JPH07115459A - ハンズフリー電話装置 - Google Patents

ハンズフリー電話装置

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JPH07115459A
JPH07115459A JP28195193A JP28195193A JPH07115459A JP H07115459 A JPH07115459 A JP H07115459A JP 28195193 A JP28195193 A JP 28195193A JP 28195193 A JP28195193 A JP 28195193A JP H07115459 A JPH07115459 A JP H07115459A
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Noboru Hioka
昇 日岡
Hisaya Sakata
久哉 坂田
Isamu Ikezawa
勇 池沢
Shinji Sakagami
慎二 坂上
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Iwatsu Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Iwatsu Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外線に対するハンブフリー応答通話を行うた
め、押ボタン操作を行なわずに、自動的なハンズフリー
応答動作を可能とする。 【構成】 回線からの着信信号に応じて鳴動する着信音
の休止時間に、入力した音声信号が、予め定めた入力レ
ベルを越えかつ音声検出時間内の音声信号であり予め定
めた騒音検出時間内に所定入力レベルを越える騒音が含
まれていないことを検出したときにハンズフリー応答指
令情報を出力する制御手段26と、そのハンズフリー応
答指令情報に基づき回線と通話回路との間に通話ループ
を形成する回線閉結手段3と、ハンズフリー応答指令情
報に基づき通話回路と送話手段および受話手段を結合し
てハンズフリー応答通話ループを形成するハンズフリー
制御手段21とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンズフリー電話装置
に関し、更に詳しく述べるならば外線(局線)に適用可
能なハンズフリー電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種ハンズフリー電話装置にお
いては、手を使用しないで、すなわち送受器(ハンドセ
ット)を持たないで着信に応答し通話できることが特徴
とされてきた。しかしながら従来の装置は、外線から着
信があった際に一旦ボタンの押し下げ操作を行う必要が
あった。つまり着信に際し、まず応答ボタンを押しオフ
フック(送受器を持ち上げる操作)と同じ機能動作を行
わせる。すると相手方は着信側が応答したことを可聴し
て「もし、もし」と問い掛けをしてくることになる。こ
れに応答して「はい、〇〇〇〇です。」をその回線に送
出し、相手方の要件を聞きながらその内容に応じた応対
するというものであった。
【0003】一方、従来例えばボタン電話装置等におい
ては、この機能を採用して外線ではなく内線相互間の通
話において、自動的にハンズフリー応答機能が作動し内
線相互通話できるように構成されている。これは内線同
志という限られた仲間同志間の相互通話であるため、応
答しないとか、応答を避けるといったようなことを考慮
する必要がないため自動的に応答動作に入れるように構
成されていた。そして回線レベル等を含む回線品質の安
定した内線回線を利用するため、ボイススイッチを用い
て可逆的に送受を切り替えて互いに通話を行う技術を用
いて実現することが可能であり、内線間においては音声
のハンズフリーによる応答通話は比較的安定して行うこ
とが可能であった。
【0004】これに対して、外線に対するハンズフリー
応答機能は、ボタン電話装置等における内線自動ハンズ
フリー動作とは異なり、次の点で前述したようにボタン
押し下げ操作が必要となっていた。外線からの着信につ
いては、外線は不特定多数を相手にするため回線レベ
ル、回線ノイズ、回線インピーダンス等は使用回線毎に
バラバラであるため安定して送受の切り替え動作を行う
ことが困難なことや、外線着信は相手方が見知らぬ人を
含む不特定多数の着信であるため、場合によっては応答
したくないという相手方からの電話であることを予想し
て出ないとか、応答したくない、あるいは応答しにくい
時間または時間帯等もあり、いずれの着信に対しても自
動的にハンズフリー応答動作を行うように構成すること
には問題があるため、一旦ボタンの押し下げ操作を行っ
た場合にのみ相手方の音声を聞くようにすることが必要
であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】したがって外線着信の
場合、この様なボタン押し下げ操作を行うのであれば、
手を煩わすことではハンドセットによる通話を行うこと
でも同じことになってしまうため、自然にハンドセット
通話のみに移行してしまうことになり、結果としてハン
ズフリー応答通話機能搭載の意義を失ってしまうという
問題があった。
【0006】この発明の目的は、外線(以下総称して回
線という)に対する応答について前記した従来の問題点
を除去し、簡易な音声認識技術を用いることによって、
押ボタン操作を行うことなく、自動的なハンズフリー応
答動作を選択することもでき、反対に応答動作をしない
という選択も可能なハンズフリー電話装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のうちの第1の発明は、通話回路を含んで構成
され回線に接続される電話装置において、該回線を介し
て相手方とハンズフリー応答通話を行うための送話手段
および受話手段と、該回線からの着信信号に応じて鳴動
する着信音の休止時間の間に、該送話手段を通して入力
された予め規定された言葉による音声信号が、予め定め
られた入力レベルを越えかつ予め定められた音声検出時
間内の音声信号であること、および予め定められた騒音
検出時間内に予め定められた入力レベルを越える騒音が
含まれていないことを検出したときにハンズフリー応答
指令情報を出力する制御手段と、該制御手段からのハン
ズフリー応答指令情報に基づき該回線と通話回路との間
に通話ループを形成する回線閉結手段と、該制御手段か
らのハンズフリー応答指令情報に基づき該通話回路と送
話手段および受話手段を結合してハンズフリー応答通話
ループを形成するハンズフリー制御手段と、から構成し
て、手動操作を行わずに回線を介して相手方とハンズフ
リーにて応答通話を行えるようにした点に特徴がある。
また第2の発明は、電話装置が、通話回路を含んで構成
され回線に接続される主電話機と、ハンズフリー応答通
話を行うための送話手段および受話手段を備え該主電話
機との間を無線電波を媒体として送受信し回線との通話
を行うコードレス電話機とを含んで構成されて、手動操
作を行わずに回線を介して相手方とハンズフリーにて応
答通話を行えるようにした点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明によれば、回線からの着信に際し、使用
者が予め規定された言葉、すなわち例えば単に『ハー
イ』と電話装置に向かって発声するのみという簡易な構
成にて、ボタンの押し下げやオフフック等の一切の手動
操作を行うことなく、自動的に回線とのハンズフリーに
よる通話ループを形成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明の第一の実施例を示すハンズフリー電
話装置の回路ブロック図、図2は図1の部分回路構成図
で、図3は本発明における音声検出出力波形図である。
図4は本発明装置の制御回路の動作を説明するためのフ
ローチャートであり、図5は本発明装置のハンズフリー
制御回路の動作を説明するためのフローチャートであ
る。図において、1は電話回線の接続端子(L1/L
2)、2は極性一致用のダイオードブリッジ、3は直流
閉結用のトランジスタ回路(回線閉結回路)、4はは通
話回路、、5は受話器、6は送話器、7はダイヤル回
路、8は終話検知回路、9はキーボード、10はキード
インターフエイス(KBF)、11はフックスイッチ、
12は直流カット用コンデンサ、13は整流用ダイオー
ドブリッジ、14はトーンリンガ回路、15は直流分離
用のトランス、16は着信信号検出回路、17はスピー
カ増幅器、18はスピーカ(受話手段)、19はマイク
ロホン(送話手段)、20はマイクロホン増幅器、21
はハンズフリー制御回路、22はバンドパスフィルタ、
23は検波器、24はローパスフィルタ、25はコンパ
レータ、26は制御回路(CPU)、27はLED表示
器、28は液晶表示器、29は外部電源入力端子(A
C)、30は各回路動作用電源回路、31は電源監視回
路(Tリレー)でtはその接点、32は電源のオンオフ
時に制御回路にリセット信号を出力するリセット回路で
ある。
【0010】次に本発明によるハンズフリー電話装置の
一般的な回路動作を図1、図4を用いて説明する。ま
ず、外部電源入力端子29に電源が入力されると、電源
回路30が動作し各回路に所要の直流電源(12V、5
V等)を供給する。同時に電源監視回路31も動作し、
電源監視リレーTが作動してその接点tを通電中は着信
信号検出回路16側に接続する。外線(電話局)からの
呼び出しがあると、その呼出信号は[電話回線接続端子
1→コンデンサ12→ダイオードブリッジ13→トーン
リンガ回路14]のルートで伝送され着信音出力が得ら
れる。この出力はトランス15および接点tを介して着
信信号検出回路16に入力される。トーンリンガ回路1
4からの着信信号はこの着信信号検出回路16で直流化
され、制御回路26に出力される。制御回路26はこの
出力を入力し着信有と判断する(S1)。この着信有の
情報によりマイクロホン19からの音声信号を受信でき
るように、音声信号受信モードにセットし(S2)、状
態制御の待機ルーチンに入る。
【0011】ここで使用者がオフフックすると(送受器
を上げフックスイッチ11が動作すると)制御回路26
はその情報を検出し(S3)、回線閉結回路3を動作せ
しめ、電話回線に対し通話ループすなわち直流ループを
形成する(S4)とともに同時に着信信号検出回路16
を開放する(S5)。この直流ループは[接続端子1→
ダイオードブリッジ2→回線閉結回路3→通話回路4]
で形成され、通話モードに移行する(S6)。このオフ
フツクにより通話ループを形成するのは通常の送受器を
持ち上げての応答通話である。その後通話が終了し送受
話器を置くと、その情報は制御回路16に取り込まれ
(S7)、回線閉結回路3を不動作となし、直流ループ
を開放する(S8)ので待機状態(X)に移行する。
【0012】次に、本発明の音声認識技術による応答動
作について説明する。これまでの音声認識装置は複数の
言葉を認識するものであって、特定の話者による登録操
作を予め行なっておき、使用者の音声と予め登録された
その音声との差を比較検出して認識し、以降の動作を行
うように構成されていた。したがって家庭の端末装置で
あるこのような電話装置においては、いちいち特定話者
による登録操作が必要であっては、煩わしく実用的でな
い。本発明はかかる点に着目し、不特定話者が使用でき
かつ登録の必要のない音声認識による識別を行ってハン
ズフリーによる応答通話を可能にしたものである。すな
わち、ある条件で発声される言葉は音声長で認識できる
という音声長による音声認識技術を用いて簡易かつ安価
に実現したものである。図1の説明を基に本発明を図2
乃至図5を用いて更に詳細に説明する。図2は本発明の
要部の一実施例であって、図1と同一符号は同一物を示
す。R1〜R7は抵抗、C1〜C4はコンデンサ、CO
1〜CO3はコンパレータである。
【0013】外線からの呼び出しがあると、図3(a)
に示すごとくプルプルー等の鳴音(1秒)・休止(2
秒)・プルプルー等の鳴音(1秒)・休止(2秒)とい
うように着信音が繰り返し鳴動し、その着信情報は制御
回路16に取り込まれる(S1)。そしてオフフツクし
ない状態にある場合に(S2−No)、その鳴音の休止
時間(2秒)に使用者は自分から約50cm離れた机上
に配置されているハンズフリー電話装置に向かって、予
め規定された言葉例えば本発明の一実施例と用いること
にした言葉『ハーイ』と返答する。この音声はマイクロ
ホン19を介してマイクロホン増幅器20に入力され増
幅されて出力される。この音声増幅出力信号はbルート
を介してバンドパスフィルタ22に入力され、ここでマ
イクロホン19から入り込む室内などの環境騒音等から
ノイズ成分を取り去り、予め定められた帯域の音声信号
成分のみを取り出す。このバンドパスフィルタ22の出
力は検波回路23に入力され、原音声信号が復調され
る。この復調された音声信号は、ローパスフィルタ24
に入力され音声周波帯域内の信号のみを出力する。この
出力信号は予め定められるしきい値(Vth)の検出レ
ベルが設定されたコンパレータ25に入力され、そのし
きい値を越えた信号を通過させ、制御回路(CPU)2
6の入力ポートに出力する。制御回路26ではコンパレ
ータ25から送られてきたしきい値を越えた有効な音声
信号を取り込み(S9)、続いて次の各条件に合致した
音声信号か否かを判別する(S10)。その結果各条件
を満足した音声信号である場合にはハンズフリー応答指
令情報を出力する(S11)。
【0014】なお、本発明の一実施例としては、予め定
められた言葉として『ハーイ』を用いているがこれに限
定されず、『オー』でも『オーイ』でもよく、どのよう
な言葉を用いるかは騒音との判別や言葉の認識技術に応
じて採用することができる。また『ハーイ』と発声する
際の使用者の顔(口)とハンズフリー電話装置との距離
についても、本発明の一実施例では約50cmとしてい
るがこれに限定されず、その距離についても騒音との判
別や検出技術に応じて変えることができる。本発明で
は、『ハーイ』を発声してハンズフリー応答を行うよう
にしたが、この『ハーイ』の発声レベルは普通に発声し
ても90dBSPL以上あり(距離50cm検知)、ハ
ンズフリーで応答する場合は自然に声が大きくなるので
100dBSPL以上にもなる。騒音レベルは通常の室
内環境で約40〜60dBSPL程度であり、テレビ音
量のピークでも約70dBSPL位である。従って音声
および騒音の検出レベル(しきい値)を80dBSPL
程度に設定すれば、騒音による誤動作はなく音声『ハー
イ』の認識は確実に行える。
【0015】図3は、各条件を示す信号波形図である。
(a)は着信音との関連でマイクロホン19から入力さ
れる音声信号波形の検出状況を示す図、(b)は自動応
答可能と判定する音声信号波形を示す図、(c)は自動
応答不可と判定する音声信号波形を示す図である。図3
(a)において、外線から到来する着信音は、信号波形
図(a−1)に示すように16Hzの交流信号が1秒オ
ン(鳴音)、2秒オフ(休止)の断続周期で到来する。
この2秒間の休止時間の間に騒音と音声『ハーイ』とを
制御回路16で検出するように形成される。信号波形図
(a−2)に示すように、まずコンパレータ24で定め
られている検出レベルのしきい値を越えて入力された騒
音検出(A)が行われ、引き続き同様にしきい値を越え
て入力された有音の音声検出(B)が行われ、次いで同
様にしきい値を越えて入力された騒音検出(C)が行わ
れる。騒音検出(A)の時間は、例えば1秒の鳴音が断
となってから約600msecの間騒音の有無を検出す
る。音声検出(B)の時間は、例えば騒音検出時間経過
後約500〜1000msecの間音声の有無を検出す
る。騒音検出(C)の時間は、例えば有効な音声が入力
されその音声が終了した時点から次の鳴音開始時点まで
の約400〜900msecの間騒音の有無を監視する
ように形成される。この一実施例では、これらの時間設
定を上記のように行ったが、これに限定されず、適宜設
計に基づきこれらとは異なる時間設定を行っても可能で
あることは言うまでもない。
【0016】次に自動応答可と判定される場合の信号波
形を図3(b)に示す。図3(b)において、図示のよ
うに騒音検出(A)の600msecの時間内および
(C)の最大900msecの時間内に騒音として検出
される信号が到来せず、かつ音声検出(B)の500〜
1000msecの時間に適正な音声信号『ハーイ』の
みが入力された場合には、制御回路26はハンズフリー
自動応答可と判断して、ハンズフリー応答指令情報をa
ルートにより出力する。このハンズフリー応答指令情報
により、回線閉結回路3が動作し回線と通話回路4との
間に通話ループすなわち直流ループが形成されるととも
に、ハンズフリー制御回路21が動作してマイクロホン
増幅器20と通話回路4とが結合され、マイクロホン1
9からの音声出力が回線に送出されるように形成され
る。
【0017】一方、自動応答不可と判定される場合の信
号波形を図3(C)に示す。図3(C)において、信号
波形図(C−1)に示すように使用者(応答者)の発声
が早く、騒音検出(A)の時間内に検出レベル(しきい
値)を越えた『ハーイ』の語頭が入るため、騒音として
検出され自動応答不可と判定される。また信号波形図
(C−2)に示すように使用者の発声が遅く、騒音検出
(C)の時間内に検出レベル(しきい値)を越えた『ハ
ーイ』の語頭が入るため、騒音として検出され自動応答
不可と判定される。また信号波形図(C−3)に示すよ
うに使用者の発声が更に遅く、音声検出(B)の時間に
音声信号が検出されず、騒音検出(C)の時間内に検出
レベル(しきい値)を越えた『ハーイ』の語頭が入るた
め、騒音として検出され自動応答不可と判定される。
【0018】また信号波形図(C−4)に示すように使
用者の発声が長く、音声検出(B)の時間を越え更に騒
音検出(C)の時間まで検出レベル(しきい値)を越え
た『ハーイ』の音声信号が入るため、有音が長すぎるこ
とが検出されるとともに語尾が騒音として検出されるた
め自動応答不可と判定される。一方、信号波形図(C−
5)に示すように使用者の発声が短く、音声検出(B)
の時間内の短い期間(400msec未満)検出レベル
(しきい値)を越えた『ハーイ』の音声信号が入るた
め、有音が短かすぎることが検出されるため自動応答不
可と判定される。また信号波形図(C−6)に示すよう
に使用者の発声以前の、騒音検出(A)の時間内に検出
レベル(しきい値)を越えた騒音が入ると、騒音有とし
て検出され自動応答不可と判定される。また信号波形図
(C−7)に示すように使用者の発声があり、音声検出
(B)の時間内に検出レベル(しきい値)を越えた『ハ
ーイ』の音声が入った後に、更に騒音検出(C)の時間
内に検出レベル(しきい値)を越えた騒音が入ると、騒
音有として検出され自動応答不可と判定される。 従っ
てこれらのケースに相当する場合には、制御回路26は
ハンズフリー自動応答不可と判断して、aルートからの
ハンズフリー応答指令情報をハンズフリー制御回路21
に出力しない。
【0019】ここでハンズフリー制御回路21の動作に
ついて、図1、図2および図5を用いて説明する。この
ハンズフリー制御回路21は、通常状態においては、マ
イクロホン19からの音声出力があれば(S21)常時
その音声信号を通話回路4側に通過させるべく音声送出
モードになっている(S22)。次に回線から着信があ
り前述したように、制御回路26においてマイクロホン
19から入力に騒音が検出されず『ハーイ』の音声が適
正と判断され、ハンズフリー応答指令情報がaルートに
より出力されると、ハンズフリー制御回路21ではこの
応答指令情報有により(S23)、マイクロホン増幅器
20の出力端を通話回路4に直接結合させるように動作
し、マイクロホン19からのハンズフリーによる通話の
ための音声を、通話回路4を介して回線に送出するため
の音声送出ループをcルートにより形成し(S24)、
更にdルートによりスピーカ増幅器17の入力端がcル
ートに結合されるので、通話回路4とスピーカ増幅器1
7の入力端とマイクロホン増幅器20の出力端とが接続
されてハンズフリーによる通話ループが形成され(S2
5)、ハンズフリー応答通話モードに入る。回線とのハ
ンズフリーによる通話が終了すると、制御回路26から
のハンズフリー応答解除情報がaルートで出力されるの
で、この応答解除情報有を検出して(S26)、マイク
ロホン増幅器20の出力端と通話回路4との結合を解除
し、cルートによる音声送出ループおよびdルートによ
るスピーカ接続ループを断として(S27)、待機状態
(Y)に移行するように形成されている。
【0020】このようにしてハンズフリー制御回路21
が動作するため、図1および図4に示すように制御回路
26からaルートによりハンズフリー応答指令情報が出
力されると(S11)、この応答指令情報により回線閉
結回路3が動作し回線と通話回路4との間に直流ループ
が形成される(S12)とともに、この応答指令情報に
よりマイクロホン増幅器20の出力端を通話回路4に直
接結合させるように動作し、cルートによるハンズフリ
ー通話ループが形成される(S13)。同時にdルート
により通話回路4とマイクロホン増幅器20の出力端と
スピーカ増幅器17の入力端とが結合接続され(S1
4)、ハンズフリー応答通話モードに入る(S15)。
これにより回線を介しての相手方からの音声は、[接続
端子1→ダイオードブリッジ2→回線閉結回路3→通話
回路4→cルート→ハンズフリー制御回路21→dルー
ト→スピーカ増幅器17→スピーカ18]のルートでス
ピーカ18より送出される。またマイクロホン19から
の会話のための音声出力は、[マイクロホン19→マイ
クロホン増幅器20→ハンズフリー制御回路21→cル
ート→通話回路4→回線閉結回路3→ダイオードブリッ
ジ2→接続端子1]のルートで回線を介して相手方に送
出される。このようにして使用者(応答者)は、押しボ
タン操作を行わないで相手方とのハンズフリーによる応
答通話を行うことが可能である。
【0021】また、ハンズフリー応答通話中は、終話検
知回路8が回線状態の監視を行っており、回線を介して
の相手方の終話検知(相手方オンフック情報またはビジ
トーン検知等)を行い(S16)、その情報を制御回路
26に送出する(S17)。一方、ハンズフリー応答通
話が終了すると、使用者により終了キーに相当するキー
ボード9が押下されるので、その押下情報はキーボード
インターフェイス10を介して制御回路26に送られる
(S17)。制御回路26ではこれらのいずれかの情報
に基づき、ハンズフリー応答解除情報をaルートで回線
閉結回路3およびハンズフリー制御回路21に送出す
る。回線閉結回路3では回線と通話回路4との間の直流
ループを断とし回線を開放する(S18)。ハンズフリ
ー制御回路21ではこの応答解除情報有を検出して、マ
イクロホン増幅器20の出力端と通話回路4との結合を
解除し、cルートによる音声送出ループを断とするの
で、ハンズフリー応答通話ループが開放される(S1
9)。そして待機状態(X)に移行するように形成され
ている。
【0022】次に本発明の第二の実施例について説明す
る。図6は、本発明の第二の実施例を示すコードレス電
話形式のハンズフリー電話装置の回路ブロック図であ
る。M−TELは主電話機、C−TELは携帯形のコー
ドレス電話機であり、アンテナを介して無線電波により
外線との通話および主電話機とコードレス電話機間の相
互通話が可能な装置である。図1および図2と同一符号
は同一物を示す。26aは主制御回路(M−CPU)、
33、38はアナログ信号処理回路、34、37は無線
回路、35、36はアンテナ、39端末制御回路(T−
CPU)、40は充電器を介して商用電源に接続される
充電器接続端子(ACa)、9a、10a、17a乃至
20a、22a乃至25a、30aは図1および図2の
9、10、17乃至20、22乃至25、30にそれぞ
れ対応する同等の回路等である。
【0023】第一の実施例と異なる点は、コードレス電
話機C−TELからハンズフリーにて応答通話ができる
ようにしたことにある。そのため主電話機M−TELに
はアナログ信号処理回路33、無線回路34アンテナ3
5からなる無線送受信ユニットを設け、その無線送受信
ユニットにハンズフリー制御回路21等から出力される
信号およびハンズフリー制御回路21等に入力される信
号を取り込み、それらを主制御回路26aで制御して、
無線電波を用いてコードレス電話機C−TELとの間で
交信するようにしている。またコードレス電話機C−T
ELにはアンテナ36、無線回路37、アナログ信号処
理回路38からなる無線送受信ユニットを設け、それら
を端末制御回路39で制御する。マイクロホン19aか
らの音声信号『ハーイ』は[20a→22a→23a→
24a→25a]のルートで端末制御回路39に取り込
み、適正な信号か否かを検出する。適正な信号であれば
無線送受信ユニットを介して主電話機M−TELに送出
する。回線からの主電話機M−TELを介して送られて
くる着信信号は、無線送受信ユニットから[17a→1
8a]のルートでスピーカ18aから出力される。
【0024】この第二の実施例におけるハンズフリー応
答動作は、基本的に第一の実施例と同じである。ただ
し、信号の送信および受信を無線電波で行う点と、『ハ
ーイ』の検出を端末制御回路39で検出する点が異なる
のみである。主電話機M−TELからコードレス電話機
C−TELへの送信電波は、本実施例では380MHz
帯を用い、コードレス電話機C−TELから主電話機M
−TELへの送信電波は、250MHz帯を用いて行う
ように形成されている。すなわち、回線L1、L2から
呼出信号が到達すると、1秒鳴音2秒休止の着信音が繰
り返し鳴動する。この着信音はアナログ信号処理回路3
3に取り込まれ、無線回路34を介して無線電波(38
0MHz)に変換されてアンテナ35から送出される。
これをコードレス電話機C−TELの無線回路37が受
信し、アナログ信号処理回路38で着信音に変換してス
ピーカ増幅器17aを介してスピーカ18aから放音さ
れる。これを聞いた使用者がオフフックしない状態で、
図3を用いて第一の実施例で説明したように、自分から
約50cm離れた机上においてあるコードレス電話機C
−TELのマイクロホン19aに向かって『ハーイ』と
返答すると、この音声信号は[マイクロホン増幅器20
a→バンドパスフィルタ22a→検波器23a→ローパ
スフィルタ24a→コンパレータ25a]のルートで端
末制御回路39に取り込まれ、予め定められた検出レベ
ルであるしきい値を越えた音声信号としてアナログ信号
処理回路38、無線回路37を介して無線電波(250
MHz)に変換されてアンテナ36から送出される。
【0025】主電話機M−TELでは、この電波を受信
しアナログ信号処理回路33で変換処理されて主制御回
路26aで取り込み、図3で示すように各条件に合致し
た音声信号が入力されたものとしてハンズフリー応答指
令情報をaルートで出力する。このハンズフリー応答指
令情報により、回線閉結回路3が動作し回線と通話回路
4との間に通話ループが形成されるとともに、ハンズフ
リー制御回路21が動作して通話回路4からの音声をア
ナログ信号処理回路38および無線回路34、アンテナ
35を介して無線電波で送り出す。この電波をコードレ
ス電話機C−TELのアンテナ36、無線回路37で受
信し、アナログ信号処理回路38を介して音声信号に変
換し、スピーカ増幅器20a、スピーカ18aから出力
する。したがって回線L1、L2を介して到来する相手
方からの会話のための音声は無線電波により送り出され
スピーカ18aより音声として送出され、マイクロホン
19aからの会話のための音声も無線電波により送り出
され、回線L1、L2を介して音声として相手方に送出
されるので、コードレス電話機C−TELの使用者はハ
ンズフリーにて応答通話ができる。
【0026】また、ハンズフリー応答通話中は、終話検
知回路8が回線状態の監視を行っており、回線を介する
相手方の終話検知(相手方のオンフック情報またはビジ
トーン検出等)を行い、その情報を主制御回路26aに
送出する。一方、ハンズフリー応答通話が終了すると、
コードレス電話機C−TELの使用者により終了キーに
相当するキーボード9aが押下されるので、その押下情
報はキーボードインターフェイス10aを介して端末制
御回路39に送られる。端末制御回路39ではその押下
情報を無線電波により主電話機M−TELの主制御回路
26aに送り出す。主制御回路26aではこれらのいず
れかの情報に基づきハンズフリー応答解除情報をaルー
トで回線閉結回路3およびハンズフリー制御回路21に
送出する。回線閉結回路3では回線と通話回路4との直
流ループを断とし回線を開放する。ハンズフリー制御回
路21ではこの応答解除情報有を検出して、通話回路4
とコードレス電話機C−TELのスピーカ増幅器17a
との結合を解除し、cルートによる音声送出ループを断
とするので、ハンズフリー応答通話ループが開放され
る。そして待機状態に移行するように形成されている。
なお、これらの動作フローについてはハンズフリー応答
指令が無線電波で行われるだけで図4および図5と同様
なので詳細な説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果がある。簡易な音声認識技術
を用いることによって、押ボタン操作を行うことなく、
自動的なハンズフリー応答動作を選択することもでき、
反対に応答動作をしないという選択も可能なハンズフリ
ー電話装置を安価に実現できる利点がある。また特定の
話者による登録操作を予め行なっておく必要もないので
どのような所でも使用可能であるという実用的な利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例を示すハンズフリー電
話装置の回路ブロック図である。
【図2】 図1の部分回路構成図である。
【図3】 本発明における音声検出出力波形図で、
(a)は着信音との関連でマイクロホン19から入力さ
れる音声信号波形の検出状況を示す図、(b)は自動応
答可能と判定する音声信号波形を示す図、(c)は自動
応答不可と判定する音声信号波形を示す図である。
【図4】 本発明装置の制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図5】 本発明装置のハンズフリー制御回路の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】 本発明の第二の実施例を示すコードレス電話
形式のハンズフリー電話装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 電話回線の接続端子(L1/L2) 2 極性一致用のダイオードブリッジ 3 直流閉結用のトランジスタ回路(回線閉結回路) 4 通話回路 5 受話器 6 送話器 7 ダイヤル回路 8 終話検知回路 9 キーボード 10 キードインターフエイス(KBF) 11 フックスイッチ 12 直流カット用コンデンサ 13 整流用ダイオードブリッジ 14 トーンリンガ回路 15 直流分離用のトランス 16 着信信号検出回路 17 スピーカ増幅器 18 スピーカ 19 マイクロホン 20 マイクロホン増幅器 21 ハンズフリー制御回路 22、22a バンドパスフィルタ 23、23a 検波器 24、24a ローパスフィルタ 25、25a コンパレータ 26 制御回路(CPU) 26a 主制御回路(M−CPU) 27 LED表示器 28 液晶表示器 29 外部電源入力端子(AC) 30、30a 各回路動作用電源回路 31 電源監視回路(Tリレー)でtはその接点 32 電源のオンオフ時に制御回路にリセット信号を出
力するリセット回路 33、38 アナログ信号処理回路 34、37 無線回路 35、36 アンテナ 39 端末制御回路(T−CPU) 40 充電器を介して商用電源に接続される充電器接続
端子(ACa) R1〜R7 抵抗 C1〜C4 コンデンサ CO1〜CO3 コンパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ハンズフリー電話装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンズフリー電話装置
に関し、更に詳しく述べるならば外線(局線)に適用可
能なハンズフリー電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種ハンズフリー電話装置にお
いては、手を使用しないで、すなわち送受器(ハンドセ
ット)を持たないで着信に応答し通話できることが特徴
とされてきた。しかしながら従来の装置は、外線から着
信があった際に一旦ボタンの押し下げ操作を行う必要が
あった。つまり着信に際し、まず応答ボタンを押しオフ
フック(送受器を持ち上げる操作)と同じ機能動作を行
わせる。すると相手方は着信側が応答したことを可聴し
て「もし、もし」と問い掛けをしてくることになる。こ
れに応答して「はい、○○○○です。」をその回線に送
出し、相手方の要件を聞きながらその内容に応じた応対
するというものであった。
【0003】一方、従来例えばボタン電話装置等におい
ては、この機能を採用して外線ではなく内線相互間の通
話において、自動的にハンズフリー応答機能が作動し内
線相互通話できるように構成されている。これは内線同
志という限られた仲間同志間の相互通話であるため、応
答しないとか、応答を避けるといったようなことを考慮
する必要がないため自動的に応答動作に入れるように構
成されていた。そして回線レベル等を含む回線品質の安
定した内線回線を利用するため、ボイススイッチを用い
て可逆的に送受を切り替えて互いに通話を行う技術を用
いて実現することが可能であり、内線間においては音声
のハンズフリーによる応答通話は比較的安定して行うこ
とが可能であった。
【0004】これに対して、外線に対するハンズフリー
応答機能は、ボタン電話装置等における内線自動ハンズ
フリー動作とは異なり、次の点で前述したようにボタン
押し下げ操作が必要となっていた。外線からの着信につ
いては、外線は不特定多数を相手にするため回線レベ
ル、回線ノイズ、回線インピーダンス等は使用回線毎に
バラバラであるため安定して送受の切り替え動作を行う
ことが困難なことや、外線着信は相手方が見知らぬ人を
含む不特定多数の着信であるため、場合によっては応答
したくないという相手方からの電話であることを予想し
て出ないとか、応答したくない、あるいは応答しにくい
時間または時間帯等もあり、いずれの着信に対しても自
動的にハンズフリー応答動作を行うように構成すること
には問題があるため、一旦ボタンの押し下げ操作を行っ
た場合にのみ相手方の音声を聞くようにすることが必要
であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】したがって外線着信の
場合、この様なボタン押し下げ操作を行うのであれば、
手を煩わすことではハンドセットによる通話を行うこと
でも同じことになってしまうため、自然にハンドセット
通話のみに移行してしまうことになり、結果としてハン
ズフリー応答通話機能搭載の意義を失ってしまうという
問題があった。
【0006】この発明の目的は、外線(以下総称して回
線という)に対する応答について前記した従来の問題点
を除去し、簡易な音声認識技術を用いることによって、
押ボタン操作を行うことなく、自動的なハンズフリー応
答動作を選択することもでき、反対に応答動作をしない
という選択も可能なハンズフリー電話装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のうちの第1の発明は、通話回路を含んで構成
され回線に接続される電話装置において、該回線を介し
て相手方とハンズフリー応答通話を行うための送話手段
および受話手段と、該回線からの着信信号に応じて鳴動
する着信音の休止時間の間に、該送話手段を通して入力
された予め規定された言葉による音声信号が、予め定め
られた入力レベルを越えかつ予め定められた音声検出時
間内の音声信号であること、および予め定められた騒音
検出時間内に予め定められた入力レベルを越える騒音が
含まれていないことを検出したときにハンズフリー応答
指令情報を出力する制御手段と、該制御手段からのハン
ズフリー応答指令情報に基づき該回線と通話回路との間
に通話ループを形成する回線閉結手段と、該制御手段か
らのハンズフリー応答指令情報に基づき該通話回路と送
話手段および受話手段を結合してハンズフリー応答通話
ループを形成するハンズフリー制御手段と、から構成し
て、手動操作を行わずに回線を介して相手方とハンズフ
リーにて応答通話を行えるようにした点に特徴がある。
また第2の発明は、電話装置が、通話回路を含んで構成
され回線に接続される主電話機と、ハンズフリー応答通
話を行うための送話手段および受話手段を備え該主電話
機との間を無線電波を媒体として送受信し回線との通話
を行うコードレス電話機とを含んで構成されて、手動操
作を行わずに回線を介して相手方とハンズフリーにて応
答通話を行えるようにした点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明によれば、回線からの着信に際し、使用
者が予め規定された言葉、すなわち例えば単に『ハー
イ』と電話装置に向かって発声するのみという簡易な構
成にて、ボタンの押し下げやオフフック等の一切の手動
操作を行うことなく、自動的に回線とのハンズフリーに
よる通話ループを形成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明の第一の実施例を示すハンズフリー電
話装置の回路ブロック図、図2は図1の部分回路構成図
で、図3乃至図5は本発明における音声検出出力波形図
である。図6は本発明装置の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートであり、図7は本発明装置のハン
ズフリー制御回路の動作を説明するためのフローチャー
トである。図において、1は電話回線の接続端子(L1
/L2)、2は極性一致用のダイオードブリッジ、3は
直流閉結用のトランジスタ回路(回線閉結回路)、4は
は通話回路、、5は受話器、6は送話器、7はダイヤル
回路、8は終話検知回路、9はキーボード、10はキー
ドインターフエイス(KBF)、11はフックスイッ
チ、12は直流カット用コンデンサ、13は整流用ダイ
オードブリッジ、14はトーンリンガ回路、15は直流
分離用のトランス、16は着信信号検出回路、17はス
ピーカ増幅器、18はスピーカ(受話手段)、19はマ
イクロホン(送話手段)、20はマイクロホン増幅器、
21はハンズフリー制御回路、22はバンドパスフィル
タ、23は検波器、24はローパスフィルタ、25はコ
ンパレータ、26は制御回路(CPU)、27はLED
表示器、28は液晶表示器、29は外部電源入力端子
(AC)、30は各回路動作用電源回路、31は電源監
視回路(Tリレー)でtはその接点、32は電源のオン
オフ時に制御回路にリセット信号を出力するリセット回
路である。
【0010】次に本発明によるハンズフリー電話装置の
一般的な回路動作を図1、図6を用いて説明する。ま
ず、外部電源入力端子29に電源が入力されると、電源
回路30が動作し各回路に所要の直流電源(12V、5
V等)を供給する。同時に電源監視回路31も動作し、
電源監視リレーTが作動してその接点tを通電中は着信
信号検出回路16側に接続する。外線(電話局)からの
呼び出しがあると、その呼出信号は[電話回線接続端子
1→コンデンサ12→ダイオードブリッジ13→トーン
リンガ回路14]のルートで伝送され着信音出力が得ら
れる。この出力はトランス15および接点tを介して着
信信号検出回路16に入力される。トーンリンガ回路1
4からの着信信号はこの着信信号検出回路16で直流化
され、制御回路26に出力される。制御回路26はこの
出力を入力し着信有と判断する(S1)。この着信有の
情報によりマイクロホン19からの音声信号を受信でき
るように、音声信号受信モードにセットし(S2)、状
態制御の待機ルーチンに入る。
【0011】ここで使用者がオフフックすると(送受器
を上げフックスイッチ11が動作すると)制御回路26
はその情報を検出し(S3)、回線閉結回路3を動作せ
しめ、電話回線に対し通話ループすなわち直流ループを
形成する(S4)とともに同時に着信信号検出回路16
を開放する(S5)。この直流ループは[接続端子1→
ダイオードブリッジ2→回線閉結回路3→通話回路4]
で形成され、通話モードに移行する(S6)。このオフ
フツクにより通話ループを形成するのは通常の送受器を
持ち上げての応答通話である。その後通話が終了し送受
話器を置くと、その情報は制御回路26に取り込まれ
(S7)、回線閉結回路3を不動作となし、直流ループ
を開放する(S8)ので待機状態(X)に移行する。
【0012】次に、本発明の音声認識技術による応答動
作について説明する。これまでの音声認識装置は複数の
言葉を認識するものであって、特定の話者による登録操
作を予め行なっておき、使用者の音声と予め登録された
その音声との差を比較検出して認識し、以降の動作を行
うように構成されていた。したがって家庭の端末装置で
あるこのような電話装置においては、いちいち特定話者
による登録操作が必要であっては、煩わしく実用的でな
い。本発明はかかる点に着目し、不特定話者が使用でき
かつ登録の必要のない音声認識による識別を行ってハン
ズフリーによる応答通話を可能にしたものである。すな
わち、ある条件で発声される言葉は音声長で認識できる
という音声長による音声認識技術を用いて簡易かつ安価
に実現したものである。図1の説明を基に本発明を図2
乃至図7を用いて更に詳細に説明する。図2は本発明の
要部の一実施例であって、図1と同一符号は同一物を示
す。R1〜R7は抵抗、C1〜C4はコンデンサ、CO
1〜CO3はコンパレータである。
【0013】外線からの呼び出しがあると、図3に示す
ごとくプルプルー等の鳴音(1秒)・休止(2秒)・プ
ルプルー等の鳴音(1秒)・休止(2秒)というように
着信音が繰り返し鳴動し、その着信情報は制御回路26
に取り込まれる(S1)。そしてオフフツクしない状態
にある場合に(S2−No)、その鳴音の休止時間(2
秒)に使用者は自分から約50cm離れた机上に配置さ
れているハンズフリー電話装置に向かって、予め規定さ
れた言葉例えば本発明の一実施例と用いることにした言
葉『ハーイ』と返答する。この音声はマイクロホン19
を介してマイクロホン増幅器20に入力され増幅されて
出力される。この音声増幅出力信号はbルートを介して
バンドパスフィルタ22に入力され、ここでマイクロホ
ン19から入り込む室内などの環境騒音等からノイズ成
分を取り去り、予め定められた帯域の音声信号成分のみ
を取り出す。このバンドパスフィルタ22の出力は検波
回路23に入力され、原音声信号が復調される。この復
調された音声信号は、ローパスフィルタ24に入力され
音声周波帯域内の信号のみを出力する。この出力信号は
予め定められるしきい値(Vth)の検出レベルが設定
されたコンパレータ25に入力され、そのしきい値を越
えた信号を通過させ、制御回路(CPU)26の入力ポ
ートに出力する。制御回路26ではコンパレータ25か
ら送られてきたしきい値を越えた有効な音声信号を取り
込み(S9)、続いて次の各条件に合致した音声信号か
否かを判別する(S10)。その結果各条件を満足した
音声信号である場合にはハンズフリー応答指令情報を出
力する(S11)。
【0014】なお、本発明の一実施例としては、予め定
められた言葉として『ハーイ』を用いているがこれに限
定されず、『オー』でも『オーイ』でもよく、どのよう
な言葉を用いるかは騒音との判別や言葉の認識技術に応
じて採用することができる。また『ハーイ』と発声する
際の使用者の顔(口)とハンズフリー電話装置との距離
についても、本発明の一実施例では約50cmとしてい
るがこれに限定されず、その距離についても騒音との判
別や検出技術に応じて変えることができる。本発明で
は、『ハーイ』を発声してハンズフリー応答を行うよう
にしたが、この『ハーイ』の発声レベルは普通に発声し
ても90dBSPL以上あり(距離50cm検知)、ハ
ンズフリーで応答する場合は自然に声が大きくなるので
100dBSPL以上にもなる。騒音レベルは通常の室
内環境で約40〜60dBSPL程度であり、テレビ音
量のピークでも約70dBSPL位である。従って音声
および騒音の検出レベル(しきい値)を80dBSPL
程度に設定すれば、騒音による誤動作はなく音声『ハー
イ』の認識は確実に行える。
【0015】図3乃至図5は、各条件を示す信号波形図
である。図3は着信音との関連でマイクロホン19から
入力される音声信号波形の検出状況を示す図、図4は自
動応答可能と判定する音声信号波形を示す図、図5は自
動応答不可と判定する音声信号波形を示す図である。図
3において、外線から到来する着信音は、信号波形図
(a−1)に示すように16Hzの交流信号が1秒オン
(鳴音)、2秒オフ(休止)の断続周期で到来する。こ
の2秒間の休止時間の間に騒音と音声『ハーイ』とを制
御回路26で検出するように形成される。信号波形図
(a−2)に示すように、まずコンパレータ24で定め
られている検出レベルのしきい値を越えて入力された騒
音検出(A)が行われ、引き続き同様にしきい値を越え
て入力された有音の音声検出(B)が行われ、次いで同
様にしきい値を越えて入力された騒音検出(C)が行わ
れる。騒音検出(A)の時間は、例えば1秒の鳴音が断
となってから約600msecの間騒音の有無を検出す
る。音声検出(B)の時間は、例えば騒音検出時間経過
後約500〜1000msecの間音声の有無を検出す
る。騒音検出(C)の時間は、例えば有効な音声が入力
されその音声が終了した時点から次の鳴音開始時点まで
の約400〜900msecの間騒音の有無を監視する
ように形成される。この一実施例では、これらの時間設
定を上記のように行ったが、これに限定されず、適宜設
計に基づきこれらとは異なる時間設定を行っても可能で
あることは言うまでもない。
【0016】次に自動応答可と判定される場合の信号波
形を図4に示す。図4の信号波形図(b)において、図
示のように騒音検出(A)の600msecの時間内お
よび(C)の最大900msecの時間内に騒音として
検出される信号が到来せず、かつ音声検出(B)の50
0〜1000msecの時間に適正な音声信号『ハー
イ』のみが入力された場合には、制御回路26はハンズ
フリー自動応答可と判断して、ハンズフリー応答指令情
報をaルートにより出力する。このハンズフリー応答指
令情報により、回線閉結回路3が動作し回線と通話回路
4との間に通話ループすなわち直流ループが形成される
とともに、ハンズフリー制御回路21が動作してマイク
ロホン増幅器20と通話回路4とが結合され、マイクロ
ホン19からの音声出力が回線に送出されるように形成
される。
【0017】一方、自動応答不可と判定される場合の信
号波形を図5に示す。図5において、信号波形図(C−
1)に示すように使用者(応答者)の発声が早く、騒音
検出(A)の時間内に検出レベル(しきい値)を越えた
『ハーイ』の語頭が入るため、騒音として検出され自動
応答不可と判定される。また信号波形図(C−2)に示
すように使用者の発声が遅く、騒音検出(C)の時間内
に検出レベル(しきい値)を越えた『ハーイ』の語頭が
入るため、騒音として検出され自動応答不可と判定され
る。また信号波形図(C−3)に示すように使用者の発
声が更に遅く、音声検出(B)の時間に音声信号が検出
されず、騒音検出(C)の時間内に検出レベル(しきい
値)を越えた『ハーイ』の語頭が入るため、騒音として
検出され自動応答不可と判定される。
【0018】また信号波形図(C−4)に示すように使
用者の発声が長く、音声検出(B)の時間を越え更に騒
音検出(C)の時間まで検出レベル(しきい値)を越え
た『ハーイ』の音声信号が入るため、有音が長すぎるこ
とが検出されるとともに語尾が騒音として検出されるた
め自動応答不可と判定される。一方、信号波形図(C−
5)に示すように使用者の発声が短く、音声検出(B)
の時間内の短い期間(400msec未満)検出レベル
(しきい値)を越えた『ハーイ』の音声信号が入るた
め、有音が短かすぎることが検出されるため自動応答不
可と判定される。また信号波形図(C−6)に示すよう
に使用者の発声以前の、騒音検出(A)の時間内に検出
レベル(しきい値)を越えた騒音が入ると、騒音有とし
て検出され自動応答不可と判定される。また信号波形図
(C−7)に示すように使用者の発声があり、音声検出
(B)の時間内に検出レベル(しきい値)を越えた『ハ
ーイ』の音声が入った後に、更に騒音検出(C)の時間
内に検出レベル(しきい値)を越えた騒音が入ると、騒
音有として検出され自動応答不可と判定される。従って
これらのケースに相当する場合には、制御回路26はハ
ンズフリー自動応答不可と判断して、aルートからのハ
ンズフリー応答指令情報をハンズフリー制御回路21に
出力しない。
【0019】ここでハンズフリー制御回路21の動作に
ついて、図1、図2および図7を用いて説明する。この
ハンズフリー制御回路21は、通常状態においては、マ
イクロホン19からの音声出力があれば(S21)常時
その音声信号を通話回路4側に通過させるべく音声送出
モードになっている(S22)。次に回線から着信があ
り前述したように、制御回路26においてマイクロホン
19から入力に騒音が検出されず『ハーイ』の音声が適
正と判断され、ハンズフリー応答指令情報がaルートに
より出力されると、ハンズフリー制御回路21ではこの
応答指令情報有により(S23)、マイクロホン増幅器
20の出力端を通話回路4に直接結合させるように動作
し、マイクロホン19からのハンズフリーによる通話の
ための音声を、通話回路4を介して回線に送出するため
の音声送出ループをcルートにより形成し(S24)、
更にdルートによりスピーカ増幅器17の入力端がcル
ートに結合されるので、通話回路4とスピーカ増幅器1
7の入力端とマイクロホン増幅器20の出力端とが接続
されてハンズフリーによる通話ループが形成され(S2
5)、ハンズフリー応答通話モードに入る。回線とのハ
ンズフリーによる通話が終了すると、制御回路26から
のハンズフリー応答解除情報がaルートで出力されるの
で、この応答解除情報有を検出して(S26)、マイク
ロホン増幅器20の出力端と通話回路4との結合を解除
し、cルートによる音声送出ループおよびdルートによ
るスピーカ接続ループを断として(S27)、待機状態
(Y)に移行するように形成されている。
【0020】このようにしてハンズフリー制御回路21
が動作するため、図1および図6に示すように制御回路
26からaルートによりハンズフリー応答指令情報が出
力されると(S11)、この応答指令情報により回線閉
結回路3が動作し回線と通話回路4との間に直流ループ
が形成される(S12)とともに、この応答指令情報に
よりマイクロホン増幅器20の出力端を通話回路4に直
接結合させるように動作し、cルートによるハンズフリ
ー通話ループが形成される(S13)。同時にdルート
により通話回路4とマイクロホン増幅器20の出力端と
スピーカ増幅器17の入力端とが結合接続され(S1
4)、ハンズフリー応答通話モードに入る(S15)。
これにより回線を介しての相手方からの音声は、[接続
端子1→ダイオードブリッジ2→回線閉結回路3→通話
回路4→cルート→ハンズフリー制御回路21→dルー
ト→スピーカ増幅器17→スピーカ18]のルートでス
ピーカ18より送出される。またマイクロホン19から
の会話のための音声出力は、[マイクロホン19→マイ
クロホン増幅器20→ハンズフリー制御回路21→cル
ート→通話回路4→回線閉結回路3→ダイオードブリッ
ジ2→接続端子1]のルートで回線を介して相手方に送
出される。このようにして使用者(応答者)は、押しボ
タン操作を行わないで相手方とのハンズフリーによる応
答通話を行うことが可能である。
【0021】また、ハンズフリー応答通話中は、終話検
知回路8が回線状態の監視を行っており、回線を介して
の相手方の終話検知(相手方オンフック情報またはビジ
トーン検知等)を行い(S16)、その情報を制御回路
26に送出する(S17)。一方、ハンズフリー応答通
話が終了すると、使用者により終了キーに相当するキー
ボード9が押下されるので、その押下情報はキーボード
インターフェイス10を介して制御回路26に送られる
(S17)。制御回路26ではこれらのいずれかの情報
に基づき、ハンズフリー応答解除情報をaルートで回線
閉結回路3およびハンズフリー制御回路21に送出す
る。回線閉結回路3では回線と通話回路4との間の直流
ループを断とし回線を開放する(S18)。ハンズフリ
ー制御回路21ではこの応答解除情報有を検出して、マ
イクロホン増幅器20の出力端と通話回路4との結合を
解除し、cルートによる音声送出ループを断とするの
で、ハンズフリー応答通話ループが開放される(S1
9)。そして待機状態(X)に移行するように形成され
ている。
【0022】次に本発明の第二の実施例について説明す
る。図8は、本発明の第二の実施例を示すコードレス電
話形式のハンズフリー電話装置の回路ブロック図であ
る。M−TELは主電話機、C−TELは携帯形のコー
ドレス電話機であり、アンテナを介して無線電波により
外線との通話および主電話機とコードレス電話機間の相
互通話が可能な装置である。図1および図2と同一符号
は同一物を示す。26aは主制御回路(M−CPU)、
33、38はアナログ信号処理回路、34、37は無線
回路、35、36はアンテナ、39は端末制御回路(T
−CPU)、40は充電器を介して商用電源に接続され
る充電器接続端子(ACa)、9a、10a、17a乃
至20a、22a乃至25a、30aは図1および図2
の9、10、17乃至20、22乃至25、30にそれ
ぞれ対応する同等の回路等である。
【0023】第一の実施例と異なる点は、コードレス電
話機C−TELからハンズフリーにて応答通話ができる
ようにしたことにある。そのため主電話機M−TELに
はアナログ信号処理回路33、無線回路34アンテナ3
5からなる無線送受信ユニットを設け、その無線送受信
ユニットにハンズフリー制御回路21等から出力される
信号およびハンズフリー制御回路21等に入力される信
号を取り込み、それらを主制御回路26aで制御して、
無線電波を用いてコードレス電話機C−TELとの間で
交信するようにしている。またコードレス電話機C−T
ELにはアンテナ36、無線回路37、アナログ信号処
理回路38からなる無線送受信ユニットを設け、それら
を端末制御回路39で制御する。マイクロホン19aか
らの音声信号『ハーイ』は[20a→22a→23a→
24a→25a]のルートで端末制御回路39に取り込
み、適正な信号か否かを検出する。適正な信号であれば
無線送受信ユニットを介して主電話機M−TELに送出
する。回線からの主電話機M−TELを介して送られて
くる着信信号は、無線送受信ユニットから[17a→1
8a]のルートでスピーカ18aから出力される。
【0024】この第二の実施例におけるハンズフリー応
答動作は、基本的に第一の実施例と同じである。ただ
し、信号の送信および受信を無線電波で行う点と、『ハ
ーイ』の検出を端末制御回路39で検出する点が異なる
のみである。主電話機M−TELからコードレス電話機
C−TELへの送信電波は、本実施例では380MHz
帯を用い、コードレス電話機C−TELから主電話機M
−TELへの送信電波は、250MHz帯を用いて行う
ように形成されている。すなわち、回線L1、L2から
呼出信号が到達すると、1秒鳴音2秒休止の着信音が繰
り返し鳴動する。この着信音はアナログ信号処理回路3
3に取り込まれ、無線回路34を介して無線電波(38
0MHz)に変換されてアンテナ35から送出される。
これをコードレス電話機C−TELの無線回路37が受
信し、アナログ信号処理回路38で着信音に変換してス
ピーカ増幅器17aを介してスピーカ18aから放音さ
れる。これを聞いた使用者がオフフックしない状態で、
図3を用いて第一の実施例で説明したように、自分から
約50cm離れた机上においてあるコードレス電話機C
−TELのマイクロホン19aに向かって『ハーイ』と
返答すると、この音声信号は[マイクロホン増幅器20
a→バンドパスフィルタ22a→検波器23a→ローパ
スフィルタ24a→コンパレータ25a]のルートで端
末制御回路39に取り込まれ、予め定められた検出レベ
ルであるしきい値を越えた音声信号としてアナログ信号
処理回路38、無線回路37を介して無線電波(250
MHz)に変換されてアンテナ36から送出される。
【0025】主電話機M−TELでは、この電波を受信
しアナログ信号処理回路33で変換処理されて主制御回
路26aで取り込み、図4または図5で示すように各条
件に合致した音声信号が入力されたものとしてハンズフ
リー応答指令情報をaルートで出力する。このハンズフ
リー応答指令情報により、回線閉結回路3が動作し回線
と通話回路4との間に通話ループが形成されるととも
に、ハンズフリー制御回路21が動作して通話回路4か
らの音声をアナログ信号処理回路38および無線回路3
4、アンテナ35を介して無線電波で送り出す。この電
波をコードレス電話機C−TELのアンテナ36、無線
回路37で受信し、アナログ信号処理回路38を介して
音声信号に変換し、スピーカ増幅器20a、スピーカ1
8aから出力する。したがって回線L1、L2を介して
到来する相手方からの会話のための音声は無線電波によ
り送り出されスピーカ18aより音声として送出され、
マイクロホン19aからの会話のための音声も無線電波
により送り出され、回線L1、L2を介して音声として
相手方に送出されるので、コードレス電話機C−TEL
の使用者はハンズフリーにて応答通話ができる。
【0026】また、ハンズフリー応答通話中は、終話検
知回路8が回線状態の監視を行っており、回線を介する
相手方の終話検知(相手方のオンフック情報またはビジ
トーン検出等)を行い、その情報を主制御回路26aに
送出する。一方、ハンズフリー応答通話が終了すると、
コードレス電話機C−TELの使用者により終了キーに
相当するキーボード9aが押下されるので、その押下情
報はキーボードインターフェイス10aを介して端末制
御回路39に送られる。端末制御回路39ではその押下
情報を無線電波により主電話機M−TELの主制御回路
26aに送り出す。主制御回路26aではこれらのいず
れかの情報に基づきハンズフリー応答解除情報をaルー
トで回線閉結回路3およびハンズフリー制御回路21に
送出する。回線閉結回路3では回線と通話回路4との直
流ループを断とし回線を開放する。ハンズフリー制御回
路21ではこの応答解除情報有を検出して、通話回路4
とコードレス電話機C−TELのスピーカ増幅器17a
との結合を解除し、cルートによる音声送出ループを断
とするので、ハンズフリー応答通話ループが開放され
る。そして待機状態に移行するように形成されている。
なお、これらの動作フローについてはハンズフリー応答
指令が無線電波で行われるだけで図6および図7と同様
なので詳細な説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果がある。簡易な音声認識技術
を用いることによって、押ボタン操作を行うことなく、
自動的なハンズフリー応答動作を選択することもでき、
反対に応答動作をしないという選択も可能なハンズフリ
ー電話装置を安価に実現できる利点がある。また特定の
話者による登録操作を予め行なっておく必要もないので
どのような所でも使用可能であるという実用的な利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例を示すハンズフリー電
話装置の回路ブロック図である。
【図2】 図1の部分回路構成図である。
【図3】 本発明における音声検出出力波形図で、着信
音との関連でマイクロホン19から入力される音声信号
波形の検出状況を示す図である。
【図4】 本発明における音声検出出力波形図で、自動
応答可能と判定する音声信号波形を示す図である。
【図5】 本発明における音声検出出力波形図で、自動
応答不可と判定する音声信号波形を示す図である。
【図6】 本発明装置の制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】 本発明装置のハンズフリー制御回路の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の第二の実施例を示すコードレス電話
形式のハンズフリー電話装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】 1 電話回線の接続端子(L1/L2) 2 極性一致用のダイオードブリッジ 3 直流閉結用のトランジスタ回路(回線閉結回路) 4 通話回路 5 受話器 6 送話器 7 ダイヤル回路 8 終話検知回路 9 キーボード 10 キードインターフエイス(KBF) 11 フックスイッチ 12 直流カット用コンデンサ 13 整流用ダイオードブリッジ 14 トーンリンガ回路 15 直流分離用のトランス 16 着信信号検出回路 17 スピーカ増幅器 18 スピーカ 19 マイクロホン 20 マイクロホン増幅器 21 ハンズフリー制御回路 22、22a バンドパスフィルタ 23、23a 検波器 24、24a ローパスフィルタ 25、25a コンパレータ 26 制御回路(CPU) 26a 主制御回路(M−CPU) 27 LED表示器 28 液晶表示器 29 外部電源入力端子(AC) 30、30a 各回路動作用電源回路 31 電源監視回路(Tリレー)でtはその接点 32 電源のオンオフ時に制御回路にリセット信号を出
力するリセット回路 33、38 アナログ信号処理回路 34、37 無線回路 35、36 アンテナ 39 端末制御回路(T−CPU) 40 充電器を介して商用電源に接続される充電器接続
端子(ACa) R1〜R7 抵抗 C1〜C4 コンデンサ CO1〜CO3 コンパレータ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図1】
【図2】
【図5】
【図7】
【図8】
【図6】
フロントページの続き (72)発明者 池沢 勇 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 坂上 慎二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話回路を含んで構成され回線に接続さ
    れる電話装置であって、 該回線を介して相手方とハンズフリー応答通話を行うた
    めの送話手段および受話手段と、 該回線からの着信信号に応じて鳴動する着信音の休止時
    間の間に、該送話手段を通して入力された予め規定され
    た言葉による音声信号が、予め定められた入力レベルを
    越えかつ予め定められた音声検出時間内の音声信号であ
    ること、および予め定められた騒音検出時間内に予め定
    められた入力レベルを越える騒音が含まれていないこと
    を検出したときにハンズフリー応答指令情報を出力する
    制御手段と、 該制御手段からのハンズフリー応答指令情報に基づき該
    回線と通話回路との間に通話ループを形成する回線閉結
    手段と、 該制御手段からのハンズフリー応答指令情報に基づき該
    通話回路と送話手段および受話手段を結合してハンズフ
    リー応答通話ループを形成するハンズフリー制御手段
    と、から構成されているを特徴とするハンズフリー電話
    装置。
  2. 【請求項2】 無線送受信手段および通話回路を含んで
    構成され回線に接続される主電話機と、送話手段、受話
    手段および無線送受信手段を含んで構成され該主電話機
    との間を無線電波を媒体として送受信し該回線を介して
    相手方と通話を行うコードレス電話機とから構成される
    電話装置であって、 該コードレス電話機には、 該回線からの着信信号に応じて鳴動する着信音の休止時
    間の間に、該送話手段を通して入力された予め規定され
    た言葉による音声信号が、予め定められた入力レベルを
    越えかつ予め定められた音声検出時間内の音声信号であ
    ること、および予め定められた騒音検出時間内に予め定
    められた入力レベルを越える騒音が含まれていないこと
    を検出して検出出力を送出する端末制御手段を備え、 該主電話機には、 該端末制御手段から無線電波を介して入力された検出出
    力に基づきハンズフリー応答指令情報を出力する主制御
    手段と、 該主制御手段からのハンズフリー応答指令情報に基づき
    該回線と通話回路との間に通話ループを形成する回線閉
    結手段と、 該主制御手段からのハンズフリー応答指令情報に基づき
    該通話回路と該コードレス電話機の送話手段および受話
    手段との間を無線電波を介して結合するようにしてハン
    ズフリー応答通話ループを形成するハンズフリー制御手
    段とを備え、ていることを特徴とするハンズフリー電話
    装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63299434A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Hitachi Ltd 通話切換制御方式
JPH02202255A (ja) * 1989-01-31 1990-08-10 Toshiba Corp 電話機

Patent Citations (2)

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