JPH07115702A - 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置 - Google Patents

自動車用電動圧縮機の制御駆動装置

Info

Publication number
JPH07115702A
JPH07115702A JP5258152A JP25815293A JPH07115702A JP H07115702 A JPH07115702 A JP H07115702A JP 5258152 A JP5258152 A JP 5258152A JP 25815293 A JP25815293 A JP 25815293A JP H07115702 A JPH07115702 A JP H07115702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
electric compressor
battery
load
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5258152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3304553B2 (ja
Inventor
Sugimatsu Hasegawa
杉松 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25815293A priority Critical patent/JP3304553B2/ja
Publication of JPH07115702A publication Critical patent/JPH07115702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3304553B2 publication Critical patent/JP3304553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車のような電源変動や電源容量変動
の大きな電源においても、走行系が優先的に使用できる
自動車用電動圧縮器の制御駆動装置を提供することを目
的とする。 【構成】 走行用駆動モータ9と、バッテリー2と誘導
モータ1を内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機
と、前記バッテリー2からの直流電圧を可変周波数の交
流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバ
ータ7と車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に
印可する周波数を決定し、それを設定周波数として前記
インバータ7に出力する空調制御部3を具備し、走行用
駆動モータの負荷を検出する負荷検出装置6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動圧縮機を用いた自動
車用空調装置の制御駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にインバータ制御の電動圧縮機の制
御駆動装置は主にルームエアコンに用いられているが、
ルームエアコンの電源である商用電源は、電圧変動幅が
100V系で±5%程度、200V系で±10%程度で
あり非常に安定した電源となっている。従ってルームエ
アコン用の電動圧縮機の制御駆動においては、特に電源
変動に対して考慮する必要がなかった。周波数変化速度
についても特に電源変動用に設定する必要がなかった。
【0003】また近年、電気自動車用の一部の自動車
に、電動圧縮機を用いたカーエアコンが搭載されている
が、走行系と空調用の電源が同一のバッテリーから供給
しているので特に電源変動や優先順位を考慮したものが
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した商用電
源とは異なり自動車用の電源は、非常に不安定で大きな
電源変動が急激かつ頻繁に起こる。例えばバッテリーを
電動圧縮機の電源とする電気自動車の場合には、図2
(a)、(d)に示すように、車が加速した時には電源
電圧が低下し、また車が減速した時には電源電圧が上昇
する。そしてその変動幅は一般に±30%以上と大きな
ものになっており、その変動が数百(mS)から(S)
程度の時間で発生する。
【0005】従って電動圧縮機がインバータの電流容量
に対しあまり余裕のないような負荷で駆動している時に
電源電圧が低下した場合には、電流が増加するので周波
数を制限して電流を抑えないと過電流保護が働き電動圧
縮機が停止するという課題がある。
【0006】また電気自動車では、運転者が車を加速す
るためアクセルを踏み込むと通常バッテリーの電源容量
が多い時は、アクセルの踏み込み量に応じ走行用モータ
は回転数を制御するが、バッテリーの電源容量が少なく
空調の負荷が大きい環境条件のもとでは走行モータの回
転数を上昇する過程でバッテリーの電源電圧が低下し加
速できないことや、空調系と走行系の電源はバッテリー
を共用しており、どちらを優先するか決まっておらず、
空調負荷が多い時は、緊急時にアクセルを踏んでも走行
加速できないという課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の手段とし
て走行用駆動モータと、バッテリーと誘導モータを内蔵
し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリ
ーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前
記電動圧縮機を制御駆動するインバータと車室内外の環
境条件に応じて前記電動圧縮機に印可する周波数を決定
しそれを設定周波数として、前記インバータに出力する
空調制御部を具備し、走行用駆動モータの負荷が設定値
を越えた時に電動圧縮機の周波数を降下させるために負
荷検出装置を備えた。
【0008】本発明は第2の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定しそれを設定周波
数として、前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、走行用駆動モータの負荷を検出する負荷検出装置を
備え、負荷が設定値を越えた時、負荷状態により周波数
を下降速度を調整する周波数低下装置を設けた。
【0009】本発明は第3の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の変化量を検出して設定
値を越えた時、空調の電動圧縮機の周波数を設定値まで
下降させバッテリーの負荷率を抑え、走行用駆動モータ
を優先させる加速度検出装置を設けた。
【0010】本発明は第4の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の変化量を検出する加速
度検出装置と走行用駆動モータの負荷を検出する負荷検
出装置を設けた。
【0011】本発明は第5の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の変化量を検出する加速
度検出装置と走行用駆動モータの負荷を検出する負荷検
出装置と負荷状態により周波数を下降速度を調整する周
波数低下装置を設けた。
【0012】
【作用】本発明の第1の手段によれば、走行モータの負
荷率を検出することでバッテリー電圧が低下する前に空
調用電動圧縮機の周波数を設定値まで降下させているの
で、走行駆動モータを優先にバッテリーの電源容量を使
用でき、車両の走行性能の向上と電源電圧低下による過
電流保護の作動により電動圧縮機が停止するのを防止す
ることができる。
【0013】本発明の第2の手段によれば、走行モータ
の負荷率を検出し、さらにその負荷の状態により空調用
の電動圧縮機の周波数下降速度を調整する周波数低下装
置を設けることでバッテリーの容量が少なく電源電圧の
低下が速い時でも電源電圧低下による電流の増加速度よ
りも電動圧縮機の周波数下降による電流の制限速度が速
くなり、走行駆動モータを優先にバッテリーの電源容量
を使用でき車両の走行性能の向上と電源電圧低下による
過電流保護の作動により電動圧縮機が停止するのを防止
することができる。
【0014】本発明は第3の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の変化量を検出して設定
値を越えた時、空調用の電動圧縮機の周波数を設定値ま
で下降させバッテリーの負荷率を抑え、走行用駆動モー
タを優先にバッテリーの電源容量を使用でき、車両の走
行性能の向上と電源電圧低下による過電流保護の作動に
より電動圧縮機が停止するのを防止することができる。
【0015】本発明は第4の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の変化量を検出する加速
度検出装置と走行用駆動モータの負荷を検出する負荷検
出装置を設け、各検出装置からのデータを演算した結果
設定値を越えた時、空調用の電動圧縮機の周波数を設定
値まで下降させバッテリーの負荷率を抑え、走行用駆動
モータを優先にバッテリーの電源容量を使用でき、車両
の走行性能の向上と電源電圧低下による過電流保護の作
動により電動圧縮機が停止するのを防止することができ
る。
【0016】本発明は第5の手段として走行用駆動モー
タと、バッテリーと誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を
圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制
御駆動するインバータと車室内外の環境条件に応じて前
記電動圧縮機に印可する周波数を決定し、それを設定周
波数として前記インバータに出力する空調制御部を具備
し、アクセルペダルからの信号の偏差と変化率を検出す
る加速度検出装置と、走行用駆動モータの負荷を検出す
る負荷検出装置と、走行モータの負荷率を検出しさらに
その負荷の状態により空調用の電動圧縮機の周波数下降
速度を調整する周波数低下装置を設け、バッテリーの容
量が少なく電源電圧の低下が速い時でも、演算した結
果、設定値を越えると空調用の電動圧縮機の周波数を演
算結果に比例させ下降させることで空調系でのバッテリ
ーの負荷率を抑え、走行用駆動モータが優先的にバッテ
リーの電源容量を使用でき、車両の走行性能の向上と電
源電圧低下による過電流保護の作動により電動圧縮機が
停止するのを防止することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例の自動車用電動圧縮機の制
御駆動装置について図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は、本発明に一実施例の自動車用電動
圧縮機の制御駆動装置の構成ブロック図である。電動圧
縮機1は電気自動車の場合にはバッテリー2を電源とし
インバータ7によって制御駆動されている。空調制御部
5は各種センサー6や室温設定器4からの信号に基づい
て車室内を快適にするための設定周波数を決定してイン
バータ7に出力し、これを受けたインバータ7は通常は
この設定周波数で電動圧縮機1を駆動するようにスイッ
チング素子群10をスイッチングして直流電圧を可変電
圧可変周波数の交流電圧に変換している。走行駆動モー
タ9はバッテリー2を電源として走行用インバータ6に
よって制御駆動されている。負荷検出装置6は走行駆動
モータの負荷の状態を検出し、インバータ7は負荷検出
装置からの信号と、空調制御部3からの設定周波数の信
号を受けそれらの入力に基づいて空調用の負荷と走行用
の負荷の和が設定値を越えた時電動圧縮機1の周波数を
所定値に低下させバッテリー2の負荷を軽減することで
バッテリー電圧の低下を軽減して走行用駆動モータ9を
優先する。
【0019】また周波数低減装置11は負荷検出装置6
からの信号と空調制御からの信号を受け、それらの入力
に基づいて空調用の負荷と走行用の負荷の和が設定値を
越えた時、周波数低下速度を20Hz/sに選択して電
動圧縮機1の周波数を下降させる。またそれ以外の場合
で設定周波数が変化した時は、周波数変化速度を5Hz
/sを選択して電動圧縮機1の周波数を変化させる。
【0020】図2は電気自動車において本発明の一実施
例の制御駆動装置の作動図を示すタイミングチャートで
横軸は時間となっている。以下本発明の一実施例の制御
駆動装置の作動について図2を参照しながら説明する。
図2において時間0秒から10秒までは車速が50km
/h、圧縮機の負荷は90%、走行駆動モータの負荷は
30%、圧縮機の負荷も100Hz一定でこの時バッテ
リー電圧は240Vで一定になっている。いま車が10
秒後から加速し始め17秒後までに100km/hにな
るまでに走行駆動モータの負荷率は100%に達するが
走行モータの負荷と圧縮機の負荷を演算して所定値以上
になったため、圧縮機の周波数を100Hzから60H
zに下降させてバッテリーの電圧低下を抑えることで走
行モータ系の負荷に余裕ができ、短い時間で加速するこ
とができる。
【0021】もし走行モータの負荷が上昇し所定値以上
になった時、圧縮機の周波数を下降させなければバッテ
リーの負荷が増大し、走行モータへの電源の供給率が下
がり走行性能が低下するばかりか、空調用インバータで
もバッテリー電圧が低下して電流の増加が抑えられずに
過電流保護の作動により電動圧縮機を停止せざるを得な
くなる。
【0022】図4は所定トルクにおける電動圧縮機の運
転周波数と消費電力の関係を示した特性図であり、ほぼ
周波数に比例して消費電力が大きくなっている。
【0023】表1は周波数範囲と周波数下降速度と潤滑
油の回収度合の定性的特性を示した特性表で、周波数下
降速度が大きくても高周波数側の領域においては潤滑油
の回収度合に悪影響は与えないことが分かる。
【0024】
【表1】
【0025】図3は、本発明に一実施例の自動車用電動
圧縮機の制御駆動装置の構成ブロック図である。電動圧
縮機1は電気自動車の場合にはバッテリー2を電源とし
インバータ7によって制御駆動されている。空調制御部
5は、各種センサー6や室温設定器4からの信号に基づ
いて、車室内を快適にするための設定周波数を決定して
インバータ7に出力し、これを受けたインバータ7は通
常はこの設定周波数で電動圧縮機1を駆動するようにス
イッチング素子群10をスイッチングして直流電圧を可
変電圧可変周波数の交流電圧に変換している。走行駆動
モータ9はバッテリー2を電源としてアクセル12から
の信号を受け、走行用インバータ8によって制御駆動さ
れている。
【0026】負荷検出装置6は走行駆動モータの負荷の
状態を検出し、インバータ7は負荷検出装置からの信号
と、アクセル12の踏み込んだ偏差と変化率を演算する
加速度検出装置13からの信号と、空調制御部3からの
設定周波数の信号を受けそれらの入力に基づいて空調用
の負荷と、走行用の負荷の和と加速度検出装置13から
のアクセルの偏差と変化率から加速途中の走行系の負荷
の状態を演算して、まず空調用電動圧縮機1の周波数を
走行系の負荷に応じバッテリー電圧が低下する前に降下
させ、走行系にバッテリーの電源を優先的に供給する。
加速終了して安定走行状態になった時に走行系の負荷は
低減しており電動圧縮機1の周波数を設定値に調整する
よう周波数を上昇させる。
【0027】また周波数低下装置を設けることで走行系
の負荷状態に比例させ空調系の電動圧縮機の周波数を降
下させることができる。
【0028】図5は電気自動車において本発明の一実施
例の制御駆動装置の作動図を示すタイミングチャートで
横軸は時間となっている。以下本発明の一実施例の制御
駆動装置の作動について図5を参照しながら説明する。
【0029】図5において時間0秒から10秒までは空
調用圧縮機の周波数は120Hzで、圧縮機の負荷も1
00%で運転され、車速は50km/hで走行している
そこで10秒後にアクセルが踏まれアクセル開度が大き
くなると、加速度検出装置からの信号を受け、空調用イ
ンバータは空調の負荷を軽減するため、圧縮機の周波数
を120Hzから60Hzに降下させる。バッテリーの
負荷が軽減されると走行モータの負荷が上昇してもバッ
テリー電圧はあまり低下せず車速の指示どうり上昇して
ゆく、加速が16秒後に終了すると走行モータの負荷は
低下することでバッテリー負荷も低下する、そこで空調
用インバータは圧縮機の周波数を上昇させ圧縮機の制御
を行う。図5の波線で書かれているのはアクセルが踏み
込まれ、走行モータの負荷が増大しても圧縮機の周波数
を下降させず120Hzに維持すると、バッテリー負荷
が増大して電圧が降下するため走行系のインバータの保
護が働き、加速できない、または停止してしまう。空調
系についても同様で、バッテリー電圧が低下すると空調
用インバータの過電流保護が働き停止せざるを得なくな
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の自動車用電動圧縮
機の駆動装置は、 (1)走行用駆動モータと、バッテリーと誘導モータを
内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バッ
テリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換し
て前記電動圧縮機を制御駆動するインバータと車室内外
の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可する周波数を
決定し、それを設定周波数として前記インバータに出力
する空調制御部を具備し、走行用駆動モータの負荷を検
出する負荷検出装置を設け、走行モータの負荷率を検出
して空調用の電動圧縮機の周波数を設定値まで降下させ
ているので、走行駆動モータが優先にバッテリーの電源
容量を使用でき、車両の走行性能の向上と電源電圧低下
による過電流保護の作動により電動圧縮機が停止するの
を防止し、圧縮機の潤滑機構にも悪影響を及ぼさない。
【0031】(2)走行用駆動モータと、バッテリーと
誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機
と、前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流
電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバー
タと車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
する周波数を決定しそれを設定周波数として、前記イン
バータに出力する空調制御部を具備し、走行用駆動モー
タの負荷を検出する負荷検出装置を備え、負荷が設定値
を越えた時、負荷状態により周波数を下降速度を調整す
る周波数低下装置を設けることで、バッテリーの容量が
少なく電源電圧の低下が速い時でも、電源電圧低下によ
る電流の増加速度よりも電動圧縮機の周波数下降による
電流の制限速度が速くなり、走行駆動モータを優先にバ
ッテリーの電源容量を使用でき、走行系の負荷状態によ
り電動圧縮機の下降速度を調整するため、さらに車両の
走行加速性能の向上と電源電圧低下による過電流保護の
作動により電動圧縮機が停止するのを防止し、圧縮機の
潤滑機構にも悪影響を及ぼさない。
【0032】(3)走行用駆動モータと、バッテリーと
誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機
と、前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流
電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバー
タと車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
からの信号の変化量を検出する加速度検出装置を設け、
アクセルペダルからの信号の変化量を検出して設定値を
越えた時、まず走行駆動モータが加速してバッテリー負
荷増大によりバッテリー電圧が低下する前に、空調用の
電動圧縮機の周波数を設定値まで下降させることでバッ
テリーの負荷率を抑え、走行用駆動モータを優先にバッ
テリーの電源容量を使用でき、バッテリーの急激な負荷
が抑えられさらにバッテリーの急激な容量低下を防ぎ、
走行加速性能の再優先化ができ、電源電圧低下による過
電流保護の作動により、電動圧縮機が停止するのを防止
し、圧縮機の潤滑機構にも悪影響を及ぼさない。
【0033】(4)走行用駆動モータと、バッテリーと
誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機
と、前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流
電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバー
タと車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
からの信号の偏差と変化率を検出する加速度検出装置と
走行用駆動モータの負荷を検出する負荷検出装置を設
け、空調用の負荷と走行用の負荷の和と加速度検出装置
からのアクセルの偏差と変化率から加速途中の走行系の
負荷の状態を演算して、まず空調用電動圧縮機1の周波
数を走行系の負荷に応じバッテリー電圧が低下する前に
降下させ、走行系にバッテリーの電源を優先的に供給す
る。加速終了して安定走行状態になった時は走行系の負
荷は低減しており、電動圧縮機の周波数を設定値に調整
するため、バッテリー負荷の先読み制御ができ、より効
率良くバッテリーの急激な容量低下を防ぎ、さらに走行
加速性能の向上により車両としての安全性の確保がで
き、電源電圧低下による過電流保護の作動により電動圧
縮機が停止するのを防止し、圧縮機の潤滑機構にも悪影
響を及ぼさない。
【0034】(5)走行用駆動モータと、バッテリーと
誘導モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機
と、前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流
電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバー
タと車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
からの信号の検出する加速度検出装置と走行用駆動モー
タの負荷を検出する負荷検出装置と周波数を急速に設定
に下げる周波数低下装置を設けたことで、バッテリーの
容量が少なく電源電圧の低下が速い時でも、電源電圧低
下による電流の増加速度よりも電動圧縮機の周波数下降
による電流の制限速度が速くなり、走行駆動モータを優
先にバッテリーの電源容量を使用でき、走行系の負荷状
態により電動圧縮機の下降速度を調整するため、さらに
車両の走行加速性能の向上と電源電圧低下による過電流
保護の作動により電動圧縮機が停止するのを防止し、圧
縮機の潤滑機構にも悪影響を及ぼさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図
【図2】本発明の一実施例の作動を示すタイミングチャ
ート
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図
【図4】周波数と消費電力の関係を示した特性図
【図5】本発明の他の実施例の作動を示すタイミングチ
ャート
【符号の説明】
1 圧縮機 2 バッテリー 3 空調制御部 4 室温設定器 5 センサー 6 負荷検出装置 7 空調用インバータ 8 走行用インバータ 9 走行用駆動モータ 10 スイッチング素子群 11 周波数低下装置 12 アクセル 13 加速度検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行用駆動モータと、バッテリーと、誘導
    モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧
    に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバータ
    と、車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
    する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
    バータに出力する空調制御部を具備し、走行用駆動モー
    タの負荷を検出する負荷検出装置を設けた自動車用電動
    圧縮機の制御駆動装置。
  2. 【請求項2】走行用駆動モータと、バッテリーと、誘導
    モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧
    に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバータ
    と、車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
    する周波数を決定しそれを設定周波数として、前記イン
    バータに出力する空調制御部を具備し、走行用駆動モー
    タの負荷を検出する負荷検出装置と周波数を急速に設定
    値に下げる周波数低下装置を設けた自動車用電動圧縮機
    の制御駆動装置。
  3. 【請求項3】走行用駆動モータと、バッテリーと、誘導
    モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧
    に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバータ
    と、車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
    する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
    バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
    からの信号の変化量を検出する加速度検出装置を設けた
    自動車用電動圧縮機の制御駆動装置。
  4. 【請求項4】走行用駆動モータと、バッテリーと、誘導
    モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧
    に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバータ
    と、車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
    する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
    バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
    からの信号を検出する加速度検出装置と走行用駆動モー
    タの負荷を検出する負荷検出装置を設けた自動車用電動
    圧縮機の制御駆動装置。
  5. 【請求項5】走行用駆動モータと、バッテリーと、誘導
    モータを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
    前記バッテリーからの直流電圧を可変周波数の交流電圧
    に変換して前記電動圧縮機を制御駆動するインバータ
    と、車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印可
    する周波数を決定し、それを設定周波数として前記イン
    バータに出力する空調制御部を具備し、アクセルペダル
    からの信号の検出する加速度検出装置と走行用駆動モー
    タの負荷を検出する負荷検出装置と周波数を急速に設定
    に下げる周波数低下装置を設けた自動車用電動圧縮機の
    制御駆動装置。
JP25815293A 1993-10-15 1993-10-15 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置 Expired - Fee Related JP3304553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25815293A JP3304553B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25815293A JP3304553B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07115702A true JPH07115702A (ja) 1995-05-02
JP3304553B2 JP3304553B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=17316251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25815293A Expired - Fee Related JP3304553B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3304553B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369584A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Sanden Corp 車載空気調和装置用電動圧縮機の駆動装置
JP2004135376A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2016155439A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 富士重工業株式会社 車両の制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369584A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Sanden Corp 車載空気調和装置用電動圧縮機の駆動装置
JP2004135376A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2016155439A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 富士重工業株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3304553B2 (ja) 2002-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4796438A (en) Method and apparatus for controlling an automotive air conditioning system
JP2992951B2 (ja) 自動車空調装置の圧縮機の制御方法
JP3104308B2 (ja) 電気自動車用空調装置
JP2000078701A (ja) 電気自動車用空調装置
WO2016189787A1 (ja) 電力制御システム
US4391242A (en) Control device for auxiliary members of a vehicle
JP3493238B2 (ja) 電気自動車用エアコン
JP3304542B2 (ja) 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置
JP3304553B2 (ja) 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置
JP2000006683A (ja) 車両用走行速度制御システム
JPH11245807A (ja) 車両用空調システム
JPH099411A (ja) 電気自動車の走行用モータ制御装置
JP6890072B2 (ja) 電動圧縮機の制御装置、電動圧縮機、移動体用の空気調和装置及び電動圧縮機の制御方法
JPH09191506A (ja) 電気自動車制御装置
JP2005344647A (ja) 自動車用電動圧縮機の駆動制御装置
JP3264070B2 (ja) 車両用発電機の制御装置
JP2007170238A (ja) 車両用補機駆動システム及びエンジン補機の駆動制御方法
JPH07120081A (ja) 電動圧縮機の制御駆動装置
JP3323111B2 (ja) 車両用空気調和装置
CN111376674B (zh) 车辆空调控制方法及系统
JPH04368216A (ja) 自動車用空調装置
JPH075021B2 (ja) 車両用空調装置
JPS6343810A (ja) 自動車用空気調和機の圧縮機制御装置
JP5217739B2 (ja) 車両用制御装置
JPH01218917A (ja) 車両空調用コンプレッサの駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees