成分が全ポリマー中10重量%
以下、つまり前記した低分子百分率A′1が10%以下と
なるようにすれば、電解紙巻き止め後のテープ剥がれの
防止にさらに好ましい結果が得られる。
以上のように、この発明においては、薄葉基材の片面に
設ける感圧性接着剤の層を構成するアクリル系ポリマー
としてその低分子量成分および高分子量成分が特定量と
なるような特定の分子量構成とされたものを用いて、か
つこれを架橋したことにより、電解液の溶媒としてジメ
チルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの極性溶媒
を使用する場合でも、電解紙巻き止め後にテープ剥がれ
をきたすことのない接着固定機能にすぐれた電解コンデ
ンサ用巻き止めテープを得ることができる。
設ける感圧性接着剤の層を構成するアクリル系ポリマー
としてその低分子量成分および高分子量成分が特定量と
なるような特定の分子量構成とされたものを用いて、か
つこれを架橋したことにより、電解液の溶媒としてジメ
チルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなどの極性溶媒
を使用する場合でも、電解紙巻き止め後にテープ剥がれ
をきたすことのない接着固定機能にすぐれた電解コンデ
ンサ用巻き止めテープを得ることができる。
つぎに、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。なお以下、部とあるは重量部を意味し、また以下
の実施例および比較例で用いたアクリル系ポリマー溶液
P−1〜P−5は下記の方法で調製したものである。
する。なお以下、部とあるは重量部を意味し、また以下
の実施例および比較例で用いたアクリル系ポリマー溶液
P−1〜P−5は下記の方法で調製したものである。
〈アクリル系ポリマー溶液P−1〉 アクリル酸2−エチルヘキシル80部、アクリル酸メチル
17部、アクリル酸3部および重合溶媒としてのトルエン
100部を三つ口フラスコに投入し、窒素ガスを導入しな
がら2時間撹拌した。このようにして重合系内の酸素を
除去したのち、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を添
加し、55℃に昇温した。3時間後さらにアゾビスイソブ
チロニトリル0.2部を添加し、引き続き3時間重合反応
を行つた。ついで、再びアゾビスイソブチロニトリル0.
2部を添加し、63℃に昇温して5時間の重合反応を続
け、ポリマー濃度が45重量%のアクリル系ポリマー溶液
P−1を得た。
17部、アクリル酸3部および重合溶媒としてのトルエン
100部を三つ口フラスコに投入し、窒素ガスを導入しな
がら2時間撹拌した。このようにして重合系内の酸素を
除去したのち、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を添
加し、55℃に昇温した。3時間後さらにアゾビスイソブ
チロニトリル0.2部を添加し、引き続き3時間重合反応
を行つた。ついで、再びアゾビスイソブチロニトリル0.
2部を添加し、63℃に昇温して5時間の重合反応を続
け、ポリマー濃度が45重量%のアクリル系ポリマー溶液
P−1を得た。
〈アクリル系ポリマー溶液P−2〉 上記のアクリル系ポリマー溶液P−1の100部にn−ヘ
プタン250部を撹拌しながら6時間かけて滴下し、24時
間静置後上澄液を分離した。その後、上澄液が分離され
たポリマー溶液にトルエン140部を加えて溶解させたの
ちn−ヘプタン280部を上記と同様にして加えて上澄液
を分離する操作をさらに5回繰り返した。このようにし
て得られた最終のポリマー溶液にトルエン150部を加え
たのち、濃縮して、ポリマー濃度が25重量%のアクリル
系ポリマー溶液P−2を得た。
プタン250部を撹拌しながら6時間かけて滴下し、24時
間静置後上澄液を分離した。その後、上澄液が分離され
たポリマー溶液にトルエン140部を加えて溶解させたの
ちn−ヘプタン280部を上記と同様にして加えて上澄液
を分離する操作をさらに5回繰り返した。このようにし
て得られた最終のポリマー溶液にトルエン150部を加え
たのち、濃縮して、ポリマー濃度が25重量%のアクリル
系ポリマー溶液P−2を得た。
〈アクリル系ポリマー溶液P−3〉 上記のアクリル系ポリマー溶液P−2の調製に際して分
離した第1回目の上澄液を濃縮してポリマー濃度を25重
量%とし、これと上記のアクリル系ポリマー溶液P−2
とを、重量比が1:22となるように混合してポリマー濃度
が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−3を得た。
離した第1回目の上澄液を濃縮してポリマー濃度を25重
量%とし、これと上記のアクリル系ポリマー溶液P−2
とを、重量比が1:22となるように混合してポリマー濃度
が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−3を得た。
〈アクリル系ポリマー溶液P−4〉 上記のアクリル系ポリマー溶液P−2の調製に際して分
離した第1回目の上澄液を濃縮してポリマー濃度を25重
量%とし、これと上記のアクリル系ポリマー溶液P−2
とを、重量比が1:7となるように混合してポリマー濃度
が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−4を得た。
離した第1回目の上澄液を濃縮してポリマー濃度を25重
量%とし、これと上記のアクリル系ポリマー溶液P−2
とを、重量比が1:7となるように混合してポリマー濃度
が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−4を得た。
〈アクリル系ポリマー溶液P−5〉 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸エチル25部、ア
クリル酸5部、重合溶媒としての酢酸エチル100部を三
つ口フラスコに投入し、以下アクリル系ポリマー溶液P
−1の場合と同様にしてアクリル系ポリマー溶液を得
た。
クリル酸5部、重合溶媒としての酢酸エチル100部を三
つ口フラスコに投入し、以下アクリル系ポリマー溶液P
−1の場合と同様にしてアクリル系ポリマー溶液を得
た。
つぎに、このポリマー溶液100部にメタノールを200部撹
拌しながら6時間かけて滴下し、24時間静置後上澄液を
分離した。その後、上澄液が分離されたポリマー溶液に
酢酸エチルを50部加えて溶解させたのち、メタノールを
100部上記と同様にして加えて上澄液を分離する操作を
さらに5回繰り返した。このようにして得られた最終の
ポリマー溶液にトルエンを50部加えたのち、濃縮して、
ポリマー濃度が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−
5を得た。
拌しながら6時間かけて滴下し、24時間静置後上澄液を
分離した。その後、上澄液が分離されたポリマー溶液に
酢酸エチルを50部加えて溶解させたのち、メタノールを
100部上記と同様にして加えて上澄液を分離する操作を
さらに5回繰り返した。このようにして得られた最終の
ポリマー溶液にトルエンを50部加えたのち、濃縮して、
ポリマー濃度が25重量%のアクリル系ポリマー溶液P−
5を得た。
なお、これらアクリル系ポリマー溶液P−1〜P−5
は、各ポリマーを構成する溶解性ポリマーの重量百分率
(前記百分率X)、この溶解性ポリマーのGPC法による
重量平均分子量、同分子量10万以下の低分子量成分の重
量百分率(前記低分子百分率A1)および同分子量100万
以上の高分子量成分の重量百分率(前記高分子百分率
A2)が、つぎの第1表に示されるとおりの分子量構成を
有するものであつた。
は、各ポリマーを構成する溶解性ポリマーの重量百分率
(前記百分率X)、この溶解性ポリマーのGPC法による
重量平均分子量、同分子量10万以下の低分子量成分の重
量百分率(前記低分子百分率A1)および同分子量100万
以上の高分子量成分の重量百分率(前記高分子百分率
A2)が、つぎの第1表に示されるとおりの分子量構成を
有するものであつた。
実施例1 アクリル系ポリマー溶液P−2に、アクリル系ポリマー
100部に対して1部となる割合の多官能性イソシアネー
ト化合物〔Bayer(株)の商品名デイスモジユール;ト
リメチロールプロパンとトリレンジイソシアネートとの
反応生成物〕を加えて、感圧性接着剤溶液とした。この
溶液を厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフイル
ム上に乾燥後の厚みが約30μmとなるように流延塗布
し、120℃で3分間加熱乾燥して、電解コンデンサ用巻
き止めテープを作製した。
100部に対して1部となる割合の多官能性イソシアネー
ト化合物〔Bayer(株)の商品名デイスモジユール;ト
リメチロールプロパンとトリレンジイソシアネートとの
反応生成物〕を加えて、感圧性接着剤溶液とした。この
溶液を厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフイル
ム上に乾燥後の厚みが約30μmとなるように流延塗布
し、120℃で3分間加熱乾燥して、電解コンデンサ用巻
き止めテープを作製した。
実施例2 アクリル系ポリマー溶液P−2に代えて、アクリル系ポ
リマー溶液P−3を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
リマー溶液P−3を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
実施例3 アクリル系ポリマー溶液P−2に代えて、アクリル系ポ
リマー溶液P−5を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
リマー溶液P−5を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
比較例1 アクリル系ポリマー溶液P−2に代えて、アクリル系ポ
リマー溶液P−1を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
リマー溶液P−1を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
比較例2 アクリル系ポリマー溶液P−2に代えて、アクリル系ポ
リマー溶液P−4を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
リマー溶液P−4を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤溶液を調製し、この溶液を用いて実施例
1と同様にして電解コンデンサ用巻き止めテープを作製
した。
以上の実施例および比較例で得られた電解コンデンサ用
巻き止めテープの性能を評価するために、下記の如きテ
ープ剥がれのテストを行つた。
巻き止めテープの性能を評価するために、下記の如きテ
ープ剥がれのテストを行つた。
〈テープ剥がれのテスト〉 各電解コンデンサ用巻き止めテープ(幅5mm,長さ1.5m
m)を直径0.5mmの銅製棒に巻き付けたのち、エチレング
リコールまたはこれとジメチルホルムアミドとの所定重
量比の混合溶媒中に20℃で24時間浸漬して、テープ剥が
れの状態を観察し、つぎのように評価した。
m)を直径0.5mmの銅製棒に巻き付けたのち、エチレング
リコールまたはこれとジメチルホルムアミドとの所定重
量比の混合溶媒中に20℃で24時間浸漬して、テープ剥が
れの状態を観察し、つぎのように評価した。
◎…剥がれが全くみられない ○…0.1mm以内のごく僅かの剥がれしか認められない △…0.5mm以内の剥がれが認められる ×…0.5mmを超える剥がれが認められる 上記のテスト結果は、つぎの第2表に示されるとおりで
あつた。なお、同表には参考のために、各電解コンデン
サ用巻き止めテープの接着剤層を構成するアクリル系ポ
リマーにつき、その溶解性ポリマーの重量百分率(前記
百分率X)および分子量10万以下の低分子量成分の重量
百分率(前記低分子百分率A′1)を併記した。また、
同表中、aはエチレングリコールとジメチルホルムアミ
ドとの重量比が10/0、bは同7/3、cは同5/5、dは同3/
7であることを意味する。
あつた。なお、同表には参考のために、各電解コンデン
サ用巻き止めテープの接着剤層を構成するアクリル系ポ
リマーにつき、その溶解性ポリマーの重量百分率(前記
百分率X)および分子量10万以下の低分子量成分の重量
百分率(前記低分子百分率A′1)を併記した。また、
同表中、aはエチレングリコールとジメチルホルムアミ
ドとの重量比が10/0、bは同7/3、cは同5/5、dは同3/
7であることを意味する。
上記第2表の結果から明らかなように、この発明の電解
コンデンサ用巻き止めテープは、溶媒としてジメチルホ
ルムアミドを含む場合でも、テープ剥がれが大幅に抑制
されており、このような極性溶媒を用いた電解液に対し
ても電解紙巻き止め用としての性能を充分に発揮させう
るものであることが判る。
コンデンサ用巻き止めテープは、溶媒としてジメチルホ
ルムアミドを含む場合でも、テープ剥がれが大幅に抑制
されており、このような極性溶媒を用いた電解液に対し
ても電解紙巻き止め用としての性能を充分に発揮させう
るものであることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薩摩 道夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 滋記 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (72)発明者 板野 登 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−38736(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】薄葉基材の片面に感圧性接着剤の層を設け
てなる電解コンデンサ用巻き止めテープにおいて、上記
の感圧性接着剤が、つぎの一般式; (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数が1
〜18のアルキル基である) で表される(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とするモノマーのホモポリマーまたはコポリマーから
なる、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー法によ
つて測定される平均分子量が50万〜300万の範囲にある
とともに、分子量10万以下の低分子量成分が15重量%以
下で、かつ分子量100万以上の高分子量成分が10重量%
以上であるアクリル系ポリマーを含み、かつこのアクリ
ル系ポリマーが架橋剤による架橋またはこれ以外の手段
にて架橋されてなることを特徴とする電解コンデンサ用
巻き止めテープ。 - 【請求項2】架橋剤が多官能性メラミン化合物および/
または多官能性エポキシ化合物からなり、この架橋剤の
含有量がアクリル系ポリマー100重量部に対して0.001〜
10重量部である特許請求の範囲第(1)項に記載の電解
コンデンサ用巻き止めテープ。 - 【請求項3】架橋剤が多官能性イソシアネート化合物か
らなり、この架橋剤の含有量がアクリル系ポリマー100
重量部に対して0.01〜20重量部である特許請求の範囲第
(1)項に記載の電解コンデンサ用巻き止めテープ。 - 【請求項4】架橋後のアクリル系ポリマーにおけるゲル
パーミエーシヨンクロマトグラフイー法によつて測定さ
れる分子量10万以下の低分子量成分が全ポリマー中10重
量%以下である特許請求の範囲第(1)項に記載の電解
コンデンサ用巻き止めテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334087A JPH07116413B2 (ja) | 1987-12-30 | 1987-12-30 | 電解コンデンサ用巻き止めテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334087A JPH07116413B2 (ja) | 1987-12-30 | 1987-12-30 | 電解コンデンサ用巻き止めテープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178574A JPH01178574A (ja) | 1989-07-14 |
JPH07116413B2 true JPH07116413B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=18273379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62334087A Expired - Lifetime JPH07116413B2 (ja) | 1987-12-30 | 1987-12-30 | 電解コンデンサ用巻き止めテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07116413B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5142424B2 (ja) * | 2001-02-22 | 2013-02-13 | 日東電工株式会社 | コンデンサ素子巻止め用粘着テープ |
JP2006008950A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Nitto Denko Corp | 電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、電子部品の末端固定用粘着テープおよび電子部品 |
JP2008205192A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Nitto Denko Corp | アルミ電解コンデンサ素子巻き止め用テープ及びアルミ電解コンデンサ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5512074B2 (ja) * | 1973-08-09 | 1980-03-29 |
-
1987
- 1987-12-30 JP JP62334087A patent/JPH07116413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01178574A (ja) | 1989-07-14 |
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